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2016/12/06(Tue) 18:28 No.2545
カゴノキエダコブフシ報告 投稿者:hal-co

すでに報告済みかもしれませんが,千葉県からC−250カゴノキエダコブフシの報告です。
カゴノキ "Litsea coreana" は,千葉県内では南部にだけ自生しています。


寄主植物:カゴノキ
撮影年月日:2016年12月4日/千葉県鴨川市
 

2016/12/06(Tue) 18:29 No.2546
Re: カゴノキエダコブフシ報告 投稿者:hal-co

同じ個体の枝葉の画像です。
この個体は幼木でした。


寄主植物:カゴノキ
撮影年月日:2016年12月4日/千葉県鴨川市


2016/12/07(Wed) 10:52 No.2547
Re: カゴノキエダコブフシ報告 投稿者:湯川淳一

hal-co 様:力ゴノキエダコブフシ C-2500 のご投稿、有難うございました。分布記録に追加させて頂きます。この虫えいは、カゴノキエダタマバエ Bruggmanniella actinodaphnes Tokuda et Yukawa,2006 によって形成されたものです。これまで、千葉県と和歌山県、徳島県、宮崎県、鹿児島県で発見されています。千葉県では、薄葉先生が、清澄山と仲ノ沢から記録されています。 カゴノキの自生する暖かいところでは、もっと、見つかっても良いのですが、目立たない虫えいなのか、あまり、発見例がありません。当年枝だけではなく、古い枝にも虫えいの跡が残っていますので、掲示板の今回のご報告によって、さらに、発見されるかも知れません。

ちなみに、クスノキ科植物では、タブノキやホソバタブ、ヤブニッケイ、バリバリノキなどにもエダコブフシか形成されます。東南アジアには、もっと沢山ありそうです。


2016/12/08(Thu) 11:39 No.2548
Re: カゴノキエダコブフシ報告 投稿者:hal-co

湯川先生,コメントくださりありがとうございます。
今回カゴノキを観察した地域(鴨川市内浦)にはカゴノキの幼木が比較的多くあり,エダコブフシもよく見られました。ヤブニッケイは個体数が多過ぎてしっかり観察せず,エダコブフシを見逃していたかもしれません。
バリバリノキもありましたが,個体数が少なく,エダコブフシも見つかりませんでした。
今後も虫えいを見つけられるよう,眼力を鍛えていきます。


2016/11/28(Mon) 10:27 No.2539
コナラメウロコタマフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

コナラに形成されたミズナラメウロコタマフシ(複数寄主) C-186に同居者が同居することで、ゴールがさらに肥大して表面が変形、鱗状片の生え方に乱れがあります。観察時期には、正常なメウロコタマフシの多くは落下した後でしたが、本ゴールは枝上に残っていました。メウロコタマフシは1室1幼虫ですが、本ゴールの中には、形成者の幼虫が1匹と、同居者の幼虫室が複数あり、各1匹の幼虫が入っています。
ナラハウラシロタマフシとナラハウラフクレタマフシのような関係のゴールと思われますが、図鑑等に掲載がありません。とりあえず、コナラメウロコタマフクレフシ(仮称)として記録しようと思います。


寄主植物:コナラ
撮影年月日:2016年10月21日/北海道苫小牧市
 

2016/11/28(Mon) 10:33 No.2540
Re: ゴール解剖 投稿者:南 常雄

虫えい:高さ12.4mm、直径13.1mm、核:高さ7.2mm、直径7.5mm、表面は緑白色、頂部に直径3.0mm、高さ0.8mmの緑色の円輪があります。
ゴールの壁は乳白色で厚く、内部に複数の幼虫室があります。形成者の幼虫室の壁は白色でやや厚く、同居者の壁は褐色で薄膜状。幼虫の体長はともに約3.0mm 、形成者は乳白色で、同居者の体内には褐色のおびた部分があります。中に形成者の幼虫が1匹と、同居者の幼虫が3匹入っていました。


寄主植物:コナラ
撮影年月日:2016年10月27日/北海道旭川市(解剖)


2016/11/28(Mon) 10:56 No.2541
Re: コナラメウロコタマフクレフシ(仮称) 投稿者:阿部芳久

南 常雄 様
貴重なお写真を興味深く拝見しました。
形成者は未記載で、同居者はSynergus属の1種と思います(幼虫なので断言は出来ませんが)。
タマバチの成虫が得られましたら同定いたしますので、宜しくお願いいたします。


2016/11/28(Mon) 15:15 No.2542
Re: コナラメウロコタマフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

阿部先生、そうそうご教示を、ありがとうございます。
撮影時に数個しか採集しなかったので、成虫が得られるかわかりませんが、来シーズンに成虫を得られるようにゴールを採集します。今般、採集したゴールから得られた幼虫は、エタノール標本にして保存していますので、後日お送りいたします。


2016/11/21(Mon) 22:08 No.2537
ヤマアジサイハグキフクレフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

ヤマアジサイの装飾花と果実がいびつにふくらんでいたのでよくみると、葉や枝にもふくらみがありました。これはヤマアジサイハグキフクレフシ(C−2950)でしょうか。ご教示お願いします。

寄主植物:ヤマアジサイ
撮影年月日:2016年11月13日/奈良県高市郡高取町
 

2016/11/27(Sun) 12:45 No.2538
Re: ヤマアジサイハグキフクレフシでしょうか? 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ヤマアジサイの虫えいのご投稿を有難うございました。ご賢察の通り、この虫えいはヤマアジサイハグキフクレフシ(C−2950)です。鹿児島県、愛知県、群馬県、福島県に続いての発見です。もちろん、奈良県では初めてです。タマバエは同定されていません。

2016/11/28(Mon) 23:43 No.2543
Re: ヤマアジサイハグキフクレフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご教示いただきありがとうございました。奈良県の記録が増えてうれしく思います。
それでは今後ともよろしくお願いします。


2016/11/11(Fri) 21:26 No.2530
コナスビの虫えい追加調査のご報告 投稿者:小川

湯川先生
本日、コナスビ虫えいの形成場所の再確認のため、箱根の活動拠点で虫えいが形成されたコナスビの株の追加探索と調査を行いました。今回の探索で新たに10株が見つかり、その中の3株はTominaga 様の情報のとおり腋芽にも虫えいが形成されておりました(写真1参照)。また、他の3株のシュート上部の虫えいは、突起部が変形した2枚の葉のように成長しており、果実では有り得ない状態が確認できました(写真2参照)。このことより、これまで幼果に形成されたと考えていた虫えいは、頂芽に形成されたものであると判断を致しました。(注、この調査は植物に精通したパークボランティアの方々に手伝って戴きました。)

