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虫えい同好会掲示板
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2016/06/08(Wed) 20:31 No.2247
ハルニレハチヂミフシ(仮称) 投稿者:Nabita

ツリバナツボミトジフシを見つけた「虫の日」、同じ山の入り口にあった、1m足らずのハルニレの幼木に、一見ミズキのハミャクフクレフシのような赤みを帯びた筋がある葉がありました。ゴールらしき葉は複数が見られたので、手に取って見ると二次葉脈間の葉身部が葉表側に膨らんで、そのため葉脈間が狭くなっているものでした。葉を裏返し、幅が狭くなった二次葉脈の間を引いて広げると、白いタマバエ幼虫が見えました。

寄主植物:ハルニレ
撮影年月日:2016年6月4日/青森県五所川原市(旧市浦村)
 

2016/06/08(Wed) 20:33 No.2248
Re: ハルニレハチジミフシ(仮称) 投稿者:Nabita

ゴールが出来た葉を何枚か持ち帰りました。葉脈間を広げてタマバエ幼虫を撮影しようとしていると跳ねました。幸い跳ねた幼虫は実体顕微鏡のステージ上に留まっていたので、無事標本を得ることができました。なお、既に幼虫がいない葉もありました。
斜めに写っている白いものはピンセットで、幼虫は跳ねる体勢になっています。幼虫の右下にある橙色のものはアザミウマ幼虫です。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/16(Thu) 21:59 No.2269
Re: ハルニレハチジミフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

Narita 様:沢山のご投稿を有難うございました。都合で、しばらく、掲示板を休ませて頂き、申し訳ございませんでしたが、やっと、時間が取れるようになりましたので、再開させて頂きます。少しづつですが、回答させて頂きます。
このハルニレのゴールは、図鑑にあるハルニレハオレフシ C-2090 と同じものと思われます。ゴールの形状が様々ですので、何か統一した名前を考える必要がありそうですね。ミズキのハミャクフクレフシのようなゴールが主流ですと、ハルニレハミャクフクレフシがいいかも知れません。形成者は Contarinia 属のタマバエかも知れません。


2016/06/17(Fri) 22:18 No.2277
Re: ハルニレハチジミフシ(仮称) 投稿者:Nabita

湯川先生、こちらもコメント・ご教示誠にありがとうございます。
ハミャクフクレフシに似て見えるのは外見だけで、葉脈部がチューブ型の幼虫室になっているわけではなく、半開放状態の葉が縮れて出来た隙間に幼虫がいるだけなので、ハミャクフクレフシはかえって混乱の元になるかもしれません。
6月11日は、隣町の外ヶ浜町でも2m位のハルニレ若木にゴールが見られました。図鑑に図示されているようなハオレフシ型のゴールと、ハチヂミフシ型の両方が同じ木に見られました。ハオレフシ型は既に幼虫脱出済みで、幼虫は葉表側の中肋部に寄生していたようです。ハチジミフシ型の方は、やはり葉裏の葉脈間が縮れた隙間にいて、まだ2齢位の大きさでした。異同がはっきりするまでは、既知のハルニレハオレフシに含めておくか、仮に別ゴールとしておくのでも、どちらでもよいようにも思います。
ハオレフシ型の幼虫脱出済みのゴール写真を載せてみます。


寄主植物:ハルニレ
撮影年月日:2016年6月11日/青森県外ヶ浜町(旧蟹田町)


2016/06/17(Fri) 23:50 No.2278
Re: ハルニレハチジミフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

「現代仮名遣い」では同音の連呼によって生じた「ぢ」や「づ」は「ちぢみ」や「つづき」のように表記するように定められていますので、「チヂミ」のほうが良いかと思います。

2016/06/18(Sat) 21:03 No.2280
Re: ハルニレハチジミフシ(仮称) 投稿者:Nabita

南さん、ご指摘ありがとうございます。カタカナを打つ時には、ショートカットで確定してしまいますので、ワープロの校正機能が働かず、ご指摘のような事態になってもなかなか気づけません。修正しておきました。

2016/06/06(Mon) 21:33 No.2245
ナラミウスタマフシ 投稿者:M

庭のコナラの小さなドングリの形が変なので、どうしたんだろうと思っていたら、「臼」が現れました。どれもこれもナラミウスタマフシで、正常実はあまりないみたいです。花穂がカックンとなる両性世代の虫こぶのナラハナコトガリタマフシはそんなに多くはなかったのですが。

寄主植物:コナラ
撮影年月日:2016年6月5日/筑紫野市
 

2016/06/08(Wed) 06:29 No.2246
Re: ナラミウスタマフシ 投稿者:阿部芳久

貴重な画像を興味深く拝見しています。ナラミウスタマフシは出現後1ヶ月以内に地面に落下することが多いので目に止まりにくいゴールです。

2016/06/10(Fri) 20:30 No.2249
Re: ナラミウスタマフシ 投稿者:M

阿部先生 コメントをいただき、ありがとうございました。未熟な殻斗から大きなゴールがでてきて、驚きでした。

2016/06/06(Mon) 21:10 No.2241
蕾のゴール2題 その1 ツリバナ 投稿者:Nabita

「虫の日」の6月4日、いつものように、ゴールを探して植物を見ていたら、ツリバナの花序のほとんどが落花しているのに、まだ比較的しっかりしているように見える蕾がありました。もしかしたらゴールかもしれません。この個体にはこれ1個しかありませんでしたが、ツリバナは沢山生えていたので、引き続き探すと、もう1個同じようで、少し花弁が乱れたような蕾がありました。

寄主植物:(エゾ)ツリバナ
撮影年月日:2016年6月4日/青森県五所川原市(旧市浦村)
 

2016/06/06(Mon) 21:11 No.2242
Re: 蕾のゴール2題 その1 ツリバナ 投稿者:Nabita

ゴールかもしれない蕾2個をサンプルチューブに入れて持ち帰りました。解剖しようとしてチューブを開けると、タマバエ幼虫が這い出していました。蕾を解剖しても中に残っている幼虫がいませんでしたので、解剖した花床部に幼虫を乗せて撮影しました。幼虫は全部で3頭いて、どちらの蕾から出たのかわかりませんが、多分最初に見つけた、よりしっかして見えた蕾と思います。
ゴール名としては、ツリバナツボミトジフシで良いかと思います。
なお、サンプルチューブは使い回しですが、前回使用時からは数週間蓋を開けて乾かしているので、内部に生きたタマバエ幼虫が残っているとは考えられず、コンタミはないと確信しております。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/06(Mon) 21:13 No.2243
Re: 蕾のゴール2題 その2 ユキザサ 投稿者:Nabita

翌日、八甲田山麓へ行くと未舗装の林道脇にユキザサがあります。これもふと見ると、花序の先端の最後に咲く花まで開花済みなのに、花序の中ほどに蕾が残っています。これまたゴールの可能性があります。
ユキザサは個体数が多かったのですが、他の株では花序の末端部に未開花の蕾が多く残っていて、不自然に開花が遅いとみなせる蕾の有無はわかりませんでした。


寄主植物:ユキザサ
撮影年月日:2016年6月5日/青森市


2016/06/06(Mon) 21:14 No.2244
Re: 蕾のゴール2題 その2 ユキザサ 投稿者:Nabita

未開花の蕾を含む二次花序を開花済みの花ごとフィルムケースに入れて採集しました。これもフィルムケースを開けたら、やはり蓋の裏側などにタマバエ幼虫が這っていて、蕾の内部には残っていなかったので、従前と同じく、蕾に乗せて撮りました。下手な写真で申し訳ありませんが、中央上部に写っているのが幼虫です。
こちらも、ユキザサツボミトジフシで良いと考えます。
また、フィルムケースに関しても前種と同様です。なお、ユキザサは現在では、キジカクシ科のマイヅルソウ属とされるとのことです。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/29(Sun) 22:27 No.2232
ウツギハコブフシ? 投稿者:小泉

本日、群馬県桐生市黒保根町の利休茶屋森林公園で自然観察会を行いました。
そこでヒメウツギの葉に虫えいが形成されておりました。
ウツギハコブフシだと思い、一応採取してきて写真を撮ってみました。

ウツギハコブフシでよろしいでしょうか?


