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2014/08/17(Sun) 22:30 No.765 ホームページ
オオイタドリツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

昨年8月に採集したオオイタドリツボミフクレフシ C-2395b から脱出したタマバエの3齢幼虫を飼育していたところ、2014.08.07から成虫の羽化がはじまりました。現在も羽化が続いていますが、フィールドではゴールが完成する時期なので、写真を紹介します。
雌雄の蕾に形成されますが、雄花に形成されているものは、花が散った後にゴールが残っているので、探しやすいと思います。雌花に形成されるゴールは果実と似ていますが、ゴールは円みをおびるので見つけることはできます。3齢に達した幼虫は成熟したゴール内にとどまり、地上に落下したゴール内で越冬します。北海道では海岸から内陸まで分布します。


寄主植物:オオイタドリ
撮影年月日:2013年8月26日/北海道旭川市
 

2014/08/21(Thu) 22:24 No.773
Re: オオイタドリツボミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

南様:オオイタドリツボミフクレフシ C-2395b から脱出したタマバエの羽化が始まった由、貴重なご報告、誠に有り難うございました。南さんの飼育技術には舌を巻きます。成虫の標本もお送り下さり有り難うございました。早速、検鏡致しましたところ、このタマバエは、ハリオタマバエ類やウロコタマバエ類ではなく、Cecidomyiidi 上族のタマバエのように思えます。属の同定は、プレパラート標本を作成してからになります。イタドリツボミフクレフシ C-2395a は福岡県で見つけています。全国各地に分布していることと思います。今がゴールを見つけ易い時期ですね。
ちなみに、イタドリがヨーロッパに侵入し、オオイタドリ以上の大きさになり、蔓延っているようです。雑草防除に使える昆虫を捜しているようですが、なかなか見つからないようです。


2014/08/21(Thu) 23:09 No.774 ホームページ
Re: オオイタドリツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、お忙しい中、コメントならびにご教示ありがとうございます。
2007年に発見以来、7年もかかってしまいましたが、その間、湯川先生にはご教示を賜り、少しは飼育や観察が上手になったのではないかと自惚れております。


2014/08/25(Mon) 21:34 No.809
Re: オオイタドリツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

南さん、湯川先生、皆さま、予想通りではありますが、青森県でもオオイタドリツボミフクレフシが見つかりました。今のところ、8月24日に見つかった黒石市の1地点だけですが、今後もイタドリ類があったら探してみます。

2014/08/26(Tue) 22:28 No.819 ホームページ
Re: オオイタドリツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、探していただいてありがとうございます。
飼育によっての羽化は終わりました。家の前にオオイタドリが生えていて、毎年ゴールが形成されます。


2014/08/12(Tue) 14:06 No.743
ブナハフトツノフシでしょうか 投稿者:mikuriya

8月9日に箱根外輪山の金時山で撮影した虫えいの写真を見ていただけますでしょうか。
ブナハフトツノフシかと思いましたが、ブナハフトツノフシは『日本原色虫えい図鑑』では葉表に形成されるとありますが、採集した個体は葉裏に形成されています。この点についもご教示いただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。


寄主植物:ブナ
撮影年月日:2014年8月9日/神奈川県箱根町
 

2014/08/13(Wed) 18:51 No.752
Re: ブナハフトツノフシでしょうか 投稿者:湯川淳一

mikuriya様:ブナでこのようなゴールを見たことがありません。もちろん、ブナハフトツノフシではありません。中にはタマバエの幼虫がいましたでしょうか? もし、タマバエのゴールでしたら、新発見かも知れません。このゴールはツノフシ系ではなく、ハミャクフシ系だと思います。ブナハミャクコブフシと言うのがありますが、もっと細いものです。図鑑のブナハフトツノフシの写真は褐変していて孔があき、誤同定を引き起こし易く、誠に申し訳なく存じます。このゴールは、津田清(1982)Satsuma 88: 117-128 で記録されたもので、皆様のお目に触れにくい文献だと存じますので、ゴールの図と説明文をアップ致します。今後のご参考になさって頂けますれば幸甚です。先ずは、ブナハフトツノフシだけ拡大して添付します。

寄主植物:ブナ
撮影年月日:1981年5月14日/大分県祖母山


2014/08/13(Wed) 18:52 No.753
Re: ブナハフトツノフシでしょうか 投稿者:湯川淳一

mikuriya様:引き続きブナのタマバエゴールです。

2014/08/13(Wed) 18:54 No.754
Re: ブナハフトツノフシでしょうか 投稿者:湯川淳一

皆様へ:ブナのタマバエゴール(1)

寄主植物:ブナ
撮影年月日:1982年月日/Satsuma 88:117-128


2014/08/13(Wed) 18:56 No.755
Re: ブナハフトツノフシでしょうか 投稿者:湯川淳一

皆様へ:ブナのタマバエゴール(2)です。

寄主植物:ブナ
撮影年月日:1982年月日/Satsuma 88:117-128


2014/08/13(Wed) 19:00 No.756
Re: ブナハフトツノフシでしょうか 投稿者:湯川淳一

皆様:ブナタマバエ類のゴールの説明文です。以上です。

寄主植物:ブナ
撮影年月日:1982年月日/Satsuma 88:117-128


2014/08/13(Wed) 23:13 No.757
Re: ブナハフトツノフシでしょうか 投稿者:mikuriya

湯川淳一先生

コメントをありがとうございました。
採集した虫こぶ四つのうち三つは、既に成虫が抜け出たあとでしたが、一つだけ幼虫が入っていました。画像を添付しますので、ご覧いただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。


寄主植物:ブナ
撮影年月日:2014年8月13日/神奈川県箱根町


2014/08/14(Thu) 12:58 No.758
Re: ブナハフトツノフシでしょうか 投稿者:湯川淳一

mikuriya様:写真の幼虫はタマバエの幼虫ではありません。寄生蜂の幼虫かも知れません。もし、タマバエが形成者だとすれば、恐らく、成虫が直接ゴールから脱出するのではなく、幼虫が脱出して、地中で越冬するのだと思います。落葉樹のタマバエゴールは、たいてい、このパターンです。寄生蜂なら、ゴールから成虫が脱出することがあるかもしれません。それから、ご投稿頂いたゴールの付いたブナの葉の写真は、私が日頃見慣れているブナの葉より葉縁の凹凸が大きくて、葉身も分厚い感じがします。いつも九州のブナを見慣れていることによる気のせいかも知れません。その付近のブナの葉は、そのような特徴があるのでしょうね。

2014/08/14(Thu) 16:21 No.759
Re: ブナハフトツノフシでしょうか 投稿者:mikuriya

湯川淳一先生
コメントをありがとうございました。これからも、このゴールらしきものの観察を続けていきたいと思います。
ブナの葉の違いについてのご指摘も興味深く感じました。今後意識してみたいと思います。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。


2014/08/11(Mon) 22:10 No.733 ホームページ
クマイチゴの虫こぶ 投稿者:arisuabu

クマイチゴの葉で虫こぶを見つけました。
持ち帰って実体顕微鏡で見てみましたが、形成者は見つけられませんでした。
しかし形状から、フシダニによるものと思われます。
図鑑などでは見当たりませんでしたが、ネットで検索すると、同種と思われる虫こぶが、群馬と島根で撮影されていました。
北海道では初めてかもしれませんので、ご報告いたします。


寄主植物:クマイチゴ
撮影年月日:2014年8月9日/北海道檜山郡厚沢部町
 

2014/08/12(Tue) 10:22 No.736
Re: クマイチゴの虫こぶ 投稿者:湯川淳一

arisuabu様:投稿のクマイチゴの虫こぶはフシダニによるものだと思います。私も、あちこちで何度か見つけたことがあるのですが、タマバエのゴールではなかったので、名前もつけずにそのままにしていました。

2014/08/11(Mon) 21:01 No.727
アカソハコブフシ 投稿者:Nabita

「虫えい図鑑」のリストのみに掲載のアカソハコブフシと思われるものを撮りました。まずは葉表の写真です。以下データ等は同じです。

寄主植物:アカソ
撮影年月日:2014年8月9日/青森県外ヶ浜町(旧三厩村)
 

2014/08/11(Mon) 21:03 No.728
Re: アカソハコブフシ 投稿者:Nabita

続いて裏面の写真になります。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/11(Mon) 21:09 No.729
Re: アカソハコブフシ 投稿者:Nabita

ゴールの内部は透明な液体で満たされており、その中に白色のタマバエ幼虫が浸かっていました。なお、上で示した全形写真の6個のゴールのうち、無事なものは1個だけで、残りは全て寄生バチの攻撃を受けていました。ゴール内部の写真はもう少し若い葉のゴールのものです。
右に写っている一部赤みのある虫はゴール外にいたクダアザミウマの幼虫です。

毎度ながら連投申し訳ありませんでした。ゴマナ?メウロコフシとノブドウツボミフクレフシの記事にもコメントと写真を貼ってありますので、併せてご覧いただければ嬉しいです。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/11(Mon) 21:59 No.731 ホームページ
Re: アカソハコブフシ 投稿者:arisuabu

Nabita 様
こちらでも以前、同様のゴールを見つけました。
まだ1度しか見つけていないので、再発見したいと思って探しています。


寄主植物:アカソ
撮影年月日:2012年10月21日/北海道檜山郡厚沢部町


2014/08/12(Tue) 08:05 No.735
Re: アカソハコブフシ 投稿者:Nabita

arisuabuさん、北海道での確認例もご紹介いただきありがとうございました。場所は道南のようで、南さんの近所にはいないのかもしれませんね(とは言え、私も初めての確認で、紹介した1か所でしかまだ見ていません)。葉裏側写真のゴールがやや褐色に見えることから、寄生されたゴールだったのでしょうか。私が切ったものでは、寄生バチが付いたゴールでは、内部の水分がなくなり、その固形分がこびりついたのか、幼虫室内面は褐色になっていました。

2014/08/12(Tue) 10:35 No.737
Re: アカソハコブフシ 投稿者:湯川淳一

Nabita様:ご投稿の写真はアカソハコブフシ (C-2355a) だと思います。これまで、栃木、東京、山梨で見つかったデータが私の手元にあります。
arisuabu様:北海道でも見つかっているのですね。もし、データを教えて頂けますれば、記録しておきます。
アカソ以外に、コアカソハコブフシ C-2355b) が福岡で、ミズナハコブフシ (C-2355c) が愛知で見つかっています。これらの寄主植物にハコブフシを形成するタマバエは、成虫が得られていませんので、まだ、同定されていませんが、恐らく、同一種である可能性があります。DNA 解析待ちです。


