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2014/09/09(Tue) 21:25 No.873
クマイチゴ腋芽のゴール 投稿者:Nabita

太平洋側の八戸市を訪れたところ、クマイチゴの葉腋に不自然な芽がありました。

寄主植物:クマイチゴ
撮影年月日:2014年9月7日/青森県八戸市
 

2014/09/09(Tue) 21:26 No.874
Re: クマイチゴ腋芽のゴール 投稿者:Nabita

芽を採ってきて、鱗片をむしっていくと、中に白色のタマバエ幼虫が7頭いました。同じような芽は、2週間前にも日本海側の深浦町(旧岩崎村)で2個見つけましたが、この時のものは内部に虫がおらず、ゴールであることを確認できませんでした。初期のゴールは、幼虫が小さく見つけにくいこともありますので、今後ともクマイチゴに注意したいと思います。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/11(Thu) 23:25 No.882 ホームページ
Re: クマイチゴ腋芽のゴール 投稿者:南 常雄

Nabita様、こちらではタマバチによってRosaに形成されたゴールは2種発見できたのですが、Rubusにタマバエによって形成されるゴールは避けてとおるようです。ときどき観察の時には、キイチゴを食べているんですれどね。

2014/09/12(Fri) 20:03 No.885
Re: クマイチゴ腋芽のゴール 投稿者:Nabita

南さん、こちらの投稿にもコメントありがとうございます。昨日日中、ちょっと空き時間があったので、いつも行く黒石市内(といっても山林ですが)に行ってきました。クマイチゴが沢山あるところで、葉腋に注意していたら、3節連続してゴールになっているような枝が見られました。切ってきて、内部を確認しましたところ、枝先側から順に、3、4、4頭のタマバエ幼虫が入っていて、このゴールの追加確認ができました。それぞれの葉腋には複数の芽が発達していましたが、幼虫がいたのは、いずれもそのうち1芽ずつだけでした。ゴール化を促す刺激物質で、産卵された以外の芽もゴール化したのでしょうか。ゴールがあった株は、やはり林下の日陰になる時間帯がある所が良いようです。したがって、サビダニえいがあるような日当りの株は良くないと思います。arisuabuさんとか、他の地域でも探してくださると嬉しいのですが。

2014/09/30(Tue) 21:39 No.920
Re: クマイチゴ腋芽のゴール 投稿者:Nabita

上のコメントで、幼虫がいるのは中心の芽だけと書きましたが、この写真のゴールでは、4連続全てのゴール節で、両脇の芽にも幼虫がいました。

寄主植物:
撮影年月日:2014年9月13日/青森県深浦町(旧岩崎村)


2014/10/13(Mon) 19:58 No.946
Re: クマイチゴ腋芽のゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita様: コメントが遅くなり済みません。クマイチゴの腋芽のタマバエゴールは初めての発見です。これまで、モミジイチゴ C-3170b やナガバモミジイチゴ C-3170a、クサイチゴ C-3172 などの頂芽にシントメフシが形成されることが各地で知られていました(虫えい図鑑の写真)。シントメフシはゴールの塊ですので、腋芽のゴールが集まったような感じです。腋芽ゴールは、クマイチゴメフクレフシ C-3174 にし、将来、シントメフシと幼虫の塩基配列を比較してみましょう。

2014/09/06(Sat) 21:35 No.863 ホームページ
セリミフクレフシ 投稿者:南 常雄

こちらでも、セリミフクレフシを発見することができました。谷間の沢湿地のセリの群落に、多数のゴールが形成されていたので、ゴールが形成されている花序を15本採集してきました。解剖して中の幼虫を見た後で更に採集しようと思います。10キロほど離れた場所でも、少量ですが見つかったので、広範囲に分布しているかも知れません。

寄主植物:セリ
撮影年月日:2014年9月6日/北海道深川市
 

2014/09/09(Tue) 13:03 No.864
Re: セリミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: セリミフクレフシを採集されたとのこと、大変嬉しく思います。もし、可能でしたら、幼虫の胸骨の形を見て頂けないでしょうか?  Kiefferiaのどちらのグループに該当するか、広島での学会の講演前に分かりますと大変有り難いです。エゾニュウの胸骨は短くて、幅広いのですが、それ以外のセリ科の実から得られた幼虫の胸骨は細くて、長いのです。よろしくお願い申し上げます。

2014/09/09(Tue) 14:53 No.870 ホームページ
Re: セリミフクレフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、そうそうコメントをありがとうございます。
簡易プレパラートで検鏡したところ、エゾノヨロイグサ-タイプのようです。体液で縁の部分が見にくいのですが「細くて長い」です。昨日も6日に採集した場所と同じ沢沿いの下流で、更にゴールが成熟していた10本の花序を採集してきました。合計のゴール数は300個ほどになると思いますが、羽化用に飼育して見ます。


2014/09/06(Sat) 09:56 No.861
アルバムについて 投稿者:南 常雄

掲示板上部の「アルバム」をクリックすると、過去にご投稿していただいた写真のサムネイルが表示されます。写真の上部に表示されている記事のタイトルをクリックすると、その「コメント」掲載ページが表示されます。
過去の記事を探すのに便利だと思いますので、ご利用ください。
最初のご投稿と異なった写真を添付していただく際に、コメント欄のタイトルを変更していただくと、更に検索がしやすくなると思いますので、ご協力をお願いします。
 

2014/09/04(Thu) 15:00 No.849 ホームページ
オオヨモギハナフクレフシ 投稿者:南 常雄

タマバエの1種によってオオヨモギの花がやや肥大するゴールで大きさは4〜6mm、形成当初は緑白ないし黄緑色で目立ちませんが、成熟するとともに紫ないし紫褐色に変色します。幼虫は橙色で、正常な花が開花する頃に3齢に達し、花粉を出す頃にゴールから脱出して地上に落下します。幼虫は土に潜り、薄膜状の緻密な繭を形成して越冬します。
飼育では、写真撮影と同日に採集したゴールから脱出した幼虫が、8月中旬〜下旬に羽化しました。


寄主植物:オオヨモギ
撮影年月日:2016年8月29日/北海道鷹栖町
 

2014/09/04(Thu) 20:24 No.850
Re: オオヨモギハナフクレフシ 投稿者:Nabita

南さん、オオヨモギハナフクレフシをご紹介いただきありがとうございます。南さんは集合花の中に含まれる小さなゴールを沢山見つけられていて、その慧眼には驚くばかりです。1年前に採集したゴールからの脱出幼虫を越冬・越夏させて、無事に羽化させる飼育のセンスも脱帽です。
これからの時期、私もヨモギ類の花序には注意していきたいと思います。南さんの成果を拝見するのが、私のモチベーションにもなっておりますので、今後とも情報の交換・提供よろしくお願いいたします。
メドハギツボミトジフシは探してくださっても見つけられなかったとのことで、やはり黒松内を越えられない昆虫は沢山いるのでしょうね。青森では、前世紀の終わり頃から北上してくる昆虫が多くなり、「暖地の普通種を欠く」という特色が薄まってしまい、種数の増加を単純に喜べないでいます。


2014/09/04(Thu) 21:52 No.852 ホームページ
Re: オオヨモギハナフクレフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、コメントをありがとうございます。
今ちょっと残念なのは、セリとメドハギのゴールを観察できないことです。今日行った河川敷は、メドハギの群落がたくさんあります。寄主が無いとなんとも思いませんが、両方の寄主がたくさん生えているのに、ゴールが付きません。


