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虫えい同好会掲示板
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2015/06/15(Mon) 10:37 No.1440
ナツツバキハフクレフシ(仮称) 投稿者:小泉正人

ご無沙汰しておりました・・・

今年も赤城山系でナツツバキハフクレフシ(仮称)を確認いたしました。
昨年は五輪尾根と言う場所で今年はそこから直線距離にして6kmほど南の鍋割山という場所でした。
赤城山系には広く分布しているのかもしれませんね・・・


寄主植物:ナツツバキ
撮影年月日:2015年6月5日/群馬県前橋市赤城山
 

2015/06/16(Tue) 07:20 No.1441
Re: ナツツバキハフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

小泉正人様、ご投稿ありがとうございます。
庭に植えているナツツバキが、今年もたくさん蕾を膨らませています。
さすがに、ゴールは見つかりません。


2015/06/16(Tue) 07:31 No.1442
Re: ナツツバキハフクレフシ(仮称) 投稿者:Nabita

小泉さん、ナツツバキのゴールについての追加情報ありがとうございます。
青森にはナツツバキの自生はなく、知らない植物でしたが、昨年の投稿を見て、それらしい植物が弘前駅前公園に植栽されているのに気付き、探してみましたがゴールは見つけられませんでした。ゴールはありませんが、「ナツツバキ」という名札はありました(笑)。南さんも一足先にコメントしているように、やはり自生地から遠く、人為的に植えられたものでは、ゴールは難しいようです。


2015/07/06(Mon) 10:51 No.1546
Re: ナツツバキハフクレフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

小泉正人様: ナツツバキハフクレフシのご投稿、有難うございました。回答が大変遅れてしまい申し訳御座いません。恐らく、タマバエのゴールだと思いますが、昨年は、幼虫が小さすぎて、タマバエであることが確認できませんでしたが、今回は、いかがでしたでしょうか? 胸骨のある3齢幼虫が見つかりましたでしょうか? ぜひ、ご確認頂き、写真を掲示板にアップして頂けますように、お願い申し上げます。

2015/06/14(Sun) 22:37 No.1431
シロヤナギハマキフシ? 投稿者:黒岩

こんばんは。
5種類の虫えいからコブハバチ類の成虫を得ることができましたが、容易に区別はできませんでした。
カラフトホソハバチも越冬したものが羽化してきています。

シロヤナギにハバチの作るハマキフシがありました。
シロヤナギの株に1枚だけ病気のようにねじれた葉があったので、ハマキハバチの虫えいかもしれないと思い中を見てみました。1つは糞を残して空でしたが、もう1つ見つけて中にハバチの幼虫を確認しました。
このような葉は去年にも1つ見ていましたが、虫えいとは思いませんでした(場所不明)。高所にあったので葉を取ってから撮影しました。
採集した幼虫は6月13日に脱出したので、6月始めに脱出が始まるのかもしれません。
成虫にするのは難しいと思い、DNAを調べられるよう液浸標本にしました。


寄主植物:シロヤナギ
撮影年月日:2015年6月11日/北海道札幌市
 

2015/06/14(Sun) 22:50 No.1432
Re: シロヤナギハマキフシ? 投稿者:黒岩

中の幼虫です。外見はイヌコリヤナギハマキフシの幼虫と変わりません。
ハマキハバチの虫えいはオノエヤナギ(去年)とイヌコリヤナギでも見つけていますが、どれもまとまって分布していたことがありません。ジャヤナギハマキフシを200以上集めた研究はあるのですが…
聞いたことがないハバチの虫えいは、もう1種類見つけましたので後日公開したいです。


寄主植物:シロヤナギ
撮影年月日:2015年6月11日/北海道札幌市


2015/06/15(Mon) 06:16 No.1438
Re: シロヤナギハマキフシ? 投稿者:南 常雄

黒岩様、ご投稿ありがとうございます。
ヤナギのハマキフシやハオレフシが観察できるようになりましたね。今年は、目に付いたものは少し記録しておこうと思います。土に潜って土繭を作るまでは飼育したことはありますが、以後の飼育をしたことがないので、試してみたいと思います。


2015/06/14(Sun) 22:02 No.1430
ホザキシモツケハフクレフシ 投稿者:南 常雄

 ホザキシモツケの葉に形成された虫えいで、葉脈の部分が葉表にドーム状に膨らんでいます。1枚の葉に1〜5個の虫えいが形成され、表面は形成当初は緑色で、成熟すると赤褐色に変色します。葉裏は薄い表皮が虫えいの底になっていて、中央部に小突起があります。やや楕円状で直径4〜8mm、高さ2〜3mm、幼虫室は中空で、やや堅い薄い壁でできています。中に淡黄色の幼虫が1匹入っています。3齢幼虫の前胸部に淡褐色で細いY字状の胸骨があります。胸骨の先は丸みをおびて蝶形をしています。
 6月6日、採集後に葉裏の表皮に小孔をあけて脱出してきた3齢幼虫は、飼育のために用意した湿らせた山砂の上にのせるとよく潜りました。


寄主植物:ホザキシモツケ
撮影年月日:2015年6月6日/北海道平取町
 

2015/06/14(Sun) 23:23 No.1433
Re: ホザキシモツケハフクレフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: ホザキシモツケハフクレフは、日本新記録のタマバエゴールだと思います。番号を C-3127 としましょう。幼虫を検鏡させて頂きましたが、残念ながら、現時点で、属の検討はつきませんでした。何かの機会に、DNA 解析をし、幼虫のプレパラート標本を作成してみます。これで、ホザキシモツケでは3種類のタマバエゴールが発見されたことになります。

2015/06/15(Mon) 07:07 No.1439
Re: ホザキシモツケハフクレフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、コメントならびにご教示、ありがとうございます。ゴール番号をつけていただいたので、さっそく、分布表に追加しました。もう少し早い時期に見つけることができれば、飼育する幼虫を採集できたのだと思いますが、今回は幼虫の標本を採ることしかできませんでした。

2015/06/13(Sat) 19:49 No.1425
ウワミズザクラ 投稿者:akaitori

栃木県で、ウワミズザクラに発生していました。
エゾノウワミズザクラハツノフシに似ていると思いました。



寄主植物:ウワミズザクラ
撮影年月日:2015年6月13日/栃木県塩原
 

2015/06/13(Sat) 22:56 No.1427
Re: ウワミズザクラ 投稿者:南 常雄

akaitori様、ご投稿ありがとうございます。
ウワミズザクラハツノフシですね。基部の少し細くなっている部分を縦に切り開くと、ゴールの壁が管状になっていて白色の短毛が密生しています。その管からフシダニが脱出します。