寄主植物:ヒメウツギ
撮影年月日:2016年5月29日/群馬県桐生市
 

2016/05/29(Sun) 22:28 No.2233
Re: ウツギハコブフシ? 投稿者:小泉

No2です。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/29(Sun) 22:29 No.2234
Re: ウツギハコブフシ? 投稿者:小泉

No3です。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/30(Mon) 15:20 No.2235
Re: ウツギハコブフシ? 投稿者:湯川淳一

小泉様:ご投稿有難うございます。このゴールは、ご賢察の通り、ウツギハコブフシ C-2942 だと思います。これまで、千葉県(薄葉先生)や和歌山県(門前先生)などの記録があります。群馬県からは、初めての記録です。自然観察会で、虫こぶファンが増えることを願っています。

2016/05/30(Mon) 22:37 No.2238
Re: ウツギハコブフシ? 投稿者:小泉

湯川先生 早速のご回答有難うございます。

自然観察会のたびに虫えい(虫こぶ)の解説をしておりまして徐々に興味を示す方が増えてきました。6月4日も伊香保にある群馬県憩の森で虫こぶの観察会を開きます。


2016/05/27(Fri) 21:46 No.2225
ハウチワカエデのゴール3 投稿者:Nabita

5月22日に最初に行った地点では、ハウチワカエデに別のゴールと思われるものがありました。葉表から見ると、直径4〜6mm程度の斑紋になっており、さらにその中央が少し盛り上がっています。

寄主植物:ハウチワカエデ
撮影年月日:2016年5月22日/青森県深浦町(旧岩崎村)
 

2016/05/27(Fri) 21:47 No.2226
Re: ハウチワカエデのゴール3 投稿者:Nabita

裏面側から見ると、表面に膨らんでいる部分は、そのまま窪んでいます。ぱっと見では、窪みの中に幼虫らしきは見当たりませんが、これはイタヤカエデなどで知られているハクボミフシの可能性が大です。
採集して来た葉を検鏡して見ましたが、やはり形成者を見つけられませんでしたが、裏面の窪みは長さ1.5〜2mmで、幅は1mm程度でした。これはタマバエの幼虫が収まるには、丁度良いサイズのように思われますので、とりあえずハウチワカエデハクボミフシの残骸として考えておきたいと思います。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/27(Fri) 21:49 No.2227
イタヤカエデのハフクレフシ 投稿者:Nabita

ついでに、同日もう1地点の方にあったイタヤカエデの葉のゴールについても、お知らせします。
日当りの悪い林道脇の、1m位の実生苗を見たところ、葉に淡緑色の斑点があります。淡色部はやや不整形ですが、ゴールの可能性は十分あります。葉を触ると膨らんでいますし、千切った葉を空にかざして見ると、内部に幼虫のシルエットを透視することもできました。


寄主植物:イタヤカエデ
撮影年月日:2016年5月22日/青森県深浦町(旧岩崎村)


2016/05/27(Fri) 21:51 No.2228
Re: イタヤカエデのハフクレフシ 投稿者:Nabita

採集して帰り解剖すると、内部に白色のタマバエ幼虫が見られましたが、幼虫が黒変して死亡していたり、全く形成者の痕跡が認められないゴールもありました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/27(Fri) 21:52 No.2229
Re: イタヤカエデのハフクレフシ 投稿者:Nabita

イタヤカエデのハフクレフシについては、昨年8月にも投稿し、その際は脱出後のゴールでしたが、多化性の可能性が十分に考えられる今回の採集例です。
そう思い、ゴールのあった葉をさらに見ると、ゴール部の葉脈が多少とも太くなっています。昨年の写真を再確認しましたが、8月に下北半島で見つけたゴール痕ではそのようにはなっていません。発生時期も考え合わせて、とりあえず別のゴールにしておいてもいいかもしれません。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/29(Sun) 22:17 No.2231
Re: ハウチワカエデのゴール3 投稿者:湯川淳一

Nabita 様:カエデのゴールは、なかなか成虫が得られず、分類も進んでいません。まず、成虫や幼虫を得て、様々なゴール間で比較した上で、判断しましょう。多化性かどうかも、ゴールの出現期だけでは判断できませんので、十分な数の幼虫の齢構成の推移を見守ってから、結論付けましょう。年1化性でも、二山型の羽化曲線を示す昆虫もいます。

2016/05/30(Mon) 21:49 No.2237
Re: ハウチワカエデのゴール3 投稿者:Nabita

湯川先生、こちらもコメント・ご教示ありがとうございます。
成虫を得る努力を事実上放棄しておりまして、常々心苦しく思っておりますが、ズボラな性格なので、継続的な管理が必要な飼育は大の苦手です。当面ゴールの確認だけでご容赦ください。
幼虫がいたものは、普通種以外は標本にしておりますので、いつかご検討いただければと思います。この週末もかなりカエデ類を見ましたが、ゴールはひとつたりとて見つかりませんでした。
その代わり、ハナイカダメフクレフシが2か所で見つかり(うち1地点は蛾の幼虫あたりに食害されたものでしたが)、これで県内4市町で確認できました。昨秋に見つけていたゴールを21日にいくつか採集して帰り、水差ししていますので、成虫が得られればと思っています。


2016/05/25(Wed) 20:38 No.2217
ハウチワカエデのゴール1と2 投稿者:Nabita

昨年、秋田県境に近い青森県の日本海側南部で見つかった、イタヤカエデハミャクフクレフシは、6月6日に見つけた時には、既に幼虫脱出済みでしたので、同じ場所に2週間早く行ってみました。昨年は2か所で、それぞれ複数の葉にゴール痕が見られたのですが、本年は両地点とも全く見つかりません。
しかたがないので、他の植物を見ていたら、ハウチワカエデにハミャクフクレフシがありました。1葉に長さ7〜8mm、幅4〜5mm、厚さ3mm前後で、曲がっていないクロワッサンのようなゴールが3個付いていました。同じ木の葉をかなりしつこく見ましたが、この1葉しか見つかりません。


寄主植物:ハウチワカエデ
撮影年月日:2016年5月22日/青森県深浦町(旧岩崎村)
 

2016/05/25(Wed) 20:39 No.2218
Re: ハウチワカエデのゴール1と2 投稿者:Nabita

見つかったハウチワカエデハミャクフクレフシは、またしても3個とも幼虫脱出済みの空ゴールでした。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/25(Wed) 20:40 No.2219
Re: ハウチワカエデのゴール1と2 投稿者:Nabita

このハウチワカエデで他にもハミャクフクレフシがないか探していたら、ちょっと変な果実がありました。カエデの果実は「ハの字形」に二つの翼果がくっついているのですが、片方の翼がもう一方の果翼の方に折れ曲がって、閉じたようになっているものがあります。もしかしたらゴールかもしれません。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/25(Wed) 20:42 No.2220
Re: ハウチワカエデのゴール1と2 投稿者:Nabita

翼が曲がった果実を解剖したところ、曲がっている方の果実がゴールで、胚乳部に1〜3頭のタマバエ幼虫が寄生していました。正常な方は種子が形成されていましたが、解剖したうちの一双の翼果のみはまっすぐな方もゴールで、合わせて5頭の幼虫が内部にいました。
山内・喜久村・湯川(2016)を拝見すると、カエデ類にはミフクレフシがあるとのことですが、これは正常果実との区別が難しいとされるうえ、8月に得られていることから、別のゴールになりそうです。
ということで、ゴール名の提案ですが、ハウチワカエデツバサオレフシというのはどうでしょう。カエデ類で翼といえば果実のことになりますので、「ミ」は省いてもよいかと考えました。多少、中二病的な香りが漂いますが、いかがなものでしょう。

ハウチワカエデのゴール3に続く


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/29(Sun) 22:09 No.2230
Re: ハウチワカエデのゴール1と2 投稿者:湯川淳一

Narita 様:反応が遅くなり済みません。ハウチワカエデハミャクフクレフシは幼虫が脱出済みだったそうで、残念でした。イタヤカエデハミャクフクレフシ C-3675a がありますので、その仲間かもしれません。幼虫が見つかりましたら、番号をつけましょう。

エゾイタヤ、ハウチワカエデ、ヤマモミジ、オオモミジに翼果のゴールがあります。イギリスでは、Acumyia 属のタマバエが知られています。それと同じ仲間の可能性が大です。翼果のゴールの形も、かなり、変異がありそうですので、幼虫の比較が先決です。


2016/05/30(Mon) 21:34 No.2236
Re: ハウチワカエデのゴール1と2 投稿者:Nabita

湯川先生、お忙しいところコメント・ご教示ありがとうございます。
存在期間が短いうえ、発生量の少ないゴールは確認が難しいですね。来年はイタヤカエデや他種でもいいので、是非在虫ゴールを見つけたいものです。
ハウチワカエデの翼が折れたような果実は、この週末にも2地点で採集しましたが、それらはゴールではありませんでした。いずれにしろ、8月までミフクレフシがあるようですから、今後ともカエデ類の翼果を観察してみます。幼虫はアルコール浸けにしてありますので、標本が溜まってきましたらお送りいたします。


2016/05/25(Wed) 00:25 No.2213
キンギンボクシントメフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

キンギンボクの当年枝の芯に形成されるゴールで、節間の伸長が阻害されています。えい化した葉は縁がゴールの内側(葉表)に湾曲し、葉が数枚かさなったシントメ状となっています。虫えいの高さ20〜40mm、太さ8〜20mm、中央部の葉と葉の間に淡黄色の幼虫が複数入っています。3齢幼虫の体長は1.8〜2.2mmで、前胸部に先だけ淡褐色をおびた透明で2角状の胸骨があり、反射光では見にくいのですが基部までキチン化しています(簡易プレパラートで確認)。飼育では、ゴールから脱出した3齢幼虫は培養土に良く潜りますが、ときにジャンプして移動することがあります。
写真の葉縁に丸い朝露が写っていて、ゴールとは関係ありません。