2014/08/13(Wed) 01:07 No.749 ホームページ
Re: アカソハコブフシ 投稿者:南 常雄

ご投稿ならびにコメントをありがとうございます。
旭川周辺に観察に適したアカソの生育地が少なく、2年前の8月に八雲町で観察しましたが、アカソミトゲフシしか見つけられませんでした。


2014/08/11(Mon) 20:53 No.725
セリミフクレフシ 投稿者:Nabita

「虫えい図鑑」のリストのみに掲載のセリミフクレフシと思われるものを撮りました。

寄主植物:セリ
撮影年月日:2014年8月9日/青森県今別町
 

2014/08/11(Mon) 20:57 No.726
Re: セリミフクレフシ 投稿者:Nabita

セリ科の通例として、果実内の種子室は2個のようですが、幼虫は1頭のみが多いようでした。切開したうち、1例だけそれぞれの室に1頭ずつ入っていたものがありましたが、大きさが異なり、同時に産卵されたものではないのかもしれません。
データは全形写真と同じですが、ゴールは同じ日に中泊町(旧小泊村)でも見られました。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/12(Tue) 11:39 No.740
Re: セリミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

Nabita様:セリミフクレフシのご投稿、有り難うございました。このゴールはハリオタマバエ上族の Kiefferia sp. によって、形成されたものだと思いますが、念のため、幼虫の胸骨をご確認頂けますれば幸いです。この属のタマバエの3齢幼虫の胸骨の先端は、二山形に分かれておらず、1本角になっていますので、容易に判別できます。
Kiefferia 属は世界で1種だけ、K. pimpinellae がヨーロッパなどでノラニンジンなどにミフクレフシを形成することが知られています。日本では、南さんのご尽力で、セリ科のアマニュウ C-4311 やエゾニュウ C-4312、エゾノヨロイグサ C-4313、カノツメソウ C-4314、ヤブジラミ C-4317などのミフクレフシから標本が得られました。また、群馬県からシシウドミフクレフシ C-4315 の標本も得られています。韓国でもセリ科のミフクレフシを採集することができました。
日本産や韓国産も K. pimpinellae と同一種ではないかと予想して、現在、DNA 解析を急いでいます。同時に、寄主範囲が明らかになります。予備的な 系統樹はできているのですが、Nabita さんが採集されたセリ C-4316 からの標本は今回の解析に入っていませんので、ぜひ、標本をお送り頂けますようお願い申し上げます。ちなみに、エゾニュウからの標本は、少しだけ、塩基配列が異なるようで、興味を持っています。成虫標本が得られますと、走査電顕で形態的な比較が可能になります。南さんが飼育に成功されたようですので、形態比較が楽しみです。世界で2種目の新種になると良いのですが。


2014/08/13(Wed) 06:22 No.750 ホームページ
Re: セリミフクレフシ 投稿者:南 常雄

Nabita様、セリミフクレフシの写真をご投稿いただきありがとうございます。
以前から探してはいたのですか、見つけることができませんでした。道内でも可能性があると思いますので、これからも気をつけて観察したいと思います。
湯川先生、セリ科のゴールをご紹介たまわりありがとうございます。


2014/08/11(Mon) 20:41 No.723
ミゾソバのハベリマキフシ? 投稿者:Nabita

得意技になりつつある、ハマキ/ハベリオレ系のゴールを紹介します。いつもいくポイントにミゾソバの大きな群落があり、何気なく眺めていたら葉縁が裏側に巻き込まれたものがありました。写真は葉裏側から撮ったもので、表面側からのものはすごいピンボケでした(苦笑)。この葉縁の巻かれた内側は、何かが住んでいたと思わせる状態でしたが、何もいませんでした。

寄主植物:ミゾソバ
撮影年月日:2014年8月10日/青森県黒石市
 

2014/08/11(Mon) 20:45 No.724
Re: ミゾソバのハベリマキフシ? 投稿者:Nabita

ゴールもどきを紹介してもしょうがありませんが、実は表側から撮ったのには写っていた、もう1枚上の葉の葉縁巻の中に、1頭だけタマバエの幼虫がいました。大きな群落でしたので、他の株でも似た状態の葉を数枚採ってきておりましたが、幼虫がいたのはこのたった1枚の1頭だけでした。ただし、他の多くの葉も巻かれた内側に褐点があったりして、ゴールだったのではないかと思われました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/12(Tue) 11:48 No.741
Re: ミゾソバのハベリマキフシ? 投稿者:湯川淳一

Nabita様:ミソソバからのタマバエゴールは、これまで、知られていません。タマバエがハベリマキフシの形成者であることを願います。単独ですと捕食者の可能性もありますが、幼虫が活発に歩き回らず、体表に比較的長い毛がなければ、捕食者ではない可能性大です。

2014/08/18(Mon) 21:48 No.767
Re: ミゾソバのハベリマキフシ? 投稿者:Nabita

湯川先生、皆さま、その後ミゾソバのハベリマキらしきを別の場所でも見つけて、中身を確認しましたら、湯川先生ご教示の体表に毛のある捕食性らしき幼虫が入っていました。しかし、先に見つけたような一般的な葉巻型ゴールに入っている白色の幼虫はいませんでした。黒石市の現地にはこれからも行くつもりですので、今後も注意して探したいと思います。

寄主植物:ミゾソバ
撮影年月日:2014年8月12日/青森市(旧浪岡町)


2014/08/11(Mon) 17:23 No.720 ホームページ
ハチジョウナハフクレフシ 投稿者:南 常雄

ペットボトルの中で、3世代目の成虫が羽化しています。2世代目の成虫が産卵した4枚の葉に多数のゴールが形成され、そこから地上に脱出した幼虫が地表で蛹化し、羽化してきました。8/8から羽化がはじまり、毎日羽化がつづいていて、今日は容器内に10匹ほど飛んでいました。3世代目のゴールが形成されるのではないかと期待しています。
こちらは、朝夕の気温差が大きく、羽化がはじまってから室内で観察をしているのですが、それでも容器の内壁に露がうつので、毎夕、成虫が死んだ頃を見計らって、容器の水滴を拭いたり掃除をしています。

ペットボトルの底側を鉢にして、ハチジョウナの苗を苫前町の海岸で採取移植しました。蓋はペットボトルの底を切り取って上部を鉢にかぶせて密閉状態にしています。上部の蓋に虫が出入りできないくらいの小さい空気穴を用意していますが、間にあいません。


寄主植物:ハチジョウナ
撮影年月日:2014年8月11日/北海道旭川市
 

2014/08/11(Mon) 21:22 No.730
Re: ハチジョウナハフクレフシ 投稿者:Nabita

南さん、申し訳ありません、折角ハチジョウナハフクレフシの記事を書いてくださったのに、上に三つも新規投稿をして、南さんの記事を埋めてしまいました。
容器内の結露を抑えるためには、ペットボトルの側面を大きくカットして、そこに補虫網に使うテトロンゴース、古いナイロンストッキング、使い捨てマスクの不織布などを貼るというのはいかがでしょうか。四角い断面のペットボトルを使えば加工も難しくないかと思います。
南さんは飼育も積極的にされていて、頭が下がります。私はズボラなので、飼育は大不得意です。そのため、とりあえず定性的な調査のみを行っていますが、植物も詳しくないので、調べることが一杯です。


2014/08/11(Mon) 22:29 No.734 ホームページ
Re: ハチジョウナハフクレフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、ありがとうございます。網掛けと言う方法がありましたね。フィールドではゴールに網掛けをすることはありますが、気が付きませんでした。飼育は得意ではありませんが、成功すると達成感があって結構はまります。

8月中に3世代目のゴールができて、昨年9月にNabitaさんが苫小牧で観察されたゴールは4世代目になりそうです。2〜3日中に羽化が終わると思いますが、採集地と同期しているか苫前町に今週中に観察に行ってきます。


2014/08/09(Sat) 11:52 No.693
残暑お見舞い申し上げます 投稿者:湯川淳一

皆様へ:残暑お見舞い申し上げます。しばらく夏休みを頂いておりましたので、すぐに、ご投稿にお答えできなくて申し訳ございませんでした。加齢と共に旅の疲れが長く残るようになりました。やっと元通りになりましたので、これからは、なるべく早くお答え致します。台風が近づいています。進路に当る皆様方の被害がありませんように、お祈りしています。
 

2014/08/09(Sat) 17:41 No.699 ホームページ
Re: 残暑お見舞い申し上げます 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご丁寧にご挨拶を賜り、ありがとうございます。
先生にはお忙しい中、まいまい早々にコメントならびにご教示を賜り、感謝申し上げます。大変ありがたいのですが、時間の許す時にお付き合いいただければ光栄です。ご自愛ください。
大雨につづいての台風11号、九州、四国あたりに上陸したようですね。このまま日本海へ抜けると旭川も要注意です。


2014/08/07(Thu) 20:20 No.689 ホームページ
カマツカの虫こぶ 投稿者:arisuabu

カマツカ葉上に、小さな虫こぶが形成されていました。
持ち帰って割ってみましたが、形成者の姿は確認出来ませんでした。
不十分な観察ですが、原色図鑑にも北海道の虫えいにも載っていないようでしたので、一応ご報告いたします。


寄主植物:カマツカ
撮影年月日:2014年8月6日/北海道厚沢部町
 

2014/08/07(Thu) 20:24 No.690 ホームページ
Re: カマツカの虫こぶ 投稿者:arisuabu

サイズは高さ約3mm、幅約1mmと小さいです。
サイズや形状的には、北海道の虫えいに掲載されているエゾノウワミズザクラハツノフシに似ています。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/07(Thu) 22:36 No.692 ホームページ
Re: カマツカの虫こぶ 投稿者:南 常雄

arisuabuさん、ご投稿ありがとうございます。
エゾノウワミズザクラハツノフシのように、フシダニの1種によって形成されたゴールだと思います。葉表に突出するゴールは、虫室から葉裏に通じる筒状の穴が開いているので、ゴールを縦に切り開くと確認できると思います。この手のゴールは、よほどたくさんのダニが入ってないと、見ることは難しいようです。
ダニ以外で同様のゴールを作るのかどうかは、分かりません。


2014/08/09(Sat) 12:10 No.694
Re: カマツカの虫こぶ 投稿者:湯川淳一

arisuabu様:カマツカの葉上に形成された写真のようなゴールを初めて拝見致しました。南さんのおっしゃる通り、フシダニのゴールかも知れません。クロヨナ (C-340) や、キハダ (C-360) 、シナノキ (C-401) などにも、葉上に長い角状のフシダニゴール が形成されます。これまで、カマツカで発見されているタマバエのゴールは、カマツカハミャクコブフシとカマツカハイボフシ、カマツカミフクレフシの3種類です。

