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2014/09/27(Sat) 23:27 No.918
オオバクロモジのツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

オオバクロモジでもツボミフクレフシが見つかりました。今のところ、見つかったのは1蕾のみです。
オオバクロモジの花芽は涙滴形で、球形のアブラチャンのそれとは異なります。細長い葉芽を挟んで、左が正常な花芽、右はゴールで外側の鱗片が大きく広げられ、略球形となった花芽ははみ出しています。


寄主植物:オオバクロモジ
撮影年月日:2014年9月27日/青森県田子町
 

2014/09/27(Sat) 23:29 No.919
Re: オオバクロモジのツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

内部には20頭前後もの白色のタマバエ幼虫がいました。今後もオオバクロモジに注意し、幼虫数が多いのは通常なのか、3齢になるとアブラチャンの幼虫のように黄色になるのかなどを確認したいと思います。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/27(Sat) 23:22 No.916
タラノキミフクレフシ 投稿者:Nabita

珍しくはないと思われますが、「虫えい図鑑」のリストにも掲載されていない、タラノキミフクレフシを紹介します。ウドミフクレフシと似ており、周りの正常果が熟しても淡い紫のままです。また、ウドミフクレフシとは異なり、正常果と比べると明らかに大きいです。

寄主植物:タラノキ
撮影年月日:2014年9月13日/青森県深浦町(旧岩崎村)
 

2014/09/27(Sat) 23:24 No.917
Re: タラノキミフクレフシ 投稿者:Nabita

内部の幼虫数は見た範囲では1〜3頭で、ウドミフクレフシでは多い場合は10頭前後も入っているのとは異なります。

寄主植物:
撮影年月日:2014年9月27日/青森県田子町


2014/09/24(Wed) 22:00 No.909
ノコンギクの対照的なゴール 投稿者:Nabita

これは、個人的に大受けしたゴールです。ゴールは8月中旬に別の株でも見つけていたのですが、下旬になり同じ株に両方が出来ているのが見つかりました。今週になり宿主個体が開花し、ノコンギクであることが確認できましたので、やっと紹介できるようになりました。
手前の葉に見えるのは、ゴマナのものと形成者が同じと考えられるハクボミフシです。奥の葉にも似た配色のゴールが写っています。


寄主植物:ノコンギク
撮影年月日:2014年8月28日/青森県黒石市
 

2014/09/24(Wed) 22:03 No.910
Re: ノコンギクの対照的なゴール 投稿者:Nabita

この一見似た両ゴールには、対立的な性質がずいぶんとあるのです。以下に列挙する形質のうち、先に述べるものがハクボミフシのものになります。
 1:葉表側に膨らみ、裏は窪む⇔葉表は窪み、裏に膨らむ
 2:      ゴールは円形⇔ゴールは菱形
 3:  ゴールは葉脈を避ける⇔ゴールは葉脈に沿う
 4:  幼虫は外部にむき出し⇔幼虫は葉内にいる
 5:  寄生より捕食が危険?⇔寄生が多い
4番目のものは、そもそもハクボミフシがゴールとして異例なところです。ハマキフシなどのように、完全には閉鎖されてないゴールも少なくないものの、これだけ開けっ広げなゴールは他にはないのではないでしょうか。写真は、ハクボミフシを押して裏返し、窪みの中央にいた幼虫を見えるようにしたところです。


寄主植物:
撮影年月日:2014年8月31日/


2014/09/24(Wed) 22:06 No.911
Re: ノコンギクの対照的なゴール 投稿者:Nabita

菱形ゴールは確認数が少なく(これまで3葉のみ)、生きた形成者を捕捉できていません。写真は、寄生バチの幼虫で、その右側に写っている屑のようなものが形成者の亡骸と思われます。

寄主植物:
撮影年月日:2014年8月28日/


2014/09/25(Thu) 16:50 No.912
Re: ノコンギクの対照的なゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita 様:沢山のゴールの情報をご投稿下さり誠に有り難うございました。学会などで、しばらくお休みを頂いており、コメントが遅くなり大変失礼致しました。ノコンギクの対照的な2種類のゴールのうち、一つは、ゴマナハクボミフシ D-0780a やエゾゴマナハクボミフシ D-0780b に似ており、同じタマバエによるものではないかと思われます。もう一つのは、タンポポハフクレフシ D-0840 に似ています。いずれのゴールもノコンギクからは初めてではないかと思います。ハクボミフシのように、幼虫が無防備なゴールは、タマバエでは珍しいものです。札幌市で、エゾイタヤハクボミフシ C-3670 が見つかっています。この場合は、幼虫が粘液のようなものに包まれていました。

2014/09/25(Thu) 21:26 No.914
Re: ノコンギクの対照的なゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、ご教示ありがとうございました。この対照的なゴールが見られた一角にはノコンギクしか咲いていないですが、ハクボミフシは少なからず見られます。菱形のはゴールの出来た葉は全て採集してしまいましたが、株を忘れないようにしていたので、確かにノコンギクであることが確認できました。もともとゴールは特定の部位に集中することがあるものの、2節続けて出来たゴールが似て非なるものであったのは、大変興味深いものでした。タンポポハフクレフシに似ているのではないかとのことで、こちらのゴールはまだ見たことがありませんので、いずれ見つけられたらと思います。

2014/09/24(Wed) 21:44 No.906
アブラチャン越冬芽のゴール 投稿者:Nabita

投稿したいゴールがまだ控えているので(といっても植物を同定してからとかになりますが)、ほとんど一人で掲示板を占拠して誠に申し訳ありませんが、連投お許しください。
今回はまずアブラチャンのゴールで、最初は葉芽のゴールに気づきました。


寄主植物:アブラチャン
撮影年月日:2014年8月31日/青森県黒石市
 

2014/09/24(Wed) 21:47 No.907
Re: アブラチャン越冬芽のゴール 投稿者:Nabita

こちらは花芽(蕾)のゴールです。1枚目の写真で、ゴールになった葉芽を挟むように、斜めに配置されていた丸いものが正常な花芽です。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/24(Wed) 21:52 No.908
Re: アブラチャン越冬芽のゴール 投稿者:Nabita

