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虫えい同好会掲示板
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2020/10/27(Tue) 23:36 No.4231
シラカンバのゴール2種 投稿者:南 常雄

採集 2020.10.10/北海道浦臼町
 シラカンバの果実には Semudobia betulae によって形成されるシラカンバミフクレフシC-0400と、S.tarda によって形成されるシラカンバオオミフクレフシC-0402があります。ゴールについては日本原色虫えい図鑑に詳細な解説がありますので、シラカンバの果穂とゴール観察・採集について投稿します。

 シラカンバの果実に形成されたゴールは、果穂の外部からは見つけることがで難しいので、果実が成熟した9月下旬から10月上旬に百個単位の果穂を採集します。果穂の長さは3〜5cmで、果苞1枚あたり基部に3個の果実が付いています。果穂1cm当たりに約80枚の果苞があるので、果実は約240個となり、1果穂に約720〜1200個の果実があることになります。
 採集した果穂から果実と果苞をほぐして白色の平皿などに入れて、その中からゴールを探します。この際、静電気が発生しにくいガラス製のものがお勧めです。通常、果苞の基部にゴールが貼り付いていますが、組織的な癒着がないので、果穂をほぐしたりゴールを探している時に剥がれるものがあり、果実だけのものも注意して観察する必要があります。

 今まで、観察の仕方がわかりませんでしたが、シラカンバのタマバエを研究している方と観察・採集に同行することができ、自分でも探すことができました。


寄主植物:シラカンバ
撮影年月日:2020年10月25日/北海道旭川市
 

2020/10/28(Wed) 15:22 No.4232
Re: シラカンバのゴール2種 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: シラカンバのタマバエのご投稿、誠に有難うございました。久しぶりで、これらのタマバエに思いを馳せています。オランダのライデン大学博物館の Hans Roskam さんが、1980年に京都で開かれた、昆虫学国際会議に出席され、その足で、巣瀬さんの案内で北海道を回りました。その時の調査は地域が限られていましたので、もっと広範囲で捜せば、新たな種が見つかるかも知れません。

2020/10/28(Wed) 23:17 No.4233
Re: シラカンバのゴール2種 投稿者:南 常雄

湯川先生、コメントならびにご教示をたまわり、ありがとうございます。
今回は時期的に少し遅かったようで、一部で果穂が落ちたり果実が飛散したものがあったので、来シーズンは9月中旬から観察してみます。シラカンバは全道に自生するので、他のゴールと合わせて場所を選ばずに観察できると思います。


2020/10/25(Sun) 18:20 No.4221
ヤブレガサの虫えい 投稿者:Tominaga

たびたびすみません。
ヤブレガサの茎が大きく膨らんでいましたので割ってみるとハエの囲蛹が複数入っていました。
これは『虫えい図鑑』に掲載されているタケウチケブカミバエによるヤブレガサクキフクレズイフシでよいでしょうか。


寄主植物:ヤブレガサ
撮影年月日:2020年10月2日/滋賀県米原市
 

2020/10/25(Sun) 18:51 No.4224
Re: ヤブレガサの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様: ご賢察の通り、タケウチケブカミバエによるヤブレガサクキフクレズイフシで良いと思います。

2020/10/26(Mon) 23:02 No.4230
Re: ヤブレガサの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生
ご確認いただきありがとうございました。
初めて見ることができてよかったです。


2020/11/07(Sat) 22:43 No.4262
Re: ヤブレガサの虫えい 投稿者:Tominaga

囲蛹を容器にいれて室内で放置しておいたらミバエ成虫が数匹羽化していました。
本当なら囲蛹のまま越冬するはずだったのでしょうか。


2020/10/24(Sat) 22:20 No.4219
エゾアジサイの花の虫えい 投稿者:Tominaga

連続投稿すみません。
エゾアジサイの花序のなかに蕾の状態でふくらんだものがいくつかみられました。さらに他の花序では蕾がふくらんだものと子房部分がふくらんだものの両方がみつかりました。
蕾がふくらんだものを開くと寄生蜂の蛹が出てきました。一方、子房部分がふくらんだものを解剖したところ、タマバエ幼虫が1匹入っていました。
これらはエゾアジサイハナフクレフシC-2963と考えてよいでしょうか。
ご教示お願いします。


寄主植物:エゾアジサイ
撮影年月日:2020年10月22日/福井県大野市
 

2020/10/24(Sat) 22:21 No.4220
Re: エゾアジサイの花の虫えい 投稿者:Tominaga

タマバエ幼虫です。画像が悪くてすみません。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2020/10/25(Sun) 18:48 No.4223
Re: エゾアジサイの花の虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様: エゾアジサイの蕾から花にかけて、連続して、虫えいが形成されるようですね。当分の間、エゾアジサイハナフクレフシ C-2963 にしておきましょう。ヤマアジサイでは、ヤマアジサイツボミフクレフシ C-2962 が先に名づけられていて、ハナフクレフシがありません。これらの一連の虫えいの幼虫をDNA解析して、同じものである事を確かめて、虫えい和名を統一しましょう。

2020/10/26(Mon) 22:58 No.4229
Re: エゾアジサイの花の虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生
ご確認いただきありがとうございました。
蕾の虫えいはほぼ寄生されているようで、タマバエ幼虫は得られていません。
子房の虫えいからはタマバエ幼虫が得られましたので標本をお送りするようにします。