寄主植物:キンギンボク
撮影年月日:2016年5月21日/北海道苫小牧市
 

2016/05/25(Wed) 21:42 No.2221
Re: キンギンボクシントメフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:キンギンボクシントメフシは、私は今までに見たことがありません。タマバエによるもので、新発見ゴールだと思います。キンギンボクシントメフシ D-0618 にしましょう。幼虫がジャンプすることから、Contarinia 属かもしれませんね。培養土に潜った幼虫がいつ羽化するのか楽しみです。

2016/05/25(Wed) 22:20 No.2223
Re: キンギンボクシントメフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

湯川先生、そうそうご教示ならびにゴール番号を賜り、ありがとうございます。
現在、百数十匹の3齢幼虫を得られているので、羽化が楽しみです。


2016/05/23(Mon) 22:01 No.2207
ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Tominaga

奈良県南部の山の登山道沿いでミヤマキケマンの果実がふくらんでいるのをみつけました。割ってみると幼虫が1匹いましたので、虫こぶではないかと思いますがどうでしょうか。「虫えい図鑑」や掲示板の過去ログを探したのですが、該当するものが見つかりませんでしたので報告させていただきます。
ミヤマキケマンの果実は写真にあるように通常はじゅず状にくびれますが、虫こぶはくびれず全体に太くなっています。虫こぶは一つの花序に1個しかなく、見つけた株には合計3つありました。これ以外にもないか登山道沿いのほかの株を探しましたが見つけることができませんでした。
ミヤマキケマンは奈良県の山地にふつうにありますが、このような虫こぶにはこれまで気がつきませんでした。キケマンの仲間は各地にみられますので探してみてください。


寄主植物:ミヤマキケマン
撮影年月日:2016年5月22日/奈良県吉野郡東吉野村
 

2016/05/23(Mon) 22:27 No.2208
Re: ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Nabita

Tominagaさん、すっかりこの掲示板の常連になってくださり、誠に心強く感じます。
写真の大きなゴールに幼虫1匹とは、タマバエではなさそうな気がします。咽頭骨片は認められるでしょうか。ムラサキケマンの果実ではハナバエのゴールが知られており、東京都区内などでも見つかっていますが、2年前に諏訪先生に伺った際には、まだゴールから成虫を羽化させられていないとのことでした。ムラサキケマンのものとは種類が違う可能性もありますね。諏訪先生の退官記念誌に、ムラサキケマンの件について少し書かれています。


2016/05/23(Mon) 22:30 No.2209
Re: ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Tominaga

ミヤマキケマンの果実の虫こぶの中にいた幼虫です。写真の幼虫はすでに死んで変色していますが、生きているときは白かったです。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/24(Tue) 20:50 No.2210
Re: ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Nabita

Tominagaさん、幼虫の写真もお見せくださりありがとうございます。
はっきりしませんが、やはり有弁翅類の幼虫のように思われます。有弁翅類で生きた植物を食べるのは、やはりハナバエが筆頭なので、ハナバエ科によるゴールなのではないかと考えられます。


2016/05/25(Wed) 00:47 No.2214
Re: ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Tominaga

Nabita様、ご教示ありがとうございます。調べてみるとハナバエ科は種類が多いのですね。諏訪先生の退官記念誌を見られないのが残念です。古いですが1999年のインセクタリウムに書かれている「ハナバエのくらし」は見ることができました。
ところで、採取した虫こぶ2個のうち割らなかったものから幼虫が穴をあけて脱出してきました。体長は5mmくらいでハエのウジの形をしていました。「ハナバエのくらし」には潜葉性の種類についてですが地表の落葉層か浅い土中で蛹化すると書いてありましたので、小さい容器に土を入れ表面をコケで覆い、そこに幼虫を放しました。どうなるか楽しみです。


2016/06/04(Sat) 21:09 No.2239
Re: ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Tominaga

その後、ムラサキケマンの虫こぶについて調べていたところ、キケマン属等の研究で博士号を取得された福岡教育大学の福原達人准教授が「ムラサキケマンの果実に寄生し、果実を異常肥大させて裂開しないようにしてから種子を食害する(おそらくハチ類の)幼虫がしばしば見られ、これも種特異的な食害者である可能性がある。」(福原1998)と書いているものを見つけました。これはnabita様のお話にあった、ムラサキケマンのゴールのことだと思います。
さらに福原准教授のホームページで、植物形態学のテキストのなかにムラサキケマンの果実に寄生する幼虫と蛹の写真がありました。これを見る限りではハエ類のようですが、私がミヤマキケマンで見た幼虫と違うかどうかはよくわかりません。
ミヤマキケマンから得た幼虫はその後どうなっているのか不明ですが、もしうまく羽化したら報告させていただきます。


2016/05/23(Mon) 18:57 No.2205
ウツギ 投稿者:akaitori

ウツギで見ました。
虫えいでしょうか?


寄主植物:ウツギ
撮影年月日:2016年5月22日/東京都
 

2016/05/24(Tue) 22:39 No.2211
Re: ウツギ 投稿者:湯川淳一

akaitori 様:沢山の種類の虫えいがありますので、ウツギの名前が分かりましたら教えて頂けますれば有難いです。写真では分かりにくいのですが、どの部分が膨れていますか? よろしくお願い致します。

2016/05/25(Wed) 07:23 No.2216
Re: ウツギ 投稿者:akaitori

植物は、ただのウツギで、花芽のように思います。
虫えい?は、二つあったので、もう一つの写真を貼ってみます。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/25(Wed) 21:54 No.2222
Re: ウツギ 投稿者:湯川淳一

akaitori 様:ウツギですと、ウツギツボミトジフシ C-2925 が静岡県から知られています。形成者はタマバエで、ハリオタマバエの一種 Asphondylia sp. です。間も無くあ、ゴールから、直接、羽化してくると思いますので、ぜひ、成虫を捕獲して下さるようにお願い申し上げます。あまり沢山のゴールを見ない、珍しいものです。

2016/05/26(Thu) 18:37 No.2224
Re: ウツギ 投稿者:akaitori

湯川淳一様、ウツギツボミトジフシを教えていただき、ありがとうございました。

2016/05/21(Sat) 21:59 No.2199
ブナの葉のゴール 投稿者:Nabita

ブナの葉には多種・多様なタマバエのゴールが形成されることが知られていますが、自分では判断できないものがありました。
いわゆるハツノフシの系統なのですが、先端は丸く、支葉脈上の葉縁にあり、北国の5月中旬というのに、既に完成して褐色になっているゴールもありました。同じ株上で、写真の他の葉にも見られましたが、形成状況は全て同じです。完成時期が早いなど、ブナハナガツノフシに最も似ているようですが、ゴールはやや斜めになっているものもあるものの、基本的には立っているとみなされるもので、葉縁の葉脈上という形成位置も気になります。


寄主植物:ブナ
撮影年月日:2016年5月15日/青森県十和田市(旧十和田湖町)
 

2016/05/21(Sat) 22:03 No.2200
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:Nabita

ゴール内部には白色のタマバエ幼虫がいて、やはり既に3齢になっていると考えられる大きさでした。
なお、当日は同じ旧十和田湖町内で、ブナのゴールは、ブナハアカゲタマフシ、ブナハミャクコブフシ、ブナハマゲタマフシが見られました。アカゲタマフシとハミャクコブフシは初めて見つけられました。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/22(Sun) 13:40 No.2201
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:湯川淳一

Narita 様:ブナのゴールの専門家に連絡します。正確な同定をお願いしましょう。

2016/05/22(Sun) 20:58 No.2202
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、ブナゴールの専門家へ、判定のご仲介をしてくださるとのこと、大変にありがたいです。

本日の調査でも、ブナ以外で既に脱出済みのゴールが見られるなどして、北国でも生長・脱出の早いゴールが、意外にあるのではないかと感じました。それらも順次、掲示板に投稿させていただきたいと考えています。


2016/05/23(Mon) 00:46 No.2203
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:佐藤信輔