2015/06/14(Sun) 09:08 No.1428
Re: ウワミズザクラ 投稿者:akaitori

ウワミズザクラハツノフシですか、南さんありがとうございました。

オトコヨウゾメハヒラタフクレフシも、今回初めて見ました。


寄主植物:オトコヨウゾメ
撮影年月日:年月日/


2015/06/14(Sun) 17:09 No.1429
Re: ウワミズザクラ 投稿者:南 常雄

akaitori様、オトコヨウゾメハヒラタフクレフシの写真のご投稿を、ありがとうございます。
虫えい図鑑の写真のゴールは小さかったけど、大きくしてみると綺麗なゴールなんですね。残念ながら、こちらでは寄主の自生がないようです。


2015/06/14(Sun) 23:30 No.1434
Re: ウワミズザクラ 投稿者:湯川淳一

akaitoriさん: オトコヨウゾメハヒラタフクレフシ D-0580b は、これまで、福岡県の英彦山で見つかっているだけでした。栃木県塩原は2回目の発見です。幼虫は、おそらく、脱出することと思います。

2015/06/13(Sat) 07:47 No.1422
サワフタギのゴール2種 投稿者:Nabita

南さんの「北海道の虫えい図鑑」にはサワフタギツボミフクレフシという、いかにも虫こぶらしい、非常に愛らしいフォルムのゴールが載っています。
サワフタギ自体をあまり認識できていなかったので、以前にそれらしいものを見た場所に昨年夏に行ってみたところ、オオトガリキジラミによるサワフタギハサキオレフシの形成者脱出済みのものだけを見つけることができました。
そこで今年は、早くに訪ねてみたところ、ツボミフクレフシを複数の株から見つけることができました。解剖もしましたが、ゴールがまだ若かったようで、幼虫が小さかったので、ゴール内部の写真は省略します。


寄主植物:サワフタギ
撮影年月日:2015年6月7日/青森県平川市(旧平賀町)
 

2015/06/13(Sat) 07:48 No.1423
Re: サワフタギのゴール2種 投稿者:Nabita

サワフタギを見ていくと、枝先2〜3枚の葉が中肋部で少し折れて、弱いハオレフシ状になっていました。それぞれの葉を少しずらして内側を覗くと、中心の葉が黒っぽくなっているように見えました。葉身が黒変しているなら、ゴールの可能性があります。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/06/13(Sat) 07:49 No.1424
Re: サワフタギのゴール2種 投稿者:Nabita

同じように、枝先の葉がちゃんと伸長展開していないもの、合計2枝を採集して帰りました。枝先をサンプルチューブから取り出すと、すでに表面を這っているタマバエ幼虫が1頭いました。中心葉が黒変していた枝先から出てきたもののようです。もう一方の枝先の中肋で折れた葉を開いていくと、中心葉の内側に2齢位のタマバエ幼虫が2頭入っていました。
「虫えい図鑑」の巻末リストには、サワフタギハツヅリフシというのが載っていますが、これにあたるものなのでしょうか。
近日中に、サワフタギメフクレフシがないかを含めて、改めて調査に行きたいと思います。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/06/13(Sat) 22:49 No.1426
Re: サワフタギのゴール2種 投稿者:南 常雄

Nabita様、ご投稿ありがとうございます。
今日、サワフタギを見に出かけたのですが、雨に降られて途中で帰ってきました。こちらでも花が咲く時期ですが、6月に入ってから気温が低くて少し遅れているかも知れません。こちらでは6月下旬に3齢幼虫が入っているゴールを採集できますが、ゴールが紫色をおびるようになると幼虫が脱出しています。
サワフタギメフクレフシは、2013年6月に採集したゴール内に蛹が入っていたのですが、羽化には至りませんでした。


2015/06/18(Thu) 19:27 No.1456
Re: サワフタギのゴール2種 投稿者:湯川淳一

Nabita様: サワフタギのゴールのご投稿、有難うございました。サワフタギツボミフクレフシ D-0233 は北海道だけの記録でしたから、青森県での初記録ですね。もう一つのゴールは、薄葉先生が発表されたサワフタギハツヅリフシ D-0235 の可能大です。埼玉県と東京都で記録されています。

2015/06/18(Thu) 20:28 No.1461
Re: サワフタギのゴール2種 投稿者:Nabita

湯川先生、葉のゴールはサワフタギハツヅリフシの可能性が高いとの判定と、いずれのゴールも青森県では初確認ではないかとのご教示、誠にありがとうございます。葉のゴールをもう少し見たいと思い、1週間後に再度行ってみましたが、追加はできなかったものの、代わりにサワフタギメフクレフシを2枝3個採集できました。これらを解剖してみましたが、いずれもコバチに寄生されており大変に残念でした。

2015/06/11(Thu) 20:29 No.1412
タラノキの葉ゴール 投稿者:Nabita

初投稿のzippさんのスレを下げるのはちょっと気が引けるのですが、管理人さんが書いておられるように、湯川先生の登場が少し遅れるということですので、2件投稿させてください。
タラノキのゴールは、以前にミフクレフシを投稿しました。今回は葉のゴールです。伸長途中の若い葉の中央付近の小葉が塊状になっているもので、この外観写真からはゴールなのか、ガの幼虫が綴ったものなのか、あるいは他の原因によるものなのか判断できません。


寄主植物:タラノキ
撮影年月日:2015年6月7日/青森県つがる市(旧木造町)
 

2015/06/11(Thu) 20:31 No.1413
Re: タラノキの葉ゴール 投稿者:Nabita

塊状になっている葉を実体顕微鏡下に置いたら、葉が糸で綴られた様子はなく、また齧られた痕もありませんでした。狭いサンプルチューブに入れて採ってきたからか、小葉どうしは樹液で張り付いているような状態で、小葉の内側にタマバエの幼虫が複数確認できました。ただし、幼虫は樹液にからめとられていて、自由に動ける状態ではありませんでした。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/06/11(Thu) 23:48 No.1415
Re: タラノキの葉ゴール 投稿者:南 常雄