2020/10/24(Sat) 21:57 No.4218
アキチョウジツボミフクロフシ 投稿者:Tominaga

福井県でアキチョウジツボミフクロフシD-0478aを確認しましたので報告します。
小川 様のご報告と同じく白い幼虫が跳ねるのを確認しました。なお、1匹だけ橙色の幼虫がいました。


寄主植物:アキチョウジ
撮影年月日:2020年10月20日/福井県大野市
 

2020/10/25(Sun) 18:41 No.4222
Re: アキチョウジツボミフクロフシ 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様: 福井県大野市で、アキチョウジツボミフクロフシ D-0478a を発見されたとのご報告、有難うございました。やはり、幼虫がジャンプしましたか。Contarinia 属の可能性が、益々、大きくなりました。
橙色の幼虫がジャンプしなければ、捕食者か同居者の可能性がありますね。もし、ジャンプすれば、同一タマバエの幼虫の色彩多型の可能性もあります。マサキタマバエで、幼虫の色彩多型が見つかっています。しかし、Contarinia では、見つかっていないと思います。


2020/10/26(Mon) 22:55 No.4228
Re: アキチョウジツボミフクロフシ 投稿者:Tominaga

湯川先生
ご確認いただきありがとうございました。
橙色の幼虫は頭部が鋭く尖っていたと思いますので、捕食者かもしれません。
幼虫標本は機会をみてお送りするようにします。


2020/10/20(Tue) 19:54 No.4213
セキヤノアキチョウジに形成された2種の虫えい、その2 投稿者:小川

2つ目の虫えいは、蕾に形成された虫えいです。蕾の中の虫室は1つ、解体すると6匹のタマバエと思われる白い幼虫が存在していました。これらの幼虫に胸骨を確認することができませんでしたが、体を縮めて大きなジャンプを繰り返します。この虫えいは「アキチョウジツボミフクレフシD-0478」ではないかと思われますが、初めて観察した虫えいであるため、またジャンプする幼虫についても興味を持ち投稿させて戴きました。ご多忙の中で恐縮ですが、本件についてもご教示を賜りますようお願い申し上げます。なおこちらの幼虫も念のために100%エタノール液標本として保管しております。

寄主植物:セキヤノアキチョウジ
撮影年月日:2020年10月18日/静岡県富士宮市
 

2020/10/21(Wed) 19:54 No.4215
Re: セキヤノアキチョウジに形成された2種の虫えい、その2 投稿者:湯川淳一

小川様: ご賢察通り、この虫えいは、薄葉先生が発見されたアキチョウジツボミフクロフシ D-0478a と同じ種類のものだと思います。セキヤノアキチョウジからは、初めての発見ですので、虫えい名は区別して、セキヤノアキチョウジツボミフクロフシ D-0478b としましょう。
幼虫がジャンプしますので、Contarinia 属のタマバエの可能性が大です。アキチョウジの場合も、幼虫がジャンプすることが知られています。
幼虫標本は、おついでの時に、私宛にお送り頂けますと幸いです。


2020/10/22(Thu) 19:13 No.4217
Re: セキヤノアキチョウジに形成された2種の虫えい、その2 投稿者:小川

湯川先生
連続の投稿にもかかわらず、ご丁寧なご教示を賜り誠にありがとうございます。また本虫えいにつきましても「セキヤノアキチョウジツボミフクロフシ D-0478b」と虫えい名称および識別番号を付与して戴き、大変に嬉しく思っております。なお2種類の幼虫標本は、今週中に発送をさせて戴きますので、宜しくご確認をお願いいたします。今後とも宜しくお願い申し上げます。


2020/10/26(Mon) 12:27 No.4225
Re: セキヤノアキチョウジに形成された2種の虫えい、その2 投稿者:湯川淳一

小川様: セキヤノアキチョウジツボミフクロフシ D-0478b から得られました貴重な標本をお送り頂き誠に有難うございました。早速、検鏡させて頂きました。細長い幼虫の方は、Contarinia の幼虫だと思います。成虫は雄でしたが、触角を見る限り、Contarinia属のタマバエではありませんでした。別の上族に入るようですので、捕食者の可能性もなさそうです。同居者かもしれません。アキチョウジの虫えいでご投稿された Tominaga さんの場合と同じように、今後、橙色の幼虫が見つかるかも知れません。もう一つ、ずんぐりした幼虫は、寄生蜂の幼虫かも知れません。今後のご観察を楽しみにしております。

2020/10/26(Mon) 13:24 No.4226
Re: セキヤノアキチョウジに形成された2種の虫えい、その2 投稿者:湯川淳一

小川様: 大変失礼致しました。修正させて下さい。雄成虫はカモメヅルから羽化したものでしたね。セキヤノアキチョウジの同居者ではありません。この雄成虫は、アイマン君に送って、彼の羽化させた標本と比較してもらいます。雄成虫ですので、属の同定が可能だと思います。

2020/10/26(Mon) 20:27 No.4227
Re: セキヤノアキチョウジに形成された2種の虫えい、その2 投稿者:小川

湯川先生
お忙しい中で各種標本の検鏡とご教示を賜り、誠に有り難うございました。
セキヤノアキチョウジツボミフクロフシ D-0478bの幼虫もアキチョウジツボミフクロフシD-0478aの幼虫と同様にContarinia属であることを理解いたしました。今後は、橙色の幼虫の存在にも注意を図りたいと考えております。また新たに送付させて戴きましたカモメヅルから羽化した成虫がオスであったとのこと、とても安堵をいたしております。属の同定が成功することをお祈りするとともにその結果をとても楽しみにしております。今後ともご指導を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
追申:本題のセキヤノアキチョウジに形成された2種類の虫えいから採取した幼虫標本に加えてカモメヅルから羽化した成虫を同梱したため混乱を誘発させてしまいました。大変にご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。