Nabita様

初めまして。茨城県農業総合センター園芸研究所の佐藤信輔と申します。大学院時代に湯川先生の指導の下、ブナを寄主とするタマバエの研究に従事しておりました。
件のゴールについてですが、写真で見る限りブナハフトツノフシというゴール(虫えい図鑑のC-181のゴール)だと思います。このゴールを形成するタマバエの種名は未同定です。写真ですのでゴールのサイズはわかりませんが、コメントNo.2200の写真では2令または3令幼虫(体長2.5-3mm位でしょうか?大まかな幼虫の体長をご存知でしたらご連絡いただけないでしょうか。)の2.5倍ほどの長さのゴールですから、8mm位の長さのゴールであると思われます。これまでの記録ですと、このような長さの春に見られるブナのゴールはブナハフトツノフシしかありません。
写真のゴールは赤褐色のものと緑色のものとがありますが、このゴールは5月の下旬までブナの葉上で確認でき、5月の末には褐変したゴールが葉から脱落し地上へ落下します。ですので、写真の緑色のゴールはこれから5月末にかけて赤褐色へと変色していくでしょう。
私はこれまでに主に九州地方でブナを寄主とするタマバエを研究していたため本州でこのゴールを採集したことはあまりありませんが、本州での採集記録を見ますと、2000年5月22日に山形県田麦俣で3令幼虫、2001年5月29日に石川県尾口村トガ谷でブナ葉から離脱したゴールから3令幼虫が採集されております。山形県でも採集されておりますので、青森県で分布していても不思議ではないと思っております。
ともあれ、このゴールを始めとするブナハアカゲタマフシやブナハマゲタマフシといった春にはゴールおよび幼虫が成熟し、5月いっぱいでゴールが葉から脱落するタイプのゴールは葉上で目にする期間も限られていることから、採集記録も限られております。地上への落下後の生態についても地上に落ちたゴールを多数採集する必要があるため不明な点が多いです。そのため、ブナハフトツノフシやブナハマゲタマフシからは成虫の羽化を確認できておりませんが、ブナハアカゲタマフシからは9月上旬に成虫の羽化を確認できておりますので、おそらくブナハフトツノフシやブナハマゲタマフシからも晩夏から初秋にかけて成虫が羽化するのではないかと考えております。
以上につらつらと書きましたがご不明の点がございましたら、ご連絡いただけますと幸いです。


2016/05/23(Mon) 14:30 No.2204
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:湯川淳一

佐藤信輔様:早速、ブナゴールの解説をして下さり有難うございました。今後ともよろしくお願い致します。

2016/05/23(Mon) 20:15 No.2206
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:Nabita

佐藤博士、早速のご教示、誠にありがとうございます。仲介くださった湯川先生に感謝申し上げます。
ブナハフトツノフシではないかとのこと。ゴールの長さ・太さを測らずにお尋ねしてしまい、ご面倒をおかけしました。写真の幼虫は、アルコール浸にしましたので太短く萎縮しているようでしたが、その状態で1.8mm位でしたので、No.2200の写真の生きていた時には2mmを少し超えた位でしょうか。
ゴールがあったのは、十和田・八甲田山系の中では比較的低いところですので、もう少し標高がある処でも探してみます。


2016/05/24(Tue) 23:11 No.2212
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:佐藤信輔

Nabita様
幼虫の体長につきましてご連絡ありがとうございます。体長が2mmを少し位超えていたとのこと了解いたしました。この体長からするとゴールの長さは6-7mm程でしょうか。
もう少し標高を上げて探されるとのこと、成果を楽しみにしております。もし、フトツノフシやマゲタマフシが多数確認されましたら、ご連絡いただけますと幸いです。


2016/05/25(Wed) 07:05 No.2215
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:Nabita

佐藤様、マゲタマフシはあちこちで見られますので、成熟していそうな褐変したゴールがありましたら、もぎ取っておきたいと思います。若いものは容易には脱落しないでしょうから、簡単に外れるものを集められれば、成虫を羽化させられるかもしれませんね。フトツノフシは今年初めて見たものなので、他の地域にあるかわかりませんが、こちらも注意してみます。

2016/05/20(Fri) 00:52 No.2192
クサナギオゴケの虫えい 投稿者:hal-co

千葉県より,報告します。
クサナギオゴケ "Vincetoxicum katoi" の芽の虫えい(その1)です。

初めて確認したのは,2006年5月でした。
クサナギオゴケがかなりの数で群生する林の中で,3割程度(直感的に)の個体で,芽にゴールができていました。
クサナギオゴケは枝分かれしないので,頂芽にゴールができるとそれ以降芽が伸びる気配がありませんでした。
今年確認したところ,芽にゴールができつつ,つぼみを出しているケースがいくつか見られました。
(画像に見られる細長い葉はホウチャクソウで,ホウチャクソウにクサナギオゴケのツルが絡まっている状態です)


寄主植物:クサナギオゴケ
撮影年月日:2016年5月19日/千葉県四街道市
 

2016/05/20(Fri) 00:54 No.2193
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:hal-co

クサナギオゴケ "Vincetoxicum katoi" の芽の虫えい(その1),の拡大画像です。

寄主植物:クサナギオゴケ
撮影年月日:2016年5月19日/千葉県四街道市


2016/05/20(Fri) 00:55 No.2194
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:hal-co

クサナギオゴケ "Vincetoxicum katoi" の芽の虫えい(その2)です。

寄主植物:クサナギオゴケ
撮影年月日:2016年5月19日/千葉県四街道市


2016/05/20(Fri) 11:51 No.2195
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:湯川淳一

hal-co 様:クサナギオゴケのゴールのご投稿、誠に有難うございました。このゴールは、恐らく、カモメヅルタマバエ(仮称)(属は未同定)によって形成されたものと思われます。これまで、ガガイモ科カモメヅル属 Cynanchum (= Vincetoxicum) では、トキワカモメヅル、コバノカモメヅル、シロバナカモメヅル、トキワカモメヅル、イケマなどから、メフクレフシと言うゴールが各地で発見されています。DNA 解析で確認する必要がありますが、タマバエの形態的な類似性から、恐らく、これらのゴールは同一種のタマバエによって形成されたものと考えています。クサナギオゴケのゴールも同様だと思いますので、今回のご報告は、このタマバエの新寄主発見ということになります。新しいゴールには、ゴール和名と番号を付していますので、クサナギオゴケメフクレフシ D-0340f と言う名前と番号を付けておきます。

もし、可能でしたら、DNA 解析用に幼虫標本を99%エタノールに保存しておいて頂けないでしょうか。このタマバエは、ゴールから、直接、成虫が羽化しますので、もし、成虫標本(生きたまま75%エタノールに入れて保存)やゴールに残されている羽化殻も採集できましたら、確保しておいて頂けますと大変ありがたいと存じます。

ゴール形成個体率は30%ほどということと、頂芽の先に芽が伸びる個体は、多くないことなど、貴重な観察結果も大変興味深いです。実は、このタマバエは、多化性の可能性がありますが、何世代あるのか詳しい調査はなされていません。多化性のタマバエにとって、自分の寄主植物の頂芽にゴールを形成し、次世代のための産卵場所を少なくするという生活様式は、あまり、有利だとは思われません。この植物の頂芽や側芽が、この先、どれくらい生産されるのか、30%と言うゴール形成率が、通常レベルなのか、例外的な高密度なのか、このタマバエの個体群動態の様相と、密度制御機構を探る上で、とても興味があります。生態学の良い研究材料だと思いました。どなたかのチャレンジに期待します。


2016/05/20(Fri) 16:13 No.2196
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:hal-co

湯川淳一 先生

コメントとご教示をくださり,ありがとうございます。

幼虫標本,成虫標本を作製する自信がありませんが,友人らと協力をしてなんらかの方策を練ります。
無水エタノールと消毒用エタノール,そして標本容器は準備できますが,私にはゴールをうまく切り開く技術が足りないように思います。

それに,クサナギオゴケの個体数カウントも重要だと思いました。

添付した画像は,頂芽がゴールになってそのまま成長しそうに無い個体です(今年は多くなかった)。


寄主植物:クサナギオゴケ
撮影年月日:2016年5月19日/千葉県四街道市


2016/05/20(Fri) 22:49 No.2197
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:湯川淳一

hal-co 様:このゴールなら、柔らかいですので、安全カミソリで簡単に切り開くことができます。もし、困難な時は、頂芽のゴール部分だけエタノール75%に入れて下さい。私の方で解剖し、幼虫をゲットします。
成虫は、ゴールにビニル袋をかぶせて、置いておきますと、羽化しますので、袋の中に静止した時に、筆にエタノールを染み込ませて、くっつけると、簡単に採集できます。それをそのままエタノールの瓶に入れて下さい。ビニル袋内の湿度が高くなりますと、成虫が水滴にくっつく場合もありますが、構わず、筆で採集してください。蛹の抜け殻もゴールの上で見つかると思いますので、筆にくっつけて、エタノールに入れて下さい。
エタノールの濃度は、あまり、厳密にお考えいただかなくても結構です。
私のメールアドレスと送付宛先は、掲示板の管理人の南さんにお尋ねください。標本は、受取人払いでお送り頂けますればありがたいと存じます。よろしくお願い申し上げます。


2016/05/21(Sat) 13:41 No.2198
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:hal-co

湯川先生:標本採取方法を教えてくださり,ありがとうございます。
虫好きの友人も協力してくれるので,なんとかうまくやり遂げようと思います。
後ほど,掲示板管理人の南さんへ連絡します。