この時に採ったゴール内の幼虫はまだ白色で小さかったですが、約10日後には、黄色くなった3齢と思われる幼虫が入っていました。葉芽・花芽とも同じ形成者と考えています。「虫えい図鑑」のリストには、アブラチャンの芽が少し膨れるだけと思われるゴールは載っていませんが、同属のクロモジにクロモジツボミフクレフシというのがありますので、これと同じ形成者の可能性が高いように思います。ということで、たくさんあるオオバクロモジも見ていますが、今までのところメウロコフシしかみつけられません。とはいえ、オオバクロモジの方が越冬芽の発現が遅いようなので、今後も注意してみるつもりです。なお、9月21日にも現地に行っていましたが、アブラチャンに新しいゴールはなく、前回残してきたものもみつけられませんでした。幼虫が脱出し、ゴールの残骸も落下してしまったようでした。

寄主植物:
撮影年月日:2014年9月11日/


2014/09/25(Thu) 17:02 No.913
Re: アブラチャン越冬芽のゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita様:アブラチャンに形成されるタマバエのゴールは、薄葉先生が記録されたアブラチャンハベリマキフシ C-2508 だけしか知られていません。写真を拝見する限り、これも薄葉先生が清澄山や高尾山で記録されたクロモジツボミフクレフシ C-2503 に似ています。成虫が得られていませんので、属は不明です。幼虫同士の DNA解析データを比較する必要がありそうです。

2014/09/25(Thu) 21:43 No.915
Re: アブラチャン越冬芽のゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、こちらの投稿へのご教示もありがとうございます。クロモジツボミフクレフシに似ているのではないかとのご意見で、私の予想も及第点というところでしょうか。アブラチャンはゴールを見つけて、初めて認識できた植物で、ゴールを見つけた狭い範囲に数株あるものの、ゴールがあったのは1株だけでした。来年はハベリマキフシもないか探してみます。

2014/09/23(Tue) 10:21 No.903 ホームページ
ナラミエフクレズイフシ 投稿者:南 常雄

ナラミエフクレヤドカリタマバチによって果柄に形成されるゴールです。ゴールが形成されると果実の成長が阻害されて、殻斗や堅果が矮小したり変形するものが多いのですが、綺麗なドングリになっていたので写真を投稿しました。

寄主植物:ミズナラ
撮影年月日:2014年9月19日/北海道当麻町
 

2014/10/14(Tue) 08:05 No.947
Re: ナラミエフクレズイフシ 投稿者:阿部芳久

ナラミエフクレズイフシは、幼果に出来たゴールに同居蜂が住み込み寄生をすることによって柄の部分が膨らんだゴールです。写真を拝見しますと堅果は正常に発育しています。柄の部分は正常なものよりも膨らんでいるように見えますが、タマバチの幼虫室は形成されていましたでしょうか。

2014/10/14(Tue) 11:13 No.948 ホームページ
Re: ナラミエフクレズイフシ 投稿者:南 常雄

阿部先生、さっそくご教示を賜りありがとうございます。
図鑑に載っているようなゴールは採取して解剖しましたが、写真のゴールは採取しませんでした。
ナラミエフクレズイフシは、虫えい図鑑の分布に北海道が含まれていませんが、深川市、当麻町、黒松内町のミズナラや厚沢部町のコナラで見つかっています。図鑑ではナラミウスタマフシにナラミエフクレヤドカリタマバチが産卵して、ナラミエフクレズイフシが形成されるとありますが、現在、私はナラミウスタマフシの発見ができていません。見落としていることもあると思いますので、今後の観察に際しては、注意して探してみます。


2014/09/18(Thu) 23:10 No.895
エゾアジサイのゴール一式 投稿者:Nabita

7月に投稿したエゾアジサイの葉脈が膨らむゴール(No.613-614)は、1か月後でもまだ幼虫が育っていませんでしたが、2か月後の先日に採集した分には3齢幼虫が含まれていました。ゴールの直径は8〜13mm程度で、7月時点と変わらないように見え、大きなものには2頭幼虫が入っていたものが複数ありました。また複数のゴールが接触部でくびれながら連結しているものもありました。
今回の写真5枚は、全て同じデータです。


寄主植物:エゾアジサイ
撮影年月日:2014年9月15日/青森県十和田市(旧十和田湖町)
 

2014/09/18(Thu) 23:10 No.896
Re: エゾアジサイのゴール一式 投稿者:Nabita

ついでに、エゾアジサイの蕾〜果実のゴールについて述べます。エゾアジサイの花器には、写真の左列のように果実部分は膨らまず花冠が閉じたもの、中列の花冠は閉じたままなのに果実部分が膨らんだもの、右列の開花結実後に果実が膨らんだもの、という3パターンのゴールが見られます。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/18(Thu) 23:11 No.897
Re: エゾアジサイのゴール一式 投稿者:Nabita

中列の状態のものを割ると、花冠部と果実部の両方にタマバエ幼虫がいます。花冠部側の幼虫は発育が早く、今時分になると既に脱出しているものも少なくありません。果実側のゴールは果実内部が綿状のもので充満しており、それに包まれた幼虫はC字状に体を曲げています。
上の写真の、左列は花冠部だけがゴールになったもの、右列は果実部だけのゴールということになります。
南さんの「北海道の虫えい」のエゾアジサイハナフクレフシは、花冠が残っていて、果実部に幼虫がいたということですので、両方がゴールになっていたものから、花冠の幼虫が脱出した後のものではないかと考えているものの、道北ではゴールの様相が異なることも十分考えられます。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/18(Thu) 23:12 No.898
Re: エゾアジサイのゴール一式 投稿者:Nabita

さらにしつこく、エゾアジサイのゴールを続けます。越冬芽のはずなのに、発育しているものがありました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/18(Thu) 23:13 No.899
Re: エゾアジサイのゴール一式 投稿者:Nabita

狭い管瓶に入れて採ってきたところ、蒸れたのか酸欠になったのか、その両方かもしれませんが、解剖するまでもなく、グロッキー状態の幼虫が芽の表面に出てきていました。このゴールの中心側の鱗片は褐色に腐敗していましたが、もっと若いゴールでは、中心近くの鱗片は肥厚し、鱗片の間に幼虫が挟まっていました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/23(Tue) 00:11 No.902 ホームページ
Re: エゾアジサイのゴール一式 投稿者:南 常雄

Nabitaさま、エゾアジサイのゴールのご投稿ありがとうございます。
19日からハチジョウナハフクレフシの観察に行き、今日帰ってきました。
こちらで観察したエゾアジサイの花のゴールは、Nabitaさんの中列のゴールに該当しそうです。こちらでは数が少なくて、その後の観察ができていませんが、他の列のゴールもあるのかも知れません。

