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虫えい同好会掲示板
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2017/06/30(Fri) 14:59 No.2741
オオバノキハダ(雌株)の花梗に形成された虫えい 投稿者:小川

箱根でオオバノキハダの花梗に形成された虫えいを見つけ、観察したので報告を致します。通常、本樹木は高木のため枝先の葉や花、果実の観察が難しいのですが、写真-1のとおり花梗に形成された2つの虫えい(左側の枝)を採取することができました。この虫えいの観察結果を以降に記載しますので、和名並びに形成昆虫などご教示を戴ければ幸いです。宜しくお願い申し上げます。


寄主植物:オオバノキハダ
撮影年月日:2017年06月11日/神奈川県足柄下郡箱根町
 

2017/06/30(Fri) 15:01 No.2742
Re: オオバノキハダ(雌株)の花梗に形成された虫えい 投稿者:小川

観察結果1:虫えいは、複数の蕾の共通の枝にあたる「花梗」で楕円の扁球形(約5o×7o)に形成されていました。(写真-2)

寄主植物:オオバノキハダ
撮影年月日:2017年06月11日/神奈川県足柄下郡箱根町


2017/06/30(Fri) 15:03 No.2743
Re: オオバノキハダ(雌株)の花梗に形成された虫えい 投稿者:小川

観察結果2:2つの虫えい各々を解体しました。
1つ目の虫えいには1つの虫室があり、1匹の黄色い幼虫の存在が確認できました。(写真-3)


寄主植物:オオバノキハダ
撮影年月日:2017年06月11日/観察結果2:2つの虫えい各々を解体しました。


2017/06/30(Fri) 15:06 No.2744
Re: オオバノキハダ(雌株)の花梗に形成された虫えい 投稿者:小川

観察結果3:しかしもう一つの虫えいは、外壁と虫室の間に穴が貫通しており、幼虫の存在が確認できませんでした。(写真-4)

寄主植物:オオバノキハダ
撮影年月日:2017年06月11日/神奈川県足柄下郡箱根町


2017/06/30(Fri) 15:08 No.2745
Re: オオバノキハダ(雌株)の花梗に形成された虫えい 投稿者:小川

観察結果4:1つ目の虫えいに存在した幼虫の大きさは2o程度(写真-5)です。この幼虫は体を丸く縮めた後に大きくジャンプしていました。
なお、素人ながら幼虫の腹面、側面を観察しましたが、胸骨と思われる部位は確認できませんでした。


寄主植物:オオバノキハダ
撮影年月日:2017年06月11日/神奈川県足柄下郡箱根町


2017/06/30(Fri) 19:13 No.2746
Re: オオバノキハダ(雌株)の花梗に形成された虫えい 投稿者:湯川淳一

小川様:オオバノキハダの虫えいのご投稿、有難うございました。確かに、キハダは大木になり、虫えいの発見は困難です。大変珍しい虫えいです。これまで、宮崎県で、キハダハグキコブフシ C-3594a が発見されており、幼虫の形状から、形成者のタマバエは、Schzomyia 属か、その近縁属ではないかと思っております。

今回、ご投稿のオオバノキハダの虫えいも同じものと思います。花梗だけではなく葉柄に形成されることも多いですので、ハグキコブフシにしています。オオバノキハダは、キハダの変種ですが、虫えい和名と虫えい番号は、オオバノキハダハグキコブフシ C-3594b にして、一応、区別しておきましょう。

ジャンプする幼虫は、虫えい形成者ではなく、空の虫えいを利用する別のタマバエだと想像されます。
標本が得られましたら、おついでの時に、受取人払いでお送り頂けますれば有難いと存じます。

Schizomyia に近いタマバエですので、将来は、佐賀大学の徳田誠さんと、留学生の院生に研究してもらう予定です。今後ともよろしくお願い申し上げます。



2017/07/01(Sat) 20:40 No.2750
Re: オオバノキハダ(雌株)の花梗に形成された虫えい 投稿者:小川

湯川先生

詳細なご説明を戴き、さらに虫えい名称及び識別コードを付与して戴き、有難うございました。
本日、ちょうど箱根に所用があったため、午後から当該オオバノキハダを再観察してきました。その結果、先生のご説明の通り、葉柄に形成された虫えい1つ、及び葉の主脈に形成された虫えいを4つを見つけることができ、ハグキコブフシであることを理解致しました。しかし残念ながら花梗の虫えいは見つからず、また、いづれの虫えいも写真のとおり幼虫の脱出孔と思われる小孔または裂開して茶色く変色しており、幼虫標本を採取することができませんでしたので継続課題と致します。
今回も、ご多忙の中でご教示を戴き、本当に有難うございました。今後とも宜しくお願い申し上げます。


寄主植物:オオバノキハダ
撮影年月日:2017年07月01日/神奈川県足柄下郡箱根町


2017/06/28(Wed) 10:50 No.2734
サクラハトサカフシですか? 投稿者:立野正敏

数年前にも同様の投稿をしました。色といい、一見、虫のようです。綺麗と言うかは分かりませんが(笑)。

寄主植物:サクラ
撮影年月日:2017年6月28日/釧路市(春取湖周辺)
 

2017/06/28(Wed) 14:28 No.2735
Re: サクラハトサカフシですか? 投稿者:南 常雄

立野正敏様、ご投稿ありがとうございます。
このゴールはサクラハトサカフシです。私はエゾヤマザクラに形成されたものしか観察したことがありませんが、葉縁が二重鋸歯になっているようなので、これもチシマザクラでよろしいでしょうか。葉の裏側がスリットになっているので、静かに開くと中を見ることができます。


2017/06/28(Wed) 15:37 No.2736
Re: サクラハトサカフシですか? 投稿者:立野正敏

南さま
ありがとうございます。チシマザクラです。前に投稿した木には、その後見られず、離れた別の場所にありました。多発しているのいるので、ムシさんの気まぐれで集団移動しているのでしょうか?