2020/10/20(Tue) 19:47 No.4212
セキヤノアキチョウジに形成された2種の虫えい、その1 投稿者:小川

静岡県富士宮市でセキヤノアキチョウジに形成された2種類の虫えいを観察したので報告をいたします。
1つ目の虫えいは頂芽及び側芽に形成された虫えいで、頂芽では直径5〜7o程度の球体が集合し、側芽では1つ若しくは数個で形成されていました。今回の観察では虫室は1つの球体の虫えいで2つ〜4つあり、各々の虫室には体調約2oの1匹のタマバエ幼虫が存在し、二山型の胸骨が確認できました。この虫えい名称は「アキチョウジメフクレフシ」と思われますが、本同好会の投稿虫えい一覧に未記載であるため、正式な虫えい名称およびタマバエに関する情報を知りたく投稿させて戴きました。ご多忙の中で恐縮ですが、ご教示を賜りますようお願い申し上げます。なお採取した幼虫は念のために100%エタノール液標本として保管しております。


寄主植物:セキヤノアキチョウジ
撮影年月日:2020年10月15日/静岡県富士宮市
 

2020/10/21(Wed) 19:45 No.4214
Re: セキヤノアキチョウジに形成された2種の虫えい、その1 投稿者:湯川淳一

小川様: この虫えいは、まだ、記録されていないと思います。私も、初めて写真を拝見しました。タマバエの虫えいであることは間違いありませんので、新しく、セキヤノアキチョウジメコブフシ D-0482 としましょう。アキチョウジにもあるかも知れませんね。種を同定するためにも、ぜひ、成虫を羽化させて頂ければと存じます。幼虫は、虫えいから脱出して、地中で越冬するかも知れません。

2020/10/22(Thu) 19:08 No.4216
Re: セキヤノアキチョウジに形成された2種の虫えい、その1 投稿者:小川

湯川先生
お忙しい中でご教示を賜り、本当に有難うございます。また虫えい名称の命名および識別番号を「セキヤノアキチョウジメコブフシ D-0482」と付与をして戴き、大変に嬉しく思っております。本日早速、羽化のための虫えいを探しに現地を再訪して探索し、複数個の虫えいを新たに確認することができました。現地ではまだ花が残っている株も多々あるため、もう暫くは採取せず、葉が枯れるころに再訪して虫えいを採取し、成虫の羽化に挑戦しようと考えております。引き続きご指導を賜りますようお願い申し上げます。


2020/10/16(Fri) 22:42 No.4209
「投稿虫えい一覧表」更新 投稿者:南 常雄

たくさんのご投稿やコメントをいただき、ありがとうございます。
2019/10〜2020/03にご投稿をいただきましたゴールを「投稿虫えい一覧表」に追加・編集いたしましたので、ご利用・ご参照ください。
 

2020/10/17(Sat) 11:50 No.4210
Re: 「投稿虫えい一覧表」更新 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: 掲示板の管理・運営、誠に有難うございます。2019/10〜2020/03の投稿の虫えいを「投稿虫えい一覧表」に追加・編集して下さった由、感謝申し上げます。お陰様で、様々な虫えいの情報を交換することができ、大変喜んでおります。今後ともよろしくお願い申し上げます。

2020/10/17(Sat) 16:38 No.4211
Re: 「投稿虫えい一覧表」更新 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご丁寧にコメントをいただき、ありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。


2020/10/12(Mon) 23:14 No.4205
タカネザクラの虫えい 投稿者:えもやん

初めて投稿させていただきます。虫えい初心者です。
八ヶ岳天狗岳登山口にある唐沢鉱泉近くのタカネザクラ(たぶん)の葉に不思議なものが生えてました。最初は何かわかりませんでしたが、あとで虫えいではないかと推測しました。ずっと気になっていましたが、この掲示板を見つけて、この正体をお尋ねする次第です。唐沢鉱泉の標高は1870mです。
よろしくお願いいたします。


寄主植物:タカネザクラ
撮影年月日:2020年6月27日/長野県茅野市豊平
 

2020/10/14(Wed) 14:34 No.4207
Re: タカネザクラの虫えい 投稿者:akaitori

私もタカネザクラやミヤマザクラで似たものを見ました。
フシダニによる、ミネザクラハイボフシやミヤマザクラハチビフクロフシがあるそうですが。


2020/10/16(Fri) 22:21 No.4208
Re: タカネザクラの虫えい 投稿者:えもやん

akaitori様
ご指南、ありがとうございました。
身近なところにも虫えいはたくさんあるようです。また観察を続けたいと思います。


2020/10/10(Sat) 00:39 No.4200
ノブドウ蕾の虫えい 投稿者:Tominaga

連続投稿すみません。
ノブドウの花序に蕾の状態で残っているものがみられましたので、蕾をいくつか開けるとタマバエ幼虫が入っているものがありました。また、寄生蜂と思われる蛹が入っているものもありました。
これはツボミフクレフシと考えてよいでしょうか。


寄主植物:ノブドウ
撮影年月日:2020年10月6日/滋賀県近江八幡市
 

2020/10/10(Sat) 18:54 No.4201
Re: ノブドウ蕾の虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様: ご賢察の通り、この虫えいは、ノブドウツボミフクレフシ C-3850a です。キレハノブドウツボミフクレフシ C-3850b を形成する Schizomyia uechiae Elsayed & Tokuda によるものだと思いますが、