飼育によるハチジョウナハフクレフシのゴールは第3世代のゴールから脱出した幼虫は羽化しませんでしたので、この幼虫が越冬世代ではないかと思います。苫前町のゴールは各世代とも飼育より遅れて形成され、一昨日の観察では、ゴールは成熟して中の幼虫も3齢に達し、一部脱出したものもありました。ハチジョウナの花が満開で、新しい葉の生長が望めないことから、産地でも以後のゴール形成は難しいと思います。


2014/09/23(Tue) 21:32 No.904
Re: エゾアジサイのゴール一式 投稿者:Nabita

南さま、コメントありがとうございます。中列のものがあるということは、左列・右列も当然あるものと考えられます。こちらでは、花冠が開いていない状態のものは、どの花序にでも見られる位の頻度であります。一方、果実部が膨れるのは、産地によっては見られないような気がします。花冠が開いていないものは、秋遅くなってからでも、中に寄生バチの脱皮殻や死亡虫が残っていることがしばしばありますので、そういうものがあれば花冠のゴールであったことを追認できると思います。メフクレの方は、南さんのお目に触れていないのであれば、道北にはない可能性が高いですね。
ハチジョウナハフクフシは、自分では三沢市と北隣の六ケ所村でしか見ていません。9月7日に、三沢で新しいゴールを見ましたが、既にホストの開花・結実が見られていたので、青森でもこれが越冬世代になるよう思われました。


2014/10/13(Mon) 19:29 No.945
Re: エゾアジサイのゴール一式 投稿者:湯川淳一

Nabita様: エゾアジサイのゴール一式に付いて、コメントが大変遅くなり失礼致しました。これは、南さんのコメントのように、エゾアジサイハナフクレフシ C-2963 だと思います。産卵のタイミングで、ゴールになる場所が微妙に異なることが良くあります。このゴールは、北海道だけで知られていましたが、Nabitaさんの発見で、青森県にも分布していることが明らかになりました。
蕾全体が肥大して倒円錐状になるツルアジサイハナフクレフシ C-2965 と言うのを南さんが発見されています。これも北海道だけの記録です。
いずれのタマバエも属は不明です。成虫を羽化させることが出来ると良いのですが。


2014/09/16(Tue) 23:39 No.890
コウモリソウ属のゴール 補足2 タマブキ 投稿者:Nabita

続いてタマブキの方です。前回葉を採集した付近でゴールのある葉を見つけましたが、日に透かして肉眼で見ただけで、黒いコケシのような影があり、タマバエ幼虫とは違った見え方でした。実体顕微鏡下で葉裏面の表皮を剥ぐと、予想通り寄生バチの蛹がありました。幼虫の寄生率も高かったですし、前回調査から3週間もたっていますので、寄生を免れた幼虫は既に脱出していたのでしょう。
寄生バチの蛹が黒いのは、こういうものなのか、死んでいるのか、私にはわかりません。


寄主植物:タマブキ
撮影年月日:2014年9月13日/青森県深浦町(旧岩崎村)
 

2014/09/16(Tue) 23:40 No.891
Re: コウモリソウ属のゴール 補足2 タマブキ 投稿者:Nabita

同じ深浦町(旧岩崎村)内なのですが、別の地点ではタマブキが多くみられ、蕾が円錐形に膨らんだツボミフクレフシと思われるものがありました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/16(Tue) 23:41 No.892
Re: コウモリソウ属のゴール 補足2 タマブキ 投稿者:Nabita

こちらも、内部に虫がいないものの方が多かったですが、採集してきたうちの2蕾にはタマバエ幼虫が入っていました。ハンゴンソウのものに比べると、体色が鮮やかな黄色ではなく、少なくとも種類は違うのではないかと考えられました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/17(Wed) 11:09 No.894 ホームページ
Re: コウモリソウ属のゴール 補足2 タマブキ 投稿者:南 常雄

Nabita様、ご投稿ありがとうございます。
北海道でのコウモリソウ属は数種かと思いますが、いろいろあるんですね。ヨブスマソウやハンゴンソウ、ヤマニガナの蕾にゴールが見つかっていますが、他にもないのか機会毎に探していますが、現在、こちらではこの3種のみです。


2014/09/16(Tue) 23:30 No.887
コウモリソウ属のゴール 補足1 オオカニコウモリ 投稿者:Nabita

今年は昆虫学会に行けずに、3連休の初日、No. 800-808に投稿させていただいたコウモリソウ属2種のゴールについて、その後の様子を調査してきましたので報告します。
まずは、ハトガリコブフシが見られたオオカニコウモリですが、30株以上を見ましたが、葉のゴールは全くみつけられませんでした。一方、花序のゴールは約半数の株で見られました。ということで、葉(茎)の角状ゴールと、蕾(花序)の塊状ゴールの形成者は異なるものと考えられました。この塊状ゴールはヒヨドリバナ等に例に倣うなら、ハナフクレフシになるのでしょうか。開花は茎頂から順に根本側に下がっていくので、上部のゴール程器官の変形が少なく、下部では小花序全体が略球形の塊となることがわかります。


寄主植物:オオカニコウモリ
撮影年月日:2014年9月13日/青森県深浦町(旧岩崎村)
 

2014/09/16(Tue) 23:32 No.888
Re: コウモリソウ属のゴール 補足1 オオカニコウモリ 投稿者:Nabita

1枚目の写真の花茎最上部のアップで、開花した花の小花梗がゴール化しており、それを割ると黄色いタマバエ幼虫が2頭入っているのがわかります。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/16(Tue) 23:35 No.889
Re: コウモリソウ属のゴール 補足1 オオカニコウモリ 投稿者:Nabita

オオカニコウモリには蕾が円錐形(やや扁平)になったものも見られました。写真の円錐蕾の左側基部に脱出口らしきが見られるように、内部に虫はいませんでしたが、これは「北海道の虫えい」で紹介されている、ハンゴンソウやヨブスマソウの蕾のゴール、すなわちツボミフクレフシの類ではないかと考えられました。実際にゴールなのかは、来年の宿題になります。
なお、ゴールらしきの下に写っている蕾は、写真の左側に写っている蕾に比べると、やや不自然に膨らんでいますが、それらは種子の部分が食害されていましたが、食べた虫はいませんでした。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/13(Sat) 07:36 No.886
カクレミノの実のゴール(2) 投稿者:ハンマー