2017/06/28(Wed) 21:28 No.2739
Re: サクラハトサカフシですか? 投稿者:南 常雄

サクラハトサカフシで生まれたサクラフシアブラムシの有翅胎生虫は、ゴールから脱出してヨモギの葉裏で産仔され、これは無翅胎生虫になります。ヨモギへ移動した後も複数世代をへて、秋に有翅産雌虫が現れてサクラへもどります。環境にもよりますが、この間に移動していくのではないかと思います。
ちなみに、こちらではエゾヤマザクラに形成されますが、毎年、同じ木に形成されねことが多いようです。
この掲示板上部のリンク集に「北海道の虫えい(虫こぶ)」にも掲載されているので、ご参考ください。


2017/06/29(Thu) 06:50 No.2740
Re: サクラハトサカフシですか? 投稿者:立野正敏

南さま
ありがとうございます。複雑な生態ですね。勉強になりました。


2017/06/26(Mon) 23:25 No.2728
シダハマキフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

 シダの葉先を表側に巻き込んだゴールがありました。ゴールはほぼ球形で径20〜25mm、中に7〜8mmのハバチの終齢幼虫が入っていました。発見時には多くのゴール内は空でしたが、数個のゴール内でハバチの幼虫を確認することができました。
 寄主はサカゲイノデと思われますが、苞子嚢などが確認できていないので、更に観察が必要です。


寄主植物:シダ類
撮影年月日:2017年6月21日/北海道当麻町
 

2017/06/28(Wed) 19:21 No.2737
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:ハバチのゴールは、私は専門外ですので、現在、私の知人を通じて、ハバチの専門家にコメントをお願いできるかどうか、問い合わせ中です。しばらく、お待ち頂けますようにお願い致します。

2017/06/28(Wed) 21:10 No.2738
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

湯川先生、お手数をおかけします。
よろしくお願いいたします。


2017/07/01(Sat) 16:55 No.2747
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

ハバチのご専門の内藤親彦先生から、湯川宛に、直接、メールでご返事を頂きましたので、内藤先生に代わって、私がご返信をコピーして、下記の通りアップさせて頂きます。

お問い合わせのシダハマキフシの件ですが、シダ類を寄主植物とするハバチはシダハバチ亜科とヨフシハバチ科に限られています。大半は葉の外部摂食者ですが、一部幼虫が茎に潜る仲間がいます。ヨフシハバチ科の幼虫は茎に潜り、産卵痕から球状の泡状物質を出します。シダハバチ亜科のナナフシハバチ属の幼虫も茎に潜りますが、外部に特別な物質は出しません。両群共にゴールを作ることはありません。
シダにゴールを作るハバチは今のところ報告されていないと思います。

もしかするとハバチでない可能性があります。幼虫の写真か実物をお送りいただくとはっきりすると思います。コウチュウのコメツキモドキもイノデ上でよく見かけますが、この種の幼虫がゴールを作っている可能性があるかも知れません。参考にしていただければ幸いです。
内藤親彦


2017/07/01(Sat) 18:59 No.2749
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:akaitori

蛾の幼虫で丸い巣を作るものがいます。
イノモトソウノメイガは北海道には分布しませんが、近縁種にもシダに巣を作るものがいるそうです。
http://ga1996.ti-da.net/e825265.html


2017/07/01(Sat) 23:13 No.2751
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

湯川先生、お手数をおかけしました。
明日にでも内藤先生に、幼虫の写真を添付してメールをお送りしたいと思いますが、とりあえずこちらに幼虫の写真を投稿いたします。


寄主植物:
撮影年月日:2017年6月15日/北海道当麻町


2017/07/01(Sat) 23:15 No.2752
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

akaitori様 コメントありがとうございます。
幼虫は難しいですが、ハバチではないかと思います。


2017/07/02(Sun) 07:46 No.2753
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:akaitori

蛾は100%ないですね。
ハバチっぽいですね。
ヒゲナガハバチ亜科ハコブハバチ属やハマキハバチ属に似た雰囲気ですね。
新種でしょうか。


2017/07/10(Mon) 11:01 No.2760
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

内藤親彦先生にメールに添付した幼虫の写真について、詳細なご返信をいただきましたので、下記のとおりご紹介いたします。

7月1日から一週間ほど留守にしていました。返事が遅くなり失礼しました。
お送りくださった写真の幼虫はハバチに間違いありません。

ヤナギ類に葉巻ゴールを作るのはヒゲナガハバチ亜科のPhyllocolpa属で、幼虫は6対の腹脚をもちます。写真の幼虫の腹脚は7対と思われますので、ヒゲナガハバチ亜科の仲間ではありません。この仲間がシダ類にゴールを作ることも考えられません。

幼虫の腹脚が7対ある仲間として考えられる可能性は二つあります。
シダハバチ亜科のナナフシハバチ属Heptamelusは幼虫が葉軸に潜ることをお伝えしましたが、近縁属のヒゲブトナナフシハバチ属Pseudoheptamelusの幼虫は外部摂食者で、葉軸に穴をあけ茎組織を食べることがヨーロッパから報告されています。日本にも1種が北日本を中心に分布していますが、生態は不明です。日本の種の幼虫もシダの葉軸を摂食するなら、その過程で先端の葉が捲かれる可能性も考えられます。
今一つは、マルハバチ亜科の可能性です。本亜科は生活形態が多様で、ゴール形成種もいます。しかし、分類が難しく、生活史も不明な属が多くあります。シダハマキフシの形成者は新属や新種の可能性があります。

いずれにしましても、成虫の同定が問題を解決すると思いますので、是非飼育により成虫を羽化させて下さい。シダハバチ亜科の老熟幼虫は一般に朽ち木に潜り蛹室を作り、マルハバチ亜科の幼虫は地中でもろい土の蛹室を作りますので、土の上に朽ち木を置いて潜入に備えて下さい。

お役に立てれば幸いです。
内藤親彦


2017/07/12(Wed) 18:30 No.2763
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