湯川先生には、お手を煩わせて大変に申し訳ございませんが、上記の調査結果からコナスビ虫えい名称を「コナスビメタマケフシ」に訂正して戴きたく、宜しくお願い申し上げます。

Tominaga 様
貴重な情報を提供して戴き、本当に有難うございました。
今後とも宜しくお願い致します。

写真1:頂芽と腋芽に形成されたコナスビの2つの虫えい


寄主植物:コナスビ
撮影年月日:2016年11月11日/神奈川県足柄下郡箱根町
 

2016/11/11(Fri) 21:28 No.2531
Re: コナスビの虫えい追加調査のご報告 投稿者:小川

写真2:突起部が2枚の葉のように成長した虫えい

寄主植物:コナスビ
撮影年月日:2016年11月11日/神奈川県足柄下郡箱根町


2016/11/16(Wed) 23:39 No.2533
Re: コナスビの虫えい追加調査のご報告 投稿者:Tominaga

小川 様、新たな株が多数みつかってよかったですね。私も再度さがしてみましたが1株しか見つかりませんでした。このタマバエの生態が解明されることを期待しております。
それでは今後ともよろしくお願いします。


2016/11/18(Fri) 13:01 No.2534
Re: コナスビの虫えい追加調査のご報告 投稿者:湯川淳一

小川様:コナスビのちゅうえい形成場所について、再度、ご確認頂き誠に有難うございました。ご投稿の通り、コナスビメタマケフシ D-0065 に変更致しましょう。Tominaga 様:このようになりましたので、よろしくお願いいたします。

2016/11/18(Fri) 21:03 No.2535
Re: コナスビの虫えい追加調査のご報告 投稿者:小川

湯川先生
ご多忙の中、虫えい名称を変更して戴き本当に有難うございました。引き続きコナスビメタマケフシの越冬状態を観察してまいりますので、宜しくご指導をお願い申し上げます。


2016/11/21(Mon) 21:59 No.2536
Re: コナスビの虫えい追加調査のご報告 投稿者:Tominaga

湯川先生、虫えい名称の変更の件について了解しました。奈良県のコナスビメタマケフシについても気を付けてみたいと思います。

2016/11/07(Mon) 23:42 No.2523
奈良県でみたコナスビの虫えい 投稿者:Tominaga

奈良県の山に植物観察に行った際、ヒノキ植林内の作業道を歩いていてたまたま目に入ったコナスビに白いものが付いているのに気が付きました。それは茎の先の芽の部分がふくれて白い毛が密生しているものでした。
もしかすると小川様が投稿されました「コナスビの虫えい」(No.2495)ではないかと思い、1個しか付いていなかったので周辺にないか探してみました。植林内のためやや暗くコナスビはなかなかみつかりませんでしたが、少し開けた明るい道端のコナスビで虫えいを数個みつけることができました。小川さんが投稿された写真のものとそっくりなので同じものと思います。中には幼虫が入っているのを確かめました。
虫えいは先にみつけたものは茎の頂部にできていましたが、後でみつけたものは茎が途中から切れており(動物に食べられたと思われる)、主に茎の下部地表付近の腋芽部分にできていました。小川様の投稿を見ていたため気が付くことができました。


寄主植物:コナスビ
撮影年月日:2016年11月6日/奈良県高市郡高取町
 

2016/11/09(Wed) 22:01 No.2525
Re: 奈良県でみたコナスビの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:コナスビの虫えいが奈良県でも見つかったとのご報告、有難うございました。茎の先や腋芽にもできるそうですが、先ほど、小川さんの仮称通りに、コナスビミケフシ D-0065 にする旨、掲示板に投稿いたしました。もし、将来、形成場所が、頂芽や腋芽の方が多いことが分かりましたら、メタマケフシに変更することも、やぶさかではありません。今後とも、よろしくお願い申し上げます。

2016/11/11(Fri) 00:32 No.2529
Re: 奈良県でみたコナスビの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、コナスビの虫えいについて和名が決まったことをご連絡いただきありがとうございます。
奈良県で採取したコナスビの状況は写真のとおりです。多くの虫えいが茎下部の根が出ている節にできているのがわかります。
いくつか虫えいを観察すると緑色の部分があり葉の名残のようですので、この虫えいは葉が変形したもののように思います。ただ、観察事例が少ないので、虫えいができるのが実と芽のどちらが多いのか、もっと多くの虫えいをみつけて確認してみたいと思います。


寄主植物:コナスビ
撮影年月日:年月日/


2016/11/05(Sat) 18:50 No.2510
ボタンヅル? の虫えい 投稿者:小泉 正人

本日11月5日群馬県渋川市伊香保町の憩いの森で森林観察会が行われましたが、林床のあまり成長していないボタンヅルと思われる草本小さなブドウのような虫えいが作られていました。
家に持ち帰って1つを切断してみるとタマバエの幼虫と思われる虫が出てきましたので図鑑等を調べましたが該当するものが見つかりませんでしたのでご教授願いたく報告いたします。


寄主植物:ボタンヅル?
撮影年月日:2016年11月5日/群馬県渋川市伊香保町
 

2016/11/05(Sat) 18:50 No.2511
Re: ボタンヅル? の虫えい 投稿者:小泉 正人

切断写真です

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/11/05(Sat) 23:25 No.2512
Re: ボタンヅル? の虫えい 投稿者:南 常雄

小泉様、ご投稿ありがとうございます。
本掲示板に、ボタンズルにハモグリバエによって形成されるゴールと、タマバエによって形成されるゴール(ボタンヅルハコブフシ、ボダンズルハマキフシ)をご投稿いただいています。写真からはボタンヅルハコブフシに似ているように思われますが、こちらではボタンズルを観察することができないので、湯川先生に連絡をいたしました。