2014/08/09(Sat) 20:48 No.702 ホームページ
Re: カマツカの虫こぶ 投稿者:arisuabu

南 様
ご教示ありがとうございます。
これを見つけた場所には、カマツカはそこそこ生えているのですが、他の株では見つけられませんでした。
虫こぶも、ほとんどが1枚の葉に1個だけで、数はとても少なかったです。
あまり採集してしまうと影響があるかもしれないので、あとちょっとだけ取ってきて、形成者を探してみようと思います。

湯川 様
帰宅してから図鑑を見て、お書き下さった虫こぶがあることを知りました。
今度現地に行った時には、それらもあるかどうか探してみます。
この虫こぶについては、「カマツカハツノフシ」の仮称で整理しておこうと思います。


2014/08/04(Mon) 22:11 No.679 ホームページ
チシャノキの虫えい 投稿者:よしゆき

ご無沙汰しています。またお尋ねさせていただきます。
チシャノキの果実に混じって直径2cmくらいに膨らんだ袋状のものがついていました。横に切ってみると数個の室があり、中に蛹のようなものがいるようでした。「日本原色虫えい図鑑」を見てもチシャノキの虫えいは載っていないようです。ネットで見ると他にも似たような画像が少しありましたが、この虫えいの名前はまだないのでしょうか。
よろしくお願いします。


寄主植物:チシャノキ
撮影年月日:2014年8月2日/島根県松江市
 

2014/08/04(Mon) 22:13 No.680 ホームページ
Re: チシャノキの虫えい 投稿者:よしゆき

虫えいを横に割った様子です。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/04(Mon) 23:04 No.682 ホームページ
Re: チシャノキの虫えい 投稿者:南 常雄

よしゆき様、ご投稿ありがとうございます。こちらでは寄主が無いので観察できそうにありませんが、迫力のあるゴールですね。

2014/08/05(Tue) 00:28 No.684 ホームページ
Re: チシャノキの虫えい 投稿者:よしゆき

南さん、コメントありがとうございました。
ネットを探す中で南さんのコメントのあるブロブがありました。そこで書かれているタマバエによる「チシャノキツボミフクレフシ」というものに似ているように思いました。


2014/08/05(Tue) 06:15 No.685 ホームページ
Re: チシャノキの虫えい 投稿者:南 常雄

よしゆきさん、ありがとうございます。
すっかり失念していました。あらためてゴールの表面を見てみると、花の組織の名残が見られますね。
手元にある PDF「種子島で発見されたタマハエのゴール」にもチシャノキツボミフクレフシが載っているのに勉強不足です。
「種子島で発見されたタマハエのゴール」はネットでも閲覧できます。
http://systemeco.digi2.jp/Lab_of_Syst_Ecol.html/Publication_files/%E6%B9%AF%E5%B7%9D%E3%82%892013Satsuma.pdf


2014/08/09(Sat) 12:42 No.695
Re: チシャノキの虫えい 投稿者:湯川淳一

よしゆき様:チシャノキツボミフクレフシは、鹿児島県の種子島で 2010 年に初めて発見されました。虫えい番号を D-1211 としています。まだ、幼虫しか得られていませんので、種の同定はできていません。その後、このゴールは福岡でも見つかっています。島根県では初めてです。
湯川・徳田・尾形・鏑木 (2013)「種子島で発見されたタマハエのゴール」Satsuma 150: 48-61 の PDF は、一部の方々にお送り致しました。もし、ご希望でしたら、南さんにご連絡下さい。南さん、お手数をおかけして恐縮ですが、お手元の PDF を送って上げて下さい。虫えい図鑑以降に発見されましたタマバエゴールにつきましては、私のブログ <http://d.hatena.ne.jp/cecidoYJ/> をご覧頂き、ご希望の論文がございましたら、合わせて、南さんにお知らせ下さい。


2014/08/10(Sun) 09:52 No.707
Re: チシャノキの虫えい 投稿者:勝瀬志保

始めて投稿させていただきました。よろしくお願いします。湯川先生には2、3年前いろいろ教えていただき、以来このブログはたのしみに毎日読ませていただいているのですが、自分が見つけるとなるとなかなか難しいですね。
今朝、福岡市の舞鶴城址で写真撮影していたら、チシャノキツボミフクレフシなのじゃないかと思われるゴールが落ちていました。傍に大きなチシャノキが立っているのですがよく探すと、カラスの剪定による実の付いた枝先に混じって、あちらにもこちらにも、目につくのを短時間拾い集めただけで10個ほど。昨日からの強い風で落ちたのか、カラスが蛋白源だと採取して中の蛆もろとも食べているのか。他の木でもカラスが枝先をついばんでいるのを見かけたので、チシャノキの実はまだ熟していないのに消化できるのだろうかと不思議に思っていたのですが、目的はこっちだったのかも知れないなぁと推測したことでした。イスノキのゴールはカラスが割って食べているのを目撃したことがあります。


寄主植物:チシャノキ
撮影年月日:2014年8月10日/福岡市舞鶴城址


2014/08/10(Sun) 14:21 No.709
Re: チシャノキの虫えい 投稿者:湯川淳一

勝瀬志保様:福岡市の舞鶴城址で撮影されたチシャノキの虫えいの写真をご投稿頂き有り難うございました。勝瀬さんには、屋久島のタマバエの PDF をメールでお送り致します。それにしても、カラスがこのタマバエの死亡要因になっている可能性があるとはびっくりしました。鳥がゴールの中身を食べる例として、ケヤキハフクロフシ (C-206) の中のアブラムシがスズメに食べられることが虫えい図鑑に書かれています。また、屋久島では、イスノキの大きな虫こぶの中のアブラムシをヤクザルが食べるというのを聞いたことがあります。

2014/08/10(Sun) 22:48 No.714 ホームページ
Re: チシャノキの虫えい 投稿者:南 常雄

勝瀬様、はじめまして。よろしくお願いします。
こちらではチシャノキツボミフクレフシは見ることができないので、大変興味深く拝見いたしました。
冬にヤナギの樹上のゴールで越冬している幼虫を掘り出して食べているキツツキを見たり、食痕を見ることがありますが、夏場も気をつけて観察してみます。


2014/08/21(Thu) 11:09 No.770
Re: チシャノキの虫えい 投稿者:勝瀬志保

先回投稿して2日後ぐらいに同じ場所を歩いたら、12個の虫えいだけが消えていました。犯人はカラスかなとますます疑いを濃くしました。
その場所から300メートルほど西に、枝を目の高さまで垂らしたチシャノキがあったのですが、見ると虫えいが鈴なり。


寄主植物:チシャノキ
撮影年月日:2014年8月21日/福岡市舞鶴城址


2014/08/21(Thu) 14:52 No.771 ホームページ
Re: チシャノキの虫えい 投稿者:南 常雄

勝瀬様、見事なチシャノキのゴールの写真をありがとうございます。
1個のゴールにたくさん幼虫が入っているようですが、加害は蕾だけなので木が弱ってしまうようなことは無いのでしょうか。いっせいに羽化したら、大量発生ですね。


2014/08/23(Sat) 13:58 No.779
Re: チシャノキの虫えい 投稿者:勝瀬志保

そうかと思い、南さんの視点でもう一度チシャノキを眺めてみました。おもしろい展開です。
舞鶴城址には梅園、桜園、天守台と高台になって北と南を結ぶラインがあります。
私が最初に実が熟れていないのにカラスがたむろして何かついばんでいると木になったのがこれ。梅園西下に立っています。実は結実せず、樹勢も心なしか弱っているようにみえます。

先回アップした鈴なりのチシャノキはこのラインから西に一番遠い城郭内。実は目立ちませんでした。


寄主植物:チシャノキ
撮影年月日:2014年8月23日/福岡市舞鶴城址


2014/08/23(Sat) 13:59 No.780
Re: チシャノキの虫えい 投稿者:勝瀬志保

次に雨風の翌朝、下に落ちた虫えいを見つけたのがこれで、天守台の西に立つ多聞櫓下の広場です。望遠レンズで見上げたらまだ木にたくさん虫えいが付いていました。やはり実は結実していません。

寄主植物:チシャノキ
撮影年月日:2014年8月23日/福岡市舞鶴城址


2014/08/23(Sat) 14:00 No.781
Re: チシャノキの虫えい 投稿者:勝瀬志保

そしてこれが平和台上がり口の蓮堀際、つまりラインより東側に立つチシャノキ、健全でたわわに実を付けていました。その他の東側のチシャノキ2本にも虫こぶはなく、正常に実が付いています。

ちょっとした高低差が超えられなかったのでしょうか?


寄主植物:チシャノキ
撮影年月日:2014年8月23日/


2014/08/23(Sat) 22:48 No.783 ホームページ
Re: チシャノキの虫えい 投稿者:南 常雄

勝瀬様、ご投稿ありがとうございます。ゴールができたところは他の花が結実しないというのは、刺激の強い何かを分泌して、ゴールを生長させるために摘果するって考えたら面白いですね。

2014/08/04(Mon) 21:16 No.677
ボダンズルのハマキフシ 投稿者:Nabita

連投で申し訳ありません。ボタンズルにもハマキ型のゴールがありました。8月3日に黒石市と青森市で見つけました。全形写真は黒石産です。

寄主植物:ボタンズル
撮影年月日:2014年8月3日/青森県黒石市
 

2014/08/04(Mon) 21:18 No.678
Re: ボダンズルのハマキフシ 投稿者:Nabita

いずれのゴールにも白色のタマバエ幼虫がいましたので、幼虫の写真は青森市産の方を貼ります。

寄主植物:ボタンズル
撮影年月日:2014年8月3日/青森市


2014/08/09(Sat) 12:53 No.696
Re: ボダンズルのハマキフシ 投稿者:湯川淳一

Nabita様:ボタンヅルハマキフシは、初めて拝見致しました。新発見ゴールだと思います。幼虫はジャンプするでしょうか? ハマキフシやハベリマキフシで幼虫がジャンプする場合は、Contarinia 属の可能性大です。
ちなみに、キンポウゲ科のタマバエゴールのリストを付けておきます。
サラシナショウマツボミフクレフシ;イヌショウマツボミフクレフシ;オオバショウマツボミフクレフシ;ショウマツボミフクレフシ;クサボタンツボミフクレフシ;アキカラマツクキフクレフシ;クサボタンハベリフクレフシ;クサボタンハグキフクレフシ;サラシナショウマクキフクレフシ;センニンソウクキコブフシ(採集記録不明);ハンショウヅルハフクレフシ;ハンショウヅルハコブフシ;ボタンヅルハコブフシ;ミヤマカラマツミヒラタフシ。