内藤親彦先生:シダハマキフシに関する貴重なコメントを有難うございました。今後とも掲示板をよろしくお願い申し上げます。

2017/08/18(Fri) 21:08 No.2806
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

寄主植物がオシダと判明しましたので、ゴール名称を「オシダハマキフシ」とします。

2017/06/25(Sun) 18:48 No.2723
タカノツメ果実の虫えい? 投稿者:Tominaga

タカノツメの果実から何か突き出ていたのでよく見ると抜け殻でした。ハナイカダミフクレフシでもこんな感じでしたので虫えいかと思いましたが、それほど大きくふくれているわけではありませんでした。掲示板で調べてみると、ハンマー 様(投稿No.1443)が報告されていたタカノツメミフクレフシ(C-4147)が似ていると思いました。同じものでしょうか。
なお、散房花(果)序の一つを持ち帰ったところ、別の果実から同様に抜け殻が突き出ていてタマバエと思われるものが羽化していました。


寄主植物:タカノツメ
撮影年月日:2017年6月24日/奈良県高取町高取山
 

2017/06/25(Sun) 18:51 No.2724
Re: タカノツメ果実の虫えい? 投稿者:Tominaga

タカノツメ果実から羽化したタマバエ?です。ビニール袋にとまっているところを外から撮影したので、体の下側が写っています。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2017/06/25(Sun) 23:24 No.2725
Re: タカノツメ果実の虫えい? 投稿者:ハンマー

Tominaga様
おそらく、私が投稿したものと同じものだろうと思います。

私も6月10日にお写真と同じように、ゴールから蛹殻が突出しているのを観察し、ゴールを少し持ち帰りました。当地(兵庫県三田市)では寄生蜂の寄生率が高いようで、かろうじて1匹のタマバエが羽化しましたが、その後、10匹近くの寄生蜂が羽化してきました。
もう遅いのかもしれませんが、今日、新たにタカノツメを採集してきましたので、もう少し様子を見て、標本を湯川先生にお送りしようと思っています。


2017/06/26(Mon) 14:25 No.2726
Re: タカノツメ果実の虫えい? 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ご投稿、有難うございました。
ハンマー様:コメントを有難うございました。
この虫えいは、まさしく、ハリオタマバエ属の一種 Asphondylia sp. が形成したタカノツメミフクレフシ(C-4147) だと思います。同じウコギ科のハナイカダミフクレフシ C-4150 やキヅタミフクレフシ C-4172 を形成するハリオタマバエ類と、DNA 解析で比較する必要があります。標本が得られましたら、受取人払いで、ぜひ、お送りいただけますようお願い申し上げます。

キヅタは明らかに越冬寄主ですが、ハナイカダは、5月頃に開花しますので、冬寄主は不明のままですし、これから夏にかけて、どの寄主に移動するのかも分かっていません。タカノツメの開花期も6月頃でしょうから、冬寄主は不明ですね。これから、楽しみな検討課題です。今後ともよろしくお願い申し上げます。


2017/06/27(Tue) 23:22 No.2732
Re: タカノツメ果実の虫えい? 投稿者:Tominaga

ハンマー 様、コメントありがとうございます。
抜け殻がなければ見逃すところでした。今のところタマバエ1匹しか出てきていません。成虫がたくさん羽化するといいですね。

湯川先生、ご教示ありがとうございます。
タカノツメミフクレフシ(C-4147)で記録させていただきます。それでは今後ともよろしくお願いします。


2017/06/25(Sun) 10:49 No.2721
エゴノキの虫えい 投稿者:Tominaga

先日、ハンマー 様が紹介されていたエゴノキのつぼみの虫えいと同じと思われるものがありました。昨年の写真を整理していたら同じものを見つけていたことがわかりました。思い返すと同じ場所で落ちているのをみつけたので、同じ木にできていたようです。

三峰山ではその他、ウツギメフクレフシ(ヤブウツギ)、エゴノキメフクレフシ、タンナサワフタギメフクレフシのほか、イヌシデメフクレフシを見ました。また下山してからはサクラハトサカフシも見つけました。いろいろ見られて面白かったです。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2017年6月17日/奈良県宇陀郡御杖村三峰山
 

2017/06/25(Sun) 10:53 No.2722
Re: エゴノキの虫えい 投稿者:Tominaga

三峰山ほかでみられた虫えい写真です。
順番に、ウツギメフクレフシ、エゴノキメフクレフシ、タンナサワフタギメフクレフシ、サクラハトサカフシです。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2017/06/26(Mon) 14:49 No.2727
Re: エゴノキの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:Tominaga さんのご努力で、すごい勢いで、奈良県の虫えい記録が増え続けていますね。すべて、奈良県発記録です。サクラハトサカフシはアブラムシの虫えいですが、それ以外は、すべて、タマバエによるものです。

なお、今回のヤブウツギのウツギメフクレフシは、ヤブウツギメタマフシ D-0610e を使っています。ノブドウミタマバエの冬寄主となっているものは、この他に、タニウツギ、ツクシヤブウツギ、ハコネウツギ、ニシキウツギ、ニオイウツギなどがありますが、虫えい和名に、寄主植物名を冠して、アルファベットをつけて区別しています。


2017/06/27(Tue) 23:11 No.2731
Re: エゴノキの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、虫えいの確認ありがとうございます。また、虫えい名の訂正もしていただき申し訳ありません。

虫えいを見つけるのは全くの偶然です。これまで虫えいを見つけても、質問や報告できるところがなかったので、この掲示板があることは大変ありがたいです。

奈良県には研究者がいないためか、今年発行された「奈良県野生生物目録」にはタマバエ科が6種類しか記載されていません。残念なことです。


2017/06/23(Fri) 22:43 No.2717
オノエヤナギの虫えい 投稿者:Tominaga

オノエヤナギの葉裏にこぶ状の虫えいがついていました。なお、虫えいは無毛で、葉表にはふくらんでいませんでした。「虫えい図鑑」に載っていないようですのでご教示ください。