2016/11/06(Sun) 00:02 No.2513
Re: ボタンヅル? の虫えい 投稿者:湯川淳一

小泉正人様:南さんのコメントの通り、ボタンヅルには、ボタンヅルハコブフシとボダンズルハマキフシという2種類の虫えいがタマバエによって形成されます。しかし、今回の虫えいは、ハコブフシよりかなり大きく、はっきりとはしませんが楕円体のようですので、別物かもしれません。幼虫はタマバエではなく、寄生蜂の幼虫のようですが、虫えい形成者はタマバエの可能性が高いですので、胸骨のある幼虫をご確認頂けますればありがたいと存じます。また、虫えいが植物のどの部位に、どれくらいの大きさで形成されているかも、詳しくご教示頂けますと同定の参考になります。それから、植物の方も、もし、判明致しましたら、確実な和名を教えて頂けますようお願い申し上げます。ハンショウヅルにも類似の虫えいがみられます。

2016/11/06(Sun) 12:13 No.2519
Re: ボタンヅル? の虫えい 投稿者:小泉 正人

湯川先生、南様、コメントありがとうございます。
当該植物は草刈りで矮性化していて地上部は写真のものしか無く茎も細く葉も切れ込みが深く多分ボタンヅルかなとしか思えませんでした・・・
部位は葉柄の先に出来ていたものだと推測されます。
私には手に負えませんので試料をお送りいたしますので検鏡をして戴けたらと思います。よろしくお願い申し上げます。


2016/11/07(Mon) 18:55 No.2522
Re: ボタンヅル? の虫えい 投稿者:湯川淳一

小泉正人様:標本をお送り頂けるとのこと、検鏡させて頂くのを楽しみにしています。植物の方は、私には分からないかもしれません。


2016/11/10(Thu) 19:34 No.2526
Re: ボタンヅル? の虫えい 投稿者:湯川淳一

小泉正人様:ボタンヅル(多分、ボタンヅルで良いと思われます)の虫えいをお送り頂き、誠に有難うございました。長径 3mm、短径 2.5mm 位の楕円体の虫えいが芽の部分に群れて形成されていたようですので、ボタンヅルメムレタマフシ C-2665 とさせて頂きました。

早速、虫えいを解剖して検鏡させて頂きました。9個のうち5個は空でしたが、残りの4個のうち1個に、橙赤色のタマバエ3齢幼虫が入っていました。残りの虫えいには、先日の写真と同じような寄生蜂(外部寄生蜂)の幼虫が入っていました。タマバエの幼虫の胸骨から、Asphondylia(ハリオタマバエ類)や Lasioptera (ウロコタマバエ類,Rhopalomyia (ヨモギタマバエ類),Contarinia (幼虫がジャンプするタマバエの仲間),Rabdophaga (ヤナギタマバエ類)などの属ではないことだけが分かりました。

今後は、成虫の検鏡が必要です。この時期に、枯れたゴール内に3齢幼虫がいるということは、このまま、虫えい内で越冬する可能性が大ですので、翌春、成虫が得られるかも知れません。ただし、虫えいが植物体上に残る可能性がありませんので、今のうちに採集しておく必要があると思います。もし、まだ、見つかるようでしたら、よろしくお願い申し上げます。


2016/11/10(Thu) 21:28 No.2528
Re: ボタンヅル? の虫えい 投稿者:小泉 正人

湯川先生、お忙しい中を早速検鏡して戴きありがとうございます。
やはり私が撮った写真は寄生蜂だったのですね。かなり寄生率が高いのでしょうかね?

来月10日に群馬県憩の森で冬芽の自然観察会の講師を務めますので、その前に下見がてら付近を探してみます。


2016/11/04(Fri) 23:28 No.2506
エゾノコンギクメフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

エゾノコンギクの側芽や側枝の頂部に形成される虫えいで、茎の伸長が阻害され、複数の未展葉の基部が肥厚して癒着、球ないし卵形に肥大しています。成熟したものは高さ6〜10mm、直径4〜8mm、特に変色はみられず緑色で、表面に白色の短毛が密生しています。虫えい基部の葉はややロゼット状に展開し、上部には癒着していない葉先があります。内部に長さ2〜3mmの楕円状の幼虫室が複数あり、それぞれ黄色の幼虫が1匹入っています。幼虫の前胸部に褐色の胸骨があり、先は幅が広い2角状で翼があり、基部は鉾状にやや太くなっています。発見時には幼虫が脱出済のゴールが多く、数匹の3齢幼虫を採取したのですが、ゴールの解剖時に傷をつけたり、検鏡に使ってしまい、標本を残せませんでした。
ゴール名称からは、エゾノコンギクメハナガタフシ D-0833b と同一のものかも知れません。


寄主植物:エゾノコンギク
撮影年月日:2016年9月27日/北海道函館市
 

2016/11/05(Sat) 13:22 No.2508
Re: エゾノコンギクメフクレフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: エゾノコンギクメフクレフシ(仮称)の詳しい記載を有難うございました。エゾノコンギクメハナガタフシ D-0833b は虫えいが裂開した後の形状に基づいていますので、裂開する前は、メフクレフシだったのかもしれません。今後の観察を待ちたいと思いますが、別物の可能性もありますので、虫えい和名を、ご提案の通り、エゾノコンギクメフクレフシ D-0832 として、区別しておきましょう。次の機会に、幼虫や成虫が得られましたら、よろしくお願い申し上げます。

Aster 属の多くの種に多種類の虫えいがタマバエによって形成されますので、いつか、DNA 解析を含めた本格的な分類学的研究が必要だと思います。どなたか、若い研究者がチャレンジして下さると良いのですが。


2016/11/05(Sat) 16:52 No.2509
Re: エゾノコンギクメフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

湯川先生、さっそく、コメントおよびご教示を賜り、ありがとうございます。またゴール和名のご採用ならびにゴール番号の付与を、ありがとうございます。
発見時は、すべてのゴールが成熟していましたが、裂開したものはありませんでした。
多数のゴールが形成されていましたが、今回は、限られた場所しか観察できませんでしたので、来シーズンはその件もあせて観察したいと思います。


2016/11/02(Wed) 18:35 No.2502
韓国から戻りました 投稿者:湯川淳一

10月27日から、韓国ソウルの高麗大学校の生物多様性及び生態学研究室(主任教授:Prof. Yeon Jae Bae) を訪問しておりましたが、11月1日に帰国致しました。この研究室は、主に、水生昆虫を対象にした分類学と生物多様性や生態学的な研究を続けており、韓国でも有数の昆虫学の研究室です。この研究室に、タマバエの研究を行なっている若手研究者と院生がいます。水生昆虫ではありませんが、韓国での生物多様性を明らかにするプロジェクトに組み込まれて、タマバエ相の解明に貢献することが期待されています。今回は、院生がトラップで採集した菌食性タマバエの分類とヤナギマルタマバエ Rabdophaga salicivola の発育ゼロ点のの研究指導に出かけました。