2014/09/05(Fri) 08:06 No.854
Re: オオヨモギハナフクレフシ 投稿者:Nabita

南さん、返信ありがとうございます。青森県でかつてはいなかったのに、北上して定着した代表的なものに、クロアゲハ、ヤマトシジミなどがあります。食餌植物は以前からあったのに、分布していなかったのは、やはり気象的な制約で、温暖化によって北上できたのだと考えられています。御地でも同様に、植物はあっても、虫はいないというのは少なくないのだと思います。なお、私がメドハギツボミトジフシを見つけたのは、クロマツの砂防防風林内の林道で、1日中あまり直射日光が当たらなそうなところでした。釈迦に説法ながら、河畔林の傍などの、1日のうち何時間かは日陰になるようなところも見られたのでしょうから、本当にいない虞が高いですね。

2014/09/05(Fri) 21:42 No.857 ホームページ
Re: オオヨモギハナフクレフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、ドキッとしました。いつも適当に見てきて、帰ってから反省仕切りの観察です。群落が日向の条件のいいところにあるので、日の当たらないところはあまり見ていないような気がします。

2014/09/09(Tue) 13:25 No.866
Re: オオヨモギハナフクレフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: オオヨモギハナフクレフシ D-0723 から羽化した成虫をお送り下さり、誠に有り難うございました。通常のヨモギタマバエ属 Rhopalomyia の成虫より大きいので驚きました。プレパラート標本を作成し、じっくり検鏡してみます。今のところ、北海道だけです。

2014/09/21(Sun) 20:07 No.900
Re: オオヨモギハナフクレフシ 投稿者:Nabita

オオヨモギハナフクレフシらしきは青森でも見つかりました。しかしながら、見つけたのは開花後の花弁が褐変した状態の花穂からで、それでも見た範囲のゴールには、まだ全て幼虫がいました。ゴールの写真を貼ってみますが、ゴールから未開花の筒状花がちょろんと飛び出しており、なかなか愛らしいフォルムと思いました。最初に見つけたのは十和田市(旧十和田湖町)で、今週は外ヶ浜町(旧三厩村)と黒石市で見ています。
メドハギツボミトジフシは青森市、五所川原市(旧市浦村)にもありましたが、黒石市では植物があったのに見当たりませんでした。見つかった5地点との違いは、メドハギが日当りにあり、大きいことと、海から遠いということです。青森市の地点は海岸から4kmほど内陸ですが、日当りが良いところにある大きな株には全然見つからず、土手の影になった20cm程の茎に上から下までびっちり着いていました。思い起こすと、ゴールがあったのは全て膝下位の長さの茎でした。


寄主植物:オオヨモギ
撮影年月日:2014年9月15日/青森県十和田市(旧十和田湖町)


2014/09/22(Mon) 23:23 No.901 ホームページ
Re: オオヨモギハナフクレフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさま、オオヨモギハナフクレフシを見つけていただきありがとうございます。秋のゴールは、こちらの方が少し進行が早いのかもしれませんね。昨年は10日前後にゴールを採集して、脱出した幼虫を飼育しました。形状的には形成時期の少しの差でも花の生長具合によって、ゴールの形に差ができるのではないかと思います。
メドハギツボミトジフシの情報を、ありがとうございます。今シーズンはあきらめて、来シーズンに持越しですね。


2014/09/02(Tue) 07:47 No.843
メドハギツボミトジフシ 投稿者:Nabita

「虫えい図鑑」の巻末のリストには載っているものの、図示のないゴールをみつけたので、また投稿させてください。今回はマメ科の2種です。
まずは、メドハギツボミトジフシと考えられるもので、メドハギの茎に涙滴型のものが着いていました。普通に芽か蕾のような形ですが、メドハギの蕾は側偏しているのが通常です。拡大してみると、ひとつの葉腋の花序のうち最初に発育するものがゴールになっているようでした。


寄主植物:メドハギ
撮影年月日:2014年8月31日/青森県つがる市(旧木造町)
 

2014/09/02(Tue) 07:48 No.844
Re: メドハギツボミトジフシ 投稿者:Nabita

少し黄色くなりかけた、育ったゴールを開いてみたところ、淡黄色のタマバエ幼虫が1頭いました。若いゴールにいる幼虫は白色で、1ゴール内に2頭いるのも複数例確認できました。メドハギツボミトジフシは8月31日に青森県つがる市(旧木造町)の2か所で確認でき、ゴールがある枝では数節の花序が連続してゴール化していました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/04(Thu) 14:30 No.848 ホームページ
Re: メドハギツボミトジフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、いつもご投稿ありがとうございます。
こちらのメドハギを調べて見ましたが、見つけられませんでした。
珍しいものではありませんが、メドハギの帯化茎があったので1枚貼ってみました。


寄主植物:
撮影年月日:2014年9月4日/北海道当麻町


2014/09/09(Tue) 13:19 No.865
Re: メドハギツボミトジフシ 投稿者:湯川淳一

Nabita様: メドハギツボミトジフシのご投稿、有り難うございました。このゴールは、沖縄県沖縄市知花で、1979年9月24日に、山内政栄氏によって採集されたものです(山内ら 1982, SATSUMA 31:1-23)。記載は以下のようになっています。蕾がそのまま堅くなり、中に1〜2頭の幼虫がいる。ゴールは正常なツボミに比べてやや大きく、最大直径約2.0mm、長さ約4.0mm。沖縄県以外からは、再発見されていませんでした。遠く離れた場所で、見つかりましたので、同じものかどうか、DNA 解析の必要がありますが、沖縄で新鮮な個体を再発見しなければなりません。山内さんに連絡してみましょうね!(この部分は、沖縄方式にの表現です)。

2014/09/09(Tue) 13:28 No.867
Re: メドハギツボミトジフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: ハギ類の帯化ゴールは九州でもよく見られます。見つけるたびに、植物病理学の研究室にもって行くと、学生に見せたいと、大変喜ばれました。

2014/09/09(Tue) 21:15 No.871
Re: メドハギツボミトジフシ 投稿者:Nabita

湯川先生、ご教示ありがとうございます。メドハギツボミトジフシが最初に見つかったのが沖縄県なのであれば、青森のものとは同じではない可能性もありますね。小さいとはいえ、ゴールがある場合には、同じ枝にいくつもあったので、これまで九州以北で報告がなかったのは気になります。なお、同じゴールは9月7日に、太平洋側の三沢市でも見つかりました。ゴールを10個ほど採ってきて、内部を確認しましたら、成長して黄色くなった幼虫が5頭も入っていたものもありました。やはりゴールは、相対的には日当りが悪く、1日のうち何時間かは日光が直射しないような所に生えている株で見つかりました。

2014/09/02(Tue) 07:45 No.841
フジハオレフシ? 投稿者:Nabita

続いてフジの若い葉のゴールです。夏以降に伸長する若い蔓に着く葉がゴール化する例については、1か月前にもフジハネジレフシを投稿しました。このゴールは若い小葉がねじれて、極端な場合はドリルの刃かワインのコルク抜きのような形になるものでした。今回のものは、基部から4対目までの小葉は片側のものだけが中肋で折れていたもので、単に若いというだけで開いていないのではないことがわかります。閉じた小葉が多少は歪んでいますが、これはフジハオレフシではないかと思われます。

寄主植物:フジ
撮影年月日:2014年8月31日/青森県つがる市(旧木造町)
 

2014/09/02(Tue) 07:45 No.842
Re: フジハオレフシ? 投稿者:Nabita

1か月前にも同じ地点で、同様のものを見つけていたのですが、その際はまだ出来たてのゴールだったのか、葉の間に幼虫を見つけることはできませんでした。今回は折れた小葉の間に、白いタマバエ幼虫が1〜数頭入っていましたが、中に何もいない場合もありました。
ちなみに、同じ31日にフジハネジレフシを黒石市の前回と同じポイントを見ており、内部の幼虫も確認できました。こうした若い葉を利用するゴールは、次々と伸びてくる葉を利用できるので、発生期間が長いのかもしれませんね。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/09(Tue) 13:45 No.868
Re: フジハオレフシ? 投稿者:湯川淳一

