2015/04/25(Sat) 10:58 No.1264
Re: ボタンヅルのゴール 第2弾 投稿者:Iwasaki
Nabitaさんからゴールをお預かりしています。内部には、1251で紹介いただいているボタンヅル茎の節間のゴール内ものと似た感じ(色彩や全体の形)の囲蛹が見られます。細部には違いが見られるのでこれとは別種だろうとうと思いますが、今回のものもハモグリバエではないかと思います。同じ植物のゴールでも部位によって異なる種類が認められるようで、いろいろな種類が寄生しているのだな、と実感しています。囲蛹は茎本体の中心部(髄部)に近いところまで食い込んでいるようにも見えるものがありますが、ゴール自体は冬芽の近くにあり、観察している春先にはご指摘通りの「冬芽の内側のゴール」という様相を呈しています。ただし、幼虫が加害して茎の節の部分が膨らむ時期の姿を見てみたら、「葉柄(側枝)基部ゴール」ということになるかもしれませんね。
2015/04/27(Mon) 20:26 No.1271
Re: ボタンヅルのゴール 第2弾 投稿者:Nabita
Iwasakiさん、コメントありがとうございます。先のボタンヅルのものとは種類が違いそうとのこと。ゴールとしては別のものになるということですね。ゴールの初期形態がどのようなものか興味があるところです。幸い産地が自宅から近いので、早い段階の観察が出来ればと思っています。
2015/04/29(Wed) 10:10 No.1277
Re: ボタンヅルのゴール 第2弾 投稿者:Iwasaki
Nabitaさん、ボタンヅルの部位によって種類が異なるのは間違いないだろうと思います。今回のものを「節ゴール」とすると、1251の種類は「茎ゴール」という表現が適しているかと感じています。興味深い寄生事例なので、ぜひゴール形成時の観察をしてみてください。実は追加で託していただいた「茎ゴール」から、今朝コマユバチ(寄生蜂)が1頭羽化してきました。無事に管理できた安堵と本来のハエを見られない落胆の間で心が揺れております。
2015/04/29(Wed) 21:40 No.1284
Re: ボタンヅルのゴール 第2弾 投稿者:Nabita
Iwasakiさん、今春採った茎ゴールからコマユバチが羽化したとのこと。何も出ないよりはましですが、やはり正直がっかりです。このゴールは、最初に見つけた時から外部寄生や死亡幼虫ばかりで、なかなか形成者と考えられるものを割り出せませんでした(文字通り;笑)。やっと蛹が出てきた茎を、元のように合わせてお送りしたところ、茎と蛹がこすれて具合が悪いようだということで、今年からはゴールごとお送りしていますが、形成者が入っているゴールが少ないだけでなく、内部寄生までいたとは、ハエ目好きの私としても至極残念です。憎っくきコマユバチですが、捨てるのは一層悲しいので、どなたか引き取ってくれるとありがたいですね。
2015/05/02(Sat) 08:02 No.1293
Re: ボタンヅルのゴール 第2弾 投稿者:Iwasaki
Nabitaさん、昨日、残された1蛹からもコマユバチが羽化してしまいました。この世にコマユバチほど憎きものなし、ですね。寄主のわかっている寄生蜂というのも人によっては貴重な標本なので、基本的には残すようにしています。憎さ余って(場所の節約のため)田楽刺し(ハチを張り付けた三角台紙を最大8個体分ほど一本の昆虫針に連ねる)にして保管していますが、すでに中型の標本箱にすし詰め満杯になっています。なお、葉柄基部(節部)ゴールの主からもコマユバチの羽化が始まっています。こちらの寄生率は低そうなので、勝手なものであまり憎らしくは見えません。採集場所の違いのせいかホスト違いのせいか、茎ゴールの寄生蜂とは別種のようです。
2015/05/05(Tue) 21:09 No.1307
Re: ボタンヅルのゴール 第2弾 投稿者:Nabita
Iwasakiさん、コメントいただいていたのに気付かず、お返事するのが遅くなり申し訳ありません。最後の蛹から出たのもコマユバチですか! 何とも「困る蜂」ですね。見通しが明るくはありませんが、本日新しい場所で茎ゴールを数個採集しました。意外に細いゴールの内部の方が、ちゃんとハエの蛹がいるとのことで、一応本当にゴールなのかもあやしい、かなり細いものも採っておきました。本日回収の投函(最初近くの商業施設のポストへ持っていったら、休日の回収時間を過ぎていたので、結局本局へ行きました)で送りましたので、木曜日には届くかと思います。これが今春最後のサンプルになる可能性大ですので、何とかハエが羽化してくれないものかと切に願います。