寄主植物:オノエヤナギ
撮影年月日:2017年6月17日/奈良県宇陀郡御杖村三峰山
 

2017/06/24(Sat) 06:30 No.2718
Re: オノエヤナギの虫えい 投稿者:南 常雄

Tominaga様、ご投稿ありがとうございます。
本ゴールは、虫えい図鑑ではシバヤナギハウラタマフシ(複数寄主)として載っているものが参考になります。また巻末の「寄主植物別虫えいおよび虫えい形成者リスト」には、オノエヤナギハウラタマフシが載っています。同様のコールは、他にも複数の Salixに形成されます。


2017/06/24(Sat) 10:31 No.2719
Re: オノエヤナギの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:南さんのご紹介の通り、虫えい図鑑では、リストに出て来ます。図鑑の解説のように、この虫えいはハバチの一種によって形成されたものです。ヤナギ類に虫えいを形成する Pontania 属のハバチ類の研究は、残念ながら、日本では、図鑑刊行当時から、あまり進んでいないようで、多くの種が未同定のまま残されています。

アメリカでは、北アリゾナ大学の Price 博士を中心とした研究グループにより、ヤナギハバチ類を題材にした、多くの進化・生態学的な研究が発表され、世界の虫えい研究をリードして来ました。現在も Price 博士の多くのお弟子さんたちが、世界各地で活躍されています。

日本でも、若い研究者が現れて、精力的に分類や生態の研究に取り組んでくださると良いのですが。


2017/06/25(Sun) 07:43 No.2720
Re: オノエヤナギの虫えい 投稿者:Tominaga

南 常雄 様、湯川先生、ご教示ありがとうございます。
ハバチの一種によるもので、オノエヤナギハウラタマフシということで記録させていただきます。写真のあるものだけを見ていて、巻末リストまで見ていませんでした。
ヤナギ類には様々な虫えいがみられますので今後も気をつけてみたいと思います。


2017/06/23(Fri) 15:55 No.2714
カシワワカメコムレタマフシ 投稿者:南 常雄

虫えい図鑑のカシワワカメコムレタマフシの項には、分布に北海道の記載がないので別のゴールかも知れませんが、ゴールの形態からは同種ではないかと思われます。ゴールが形成されている枝先を5本採集し、飼育したところ174匹の成虫が羽化しました。
同種のゴールは、2013年5月下旬に北海道日高町でミズナラでも観察いたしました。


寄主植物:カシワ
撮影年月日:2017年6月5日/北海道伊達市
 

2017/06/23(Fri) 17:59 No.2715
Re: カシワワカメコムレタマフシ 投稿者:阿部芳久

南 常雄 様

御投稿を拝見しました。カシワワカメコムレタマフシは図鑑が出版された1996年当時は九州からしか知られておらず、ゴール形成蜂に学名が与えられていませんでした。このタマバチは1998年にAndricus kashiwaphilusという学名の下に新種として記載されました。


2017/06/23(Fri) 21:56 No.2716
Re: カシワワカメコムレタマフシ 投稿者:南 常雄

阿部先生、早速ご教示を賜りありがとうございます。
タマバチのゴールは写真を撮ってはいましたが、詳細な観察をあまりしていませんでした。今後は採集や飼育などで、成虫の羽化を試みたいと思います。


2017/06/22(Thu) 00:20 No.2708
カマツカの虫えい? 投稿者:Tominaga

カマツカ(バラ科)の展開前の新葉が異様にふくれて赤味を帯びており、折りたたまれている葉を開くと中に幼虫が十数匹入っていました。これも虫えいでしょうか。

寄主植物:カマツカ
撮影年月日:2017年6月17日/奈良県宇陀郡御杖村三峰山
 

2017/06/22(Thu) 10:19 No.2709
Re: カマツカの虫えい? 投稿者:南 常雄

Tominaga様、ご投稿ありがとうございます。
中に入っている幼虫はタマバエでよろしいでしょうか。北海道でタマバエによって形成される同様のゴール「シウリザクラハオレフシ C-3232」が発見されています。中に白色の幼虫が複数入っていて、多い時には数十匹におびます。バラ科にタマバエが形成するハオレタイプのゴールが少ないように思います。湯川先生に連絡いたします。


2017/06/22(Thu) 15:10 No.2711
Re: カマツカの虫えい? 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:カマツカに形成されたハオレフシは、初めて見ました。これまで、カマツカでは、カマツカハミャクコブフシ C-3070 とカマツカハイボフシ C-3080、カマツカツボミトジフシ C-3081、カマツカミフクレフシ C-3082 の4種類のタマバエ・ゴールが知られていましたので、新発見だと思います。これも、おついでの時に、幼虫標本を確認させて下さい。その上で、虫えい番号を決定させて頂きたいと存じます。

バラ科のハオレフシは、これまで、オキナワシャリンバイハオレフシ C-3050、ノイバラハオレフシ C-3230a、サンショウバラハオレフシ C-3230b、シウリザクラハオレフシ C-3232, バラハオレフシ C-3235、ハマナスハオレフシ C-3270、ヤマブキハオレタマフシ C-3294 が知られています。

中でも、施設栽培バラで発生したバラハオレタマバエ Contarinia sp. は害虫として問題になっています(徳田・湯川, 2004; 九州病害虫研究会報 50: 77-81)。また、ノイバラハオレタマバ Dasineura sp. による加害も知られています(徳田ら、2009;日本応用動物昆虫学会誌 53: 185-188)。なお、サンショウバラとハマナスのタマバエも Dasineura sp. です。このように、同じようなハオレフシでも、タマバエの属が異なりますので、要注意です。


2017/06/22(Thu) 21:53 No.2713
Re: カマツカの虫えい? 投稿者:Tominaga

南 常雄 様、コメントありがとうございます。
幼虫はタマバエと思います。幼虫の色は大きいものでは赤味を帯びていました。
「北海道の虫こぶ(虫えい)」を拝見させていただきました。虫えいは枝先の2〜3枚にできていましたが、もう少し生長するとシウリザクラのような形態になるのかもしれません。