Nabita様: 次々と幻のゴールを再発見して下さり、大変有り難いと存じます。フジハネジレフシは、愛媛県で矢野俊郎先生が発見記録されたものです。矢野(1964) 愛媛県高校理科 No.1: 66-80. ハオレ、ハベリマキ、ハネジレ、ハトジなど新葉に形成されるゴールは、植物とタマバエがどの時期にシンクロナイズしたかによって、形成場所や形状に変異が出ることが多く、幼虫が脱出して成虫も得にくいことから分類が遅れています。これまで集めた標本は古くなってしまいましたので、DNA 解析用に新鮮な標本が必要になってきました。マメ科は寄主植物も多岐に渡りますので、大仕事になります。若い研究者の出現を切に望んでいます。

2014/09/09(Tue) 21:21 No.872
Re: フジハオレフシ? 投稿者:Nabita

湯川先生、いつもご教示ありがとうございます。フジのハネジレとハオレは、それぞれ同じ地点では複数回確認されているのに、両方が一緒には見られてはいないので、虫か植物か、あるいはそれら両方の性質に何らかの違いがあると想像されます。とりあえず幼虫をアルコールに浸けてはあるので、本当に誰か調べてくださる方がいらっしゃれば嬉しいですね。

2014/08/31(Sun) 12:02 No.837 ホームページ
セリミフクレフシのタマバエ幼虫 投稿者:arisuabu

先日見つけたセリミフクレフシを採集してきて解剖してみましたので、ご報告させて頂きます。

内部はNabitaさんがご報告されたとおり2室になっていて、幼虫はそのどちらかに1頭であることがほとんどでしたが、1例だけ大きさの異なる幼虫がそれぞれの室にいました。
幼虫の体色は淡黄色、体長は大きいのが2.7mmほど、小さいのが1mmほどでした。
胸骨はこれまで南さんがセリ科で観察された幼虫と同様の1本角で、湯川先生がご指摘されていた Kiefferia 属に該当するのではと思われました(小さい幼虫は黒点が2個あるだけでしたが、未発達なのでしょうか?)。

採集時、幾つかのゴールがポロポロと落下してしまい、残ったものもとても取れやすかったので、南さんが書かれていたうちの、「ゴール内に留まって地上に落下したゴール内で越冬する」タイプではないかと思いました。


寄主植物:セリ
撮影年月日:2014年8月31日/北海道檜山郡厚沢部町
 

2014/09/01(Mon) 21:45 No.839
Re: セリミフクレフシのタマバエ幼虫 投稿者:Nabita

arisuabuさん、セリミフクレフシの成熟時の様子をご投稿くださってありがとうございます。南さんの図鑑のセリ科のところを拝見すると、ゴールごと落ちるものは、植物が枯れて結果的に落ちるように読めますが、セリミフクレフシの場合は、成熟すると早々に落ちるようですね。ゴールの外見とともに、セリ科の果実をゴールにするものの中では、少し他と違っているように思われますね。

2014/09/01(Mon) 22:46 No.840 ホームページ
Re: セリミフクレフシのタマバエ幼虫 投稿者:南 常雄

arisuabuさん、Nabitaさん、私が観察できているセリ科のゴール中、ゴール内で越冬するのはウマノミツバミフクレフシとエゾニュウミフクレフシですが、植物が枯れてからと言うよりは、いずれも成熟後に枯れたゴールが落下します。この時期に生のゴールが落下するとなると、その後のゴールがどうなるのか楽しみですね。

2014/09/02(Tue) 07:57 No.845
Re: セリミフクレフシのタマバエ幼虫 投稿者:Nabita

南さん、arisuabuさん、南さんの図鑑の記述を誤解していたようで、失礼いたしました。成熟すると落下するゴールはまぁまぁあると思いますが、脱出後の古いゴールではなく、中に虫がいるのにゴールが枯れたようになって落下するのは、セリ科以外の他のゴールでもあることなのでしょうか。不勉強でわからないので、ご存じの方があればお教えください。
不勉強のついでですが、南さんのアドバイスに従わず、ブドウのミフクレフシを見た場所に行ってみたら、ハグキフクレフシ・ツルフクレフシが見つけられました。ただし、植物種はヤマブドウではなくエビヅルでした。ハグキフクレフシと葉身などのゴールは内部の構造などが違い、確かに形成種が違うのだろうなと思いました。


2014/09/04(Thu) 00:07 No.846
Re: セリミフクレフシのタマバエ幼虫 投稿者:湯川淳一

arisuabu様: セリミフクレフシのタマバエ幼虫の情報をご投稿下さり、誠に有り難うございました。胸骨が1本角とのこと、恐らく Kiefferia 属でしょうね。実は、9月14日ー16日に広島大学で開催される日本昆虫学会で K君が Kiefferia の講演を予定しています。南さんも共同講演者のお一人です。この講演で、エゾニュウ以外の北海道のヤブジラミ、カノツメソウ、アマニュウ、エゾノヨロイグサ、韓国のハナウドの一種などのミフクレフシから得られたタマバエは Kiefferia の同一種で、幼虫がゴールから脱出すること、一方、エゾニュウはこれらと DNAの塩基配列が少し異なるのと、幼虫がゴールから脱出しないで、ゴールそのものが落下することなどを発表する予定です。別種の可能性もあります。胸骨の形も、エゾニュウのは幅広く、短い傾向があります。そこで、arisuabu さんが、ご覧になった幼虫の胸骨を、ぜひ、拝見したく、また、幼虫のDNA 解析をさせて頂きたいと存じます。ゴールが落下するのもエゾニュウに似ていますので、セリの場合は、胸骨もやや幅広いかも知れません。今度の学会発表には間に合いませんが、論文作成には間に合わせることが出来ますれば、大変嬉しく思います。なお、ウマノミツバは別ものらしいです。
サイズの異なるタマバエの幼虫が居たとのこと、同居性のタマバエだと思います。ヨーロッパでは、Kiefferia のゴールの中に Trotteria 属や Contarinia 属の同居性の幼虫がいることが記録されています。幼虫が3齢になって、胸骨がはっきりしますと、1本角ではないことが分かると思います。

Nabita様: ゴールの落下は、通常、成熟してからです。外見上、新鮮に見える成熟ゴールと、枯れたように見える成熟ゴールがありますので、外見上、色々な程度の差が生じると思います。一方、ゴールになると落下しにくくなる場合が多々あります。アオキやネズミモチなどは正常実が先に落下し、ゴール実は翌春まで樹上に残ります。


2014/09/04(Thu) 07:59 No.847
Re: セリミフクレフシのタマバエ幼虫 投稿者:Nabita

湯川先生、落下するゴールは全て成熟したもので、種類によって新鮮に見えるものと、枯れたような印象のものがるとのご教示、誠にありがとうございます。普段あまりゴールが最後はどうなるのかを考えていませんでしたので、観察する機会が多いものだけでも、どのように変化していくのかの注意をしていきたいと思います。
今年の昆虫学会は遠いので不参加です。湯川先生にお会いできず、セリ科のゴールの講演を聞くことができないのは大変に残念です。