採集された菌食性タマバエの標本には、いくつかの日本との共通種と、多くの新種が含まれていることが判明し、これからの研究が楽しみです。ヤナギマルタマバエの発育ゼロ点は、ハリオタマバエ類から予想した温度より、かなり低い可能性が出てきたため、今冬、再実験を行うことにしました。

もう一つの成果は、韓国で虫えいの写真集を刊行されたお二人のご婦人にお会いできたことです。お一人は82歳のご高齢ですが、精力的に野外調査を続けておられ、多くの種類の虫えいを発見されました。日本語で、基本的なお話ができるのには驚きました。来年は、改訂版が出版される予定です。日本との共通の虫えいも多く、大変参考になります。前回は、ずべて韓国語の本でしたが、今回は、植物や形成者の学名や虫えいの英名を入れて、我々にも分かりやすくなるはずです。これから、韓国でも虫えいの同好者が増えそうです。
 

2016/11/04(Fri) 23:41 No.2507
Re: 韓国から戻りました 投稿者:南 常雄

以前はハングルを入力できるようにしていたのですが、現在は用意していません。近いうちに入力できるようにして、もう少し役に立つようにしたいと思います。ハングルを入力できれば、翻訳ソフトでも何とか理解できるのではないかと思っています。

2016/11/06(Sun) 00:07 No.2514
Re: 韓国から戻りました 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:韓国の虫えいの著者のお二人は、ソウルの Gidong Ecology Garden で、ボランティアのガイドを務めておられますので、虫えいのことも、詳しく説明されておられるようです。お二人には、掲示板のことも伝えてありますので、もし、ハングルで投稿できることが分かれば、韓国からの投稿もあるかもしれません。お手数をおかけ致しますが、よろしくお願い申し上げます。

2016/11/06(Sun) 03:30 No.2518
Re: 韓国から戻りました 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご返信ありがとうございます。
本掲示板は、ユニコードに対応していませんので、日本語とアルファベットしか表示できません。
現在はユニコードが主体になっていますので、今後の課題にしたいと思います。


2016/11/01(Tue) 22:02 No.2501
タラノキの虫えい 投稿者:Tominaga

タラノキの果実のなかに通常より大きくふくらんで緑色のものをみつけました。割ってみると中心の空洞に数匹の幼虫がいましたので、虫えいであるとわかりました。この虫えいはそのうち落下するようで、タラノキの下にいくつか落ちていました。
『虫えい図鑑』にタラノキの虫えいは載っていませんでしたが、掲示板を調べるとNabita 様により報告されており、タラノキミフクレフシ(C−4160b)となっていることがわかりました。なお、三峰山(御杖村)でも同じものを確認しました。


寄主植物:タラノキ
撮影年月日:2016年9月26日/奈良県曽爾村
 

2016/11/02(Wed) 18:50 No.2503
Re: タラノキの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:タラノキミフクレフシ(C−4160b)のご投稿、有難うございました。これで、青森と神奈川、奈良の3県で発見されたことになります。Tominaga さんのご報告で、日本各地に広く分布している可能性がより高くなりました。虫えいが落下するという情報も貴重なものです。有難うございました。同じタマバエによる可能性が高いウドミフクレフシ(C−4160a)は、北海道支笏湖畔で見つかっています。
今後ともよろしくお願い申し上げます。


2016/11/07(Mon) 01:13 No.2520
Re: タラノキの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生:いつもコメントいただきありがとうございます。ウドはタラノキより花実を見る機会が少ないですが、気を付けて探してみます。

2016/11/01(Tue) 21:56 No.2500
ブナハフクレフシ 投稿者:Tominaga

以前に佐藤信輔先生にご教示いただいたブナハフクレフシ(C−1800)のその後の状況を9月に再確認してきました。No.2416の写真のものは変化なく佐藤先生のご指摘通り不良ゴールだったようです。別の葉を探してみたところ、ふくらんだものがみつかりました。
あと、ブナハベリタマフシ(C−1670)が葉についたまま落ちているものや、葉から外れて落ちているものが見られました。台風16号の影響で落ちてしまったようです。
その他、ガマズミミケフシ(D−0590)、カナクギノキハクボミフシ(C−2510)がありました。


寄主植物:ブナ
撮影年月日:2016年9月26日/奈良県御杖村
 

2016/11/02(Wed) 20:09 No.2504
Re: ブナハフクレフシ 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ブナやガマズミ、カナクギノキの虫えいに関するご報告、有難うございました。ブナのゴールの成育状況や落下状況は、とても参考になります。ガマズミミケフシ(D−0590)は奈良県からの初めての発見です。以前、京都府でも見つけて下さいました。カナクギノキはキジラミのゴールです。奈良県のゴールも、Tominaga さんのお陰で、沢山見つかりました。今年中に和歌山県のゴールをまとめる予定ですので、隣県との比較が楽しみです。

2016/11/07(Mon) 01:18 No.2521
Re: ブナハフクレフシ 投稿者:Tominaga

湯川先生:いつもコメントいただきありがとうございます。奈良県のゴールの情報は少ないと思いますが、和歌山県との比較は気になります。まとめた結果を楽しみにしております。

2016/10/24(Mon) 16:36 No.2495
コナスビの虫えい 投稿者:小川

箱根の活動拠点で、コナスビの虫えいを見つけました。当初この虫えいらしきもの?が生えたコナスビは4株しかありませんでしたが、虫えいなのか否かを確認する必要があるため1株だけ採取して観察を行いました。切断して確認すると内部の虫室には体長2o位の白い幼虫が2匹生息していたので虫えいであると判断しました。毎々のことで大変に恐縮ですが、虫えい名称及び可能であれば形成者の名称などご教示をお願い戴けるでしょうか。添付写真は4枚あり順次送付を致します。宜しくお願い申し上げます。