2014年2月16日に投稿したNo.190の続報です。
カクレミノの若い実をしらべたところ、すでにゴールが形成されていました。
写真左の実の内、左側の2個がゴールで、外形がややいびつです。割ってみると、正常な実(写真中上)は充実性ですが、ゴール(中下)には空洞があり、内部に若齢幼虫が1匹いました。はっきりとした頭部と胸脚が見え、やはり、鱗翅目のようです。
前回投稿した2月16日の次の週末には全てのゴールに脱出孔が空き、空になっていましたので、成熟した幼虫は2月上旬にはゴールを脱出し、地中で蛹化すると想像されますので、来年はその時期に採集して、成虫を確認しようと思います。


寄主植物:カクレミノ
撮影年月日:2014年8月31日/兵庫県三田市
 

2014/09/23(Tue) 21:45 No.905
Re: カクレミノの実のゴール(2) 投稿者:Nabita

ハンマーさま、寒冷地では見ることができない植物のゴールを紹介していただき、ありがとうございます。ゴールの果実は花弁が残っているように見えますので、開花中か蕾の頃に産卵しているのでしょうね。蛾の産卵だけでゴール化するのかもしれませんが、幼虫の摂食刺激の方がありそうな気がしますね。
いずれ小蛾でしょうが、どのグループなのか興味深いですね。成虫確認のお知らせをお待ちしております。


2014/09/12(Fri) 01:15 No.883
日本昆虫学会の大会 投稿者:湯川淳一

皆様へ: 9月14日から16日まで、広島大学で日本昆虫学会大会が開かれます。それに参加し、講演をしますので、その準備に追われてバタバタしています。掲示板へのご投稿に対するコメントが遅れますがお許し下さい。帰福しましたら、なるべく早くコメントを差し上げます。
ちなみに、私はシキミタマバエの2年1化型生活史の話を、K君はセリミタマバエの話を、F君はイヌツゲミタマバエの話を、松尾さんはボロボロノキメフクレフシから得られた寄生蜂の話を、徳田さんはヒゲブトトガリキジラミの吸汁によりクロキの花に形成される虫えいについて、それぞれ、講演する予定です。これらの他にもゴール形成昆虫関係の講演があります。
広島大学のお近くの方は、ぜひ、当日参加でも結構ですから、ご参加頂けますと嬉しいです。
 

2014/09/10(Wed) 21:36 No.878
ヘクソカズラ葉のゴール 投稿者:Nabita

またも連投で申し訳ありませんが、引き続き八戸市で確認できたゴールを紹介させてください。
つる植物の葉縁が巻いていました。これまで見た記憶がない植物でしたが、花が咲いていたので「虫えい図鑑」の図版を思い出し、すぐにヘクソカズラであることがわかりました。蕾のゴールも探しましたが、それは見つけられませんでした。葉縁巻きのゴールは沢山あって、いろいろな葉の発育段階と思われたものを20枚位採ってきました。葉縁巻き部分は結構分厚く、折り広げるように開いていくと、アザミウマ・アブラムシ・トゲトビムシ・ムラサキトビムシ・ハダニ・カブリダニなどが潜んでいましたが、形成者と思われるものは出てきません。


寄主植物:ヘクソカズラ
撮影年月日:2014年9月7日/青森県八戸市
 

2014/09/10(Wed) 21:38 No.879
Re: ヘクソカズラ葉のゴール 投稿者:Nabita

当日は、すぐ近くのつる植物で写真のゴールを見つけました。植物は鋭意勉強中(つまり素人)なので、最初はカモメヅル類かと考えていましたが、該当するものがありません。検鏡してよく見ると、托葉があってキョウチクトウ科ではないのがわかりました。確かに折り採る時に乳液は出ませんでしたし、検鏡する際にも臭気も感じられたので、これがヘクソカズラの若い芽であると思い至りました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/10(Wed) 21:40 No.880
Re: ヘクソカズラ葉のゴール 投稿者:Nabita

ゴールの内部を覗くと、白いタマバエ幼虫がいました。ということは、ヘクソカズラから見つかったものは葉縁巻きのゴールではなく、図鑑のリストに載っているヘクソカズラメフクレフシではないかと考えている次第です。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/09(Tue) 21:29 No.875
ミツバアケビ葉身のゴール 投稿者:Nabita

今年3回目の三沢市での調査をしたところ、同行してくださったY先輩が、変なものを見つけてくれました。蔓をたどると、ミツバアケビの葉が変形したもののようです。葉身が著しく肥厚しており、色彩も淡いので「もち病」などの糸状菌感染かもしれませんが、念のため持ち帰ることにしました。

寄主植物:ミツバアケビ
撮影年月日:2014年9月7日/青森県三沢市
 

2014/09/09(Tue) 21:30 No.876
Re: ミツバアケビ葉身のゴール 投稿者:Nabita

肥厚した葉を開くと、中にタマバエの幼虫が群れていました。撮影しようとして、位置を整えていると、ジャンプする幼虫が複数いました。1回のジャンプでの飛距離かは定かではありませんが、接眼レンズから目を離して、ステージに置いた白紙の上を見ると、ゴールから5cm位離れた位置に幼虫がいました。
こうゆう密閉度が高く、葉身が肥厚したゴールは、ハトジタマゴフシになるのでしょうか。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/09(Tue) 21:32 No.877
イヌビエの黒穂 投稿者:Nabita

病気かもしれないと思ったものがゴールだったので、逆のパターンの写真も投稿させてください。
イヌビエの小穂が膨れているものがあり、これはゴールに違いないと喜んだのですが、内部を確認したら黒い粘質の物体が詰まっていました。ゴールには違いありませんが、虫えいではなく、菌えいの「黒穂病」でした(残念無念)。


寄主植物:イヌビエ
撮影年月日:2014年8月30日/青森県むつ市


2014/09/11(Thu) 23:01 No.881 ホームページ
Re: ミツバアケビ葉身のゴール 投稿者:南 常雄

Nabita様、珍しいゴールのご投稿をありがとうございます。道北には、ミツバアケミの自生はありませんが、植栽はあるようです。ゴールの質感はもち病やふくろ実病のような感じですが、この中にタマバエの幼虫が入っているんですね。名称的にはハトジやハオレになるのかと思いますが、「図鑑一覧」アケビハトジフシに類似するようにも思いますが、図鑑に画像がないのが残念です。