2014/08/09(Sat) 21:50 No.704
Re: ボダンズルのハマキフシ 投稿者:Nabita

湯川先生、ボダンヅルとフジのゴールについても、ご教示ありがとうございます。ゴール内部の確認は、ほとんどの場合職場の撮影装置付の実体顕微鏡で行っております。観察する時間ができるまで冷蔵庫に入れておきますので、本来であればジャンプすると考えられる種であっても、ほとんど跳ねるところは見たことがありません。その後の幼虫もアルコールに浸けてあり、後日お送りしたいと思います。外部形態だけでも、湯川先生にご覧いただければ、何かわかることがあるのではないかと考えます。なお、9日も結構ボタンヅルなどキンポウゲ科の種も見られましたが、ゴールは全く見つけられませんでした。

2014/08/04(Mon) 21:09 No.675
フジのハマキ/ハオレ型ゴール 投稿者:Nabita

フジの土用芽?が伸びたものが、色が薄黄色で葉が閉じて捻じれているものがありました。

寄主植物:フジ
撮影年月日:2014年8月3日/青森県黒石市
 

2014/08/04(Mon) 21:11 No.676
Re: フジのハマキ/ハオレ型ゴール 投稿者:Nabita

閉じて捻じれた葉は、ドリルの刃を思わせるものでしたが、中を覗くと白色のタマバエ幼虫がいました。
「虫えい図鑑」のリストにあるフジハネジレフシになるのでしょうか。
データ等は同じです。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/09(Sat) 19:44 No.700
Re: フジのハマキ/ハオレ型ゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita様:恐らく、ご賢察の通り、このゴールは矢野俊郎先生が 1964年に「松山市の虫えい」、愛媛高校理科(愛媛県高校教育研究会理科教育部会)No. 1:66-80 に記録されたものと同じ種類のゴール(フジハネジレフシ C-3472)だと思われます。私も実物は見たことがありません。今後、フジハオレフシやフジヘベリマキフシなどを形成するタマバエとの形態的特徴や塩基配列の比較が必要です。

2014/08/04(Mon) 20:56 No.673
ゴマナ?のメウロコフシ 投稿者:Nabita

4週間ぶりに、ナワシロイチゴメナガツボフシやミツバハマキフクレフシなどが見られた三沢市へ行ってみました。ナワシロイチゴにメナガツボフシは沢山ありましたが、枝の片側が膨れたゴールは発見できませんでした。クキコブフシはちらほら見られるようになっていました。
さて、前回の調査でハクボミフシがあったので、ゴマナかと思っていた植物にメウロコフシが結構見られました。茎の上部から頂芽を含めた数節の芽が硬い手触りのゴールになっているものです。「虫えい図鑑」のタマバシロヨメナメウロコフシと同じ形成者によるものではないかと考えられます。どちらの植物にしろシオン属ですので、共通のゴールがあっても不思議ではありませんが、後日花も確認してみたいところです。なお、写真右下に葉にハクボミフシも写っています。


寄主植物:ゴマナ?
撮影年月日:2014年8月2日/青森県三沢市
 

2014/08/04(Mon) 21:02 No.674
Re: ゴマナ?のメウロコフシ 投稿者:Nabita

頂芽のゴールの内部です。成熟したゴールの幼虫室は木質化して硬く、この頂芽には数個のタマバエの繭が入っていました。側芽のゴールは見た範囲では単独で、繭になっているもの、タマバエ幼虫に寄生バチ幼虫が取りついているもの、寄生バチの蛹があったものなど、さまざまでした。若いゴールは内部も柔らかく、ゴール先端から鱗片化した葉を引き抜いていくと、簡単に幼虫室に到達できました。
データ等は同じです。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/04(Mon) 23:10 No.683 ホームページ
Re: ゴマナ?のメウロコフシ 投稿者:南 常雄

Nabita様、ご投稿ありがとうございます。
どれも初めてのゴールばかりです。ボタンズルはこちらには無いようですが、ハクボミフシやメウロコフシはエゾゴマナにも形成されるかも知れませんね。


2014/08/09(Sat) 19:58 No.701
Re: ゴマナ?のメウロコフシ 投稿者:湯川淳一

Nabita様:ゴマナのメウロコフシは初めてのものです。これまで、キク科では、ヤマシロギク(福岡、鹿児島)や、タマバシロヨメナ(新潟)、シロヨメナ(岩手、福岡)、ノコンギク(岩手、東京、長野)からメウロコフシが見つかっています。すべて、Aster 属ですので、DNA 解析をすれば、同種であることが判明する可能性があります。花が咲いて、ゴマナと確認されましたら、ぜひ、お知らせ頂けますれば有り難いと存じます。

2014/08/09(Sat) 21:36 No.703
Re: ゴマナ?のメウロコフシ 投稿者:Nabita

湯川先生、メウロコフシは各地でいろいろなAster属で確認されていることをお知らせいただき、誠にありがとうございます。本日9日は、津軽半島北部に行ってきまして、旧三厩村(現外ヶ浜町)で、やはりゴマナと思われるもの1株だけでメウロコフシを見つけましたが、これが何と腋芽ではなく葉身裏面にありました。また、その後移動した今別町では別の植物にメウロコフシがあり、こちらはゴールを形成する鱗片の形などがゴマナ?のものとは少し異なっていました。両者については後日改めて、特に後者については自分なりに植物の同定をした上で(現地で開花している同種と思われるものを採ってきています)、掲示板に写真を投稿させていただきたいと考えています。

2014/08/11(Mon) 20:29 No.722
Re: ゴマナ?のメウロコフシ 投稿者:Nabita

ゴマナらしき植物の葉裏に出来たメウロコフシの写真を貼りますが、こういうのはカワリメフシとした方がよいのかもしれませんね。中の幼虫はまだ小さかったですが、体色は橙黄色でした。
別種らしき植物のメウロコフシは、植物の特定ができないので、ゴールの紹介は後日できればと思います。


寄主植物:ゴマナ?
撮影年月日:2014年8月9日/青森県外ヶ浜町(旧三厩村)


2014/08/02(Sat) 20:54 No.659
トチバニンジンのゴール 投稿者:Nabita

ヤナギワカバマキフシの場所に再訪したところ、林内の遊歩道脇にトチバニンジンにゴールがありました。
トチバニンジン自体は10株以上見ましたが、ゴールを見つけられたのは1株だけでした。


寄主植物:トチバニンジン
撮影年月日:2014年7月30日/青森県西目屋村
 

2014/08/02(Sat) 21:00 No.660
Re: トチバニンジンのゴール 投稿者:Nabita

内部にはタマバエの幼虫が1〜2頭ずついました。
虫えい図鑑のリストにはトチバニンジンミヒラタフクレフシというのが載っていますが、それに当たるものなのでしょうか。
1枚目の全形写真が良い写真でなく申し訳ありませんが、花序を球に例えると、下半球は開花後、上半球は蕾で、赤道上にゴールがあります。また、ゴール内には葯も残っていますし、これは厳密には蕾か花がゴールとなったもののように思われました。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/02(Sat) 22:04 No.661 ホームページ
Re: トチバニンジンのゴール 投稿者:南 常雄

Nabita様、ご投稿ありがとうございます。
道内のトチバニンジンの分布は道央以南で、以前に栗山町で数十本調べてみましたが、ゴールを発見できませんでした。
蕾に形成されるゴールには肥大してえい果になるものと、蕾を利用して寄主の形が残っているものに2分できそうです。蕾に形成されてもえい果になるものはミフクレフシ、蕾の形を残しているものはツボミフクレフシと理解していますが、例外もありそうです。


2014/08/10(Sun) 14:04 No.708
Re: トチバニンジンのゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita様:トチバニンジンのゴールは、ご賢察通り、薄葉重さんが発見されたトチバニンジンミヒラタフクレフシかも知れません。薄葉さんの図を添付致しますので、比較して頂けますれば有り難いです。出典は、薄葉 重 (1981) 虫えい雑記V. インセクト 32 (2): 60-67. です。ゴールの記載文は以下のようになっています:トチバニンジンの果実が肥大、扁平(径 7-8mm) したもの。上部には柱頭・おしべ・がくなどの痕跡が残存している。虫えいの壁は白色の海綿状で柔らかい。内部は3室だが、時には連続して1室になっているものもある。幼虫は白色 (1.5mm) で、虫えい全体で 5-6 頭認められることが多い。幼虫は小孔をあけて脱出し、よく跳躍する。ゴール採集記録:群馬県青木沢 1981年7月30日。

寄主植物:トチバニンジン
撮影年月日:1981年7月30日/群馬県青木沢


2014/08/10(Sun) 21:36 No.711
Re: トチバニンジンのゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、薄葉先生が記録されたミヒラタフクレフシの詳細をお知らせいただき、誠にありがとうございます。付図によって「ヒラタ」の状態がわかりました。トチバニンジンの正常果はやや側扁しているので、そのことを指しているのかと思っていましたが、上下に扁平ということでは、私が採集したものとは異なるように思われます。また、幼虫も3mm位はあったように記憶しますし、ゴール内の寄生数は書きましたように1〜2頭でした。違うゴールなのかもしれません。

2014/08/11(Mon) 22:03 No.732
Re: トチバニンジンのゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、幼虫のサイズは試薬エタノールに浸けたものを瓶底から測りましたら、一番大きなもので2.2mm程でした。アルコール濃度から考え、縮むことはあっても伸びたりはしていないと考えられますので、薄葉先生が記録されたものとは、やはり異なる点があるように思われます。

2014/08/12(Tue) 11:57 No.742
Re: トチバニンジンのゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita様:ご投稿のトチバニンジンのゴールが、薄葉さんの記録されたものと異なる可能性があるとのこと、ゴール和名を新しく付けておく必要がありますね。何か良い名前をご提案下さい。将来、幼虫の比較が出来ると良いですね。どなたか、薄葉さんのトチバニンジンミヒラタフクレフシを発見された方は、ぜひ、お知らせ頂けますと有り難いです。

2014/08/02(Sat) 00:12 No.655 ホームページ
オニシモツケツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

タマバエによってオニシモツケの蕾に形成される球形ないし扁球形のゴールで、直径2.5〜3.0mm、幼虫室は開花を阻害された花弁でできています。内部に黄色幼虫が1匹入っています。3齢幼虫は2.4〜2.6mmで、前胸部に褐色の細いY字状の胸骨があります。開花の時期には蕾と区別が付かず、花が散った後に蕾が残っていることで、ゴールを見つけることができます。ゴールは成熟期をむかえ、中には2〜3齢幼虫が入っていて、採集したゴールからは毎日幼虫が脱出してきます。