Nabita様、ご投稿ありがとうございます。
こちらでは、タラノキのゴールはまだ見たことがありません。
芽吹きのタラの芽はたくさん採ってくるんですが、食べることばかり考えていないで、ゴール観察もしっかりしないとだめですね。


2015/06/12(Fri) 08:03 No.1416
Re: タラノキの葉ゴール 投稿者:Nabita

南さん、いつも早々のコメントありがとうございます。このタラノキの葉ゴールは、昨年も脱出後のものではないかと考えられるものを見ており、縮れた葉の内側には食べられた穴も、糸で綴った痕跡もありませんでした。何かが食べたとしたら、汁だけを吸うものだろうと、ゴールを期待していたところです。幼虫が入っているものを見つけられ、タマバエのゴールとわかったことは大変に嬉しいです。
今年は3月末から調査を開始しましたが、5月中旬までは越冬したものを除くと、ほとんどゴールを見つけられませんでした。新葉の展開とシンクロして、どんどんゴールが出来てくるのかと思っていましたが、そういうのはガなどの葉全体をバリバリ食べるものが先取してしまい、タマバエは「サラダに虫が入っている」とガに食われてしまわないように、遅れて展葉してくるものを利用しているのではないかと考えているところです。


2015/06/18(Thu) 19:50 No.1457
Re: タラノキの葉ゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: タマバエによって、ウコギ科の葉に形成されるゴールは、ウコギハグキタマフシ C-4166a、ヤマウコギハグキタマフシ C-4166b、オカウコギエフクレフシ C-4162 が知られているだけで、写真のような、タラノキ葉のゴールは知りませんでした。新発見ゴールの可能性大です。今後、ゴールがどのような形になるか、もう少し、観察をよろしくお願い致します。

2015/06/18(Thu) 20:22 No.1460
Re: タラノキの葉ゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、こちらにもコメントありがとうございます。タラノキ葉のゴールは14日に夏泊半島椿山でも見つけました。採集当日中に解剖したので、元気な幼虫を確認することができました。幼虫がいるのは、若い小葉の中肋部です。同じ複葉内の幼虫が不在だった小葉から推察すると、ゴールだった葉も伸長するようですが、幼虫に吸汁された小葉中肋部を中心に葉が歪み、歪んだ部分が紫褐色になるようです。こうしたことから、幼虫脱出後のゴールでも識別できるのではないかと思います。

2015/06/11(Thu) 20:22 No.1410
オオイタドリハマキフシ 投稿者:Nabita

オオイタドリハマキフシは「虫えい図鑑」にも「北海道の虫えい図鑑」にも載っていますが、青森県からも見つかりました。「虫えい図鑑」の写真は若いゴールのようで、私の眼力では展開前の新葉なのかゴールなのか区別できません。青森で見つけたのは、写真のように葉の緑の濃さが成葉と同じで、葉巻自体も歪んで表面がごつごつしており、新葉とは明確に区別できました。

寄主植物:オオイタドリ
撮影年月日:2015年6月6日/青森県深浦町(旧岩崎村)
 

2015/06/11(Thu) 20:24 No.1411
Re: オオイタドリハマキフシ 投稿者:Nabita

ゴールは3個採集し、解剖したところ2個にはタマバエの幼虫がいました。写真の一番上に写っている幼虫はタマバエではなく、咽頭骨片を認められたので、無弁翅ハエ類のものです。この幼虫は、タマバエの幼虫を確認できなかったゴールにも入っていました。捕食者なのか、ゴールの再利用者なのかわかりませんが、ゴールに関連した生態を持つものと考えて間違いないと思います。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/06/11(Thu) 23:38 No.1414
Re: オオイタドリハマキフシ 投稿者:南 常雄

Nabita様、ご投稿ありがとうございます。
このゴールを昨年観察したのは9月に入ってからでしたが、幼虫が脱出した後も葉が枯れないので、葉身が縮れたまま茎に残っていました。下部のゴール跡と上部のゴールには数節の間があり、多化性と思われます。目検討ですが、ゴールの出現は7月上旬と8月下旬くらいかと考えていたのですが、もう少し早い時期から形成されるのかも知れませんね。今年は1世代目のゴールから観察してみたいと思っています。


2015/06/12(Fri) 08:08 No.1417
Re: オオイタドリハマキフシ 投稿者:Nabita

南さん、こちらもご教示ありがとうございます。オオイタドリハマキフシは多化性とのことで、今回の記録に安心せず、産地と発生時期の記録を蓄積していきたいと思います。

2015/06/18(Thu) 14:40 No.1450
Re: オオイタドリハマキフシ 投稿者:南 常雄

15日に採集した3枚のゴール葉から、自然に脱出してきた幼虫を70匹得られ飼育しています。この後、いつ羽化するのか楽しみです。3齢幼虫でも2mm前後ですが、良くジャンプするので容器から飛び出し、それを回収するのが大変でした。幼虫は気に入った場所を見つけると、直ぐに山砂に潜ります。今回は用土に山砂と、乾燥したミズゴケを切り刻んだものを混ぜて使いました。

2015/06/18(Thu) 19:59 No.1458
Re: オオイタドリハマキフシ 投稿者:湯川淳一

Nabita 様:オオイタドリハマキフシが、青森でも発見されたというご投稿、有難うございました。イタドリハマキフシは長野県で見つかっています。幼虫がジャンプすることから、このタマバエは Contarinia 属の可能性大です。多化性だというデータが揃うと良いですね。
ヨーロッパに侵入したイタドリが巨大化し、はびこっているために、生物的防除の候補種の一つとして、このタマバエの名前も入っていましたが、とても、イタドリを枯らせることができるようなタマバエではないと伝えました。


2015/06/18(Thu) 20:13 No.1459
Re: オオイタドリハマキフシ 投稿者:Nabita

湯川先生、コメントありがとうございます。オオイタドリハマキフシは青森市と十和田湖の南の田子町にもありました。一旦認識すると目立つゴールなので、今後も分布・出現時期など注意したいと思います。タマバエ以外の昆虫が似たような状態にすることもあるかもしれませんので、新しい産地では必ず中の幼虫を確認するように心がけます。

2015/06/10(Wed) 20:07 No.1408
ブナハベリタマフシ? 投稿者:zipp

 はじめまして。

 ゴールに関しては、以前薄葉先生の掲示板にお邪魔したことがあったものです。
今回、ネット上で虫こぶの事を検索中、薄葉重様が他界されたことを知りました。
つつしんでお悔やみ申し上げます。

 さて、上記検索中、この掲示板を知り嬉しく思います。
でっ、早速なのですがこの虫こぶの事を知りたいのです。

 ブナの葉裏縁にできていました。撮影は6月7日。場所は三重県松阪市飯高町です。
ブナハベリタマフシとは季節、色及び大きさが違うと思いますが、どうなのでしょう?