湯川先生、ご教示ありがとうございます。
カマツカハミャクコブフシは同じ日に別のカマツカで見ました。1日で2種類のカマツカ虫えいが見られるとは思いませんでした。
ハオレフシの幼虫標本は他の不明種とともにお送りさせていただきます。


寄主植物:カマツカ
撮影年月日:2017年6月17日/奈良県宇陀郡御杖村三峰山


2017/06/19(Mon) 23:43 No.2705
ヒメシャラの虫えい 投稿者:Tominaga

連続投稿すみません。
ヒメシャラの葉に虫えいがみられました。掲示板で以前に「ナツツバキハフクレフシ」(投稿No.406、小泉さま)が紹介されていましたが、両面にふくらんでいるところはよく似ていると思いました。なお、持ち帰った虫えいから白い幼虫が出てきました。1個の虫えいに1匹ずつ入っていたようです。ナツツバキ虫えいの形成者と同じものでしょうか。


寄主植物:ヒメシャラ
撮影年月日:2017年6月17日/奈良県宇陀郡御杖村三峰山
 

2017/06/20(Tue) 18:48 No.2706
Re: ヒメシャラの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominagasa 様:ヒメシャラの虫えいのご投稿、有難うございました。これまで、ヒメシャラハミャクコブフシ C-2777 が、神奈川県箱根町(掲示板 2185)と宮崎県のえびの市と小林市で見つかっています。これと同じものだと思います。奈良県から、初めてです。

ナツツバキハフクレフシ(投稿No.406、小泉正人様)からは、まだ、タマバエの幼虫が確認されておりません。ハフクレフシですので、多分、ハミャクコブフシのタマバエとは、別物だと思います。

なお、ヒメシャラからは、ヒメシャラメウロコフシ C-2774(神奈川県箱根町)、とヒメシャラハグキコブフシ C-2776 (屋久島)が知られています。


2017/06/20(Tue) 22:41 No.2707
Re: ヒメシャラの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご教示ありがとうございます。「ヒメシャラハミャクコブフシ」(C-2777)で記録させていただきます。
掲示板の確認が不十分で気がつきませんでした。箱根町(投稿No.2185、小川さん)の虫えいを見ると赤く色づいていますが、こちらは林内の低木で日当たりが悪く色づいていなかったようです。
ヒメシャラは太平洋側のブナ帯に広く分布していますので、他地域でもみつかりそうですね。あと奈良県には近縁種のヒコサンヒメシャラもありますので気をつけてみたいと思います。


2017/06/22(Thu) 11:21 No.2710
Re: ヒメシャラの虫えい 投稿者:小泉正人

Tominagaさま・・・私が赤城山で見たナツツバキハフクレフシは葉裏側には膨らんでいませんでした。
幼虫は白く1匹でした。その後も赤城山系では何か所かで確認しています。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2017/06/22(Thu) 21:24 No.2712
Re: ヒメシャラの虫えい 投稿者:Tominaga

小泉 様、ご指摘ありがとうございます。
ナツツバキの葉裏にもふくらんでいるように見えてしまったようで、間違ってすみませんでした。
今回みたヒメシャラは葉表より葉裏のほうが大きくふくらんでいましたので、違うことに気づくべきでした。
奈良県にはナツツバキもありますが、ヒメシャラほどは多くありません。紀伊山地の大台ケ原や大峰山脈には比較的多いようですので、気をつけてみます。


寄主植物:ヒメシャラ
撮影年月日:2017年6月17日/奈良県宇陀郡御杖村三峰山


2017/06/19(Mon) 21:47 No.2700
ノササゲの虫えい? 投稿者:Tominaga

今度は、ノササゲ(マメ科)の葉で虫えいらしきものを見つけました。葉が薄いためかホドイモのように肉厚にはなっていませんでしたが、中には白い幼虫が1〜2匹入っていました。
これも虫えいと言ってよいでしょうか。

あと、ユクノキ(マメ科)でも虫えいと思われるものがありました。折れたたんだ葉の中肋付近がいびつに縮れその中に幼虫がいたようですが、すでに幼虫は出て行ったあとでした。内部は表面が食べられた跡がありました。
新葉が展開する前に虫えいが形成されはじめ、中肋付近が虫えいとなり、周りは普通に葉として生長して開くという感じでしょうか。


寄主植物:ホドイモ
撮影年月日:2017年6月17日/奈良県宇陀郡御杖村三峰山
 

2017/06/19(Mon) 21:52 No.2701
Re: ノササゲの虫えい? 投稿者:Tominaga

ユクノキの虫えいと思われる写真です。わかりにくくてすみません。

寄主植物:ユクノキ
撮影年月日:2017年6月17日/奈良県宇陀郡御杖村三峰山


2017/06/19(Mon) 21:56 No.2702
Re: ノササゲの虫えい? 投稿者:Tominaga

No.2700の投稿で奇主植物をホドイモとしていますが、ノササゲの間違いです。たいへん申し訳ありませんでした。

2017/06/19(Mon) 22:13 No.2703
Re: ノササゲの虫えい? 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ノササゲやユクノキの虫えいのご投稿を有難うございました。また、先般のホドイモをノササゲに修正しておきます。今度の虫えいもタマバエによって形成された可能性が大きいですね。一種のタマバエが、次々とマメ科の寄主植物を使って世代を繰り返していることも考えられますね。急ぎませんので、おついでの時で結構ですから、幼虫標本を拝見させて下さい。

2017/06/19(Mon) 23:29 No.2704
Re: ノササゲの虫えい? 投稿者:Tominaga

湯川先生、いつもありがとうございます。上記のような虫えいは「ハオレフシ」と呼んでよいものでしょうか。
今回の山歩きでは虫えいがいろいろみられました。不明の幼虫標本がまだありますので、まとめてお送りするようにします。