寄主植物:オニシモツケ
撮影年月日:2014年7月29日/北海道当麻町
 

2014/08/03(Sun) 21:46 No.667
Re: オニシモツケツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

南さん、昨日・今日と十和田市と青森市で、それぞれ10株程度ずつしか見ることができませんでしたが、オニシモツケのツボミフクレフシを探してみましたが、それらしいものは全く見つけられませんでした。
葉の裏面にできるハホソツボフシは新しそうなものが見られましたが、極端に遅れたものなのか、2回目のものなのかはわかりません。


2014/08/03(Sun) 22:26 No.668 ホームページ
Re: オニシモツケツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、探していただいてありがとうございます。
初観測が7/29なので、まだ詳細は分からないのですが、最初に見つけた場所だけで採集しすぎると後の観察に影響があると思って、旭川近郊のオニシモツケを数箇所当たってみたのですが、このゴールは1ヶ所でしか見つけることができませんでした。
そのときに、タマバチによって葉裏に形成されるオニシモツケハウラタマフシ(仮称)も発見しました。


2014/08/10(Sun) 14:47 No.710
Re: オニシモツケツボミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:オニシモツケツボミフクレフシは新発見のタマバエゴールです。南さんの新ゴール発見数の多さには脱帽です。ゴール番号を C-3056 と致しました。タマバエによってバラ科に形成されるツボミフクレフシは、これまで、記録がありませんでした。どのようなタマバエがゴールを形成するのか、標本を拝見するのが楽しみです。これまで、シモツケ類には、オニシモツケハホソツボフシ C-3058(山梨、長野)、オニシモツケハウラケタマフシ C-3059(青森)、エゾシモツケシントメフシ C-3057(北海道)が記録されています。
Nabita様:十和田市と青森市で、オニシモツケハホソツボフシを見つけられた由、青森県からの初記録でしょうね? 私のリストには、記載がありませんでしたのでお伺い致します。抜けていたかも知れません。よろしくご教示下さい。


2014/08/10(Sun) 21:51 No.712
Re: オニシモツケツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

湯川先生、青森から記録されているオニシモツケハウラケタマフシというものの発信源はもしかして私でしょうか。そうだとしたら、ちゃんと確認しないでいいかげんな名前でお知らせいたものだと思われ、誠に申し訳ありません。ハホソツボフシにご訂正ください。ハホソツボフシは青森では普通種のようで、青森市・十和田市・田子町・中泊町(旧小泊村)・外ヶ浜町(旧三厩村)・今別町で今年これまでに確認・撮影しております。オニシモツケがある程度あって、裏面を見れば何処にでもあるのではないかという感じです。なお、前述の中泊町〜今別町は9日にも行っておりますが、各地点30〜50株位は見ましたが、ツボミフクレフシはいずれででも発見できませんでした(果穂はほとんど枯れて生色がない状態でもありましたが)。

2014/08/10(Sun) 22:29 No.713 ホームページ
Re: オニシモツケツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご教示ならびにゴール番号をたまわりありがとうございます。さっそく、タマバエ分布表に加筆いたしました。
Nabita さん、コメントありがとうございます。オニシモツケツボミフクレフシから脱出した3齢幼虫を110匹採取して飼育容器に移すことができました。山砂の入っている容器に移した幼虫は、土に直ぐ潜りますが、土繭については現在実験中です。


2014/08/11(Mon) 13:10 No.719
Re: オニシモツケツボミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

Nabita様:オニシモツケハウラケタマフシは、故福田進先生からお送り頂いたゴールに基づいて、私がゴール和名を付けたものです。ご安心下さい。多分、梵天山だったと思います。ハホソツボフシは、青森県からの初記録ですね。各地に普通にいるのですね。
南様:オニシモツケツボミフクレフシから脱出した3齢幼虫を多数飼育なさっておられる由、成虫の羽化を楽しみにしています。


2014/08/12(Tue) 20:54 No.745
Re: オニシモツケツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

湯川先生、ご迷惑をおかけしていないことがわかり休心しました。福田進さんは晩年、ご自宅とは別に私設の昆虫博物館のようなものを設けられ(といっても一般公開はしていないのですが)、何度かお邪魔したことがあります。私同様にあらゆる昆虫に興味がある方で、それなりに親しくさせていただきましたが、当時はまだ私もゴールにはほとんど興味がなく、あまりお話を伺えなかったことが残念でなりません。「虫えい図鑑」は福田さんのご紹介で、著者割引で購入させていただくことができました。

2014/08/01(Fri) 12:27 No.645
オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:黒岩

メインフィールドとは別の場所に、1つだけありました。
ハマキガの巣かと思いましたが糸は使われておらず、中を開くと透明感の強いハバチの幼虫がいました。
これも虫えいなのか迷っていましたが、調べてみると海外でヤナギの葉の両側を巻くハバチゴールがあったので、虫えいだと確信するに至りました。
終齢は頭がオレンジ色で24日にゴールを出ましたが、何も考えずにプリン大のカップに入れてしまったため繭を見つけるのが困難で(土塊と似る)、今も見つけていません。羽化もしていません。

後にメインフィールドで同様のゴールを見つけて、中を見ましたがハバチは見つかりません。食痕のあるオノエヤナギハベリオレフシも、いくら見てもハバチは全く見つからず空かアブラムシがいるかです(キヌヤナギではないはずですが…)。
でも、「北海道の虫えい」ではオノエヤナギハベリオレフシのハバチが脱出するのは秋となっており、黒くなっていないハベリオレフシを探せば見つかるのではないかと思っています。


寄主植物:オノエヤナギ
撮影年月日:2014年6月17日/北海道札幌市
 

2014/08/01(Fri) 20:15 No.648
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:Nabita

黒岩さん、早速ヤナギのハバチえいについてのご投稿ありがとうございました。親記事を書いてくれる人が増えると掲示板の活性化になりますし、何よりほとんど知識がないハバチえいについての情報は大変勉強になります。葉を閉じるのに糸が使われていないということも、初めて知りました。

2014/08/01(Fri) 20:54 No.649
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:akaitori

>葉を閉じるのに糸が使われていないということも、初めて知りました。
ハマキガの幼虫は自分で葉を巻きますが、虫えいなので葉が自然と巻き、糸は使われないのだと思います。

7月17日に奥日光で見たイヌコリヤナギハマキフシと思われる虫えいです。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/01(Fri) 20:56 No.650
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:akaitori

中にいたハバチ幼虫。

参考サイト
http://www.galls.coo.net/08-yanagi/934-inu/index.html


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/01(Fri) 23:49 No.654 ホームページ
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:南 常雄

ご投稿ならびにコメントをありがとうございます。
「図鑑などに虫えいとは」と有りますが、糸を使ったら違反なんですね。ヤナギのゴールもほぼ完成の時期をむかえていますが、ヤナギの生育地が年々少なくなって、ゴール観察も窮屈になっています。

ヤナギハベリオレフシは数種のヤナギに形成され、葉が完全に開く前にえい化するのでゴールが形成されている葉側へ三日月状に湾曲するものが多く見られます。また葉縁は葉裏の表面に密着し、今頃のゴールではほとんど隙間がありません。


2014/08/03(Sun) 11:15 No.662
シダレヤナギにハベリオレフシ? 投稿者:黒岩

イヌコリヤナギハマキフシの幼虫は、もう丸々していますね。オノエヤナギのハマキフシではこれほど太らなかったです。
シダレヤナギと思う木のハベリオレフシのハバチは、頭がオレンジ色でしたが黒っぽくなっていました。たぶん4齢です。2齢の小さい幼虫もいて、孵化(または産卵)のタイミングはばらけるようです。
ヤナギハベリオレフシは途中で分断していたり巻きが全体的・部分的に足りなかったりします。まれに葉の両側にハベリオレフシがあります(画像では両方とも空でした)。


寄主植物:シダレヤナギ?
撮影年月日:2014年8月2日/北海道札幌市


2014/08/03(Sun) 11:25 No.663
シダレヤナギにハベリオレフシ? 投稿者:黒岩

同じ株にあったゴールです。シダレヤナギハオオコブフシだと思います。

寄主植物:シダレヤナギ?
撮影年月日:2014年8月2日/北海道札幌市


2014/08/03(Sun) 11:35 No.664
シダレヤナギにハベリオレフシ? 投稿者:黒岩

この2種があった株はこういう雰囲気です(8月2日撮影)。幼木ですが枝が垂れてきています。
…残念ながら、7月28日に行ったらこの木の外側の枝が切られていて、多くのハベリオレフシやハコブフシが犠牲になりました。ここに他にシダレヤナギのようなヤナギはありません。川の近くにある柵の外は安全そうですが…


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/03(Sun) 21:41 No.666
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:Nabita

黒岩さん、ハバチ関係の投稿ありがとうございます。ヤナギ自体の同定がままならないこともあり、ヤナギのゴールは全般にあまり関わらないようにしていたのですが(笑)、こうして情報をいただければ、探してみる気が湧きますね。シダレヤナギのオオコブフシというのは、名に恥じぬ大きさで、思わずにんまりしてしまいました。基本的に公園や街路樹で植えられているものしかなさそうですが、いずれ探してみようと思います。

2014/08/03(Sun) 22:55 No.669 ホームページ
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:南 常雄

黒岩さん、このシダレヤナギは枝が垂れ下がるものですか。私は枝が垂れ下がるシダレヤナギしか観察をしたことがありませんが、シダレヤナギハオオコブフシとしては、形や色に違和感があります。どちらかと言うとシロヤナギハアカコブフシに似ているように思います。
私もNabitaさん同様、神社や公園などに植栽したものしか観察したことがありませんが、今までシダレヤナギハオオコブフシが形成されていたシダレヤナギは2本だけでした。

幼虫が脱出した後のゴールの変化も必要だと思いますが、ゴールの形や色などは幼虫が中に入っている状態のもので記録しないと、ゴールの特徴はつかめないのではないかと思います。ハオレフシやハマキフシの多くは、幼虫が脱出するとゴールを維持するための刺激が無くなり、生長をはじめて、ときには葉を開くものもあります。「北海道の虫えい」にはハバチが形成したヤナギのゴールを多数掲載していますので、ご参考ください。


2014/08/04(Mon) 19:05 No.671
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:akaitori

シダレヤナギのコブフシ、東京ではよく見かけます。



寄主植物:
撮影年月日:2014年5月31日/東京都


2014/08/04(Mon) 19:07 No.672
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:akaitori

中にいたハバチ幼虫

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/04(Mon) 22:40 No.681 ホームページ
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:南 常雄

akaitoriさん、シダレヤナギハオオコブフシの写真をありがとうございます。
ゴールが形成される2本の木を把握していますが、こちらではシダレヤナギが少ないので、見つけるまでに何年もかかりました。