2014/09/12(Fri) 19:49 No.884
Re: ミツバアケビ葉身のゴール 投稿者:Nabita

南さん、コメントありがとうございます。御地では大雨の被害には遭われませんでしたか。ご教示いただき、図鑑のリスト確認しましたところ、確かにアケビハトジフシというのがありますね。そこまで気が回りませんでした。意表を突くゴールにうろたえていたようです(自分で見つけられなかったという残念感もありましたし)。ゴールの名称はなかなか難しくて、ハトジとハオレの区別も理解できていませんので、湯川先生が学会から帰られて、休養されてからのお出ましに期待しましょう。

2014/09/30(Tue) 21:41 No.921
Re: ミツバアケビ葉身のゴール 投稿者:Nabita

ミツバアケビにはハベリマキ型のゴールもありました。中には、まだ小さかったですが、タマバエ幼虫がいました。

寄主植物:
撮影年月日:2014年9月14日/青森市


2014/09/09(Tue) 21:25 No.873
クマイチゴ腋芽のゴール 投稿者:Nabita

太平洋側の八戸市を訪れたところ、クマイチゴの葉腋に不自然な芽がありました。

寄主植物:クマイチゴ
撮影年月日:2014年9月7日/青森県八戸市
 

2014/09/09(Tue) 21:26 No.874
Re: クマイチゴ腋芽のゴール 投稿者:Nabita

芽を採ってきて、鱗片をむしっていくと、中に白色のタマバエ幼虫が7頭いました。同じような芽は、2週間前にも日本海側の深浦町(旧岩崎村)で2個見つけましたが、この時のものは内部に虫がおらず、ゴールであることを確認できませんでした。初期のゴールは、幼虫が小さく見つけにくいこともありますので、今後ともクマイチゴに注意したいと思います。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/11(Thu) 23:25 No.882 ホームページ
Re: クマイチゴ腋芽のゴール 投稿者:南 常雄

Nabita様、こちらではタマバチによってRosaに形成されたゴールは2種発見できたのですが、Rubusにタマバエによって形成されるゴールは避けてとおるようです。ときどき観察の時には、キイチゴを食べているんですれどね。

2014/09/12(Fri) 20:03 No.885
Re: クマイチゴ腋芽のゴール 投稿者:Nabita

南さん、こちらの投稿にもコメントありがとうございます。昨日日中、ちょっと空き時間があったので、いつも行く黒石市内(といっても山林ですが)に行ってきました。クマイチゴが沢山あるところで、葉腋に注意していたら、3節連続してゴールになっているような枝が見られました。切ってきて、内部を確認しましたところ、枝先側から順に、3、4、4頭のタマバエ幼虫が入っていて、このゴールの追加確認ができました。それぞれの葉腋には複数の芽が発達していましたが、幼虫がいたのは、いずれもそのうち1芽ずつだけでした。ゴール化を促す刺激物質で、産卵された以外の芽もゴール化したのでしょうか。ゴールがあった株は、やはり林下の日陰になる時間帯がある所が良いようです。したがって、サビダニえいがあるような日当りの株は良くないと思います。arisuabuさんとか、他の地域でも探してくださると嬉しいのですが。

2014/09/30(Tue) 21:39 No.920
Re: クマイチゴ腋芽のゴール 投稿者:Nabita

上のコメントで、幼虫がいるのは中心の芽だけと書きましたが、この写真のゴールでは、4連続全てのゴール節で、両脇の芽にも幼虫がいました。

寄主植物:
撮影年月日:2014年9月13日/青森県深浦町(旧岩崎村)


2014/10/13(Mon) 19:58 No.946
Re: クマイチゴ腋芽のゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita様: コメントが遅くなり済みません。クマイチゴの腋芽のタマバエゴールは初めての発見です。これまで、モミジイチゴ C-3170b やナガバモミジイチゴ C-3170a、クサイチゴ C-3172 などの頂芽にシントメフシが形成されることが各地で知られていました(虫えい図鑑の写真)。シントメフシはゴールの塊ですので、腋芽のゴールが集まったような感じです。腋芽ゴールは、クマイチゴメフクレフシ C-3174 にし、将来、シントメフシと幼虫の塩基配列を比較してみましょう。

2014/09/06(Sat) 21:35 No.863 ホームページ
セリミフクレフシ 投稿者:南 常雄

こちらでも、セリミフクレフシを発見することができました。谷間の沢湿地のセリの群落に、多数のゴールが形成されていたので、ゴールが形成されている花序を15本採集してきました。解剖して中の幼虫を見た後で更に採集しようと思います。10キロほど離れた場所でも、少量ですが見つかったので、広範囲に分布しているかも知れません。

寄主植物:セリ
撮影年月日:2014年9月6日/北海道深川市
 

2014/09/09(Tue) 13:03 No.864
Re: セリミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: セリミフクレフシを採集されたとのこと、大変嬉しく思います。もし、可能でしたら、幼虫の胸骨の形を見て頂けないでしょうか?  Kiefferiaのどちらのグループに該当するか、広島での学会の講演前に分かりますと大変有り難いです。エゾニュウの胸骨は短くて、幅広いのですが、それ以外のセリ科の実から得られた幼虫の胸骨は細くて、長いのです。よろしくお願い申し上げます。

2014/09/09(Tue) 14:53 No.870 ホームページ
Re: セリミフクレフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、そうそうコメントをありがとうございます。
簡易プレパラートで検鏡したところ、エゾノヨロイグサ-タイプのようです。体液で縁の部分が見にくいのですが「細くて長い」です。昨日も6日に採集した場所と同じ沢沿いの下流で、更にゴールが成熟していた10本の花序を採集してきました。合計のゴール数は300個ほどになると思いますが、羽化用に飼育して見ます。


2014/09/06(Sat) 09:56 No.861
アルバムについて 投稿者:南 常雄

掲示板上部の「アルバム」をクリックすると、過去にご投稿していただいた写真のサムネイルが表示されます。写真の上部に表示されている記事のタイトルをクリックすると、その「コメント」掲載ページが表示されます。
過去の記事を探すのに便利だと思いますので、ご利用ください。
最初のご投稿と異なった写真を添付していただく際に、コメント欄のタイトルを変更していただくと、更に検索がしやすくなると思いますので、ご協力をお願いします。
 

2014/09/04(Thu) 15:00 No.849 ホームページ
オオヨモギハナフクレフシ 投稿者:南 常雄

タマバエの1種によってオオヨモギの花がやや肥大するゴールで大きさは4〜6mm、形成当初は緑白ないし黄緑色で目立ちませんが、成熟するとともに紫ないし紫褐色に変色します。幼虫は橙色で、正常な花が開花する頃に3齢に達し、花粉を出す頃にゴールから脱出して地上に落下します。幼虫は土に潜り、薄膜状の緻密な繭を形成して越冬します。
飼育では、写真撮影と同日に採集したゴールから脱出した幼虫が、8月中旬〜下旬に羽化しました。