寄主植物:ブナ
撮影年月日:2015年06月07日/三重県
 

2015/06/11(Thu) 10:00 No.1409
Re: ブナハベリタマフシ? 投稿者:南 常雄

zipp様、ご投稿ありがとうございます。
私も薄葉先生の「これ何だろう?の広場」に投稿したり、著書を教科書にさせていただいています。
見事な赤色ですね。形はブナハベリタマフシのようですが、時期とこの色は初めてです。
湯川先生に連絡をしてコメントをいただきたいと思いますが、湯川先生は会議で出かけられています。週末にはお帰りになりますので、よろしくお願いします。


2015/06/12(Fri) 17:48 No.1418
Re: ブナハベリタマフシ? 投稿者:佐藤信輔

zipp様
南 常雄 様

初めまして.
佐藤信輔と申します.
以前,ブナを寄主とするタマバエの研究をしておりました.
湯川先生からこの掲示板にブナ上のゴールの情報が掲載されていると
聞きまして,お邪魔させていただいた次第です.
zipp様の写真を拝見いたしました.南様のいわれるとおり,
ブナハベリタマフシと思われます.
3月下旬から4月上旬にブナの冬芽に産下された卵から
ふ化した幼虫による葉縁部の吸汁によって,
ブナハベリタマフシは形成され始めます.
私の経験ではゴールそのものは5月半ばから
確認出来るくらいの大きさになっております.
その後ブナハベリタマフシは7月に急激に大きくなり始めますので,
この時期ですと,まだ完全な大きさになっておりません.
ゴールの色につきましてもこの時期ではピンク色になって
いることは多いです.おそらくゴールが肥大するにつれて
ピンク色が抜け黄白色がかった薄緑色になっていくと思われます.

以上になりますが,不備な点がございましたら,ご連絡よろしくお願いいたします.

佐藤信輔



2015/06/12(Fri) 22:31 No.1420
Re: ブナハベリタマフシ? 投稿者:zipp

 南さま、湯川さま。
そして佐藤さま、ありがとうございます。

 3月下旬からブナハベリタマフシの生活史(?といいましょうか)はじまっているのですね。

色が抜けること、肥大化すること了解しました。

また機会あれば、現場を覗いてみます。

 佐藤さま、ありがとうございました。

 別の画像も貼っておきます。


寄主植物:ブナ
撮影年月日:2015年06月07日/三重県松阪市飯高町


2015/06/13(Sat) 00:17 No.1421
Re: ブナハベリタマフシ? 投稿者:南 常雄

佐藤信輔 様、お久しぶりです。コメントならびにご教示ありがとうございます。
数年前から道南でブナのゴールを観察していますが、ブナハベリタマフシが赤い時期を見逃しているようです。今年も5月下旬に黒松内、七飯などで観察してきましたが見ていません。不思議に思って過去の写真を調べてみたら、7月以降の写真しかありませんでした。来年も5月中に観察に行く予定をしているので、気を付けて観察してみます。


2015/06/14(Sun) 23:37 No.1435
Re: ブナハベリタマフシ 投稿者:湯川淳一

zipp 様: ブナハベリタマフシの非常に綺麗な写真をご投稿下さり有難うございました。私も、こんなに赤くなっているのは見たことがありませんでした。

佐藤さん: 出張先からの急なお願いにもかかわりませず、ブナハベリタマフシに関する大変詳しいご回答、誠に有難うございました。今後とも、掲示板をよろしくお願い致します。


2015/06/09(Tue) 21:22 No.1402
ツルアジサイハナフクレフシ 投稿者:Nabita

青森県の日本海側秋田県境近くで、ツルアジサイハナフクレフシを見つけました。南さんの「北海道の虫えい図鑑」には載っていますが、「虫えい図鑑」にはリストにもないので、青森県からも見つかったことをお知らせします。

寄主植物:ツルアジサイ(ゴトウヅル)
撮影年月日:2015年6月6日/青森県深浦町(旧岩崎村)
 

2015/06/09(Tue) 21:24 No.1403
Re: ツルアジサイハナフクレフシ 投稿者:Nabita

採って来たツルアジサイハナフクレフシを解剖していたら、丁度ゴール脱出中の幼虫がいました。撮影後、このゴールを開いたら、中に更に3頭の老熟幼虫がいました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/06/09(Tue) 21:26 No.1404
イタヤカエデのゴール? 投稿者:Nabita

ツルアジサイハナフクレフシを見つける直前、同行してくれた新採用のT君が、イタヤカエデの葉を持ってきて「これも虫こぶですか?」と聞いてきました。木を教えてもらうと、同じような葉が数枚見られました。
葉裏面の葉脈部分が膨らんで、その部分は茶色に枯れていました。


寄主植物:イタヤカエデ
撮影年月日:2015年6月6日/青森県深浦町(旧岩崎村)


2015/06/09(Tue) 21:29 No.1405
Re: イタヤカエデのゴール? 投稿者:Nabita

他の葉を見ても、ゴールらしき部分は全て枯れており、葉表側にあるスリットを開いて、中を覗いても虫は見られませんでした。開口部の内側上部に写っている白いものはゴミです。
同様の葉は、当日移動した深浦町内の別の地点でも見つかり、ハミャクフクレフシのように思われるのですが、幼虫が確認できなかったので確信が持てないでいます。機会があれば、少し標高が高いところでも探してみるつもりです。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/06/09(Tue) 23:45 No.1406
Re: ツルアジサイハナフクレフシ 投稿者:南 常雄

Nabita様、ご投稿ありがとうございます。ツルアジサイハナフクレフシのゴールを見つけていただいて、少し安心した感じです。こちらでは、ゴールの形成数が少なく、その後の観察がすすんでいません。
イタヤカエデのゴールは、初めて拝見しました。こちらでも探して見ます。