念のため、徳田さんか、Ayman 君にDNA 解析で確かめて貰いましょう。幼虫標本は、徳田さんかAyman 君宛てにお送り頂けますようお願い申し上げます。寄生蜂の蛹は、松尾さんにお願いします。


2020/10/11(Sun) 23:04 No.4202
Re: ノブドウ蕾の虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生
ご確認いただきありがとうございました。
寄生蜂が数匹羽化してきました。タマバエ幼虫標本は徳田先生に、寄生蜂標本は松尾先生にお送りするようにします。


2020/10/07(Wed) 23:01 No.4191
ヤマアジサイの花の虫えい 投稿者:Tominaga

ヤマアジサイの果実に混じってつぼみがいくつか残っていました。この時期にみられるのはおかしいと思い、つぼみを開けてみると花冠部分に黄色のタマバエ幼虫が入っていました。つぼみの花冠部分は少しふくらんでいましたが、子房部分はとくに変化していませんでした。

掲示板で調べてみると、Nabita 様がエゾアジサイの花の虫えいを投稿されていました(投稿No.896)。投稿されている写真には3パターンの虫えいがあり、ヤマアジサイについては左列のものに似ていました。掲示板ではこれらをまとめてエゾアジサイハナフクレフシC-2963として記録されています。ヤマアジサイでは他の2パターンの虫えいはみられませんでしたが、エゾアジサイの前例に従いハナフクレフシとなるのでしょうか?ご教示お願いします。


寄主植物:ヤマアジサイ
撮影年月日:2020年10月4日/奈良県宇陀市大宇陀
 

2020/10/08(Thu) 15:53 No.4194
Re: ヤマアジサイの花の虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様: ヤマジサイでは、ヤマアジサイミフクレフシ C-2960a があります。また、エゾアジサイには、エゾアジサイミフクレフシ C-2960b があります。これらは、はっきりと実が膨れています。蕾や花が膨れる虫えいは、ヤマジサイでは見つかっていませんでした。今回、見つかったのは、蕾が膨れている虫えいで、花の虫えいは見つかっていないという事ですから、ヤマアジサイツボミフクレフシ C-2962 としておきましょう。将来、ハナフクレフシが見つかり、一連のものだと判明した時に、再考しましょう。

虫えい和名は、あくまでも便宜的なもので、虫えいを見つけたり、区別したり、分布を確認するために使われています。そのために、同一種のタマバエによるものでも、寄主植物の名前や部位を使って、細分されているのが現状です。しかし、虫えいの形状が連続して、蕾と花の区別、芽と新葉の区別がしにくい場合は、虫えいの多い方の部位を代表とすることもあります。状況に応じて修正をし、掲示板でアナウンスしながら、使っていきましょう。


2020/10/08(Thu) 22:04 No.4199
Re: ヤマアジサイの花の虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生
虫えい名・番号を付与していただき、また虫えい名を付ける際の考え方についてご教示いただきありがとうございました。今後も注意してみたいと思います。

なお、地名が間違っていましたので訂正しました。申し訳ありませんでした。


2020/10/07(Wed) 22:47 No.4190
ミズヒキの虫えい 投稿者:Tominaga

ミズヒキの花序のつぼみがふくらんでいました。開けてみるとタマバエ幼虫が入っていました。
なお、1個の虫えいに入っている幼虫は1匹でしたが、稀に2匹の場合もありました。
このような虫えいは確認されていますでしょうか?ご教示お願いします。


寄主植物:ミズヒキ
撮影年月日:2020年10月4日/奈良県宇陀市榛原
 

2020/10/08(Thu) 15:20 No.4193
Re: ミズヒキの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様: ご投稿、有難うございました。ミズヒキには、ミズヒキウロコタマバエ Lasioptera sp. がミズヒキクキコブフシ C-2397 を形成することが、北海道や青森県、岩手県、東京都で知られていますが、蕾に形成されたタマバエの虫えいは、今回が初めての発見です。ミズヒキツボミフクレフシ C-2396 としましょう。同じタデ科のイタドリツボミフクレフシやオオイタドリツボミフクレフシとの関連が気になります。今後の観察をよろしくお願い申し上げます。

2020/10/08(Thu) 22:00 No.4198
Re: ミズヒキの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生
虫えい名・番号を付与していただきありがとうございました。
今後もできるだけ観察をしたいと思います。


2020/10/07(Wed) 22:37 No.4189
イヌコウジュクキコブフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

イヌコウジュの茎が膨らんでいるものを再度採取しました。
虫こぶを開けてみるとシラゲヒメジソにいたものと同じと思われるタマバエ幼虫がいました。
これはイヌコウジュクキコブフシとしてよいでしょうか。ご教示お願いします。


寄主植物:イヌコウジュ
撮影年月日:2020年10月2日/滋賀県米原市
 

2020/10/08(Thu) 15:10 No.4192
Re: イヌコウジュクキコブフシでしょうか? 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様: ウロコタマバエ属 Lasioptera のタマバエ類によって、ヒメジソやシラゲヒメジソ、レモンエゴマ、ミヤマクルマバナ、テンニンソウなど、シソ科の茎に虫えいが形成される例が沢山報告されています。この虫えいも、その一つだと思います。写真の幼虫も Lasioptera の様に見えますので、ぜひ、実物を確認させて頂きたく存じますし、また、シソ科上のタマバエとの違いをDNA解析で確認させて頂きたいと思います。