2014/08/27(Wed) 20:46 No.826
ムラサキシキブハグキコブフシ? 投稿者:Nabita

ムラサキシキブの葉のゴールは、「虫えい図鑑」のリストにムラサキシキブハケタマフシがありますが、それとは異なるものがありました。葉の中肋がゴール化していて、そのせいで葉身も少し歪んでいます。付近の他の個体には、何もゴールは見つけられず、この木でもこの1枚の葉だけにありました。もしかしたら、図鑑のリストにあるムラサキシキブハグキコブフシが中肋にできたものかもしれません。
なお、ハケタマフシがすぐに思い浮かばない方は、掲示板にリンクされている南さんの図鑑でご確認ください。こちらのゴールは、秋になると目につくようになるかと思います。


寄主植物:ムラサキシキブ
撮影年月日:2014年8月25日/青森市
 

2014/08/27(Wed) 20:49 No.827
Re: ムラサキシキブハグキコブフシ? 投稿者:Nabita

裏面側からゴールを削っていくと、球形の幼虫室に黄色い幼虫がいました。まだゴールの厚みに余裕があったので、念のために更に切開していくと、引き続き2個の幼虫室が現れ、同様の幼虫がいました。写真の左上の方に、3個並んだ幼虫室を見ていただけるでしょうか。葉面に対して、垂直に3個の幼虫室が並んでいたことになり、こういう幼虫室の配置は新鮮でした。なんとなく、昔流行った「だんご3兄弟」を思い出しました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/09/04(Thu) 20:58 No.851
Re: ムラサキシキブハグキコブフシ? 投稿者:湯川淳一

Nabita様: 虫えい図鑑には、リストの所にムラサキシキブハグキコブフシと言うのがあります。ご投稿のゴールは、恐らく、このゴールだと思います。このゴールは葉柄から中肋にかけて形成されます。他の植物のゴールでも、葉柄に形成されるゴールが、中肋に及んでいる場合が良く見られます。

2014/09/05(Fri) 07:48 No.853
Re: ムラサキシキブハグキコブフシ? 投稿者:Nabita

湯川先生、お忙しいところご教示ありがとうございます。私も投稿してから、記事を読み直して気づいたのですが、ムラサキシキブはほとんど葉柄がないので、葉柄がゴールになっても、葉柄部分だけで留まっていないのだろうなと考えました。複数の器官にゴールを作るものは、名付けが難しいですね。

2014/08/27(Wed) 20:35 No.822
サンカクヅルハグキタマフシ 投稿者:Nabita

ブドウ属のサンカクヅルは青森県では個体数が少ないですが、高率でゴールが見られます。「虫えい図鑑」のリストにある、サンカクヅルハグキタマフシに当たるのではないかと考えています。まずは、ゴール名のように葉柄に出来たものです。

寄主植物:サンカクヅル
撮影年月日:2014年8月24日/青森市
 

2014/08/27(Wed) 20:37 No.823
Re: サンカクヅルハグキタマフシ 投稿者:Nabita

ゴールは葉身に出来ることも普通です。同じ葉の葉身と葉柄の両方にゴールがあることも、少なくありません。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/27(Wed) 20:39 No.824
Re: サンカクヅルハグキタマフシ 投稿者:Nabita

こちらは花序に出来たと考えらえるものです。この他、巻きひげに出来たものも見られました。花序と巻きひげのゴールは今回初めて見ましたが、巻きひげの写真は割愛しました。もし見たい方がいらっしゃいましたら、コメントしていただければ、改めてアップします。
花序のゴールの背後に写っている三つ葉状の葉は無関係です(撮ってて気づきませんでした)。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/27(Wed) 20:40 No.825
Re: サンカクヅルハグキタマフシ 投稿者:Nabita

葉のゴールにいた黄色い幼虫を示します。ゴール表面はやや硬いですが、内部はそうでもなく、ピンセットなどで突き崩していくと、写真のように幼虫室がよくわからなくなったりします。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/27(Wed) 22:34 No.829 ホームページ
Re:ヤマブドウツルフクレフシ 投稿者:南 常雄

三種類ともヤマブドウにも形成されますが、形成タマバエは未同定のようです。
昨日、ヤマブドウツルフクレフシを採集してきて観察していますが、今日、橙赤色の3齢幼虫が4匹出てきました。まだ観察途中ですが、葉柄や若い蔓、葉脈にも同じタマバエがゴールを形成するのではないかと思います。


寄主植物:ヤマブドウ
撮影年月日:2014年8月27日/北海道旭川市


2014/08/28(Thu) 07:54 No.830
Re: サンカクヅルハグキタマフシ 投稿者:Nabita

南さん、早速のコメントとヤマブドウツルフクレフシの写真投稿ありがとうございます。今回初めて、サンカクヅルの花序に出来たゴールを見つけられて、その無秩序さから、あぁこれはヤマブドウのと同じ形成者なのだろうなと思いました。ヤマブドウのツルフクレフシ・ハグキフクレフシはまだ見つけたことがなく、ヤマブドウがあれば必ずちらりとは見ることにしていますが、なかなか機会がありません。ヤマブドウミフクレフシの産地は局所的な印象がありますが、そこがねらい目なのでしょうね。情報交換していると、色々と考えるので、やっと思い至りました。

2014/08/28(Thu) 16:43 No.831 ホームページ
Re: ヤマブドウツルフクレフシ 投稿者:南 常雄

先のコメントが説明不足でしたので、写真を追加して再投稿します。虫えい図鑑の解説には、ヤマブドウツルフクレフシ、ヤマブドウハグキフクレフシ、ヤマブドウハフクレフシなどが掲載されていますが、その中のヤマブドウツルフクレフシを形成するタマバエは、葉脈や若い枝、葉柄などにも添付の写真のようなゴールを形成するということです。葉柄の葉が接する部分に形成するハグキフクレフシや、葉身に形成するハフクレフシのことではありません。

寄主植物:ヤマブドウ
撮影年月日:2014年8月27日/北海道旭川市


2014/08/26(Tue) 16:43 No.812
マツブサからタマバエの新ゴール発(3) 投稿者:湯川淳一

マツブサメゴカクフシの横断面です。

寄主植物:マツブサ
撮影年月日:2014年8月19日/
 

2014/08/30(Sat) 18:16 No.835
マツブサからタマバエの追加情報 投稿者:湯川淳一

皆様へ:マツブサのゴールの追加情報です。佐賀大学の徳田さんから、極東ロシアで、チョウセンゴミシ Schisandra chinensis にゴールを形成する Schizandrobia arsenjevi (Marikovskij & Kovalev, 1962) というタマバエがいると連絡がありました。早速、Kovale 1964 の再記載論文のゴールの図を見てみますと、宮崎産のタマバエのゴールとそっくりです。Kovalev の論文には、蛹の頭部の突起の図もあり、私が見た宮崎県産の蛹の頭部の突起に似ていました。ゴールの形状を考え合わせますと、宮崎産のタマバエは、極東ロシアのチョウセンゴミシのタマバエにきわめて近い種である可能性が出てきましたので、お知らせ致します。なお、この属には、もう1種、Schizandrobia accidentalis Kovalev, 1964 と言うタマバエが極東ロシアのチョウセンゴミシから知られていますが、ゴールは図示されていませんでした。ちなみに、このタマバエはイヌツゲなどの芽にゴールを作る Asteralobia 属にきわめて近い、Schizomyia 属に包含される可能性があるとガニエさんが述べています。

徳田さん:情報を有り難うございました。

南さん:コメントを有り難うございました。極東ロシアの種は、チョウセンゴミシから得られていますので、北海道で見つかる可能性がありますね。


2014/09/01(Mon) 00:10 No.838 ホームページ
Re: マツブサからタマバエの新ゴール発(3) 投稿者:南 常雄

湯川淳一 様、ご教示ありがとうございます。
オホーツク沿岸のゴールを観察に行って、今日帰ってきました。帰り道、以前の観察でチョウセンゴミシが生えていた場所を見てきましたが、ゴールは発見できませんでした。数年ぶりでしたが、チョウセンゴミシは直ぐに見つけることはできましたが、周辺の木が大きくなって日陰になったせいか、株が衰退していました。極東ロシアに有るのであれば、北海道でも探しがいがあります。