写真1:観察場所で撮影したコナスビの虫えい
    虫えいの形状は、直径4o位の球形に突起部があり毛が生えている。


寄主植物:コナスビ
撮影年月日:2016年10月23日/神奈川県足柄下郡箱根町
 

2016/10/24(Mon) 16:40 No.2496
Re: コナスビの虫えい 投稿者:小川

真2:採取したコナスビの虫えい   
   内部観察のため、左右の突起部を境に縦に切断する前の状態です。


寄主植物:コナスビ
撮影年月日:2016年10月23日/神奈川県足柄下郡箱根町


2016/10/24(Mon) 16:42 No.2497
Re: コナスビの虫えい 投稿者:小川

写真3:左右に切断したコナスビの虫えいの断面
    切断した虫えい左半分と右半分の各々に1匹ずつの幼虫が確認できました。


寄主植物:コナスビ
撮影年月日:2016年10月23日/神奈川県足柄下郡箱根町


2016/10/24(Mon) 16:47 No.2498
Re: コナスビの虫えい 投稿者:小川

写真4:虫室に生息していた白い幼虫の拡大写真
    写真3の右半分の虫室にいた約2oの幼虫写真です。


寄主植物:コナスビ
撮影年月日:2016年10月23日/神奈川県足柄下郡箱根町


2016/10/26(Wed) 11:54 No.2499
Re: コナスビの虫えい 投稿者:湯川淳一

小川様:大変珍しい虫えいのご投稿、有難うございました。幼虫の写真を拝見する限り、これはタマバエの一種です。これまで、私は、コナスビやサクラソウの仲間にタマバエが虫えいは形成するのを知りませんでした。もちろん、日本で初発見だと思います。これから、幼虫がどのように発育するのか、越冬のために虫えいから脱出するのか、など観察を続けて頂けますようお願い申し上げます。また、機会がございましたら、幼虫標本を拝見できますと幸いです。

2016/11/03(Thu) 18:37 No.2505
Re: コナスビの虫えい 投稿者:小川

湯川先生
 昆虫学国際会議及び高麗大学でのご指導など海外でご活躍され、お疲れのこととお察し申し上げます。また、韓国への出発前日で大変に忙しいところコナスビの虫えい写真を観て戴き本当に有難うございました。先生から新発見とのお言葉を初めて戴き、とても嬉しく思っております。
 その後11月1日に残りの虫えい3つの状況を観察してきましたが少し成長している様で安心しましたが、数が少ないため幼虫サンプル採取用に虫えいが形成されたコナスビの株を探している状況です。今後とも定期的な観察と範囲を広げた調査を継続する所存ですので、引き続きご指導をお願い申し上げます。

追伸:今のところ、虫えい名称を虫えい図鑑「虫えいの和名」より「コナスビミケフシ(仮称)」としています。名称が決まりましたらご教示をお願い致します。
今後とも宜しくお願い申し上げます。有難うございました。


2016/11/09(Wed) 21:55 No.2524
Re: コナスビの虫えい 投稿者:湯川淳一

小川様:コナスビの虫えいの新しい情報を有難うございました。虫えい和名は、ご提案通り、「コナスビミケフシ」D-0065 としましょう。残りの虫えいの越冬状態のご報告を楽しみにしております。

2016/11/10(Thu) 20:20 No.2527
Re: コナスビの虫えい 投稿者:小川

湯川先生
ご多忙の中、虫えい名称と識別番号を付与して戴き、本当に有難うございました。
虫えいの形成場所につきまして、現在、虫えいが形成されたコナスビの株を追加探索中ですので、Tominaga 様の情報(No.2523)及び先生のコメント(No.2525)に基づき、私の方でも再確認したいと考えております。今後とも宜しくお願い申し上げます。


2016/10/17(Mon) 20:48 No.2490
マツブサの虫こぶ 投稿者:yamabokuti

初めて投稿させていただきます。
虫こぶの知識は0ですが、植物好きで野山を歩き回っています。普段、虫こぶは見ても気に留めないのですが、マツブサについたものが虫こぶであることを確認したく検索、この掲示板に出会いました。

添付した写真と似たものが見つかり目的は果たせたのですが、記事No.2138、2141 では数県のみの確認であること、北海道でマツブサが無いため云々の記述があったのでお役に立てればと思い投稿します。
確認日 :2016.7.31
確認地 :北海道函館市

なお、古い写真にも、函館市内の別の場所で同じものが出てきました。
2009.7.16 の確認です。

道内でお探しの様子、函館近辺にはマツブサは結構見かけますので連絡いただければと思います。


寄主植物:マツブサ
撮影年月日:2016年7月31日/北海道函館市
 

2016/10/17(Mon) 23:03 No.2492
Re: マツブサの虫こぶ 投稿者:南 常雄

yamabokuti様、はじめまして。マツブサメゴカクフシのご投稿ありがとうございます。

私は旭川ですが、道北にはマツブサが自生していないので、チョウセンゴミシで探していますが、まだ見つかっていません。道南にも観察に行きますが、来シーズンは、マツブサのゴールを探してみます。その際は、yamabokutiさんへご連絡をいたしますので、よろしくお願いします。

湯川先生は本日から11月初めまで海外へ出かけています。ご投稿があったことをあらかじめ連絡いたしますが、帰国されるまでコメントが遅れますので、ご了承ください。


2016/10/18(Tue) 21:54 No.2493
Re: マツブサの虫こぶ 投稿者:湯川淳一

yamabokuti 様:ご投稿して下さったマツブサの虫こぶの和名は、マツブサメゴカクフシと言い、タマバエの一種が形成したものです。青森県と兵庫県、宮崎県からだけ発見されていましたので、北海道は初めてとなります。チョウセンゴミシにも同じタマバエが同じような虫こぶを形成するかどうか、興味のあるところです。
チョウセンゴミシには、ツルを膨らませる別のタマバエが見つかっています。逆に、マツブサにこのタマバエがいるかどうかも、興味のあるところです。今後ともよろしくお願い申し上げます。

南 常雄 様:韓国出張は10月27日からになりましたので、しばらく大丈夫です。昨日、K君が韓国に帰国しました。27日には、韓国で虫こぶ探しの案内をしてくれるそうです。K君と入れ替わりに、高麗大学校から大学院生がタマバエの研究にやってきました。2週間滞在し、基礎の勉強です。