2016/05/16(Mon) 15:49 No.2185
ヒメシャラの葉の虫えい 投稿者:小川

初めて投稿させて戴きます。
植物・昆虫・野鳥などの自然観察を通して虫えいに出会い、「むしこぶは ひみつのかくれが?」を拝読して虫えいに興味を深め、「日本原色虫えい図鑑」や「虫こぶハンドブック」などで勉強を始めたばかりの「箱根パークボランティア」1年生の小川と申します。

早朝の箱根での自然観察の最中、前日(5月11日)の暴風雨で落ちたヒメシャラの枝の葉に虫えいを見つけ、おおもとの樹木を探すと、いくつかの葉にも同様の「虫えい」がついているヒメシャラの木を確認することができました。可哀想と思いながらも拾った葉に形成されている「虫えい」を切断して観察すると、中から2匹の白い幼虫が顔をだしてきました。「日本原色虫えい図鑑」で「ツバキ科」を検索しましたが「ヒメシャラ」は記載されておらず、その後、インターネットでも検索しましたが該当する「虫えい」の名称を探し出すことができませんでした。本日、偶然にもインターネットで本掲示板へたどり着くことができましたので、素人ながら掲示板に初挑戦を致しました。
虫えいの写真は次の4構成で、その内容は以下の通りです。
注、写真は1枚しか添付できないようなので4分割にしております。
  不鮮明であれば再度、送付いたします。
写真1(左上):ヒメシャラの葉表から見た虫えい
写真2(右上):その葉の裏側から見た虫えい
写真3(左下):虫えい切断面とそこに顔をだした白い2匹の幼虫
写真4(右下):切断した虫えいから落下した白い2匹の幼虫、体長は2o程度
大変に恐縮ですが、この虫えいの名称及び形成者と思われる白い幼虫の正体をご教示お願い致します。宜しくお願い申し上げます。


寄主植物:ヒメシャラ
撮影年月日:2016年年05月12日/神奈川県箱根町
 

2016/05/16(Mon) 17:14 No.2186
Re: ヒメシャラの葉の虫えい 投稿者:南 常雄

小川様、はじめまして。
珍しいゴールの写真ならびに情報をおよせいただき、ありがとうございます。
そうそう、湯川先生に連絡をしましたので、よろしくお願いします。


2016/05/16(Mon) 19:26 No.2188
Re: ヒメシャラの葉の虫えい 投稿者:湯川淳一

小川様:ヒメシャラの虫えいのご投稿、誠に有難うございました。また、拙著をご利用頂き感謝申し上げます。おっしゃるように、虫えい図鑑には、ヒメシャラの虫えいは含まれておりませんでした。その後、各地で発見のご報告を頂き、現在では、ヒメシャラメウロコフシ(箱根)と、ヒメシャラハグキコブフシ(屋久島)、ヒメシャラハミャクコブフシ(宮崎県)の3種類の虫えいが、タマバエ類によって形成されることが知られています。

ご投稿の写真は、ヒメシャラハミャクコブフシだと思われます。幼虫は3齢幼虫(終齢幼虫)のように見受けられます。この虫えいが宮崎県以外から発見されて、新しい分布情報が加わりました。先日、宮崎県の N 先生に送って頂いたヒメシャラハミャクコブフシを50個ほど解剖しましたところ、2/3は、幼虫が脱出済みの空の虫えいでした。残りの虫えいには、2齢幼虫か3齢幼虫が入っていました。2齢幼虫と3齢幼虫の区別は、通常、胸骨の有無で行います。虫えい図鑑の399ー400ページに胸骨の説明がありますので、ご覧ください。

九州のヒメシャラハミャクコブフシでは、この時期には、3齢幼虫が脱出してしまうのですが、箱根では、まだ、幼虫の入っている虫こぶの方が多いかも知れません。このタマバエは年1化性で、虫えいから脱出した幼虫は、地中で夏と秋、冬を過ごして、翌春、蛹化して、ヒメシャラの新葉が出る頃に羽化するものと思います。

ヒメシャラメウロコフシは、ずっと以前に、明治大学の先生が御地で発見されたもので、成虫まで彫られていますが、私の不勉強から、まだ、タマバエの同定には至っておりません。その頃は、DNA 解析もない時代でしたので、もし、現在、新鮮な標本が得られましたら、同定への道が開けるかも知れません。虫えいは、ヒメシャラの越冬芽が膨らんで、うろこ状の鱗片が周囲を取り囲んでいるような感じです。もし、来春にでも、このような虫えいが見つかりましたら、ぜひ、ご一報頂けますようにお願い申し上げます。

屋久島で見つかったヒメシャラハグキコブフシは、ヒメシャラハミャクコブフシと同じタマバエである可能性があります。葉脈に形成される虫こぶが、しばしば、葉柄にも形成されることがありますので、これらも DNA 解析による検討が必要です。

伊豆半島と伊豆諸島におけるタマバエ相の研究が、佐賀大学の徳田先生たちのグループで行われています。箱根地方の虫えいにも大変興味を持っています。今後ともよろしくお願い申し上げます。


2016/05/16(Mon) 20:53 No.2189
Re: ヒメシャラの葉の虫えい 投稿者:小川

湯川先生、南様
大変にお忙しい中、ご丁寧な解説をして戴き、有難うございました。
現在、できる限り近い時期に「虫こぶのミニ観察会」を開催できればと考え、パークボランティアの活動拠点である箱根で虫えいの観察と勉強を進めておりましたので、本当に助かりました。
先生をはじめ南さまには、引き続きご指導を戴くことがあるかと思われますが、今後とも宜しくお願い申しあげます。本当に有難うございました。
小川


2016/05/15(Sun) 20:57 No.2183
ニワトコツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

ニワトコに蕾のゴールがありました。
多くの小花が開花し、花冠を落として果実になっているものも見られる中に、まだ花冠が開いていいないものがありました。同じ花序内に複数見られたので、その場で花冠部をむしってみたところ、内部に淡黄色の幼虫がいました。
画面の右に写っているのものはピンボケですが、これもゴールです。ゴール花の子房部は正常な若い果実より、少し大きいように見えます。


寄主植物:ニワトコ
撮影年月日:2016年5月14日/五所川原市(旧市浦村)
 

2016/05/15(Sun) 21:05 No.2184
Re: ニワトコツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

採集して来たゴールを実体顕微鏡下で解剖したところ、ゴールによっては花冠が少し開いて、完全に閉じていないものにも幼虫が見られることがありました。
若い幼虫は白色で、3齢になると黄色になるようです。在虫ゴールは5個あり、うち1個には2齢と思われる幼虫が2頭いました。残りの4個は1頭ずつでした。蕾内の侵襲は少なく、花柱部が黒変しているのが目立つ程度でした。

なお同日その後に訪れた、つがる市(旧木造町)と、15日では青森市でもゴールらしきがありましたが、それらは未解剖です。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/17(Tue) 11:30 No.2190
Re: ニワトコツボミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

Narita 様:ニワトコに蕾のゴールがありましたか! 私は初めて見るものです。番号は D-0671 にしましょう。これまで、ニワトコやエゾニワトコでは、ニワトコメフクレフシやニワトコエダツトフシ、エゾニワトコエダツトフシ、エゾニワトコハマキフクレフシが知られていましたが、蕾のゴールは初めてだと思います。

同じレンプクソウ科には、南九州でハクサンボクツボミトジフクレフシとハクサンボクミフクレフシが知られていますが、ハクサンボクは、南九州の常緑樹ですし、地理的にも離れていますので、形成者のタマバエは、同じものかどうか、見当がつきません。


2016/05/17(Tue) 21:24 No.2191
Re: ニワトコツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

湯川先生、コメント・ご教示、ならびに早速のゴール番号の付与、誠にありがとうございます。
一昨年にメフクレフシが見つかった際には、ニワトコのタマバエゴールは知られていなかったと教えていただきましたが、越冬芽、枝、南さんによる葉、蕾(花)と各器官にゴールが出来ることがわかり、大変興味深いことです。
湯川先生が、いみじくもハクサンボクの例をお示しくださったように、ガマズミ属に見られるような、ハフクレフシなどもあるかもしれませんので、今後も観察する必要がありそうです。


2016/05/12(Thu) 13:40 No.2180
コナラハベリナガオレフシ 新発見ゴール 投稿者:湯川淳一

宮崎県の N 先生がコナラで新しいタマバエゴールを発見されました。ご本人のご了解を得て、掲示板にアップ致します。このゴールは、コナラハベリナガオレフシ(新称)C-0494 にしようと思います。これと同じ種類のゴールが、すでに、福岡の KW さんによって、韓国でも発見されています。

コナラの葉縁を表側に巻くゴールとしては、これまで、コナラハベリオレフシ C-0493a が各地で発見されており、すでに、KW さんらによって、ナラハベリオレタマバエ(改称)(=ナラヌカタマバエ)Macrodiplosis selenis が形成者として、新種記載されています。このタマバエは、ミズナラやカシワにもハオレフシを形成します。この論文 PDF をご希望の方は、南さんにお知らせ下さい。南さんが共著者として PDF をお持ちですので、送っていただけることと思います。<南さん> よろしくお願い申し上げます。

今回のゴールは、既知のコナラハベリオレフシに似ていますが、それより長く、形もきれいな三日月形にはなりません。また、ゴール内には、1匹ではなくて、複数の幼虫が入っていることが多く見られます。さらに、 KW さん の DNA 解析の結果では、Macrodiplosis selenis とは、明らかに異なる塩基配列を示しているようです。もちろん、Macrodiplosis 属のグループには含まれています。

ちなみに、葉縁を葉裏側に巻くゴールには、次ようなものが知られています。

コナラハベリウラマキフシ C-0498a 形成者:Contarinia ?
ミズナラハベリウラマキフシ C-0498b 形成者:Contarinia ?