2017/07/12(Wed) 18:28 No.2762
Re: ノササゲの虫えい? 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ノササゲの虫えいから得られた幼虫をお送りくださり、誠に有り難うございました。タマバエの幼虫であることを確認いたしました。これまで記録されています、写真を拝見する限り、ヤマハギやマルバハギの虫えいに似ていますので、ノササゲの虫えい和名は、ノササゲハトジタマゴフシ C-3487 にさせて頂きたいと思います。新発見のタマバエ虫えいです。現時点では、幼虫の胸骨は、きわめてオーソドックスな形状をしていますので、属の同定まではできませんでした。成虫が得られるのを待ちたいと思います。

2017/07/16(Sun) 22:25 No.2766
Re: ノササゲの虫えい? 投稿者:Tominaga

湯川先生、幼虫の同定ならびに虫えい和名の命名をしていただきありがとうございました。
ホドイモも含めて今後も観察を続けたいと思いますので、よろしくお願いします。


2017/06/11(Sun) 17:56 No.2694
ホドイモの虫えい 投稿者:Tominaga

ホドイモ(マメ科)の頂小葉(まれに側小葉も)に虫えいがみられました。割ってみると、白い幼虫が多数(大きさも様々)入っていました。虫えい図鑑に載っていませんでしたのでご教示ください。

先日のボタンヅルハコブフシも同じ場所だったので確認すると、色は特に変化なく、ほとんどの虫えいで穴が開いていて中身はカラでした。別のボタンヅルでは葉の縁が巻いたようになって変色しているものがあり、開いてみると幼虫がいました。これも虫えいでしょうか。

その他、キブシハコブケフシ(C-4070)があり、裏の毛が密生した部分にフシダニではなく別の幼虫がいましたが、これは二次利用者かもしれません。あと、ボダイジュハツノフ( C-4010b)もありました。

マタタビはすでに開花しており、雌花の蕾を見ているとすでに虫えいが形成され始めていました。いい天気でしたのでタマバエらしいものは残念ながら見られませんでした。


寄主植物:ホドイモ
撮影年月日:2017年6月10日/奈良県高取町
 

2017/06/12(Mon) 22:13 No.2695
Re: ホドイモの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ホドイモの虫えいのご報告、有難うございました。これまで、ホドイモから虫えいが発見されたことがありません。お手柄の新発見です。白い幼虫が多数入っていたと言うことですので、タマバエによる虫えいの可能性が高いです。いずれにせよ、幼虫を拝見した上で、タマバエの虫えいと確定し、虫えい和名と虫えい番号を決定したいと存じます。何かのおついでの時で結構ですので、幼虫標本をお送り頂けますと有難いと存じます。

マタタビの虫えいも、奈良県で初めての発見です。

残念ながら、フシダニの虫えいの都道府県別の採集記録は、私の手元にありませんので、なんとも言えませんが、ボダイジュはハツノフシの寄主植物として、初めてではないかと思います。フシダニのご専門の方が、この掲示板をご覧になっておられましたら、コメントをよろしくお願い致します。



2017/06/12(Mon) 22:17 No.2697
Re: ホドイモの虫えい 投稿者:Tominaga

追加情報です。別の場所でホドイモの同じ虫えいを確認しました。採取して袋に入れておいたら赤い幼虫が多数出てきましたので、恐らくナンテンハギハオレフシと同じ形成者:オオバクサフジマダラタマバエではないかと思います。
確認場所の標高は高取町で450m付近、宇陀市で250m付近でしたので、より高い場所にある高取町の虫えい内の幼虫は十分に育っていなかったようです。その後、高取町の虫えいからも赤い幼虫が出てきましたので、同じ形成者だろうと思います。
しっかり確認せずに投稿してしまい申し訳ありませんでした。


寄主植物:ホドイモ
撮影年月日:2017年6月11日/奈良県宇陀市室生区三本松


2017/06/14(Wed) 22:48 No.2698
Re: ホドイモの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご教示ありがとうございました。
ナンテンハギとホドイモでは生育環境が異なりますので、形成者も違う可能性がありそうです。近いうちに幼虫の標本をお送りしたいと思います。

マタタビの虫えいは普通に見られますが、植物屋がその情報を記録することはほとんどないと思います。虫えいの記録をどのように残せばよいのか難しいところです。

ボダイジュは寺の近くにあったもので植えられたものと考えられます。ボダイジュ自体が稀にしかないのでハツノフシがどの程度みられるのかわかりませんが、今後も気を付けてみたいと思います。


2017/07/12(Wed) 18:37 No.2764
Re: ホドイモの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ホドイモの虫えいから得られました幼虫をお送り下さり、誠に有り難うございました。タマバエの幼虫であることを確認いたしましたので、この虫えいの和名を、写真から判断させて頂き、ホドイモハトジタマゴフシ C-3489 とさせて頂きたいと存じます。タマバエによる新発見虫えいです。ハオレフシやハトジタマゴフシなど、マメ科には類似の虫えいが沢山ありますので、いずれ、DNA 解析で同種かどうか検討する必要があると思います。これも、属の同定のために、成虫が得られることを期待いたします。

2017/07/16(Sun) 22:22 No.2765
Re: ホドイモの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、幼虫の同定ならびに虫えい和名の命名をしていただきありがとうございました。
それでは今後ともよろしくお願いします。


2017/06/10(Sat) 14:10 No.2692
タンポポハフクレフシ 投稿者:湯川淳一

皆様へお願い:
この写真は、巣瀬司さんが札幌市の北大構内で撮影されたタンポポハフクレフシで、恐らくセイヨウタンポポだと思います。南さんも同じく北海道旭川市でセイヨウタンポポハフクレフシを発見され、成虫の羽化に成功されています。南さんから頂いた成虫標本をスミソニアン博物館に持っていき、ガニエさんと一緒に検鏡したところ、ヨーロッパで知られている Cystiphora taraxaci に極めて近いと言う結論になりました。これを確認するために、ヨーロッパのタンポポのゴールから得られた幼虫と比較したいと思い、現在、ヨーロッパのタマバエ研究者に標本を依頼中です。