虫えい和名は、ご提案の通り、イヌコウジュクキコブフシ D-0523 としましょう。ぜひ、成虫を羽化させて下さい。



2020/10/08(Thu) 21:55 No.4197
Re: イヌコウジュクキコブフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

湯川先生
いつもご教示いただき、また虫えい名・番号を付与していただきありがとうございました。
虫えいはすべて開いて幼虫を採取してしまいました。標本は機会をみてお送りさせていただきます。


2020/10/03(Sat) 20:02 No.4183
カモメヅルメタマバエでしょうか? 投稿者:小川

8月30日に静岡県富士市でナガエオオカモメヅルの頂芽や側芽に形成されたオオカモメヅルメフクレフシを観察しました。採取したサンプルを解体して確認すると「北海道の虫えい(虫こぶ)図鑑」に記載されたとおり橙色の幼虫が頂芽では5匹、側芽では1匹が存在し、前胸部には黒褐色の胸骨が認められ、この中の5/6匹の幼虫は湿らせた脱脂綿を敷いたシャーレ入れて飼育を試みていました。

寄主植物:ナガエオオカモメヅル
撮影年月日:2020年08月30日/静岡県富士市
 

2020/10/03(Sat) 20:03 No.4184
Re: カモメヅルメタマバエでしょうか? 投稿者:小川

その後1ヶ月が過ぎた10月1日に途中の蛹化状態は見逃しましたが3/5匹が羽化をしていました(右写真)。「北海道の虫えい(虫こぶ)図鑑」ではオオカモメヅルメフクレフシの形成者は「カモメヅルメタマバエ(未同定)タマバエ科」と記載されておりますが、写真の成虫が当該タマバエで良いのか否かのご教示を賜りたく投稿させて戴きました。尚、念のために羽化した2匹のタマバエは無水エタノール液標本として保管しております。(残念ながら1匹は取り逃がしました。)
ご多忙の中で大変に恐縮ですが、宜しくお願い申し上げます。


寄主植物:ナガエオオカモメヅル
撮影年月日:2020年10月01日/


2020/10/05(Mon) 15:04 No.4185
Re: カモメヅルメタマバエでしょうか? 投稿者:湯川淳一

小川様: ご投稿、有難うございました。ご賢察の通り、この虫えいはオオカモメヅルメフクレフシD-0340iです。これまで、青森県や群馬県、滋賀県で見つかっています。成虫を羽化させられた由、おめでとうございます。ぜひ、成虫を検鏡させていただけます様にお願い申し上げます。恐らく、虫えい形成者だと思います。

ちなみに、類似の虫えいは、トキワカモメヅルなど同属数種で見つかっています。全て、同一種のカモメヅルメタマバエ(未記載で、学名はありません)によるものだと考えているのですが、DNA解析で確かめておく必要があります。


2020/10/05(Mon) 20:00 No.4188
Re: カモメヅルメタマバエでしょうか? 投稿者:小川

湯川先生
ご多忙の中、羽化したタマバエ成虫を検鏡して戴けるとのこと、大変に嬉しく思っております。
早速ですが、明日中に無水エタノール液標本を発送させて戴きますので、宜しくお願い申し上げます。


2020/10/08(Thu) 19:03 No.4195
Re: カモメヅルメタマバエでしょうか? 投稿者:湯川淳一

小川様: オオカモメヅルメフクレフシ D-0340i から羽化させたタマバエの成虫2匹をお送り頂き、誠に有難うございました。早速、検鏡させて頂きましたが、誠に残念ながら、標本は2匹ともメスでしたので、属の同定まで至りませんでした。実は、これまでにも、トキワカモメヅルなどから成虫が得られているのですが、いずれもメスばかりで、オスがまったく得られていません。Cecidomyiidi 上族のタマバエである事までは分かるのですが、分類のキー・キャラクターとしてオスの形態的特徴が使われていますので、残念です。ぜひ、次回はオスを羽化させていただけます様にお願い申し上げます。1年に複数世代があるかも知れません。

それから、植物和名としては、カモメヅルではなく、オオカモメヅルを使わせて頂いております。


2020/10/08(Thu) 20:07 No.4196
Re: カモメヅルメタマバエでしょうか? 投稿者:小川

湯川先生
ご多忙の中、タマバエ成虫の検鏡をして戴き本当に有り難うございました。属の同定がかなわなかったことは残念ですが、分類にはオスの形態的特徴が使われていることを教えて戴き大変に勉強になりました。また羽化に再挑戦したいと考えておりますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。


2020/10/02(Fri) 19:18 No.4181 ホームページ
ナラハウラサカズキタマフシでしょうか? 投稿者:小泉 正人

長野県と群馬県の県境にある入山峠で見られたミズナラメコガタニセハナフシの経過観察のため行ってみると隣の葉にナラハウラサカズキタマフシと思われる虫えいが形成されていました。 良く見ると葉に付いた柄がかなり長いのですが、このくらい長くなる場合もあるのでしょうか? ご教授をよろしくお願いいたします。

寄主植物:ミズナラ
撮影年月日:2020年10月2日/長野県軽井沢町
 

2020/10/02(Fri) 19:19 No.4182 ホームページ
Re: ナラハウラサカズキタマフシでしょうか? 投稿者:小泉 正人

一緒の器に出来ていたミズナラメコガタニセハナフシです!