ミズナラハベリウラオレフシ C-1890a 形成者:Macrodiplosis sp.1
カシワハベリウラオレフシ C-1890b 形成者:Macrodiplosis sp.2?

なお、葉に形成されるタマバエのゴールとして、葉縁を巻くものの他に、下記のようなゴールがあります。

葉脈に沿って内側に折れるコナラハトジフクレフシや、アラカシハオレフシ、アカガシハオレフシ
葉が膨れるコナラやカシワ、クヌギ、ミズナラなどのハフクレフシ
葉裏に形成されるカシワハウラタマフシやカシワハウラヒラタマルフシ

今は、まさに新緑の季節です。Quercus のゴール捜しには絶好の時期で、今なら、幼虫が脱出せずに、ゴール内にいるかも知れません。各地の分布情報を掲示板にアップして頂けますれば幸いです。まだ、新しい種類のゴールも見つかるかも知れません。



寄主植物:コナラ
撮影年月日:2016年5月5日/宮崎県小林市
 

2016/05/16(Mon) 17:25 No.2187
Re: コナラハベリナガオレフシ 新発見ゴール 投稿者:南 常雄

湯川先生、コナラハベリナガオレフシのご紹介を、ありがとうございます。
現在も、関連のゴール観察を定期的に続けていますので、ハベリマキフシとともに、コナラハベリナガオレフシに気をつけて観察します。


2016/05/10(Tue) 23:48 No.2176
これは虫こぶでしょうか? 投稿者:Tominaga

マツブサの虫こぶの件でお世話になったTominagaです。数年来気になっている虫こぶ?があります。それはノミノフスマの芽の部分にできるもので、対生する葉が合わさって袋状になるものです。これを割ってみると虫の幼虫がいました。この虫こぶは写真を撮った広島県のほか、滋賀県新旭町、奈良県奈良公園・信貴山などでみられました。この虫こぶがよくできているノミノフスマの特徴は、平地の日当たりのよい水田や草地にあるしっかりしたものではなく、里山や山地の日陰等に生育する小型でやや弱々しい感じのものでした。これは虫こぶと考えてよいものでしょうか?

寄主植物:ノミノフスマ
撮影年月日:2003年7月29日/広島県
 

2016/05/11(Wed) 06:42 No.2177
Re: これは虫こぶでしょうか? 投稿者:南 常雄

Tominaga様、ご投稿ありがとうございます。
ノミノフスマメフクレフシ、ナンバンハコベハツヅリ、シュッコンカスミソウハナフクレフシが記録されています。他に昨年、北海道で私はミミナグサメフクレフシ(仮称)を発見していますが、詳細は今年の観察を経て発表したいと思っています。
タマバエによって形成されるナデシコ科のゴールは、現在この4種では無いかと思いますが、湯川先生に連絡をいたします。
ノミノフスマメフクレフシは、よしゆきさんが2014年に発見され、2014/11/18(Tue) 20:13 No.1065 でご投稿いただいていますが、このタイプのゴールの画層は、他で見ることができないかも知れませんのでご参照ください。またミミナグサメフクレフシ(仮称)の写真を添付します。


寄主植物:ミミナグサ
撮影年月日:2015年11月1日/北海道旭川市


2016/05/11(Wed) 19:13 No.2178
Re: これは虫こぶでしょうか? 投稿者:湯川淳一

Tomonaga 様;ご投稿、有難うございました。写真の虫こぶは、南さんの仰しゃるとおり、タマバエの一種が形成した虫こぶ、ノミノフスマメフクレフシです。この虫こぶは、これまで、島根県で発見されていますが、今回、広島県や滋賀県、奈良県で発見されたことは、大変貴重な分布情報となります。虫こぶが形成される寄主植物の生育環境につきましても、ご報告いただき誠に有難うございました。虫こぶを捜す上で、大変参考になります。タマバエの中には、日陰を好む種と、日なたを気にしない種があります。これまでの経験では、前者は昼行性のタマバエで、後者は夜行性のタマバエであることが多いです(もちろん、例外もあります)。タマバエの成虫は、通常、口器が退化しており餌を取りません。成虫の寿命も、通常、1ー2日と短いです。成虫期に直射日光にさらされますと、短時間で乾燥して死亡してしまいます。恐らく、ノミノフスマメフクレフシを形成するタマバエも昼行性である可能性が高いと考えられます。今後の成虫期の観察結果が楽しみです。
 南さんが書いておられますように、ナデシコ科では、この他に、ナンバンハコベハツヅリ(山梨県)、シュッコンカスミソウハナフクレフシ(福島県)、ミミナグサメフクレフシ(仮称)(北海道)と名付けられている虫こぶが発見されています。シュッコンカスミソウハナフクレフシは、カスミソウハナタマバエ Asphondylia sp.によるものであることが報告されていますが、その他の虫こぶの形成者は、成虫が得られていませんので、まだ、属も判明していません。
 今後とも,虫こぶ情報をよろしくお願い申し上げます。


2016/05/11(Wed) 22:20 No.2179
Re: これは虫こぶでしょうか? 投稿者:南 常雄

湯川先生、大変お忙しい中、早々にコメントならびにご教示をたまわり、ありがとうございます。
みなさんのナデシコ科のメフクレフシ、ハナフクレフシを観察されている時期や、被形成部位の未展開の双葉が通年、寄主の茎頂または節にあることを考慮すると、多化性の可能性についても注意して観察したいと思っています。


2016/05/12(Thu) 23:05 No.2181
Re: これは虫こぶでしょうか? 投稿者:Tominaga

南 様、湯川先生、ご教示いただきありがとうございます。過去の投稿をきちんと確認しなかったため、気がつかず失礼しました。
よしゆき様の画像にあるノミノフスマメフクレフシのタイプは、まだ見たことがありません。仕事がら山地樹林内の植物を見ていることが多いので、弱々しいノミノフスマしか目につかないのかもしれません。添付の写真はそんなノミノフスマにできたノミノフスマメフクレフシです。なお、奈良公園ではシカの影響があるため小型のノミノフスマばかりになっているようです。
茎の先に虫こぶができてしまうと、ノミノフスマは花をつけられなくなりますので種子ができず、タマバエにとっては食餌植物が少なくなる危険があるように思います。ただノミノフスマはどこにでもある雑草ですので困らないのでしょう。それとタマバエはどうやってノミノフスマを見つけ出すのか気になります。
これで長年の疑問が解決しました。ありがとうございました。



寄主植物:ノミノフスマ
撮影年月日:2003年7月29日/滋賀県新旭町


2016/05/12(Thu) 23:14 No.2182
Re: これは虫こぶでしょうか? 投稿者:Tominaga

たびたびすみません。
広島県で撮影した写真の日付が間違っておりました。正しい撮影年月日は2006年10月10日です。
たいへん申し訳ありませんでした。


2016/05/08(Sun) 06:41 No.2171
ヤマコウバシハマキフシ 投稿者:ハンマー

ヤマコウバシハフクレフシを観察していて、ハマキフシもたくさんあることに気付いたので報告しておきます。内部にはタマバエの3齢幼虫が、多い場合は10匹程度入っていました。大きなゴールでも1、2匹の幼虫しかみられない場合がありましたので、すでに幼虫の脱出が始まっているのかも知れません。幼虫は淡いサーモンピンクで、ジャンプするようです。写真を撮っている内に数匹が行方不明になってしまいました。

寄主植物:ヤマコウバシ
撮影年月日:2016年5月7日/兵庫県篠山市
 

2016/05/08(Sun) 10:53 No.2172
Re: ヤマコウバシハマキフシ 投稿者:湯川淳一

ハンマー様:ヤマコウバシハマキフシのご投稿を有難うございました。進士織平先生が「虫えいと虫えい昆虫」 (1944) に、東京都府中で見つけられたゴールの写真を掲載され、幼虫がジャンプすると記述されています。福岡では、50年ほど前に、宮武さん(キジラミの専門家で、この掲示板にもコメントを頂いています)が犬鳴山で見つけて下さったゴールを頂きましたが、その時は幼虫が脱出済みでした。虫えい図鑑にはリストだけアップしておいたものです。幼虫がジャンプすることから、このタマバエは Contarinia 属の可能性もありますが、クスノキ科の植物に Contarinia がいるとすれば、珍しいことだと思います。幼虫の形態で分かるかもしれませんので、幼虫を拝見できますのを楽しみにしております。