2014/08/26(Tue) 16:42 No.811
マツブサからタマバエの新ゴール発(2) 投稿者:湯川淳一

マツブサメゴカクフシの縦断面です。

寄主植物:マツブサ
撮影年月日:2014年8月19日/
 

2014/08/26(Tue) 16:40 No.810
マツブサからタマバエの新ゴール発見 投稿者:湯川淳一

宮崎県の K N さんがマツブサからタマバエのゴールを発見して下さいました。残念ながら、採集して下さった8月19日には、すべて羽化済みでしたが、羽化孔に残されていた蛹殻は、あきらかにタマバエのものでした。頭部先端の突起の形状は、まったく、見たことのないものでした。属は不明です。
写真は私が撮影し直したものですが、西さんの許可を得てアップしています。日本からマツブサのゴールの記録はありませんでした。
仮に、マツブサメゴカクフシと名付けました。花芽なら花梗があるはずですが、隣に正常な葉芽がありましたので、単に、芽としました。稜線が5本あるのが多かったから五角としました。続けて、縦断面と横断面の写真をアップします。

サネカズラやマツブサなどマツブサ科の花を訪れるタマバエの成虫が中国や日本で発見されています。
訪花するのは♀だけで、夜行性です。♀成虫が花粉を食べることが知られています。雌雄は、クモの糸にブラさっがて交尾します。
しかし、訪花性のタマバエが、幼虫時代に、どの植物で過ごすのか、謎のまま残されています。
もし、幼虫もマツブサに依存して、ゴールを形成しているなら、非常に面白い発見となりますが、恐らく、自分が訪花する植物を加害するようなことはないでしょうね。訪花するのは Resseliella ですが、今回発見されたゴールの中に、どのようなタマバエが入っているのか、来年がとても楽しみです。
もちろん、これからの季節の寄主植物も捜す必要があります。
お近くにマツブサやサネカズラがありましたら、ぜひ、捜して頂けると有り難いです。


寄主植物:マツブサ(マツブサ科)
撮影年月日:2014年8月19日/宮崎県日之影町
 

2014/08/26(Tue) 22:42 No.821 ホームページ
Re: マツブサからタマバエの新ゴール発見 投稿者:南 常雄

湯川先生、新しいゴールのご紹介、ありがとうございます。
旭川周辺のマツブサ科は、西日本に分布がないチョウセンゴミシしかありませんが、探して見ます。


2014/08/25(Mon) 20:48 No.804
コウモリソウ属のゴール 続き 投稿者:Nabita

コウモリソウ属のゴールの続きです。
オオカニコウモリの葉に角が出ていました。最下位の蕾と思われるものも明らかに変形しており、上の方の蕾と異なっています。写真左下側では、茎からも角が伸びています。これだけ珍妙な変形はゴールに違いありません。


寄主植物:オオカニコウモリ
撮影年月日:2014年8月23日/青森県深浦町(旧岩崎村)
 

2014/08/25(Mon) 20:50 No.805
Re: コウモリソウ属のゴール 続き 投稿者:Nabita

葉の角は裏側にも突き出しており、むしろ裏面の角の方が長いです。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/25(Mon) 20:51 No.806
Re: コウモリソウ属のゴール 続き 投稿者:Nabita

まず、蕾のゴールと思しきに切り込むと球形の幼虫室に若いタマバエ幼虫がいました。外側の小さな蕾は1蕾1幼虫でしたが、内側のやや発育していた蕾では複数の幼虫室が含まれていました。中央の一番育った蕾には6幼虫室がありましたが、幼虫がまだ小さく、細心の注意で解剖したわけではないので、うち2室の幼虫は行方不明でした。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/25(Mon) 20:54 No.807
Re: コウモリソウ属のゴール 続き 投稿者:Nabita

葉の角は以前にに紹介したナワシロイチゴメナガツボフシを思わせるものでした。葉身の上下にゴールが伸びており、いずれも中空でしたが、上下の角の間は葉面で塞がれているようで、この点ではナワシロイチゴのものと異なっていました。葉裏側に伸びた角の途中にタマバエの幼虫がいました。角の長さは葉裏側の分で、8mm程度でした。写真は葉の角を切り取ったもので、折れた部分から左側が葉裏側、右側が葉表側です。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/25(Mon) 20:55 No.808
Re: コウモリソウ属のゴール 続き 投稿者:Nabita

茎の角もナワシロイチゴメナガツボフシ同様に、角状のゴールが束になったもので、最初の写真の左下ゴールの内部には3本のトンネルがありました。葉のゴール同様に、タマバエの幼虫はトンネルの途中にいて、ナワシロイチゴのもののように端(底)にはいませんでした。葉と茎の角の形成者は同じでしょうが、蕾の方は少し微妙です。とはいえ、この日はオオカニコウモリをこの個体以外にもまぁまぁ見たのに、タマバエのゴールがあったのは他にはなかったので、幼虫の色がちょっと違うように感じるのも生育段階の違いかもしれませんし、状況証拠的には同じ形成者のもののような気がします。(オオカニコウモリの別のゴールは下の記事の最後で触れています)

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/26(Tue) 17:00 No.813
Re: コウモリソウ属のゴール 続き 投稿者:湯川淳一

Nabita 様:このゴールは、虫えい図鑑 D-097 のモミジガサハトガリコブフシと似ているような気がします。Cacalia 属には、この他に、テバコモミジガサにも同じようがゴールが形成されます。出来る部位によって、多少とも形状が異なるかも知れません。千葉県、東京都、徳島県、愛媛県、福岡県、鹿児島県などの山地で見つかっています。

2014/08/26(Tue) 22:00 No.818
Re: コウモリソウ属のゴール 続き 投稿者:Nabita

湯川先生、またまたご教示ありがとうございます。またもや図鑑をよく見ておりませんで、確かにモミジガサハトガリコブフシとよく似ています。同じ属の植物の葉身を貫いて上下に角状に伸びるゴールがいくつもあるとは思えませんので、形成者は共通である可能性が大きいですね。各地で利用しやすい植物に寄生し、植物種によってゴールの形も多少異なるのだと思います。ゴール名はちょっと長ったらしいですが「オオカニコウモリハトガリコブフシ」でよいでしょうか。蕾のゴールとの異同は現時点では判断できませんので、蕾だけがゴールになった植物個体が見つかるまでは、とりあえず一緒にしておくのが無難ですよね。

2014/08/25(Mon) 20:35 No.800
コウモリソウ属のゴール 投稿者:Nabita

タマブキの葉に直径5mm位の黄色い斑点がありました。こういうのは、大抵は糸状菌感染なのですが、この葉にだけ集中していて、上下の葉にないのは気になります。触ってみても、全く膨らんでいる感じはしないのですが、ゴールウォッチャーの勘が素通りを許しません。

ps.皆さま、本日植物図鑑を見ていて、完全に植物名を誤っていたことに気づきました(汗)。目(or/and頭)が疲れていたということにしておいてください。正しくはタマブキでした。


寄主植物:タマブキ
撮影年月日:2014年8月23日/青森県深浦町(旧岩崎村)
 

2014/08/25(Mon) 20:36 No.801
Re: コウモリソウ属のゴール 投稿者:Nabita

葉を採って透かしてみると、斑点の中央に楕円形の影があります。糸状菌感染であれば、点〜円形であるのが一般的なので、これは持ち帰って解剖するしかありません。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/25(Mon) 20:38 No.802
Re: コウモリソウ属のゴール 投稿者:Nabita