寄主植物:オオヨモギ
撮影年月日:2016年8月29日/北海道鷹栖町
 

2014/09/04(Thu) 20:24 No.850
Re: オオヨモギハナフクレフシ 投稿者:Nabita

南さん、オオヨモギハナフクレフシをご紹介いただきありがとうございます。南さんは集合花の中に含まれる小さなゴールを沢山見つけられていて、その慧眼には驚くばかりです。1年前に採集したゴールからの脱出幼虫を越冬・越夏させて、無事に羽化させる飼育のセンスも脱帽です。
これからの時期、私もヨモギ類の花序には注意していきたいと思います。南さんの成果を拝見するのが、私のモチベーションにもなっておりますので、今後とも情報の交換・提供よろしくお願いいたします。
メドハギツボミトジフシは探してくださっても見つけられなかったとのことで、やはり黒松内を越えられない昆虫は沢山いるのでしょうね。青森では、前世紀の終わり頃から北上してくる昆虫が多くなり、「暖地の普通種を欠く」という特色が薄まってしまい、種数の増加を単純に喜べないでいます。


2014/09/04(Thu) 21:52 No.852 ホームページ
Re: オオヨモギハナフクレフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、コメントをありがとうございます。
今ちょっと残念なのは、セリとメドハギのゴールを観察できないことです。今日行った河川敷は、メドハギの群落がたくさんあります。寄主が無いとなんとも思いませんが、両方の寄主がたくさん生えているのに、ゴールが付きません。


2014/09/05(Fri) 08:06 No.854
Re: オオヨモギハナフクレフシ 投稿者:Nabita

南さん、返信ありがとうございます。青森県でかつてはいなかったのに、北上して定着した代表的なものに、クロアゲハ、ヤマトシジミなどがあります。食餌植物は以前からあったのに、分布していなかったのは、やはり気象的な制約で、温暖化によって北上できたのだと考えられています。御地でも同様に、植物はあっても、虫はいないというのは少なくないのだと思います。なお、私がメドハギツボミトジフシを見つけたのは、クロマツの砂防防風林内の林道で、1日中あまり直射日光が当たらなそうなところでした。釈迦に説法ながら、河畔林の傍などの、1日のうち何時間かは日陰になるようなところも見られたのでしょうから、本当にいない虞が高いですね。

2014/09/05(Fri) 21:42 No.857 ホームページ
Re: オオヨモギハナフクレフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、ドキッとしました。いつも適当に見てきて、帰ってから反省仕切りの観察です。群落が日向の条件のいいところにあるので、日の当たらないところはあまり見ていないような気がします。

2014/09/09(Tue) 13:25 No.866
Re: オオヨモギハナフクレフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: オオヨモギハナフクレフシ D-0723 から羽化した成虫をお送り下さり、誠に有り難うございました。通常のヨモギタマバエ属 Rhopalomyia の成虫より大きいので驚きました。プレパラート標本を作成し、じっくり検鏡してみます。今のところ、北海道だけです。

2014/09/21(Sun) 20:07 No.900
Re: オオヨモギハナフクレフシ 投稿者:Nabita

オオヨモギハナフクレフシらしきは青森でも見つかりました。しかしながら、見つけたのは開花後の花弁が褐変した状態の花穂からで、それでも見た範囲のゴールには、まだ全て幼虫がいました。ゴールの写真を貼ってみますが、ゴールから未開花の筒状花がちょろんと飛び出しており、なかなか愛らしいフォルムと思いました。最初に見つけたのは十和田市(旧十和田湖町)で、今週は外ヶ浜町(旧三厩村)と黒石市で見ています。
メドハギツボミトジフシは青森市、五所川原市(旧市浦村)にもありましたが、黒石市では植物があったのに見当たりませんでした。見つかった5地点との違いは、メドハギが日当りにあり、大きいことと、海から遠いということです。青森市の地点は海岸から4kmほど内陸ですが、日当りが良いところにある大きな株には全然見つからず、土手の影になった20cm程の茎に上から下までびっちり着いていました。思い起こすと、ゴールがあったのは全て膝下位の長さの茎でした。


寄主植物:オオヨモギ
撮影年月日:2014年9月15日/青森県十和田市(旧十和田湖町)


2014/09/22(Mon) 23:23 No.901 ホームページ
Re: オオヨモギハナフクレフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさま、オオヨモギハナフクレフシを見つけていただきありがとうございます。秋のゴールは、こちらの方が少し進行が早いのかもしれませんね。昨年は10日前後にゴールを採集して、脱出した幼虫を飼育しました。形状的には形成時期の少しの差でも花の生長具合によって、ゴールの形に差ができるのではないかと思います。
メドハギツボミトジフシの情報を、ありがとうございます。今シーズンはあきらめて、来シーズンに持越しですね。


2014/09/02(Tue) 07:47 No.843
メドハギツボミトジフシ 投稿者:Nabita

「虫えい図鑑」の巻末のリストには載っているものの、図示のないゴールをみつけたので、また投稿させてください。今回はマメ科の2種です。
まずは、メドハギツボミトジフシと考えられるもので、メドハギの茎に涙滴型のものが着いていました。普通に芽か蕾のような形ですが、メドハギの蕾は側偏しているのが通常です。拡大してみると、ひとつの葉腋の花序のうち最初に発育するものがゴールになっているようでした。


寄主植物:メドハギ
撮影年月日:2014年8月31日/青森県つがる市(旧木造町)
 

2014/09/02(Tue) 07:48 No.844
Re: メドハギツボミトジフシ 投稿者:Nabita

少し黄色くなりかけた、育ったゴールを開いてみたところ、淡黄色のタマバエ幼虫が1頭いました。若いゴールにいる幼虫は白色で、1ゴール内に2頭いるのも複数例確認できました。メドハギツボミトジフシは8月31日に青森県つがる市(旧木造町)の2か所で確認でき、ゴールがある枝では数節の花序が連続してゴール化していました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/04(Thu) 14:30 No.848 ホームページ
Re: メドハギツボミトジフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、いつもご投稿ありがとうございます。
こちらのメドハギを調べて見ましたが、見つけられませんでした。
珍しいものではありませんが、メドハギの帯化茎があったので1枚貼ってみました。