2016/10/15(Sat) 11:16 No.2488
ナワシログミ?メフクレフシ 投稿者:湯川淳一

M 様:ナワシログミ?メフクレフシのご投稿を有難うございました。まだ、若齢幼虫のようですね。幼虫はジャンプしますでしょうか? 幼虫の成長を楽しみにしています。植物名が確定しましたら、お知らせ頂けますと有難いと存じます。これまで、ツルグミ、ナツグミ、アキグミなどから知られています。
 

2016/10/15(Sat) 17:04 No.2489
Re: ナワシログミ?メフクレフシ 投稿者:M

湯川先生 若齢とのご教示ありがとうございました。本日1頭水に落ちているものがありまして、薄茶色の胸骨がありました。丸い感じに分かれていました。そして、丸まってピンと飛びました。ためしにモスにおきましたらすぐに潜りました。植物名は、はっきりしましたらまたお知らせいたします。

2016/10/17(Mon) 22:10 No.2491
Re: ナワシログミ?メフクレフシ 投稿者:ハンマー

ナワシログミのメフクレフシは、兵庫県でも見つかっています。植物はナワシログミで間違いないと思っています。アキグミメフクレフシと同じであれば、今みられているゴールから脱出する幼虫は土中で越冬するだろうと思います。

寄主植物:ナワシログミ
撮影年月日:2016年10月1日/兵庫県三田市


2016/10/19(Wed) 18:33 No.2494
Re: ナワシログミ?メフクレフシ 投稿者:M

ハンマー様
コメントありがとうございます。ツルグミとの違いを迷っておりましたが、大きくなった葉表にも鱗状毛があることから、ナワシログミで間違いないとの結論にいたりました。今いる幼虫は土中で越冬するとのこと、ご教示ありがとうございました。


2016/10/14(Fri) 15:04 No.2486
ナワシログミ?メフクレフシ 投稿者:M

久々投稿させていただきます。

以前Nabitaさんやハンマーさんがアキグミメフクレフシが投稿されていますが、おそらくナワシログミではないかと思われる50cmほどの実生にメフクレフシがついていましたので、お知らせします。現場で開いてみたものは、すでに中が黒くなり枯れていました。駄目元で持って帰ったものの頭頂部の芽を1枚あけるといきなり白い幼虫が2頭入っていました。胸骨は見えないので、まだ若いと思います。ハンマーさんの観察だと年複数回発生のようなので、出来るだけ幼虫を長生きさせて様子を見ます。


寄主植物:ナワシログミ?
撮影年月日:2016年10月14日/福岡県小郡市三沢
 

2016/10/14(Fri) 15:11 No.2487
Re: ナワシログミ?メフクレフシ 投稿者:M

幼虫です。

寄主植物:ナワシログミ?
撮影年月日:2016年10月14日/福岡県小郡市三沢


2016/10/09(Sun) 19:07 No.2472
昆虫学国際会議から戻りました 投稿者:湯川淳一

フロリダ州オーランドで開かれた昆虫学国際会議から無事に戻りました。出席者は1万に近くになると予想されていたのですが、実際には7000人ほどでした。アメリカに次いで、中国からの参加者が2番目に多く、日本は3番目でした。それでも、これまでの会議では最高の人数でした。これだけ多いと、広い会場で会いたい人を捜すのは大変でした。それでも、虫えいのシンポジウムや、お目当ての講演会場に行くと、日頃、メールでやりとりしている研究者に再会することができました。

南米の虫えいのシンポジウムでは、アジアでは見たこともないような様々な虫えいの写真が報告されました。研究の途についたばかりで、まだまだ、未知の部分が多く、これからという感じでした。イスラエルのネッタさんが発表した、乾燥地域に生育する Chenopodiaceae (アカザ科)に形成されるタマバエの虫えいの多様性には驚きました。シダ植物の虫えいを専門に調査している研究者もいました。ワラビの仲間の虫えいが比較的多く発見されているようでした。日本の情報がないので欲しいということでした。ハンガリーの研究者が寄主植物の揮発性物質とタマバエの産卵選好性について発表していました。これからのメーンテーマの一つになりそうです。ブナハカイガラタマバエの種分化に関わる性フェロモンの研究を共同で行うことにしました。

非常に面白いと思ったのは、台湾での研究で、タブノキの仲間 Machilus 属に虫えいを形成する Daphnephila 属のタマバエが、1種で8通りの異なる生活環を示すことを明らかにしたことでした。他の4種のタマバエでも同様な現象が見られるということでした。1年型と2年型が、それぞれ、花芽と葉芽に虫えいを形成し、異なる2パターンの幼虫休眠型を持つらしいです。これらの成虫は花芽と葉芽の時期に分かれて羽化し、互いに、遺伝子の交流が可能だそうです。

ハワイでは、デイゴに虫えいを形成する侵入害虫のデイゴヒメコバチの防除に、タンザニアから導入したデイゴカタビロコバチで、ほぼ防除に成功したという発表がありましたが、完全な防除とは言えず、さらに、別の寄生蜂の利用も考えていると言うことでした。デイゴヒメコバチは、沖縄や奄美大島でも問題になっており、参考になる発表でした。

次回、2020年の昆虫学国際会議はフィンランドで開かれることになりました。

それから、第7回国際虫えい学会は、2018年3月3-8日に台湾中部の Huisun Experiment Forest Station で開かれることになりました。合宿形式の仲間内の楽しい集まりで、虫えいの採集会もあります。プロの研究者以外の方々も大歓迎です。ぜひ、ご参加下さい。

国際会議の帰路、ワシントン DC にあるスミソニアン博物館に寄ってきました。ここには、タマバエのタイプ標本が沢山あり、ガニエさんというタマバエの大御所がおられます。日本産で懸案になっていた標本を持参し、博物館の標本と比較し、ガニエさんの手助けも得ながら、属や種の同定を行ってきました。この掲示板に登場したタマバエの一部も、属や種が判明しました。

例えば、クズハウラタマフシのタマバエは新属・新種です。タンポポハフクレフシは Cystiphora 属の一種です。これから、追々、論文にして発表してまいります。

しばらく、掲示板のお休みを頂きましたが、時差ぼけも解消しましたので、これから、早く反応させていただきたいと思っております。今後ともよろしくお願い申し上げます。
 

2016/10/09(Sun) 21:43 No.2473
Re: 昆虫学国際会議から戻りました 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご苦労様でした。
昆虫学国際会議でのご成果のご紹介ならびにご教示をありがとうございます。
来週には、また海外へお出かけになられるとお聞きしています。ゆっくり、お体を休めてご養生ください。