2014/08/05(Tue) 11:37 No.686
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:黒岩

南さん
シダレヤナギらしい木の全体像はこちらです。別の株ですが特徴は同じで、こちらはハコブフシが多くハベリオレフシがほとんどないです。全体的に枝が垂れていると思います。右奥に大きなシダレヤナギもあります。典型的なシロヤナギとは違う気がしますが、樹齢や雌雄によるものかもとは思っています。
ここにはかなり大きなハコブフシもあるので、また写真を撮ってきます。No.662の方でもいろいろな大きさのハコブフシがあったと思います。
ちなみに、うまくゴールにならなかったものもいくつかありますが(薄く葉縁を少し出る程度の張り出し)、それはいずれも赤いです。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/05(Tue) 17:02 No.687 ホームページ
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:南 常雄

黒岩さん、写真をありがとうございます。この木がシロヤナギかシダレヤナギかなどは、写真だけでは判別できませんが、少なくても枝垂れるシダレヤナギは若い木でももっと枝が枝垂れると思います。交雑種の可能性はありませんか。奥にあるシダレヤナギにシダレヤナギハオオコブフシは付いていませんか。時々、私は失敗をするのですが、寄主の同定は大切だと思います。
赤色のゴールを開いて、中に幼虫が入ってないか確認されましたか。私も非常に興味のあるところです。


2014/08/07(Thu) 16:25 No.688
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:黒岩

交雑種があって、そしてシダレヤナギにしては垂れていないのですか。
そういえば奥の木を見ていませんでした。あと、ここから少し離れた場所で、大きな木でシダレヤナギのように枝が垂れるヤナギがあるのですが、ここにもハベリオレフシとハコブフシがありました。7月28日に、ここのハベリオレフシにはハバチがいることが多くガは見つかりませんでした。
No.686で述べた薄く赤いゴールは、中に狭い隙間があり幼虫はいませんでした。小さいコブ(明らかに1cmに満たない)も無事幼虫が育つのか疑問です。下だけふくらんでいるハコブフシを一度開きましたが、中には死んでいる幼虫が入っていました。ただ切る過程で押してしまったかもしれません。
もっといろいろ開いてみた方がいいですね。

原色虫えい図鑑をもう一度見ると、オノエヤナギハマキフシが載っていました。しかし、葉の根本から巻いていて先は巻いていません。私が見るのは、どれも根本は巻いていなくて先から巻いていたと思いますが、ほぼ全体が巻いているものもあったかもしれません。


2014/08/07(Thu) 22:22 No.691 ホームページ
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:南 常雄

昨日、シダレヤナギハオオコブフシが付いているシダレヤナギの近くまで行ったので、観察してきました。庭に植栽された古木で幹はだいぶ傷み、全体に弱っているように見えましたが、ゴールはたくさん付いてました。中の幼虫は約4.2mmでまだ小さかったです。ゴールは球形のものが多く、直径8〜10mmでした。
帰りの国道縁に、枝の垂れ下がったヤナギが有ったので、写真を撮ってきました。近くへよってみると、純粋なシダレヤナギとするには、少し違うように思います。旭川市内に植栽されているシダレヤナギは、これくらいの樹勢があれば、枝はもっと長くのびるし垂直に垂れ下がります。
私のハバチのゴールは、通り一遍の観察で終わっているので、ぜひ詳細な観察を頑張ってください。
ハマキフシは、イヌコリヤナギの幼虫脱出後のゴールと、エゾノカワヤナギの葉の片側だけを巻き込むものしか観察をしたことがありません。オノエヤナギハマキフシに注意をして観察してみます。


寄主植物:
撮影年月日:2014年8月6日/北海道当麻町


2014/08/12(Tue) 11:05 No.738
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:黒岩

No.686の右奥に写っている木を見に行きました。
すると、葉の様子はシロヤナギの要素を感じました。枝も手が届くところまで下がっているものがありますが、全体としてはシロヤナギの雰囲気がします(場所が特定できそうな部分は加工しました)。ここにはハコブフシとハベリオレフシが少しありました。
南さんのNo.691の画像は、まさにこれまでに挙げてきたヤナギだと思います。
No.686で述べた大きなヤナギも写真を撮りましたが、こちらもシダレヤナギのような、シロヤナギのような木でした。


寄主植物:シロヤナギ?
撮影年月日:2014年8月9日/北海道札幌市


2014/08/12(Tue) 11:22 No.739
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:黒岩

シダレヤナギハオオコブフシとシロヤナギハアカコブフシの違いがわかりません。「北海道の虫えい」の説明でも明瞭な違いがないようなのですが、ご教示願います。
写真を撮った両側に膨らむタイプのハコブフシはみな緑色ですが、実際には真っ赤なものもあります。
画像は片側のみ大きく膨らんで、勾玉状になったものです。


寄主植物:シダレヤナギ?
撮影年月日:2014年8月9日/北海道札幌市


2014/08/12(Tue) 23:25 No.746 ホームページ
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:南 常雄

黒岩さん、コメントありがとうございます。
旭川市内の公園に植栽されているシダレヤナギの写真を添付します。植栽されるシダレヤナギの苗は挿木繁殖によって作られるのと、枝垂れないものは苗のうちに排除されます。
挿木繁殖のため親木が雄株であれば、その地域に雄のシダレヤナギが多くなり、地域によって雌雄が偏っているために、繁殖力の強いヤナギであっても帰化しにくいのではないかと思います。と言うことで自然繁殖によるものは、そのほとんどが交雑種といえるのではないでしょうか。(特に北海道)
このシダレヤナギにはシダレヤナギハオオコブフシとハベリオレフシが付いていました。


寄主植物:シダレヤナギ
撮影年月日:2014年8月11日/北海道旭川市


2014/08/12(Tue) 23:51 No.747 ホームページ
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:南 常雄

黒岩さんのNo.738の写真と、添付のシダレヤナギを比較すると、@枝の節間が短く節で曲がっている、A葉の基部が細い卵形をしている、B冬芽ができている、C托葉が大きい、他に写真では分かりませんが、交雑種の当年枝は側枝が多い、などがあげられます。

交雑種に形成されるゴールは、両方のゴールが形成される可能性があります。現在、ヤナギに形成されるゴールの形成ハバチは、ほとんどが同定されていないので、別種のヤナギに形成されているゴールの形成者が同種と言う場合もあるのではないかと思います。
ゴールの形は、環境や生育状況によっても変化するようですが、これは多くのゴールを観察してみる以外に方法はないと思います。シダレヤナギハオオコブフシについて言えば「日本原色虫えい図鑑」、「虫こぶハンドブック」に掲載の写真は、特徴を捉えていると思います。


寄主植物:シダレヤナギ
撮影年月日:2014年8月11日/北海道旭川市


2014/08/13(Wed) 00:11 No.748 ホームページ
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:南 常雄

シダレヤナギハオオコブフシとシロヤナギハアカコブフシ
シダレヤナギハオオコブフシは、球形に近いものが多く、陽光面は赤みをおびますが緑色が基本で、シロヤナギハアカコブフシは楕円体で、ゴールが完成すると直ぐに赤ないし赤褐色になりますが、葉裏は緑色が少し残っていることがあります。
シロヤナギハアカコブフシは、3m以下の若い木にたくさん形成されていることが多いです。


2014/08/15(Fri) 14:47 No.761
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:黒岩

ありがとうございます。
シダレヤナギは挿し木で増やされるのですか。
二つのハコブフシの区別はそうした感じなんですか。きれいに赤いと簡単ですが、難しいです。ハバチの種類は解明したいものです。
添付は緑色でツルツルしていて、もしかしたらシダレヤナギハオオコブフシの方かなと思います。これはNo.664、No.686と別の木ですが、楕円形や歪んだ形のものがなく球形に近いものが多かったと思います。


寄主植物:シダレヤナギ?
撮影年月日:2014年8月9日/北海道札幌市


2014/08/15(Fri) 21:37 No.762 ホームページ
Re: オノエヤナギにハバチのハマキフシ 投稿者:南 常雄

このゴールの形は、シダレヤナギハオオコブフシと言ってもいいと思いますが、複数寄主の場合は寄主によって形に変化が見られる場合がありますので、今後の研究に期待されるところが大きいです。

シダレヤナギは樹形が珍しいので、千数百年前に中国を経て導入され、庭園用などに植栽されたのでしょうね。その時点ですでに雌雄に偏りがあったのだと思います。挿木によって育苗したほうが間違いなく親木の性質を受け継ぐわけで、園芸用としては普通に行われているように思います。


2014/07/31(Thu) 23:18 No.643
ノブドウツボミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

皆様へ:以前、Mさんからノブドウ(キレハノブドウ)の蕾にゴールを形成するタマバエのご投稿がありました。1昨日、Mさんから標本を送って頂き、早速、検鏡致しましたところ、ノブドウの蕾のゴールから得られたタマバエは、ノブドウミタマバエ Asphondylia baca とは異なることが分かりました。おそらく、イヌツゲやモチノキ、ソヨゴなどのタマバエと同じ、Asteralobia 属のタマバエだと思われます。仮に、タマバエの和名を「キレハノブドウツボミタマバエ」、虫えい和名を「キレハノブドウツボミフクレフシ C-3850b」にしておきたいと思います。虫えい図鑑には、ノブドウツボミフクレフシ C-3850a が掲載されていますが、当時は成虫が得られていません。このゴールは、1976年9月3日に、札幌の藻岩山で巣瀬司さんによって採集されたものです。恐らく、そのタマバエもAsteralobia 属のタマバエで、今回のタマバエと同種の可能性大です。DNA解析の必要性があります。Mさん、有り難うございました。
 

2014/08/01(Fri) 03:24 No.644 ホームページ
Re: ノブドウツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご投稿ならびにご教示、ありがとうございます。
ノブドウツボミフクレフシを見つけれれば、形成初期のものから観察できそうなので、早速探してみます。


2014/08/01(Fri) 16:17 No.646
Re: ノブドウツボミフクレフシ 投稿者:M

湯川先生、ご教示ありがとうございました。
南様 探してくださるとのこと、ありがとうございます。持ち帰ったキレハノブドウでは、ツルの先にある花芽が、その後だらだらとゴールになりました。水差しにいれていたせいで1個、また1個という感じだったのかもしれません。野外だともっと一斉になるのかもしれないですね。いずれにしろ、初期ゴールは私にはわかりませんでした。そちらにありましたら、よろしくお願いいたします。


2014/08/01(Fri) 20:09 No.647
Re: ノブドウツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