寄主植物:
撮影年月日:2014年9月4日/北海道当麻町


2014/09/09(Tue) 13:19 No.865
Re: メドハギツボミトジフシ 投稿者:湯川淳一

Nabita様: メドハギツボミトジフシのご投稿、有り難うございました。このゴールは、沖縄県沖縄市知花で、1979年9月24日に、山内政栄氏によって採集されたものです(山内ら 1982, SATSUMA 31:1-23)。記載は以下のようになっています。蕾がそのまま堅くなり、中に1〜2頭の幼虫がいる。ゴールは正常なツボミに比べてやや大きく、最大直径約2.0mm、長さ約4.0mm。沖縄県以外からは、再発見されていませんでした。遠く離れた場所で、見つかりましたので、同じものかどうか、DNA 解析の必要がありますが、沖縄で新鮮な個体を再発見しなければなりません。山内さんに連絡してみましょうね!(この部分は、沖縄方式にの表現です)。

2014/09/09(Tue) 13:28 No.867
Re: メドハギツボミトジフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: ハギ類の帯化ゴールは九州でもよく見られます。見つけるたびに、植物病理学の研究室にもって行くと、学生に見せたいと、大変喜ばれました。

2014/09/09(Tue) 21:15 No.871
Re: メドハギツボミトジフシ 投稿者:Nabita

湯川先生、ご教示ありがとうございます。メドハギツボミトジフシが最初に見つかったのが沖縄県なのであれば、青森のものとは同じではない可能性もありますね。小さいとはいえ、ゴールがある場合には、同じ枝にいくつもあったので、これまで九州以北で報告がなかったのは気になります。なお、同じゴールは9月7日に、太平洋側の三沢市でも見つかりました。ゴールを10個ほど採ってきて、内部を確認しましたら、成長して黄色くなった幼虫が5頭も入っていたものもありました。やはりゴールは、相対的には日当りが悪く、1日のうち何時間かは日光が直射しないような所に生えている株で見つかりました。

2014/09/02(Tue) 07:45 No.841
フジハオレフシ? 投稿者:Nabita

続いてフジの若い葉のゴールです。夏以降に伸長する若い蔓に着く葉がゴール化する例については、1か月前にもフジハネジレフシを投稿しました。このゴールは若い小葉がねじれて、極端な場合はドリルの刃かワインのコルク抜きのような形になるものでした。今回のものは、基部から4対目までの小葉は片側のものだけが中肋で折れていたもので、単に若いというだけで開いていないのではないことがわかります。閉じた小葉が多少は歪んでいますが、これはフジハオレフシではないかと思われます。

寄主植物:フジ
撮影年月日:2014年8月31日/青森県つがる市(旧木造町)
 

2014/09/02(Tue) 07:45 No.842
Re: フジハオレフシ? 投稿者:Nabita

1か月前にも同じ地点で、同様のものを見つけていたのですが、その際はまだ出来たてのゴールだったのか、葉の間に幼虫を見つけることはできませんでした。今回は折れた小葉の間に、白いタマバエ幼虫が1〜数頭入っていましたが、中に何もいない場合もありました。
ちなみに、同じ31日にフジハネジレフシを黒石市の前回と同じポイントを見ており、内部の幼虫も確認できました。こうした若い葉を利用するゴールは、次々と伸びてくる葉を利用できるので、発生期間が長いのかもしれませんね。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/09(Tue) 13:45 No.868
Re: フジハオレフシ? 投稿者:湯川淳一

Nabita様: 次々と幻のゴールを再発見して下さり、大変有り難いと存じます。フジハネジレフシは、愛媛県で矢野俊郎先生が発見記録されたものです。矢野(1964) 愛媛県高校理科 No.1: 66-80. ハオレ、ハベリマキ、ハネジレ、ハトジなど新葉に形成されるゴールは、植物とタマバエがどの時期にシンクロナイズしたかによって、形成場所や形状に変異が出ることが多く、幼虫が脱出して成虫も得にくいことから分類が遅れています。これまで集めた標本は古くなってしまいましたので、DNA 解析用に新鮮な標本が必要になってきました。マメ科は寄主植物も多岐に渡りますので、大仕事になります。若い研究者の出現を切に望んでいます。

2014/09/09(Tue) 21:21 No.872
Re: フジハオレフシ? 投稿者:Nabita

湯川先生、いつもご教示ありがとうございます。フジのハネジレとハオレは、それぞれ同じ地点では複数回確認されているのに、両方が一緒には見られてはいないので、虫か植物か、あるいはそれら両方の性質に何らかの違いがあると想像されます。とりあえず幼虫をアルコールに浸けてはあるので、本当に誰か調べてくださる方がいらっしゃれば嬉しいですね。

2014/08/31(Sun) 12:02 No.837 ホームページ
セリミフクレフシのタマバエ幼虫 投稿者:arisuabu

先日見つけたセリミフクレフシを採集してきて解剖してみましたので、ご報告させて頂きます。

内部はNabitaさんがご報告されたとおり2室になっていて、幼虫はそのどちらかに1頭であることがほとんどでしたが、1例だけ大きさの異なる幼虫がそれぞれの室にいました。
幼虫の体色は淡黄色、体長は大きいのが2.7mmほど、小さいのが1mmほどでした。
胸骨はこれまで南さんがセリ科で観察された幼虫と同様の1本角で、湯川先生がご指摘されていた Kiefferia 属に該当するのではと思われました(小さい幼虫は黒点が2個あるだけでしたが、未発達なのでしょうか?)。

採集時、幾つかのゴールがポロポロと落下してしまい、残ったものもとても取れやすかったので、南さんが書かれていたうちの、「ゴール内に留まって地上に落下したゴール内で越冬する」タイプではないかと思いました。


寄主植物:セリ
撮影年月日:2014年8月31日/北海道檜山郡厚沢部町
 

2014/09/01(Mon) 21:45 No.839
Re: セリミフクレフシのタマバエ幼虫 投稿者:Nabita

arisuabuさん、セリミフクレフシの成熟時の様子をご投稿くださってありがとうございます。南さんの図鑑のセリ科のところを拝見すると、ゴールごと落ちるものは、植物が枯れて結果的に落ちるように読めますが、セリミフクレフシの場合は、成熟すると早々に落ちるようですね。ゴールの外見とともに、セリ科の果実をゴールにするものの中では、少し他と違っているように思われますね。