そこで、日本の在来タンポポにも、このようなゴールができていないか、大変気になっております。もし、ゴールが見つかって幼虫が得られましたら、これも一緒に DNA 解析し、外来タマバエか在来タマバエか調べて見たいと思っています。これからが、ゴールが顕著になる時期です。もし、皆様のお近くで、外来、在来を問わず、タンポポハフクフシが見つかりましたら、ぜひ、掲示板でご一報頂けますようお願い申し上げます。

ちなみに、外来タマバエは、在来植物に寄主範囲を広げることは、極めて稀で、必ず、日本に侵入した外来植物にのみゴールを形成します。そのような例は、これまで、日本で6例知られています。ソルガムタマバエ(ソルガム)、マンゴーハフクレタマバエ(マンゴー)、ランツボミタマバエ(このタマバエは、元々、広食性で、ハワイでは、ラン以外に、ハイビスカスやプルメリアにもゴールを作ります。沖縄に侵入してから、ニガウリでも見つかりました)、ハリエンジュタマバエ(ハリエンジュ = ニセアカシア)、ブルーベリータマバエ(ブルーベリー)。6例目は、ハンマーさんが掲示板に投稿されたアメリカハイビャクシンのハイビャクシンタマバエです。最近論文になりました。PDF をご希望の方にはお送りします。南さんにご連絡下さい。

それから、先日来、投稿とコメントがありました、ゲッケイジュトガリキジラミも外来種で、ゲッケイジュも、本来、ヨーロッパ南部の植物です。このキジラミが、日本のクスノキ科植物に寄主範囲を広げるのかどうか(同属種でないと無理かもしれませんが)、興味のあるとこです。

外来種問題は、今、注目されています。今後ともよろしくお願い申し上げます。




寄主植物:セイヨウタンポポ
撮影年月日:1982年7月日/札幌市北大構内
 

2017/06/10(Sat) 17:27 No.2693
Re: タンポポハフクレフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご投稿ならびにご教示を、ありがとうございます。
寄主が外来種だったので、昨年セイヨウタンポポハフクレフシを発見した場所で、周辺に在来種のタンポポが自生していないか観察しました。5月下旬の開花時期に、総苞を観察した結果、セイヨウタンポポしか発見できませんでした。昨年ゴールが形成されていた株にマーキングをしておきましたが、それもセイヨウタンポポでした。
現在、旭川市内では2ヶ所だけですが、札幌でも発見されたということで、道内に広く分布する可能性がありそうですので、今年も観察をつづけます。


2017/06/12(Mon) 22:16 No.2696
Re: タンポポハフクレフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:早速のコメント、有難うございました。引き続き、よろしくお願い申し上げます。また、群馬県と韓国からも、直接、ご連絡を頂きました。これからが楽しみです。

2017/06/06(Tue) 22:38 No.2679
ナンテンハギハオレフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

たびたびすみません。ナンテンハギの葉の部分に虫えいができていましたが、虫えい図鑑には写真が載っていませんのでナンテンハギハフクレフシかどうかご教示ください。
最初は芽がふくらんでいるのかと思いましたが、成長して葉が大きくなると葉が折れて基部付近がふくらんでいるということがわかりました。虫えいは群生するナンテンハギのなかで多く見られました。

その他、フジハフクレフシ、サワフタギツボミフクレフシもみつかりました。サワフタギにはシロシタホタルガの派手な幼虫がいて、それを捕食していたウシカメムシもみられて面白かったです。


寄主植物:ナンテンハギ
撮影年月日:2017年6月4日/奈良市都祁南之庄町
 

2017/06/07(Wed) 21:44 No.2682
Re: ナンテンハギハオレフシでしょうか? 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ご投稿有難うございます。ご賢察の通り、ナンテンハギハオレフシ C-3446b です。これまで、岩手県や千葉県、静岡県で発見されています。オオバクサフシやクサフジにも、同様な虫えいが形成されます。形成者は、オオバクサフジマダラタマバエ Dasineura shinjii Skuhravá, 1986 とされています。

私も、最近、静岡県牧之原市から虫えいをお送り頂き、解剖したばかりです。この時期、半数以上の虫えいからは、幼虫が脱出済みでした。残りの虫えいには、赤色の3齢幼虫が1ー3匹入っていました。幼虫は土中で夏、秋、冬を過ごして、翌春、羽化する年1化性と思われるのですが、静岡では晩秋期にも虫えいが見られるとのご報告もありますので、1化性ではなく、多化性の可能性もあります。今後、夏や秋も新鮮な虫えいが見られますかどうか、ご確認頂けますれば幸いです。

フジハフクフシ C-3530b とサワフタギツボミフクレフシ D-0233 共に奈良県から初めての発見です。

今後とよろしくお願い申し上げます。


2017/06/07(Wed) 22:41 No.2684
Re: ナンテンハギハオレフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご教示いただきありがとうございます。ナンテンハギハオレフシ C-3446b として記録させていただきます。
私はオオバクサフジ、クサフジはまだ見たことがありませんが、近年はクサフジに似た帰化植物のナヨクサフジが増えています。そういえば同属のエビラフジには形成されないのでしょうか(生育環境が異なるのでできないのかもしれません)。
夏から秋にかけてのナンテンハギも注意してみたいと思います。

念のため、フジハフクレフシ C-3530b の写真をのせます。


寄主植物:フジ
撮影年月日:2017年6月4日/奈良市都祁南之庄町


2017/06/07(Wed) 22:49 No.2685
Re: ナンテンハギハオレフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

サワフタギツボミフクレフシ D-0233 の写真です。
縦に切ってみたところ、子房部分がふくらんでいて幼虫の部屋がありました。また、おしべの残骸も残っていました。正常な果実はできていなかったと思います。