採ってきた葉の斑点部分の裏面表皮を注意深く剥がすと、白色のタマバエ幼虫がいました。ほぼ全部の斑点をめくりましたが、生きている幼虫は2頭だけで、他の幼虫は動きませんでした。動かない幼虫の傍らには、コバチの幼虫が確認されたものがあり、宿主を刺殺してから産卵するタイプの寄生バチにやられたのでしょう。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/25(Mon) 20:42 No.803
Re: コウモリソウ属のゴール 投稿者:Nabita

この後(投稿後は上の記事で)、さらにコウモリソウ属のゴールを紹介しますが、その露払いとしてオオカニコウモリの茎のゴールを載せます。茎がややいびつに膨らんでいます。切ってみたら、内部は派手に食害されていて、ガのゴールと考えられましたが、見つけた2個とも、幼虫は脱出済みでした。

寄主植物:オオカニコウモリ
撮影年月日:2014年8月23日/青森県深浦町(旧岩崎村)


2014/08/26(Tue) 17:06 No.814
Re: コウモリソウ属のゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: Cacalia 属の葉に出来るタマバエゴールは見たことがありません。新発見でしょうね。キク科植物に形成される薄い葉膨れ状のタマバエゴールは、いくつかありますので、形成者の同定に際しましては、それらとの比較を DNAレベルで行う必要があるかも知れません。

2014/08/26(Tue) 21:51 No.817
Re: コウモリソウ属のゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、こちらもご教示ありがとうございます。こういう一見ゴールに見えないものが、実はゴールだったのがわかると、妙に嬉しいものです。下手な鉄砲もなんとやらなので、これからも怪しい植物は念のため検鏡したいと思います。今後ともご指導ください。

2014/08/25(Mon) 20:27 No.797
ソバナ?のゴール 投稿者:Nabita

ツルニンジンの記事で南さんもおっしゃっていたように、キキョウ科ももう少し探索が必要そうです。林道を歩いていると斜面の少し上に、それらしい実をつけた植物が見えました。斜面をよじ上り、ツボミフクレフシを期待して大き目の果実を数個採りました。2本生えていて、もう1本の方をみると、明らかにゴールと思われる不整形の物体が成っていました。
先端に花弁の残骸と思われるものが付着していて、開花もしたようですが、それにしては激しく変形していますね。


寄主植物:多分ソバナ
撮影年月日:2014年8月23日/青森県深浦町(旧岩崎村)
 

2014/08/25(Mon) 20:30 No.798
Re: ソバナ?のゴール 投稿者:Nabita

不整形物を解剖したところ、正しくゴールで、ゆったりとした幼虫室に寄生されて囲蛹化したものが入っていました。4室あり、4室とも同じ中身でした。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/25(Mon) 20:31 No.799
Re: ソバナ?のゴール 投稿者:Nabita

ツボミフクレフシを期待した、成長の良い果実は単なる果実でしたが、ゴールと同じ果柄についていた実(1枚目の写真で大きなゴールの上に写っているもの)を念のため開いたら、何とこっちがゴールでした。種子室が3室あり、うち2室に3頭ずつ白いタマバエ幼虫がいました。残る1室では、不完全ながら種子が育っていて、幼虫はみられませんでした。
宿主の植物ですが、花後のことでもあり、あまり自信はありませんが、花序・葉序とも互生で輪生していないこと、葉身基部が心形だったので、ソバナであろうと考えています。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/26(Tue) 17:19 No.815
Re: ソバナ?のゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita 様:ソバナからはタマバエゴールの記録がありません。Nabita さんは、次々と新ゴールを発見されるので、感服です。このゴールに、適当なゴール和名を付けて頂ければ有り難いです。番号は後でお知らせ致します。囲蛹化したものが入っていたとのこと、ハラビロクロバチに寄生されていた可能性がありますね。ヨモギ類を寄主とする Rhopalomyia 属、ヤナギ類を寄主とする Rabdophaga 属の幼虫は、ハラビロクロバチに寄生されて、囲蛹になることが多いです。しかし、ソバナのタマバエは、これらのタマバエとは別属かも知れませんね。

2014/08/26(Tue) 21:39 No.816
Re: ソバナ?のゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、ご教示ありがとうございます。私にゴール名をつけろとのことで、命名ルールがよくわかりませんが、果実の変形が少ない方は、著名なツリガネニンジンのものに倣って「ソバナツボミフクレフシ」がわかりやすいと思います。中の幼虫も似た雰囲気ですし。変形が大きく、中の虫の生育も進んでいた方のは、花弁の残骸があり開花したのは確かでしょうから「ソバナハナフクレフシ」でいかがでしょうか。ものはついでなので、ツルニンジンの蕾ゴールにも名前が必要ですね。こちらの方は、南さんの観察によると蕾の発育が進まずに落下するようですので、形成者がハナフシと同じだったとしても、ゴールとしては別種扱いで良いかもしれませんので「ツルニンジンツボミトジフシ」あたりでどうでしょう。他に名前を思いつかれた人はご提案ください。
ソバナハナフクレから出てきた囲蛹などもアルコール浸けにしてありますので、後日湯川先生にお送りいたしします。


2014/08/24(Sun) 22:46 No.790
ヤマコウバシハフクレフシ 投稿者:ハンマー

 No.599(7/12)に関連した投稿ですが、かなり沈んでしまったので、新たにスレを立てさせていただきます。No.599のスレを立てた7月の時点で、採集した幼虫を湯川先生に見ていただきましたが、若齢のため属は不明でしたので、ゴールの成熟を待っていました。週末に雨が降るサイクルが続き、観察の間隔があいてしまいましたが、8月23日に写真左上のように、ゴールが茶色く変色いていました。内部は綿状のもので満たされ、終齢と思われる幼虫1匹(写真左下)がみつかりました。
 なお、写真右上のようなものが見られましたので、成熟したゴールは葉から外れて落下するのではないかと想像しています。また、今の時点で緑色を保っているゴールも見られ、その中にはタマバエではない、オタマジャクシ型の幼虫がいました。
 写真の幼虫は湯川先生に見ていただきたいと思っています。


寄主植物:ヤマコウバシ
撮影年月日:2014年8月23日/兵庫県三田市
 

2014/08/24(Sun) 23:25 No.792 ホームページ
Re: ヤマコウバシハフクレフシ 投稿者:南 常雄

ハンマーさん、ご投稿ありがとうございます。
湯川先生に連絡をいたしました。


2014/08/25(Mon) 17:46 No.794
Re: ヤマコウバシハフクレフシ 投稿者:湯川淳一

ハンマー様:ヤマコウバシハフクレフシの写真をご投稿下さり、誠に有り難うございました。左下の幼虫の写真には、立派な四山型の胸骨が見られますし、ゴールの内部に菌糸らしいものがあるということから、このタマバエはハリオタマバエ属かも知れません。ただし、この四山型の胸骨は、既知の日本産のハリオタマバエのものと、少し形が異なりますので、慎重に見極める必要がありそうです。実際に幼虫標本を拝見するのを楽しみにしています。右下の幼虫の写真は寄生蜂の幼虫かも知れません。
松尾さん:この写真をご覧になりましたら、コメントを頂ければと思います。寄生蜂なら、ハンマーさんから、直接、標本を送って頂きます。


2014/08/30(Sat) 17:13 No.834
Re: ヤマコウバシハフクレフシ 投稿者:松尾和典

松尾です。オタマジャクシ型の幼虫とは、初めて拝見させていただきました。これまで見てきたコバチ類の幼虫とは全く異なる体型で、驚いています。発見時の様子から、湯川先生のおっしゃる通り、寄生蜂の可能性は高いと思います。もしよろしければ、観察させていただけませんでしょうか。どうぞ、よろしくお願いいたします。