2016/05/10(Tue) 06:32 No.2174
Re: ヤマコウバシハマキフシ 投稿者:ハンマー

湯川先生、興味深いエピソードを聞かせていいただき、ありがとうございます。採集した幼虫はお送りします。

2016/05/05(Thu) 00:20 No.2166
ヤマコウバシの虫えい 投稿者:hal-co

初めて投稿します。
千葉県の里山の樹木を中心に観察しているなかで,虫えいに出会いますので,こちらの掲示板をいつも拝見しています。

2015年8月に初めてヤマコウバシの虫えいを見つけました。
この地域でヤマコウバシの個体数は多いのですが,虫えいがあるのはこの個体のある水田地帯だけです。

ヤマコウバシハフクレフシかと思いますが,千葉県にもある報告いたします。


寄主植物:ヤマコウバシ
撮影年月日:2015年8月16日/千葉県千葉市
 

2016/05/05(Thu) 00:24 No.2167
Re: ヤマコウバシの虫えい 投稿者:hal-co

続けて,今年・2016年5月の同じ個体の虫えいです。
同地域で,この個体以外にも虫えいのあるヤマコウバシがたくさんありました。


寄主植物:ヤマコウバシ
撮影年月日:2016年5月1日/千葉県千葉市


2016/05/05(Thu) 14:37 No.2168
Re: ヤマコウバシの虫えい 投稿者:湯川淳一

hal-co 様:千葉県からヤマコウバシハフクレフシ のご投稿、誠に有難うございました。千葉県では、薄葉先生が清澄山で沢山の虫えいを発見なさいましたが、ヤマコウバシハフクレフシは記録されていなかったようですので、今回は初めてのご報告です。これまで、ハンマー様が兵庫県で発見されただけでしたが、各地に分布しているようですね。このタマバエの生活史が大変興味深く、楽しみにしているところです。今後とも、ご投稿のほど、よろしくお願い申し上げます。

2016/05/07(Sat) 02:07 No.2169
Re: ヤマコウバシの虫えい 投稿者:hal-co

湯川淳一さま,コメントくださりありがとうございます。
虫えいを割って見る技量も勇気も無いので,外側を観察するだけなのですが,虫えいを興味深く見ております。
ハンマーさまの投稿を拝見し,同じ虫えいだとわかってうれしく思い,千葉県からの報告をした次第です。
(他に,クサナギオゴケとツルフジバカマの虫えいを観察しておりますので,また後日画像をアップします。)

添付の画像は,ヤマコウバシの展葉のようすです。芽麟と花(雌花)の間に,少し茶色がかった苞のような部分があります。ハンマーさまの観察された虫えいは,この苞(?)にできたものかと思ったのですが,展葉しきった今はこの苞(?)は脱落していて無いようです。来春以降,この部分にも注意を向けようと思っています。


寄主植物:
撮影年月日:2006年4月10日/千葉県千葉市


2016/05/07(Sat) 23:40 No.2170
Re: ヤマコウバシの虫えい 投稿者:ハンマー

hal-co 様
あれは苞と呼ばれる構造なのですね。ご教示ありがとうございます。
私の観察では、正常な苞は早期に脱落するのに対して、ゴールが形成されたものは脱落しないようです。


2016/05/10(Tue) 13:28 No.2175
Re: ヤマコウバシの虫えい 投稿者:hal-co

ハンマーさま,コメントくださりありがとうございます。

「苞」としてよいのか自信がありませんが,ほとんどの新梢で脱落しています。脱落していないこともわずかにあります。
ゴール形成された場合は落ちないことを,ハンマーさまの前の投稿を読んで知り,近所のヤマコウバシにも苞のゴールが無いか,と,探してみました。10個体ほどのゴール付きヤマコウバシを見たところ,苞のゴールはありませんでした。今後も注意して観察します。


2016/04/26(Tue) 06:53 No.2148
ヤマコウバシハフクレフシ、春世代? 投稿者:ハンマー

 連続投稿、失礼します。
 2014年の7月12日(No. 599)及び8月24日(No. 790)に、ヤマコウバシハフクレフシを投稿し、湯川先生には幼虫、蛹、成虫の標本をお送りし、いろいろとご教示いただきました。その際は、7月初旬には幼虫は若齢で、8月下旬に幼虫は成熟、蛹化し、ゴールから直接羽化するのを観察し、年1化と思い込んでいましたが、4月24日にヤマコウバシフクレフシと思われるゴールが見つかりました。同じであることが確認されれば、春と夏の少なくとも2世代があることになりそうです。
 ゴールは普通の葉に形成されていることもありましたが、写真のように葉というよりは越冬芽の芽鱗のようなものに形成されていることが多く、前年秋に越冬芽に産卵されたのかという気もします。
 ゴール2個を持ち帰り、解剖したところ、1個は写真のように幼虫室内に白い菌糸が充満しており、幼虫は2齢のように見えました。もう1個は初齢でした。


寄主植物:ヤマコウバシ
撮影年月日:2016年4月24日/兵庫県篠山市
 

2016/04/26(Tue) 12:39 No.2149
Re: ヤマコウバシハフクレフシ、春世代? 投稿者:ハンマー

勘違いしていました。
年1化ではなく、羽化した成虫がヤマコウバシ以外の植物に産卵(寄主交代)するかもしれないと考えていたのでした。


2016/04/29(Fri) 21:32 No.2150
Re: ヤマコウバシハフクレフシ、春世代? 投稿者:湯川淳一

ハンマー様:ヤマコウバシハフクレフシのタマバエの情報をご投稿だ去り、誠に有難うございました。反応が遅くなり、申し訳ございません。ヤマコウバシ以外の寄主植物で越冬していると予想していたのですが、ゴールが越冬芽の芽鱗のようなものに形成されていることが多いとのこと、大変興味深い発見です。これから羽化するのでしたら、まさに、越冬世代の羽化になりますね。同一寄主植物の異なる器官を利用して、年2世代を繰り返している例は、ヨーロッパのハリエニシダタマバエ Asphondylia sarothamni で知られています。夏世代は莢を、冬世代は芽を利用してゴールを形成しています。同じ、Asphondyliini 族のタマバエですから、ヤマコウバシのタマバエも、その可能性が高いですね。今後の推移を楽しみにしております。

2016/05/02(Mon) 17:18 No.2155
Re: ヤマコウバシハフクレフシ、春世代? 投稿者:ハンマー

湯川先生 コメントありがとうございます。そのつもりで見て歩くと、相当な数のゴールが簡単にみつかりました。幼虫が成熟するのを待って採集し、成虫を得たいと思います。
 


2016/04/26(Tue) 06:00 No.2147
タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:ハンマー

4月3日(No. 2125) で投稿した、タマバエが産卵していたエゴノキを観察してきました。
この木には写真のような4種類のゴールがみられましたが、産卵の位置と数からみて、産卵を観察したタマバエが形成したゴールは写真左上のハイボフシだろうと思います。もう少し継続的に観察してみます。

なお、写真の右上はハヒラタマルフシ、左下はハウラケタマフシと思いますが、右下の葉表に形成された赤い球状のゴールは何でしょうか?


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2016年4月24日/兵庫県三田市
 

2016/04/29(Fri) 21:43 No.2151
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:湯川淳一

ハンマー様:新芽に産卵中のメスの写真をご投稿頂いたお陰で、エゴノキの春葉には、ハイボフシやハヒラタマルフシ、ハウラケタマフシ、ハツボフシなど、色々なタマバエのゴールが形成されることが分かってきました。これから、夏葉には、どのようなゴールが形成されるのか、楽しみです。
葉表に形成された赤い球状のゴールにつきましては、佐賀大学の徳田先生に、ご意見を伺いましょう。エゴノキには、我々の予想以上に、多くの種のタマバエがゴールを形成するようで、ゴールの形態による区別も難しいようです。DNA 解析を続けておられますので、やがて、全貌が明らかになることでしょう。


2016/05/01(Sun) 12:02 No.2154
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:徳田

ハンマー様、湯川淳一先生:写真の確認が遅くなりまして恐縮です。

エゴノキの葉に形成されるゴールにつきましては形状に変異が大きく、湯川先生がご指摘のように、これまで知られているより多くの種のタマバエが関与している可能性があります。一度きちんと整理せねばと思っておりますが、なかなか手が回っておりません。