2014/09/01(Mon) 22:46 No.840 ホームページ
Re: セリミフクレフシのタマバエ幼虫 投稿者:南 常雄

arisuabuさん、Nabitaさん、私が観察できているセリ科のゴール中、ゴール内で越冬するのはウマノミツバミフクレフシとエゾニュウミフクレフシですが、植物が枯れてからと言うよりは、いずれも成熟後に枯れたゴールが落下します。この時期に生のゴールが落下するとなると、その後のゴールがどうなるのか楽しみですね。

2014/09/02(Tue) 07:57 No.845
Re: セリミフクレフシのタマバエ幼虫 投稿者:Nabita

南さん、arisuabuさん、南さんの図鑑の記述を誤解していたようで、失礼いたしました。成熟すると落下するゴールはまぁまぁあると思いますが、脱出後の古いゴールではなく、中に虫がいるのにゴールが枯れたようになって落下するのは、セリ科以外の他のゴールでもあることなのでしょうか。不勉強でわからないので、ご存じの方があればお教えください。
不勉強のついでですが、南さんのアドバイスに従わず、ブドウのミフクレフシを見た場所に行ってみたら、ハグキフクレフシ・ツルフクレフシが見つけられました。ただし、植物種はヤマブドウではなくエビヅルでした。ハグキフクレフシと葉身などのゴールは内部の構造などが違い、確かに形成種が違うのだろうなと思いました。


2014/09/04(Thu) 00:07 No.846
Re: セリミフクレフシのタマバエ幼虫 投稿者:湯川淳一

arisuabu様: セリミフクレフシのタマバエ幼虫の情報をご投稿下さり、誠に有り難うございました。胸骨が1本角とのこと、恐らく Kiefferia 属でしょうね。実は、9月14日ー16日に広島大学で開催される日本昆虫学会で K君が Kiefferia の講演を予定しています。南さんも共同講演者のお一人です。この講演で、エゾニュウ以外の北海道のヤブジラミ、カノツメソウ、アマニュウ、エゾノヨロイグサ、韓国のハナウドの一種などのミフクレフシから得られたタマバエは Kiefferia の同一種で、幼虫がゴールから脱出すること、一方、エゾニュウはこれらと DNAの塩基配列が少し異なるのと、幼虫がゴールから脱出しないで、ゴールそのものが落下することなどを発表する予定です。別種の可能性もあります。胸骨の形も、エゾニュウのは幅広く、短い傾向があります。そこで、arisuabu さんが、ご覧になった幼虫の胸骨を、ぜひ、拝見したく、また、幼虫のDNA 解析をさせて頂きたいと存じます。ゴールが落下するのもエゾニュウに似ていますので、セリの場合は、胸骨もやや幅広いかも知れません。今度の学会発表には間に合いませんが、論文作成には間に合わせることが出来ますれば、大変嬉しく思います。なお、ウマノミツバは別ものらしいです。
サイズの異なるタマバエの幼虫が居たとのこと、同居性のタマバエだと思います。ヨーロッパでは、Kiefferia のゴールの中に Trotteria 属や Contarinia 属の同居性の幼虫がいることが記録されています。幼虫が3齢になって、胸骨がはっきりしますと、1本角ではないことが分かると思います。

Nabita様: ゴールの落下は、通常、成熟してからです。外見上、新鮮に見える成熟ゴールと、枯れたように見える成熟ゴールがありますので、外見上、色々な程度の差が生じると思います。一方、ゴールになると落下しにくくなる場合が多々あります。アオキやネズミモチなどは正常実が先に落下し、ゴール実は翌春まで樹上に残ります。


2014/09/04(Thu) 07:59 No.847
Re: セリミフクレフシのタマバエ幼虫 投稿者:Nabita

湯川先生、落下するゴールは全て成熟したもので、種類によって新鮮に見えるものと、枯れたような印象のものがるとのご教示、誠にありがとうございます。普段あまりゴールが最後はどうなるのかを考えていませんでしたので、観察する機会が多いものだけでも、どのように変化していくのかの注意をしていきたいと思います。
今年の昆虫学会は遠いので不参加です。湯川先生にお会いできず、セリ科のゴールの講演を聞くことができないのは大変に残念です。


2014/08/27(Wed) 20:46 No.826
ムラサキシキブハグキコブフシ? 投稿者:Nabita

ムラサキシキブの葉のゴールは、「虫えい図鑑」のリストにムラサキシキブハケタマフシがありますが、それとは異なるものがありました。葉の中肋がゴール化していて、そのせいで葉身も少し歪んでいます。付近の他の個体には、何もゴールは見つけられず、この木でもこの1枚の葉だけにありました。もしかしたら、図鑑のリストにあるムラサキシキブハグキコブフシが中肋にできたものかもしれません。
なお、ハケタマフシがすぐに思い浮かばない方は、掲示板にリンクされている南さんの図鑑でご確認ください。こちらのゴールは、秋になると目につくようになるかと思います。


寄主植物:ムラサキシキブ
撮影年月日:2014年8月25日/青森市
 

2014/08/27(Wed) 20:49 No.827
Re: ムラサキシキブハグキコブフシ? 投稿者:Nabita

裏面側からゴールを削っていくと、球形の幼虫室に黄色い幼虫がいました。まだゴールの厚みに余裕があったので、念のために更に切開していくと、引き続き2個の幼虫室が現れ、同様の幼虫がいました。写真の左上の方に、3個並んだ幼虫室を見ていただけるでしょうか。葉面に対して、垂直に3個の幼虫室が並んでいたことになり、こういう幼虫室の配置は新鮮でした。なんとなく、昔流行った「だんご3兄弟」を思い出しました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/04(Thu) 20:58 No.851
Re: ムラサキシキブハグキコブフシ? 投稿者:湯川淳一

Nabita様: 虫えい図鑑には、リストの所にムラサキシキブハグキコブフシと言うのがあります。ご投稿のゴールは、恐らく、このゴールだと思います。このゴールは葉柄から中肋にかけて形成されます。他の植物のゴールでも、葉柄に形成されるゴールが、中肋に及んでいる場合が良く見られます。

2014/09/05(Fri) 07:48 No.853
Re: ムラサキシキブハグキコブフシ? 投稿者:Nabita

湯川先生、お忙しいところご教示ありがとうございます。私も投稿してから、記事を読み直して気づいたのですが、ムラサキシキブはほとんど葉柄がないので、葉柄がゴールになっても、葉柄部分だけで留まっていないのだろうなと考えました。複数の器官にゴールを作るものは、名付けが難しいですね。



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