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2020/10/05(Mon) 17:40 No.4186
Re: ナラハウラサカズキタマフシでしょうか? 投稿者:井手

小泉様
ナラハウラサカズキタマフシと考えて問題ないかと思います。確かに柄の部分が長いですね!虫えい図鑑にも形状は「逆円錐形〜盃形」とあり、けっこう形に変化があるようです。


2020/10/05(Mon) 19:31 No.4187 ホームページ
Re: ナラハウラサカズキタマフシでしょうか? 投稿者:小泉 正人

井出様 早速に回答ありがとうございます。 その後、榛名・沼ノ原でも見られたので変化が多いことになっとくいたしました!


寄主植物:ミズナラ
撮影年月日:2020年10月04日/榛名山・沼ノ原


2020/09/26(Sat) 23:26 No.4175
ヌカキビハナナガフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

ヌカキビの穂のなかに通常よりも細長く伸びているものが混じってみられました。
これは『虫えい図鑑』の巻末リストに載っているハナナガフシでしょうか?
ご教示お願いします。

その他にノブドウミフクレフシ、カラスウリツルフクレフシもみられました。


寄主植物:ヌカキビ
撮影年月日:2020年9月26日/大阪府堺市
 

2020/09/27(Sun) 19:27 No.4176
Re: ヌカキビハナナガフシでしょうか? 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様: 薄葉重先生(薄葉、1989b)の「虫えい雑記X」インセクト40:124−128の記述と図に照らし合わせますと、この虫えいは、ご賢察の通り、ヌカキビハナナガフシ E-0082 だと思います。これまで、神奈川県から薄葉先生の記録があるだけでした。堺市で見つかったことから、各地に広く分布している可能性がありますね。まだ、成虫が得られていませんので、タマバエの種は同定されていません。

2020/09/27(Sun) 22:39 No.4177
Re: ヌカキビハナナガフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

湯川先生
ハナナガフシとご確認いただきありがとうございました。
このような虫えいは奈良県でも見たような気がしますので、今後も気を付けてみます。


2020/09/28(Mon) 23:32 No.4178
Re: ヌカキビハナナガフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

虫えいをいくつか開いてみましたところ、何も入っていないこともありましたが、タマバエの幼虫が入っているものがありました。

寄主植物:ヌカキビ
撮影年月日:年月日/


2020/09/30(Wed) 14:06 No.4179
Re: ヌカキビハナナガフシでしょうか? 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様: ご投稿の写真はタマバエの幼虫のようです。さらに、幼虫標本が採れましたら、おついでの時に、お送り頂けますと幸いです。よろしくお願い致します。

2020/09/30(Wed) 22:29 No.4180
Re: ヌカキビハナナガフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

湯川先生
タマバエ幼虫をご確認いただきありがとうございました。
幼虫標本は機会をみてお送りするようにします。


2020/10/11(Sun) 23:12 No.4203
Re: ヌカキビハナナガフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

奈良県でもヌカキビハナナガフシE-0082を確認しましたので報告します。

寄主植物:ヌカキビ
撮影年月日:2020年10月11日/奈良県橿原市


2020/10/12(Mon) 17:36 No.4204
Re: ヌカキビハナナガフシでしょうか? 投稿者:湯川淳一

Tominga 様: 奈良県初めてのヌカキビハナナガフシのご投稿、有難うございました。手元のリストに追加させて頂きました。奈良と堺で見つかったという事は、和歌山でも捜す必要がありますね。これまでの様々な虫えいのご報告もまとめて、和歌山の仲間に連絡しておきます。

2020/10/13(Tue) 23:15 No.4206
Re: ヌカキビハナナガフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

湯川先生
リストへの追加ありがとうございました。
ヌカキビは普通種ですので和歌山県でもみつかると思います。


2020/09/24(Thu) 21:51 No.4166 ホームページ
カントウヨメナハナフクレフシの訂正・・・ 投稿者:小泉 正人

9月19日に群馬県の吾妻渓谷自然観察会に行ってきました。昨年見つけてカントウヨメナハナフクレフシ(仮称)と命名して戴いた虫えいが今年も確認できました。 ところが寄生植物を良く見るとカントウヨメナではなくノコンギクであることが判明いたしましたので訂正をお願いします!

寄主植物:ノコンギク
撮影年月日:2020年9月19日/群馬県吾妻渓谷
 

2020/09/24(Thu) 21:52 No.4167 ホームページ
Re: カントウヨメナハナフクレフシの訂正・・・ 投稿者:小泉 正人

花の拡大画像です。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2020/09/26(Sat) 18:34 No.4172
Re: カントウヨメナハナフクレフシの訂正・・・ 投稿者:湯川淳一

小泉 正人 様: 寄主植物名の変更のご連絡、有難うございました。ノコンギクハナフクレフシ D-0819b に修正しておきました。

2020/09/22(Tue) 22:50 No.4159
ホツツジの虫えい 投稿者:Tominaga

Nabitaさんが2015年に掲示板に報告されている(投稿No.1958)、ホツツジミフクレフシ(D−0032)を探しに行きました。ホツツジは花が一部咲いているものもありましたが、ほとんどが終わっていて果実が膨らんできていました。ただ、Nabitaさんが指摘されている花柱が残っているものは見られず、いびつな果実も見当たりませんでした。
蕾の状態で残っているものがわずかに見られたので開いてみると、タマバエ幼虫が入っていました。小さいものには1匹のみ、大きさ2mmほどになると数匹が入っていました。虫えい内部は水分で満たされているようでした。なお、虫えいが食べられて穴が空いているものもみられました。
これはツボミトジフシと考えてよいでしょうか?ご教示お願いします。