湯川先生・皆さま、ノブドウツボミフクレフシの最初の発見地は北海道とのこと、そうであれば青森にもありそうですね。これまでも、それなりに見てはいたのですが、それらしいものには遭遇していません。ある見こみがあるのであれば、一層注意して探してみます。

2014/08/01(Fri) 22:57 No.653 ホームページ
Re: ノブドウツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

ノブドウツボミフクレフシが見つかりました。まだ1例のみですが鷹栖町で見つけることができました。
1花序に12個のゴールが形成されていました。10個を解剖したところ、2個は幼虫を確認できませんでしたが、2齢の黄色幼虫(0.6〜0.8mm) 7匹、3齢の黄色幼虫(2.2mm) 1匹が格ゴールに1匹ずつ入ってました。3齢幼虫の胸骨は淡褐色で細いY字状。
 ※ 虫えい図鑑では幼虫は橙色となっています。
ゴールの大きさは、萼底部からの高さ約3mm、直径約2mmで、楕円状。色は緑色で正常な蕾が黄色をおびているのと異なり色でも判別できそうです。更にゴールが形成されている小花柄は湾曲していて、観察したものはほぼU字状でした。幼虫室の壁は花弁が肥厚してやや堅くなっていますが、先の尖ったピンセットで1枚ずつ剥がすことができます。その際、幼虫が内壁に付いていることがあるので注意が必要です。大きさからゴールは完成していると思われます。
3齢幼虫1匹は、99%エタノール標本にしましたが、更に観察を継続して標本を得たいと思います。

キレハノブドウらしきものが混生しているので、確認後、コメントで追加します。


寄主植物:ノブドウ
撮影年月日:2014年8月1日/北海道鷹栖町


2014/08/02(Sat) 09:08 No.657
Re: ノブドウツボミフクレフシ 投稿者:M

南様 早速見つけてくださったのですね。素晴らしいですね。虫えい図鑑の写真と同じですね。 
こちらのものは、こんなに曲がららないのですが、キレハノブドウとノブドウの違いでしょうか? 北と南で地域変異のようなものでしょうか、面白いですね。DNAの結果が楽しみです。

Nabita 様 北と南で見つかっているので、広範囲に分布しているのでは、と推測します。そちらでも見つかるといいですね。



2014/08/02(Sat) 12:46 No.658 ホームページ
Re: ノブドウツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

旭川は今日も30度越え、朝少し早めに家を出て昼前に帰宅しました。
昨日の株の葉を確認、深く5裂している葉が混じっていますが、ノブドウでいいと思います。同じ株で更に2本の花序にゴールが形成されていました。他に4ヶ所で探したところ、3ヶ所でそれぞれ複数の花序にゴールが形成されていました。ゴールの付いている花序4本と、初期のゴールと思われるものがあったので、水差で観察するため蔓を長めに採取してきました。


2014/08/03(Sun) 23:17 No.670 ホームページ
Re: ノブドウツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

まだ、3齢幼虫は1匹だけですが、写真を投稿します。
緑色の部分はゴールの壁で、花弁が肥厚したものです。他に花糸が見られ、葯に菌糸状の綿毛が見られます。(8/1に採集したゴールを解剖)


寄主植物:ノブドウ
撮影年月日:2014年8月2日/


2014/08/09(Sat) 13:29 No.697
Re: ノブドウツボミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

南様:ノブドウツボミフクレフシを北海道で再発見して下さったそうで、誠に有り難うございました。札幌以外の場所での発見ですから、広く分布しているのでしょうね。ハリオタマバエ属以外のハリオタマバエ上族の属でもアンブロシア・タマバエの可能性がありますので、菌糸が気になりますね。DNA 解析は、Asteralobia 属の Revision を書く予定で標本を集め、準備している佐賀大学徳田さんにお願いする予定です。

2014/08/09(Sat) 17:21 No.698 ホームページ
Re: ノブドウツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご教示ありがとうございます。
20個ほどのゴールを開いてみましたが、葯に白色の菌糸状のものがあり、葯が褐変しています。菌の知識がありませんので、ゴール生体をお送りします。


2014/08/11(Mon) 20:19 No.721
Re: ノブドウツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

青森県でもノブドウツボミフクレフシが見つかりました。曲がった小花梗を目印に探したら見つかり、一旦わかると、その後に訪れた全地点で見つけることができました。木などに絡まって高い位置にある蔓より、地べたに這っている蔓に多いように感じられました。蔓を持ち上げて、ミフクレフシが出来ている最前線の辺りを見ると、大体あるようです。ただし、この位置ではまだ若いようで、幼虫が小さかったり、発見できなかったりしました。幼虫が見られなかったゴールは葯がカビていないようで、湯川先生のご教示と南さんの観察のように、幼虫の餌は葯に生えたカビなのかもしれません。ゴール自体は土日で、中泊町(旧小泊村)、外ヶ浜町(旧三厩村)、今別町、黒石市で見つかりました。写真は黒石市産です。

寄主植物:ノブドウ
撮影年月日:2014年8月10日/青森県黒石市


2014/07/25(Fri) 21:16 No.631
ヤナギワカバマキフシ? 投稿者:Nabita

またも同じ人の投稿で申し訳ありません。新規の投稿が滞っているようですので、また書かせてください。
ゴールを探していてヤナギの一種に、コブハバチによるハタマフシと、タマバエのエダマルズイフシが見えたので、写真を撮ろうと近寄ったら、伸長途中の葉がカープしていました。写真が横向きで申し訳ありません。


寄主植物:ヤナギの一種(未同定)
撮影年月日:2014年7月21日/青森県西目屋村
 

2014/07/25(Fri) 21:36 No.632
Re: ヤナギワカバマキフシ? 投稿者:Nabita

これはハベリオレフシまたはハマキフシ型のゴールと考えられ、内部を確認しましたら、タマバエらしき白色の幼虫がいました。南さんの図鑑には、ヤナギ科のゴールがびっくりするほど沢山載っていますが、タマバエによるハベリオレ/ハマキは見当たりません。「虫えい図鑑」にリストには、ヤナギの一種にヤナギワカバマキフシというのがありますが、それに相当するものなのでしょうか。
今回のヤナギも私には種類がわかりませんので、後日植物屋さんに聞いて種類がわかりましたら、改めてお知らせします。北海道などでは、これからでも見つかるかもしれませんので、投稿させていただいた次第です。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/07/25(Fri) 22:50 No.633 ホームページ
Re: ヤナギワカバマキフシ? 投稿者:南 常雄

ご投稿ありがとうございます。Nabitaさんのご投稿は地域的にも北海道で可能性が高いので、私としては大変勉強になります。これからも、たくさんご投稿をお願いします。
ヤナギの葉が巻いてできるタマバエのゴールは初めてです。こちらでも探して見ます。


2014/07/27(Sun) 19:37 No.634
Re: ヤナギワカバマキフシ? 投稿者:湯川淳一

Nabita 様:ご賢察の通り、ヤナギワカバマキフシと言うゴールに似ています。このゴールは、群馬県と宮崎県で採集されているのですが、私の手元には、まだ、幼虫標本が届いておりません。ゴールの写真も、Nabita さんの写真のような鮮明なものがありません。将来、再度、確認する必要がありそうです。

2014/07/27(Sun) 20:56 No.635
Re: ヤナギワカバマキフシ? 投稿者:湯川淳一

皆様へ:Nabita さんからヤナギの葉を巻くゴールのご投稿がありましたので、ハベリマキタマバエ類に関する追加情報をお知らせ申し上げます。最近、中国から、洋梨の葉を巻くタマバエの幼虫が見つかったと言う連絡があり、同定を依頼されています。中国からは、DNA 解析データが送られてきましたので、佐賀大学の徳田先生にお願いして、既知種の塩基配列と比較をして貰っています。これまで、ヨーロッパやニュージーランドなどでは、Dasineura pyri というナシハベリマキタマバエの被害が知られています。リンゴハベキマキタマバエ Dasineura mali というのも世界各地で知られています。また、韓国では、ナツメハベリマキタマバエ Dasineura sp. や ブルーベリーに新葉を巻くブルーベリータマバエ Dasineura oxycoccana も見つかっています。日本では、これまで、次のような植物の葉縁が巻かれるタマバエゴールが知られています。ワラビ、コナラ、ミズナラ、アブラチャン、ミツバアケビ、ヤマフジ、フジ、ハリエンジュ、アキギリ、ニガクサ、ヤマハッカなどです。しかし、ナシやリンゴなど、果樹を加害するハベリマキタマバエ類は見つかっていません。日本でも、今後、果樹の葉を巻くタマバエが見つかるかも知れません。



2014/07/27(Sun) 20:57 No.636
Re: ヤナギワカバマキフシ? 投稿者:Nabita

南さん・湯川先生、コメント及びご教示ありがとうございました。この週末も現地に行っていたのですが、別の用事で行っていたので、ゴールの再採集(21日には育ったものでも2mm程度でまだ2齢と考えられたので)とホストのヤナギを同定してもらうための目印を付けてくる余裕がありませんでした。環境はよさそうな地域なので、また行くべきか少し迷っています。

2014/07/30(Wed) 10:32 No.638
Re: ヤナギワカバマキフシ? 投稿者:黒岩

初めまして。北海道札幌市でハバチのゴールを追いかけている学生です。
シダレヤナギのようなヤナギにハベリオレフシを見つけており、若葉にもできるのかと思っていましたがNabitaさんの投稿でタマバエが形成する別のものとわかりました。
このヤナギワカバマキフシらしいゴールからはタマバエの幼虫を見つけており、黄色い幼虫がいる1点を持ち帰ったところ脱脂綿内で蛹化しました。育ちきっても2mm程度でした。
ハベリオレフシで体の一部が赤くなったタマバエ幼虫を見つけており(画像)、捕食性かと思っていましたが、これはゴール形成者とは別物のようです。

今月に一度メインフィールドで観測したところ、ハバチのハベリオレフシにはハバチよりもアザミウマかダニ、または両方がいることが多く、ハバチと一緒にいることもありました。ハマキガらしいガの幼虫もシダレヤナギ?、シロヤナギ、エゾノカワヤナギ、エゾヤナギから採取しています。こちらはエゾヤナギの1例でのみハバチと一緒にいて、飼育中です。
またお話をしに参ります。


寄主植物:シダレヤナギ?
撮影年月日:2014年7月20日/北海道札幌市


2014/07/30(Wed) 15:48 No.639 ホームページ
Re: ヤナギワカバマキフシ? 投稿者:南 常雄

黒岩様 はじめまして。ご投稿ありがとうございます。
ヤナギのゴールは、多数あるので奥が深いですね。
ハバチのゴールをご研究されていると言うことですが、シダレヤナギハオオコブフシは観察されたことがありますか。「日本原色虫えい図鑑」の分布の欄に北海道は含まれていませんが、道内でも形成が確認されています。
ヤナギの葉裏に菌食性と思われるタマバエを観察したことがありますが、詳細は分かりません。
湯川先生に連絡をして、ご教示をいただこうと思います。