2014/08/30(Sat) 18:26 No.836
Re: ヤマコウバシハフクレフシ 投稿者:湯川淳一

松尾さん:早速のコメントを有り難うございました。寄生蜂の幼虫だとすれば、非常に面白い形をしていますね。

ハンマーさん:直接、松尾さんに標本をお送り頂けないでしょうか? よろしくお願い申し上げます。


2014/09/09(Tue) 13:53 No.869
Re: ヤマコウバシハフクレフシ 投稿者:湯川淳一

ハンマー様: ヤマコウバシのゴールから得られたタマバエの幼虫と蛹の標本をお送り頂き、誠に有り難うございました。ヤマコウバシハフクレフシのタマバエは、蛹の形状や胸骨の形から判断しますと、Asphondyliini 族のようです。さすがに、クスノキ科のヤマコウバシを寄主植物とするだけのことはあります。しかし、Asphondylia や Asteralobia などとは、明らかに属が異なります。私は初めて見るものです。蛹は中期(複眼が黒くなっています)まで、発育が進んでいますので、間もなく成虫が羽化することと思います。ぜひ、成虫を羽化させて頂けますと有り難いです。このタマバエの次世代がどの植物で育つのか、大変興味があります。

2014/08/24(Sun) 20:50 No.786 ホームページ
セリミフクレフシ 投稿者:arisuabu

スレッド725でNabitaさんがご紹介して下さった、セリミフクレフシと思われるものを見つけました。
迂闊なことに採集し忘れてしまったので、写真だけ投稿いたします。

南 様
古いスレに投稿があった場合、そのスレがトップに来るような設定は可能でしょうか?
掲示板管理には大変なご苦労があることと思いますが、どうかご検討頂けましたら幸いです。


寄主植物:セリ
撮影年月日:2014年8月23日/北海道檜山郡厚沢部町
 

2014/08/24(Sun) 21:42 No.789 ホームページ
Re: セリミフクレフシ 投稿者:南 常雄

arisuabuさん、ご投稿ありがとうございます。北海道でもセリミフクレフシがあったんですね。
Nabitaさんのご投稿後、旭川近郊で探してみましたが見つけることができませんでした。

掲示板の仕様についてのご提案ありがとうございます。コメントの日付でソートをすることは可能ですが、スパムコメントを削除してから、日付を元に戻すためにはデーターファイルを訂正しなければなりません。その際、ミスがあると記事の表示ができなくなり、場合によってはデーターファイルが壊れてしまうことがありますので今までどうりに運用します。
現在、月に10件程度のスパム投稿があります。
管理人としては、先のスレッドに関連があっても、出来るだけ新たにスレッドを立ていただけるように、お願いしたいです。


2014/08/24(Sun) 22:58 No.791 ホームページ
Re: セリミフクレフシ 投稿者:arisuabu

別のものを撮影中、周りにセリがあることに気付き、探してみたら運良く見つけることが出来ました。

掲示板の仕様につきましては了解致しました。
同じネタなのに別スレッドを立てるのは申し訳ないと思ったためお伺いしてみたのですが、今後もしこのようなことがありましたら、直近に無い限りは新スレッドを立てさせて頂きます。
今後とも、よろしくお願い致します。


2014/08/24(Sun) 23:49 No.793 ホームページ
Re: セリミフクレフシ 投稿者:南 常雄

arisuabu さん、セリ科のゴールは、幼虫が脱出して越冬するものと、ゴール内に留まって地上に落下したゴール内で越冬するものがあります。生活史はゴールの成熟を待たなければ分かりませんが、幼虫が脱出するものはゴールが目に付くようになってから、1〜2週間ぐらいで脱出するのではないかと思います。
ぜひ近いうちに内部の幼虫の齢期を観察してみてください。2014/08/12(Tue)No.740 の湯川先生のコメントにもありますが、私が今までに観察したセリ科6種にゴールを形成するタマバエの3齢幼虫の胸骨は、2山形(Y字状)ではなく、すべて1本角でした。


2014/08/25(Mon) 17:52 No.795
Re: セリミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

arisuabu様:今回ご投稿頂いた写真で、セリミフクレフシの形状をはっきり把握することが出来ました。これまで、発見されている Kiefferia 属タマバエによるセリ科の実のゴールとは、やや、形状を異にしていますね。幼虫の胸骨の形が非常に気になります。次の機会に、ぜひ、ご確認頂けますれば嬉しいです。

2014/08/26(Tue) 22:33 No.820 ホームページ
Re: セリミフクレフシ 投稿者:arisuabu

南 様、湯川 様

幼虫の存在を確認出来なかったことが心残りだったので、近いうちに採集に赴きたいと思います。
観察することが出来ましたら、またご報告させて頂きます。


2014/08/23(Sat) 22:28 No.782 ホームページ
チシャノキの虫えい 投稿者:南 常雄

チシャノキの虫えい 2014/08/04(Mon) 22:11 No.679 に勝瀬志保 様が、コメント欄に写真をご投稿してくれましたので紹介します。
 

2014/08/24(Sun) 08:36 No.784
Re: チシャノキの虫えい 投稿者:勝瀬志保

もう一つ、特徴がありました。東側のたわわに実の付いたチシャノキは日向に生えていて終日陽が当たるように思います。西のチシャノキは石垣の陰だったり、大きなクスノキの傍だったり、どれも半日ほどは日陰になる場所のようにみえます。この日照が虫えいに適した条件の1つなのじゃないかなと考えました。

2014/08/24(Sun) 21:20 No.788 ホームページ
Re: チシャノキの虫えい 投稿者:南 常雄

勝瀬さん、日向とか日陰などは、ゴール形成場所に影響があると思います。1本の木でも向きによって頻度が異なったり、林道の左右、斜面の向きなどでも似たような現象を経験しています。

2014/08/25(Mon) 19:02 No.796
Re: チシャノキの虫えい 投稿者:湯川淳一

勝瀬様:チシャノキのゴールの形成場所について、コメントを有り難うございました。形成場所の違いによるゴールの数の多少は、よく見られます。年によって、あるいは、地方によって、その場所が変わることもあります。その理由を調べるのも大変面白い研究テーマです。
基本的には、♀がどのような場所を選んで産卵するかということが重要なポイントになります。また、産卵対象となる植物の部位の偏在や、産卵後の幼虫の生存率なども重要です。
例えば、シロダモタマバエが形成する葉のゴールは、九州南部では、日陰になる下枝の葉に多く見られますが、九州北部では、陽のあたる樹冠部の葉により多くゴールが見られます。九州南部では気温が高いために、シロダモタマバエの羽化時期が早くなり、樹冠より先に伸長する(不思議に思われるかも知れませんが、これは本当です)下枝の芽の伸長時期にシンクロナイズして、産卵します。九州北部では、南部より気温が低いため、シロダモタマバエの羽化が遅くなり、下枝の新芽の伸長時期に間に合わず、遅く伸長する樹冠の新芽にシンクロナイズしています。この結果、九州の南と北で、ゴールの形成される場所が異なるのです。熊本辺りは中間です。これも、その年の気温によって多少変化します。
チシャノキのタマバエの産卵行動の観察が重要です。もし、夜行性のタマバエなら、日向も日陰も関係なく産卵するかも知れませんが、昼行性なら、産卵時の寄主植物の産卵好適部位が、日向と日陰でずれているのかも知れませんし、♀は日向を避けて産卵しているかも知れませんね。大変面白い観察結果をご報告頂き感謝しています。誰か学生さんが興味を持ってくれると良いのですが。