写真左上はたしかにハイボフシのように見えます。ハヒラタマルフシとハイボフシは初期の形状はほとんど区別がつきませんが、ヒラタの方は裏側が急速に膨らんで白色になるのに対し、イボの方は5月中〜下旬も緑色のままで裏側の成長がほとんど見られません。なお、これもきちんと調べておらず恐縮ですが、「イボフシ」としているものも、関東と九州では少し印象がちがいまして、関東では秋に急速に成長してまさに「ヒラタマルフシ」のような形状になり、そこから幼虫が脱出しますが、九州ではそこまで成長せず、夏前に幼虫が脱出している可能性があります(=関東と九州のものは別種かもしれません)。関西の「イボフシ」がどうなっているか非常に興味深いです(とくに幼虫の脱出時期が夏前か、それとも9月以降かが気になります)。

左下はケタマフシのように見えますが、このゴールも形状の変異が大きく、幾分不定形でほとんど毛が生えていないものや、写真よりももっと引き締まった感じの球形で毛が密に生えているものも見られます。あるいは、一見ヒラタマルフシのように見えますが、少し毛が生えるものもあります(いわゆる「ケタマフシ」は内部に大きな空洞があるのに対し、「ヒラタマルフシ」に毛が生えたものは、内部が漿質で詰まっていますので割るとすぐに区別できます)。
 また、典型的なケタマフシは、葉の表側が少し尖っているような印象ですが、投稿頂きました右下の写真で、もし裏側に見えておりますのも「ケタマフシ」だとしますと、少し葉表側の尖り具合がゆるい気がしております(あるいは、右下の写真の裏側のものはまた別のゴールでしょうか;葉表の膨らみ具合は、福岡で見られるゴールでは「アカタマフシ」としているものによく似ておりますが、裏側には少し毛が生えているように見えますし、色も緑色のままですね)。

右下の写真の表側に形成されたものは、おそらく同じ写真の裏側に形成されているものがたまたま表に形成されたものではないかと思います。

以上、曖昧な返答も多く恐縮ですが、お知らせいたします。

なお、もし可能でしたら、5月中〜下旬頃に、ゴールの写真と対応させる形で幼虫を確保して頂けますと大変助かります。

何卒よろしくお願いいたします。


2016/05/02(Mon) 17:32 No.2156
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:ハンマー

徳田先生 詳細な解説をありがとうございます。エゴノキのゴールには、知られているより多くの種のタマバエが関与している可能性があるとのことで、大変興味深いことですね。素人の私にとってゴールを同定することが困難なのは当然のことと、安心しました。

徳田先生が疑問に思われた点について、現時点で持っている情報を提供させていただきます。

ハイボフシについては、昨年9月22日に添付した写真を撮っています。上がは表、下が葉裏です。幼虫脱出時期についてのメモはありませんでした。今年、確認して標本も採集します。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2015年9月22日/兵庫県三田市


2016/05/02(Mon) 17:38 No.2157
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:ハンマー

このスレッド最初に投稿した写真の右下の写真の葉裏に見えているのは私がハウラケタマフシと思っているものです。
また、写真のゴールとは別のゴールですが、葉表の赤いゴールの葉裏を撮った写真があったので、添付します。上が葉表、下が葉裏です。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2016年4月24日/兵庫県三田市


2016/05/02(Mon) 17:51 No.2158
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:ハンマー

葉表がヒラタマルフシ的なものについても、写真のようなものがみられています。
左右とも、上下が同じ葉の上が表、下が裏です。
左の写真の右のゴールが、『「ヒラタマルフシ」に毛が生えたもの』でしょうか?
右の写真は周囲が赤く色付いて、葉裏は少しへこむような形をしています。

これらのゴールについて、時期をみて採集し、お送りしようと思います。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2016年5月1日/兵庫県三田市


2016/05/02(Mon) 20:25 No.2159
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:徳田

ハンマー様

ハイボフシは、写真の様子ですとまだ幼虫が入っているようですので、関東と同様に9月以降に幼虫が脱出するようですね。貴重な情報をありがとうございます。

葉表にできた赤いゴールにつきましては、やはり通常は裏にできるべきものが偶然表側にできてしまったもののように思えます。

それから、ヒラタマルフシの毛が生えたものはまさに右の写真のものです。
左の写真は何でしょうね。すぐには判断がつきません。もう少し成長してみないとなんとも言えませんが、ヒラタマルフシとは別のゴールのようですね。

取り急ぎ、気がつきました点をお知らせいたします。

また、時期を見て採集頂けるそうで大変助かります。何卒よろしくお願いいたします。




2016/05/02(Mon) 20:26 No.2160
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:徳田

すみません。
先ほどの投稿で、ヒラタマルフシの部分は、左右逆に記入してしまいました。訂正いたします。


2016/05/02(Mon) 21:25 No.2161
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:Nabita

ハンマーさん、徳田先生、乱入申し訳ありません。
ヒラタマルフシに毛が生えたようなものは、青森県でハクウンボクでも見つかっております。2014年にも一度投稿しており、その時の記事は15ページ目のNo.449〜にあります。
改めて昨年撮った写真も貼っておきます。ハヒラタマルフシでは中央が窪むようですが、こちらのものは逆に突出しており、毛が生えています。


寄主植物:ハクウンボク
撮影年月日:2015年6月6日/青森県深浦町(旧岩崎村)


2016/05/02(Mon) 21:31 No.2162
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:Nabita

内部は梨の果肉のような、多汁の漿質です。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/02(Mon) 21:43 No.2163
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:Nabita

ついでなので、もう1枚。ハクウンボクハウラケタマフシも、ハンマーさんが写真を貼ってくださったエゴノキハウラケタマフシと同様に、葉表の陽向面に形成されると赤褐色に着色します。

青森ではエゴノキも海岸近くでは個体数が多いのですが、ゴールはエゴノキエダフクレフシしか見つからず、散々探しているにもかかわらず、これまで葉のゴールを見つけたことがなく、上記の2種がハクウンボクのみに見られます。


寄主植物:ハクウンボク
撮影年月日:2015年5月31日/青森県中泊町(旧小泊村)


2016/05/03(Tue) 21:42 No.2164
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:徳田

Nabita様

ハクウンボクのゴールは九州ではまず見ることができませんので、貴重な情報をご教示下さり大変ありがたいです。
このタマバエもいつかきちんと調べねばと思いながら、まったく手が付けられておりません。
エゴノキのタマバエとどのような関係になっているか非常に気になっております。

青森ではエゴノキの葉のゴールが見られないという点も興味深いですね。
以前、韓国や台湾で、エゴノキ属の葉のゴールを探したことがありますが、ほとんど見つかりませんでした。
その一方で、伊豆諸島では本州では見られないゴール(エゴノキハミドリタマフシとしました)が見つかりました。
なぜ日本のエゴノキにのみ、このように多様なタマバエ類が見られるのか、すぐには解決できませんがとても興味深く感じております。


2016/05/04(Wed) 21:21 No.2165
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:Nabita

徳田先生、ご教示・コメントありがとうございました。
エゴノキに多種のゴールが着くのは日本ならではとのこと、大変興味深いです。

ハクウンボクの方が利用しやすいとしても、エゴノキしかない所で全く見つからないのは、
本当に不思議です。とはいえ、探し方が下手なだけなのも十分考えられますので、今後も
注意して調査したいと思います(蕾や実のゴールも見つけられていません)。


2016/04/23(Sat) 01:08 No.2143
サワオトギリの虫こぶ 投稿者:Tominaga

湯川先生、お手数をおかけしてすみません。見つけたのはもう10年以上前になりますので、私の記憶違いだったかもしれません。確認状況は以下のとおりです。
岡山県津山市で採集したサワオトギリの地下茎の節に丸いこぶが付いていました。割ってみると、昆虫の幼虫が出てきたので虫こぶだとわかりました。この虫こぶは地下部にでき、地上部は形態が変化している様子はないのでふつうに見ていたら気が付きませんが、根元をよく見ると地表面に出ているものもみられました。虫こぶは直径3mm程度のほぼ丸い形です。
なお、『日本草本植物根系図説』(平凡社)を見ていましたら、サワオトギリ(75ページ)の線画に虫こぶが描かれており、解説には「しばしば球形の虫えいができている」とありました。描かれたサンプルは1983年に長野県で採取されたものでした。
その後気をつけていましたが、奈良近辺ではサワオトギリをみる機会がほとんどなく再確認できていません。現物がなくて申し訳ありません。




寄主植物:サワオトギリ
撮影年月日:2001年5月4日/岡山県津山市
 

2016/04/23(Sat) 22:36 No.2145
Re: サワオトギリの虫こぶ 投稿者:湯川淳一

Tomonaga 様:サワオトギリの虫こぶについて、写真を拝見させて頂き有難うございました。やはり、思い出せません。『日本草本植物根系図説』(平凡社)にこの虫こぶが描かれていると言うことは、周知の事実なのでしょうね。もし、機会がございましたら、ぜひ、再発見できますようにお祈り申し上げます。岡山県津市の近くの、勝央町でネズミサシの虫こぶを発見された方がおられます。もし、この掲示板をご覧になられましたら、ぜひ、捜して頂けますればありがたいです。



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