2015/06/10(Wed) 08:11 No.1407
Re: ツルアジサイハナフクレフシ 投稿者:Nabita

南さん、早速のコメントありがとうございます。ツルアジサイハナフクレフシは御地でも少ないとのこと。去年も少し探していたのですが、見つからないでいました。ツルアジサイは、一番下の花序でも手が届かないことが多いですが、引き続き産地を増やすべく探したいと思います。
イタヤカエデについては、青森よりも季節の進行が遅い道北でも探してもらえれば、これほど力強いことはありません。朗報を期待するや切ですが、ご負担にならない範囲でよろしくお願いいたします。


2015/06/19(Fri) 14:34 No.1479
Re: イタヤカエデのゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita様: イタヤカエデには、イタヤカエデハミャクフクレフシ C-3675 と言うタマバエのゴールがあり、青森県や兵庫県、熊本県で見つかっています。しかし、今回の写真を拝見しますと、ハミャクフクレフシより、かなり小さく、別のような気がします。ぜひ、内部の形成者が分かりましたら、再度、ご投稿頂けますようお願い申し上げます。

2015/06/19(Fri) 16:47 No.1482
Re: ツルアジサイハナフクレフシ 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: ツルアジサイハナフクレフシ C-2965 は、北海道だけの記録でしたが、今回、青森県初記録ですね。これも、うまく成虫が得られると良いのですが。

2015/06/19(Fri) 20:15 No.1485
Re: ツルアジサイハナフクレフシ 投稿者:Nabita

湯川先生、コメント・ご教示ありがとうございました。イタヤカエデハミャクフクレフシは青森県でも確認されているとのこと。ハミャクフクレフシには多化性のものはなさそうですので、形成者の確認は来年になってしまうと思います。私がこれまでに見つけたハミャクフクレフシは多くありませんが、むしろゴール部は大きいと思いました。そこで、とりあえずはイタヤカエデハミャクフクレフシとしておきたいと思います。
ツルアジサイハナフクレフシの産地情報もありがとうございました。


2015/06/08(Mon) 15:16 No.1397
ヤブニッケイの枝先に付いていました2 投稿者:KFC

後日同じ虫こぶを割ってみましたので画像を送付します。
よろしくご教示願います。


寄主植物:ヤブニッケイ
撮影年月日:2015年6月6日/神奈川県横浜市
 

2015/06/08(Mon) 21:08 No.1399
Re: ヤブニッケイの枝先に付いていました2 投稿者:南 常雄

KFC様、ご投稿ありがとうございます。
湯川先生に連絡しますので、少しお時間をください。


2015/06/08(Mon) 15:12 No.1395
ヤブニッケイの枝先に付いていました 投稿者:KFC

5月18日にヤブニッケイの枝先に付いていました。ほぼ球形で直径40mm以上のものもありました。不定形で角状の突起が複数あるものもありました。

寄主植物:ヤブニッケイ
撮影年月日:2015年5月18日/神奈川県横浜市
 

2015/06/08(Mon) 21:16 No.1400
Re: ヤブニッケイの枝先に付いていました 投稿者:湯川淳一

KFC 様: ご投稿、有難うございました。これは、ヤブニッケイの菌えいです。虫えい図鑑の94ページ、F−008 です。ヤブニッケイの他にホソバタブなどにも見られます。古くなってきますと、様々な昆虫が集まってきます。

2015/06/09(Tue) 08:09 No.1401
Re: ヤブニッケイの枝先に付いていました 投稿者:KFC

南様、湯川様 早速の回答、有り難うございました。図鑑を確認致します。KFC

2015/06/07(Sun) 20:43 No.1392
シダ 投稿者:akaitori

シダの虫えいは少ないようですが、これも虫えいでしょうか。


寄主植物:ジュウモンジシダ
撮影年月日:2015年6月7日/神奈川県逗子市
 

2015/06/07(Sun) 21:39 No.1393
Re: シダ 投稿者:南 常雄

akaitori様、ご投稿ありがとうございます。
シダ類のゴールは珍しいですね。この中に何が入っているのか楽しみです。


2015/06/07(Sun) 22:35 No.1394
Re: シダ 投稿者:湯川淳一

akaitori 様: ご投稿有難うございました。タマバエによる、ワラビクロハベリマキフシではなさそうですね。初めて見るものです。中に何が入っているでしょうか? 

2015/06/04(Thu) 16:10 No.1384
ホロムイイチゴハチヂミフシ 投稿者:南 常雄

2014/07/06(Sun) 21:55 No.577 で紹介したホロムイイチゴハチヂミフシの成虫が羽化しはじめています。先週の観察旅行中に数匹の成虫が羽化していて、帰ってから調べた時には、死んでカビが発生していました。60匹の幼虫を飼育していたので、心配はしていませんでしたが、今日、雌1匹の羽化がありました。続けて羽化してくれることに期待しています。No.577のマルチポストになりますが、あらためて写真を添付します。幼虫は半透明で内部が綺麗な青色をしていますが、成虫は全体に淡黄色をおびた綺麗な体色をしています。

寄主植物:ホロムイイチゴ
撮影年月日:2014年7月4日/北海道稚内市
 

2015/06/05(Fri) 18:33 No.1385
Re: ホロムイイチゴハチヂミフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: ホロムイイチゴハチヂミフシを形成するタマバエの成虫が羽化した由、お目出度うございます。こような色をした幼虫から羽化したタマバエが、どんな属に入るのか、標本を拝見するのがとても楽しみです。それにしても、ゴールから脱出する幼虫を、途中で乾燥や多湿で死亡させることもなく、1年間も保存し、無事に羽化させる南さんの飼育技術には、いつも、敬服しています。私は、幼虫をインキュベーターに入れて、春夏秋冬を短期間で体験させ、早く羽化させることばかり考えますので、失敗の方が多いのです。年寄りはせっかちでいけません。さらなる羽化を期待しています。

2015/06/05(Fri) 21:56 No.1389
Re: ホロムイイチゴハチヂミフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、お褒めの言葉を賜り恐縮です。報告させていただいているのは成功した分だけですので、その他、多数の幼虫が犠牲になっています。ホロムイイチゴハチヂミフシを発見してから7年目になりますが、寄主が高層湿原に限られるので、ゴールの観察、採集がままなりません。
飼育方法は、失敗を恐れて自然にまかせています。多湿で死ぬことは少ないと思いますが、私の失敗は乾燥と高温が大半をしめています。


2015/06/03(Wed) 08:47 No.1381
オニシモツケツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