2016/10/09(Sun) 15:12 No.2471
ヤマブドウメフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

当年に伸長した蔓の葉脇に形成された越冬芽が、球ないし楕円状に肥大したゴールで、表面は越冬芽の表面に生えている綿毛で覆われています。壁は漿質で、内部に不定形な幼虫室があり、複数の幼虫が入っています。3齢幼虫は橙色で体長2.2〜2.5mm、腹部の中が緑色をおびています。胸骨は褐色でY字状、角の先は丸みをおび、基部は鉾状に膨らんでいます。
本ゴールは、2011年から観察をしていましたが、今般、数個のゴールを発見することができ、3齢幼虫の標本を採取することができたので投稿します。残念ながら飼育するほどのゴールを採集することができず、今後さらに継続して、観察を続けていきます。


寄主植物:ヤマブドウ
撮影年月日:2016年8月24日/北海道旭川市
 

2016/10/09(Sun) 23:52 No.2477
Re: ヤマブドウメフクレフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:ヤマブドウメフクレフシのご報告、誠に有難うございました。新発見のタマバエゴールですので、ご提案通り、ヤマブドウメフクレフシ C-3913 としましょう。標本をお送り頂いた由、メールを頂き、有難うございました。幼虫を拝見するのを楽しみにしています。幼虫の腹部の中が緑色をおびていることと、胸骨がY字状とのことですので、今、問題にしているブドウミタマバエ Asphondylia sp. とは別種のようですね。しかし、このタマバエも栽培ブドウの芽を加害するかも知れませんので、要注意です。果樹試験場の方々に連絡し、チェックしてもらいます。

ついでの話ですが、各地からお送り頂いたヤマブドウハトックリフシは、素焼きの器に石と土を入れてゴールを並べ、ゴースと金網をかぶせて地中に埋め、九大昆虫学教室が管理しています英彦山の研究所の庭で越冬させています。来春、成虫が得られると良いのですが。図鑑の表紙のゴールから成虫が得られていないのも具合が悪いものです。


2016/10/10(Mon) 10:02 No.2479
Re: ヤマブドウメフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

湯川先生、そうそうご教示をたまわり、ありがとうございます。また、ゴールの名称と番号を付与していただき、お礼申し上げます。
ヤマブドウメフクレフシを形成するタマバエの幼虫は、3齢に達するとゴールから脱出し地中に潜って越冬します。枯れたゴールが蔓上に残され、欠落するまでの間は長期間、ゴールの形成を確認することがでると思います。

ヤマブドウハトックリフシは、飼育容器にいれて観察していますが、先般、寄生蜂が1匹羽化しました。


2016/10/10(Mon) 19:51 No.2483
Re: ヤマブドウメフクレフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:ヤマブドウメフクレフシを形成するタマバエの幼虫は、3齢に達するとゴールから脱出し地中に潜って越冬するとのこと、ご報告を頂き、誠に有難うございました。
ヤマブドウハトックリフシから、寄生蜂が羽化した由、こんな時期に羽化するのは驚きです。多分、広食性の外部寄生蜂でしょうか。それとも、季節を間違えて羽化した内部寄生蜂でしょうか。興味あるところです。これからも羽化が続くかもしれませんね。いずれ、松尾さんに見て貰いましょう。


2016/10/07(Fri) 09:06 No.2467 ホームページ
ヤマアジサイハグキフクレフシ 投稿者:小泉正人

伊香保森林公園で自然観察会を行い幾つかの虫えい(虫こぶ)を観察できたのですが、その中でヤマアジサイハグキフクレフシを伊香保森林公園で見つけました。
私は初めて見たものなのですが、過去に群馬県での報告は有るのでしょうか?


寄主植物:ヤマアジサイ
撮影年月日:2016年9月25日/群馬県渋川市伊香保
 

2016/10/07(Fri) 09:06 No.2468 ホームページ
Re: ヤマアジサイハグキフクレフシ 投稿者:小泉正人

葉裏です

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/10/07(Fri) 09:07 No.2469 ホームページ
Re: ヤマアジサイハグキフクレフシ 投稿者:小泉正人

幼虫・・・

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/10/09(Sun) 23:06 No.2474
Re: ヤマアジサイハグキフクレフシ 投稿者:湯川淳一

小泉正人様:ヤマアジサイハグキフクレフシ C-2950 のご投稿、誠に有難うございました。この虫こぶは、最初、鹿児島県で発見され、虫えい図鑑には九州に分布と書きました。その後、愛知県で見つかりましたが、ほの他の地域では見つかっていませんでした。群馬県では最初の発見です。成虫の羽化は来春4月頃です。まだ、分類学的な地位は決定されていません。

2016/10/10(Mon) 08:00 No.2478
Re: ヤマアジサイハグキフクレフシ 投稿者:akaitori

私もヤマアジサイで見かけました。
福島県です。


寄主植物:ヤマアジサイ
撮影年月日:2014年9月21日/福島県西郷村


2016/10/10(Mon) 11:48 No.2480
Re: ヤマアジサイハグキフクレフシ 投稿者:湯川淳一

akaitori 様:ヤマアジサイハグキフクレフシを福島県でもご覧になった由、ご報告有難うございました。早速、分布資料に追記させていただきます。詳しい場所を教えて頂けますれば幸甚です。

2016/10/10(Mon) 13:23 No.2481
Re: ヤマアジサイハグキフクレフシ 投稿者:akaitori

場所は、福島県西白河郡西郷村大字熊倉字折口原40
新甲子遊歩道の中間地点でした。


2016/10/10(Mon) 19:46 No.2482
Re: ヤマアジサイハグキフクレフシ 投稿者:湯川淳一

akaitori 様:早速、ヤマアジサイハグキフクレフシの発見場所をご教示頂き有難うございました。分布資料に詳しく追記させて頂きます。今後ともよろしくお願い申し上げます。


2016/10/11(Tue) 10:32 No.2484 ホームページ
Re: ヤマアジサイハグキフクレフシ 投稿者:小泉正人

湯川先生、お忙しい中をご回答いただきありがとうございます。
群馬県では最初ですか? 
群馬県で虫えいに興味を持っている人はごく少数なので仕方ありませんかね。
自然観察会などで徐々に増やそうと思っておりますので今後もよろしくご指導のほどお願いいたします。