Nabitaさんのミフクレフシのタマバエと同じかどうかわかりませんが、ホツツジの開花時期とタマバエの産卵時期の違いによってツボミトジフシ?になるのかもしれません。


寄主植物:ホツツジ
撮影年月日:2020年9月22日/兵庫県神戸市
 

2020/09/23(Wed) 23:36 No.4161
Re: ホツツジの虫えい 投稿者:Tominaga

訂正です。
初めはツボミトジフシと思いましたが、掲示板を見られた方からツボミフクレフシとの指摘がありました。
確かに蕾は閉じているのですが、虫えいを解剖すると花弁は普通に分かれていますので、閉じているとは言えないと思います。このような例はアオツヅラフジツボミフクレフシでも同じです。
また、虫えいが小さいものはあまり膨らんでいませんが、大きいものは明らかに膨らんでいます。ホツツジの蕾はふつう縦長に伸びますが、虫えいの場合は横に膨らんでいくようです。よって、ツボミフクレフシとするのが妥当だと思います。


寄主植物:ホツツジ
撮影年月日:2020年9月22日/兵庫県神戸市


2020/09/24(Thu) 18:49 No.4164
Re: ホツツジの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:  Nabita さんのホツツジミフクレフシ D-0032 と区別して、ホツツジツボミフクレフシ D-0033 としましょう。ツツジ類には、ミマルフシが沢山あり、その他に、ミフクレフシ、ツボミトジフシ、ハナフクレフシ、メフクレフシ、ハマキフシなどがありますが、ツボミフクレフシは初めてです。

幼虫が虫えいから脱出し、地上で越冬するツツジ類の虫えいからは、なかなか成虫が得られませんし、幼虫のDNA解析も進んでいませんので、タマバエの分類・同定は混沌としています。若い人のチャレンジが待たれるところです。


2020/09/24(Thu) 23:04 No.4170
Re: ホツツジの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生
虫えいの命名・番号付与をしていただきありがとうございました。
ホツツジツボミフクレフシのタマバエ幼虫はアオツヅラフジツボミフクレフシのタマバエ幼虫に似ていますが、跳ねる様子は見られませんでした。また、小さくて胸骨はみえませんでした。
タマバエ幼虫標本は機会を見てお送りするようにします。


2020/09/22(Tue) 22:45 No.4158
ヘクソカズラ果実のタマバエ 投稿者:Tominaga

ヘクソカズラの果実を見ているとタマバエと思われる蛹殻が突き出ており、近くに羽化したと思われるタマバエ成虫が止まっていました。成虫を採取し、果実を蔓ごと採取して袋に入れておいたところ、もう1匹羽化してきました。なお、タマバエ成虫はヒイラギメフクレフシから羽化してきたものと同じくらいの大きさでした。
タマバエが羽化してきた果実は、通常のものより小さく形状に異常は見られませんでしたが、これは虫えいと考えて良いでしょうか?ご教示お願いします。


寄主植物:ヘクソカズラ
撮影年月日:2020年9月21日/奈良県奈良市都祁吐山町
 

2020/09/24(Thu) 17:09 No.4163
Re: ヘクソカズラ果実のタマバエ 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様: おめでとうございます。新発見虫えいです。これまでに見た事がありません。膨れているのが不明確ですから、ヘクソカズラミマルフシ D-0371 としましょう。

成虫の静止の姿勢は、明らかに、Asphondylia 属のタマバエであることを示しています。この静止姿勢は、マラリアを媒介する Anopheles 属の蚊の姿勢と似ています。腹部が基盤と平行にならずに、末端が上がっているのです。熱帯を旅行した時には、ホテルで壁に静止している蚊を見つけて、恐ろしい蚊を早めに駆除しておきます。

ヘクソカズラツボミホソフシ D-0360 を形成するタマバエも Asphondylia sp. ですので、このタマバエと同一種かどうか、DNA 解析で調べる必要があります。おついでの時に、上地さんに、直接、標本をお送り頂けますと幸いです。

なお、ヘクソカズラツボミマルフシ D-0370 の方のタマバエは、Schizomyia paederiae Elsayed & Tokudaとして、新種で発表されています。


2020/09/24(Thu) 22:40 No.4169
Re: ヘクソカズラ果実のタマバエ 投稿者:Tominaga

湯川先生
虫えいの命名・番号付与をしていただきありがとうございました。新発見とのことで驚きです。
ヘクソカズラの果実なのでヨウシュヤマゴボウミフクレフシのタマバエと関連があるのではと思いましたが、成虫の大きさが異なりますので違う種類かもしれません。ただ、同じAsphondylia属ということですので、DNA解析で何か関連がわかればと思います。
なお、成虫を確認したのは夕方4時過ぎでした。イヌガシミミドリフシでは午前中に羽化していましたので、種類によって羽化する時間帯が異なることがわかりました。また、一つの果実から突き出ている蛹殻が1個の場合と2個の場合がありました。