2014/08/02(Sat) 00:12 No.655 で投稿したオニシモツケツボミフクレフシC-3056 から脱出した幼虫を飼育していたところ、本日、数匹の成虫が羽化しました。飼育していた幼虫を採取したゴールは、2014/07/29に採集したもので、その時のゴールの写真をあらためて紹介します。


寄主植物:オニシモツケ
撮影年月日:2014年7月29日/北海道当麻町
 

2015/06/03(Wed) 21:46 No.1382
Re: オニシモツケツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

南さん、オニシモツケツボミフクレフシの鮮明な写真をご投稿くださり、ありがとうございます。
昨年投稿された時点で、青森ではオニシモツケの結実末期となっていて、多少探したもののツボミフクレフシは見つけられませんでした。先月末の調査では、葉裏に出来るタマバエのゴールは既に小さなものが見られましたが、花が咲くまでにはもうしばらくかかりそうでした。ゴールは落花後にも一定期間残っているとのことですので、今年は丁寧に探してみたいと思います。発見できましたら、掲示板で報告させてください。


2015/06/03(Wed) 23:03 No.1383
Re: オニシモツケツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、コメントをありがとうございます。こちらでは、葉裏に出来るタマバエのゴールが見つかっていません。今期の課題にします。
羽化した成虫を、午後からエタノール標本にしましたが、5匹の成虫が羽化し、雄3匹、雌2匹でした。


2015/06/05(Fri) 18:36 No.1386
Re: オニシモツケツボミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: このゴールからも成虫を羽化させるのに成功されたのですね。すばらしいことです。オスが3匹羽化しているとのことですので、属の見当がつくと思います。検鏡させていただくのを楽しみにしています。

2015/06/05(Fri) 22:09 No.1390
Re: オニシモツケツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、コメントをありがとうございます。その後も羽化がつづき、雌雄共に10匹を超えました。明日からホザキシモツケのゴールを観察に行きますので、帰ってからオニシモツケツボミフクレフシから得られた成虫標本をお送りします。

2015/06/14(Sun) 23:42 No.1436
Re: オニシモツケツボミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: オニシモツケツボミフクレフシから得られたタマバエの成虫標本をお送り頂き、誠に有難うございました。早速、検鏡させて頂きましたところ、このタマバエは、Schizomyia 属の可能性が大と思われました。この属のタマバエは、現在、佐賀大学の徳田先生が研究中ですので、近々、標本を渡しておきます。新種で記載されるかも知れません。

2015/06/15(Mon) 06:04 No.1437
Re: オニシモツケツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、そうそうご検鏡をたまわり、ありがとうございます。
新種ということで、大変うれしく思います。このゴールは、旭川周辺では複数の場所で観察できていますが、更に他所で探してみます。まだ出現時期が未確認なので、今年は少し早い時期から観察します。


2015/06/03(Wed) 08:05 No.1379
キンギンボクの蕾ゴール 投稿者:Nabita

蕾のゴール3連発の3です。30日に三沢市ではもう1種、蕾のゴールを見つけました。キンギンボク(別名ヒョウタンボク)に、不自然に膨らんで、赤みを帯びた蕾がありました。よく見ると、対生の葉の同じ節位の花は既に開花が終わって枯れていて、ますます不自然です。

寄主植物:キンギンボク
撮影年月日:2015年5月30日/青森県三沢市
 

2015/06/03(Wed) 08:06 No.1380
Re: キンギンボクの蕾ゴール 投稿者:Nabita

そのような不自然な蕾を何個か採集し、花弁を切り取ったところ、内部にタマバエの幼虫がいました。写真に示した、もっとも大きく膨らんでいた蕾では、内部の幼虫は30頭を越えていました。
あまり膨らんでいない蕾では幼虫数が少なく、また赤みの弱いゴールは若いようで、内部にいる幼虫も少し小さいものでした。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/06/05(Fri) 18:44 No.1387
Re: キンギンボクの蕾ゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita さん; キンギンボクのツボミのゴールの写真をご投稿下さり、誠に有難うございました。このゴールは、これまで見たことがありませんでした。福岡では、スイカズラツボミトジフシと言うのが見つかっているのですが、それとは異なるようです。キンギンボクツボミフクレフシ D-0586 に決定しましょう。一つのゴールに幼虫が30匹とは、すごい数ですね。集中産卵のせいでしょうか。幼虫はジャンプするでしょうか?  もし、ジャンプすれば、Contarinia 属の可能性大です。


2015/06/05(Fri) 21:06 No.1388
Re: キンギンボクの蕾ゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、初確認のゴールではないかとの大変嬉しいお知らせ、ならびに早速のゴール名の提案とゴール番号の付与、誠にありがとうございます。
幼虫の回収には、ピンセットの先で、塊のまますくってサンプル瓶に入れる状態でしたが、ジャンプする幼虫は見られませんでした。ただ、写真の葯の上に写っている幼虫は明らかに若そうなので、ゴールの上側に写った集団になっている幼虫も、まだ老熟はしていなかったのではないかと思われます。
スイカズラにも蕾のゴールがあるとのこと。青森では個体数が少ない植物ですが、見つける機会があれば少し丁寧に探してみたいと思います。


2015/06/02(Tue) 07:42 No.1362
蕾のゴール3連発の1と2 投稿者:Nabita

北国青森でも、やっと春に産卵されたと考えられるゴールが見られるようになってきました。5月最後の週末で、自分では初めて見つけられたタマバエのゴールを3種類確認できました。2回に分けて投稿したいと思います。
まずは、管理人さんの「北海道の虫えい図鑑」に掲載されている、オオカメノキツボミフクレフシです。5月上旬から開花がみられていたので、木をみつけるたびに花序をみていたのですが、なかなかゴールはありませんでした。
青森県の中央にある、陸奥湾に突出した夏泊半島の先端付近で調査していたところ、オオカメノキが頻繁に見られました。それでも結果している木は合計3本と、1割程度の株しかなく、そのうち1株の2果序から1個ずつゴールを発見することができました。