2016/10/07(Fri) 09:00 No.2464 ホームページ
シロヨメナハナフクレフシ 投稿者:小泉正人

昨年、見つけたシロヨメナハナフクレフシ(仮称)ですが今年もたくさん見つかりました。
ただ、採取日が9月25日だったので湯川先生が出張とのことで冷蔵庫で保管し、5日に送付いたしました。


寄主植物:シロヨメナ
撮影年月日:2016年9月25日/群馬県渋川市伊香保
 

2016/10/07(Fri) 09:01 No.2465 ホームページ
Re: シロヨメナハナフクレフシ 投稿者:小泉正人

切断したものです

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/10/07(Fri) 09:01 No.2466 ホームページ
Re: シロヨメナハナフクレフシ 投稿者:小泉正人

幼虫です

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/10/09(Sun) 23:21 No.2475
Re: シロヨメナハナフクレフシ 投稿者:湯川淳一

小泉正人様:シロヨメナハナフクレフシ D-0819 のご投稿、誠に有難うございました。虫えいの標本も、昨日、有難く拝受致しました。早速、解剖致しましたところ、内部の幼虫は、すべて2齢幼虫で、まだ、胸骨の形状を観察する段階ではありませんでした。1個の虫えいには、数匹〜十数匹の白色〜淡黄色の幼虫が入っていました。これから幼虫が成熟して虫えいから脱出し、地上で越冬する可能性があります。この虫えいは、以前も小泉様によって、伊香保町で採集されています(掲示板 No.1808)。しかし、その後、他の地域では、まったく、発見されていません。成虫が得られることが望まれます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

2016/10/11(Tue) 10:40 No.2485 ホームページ
Re: シロヨメナハナフクレフシ 投稿者:小泉正人

湯川先生、お忙しい中早速のご回答ありがとうございます。
何時もこの時期に観察会や樹木学実習を行っていて榛名山へは行くのですが、その後は中々行けず3齢幼虫や成虫の時期は難しい状況です。

なお、ネットで調べたら「高尾山とその周辺の植物ほか」というブログでシロヨメナハナフクレフシを見たという記事がありましたので高尾山にもあるのかもしれませんね。



2016/09/29(Thu) 22:56 No.2460
ハクウンボクエダサンゴフシ 投稿者:Tominaga

これまでみつけたいと思ってもなかなかみつけることができませんでしたが、ハクウンボクを見るたびに探していたところやっとみつけることができました。山地のヒノキ植林を通る林道わき(標高620m付近)のハクウンボクの高木に5個、低木に2個ほど虫えいができており、低木にできていた一つを採取しました。虫えいの表面にアブラムシがたくさん出てきて、これが兵隊アブラムシかと思って見ていましたが、うっかりして手の上にのせて実験するのを忘れてしまいました。ビニール袋に入れておいたところ、虫えいからアブラムシが多数出てきました。
なお、ヒノキ植林内のイケマに虫えい(イケマメフクレフシ)もありました。


寄主植物:ハクウンボク
撮影年月日:2016年9月1日/兵庫県香美町村岡区
 

2016/10/01(Sat) 08:34 No.2461
Re: ハクウンボクエダサンゴフシ 投稿者:南 常雄

Tominaga様、ご投稿ありがとうございます。
ハクウンボクの北限が旭川市と言われていて観察する機会がすくなく、今までにハクウンボクのゴールを観察したことがありません。また、キョウチクトウ科のオオカモメヅルやカガイモにはメフクレフシがありますが、イケマでは見つかっていません。
25日から道南へ観察旅行に出ていて、コメントが遅れてしまいましたが、新しいゴールを発見することができましたので、写真などの整理が終わったら投稿したいと思います。


2016/10/02(Sun) 21:49 No.2462
Re: ハクウンボクエダサンゴフシ 投稿者:Tominaga

南 常雄 様、コメントありがとうございます。
よく植物観察に行く奈良県の山でもハクウンボクはあるのですが、虫えいはまだ確認していません。
イケマはシカが食べないので見かけることが多く、林内よりも林外で旺盛に繁茂していますが、虫えいをみたことがありません。兵庫県でみたイケマの虫えい写真を添付します。


寄主植物:イケマ
撮影年月日:2016年9月1日/兵庫県香美町村岡区


2016/10/02(Sun) 23:16 No.2463
Re: ハクウンボクエダサンゴフシ 投稿者:南 常雄

Tominaga様、写真を添付していただき、ありがとうございます。
形状やゴールが形成される場所は、オオカモメヅルやガガイモと同じですね。


2016/09/22(Thu) 22:07 No.2451
ヤマコウバシハコブフシその後 投稿者:Tominaga

奈良県生駒市で8月に確認したヤマコウバシハコブフシ(C−2657)を9月に再度観察しました。虫えいはすでに褐色になり、よく見るとそれぞれの虫えいには小さな穴が開いていました。割ってみると中には何も見られませんでしたので、この穴は脱出した跡と思います。

寄主植物:ヤマコウバシ
撮影年月日:2016年9月18日/奈良県生駒市
 

2016/09/23(Fri) 11:43 No.2453
Re: ヤマコウバシハコブフシその後 投稿者:南 常雄

Tominaga様、ご投稿ありがとうございます。
いつも、感心して観察するのはこの脱出孔です。胸骨によって開けられるらしいのですが、円形の綺麗な穴がどうしてあけられるのか不思議です。形成者の脱出以後のゴール内に、同居タマバエの幼虫や寄生蜂が残されていることもあります。また殻になったゴールを利用するアブラムシなどが入っていることもありますので、採集して開いてみるとゴール観察がさらにおもしろくなると思います。


2016/09/23(Fri) 22:15 No.2454
Re: ヤマコウバシハコブフシその後 投稿者:Tominaga

南 常雄 様、ゴール観察の極意をご教示いただきありがとうございます。
採取したゴールはまだいくつか残っているので、残りも開いて観察してみたいと思います。


2016/10/09(Sun) 23:32 No.2476
Re: ヤマコウバシハコブフシその後 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ヤマコウバシハコブフシ C-2657 から幼虫が脱出した由、ご報告を頂き有難うございました。クスノキ科の虫えいでしたので、虫えい内で越冬するかもしれないと、若干の期待はしていたのですが、やはり、幼虫が脱出しましたか。依然として、千葉県、兵庫県、奈良県岳からの発見です。



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