2014/07/31(Thu) 21:15 No.641
Re: ヤナギワカバマキフシ? 投稿者:Nabita

黒岩さん、コメント・ご教示ありがとうございました。ヤナギワカバマキフシのタマバエ幼虫は育ちきっても2mm程度とのこと。実は昨日、夏休みを取って現地に再訪しました。別種のヤナギにもワカバマキフシがありましたが、いずれのヤナギにも、もう幼虫は見られませんでした。脱出済みだったのでしょう。
ハバチのゴールについては、わからないことも多いようですので、研究に支障のない範囲で、ご存じのことを掲示板に投稿してくだされば嬉しいです。


2014/07/31(Thu) 23:10 No.642
タマバエが羽化しました 投稿者:黒岩

南 常雄さん、Nabitaさん
シダレヤナギハオオコブフシと思うゴールは多数見ています。
シダレヤナギに似ている種類にシロヤナギがあるようですが、枝が垂れて葉の方向が揃う傾向にあるのがシダレヤナギ、枝が垂れず葉が四方八方に向いて、葉表が全体的に白っぽいのがシロヤナギだと思っています。
なんでも、以下webサイト様によると枝が垂れないシダレヤナギや垂れるシロヤナギがあるといいますが…
http://m-ac.jp/tree/hokkaido/yanagi/index_j.phtml
それで、シダレヤナギと思っているものにもシロヤナギと思っているものにも、ハコブフシとハベリオレフシがあり、後者はハバチの幼虫も確認しています。次にフィールドに行くとき木の様子を撮ってきます。

タマバエに戻って、今日で蛹化後1週間経ったヤナギワカバマキフシのタマバエが羽化したので、液浸標本としました(蛹殻を同封)。綿の中で蛹化したため、蛹殻から繊維が完璧には取れず、また胸の辺りが1ヶ所取れてしまいましたが、首辺りのもう1ヶ所で繋がっています。


2014/08/01(Fri) 22:01 No.651
Re: ヤナギワカバマキフシ? 投稿者:湯川淳一

黒岩さん:ご投稿有り難うございました。タマバエが羽化したとのご報告、嬉しく拝見致しました。ご賢察通り、このタマバエはゴール形成者ではなと思われます。幼虫の写真を拝見して、捕食性のタマバエか、菌食性のタマバエのように思います。捕食対象は、アブラムシ、キジラミ、コナジラミ、アザミウマ、チャタテムシ、ハダニなどです。菌食性のタマバエ幼虫は、ウドンコ病菌の菌糸やサビ病菌の胞子などを摂食します。もし、よろしければ、タマバエの標本を拝見させて頂けないでしょうか? 標本の送り先につきましては、南さんにお尋ね下さい。♂の成虫なら属の見当がつくと思います。♀ですと、やや厳しいですね。
ヤナギにゴールを形成するハバチにつきましては、日本では専門家がいなくて、分類学的な研究が進んでいません。若い方の挑戦は大歓迎です。ご存知だと思いますが、ヤナギハバチ類の生態学的な研究は、アリゾナの P.W Price 博士らのグループが精力的に研究され、多くの興味深い論文が発表されています。数日前に、Price 博士からメールが届きました。研究者として、まとめの論文を準備されておられるようです。京都大学の大串先生も北大にご在職中は、石狩川の河口付近でヤナギハバチの生態学的研究をされていました。九州は、残念ながら、ヤナギハバチ類は少なくて、研究対象にはなりません。ぜひ、北海道で頑張って下さい。


2014/08/01(Fri) 22:10 No.652 ホームページ
Re: ヤナギワカバマキフシ? 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご教示ありがとうございます。
黒岩様、差し支えなければ「Eメール」の欄にアドレスをご記入ください。掲示板には表示されませんが、南宛にアドレスが転送されますので、湯川先生の住所などはメールでご連絡いたします。


2014/08/02(Sat) 00:51 No.656 ホームページ
Re: ヤナギワカバマキフシ? 投稿者:南 常雄

旭川近郊でシロヤナギの幼樹にヤナギワカバマキフシを見つけました。Nabitaさんの写真と同じ白色の幼虫の他、淡黄色の幼虫が入っているものもありました。どちらが形成者か更に観察が必要かと思われます。

寄主植物:シロヤナギ
撮影年月日:2014年8月1日/北海道鷹栖町


2014/08/03(Sun) 13:28 No.665
Re: ヤナギワカバマキフシ? 投稿者:黒岩

湯川淳一先生
タマバエの標本、お送りさせていただきます。ただ、今は授業の関係で状況がよくないので来週にお送りしようと思います。
追加の標本を得ようとヤナギワカバマキフシを探しましたが、どれも葉の折れた部分が枯れており幼虫は見つけられませんでした。
ヤナギハバチの論文もあたってみます。

南さん
メールアドレスを書きました。標本の宛先をお願いします。


2014/07/17(Thu) 21:43 No.620
ノブキのゴール 投稿者:Nabita

ノブキの果実は、いわゆる「ひっつき虫」なので、普段補虫網を使わない人でも、虫屋は良い印象を持っていない植物でしょう。十和田湖の外輪山で、ノブキの葉が縮れているのが多数ありました。

寄主植物:ノブキ
撮影年月日:2014年7月13日/青森県平川市(旧平賀町)
 

2014/07/17(Thu) 21:52 No.621
Re: ノブキのゴール 投稿者:Nabita

こうゆうのは往々にしてアブラムシによるもので、縮れ方が不規則なので、ゴールウォッチャーとしては、あまり興味を持てません。大きくなった葉には、もう虫がいないことも多いので、縮れたうちの最も小さな葉を裏返したら、アブラムシも脱皮殻も見当たらず、クダアザミウマの成虫が1匹だけいました。この小さな葉でも、もう形成虫がいないのかと、少し大きな葉を見たら、クダアザミウマの幼虫がいて、葉によって生育段階が異なっていました(つまり1枚の葉では揃った大きさの幼虫がいたということです)。クダアザミウマによるゴールは、他にも知られているようですが、ゴール形成者としてはマイナーなので、掲示板で紹介させていただきます。(データは上と同じです)

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/07/24(Thu) 06:28 No.628 ホームページ
Re: ノブキのゴール 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、ご投稿ありがとうございます。
「あまり興味を持てません」ではないのですが、クダアザミウマのゴールを観察したことがありません。
もう少し注意して観察してみます。


2014/07/24(Thu) 21:02 No.629
Re: ノブキのゴール 投稿者:Nabita

南さん、コメントありがとうございます。しばらくご登場がなかったので、少し心配していましたが、調査旅行にでも行かれていたのでしょうか。南さんの図鑑とこの掲示板に刺激されて、6月以降は週に1回は観察に出ていますが、毎回自身では初めてのゴールに遭遇します。去年までも結構見ていたつもりなのですが、これまでは虫を探していてゴールがあれば撮るから、今年はゴールを探していて虫がいれば撮るに変わってしまいました。南さんの図鑑に掲載済みなので、掲示板には写真を投稿しませんでしたが、先日はウマノミツバツボミフクレフシが見つかりました。ホスト自体はあちこちにあるようですが、ゴールがあったのは一か所だけでした。南さんの図鑑で予備知識を得ていたので、あるのではないかと探して、幸いにも見つけることができました。

2014/07/24(Thu) 23:27 No.630 ホームページ
Re: ノブキのゴール 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、コメントが遅くなってすみません。フィールドに出ているときのほうが元気もやる気も有るのですが、昨年どうよう7月の最高気温が30度前後の日が続いて、とても観察に行く気がしません。一昨年は20度を下回る日も有ったのに、本当に異常気象ですね。
セリ科のゴールは国内では2011年に初めて見つかったばかりで、HPには6種類掲載していますが、別の1種の寄主にもゴールが見つかっています。他のセリ科にも可能性があると思います。7月下旬はアマニュウやエゾノヨロイグサに出現します。
植栽したハチジョウナで、飼育によって2世代目のゴールの出現に成功しました。まだ進行中の実験なので、いずれ取りまとめてご報告させていただきます。


2014/07/16(Wed) 21:09 No.613
アジサイハグキフクレフシ? 投稿者:Nabita

週末に確認しました、エゾアジサイのゴールを紹介します。
エゾアジサイの若木の中肋が所どころ膨らんでいます。


寄主植物:エゾアジサイ
撮影年月日:2014年7月13日/青森県十和田市(旧十和田湖町)
 

2014/07/16(Wed) 21:19 No.614
Re: アジサイハグキフクレフシ? 投稿者:Nabita

葉脈が膨らんでいるところを、葉裏側から切開したところ、類白色樽型で少し硬い幼虫室があり、幼虫室を崩すと、透明で一部白色の幼虫がいました。幼虫は小さく、タマバエの1齢と思われました。エゾアジサイの葉のゴールは「虫えい図鑑」には載っていませんが、リストにはヤマアジサイハグキフクレフシというのが出ていますので、それと同じ形成者によるゴールなのかと思います。
見づらい写真ですが、左下に幼虫室、右上に幼虫が写っています。(データは同じです)


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/07/16(Wed) 22:52 No.617 ホームページ
Re: アジサイハグキフクレフシ? 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、ご投稿、ありがとうございます。
エゾアジサイは、こちらでもいたるところで観察できますので、気を付けて見てみます。


2014/07/17(Thu) 18:58 No.618
Re: アジサイハグキフクレフシ? 投稿者:湯川淳一

Nabita様:エゾアジサイのゴールは、ヤマアジサイハグキフクレフシ C-2950 と似ているかも知れませんが、虫えい図鑑の写真は茎に形成されたものですので、比較しにくいと思います。いずれにせよ、幼虫の DNA解析が必要です。まだ、1齢幼虫のようですので、3齢幼虫になりましたら、ぜひ、採集して頂けますようにお願い致します。ヤマアジサイの方も、その後、長く見つかっていませんので、鹿児島での再調査が必要です。

2014/07/17(Thu) 21:33 No.619
Re: アジサイハグキフクレフシ? 投稿者:Nabita

湯川先生、ご教示ありがとうございます。ヤマアジサイハグキフクレフシは図鑑に出てましたか。またもチェックが雑で誠に申し訳ありません。採ってきたのは1株の2葉で、これが一番ゴールの多かった株ですが、他に数株ゴールのあったものがありましたので、後日再確認したいと思います。9月頃がいいのでしょうか。



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