ハマダラカの仲間は確かにこのような姿勢をしていますね。今年はまだ見ていませんが、窓を開けているとたまに部屋に入ってくることがあります。

それでは成虫2個体と蛹殻の標本は機会を見て上地様にお送りするようにします。


2020/09/26(Sat) 18:49 No.4173
Re: ヘクソカズラ果実のタマバエ 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様: ハリオタマバエ属 Asphondylia の成虫は夜行性ですので、夕方に羽化する個体が多いと思います。その他のハリオタマバエ族の属、Pseudasphondylia (シロダモタマバエなど)や Daphnephila(タブウスフシタマバエなど)、Schizomyia(イヌツゲメタマバエなど)は昼行性で。午前中に羽化します。

2020/09/26(Sat) 20:40 No.4174
Re: ヘクソカズラ果実のタマバエ 投稿者:Tominaga

湯川先生
タマバエ成虫の生態についてご教示いただきありがとうございました。
そういえばシキミハコブフシのタマバエも昼間に羽化していましたので昼行性ということになりますね。


2020/09/22(Tue) 22:41 No.4157
シラゲヒメジソの茎の虫えい 投稿者:Tominaga

シラゲヒメジソ(Mosla hirta)の茎が丸く膨らんでおり、中にはタマバエ幼虫が1匹入っていました。
これはクキコブフシと考えて良いでしょうか?ご教示お願いします。


寄主植物:シラゲヒメジソ
撮影年月日:2020年9月21日/奈良県奈良市都祁南之庄町
 

2020/09/24(Thu) 16:45 No.4162
Re: シラゲヒメジソの茎の虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様: ご賢察の通り、これはシラゲヒメジソクキコブフシ D-0524b です。幼虫の DNA 解析で Lasioptera 属の一種である事が分かっています。これまで、栃木県宇都宮市で見つかっています。奈良県からは初めてです。

ちなみに、同一種のタマバエによると思われるヒメジソクキコブフシ D-0524a は青森県と京都府、兵庫県で、レモンエゴマクキコブフシ D-0525 は、東京都八王子市と宮崎県小林市で見つかっています。


2020/09/24(Thu) 22:10 No.4168
Re: シラゲヒメジソの茎の虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生
クキコブフシとご確認いただきありがとうございます。
奈良県では初めてとのこと、うれしく思います。ヒメジソ、イヌコウジュ、レモンエゴマでも探してみたいと思います。


2020/09/16(Wed) 22:32 No.4152
タラノキミフクレフシ C-4160b 投稿者:南 常雄

タマバエによってタラノキの花に形成されるゴールで、子房が球形に肥大します。形成当初は、同時期の未熟果より大きくなりますが、後に果実が生長して同じくらいの大きさになります。正常な果実は暗紫色に熟しますが、ゴールは緑色で成熟後に赤色をおびることがあります。1ゴールに淡黄色の幼虫が1〜2匹入っています。幼虫脱出後のゴールは褐変して脱落します。
3齢幼虫は淡黄色、胸骨の他に後端部背面にキチン化した1対の突起がありますが、湯川先生にサンプルをお送りして検鏡をしていただこうと思います。


寄主植物:タラノキ
撮影年月日:2020年9月7日/北海道鷹栖町
 

2020/09/19(Sat) 18:55 No.4155
Re: タラノキミフクレフシ C-4160b 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: タラノキミフクレフシから得られた3齢幼虫を生きたままお送り下さり、誠に有難うございました。
早速、3齢幼虫を簡易プレパラートに作成して、検鏡しました。キチン化した突起は、やはり、幼虫の尾端の背面の突起でした。
幼虫の絵が書かれているヨーロッパとアメリカの本を調べましたところ、カリフォルニアの Edestochilus allioides と言うタマバエの幼虫で、よく似た突起を見つけました。しかし、尾端の突起の間に、もう一対、極めて微小な突起があるようです。このタマバエは、イネ科の Paspalum distichum に虫えいを作る種で、以前は、Lasioptera 属に入れられていたものですから、今回、ウコギ科のタラノキの実に虫えいを作るタマバエとは、別属の可能性が高いと思います。この他には、このように強くキチン化した尾端の突起を持つタマバエの幼虫の絵は見つかりませんでした。虫えいを作らないタマバエでは、キチン化した突起を持つ種がいます。また、スギザイノタマバエなど、植食性で虫えいを作らない Ressliella 属のタマバエの3齢幼虫は、尾端に突起が見られますが、こんなに強くキチン化していません。

やはり、成虫で属の検索をする必要があります。幼虫の越冬と成虫の羽化に成功されますように祈っております。どんな属か楽しみです。

ちなみに、タラノキミフクレフシは、これまで、北海道以外に、青森県や神奈川県、奈良県、和歌山県、鳥取県などで見つかっていますが、9月から10月に、3齢幼虫が虫えいから脱出して、地上で越冬するために、まだ、成虫は得られていません。



2020/09/19(Sat) 23:46 No.4156
Re: タラノキミフクレフシ C-4160b 投稿者:南 常雄

湯川先生、そうそう詳細なコメントならびにご教示をたまわり、ありがとうございます。

9月7、11日に採集したゴールは1本のタラノキから得られたものだったので、別の木に形成されているものを見つけるのと、飼育のために更に幼虫を得るため、本日採集に行ってきました。幸いゴールが形成されている3本の木を発見することができ、多数のゴールを採集することができました。
1本の木に、多いものでは200〜300個のゴールが形成されていますが、幼虫の生長に差がみられ、3齢幼虫が脱出するようになっても、中に1〜2齢幼虫が見られるものもがあり、ゴールも小ぶりです。

脱出した3齢幼虫を飼育容器の砂の上にのせてもすぐに潜ぐらないものが多く、翌朝の気温が下がった頃に潜るようです。




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