寄主植物:オオカメノキ
撮影年月日:2015年5月30日/青森県平内町
 

2015/06/02(Tue) 07:44 No.1363
Re: 蕾のゴール3連発の1と2 投稿者:Nabita

ゴールをサンプルチューブに入れて持ち帰ったところ、1個は既に幼虫脱出済みで、もう1個からはチューブの中に幼虫が脱出していました。
写真はゴールの上に脱出幼虫を乗せて写したものです。胸骨が分かる状態で撮りましたが、写真が下手なのではっきりは見えません。
なお、翌31日には津軽半島の五所川原市(旧市浦村)でもオオカメノキツボミフクレフシを見つけました。やはり結果樹は少なく、5〜6本の結果樹のうち1本の2果序から、それぞれ1個と4個のゴールをみつけましたが、全て既に幼虫は脱出済みでした。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/06/02(Tue) 07:46 No.1364
ガマズミツボミトジフクレフシ? 投稿者:Nabita

ガマズミにも蕾のゴールがあるということで、開花前の花序を見ていたら、蕾の大きさにバラツキがありました。やや大きな方は、色も白っぽく、単に発育段階に差があるだけかもしれませんが、念のために採ってきました。

寄主植物:ガマズミ
撮影年月日:2015年5月30日/青森県三沢市


2015/06/02(Tue) 07:48 No.1365
Re: ガマズミツボミトジフクレフシ? 投稿者:Nabita

採って来た、白っぽく大きい方の蕾をピンセットで開くと、透明な水がほとばり出ました。その中にやや細長いタマバエの幼虫がいて、ゴールであることが確認できました。ガマズミツボミトジフクレフシになるのでしょうか。
緑っぽい小さな蕾の方は、単なる蕾でした。ゴールは、内部が水で満たされているほかに、葯・花糸・花柱などの発達が悪く、幼虫の摂食部位になっているのではないかと考えられました。また、幼虫が水に浸されているゴールは、アカソやムカゴイラクサのハコブフシで経験済みでしたが、蕾のゴールを何個か開いてそれが常態で間違いなさそうなのは意外でした。
これがガマズミツボミトジフクレフシであれば、ガマズミのタマバエゴールとして、「虫えい図鑑」の巻末リストに載っている6種は、全て青森県からも確認されたことになります。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/06/02(Tue) 21:24 No.1372
Re: 蕾のゴール3連発の1と2 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: ガマズミのゴールは、ご賢察の通り、 ガマズミツボミトジフクレフ D-0596a だと思います。薄葉先生が、福島県と山梨県で採集され、ガマズミツボミフシとして発表されたものです。薄葉 1984、インセクト 35: 40-43 「虫えい雑記 VII」 に出ています。虫えい図鑑でゴール和名を改称しました。コバノガマズミやミヤマガマズミからも、同じ様なゴールが知られています。ハクサンボクにもありますが、同じタマバエかどうか疑問が残ります。これらも、幼虫の DNA 解析が必要です。

2015/06/02(Tue) 21:27 No.1373
Re: 蕾のゴール3連発の1と2 投稿者:湯川淳一

南さん: オオカメノキツボミフクレフシは、南さんが発見されたゴールです。コメントの方を、よろしくお願い致します。

2015/06/02(Tue) 21:45 No.1374
Re: ガマズミツボミトジフクレフシ? 投稿者:Nabita

湯川先生、ガマズミツボミトジフクレフシでよいとのご判定、誠にありがとうございます。虫えい図鑑のリストになければ、こうした顕著でないものは見逃していたことと思います。薄葉先生の「虫こぶハンドブック」は書斎の整理が悪くて、行方不明でしたので改めて購入しました。本の最後の方の研究方法で「あらゆる植物のあらゆる部位に虫こぶがある可能性がある」という趣旨のことが書かれていて、肝に銘じたいと思いました。とはいえ、現実的には難しいところですが、ガマズミのようにゴールが多いものは、今後も注目していきたいと考えます。

2015/06/03(Wed) 00:05 No.1375
Re: オオカメノキツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、ご投稿ありがとうございます。ゴールの形状などは、Nabitaさんにご投稿いただいた内容と共通する点が多く、同種のものと思います。
2008年に発見したときは、旭川近郊で多数のゴールを観察することでき、2シーズンにわたって、採集したゴールから脱出した幼虫を飼育しましたが、その時は飼育に失敗して、羽化成虫を得ることができませんでした。
その後、採集場所の環境の変化とゴールを採集したせいもあって、形成数が激減してしまいました。以後、ゴールを採集せずに資源の回復を待っている状態です。
オオカメノキは道内に広く分布しますが、オオカメノキツボミフクレフシは局所的にしか観察することができません。またNabitaさんのご投稿にもあるように、1株当たりに形成されているゴールの数が少なく、飼育用に採集することを控えています。引き続き観察をつづけ、成虫をぜひとも羽化させたいと思っています。


2015/06/03(Wed) 07:57 No.1378
Re: オオカメノキツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

南さん、コメントありがとうございます。北海道でも発生地が限られ、1樹当たりのゴール数も少ないとのこと。幼虫脱出後のゴールは、しばらく樹上にありそうですから、今後の調査で発生地を増やせればと思います。

2015/05/31(Sun) 17:55 No.1358
ホザキシモツケハベリフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

葉縁が鋸歯の部分を残して葉裏に細長い袋状にふくれて、中空の幼虫室が形成されます。中に白色の幼虫が複数入っています。幼虫には、エゾシモツケシントメフシ、ホザキシモツケシントメフシと同様の淡褐色で先が蝶形の胸骨があります。
今回(2015.05.26)の観察で発見したゴールですが、中に3齢幼虫が入っているものもあり、複数のゴールを採集してきました。本ゴールは胆振管内の複数の湿地周辺で観察できましたが、まだ2齢幼虫が入っているものもありました。


寄主植物:ホザキシモツケ
撮影年月日:2015年5月26日/北海道安平町
 

2015/06/01(Mon) 21:45 No.1360
Re: ホザキシモツケハベリフクレフシ(仮称) 投稿者:Nabita

南さん、シモツケのゴール2種をご紹介くださり、ありがとうございます。
ホザキシモツケは青森にはないようですが、八甲田山に登ると別種のシモツケはあります。昨年は中山地までの調査で手一杯でしたが、今年は山地も調べられたらと思います。


2015/06/01(Mon) 22:08 No.1361
Re: ホザキシモツケハベリフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、コメントをありがとうございます。
こちらでも、今シーズンに形成された新しいゴールが観察できるようになりました。今年は暖かいので、車中泊でも、昨年よりだいぶ寝心地がいいです。