2014/08/22(Fri) 21:37 No.778
イヌコリヤナギワカバマキフシ 投稿者:湯川淳一

宮崎市のT.S.さんより、イヌコリヤナギの若葉が巻いたゴールの写真と、中にいた幼虫の標本を送って頂きました。T.S. さんのお許しを得ましたので、ゴールの写真をアップ致します。7月に Nabita さんが投稿されたヤナギワカバマキフシより、かなり分厚いものでした。3齢幼虫も橙黄色で、長さが 5〜7mmもある大きいものでした。恐らく、別のタマバエによるワカバマキフシとする方が良いかも知れません。

寄主植物:イヌコリヤナギ
撮影年月日:2014年6月16日/宮崎市下北方町大淀川河川敷
 

2014/08/19(Tue) 21:18 No.768
ツルニンジン?蕾のゴール 投稿者:Nabita

8月10日黒石市の良く行くポイントで調査していて、ツルニンジンと思われる蔓植物があり、その徒長ぎみの蔓先に、同じ位置の葉と比べてアンバランスに大きく、淡い色の蕾がありました。2個採ってきて、内部を確認しましたところ、うち1個に黄色いタマバエ幼虫が入っていました。1例だけでは心元ないので、18日に再訪し、同じ個体を再度見直したところ、変形している蕾など、いかにもゴールではないかと思われるものが数個ありました。写真は形の歪んだ蕾です。

寄主植物:ツルニンジン?
撮影年月日:2014年8月18日/青森県黒石市
 

2014/08/19(Tue) 21:33 No.769
Re: ツルニンジン?蕾のゴール 投稿者:Nabita

他にも明らかに変形した蕾を含め、10個程の蕾を採ってきましたが、幼虫がいたのは上の写真で示した蕾だけで、この蕾には2頭の幼虫がいました。蕾の中には淡褐色の泥のようなものが付着していましたが、これはツルニンジンの組織が傷つくと分泌される乳液が濃縮されたものではないかと考えられました。蕾は愕がホオズキのようになったもので、内部に花弁や雄・雌蕊がありますが、その部分は黒く穴が開いていて、幼虫の摂食(吸汁?)部位なのでしょう。
幼虫が見つかる打率がよくありませんでしたが、複数例が確認されたことから、歪んだ蕾はタマバエのゴールで間違いないと思います。なお、ホストの植物は、これまでツルニンジンを認識したことがなく、自信がありませんので、後日花を確認できましたら、改めてコメントします。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2014/08/21(Thu) 21:57 No.772
Re: ツルニンジン?蕾のゴール 投稿者:湯川淳一

Nbita様:ツルニンジン?蕾のゴールのご投稿、有り難うございました。薄葉 (1980) 虫えい雑記 III. インセクト 31(2): 22-26. にツルニンジンメフシ(図鑑でツルニンジンメコブフシ D-0702に改称)が記録されています。図版を添付致しますので、比較して頂けますれば幸いです。記載は以下のようになっています。ツルニンジンの側芽・花芽?・葉柄などが準球状〜不整塊状に肥大したゴールである。緑白〜黄白色で長さ 4〜7mm、直径 3〜4mm ぐらいのものが多い。壁は比較的薄く内部は広い。1〜4匹の白色のタマバエ幼虫が見られる。(埼玉県吾野 1977年9月12日ゴール)。
なお、最近、兵庫県と茨城県で、ツルニンジンの花の中にタマバエの幼虫がいることが発見され、成虫も得られました。ゴールにはなっていないのですが、ツルニンジンハナフシ D-0704 と仮称し、区別しています。


寄主植物:ツルニンジン
撮影年月日:1977年9月12日/埼玉県吾野


2014/08/22(Fri) 07:56 No.775
Re: ツルニンジン?蕾のゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、ご教示ありがとうございます。図鑑にリストアップされているツルニンジンメコブフシがどういうもので、薄葉先生が発見されたものであることがわかりました。これまで見た限りでは、部位ははっきりとわかるまで成長した蕾で、長さ・直径ともメフシより大きいこと、幼虫の色彩が黄色であることから、別のもののように思われます。幼虫のいる蕾は、変形していたり、色が淡かったりと、不正規なのは間違いありませんが、そのようなものに必ずいるわけではなく(脱出済みの場合もあるかもしれませんが、その場合でも粘液塊などは残っていると考えられます)、本当にゴールなのかははっきりしません。ハナフシと同じものである可能性は十分にあると思います。18日に見た時には、大きな蕾は2cm位になっていたので、そろそろ咲いている花もあるかと思います。自宅から30分位で行ける場所なので、花の中を含め、継続観察したいと思います。

2014/08/22(Fri) 17:11 No.776 ホームページ
Re: ツルニンジン?蕾のゴール 投稿者:南 常雄

湯川先生、Nabitaさん、コメントならびにご教示ありがとうございます。
こちらでもツルニンジンの蕾のゴールが見つかりました。ゴールは蕾の萼が袋状のまま生長が止まり、扁球形ないし卵形で、高さ8〜16mm、径6〜12mmで成熟したものはやや黄色をおびています。萼や花冠などの肥大や肥厚は見られませんが、幼虫は花冠や内部の雄しべなどを栄養源としているようです。3齢に達した幼虫は花冠から出て、萼の側面に脱出孔を開けて外に出ます。脱出した幼虫は地中に良くもぐるので、地中で越冬するものと思われます。採集したゴールは、1ゴールあたり1幼虫で、すべて3齢に達していました。幼虫は体長2.0〜2.5mm(生体)で黄色、胸骨は淡褐色ですが基部まで確認できます。幼虫脱出後のゴールは、黄変し花柄が枯れて欠落するようです。
以上、Nabitaさんのご投稿と、同様の結果が得られました。


寄主植物:ツルニンジン
撮影年月日:2014年8月22日/北海道旭川市


2014/08/22(Fri) 21:07 No.777
Re: ツルニンジン?蕾のゴール 投稿者:Nabita

南さん、早速に北海道でも確認していただき、ありがとうございました。また、ゴールの状態等について、一層詳らかにしていただき、大変参考になりました。蕾が変形していても、虫が見つからなかったものは、萼ではなく、まだ花冠の方にいたのかもしれません。追及が足りませんでした。
ハナフシやメコブフシも今後現れてくるかもしれませんので、この後もツルニンジンの観察が必要ですね。


2014/08/24(Sun) 20:49 No.785
Re: ツルニンジン?蕾のゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、南さん、皆さま、本日24日現地に再訪したところ、ひとつだけ開花した花があり、ツルニンジンと確認できました。あやふやな投稿をして申し訳ありませんでしたが、結果的にはすぐに南さんに再確認していただき、投稿してよかったと思いました。一応、花の中もざっと見ましたが、タマバエの幼虫は見えませんでした。

2014/08/24(Sun) 21:13 No.787 ホームページ
Re: ツルニンジン?蕾のゴール 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、寄主のけん、情報をありがとうございます。
今後、キキョウ科の蕾は観察の対象にしていきます。


2014/08/29(Fri) 20:01 No.832
Re: ツルニンジン?蕾のゴール 投稿者:Nabita

ツルニンジンの産地に花の様子を見に行ったところ、10花ほどが咲いており、中を覗いてもタマバエの幼虫は見つけられませんでしたが、成虫はいました。成虫がいたのは隣合った2花で、併せて3頭いました。サンプル瓶を被せて採集を試みましたが、1頭には逃げられ、1♂1♀が採集できました。アルコールに浸けておきましたので、後日湯川先生に見ていただきたいと思います。

寄主植物:ツルニンジン
撮影年月日:2014年8月28日/青森県黒石市




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