2015/06/02(Tue) 20:47 No.1369
Re: ホザキシモツケハベリフクレフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: ホザキシモツケの葉のゴールをご投稿頂き有難うございました。このゴールは、薄葉先生が1989年6月18日に、日光小田代原で採集され、ホザキシモツケハベリフクロフシ C-3128 として、インセクト 40:124-128 (1989) に、「虫えい雑記 X」 の中で発表されたものと同じ種類だと思います。虫えい図鑑では、591ページのリストの中に挙げております。栃木県に続いて、北海道は二つ目の記録となります。

2015/06/03(Wed) 00:30 No.1377
Re: ホザキシモツケハベリフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご教示ありがとうございます。
分布表のホザキシモツケハベリフクロフシ C-3128と虫えい図鑑のリストを見落としていました。
ゴールの特徴からゴール名も、頭の中では「フクロフシ」と繰り返していたのに、フクレフシになってしまいました。「栃木県に続いて二つ目の記録」ということで大変嬉しく思います。


2015/05/31(Sun) 17:53 No.1357
ホザキシモツケシントメフシ 投稿者:南 常雄

ホザキシモツケの新梢が芯止め状になるゴールで、頂部の数節の成長が阻害され、葉が重なって幼虫室になっています。ゴールを形成している葉はやや肥厚し、表面に短毛が見られます。1ゴールの中に複数の幼虫が入っていて、ときに数十匹におよびます。
2014年7月に発見した時は、ゴールはすでに成熟し、中の幼虫は3齢になっていました。採集したゴールには、橙色と白色の幼虫がほぼ同数入っていましたが、橙色の幼虫が入っていないゴールがあったので、白色幼虫が形成者だと思います。いずれの幼虫にも胸骨があります。
今回(2015.05.26)の観察は、ゴールの出現時期を調べようと思ったのですが、昨年観察した場所では既にゴールが形成されていました。現地でゴールを一個開いてみると、1齢と思われる小さい幼虫が6匹入っていました。ホザキシモツケの群落は他所にもありますが、本ゴールを観察できるのは、現在はこの1箇所だけです。


寄主植物:ホザキシモツケ
撮影年月日:2015年5月26日/北海道苫小牧市
 

2015/06/02(Tue) 21:07 No.1371
Re: ホザキシモツケシントメフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: ホザキシモツケシントメフシは初めてのタマバエゴールだと思います。C-3129 としましょう。幼虫はジャンプするでしょうか? これから幼虫がゴールから脱出することでしょうね。バラ科には、色々な植物にシントメフシが作られますので、種の同定のためには、これらの幼虫と DNA 解析で比較する必要がありそうです。

2015/06/03(Wed) 00:18 No.1376
Re: ホザキシモツケシントメフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、そうそうにコメントならびにゴール番号をありがとうございます。さっそく分布表に加えさせていただきました。昨年、採集したゴールはすべて解剖して幼虫を取り出し、橙色、白色幼虫ともに99%エタノール標本で保存しています。一部を飼育しましたが、現在、羽化はしていません。自然に脱出した幼虫ではないので、羽化するのか心配です。


2015/05/23(Sat) 04:38 No.1350
ご教示ください 投稿者:matu

不明のツル植物の葉の縁にあった虫こぶなのですが、手許にある図鑑でみても似たものがありませんでした。この写真で判断出来ましたら、ご教示下さいm(_ _)m

寄主植物:
撮影年月日:2015年5月22日/長崎県佐世保市
 

2015/05/23(Sat) 17:39 No.1351
Re: ご教示ください 投稿者:南 常雄

matu 様、ご投稿ありがとうございます。
樹木病害のさび病の1種で、虫こぶの中では菌えいと言われるものです。虫こぶ図鑑などでも僅かに採り上げられていますが、樹木病害などの図鑑では、詳しいく解説されているものもあります。円形に変色し、葉の表裏どちらかにドーム状に膨らみます。表面に小さい突起(胞子堆)を生じ、成熟すると頂部が椀状に開いて、中央部から胞子を吹き出します。同様の菌えいは多くの植物でみられ、原因となる菌も、それぞれ異なるようです。


2015/05/23(Sat) 19:08 No.1352
Re: ご教示ください 投稿者:matu

南様、詳しい説明ありがとうございましたm(_ _)m


2015/05/20(Wed) 16:45 No.1347
キタコブシハグキケコブフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

キタコブシで新しい虫えいが見つかりました。発見されたのは青森県のYさんで、私のところに虫えいを送ってく下さいました。Yさんの許可を得て、掲示板にアップさせて頂きます。虫えいは、キタコブシの越冬芽や葉柄、葉脈に形成されるもので、タマバエによるものです。写真は越冬芽にできたものですが、これが伸長する場合としない場合があるようです。伸長しますと、葉柄や葉脈にゴールが生じるようです。タマバエは Pseudasphondylia 属の一種と思われます。先日、マタタビツボミタマバエのことを投稿いたしましたが、マタタビツボミタマバエも Pseudasphondylia 属です。そこで、今回発見されたキタコブシのタマバエが、マタタビツボミタマバエと同一種であれば、キタコブシやコブシがマタタビツボミタマバエの幻の冬寄主であることが判明します。現在、キタコブシの虫えいから成虫が羽化していますので、やがて、マタタビツボミタマバエと形態的な比較やDNA 塩基配列の比較など行い、確かめる予定です。これとは別に、同属のミズキツボミタマバエの冬寄主も未発見です。キタコブシやコブシがミズキツボミタマバエの冬寄主である可能性も否定できません。長年の謎が解き明かされるかもしれない、わくわくする一瞬です。

寄主植物:コタコブシ(モクレン科)
撮影年月日:2015年5月10日/青森県むつ市芦崎
 

2015/05/22(Fri) 21:25 No.1349
Re: キタコブシハグキケコブフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

キタコブシハグキケコブフシから得られたタマバエのDNA 解析が、K君の頑張りで、早くできました。
結果は、残念ながら、マタタビツボミタマバエでも、ミズキツボミタマバエでもありませんでした。Pseudasphondylia 属の別種ということになり、新たに、なぞが増えました。マタタビツボミタマバエと、ミズキツボミタマバエの冬寄主が、位然、判明していませんし、キタコブシハグキケコブフシの夏寄主を探す必要性がでてきました。とりあえずは、マタタビやミズキの蕾に産卵に来るタマバエの成虫を採集する努力を続けたいと思っています。キタコブシやコブシの近くに、夏寄主のゴールができていないか、探す楽しみも増えました。今後とよろしくお願い申し上げます。




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