寄主植物:サワフタギ
撮影年月日:2017年6月4日/奈良市都祁南之庄町


2017/06/08(Thu) 01:23 No.2687
Re: ナンテンハギハオレフシでしょうか? 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:フジハフクフシ C-3530b とサワフタギツボミフクレフシ D-0233 の写真をアップして下さり、有難うございました。まさに、その通りです。これらのゴールからも幼虫が脱出しますので、成虫の得難いタマバエです。

2017/06/08(Thu) 22:10 No.2689
Re: ナンテンハギハオレフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご確認いただきありがとうございました。
サワフタギツボミフクレフシは、南 常雄 様の「北海道の虫えい(虫こぶ)」で確認させていただきました。


2017/06/17(Sat) 22:54 No.2699
Re: ナンテンハギハオレフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

先日、植物図鑑の「改訂新版 日本の野生植物2」(平凡社、2016年)を見ていたときに、ビワコエビラフジ(PL.181の6)の写真で、左側に出ている葉の小葉2枚の形が虫えい(ハオレフシ)ではないかと思いました。機会がありましたら確認していただければと思います。
ビワコエビラフジはエビラフジの亜種で、クサフジやオオバクサフジと同じ属です。近畿では滋賀県や京都府に分布しており、奈良県には見られないものですが、京都市でみたことがあります。機会があれば探してみたいと思います。


2017/06/06(Tue) 20:55 No.2678 ホームページ
ゲッケイジュのキジラミ 投稿者:なにがし

はじめて書き込みさせていただきます。宜しくお願い致します。

うちの庭にゲッケイジュがあるのですが、毎年キジラミが発生しています。
今年はどうも例年以上に爆発的に発生しているようです。
添付写真のように、丸まった若葉の中に幼虫がひしめいています。
twitterにて「ゲッケイジュトガリキジラミ」ではないかと教えていただいたのですが、ググっても意外と事例が出てきません。
けっこう珍しかったりするんでしょうか?
虫こぶの名前もわかればと思い、ご相談させていただきました。

参照URLに他諸々の写真を載せたブログ記事を貼りましたので、ご参考になれば幸いです。


寄主植物:ゲッケイジュ
撮影年月日:2017年6月4日/愛知県名古屋市中村区
 

2017/06/07(Wed) 21:24 No.2681
Re: ゲッケイジュのキジラミ 投稿者:湯川淳一

なにがし様:ゲッケイジュのキジラミのご投稿、有難うございました。早速、キジラミのご専門の先生に連絡を致しましたので、コメントを頂けるものと思います。しばらくお待ち下さいますようお願い申し上げます。


2017/06/07(Wed) 22:18 No.2683 ホームページ
Re: ゲッケイジュのキジラミ 投稿者:なにがし

湯川様
早速のお返事ありがとうございます。楽しみにお待ちしております!


2017/06/08(Thu) 01:20 No.2686
Re: ゲッケイジュのキジラミ 投稿者:湯川淳一

なにがし様:キジラミのご専門の宮武頼夫先生から、下記のようなご返事を頂きましたので、私が代わりまして、アップさせて頂きます。

このゴールは、明らかに外来種のゲッケイジュトガリキジラミ Trioza alacris Flor, 1861が形成したものです。本種を日本から初めて記録したのは、故薄葉 重氏で、2007年に出版された「虫こぶ入門(増補版)」(八坂書房)の p.265 (補遣)に掲載されています。薄葉氏は東京都と埼玉県で発見されていますが、現在の所、関東地方だけで、関西では新葉を見るといつもチェックするのですが、まだ、ゴールをみたことはありません。ヨーロッパ、北アフリカ、南北アメリカに分布するようですが、その他の地域へ広がっているかどうか、情報を持っていません。関東地方ではもうかなり広がっていると思いますが、それもよく把握していません。よろしければ、見つけた場所(地名)をお教え下さい。できれば、実名で同好会誌なりに発表していただくのが良いと思います(引用できるので)。東京農大出身のキジラミの専門家、松本浩一さんをご存じでしたら、お尋ねになれば私よりもっと関東などの情報をお持ちだと思います。


2017/06/08(Thu) 21:20 No.2688 ホームページ
Re: ゲッケイジュのキジラミ 投稿者:なにがし

湯川様

宮武先生へご連絡いただき、ありがとうございました。
ひとまず本種がゲッケイジュトガリキジラミとわかって良かったです。
もう少しデータを集めてどこかに投稿できればと思います。


2017/06/03(Sat) 15:24 No.2662
ツクシイバラの葉に真っ赤な虫こぶ 投稿者:とるばどおる

人吉の球磨川支流にツクシイバラを見に行って、去年の実でもあったらプランターに植えてみようかなと探していると、こんなものが見つかりました。とてもきれいな小さな棘のある球体で、色も鮮やか。1カ所見つけるとあっちこっちに散在してることに気付きました。といっても、私の場合は採取しないから役立たずですね。ブログを遡ってもバラの虫こぶがなかったので、とりあえずのサンプルに貼らせて頂きます。
と書いたところで、今西さんが投稿していらっしゃいました。


寄主植物:ツクシイバラ
撮影年月日:2017年6月1日/くまがわ鉄道木上駅そばの河川敷
 

2017/06/03(Sat) 16:17 No.2664
Re: ツクシイバラの葉に真っ赤な虫こぶ 投稿者:南 常雄

とるばどおる様、ご投稿ありがとうございます。
バラハタマバチによってノイバラなどの葉裏に形成される虫こぶで、バラハタマフシと言います。複数のノイバラ類で確認されていて、いずれも形状は球形で表面に刺状の小突起がありますが、寄主や生育地の環境などによって表面の色などは異なるかも知れません。


2017/06/03(Sat) 18:06 No.2665
Re: ツクシイバラの葉に真っ赤な虫こぶ 投稿者:湯川淳一

とるばどおる様:ご投稿、有難うございました。この時期によく見られるタマバチの虫こぶです。南さんのコメントの通りですが、さらに詳しいコメントを、タマバチのご専門の九州大学の阿部芳久先生にお願いしておきます。

2017/06/04(Sun) 00:33 No.2669
Re: ツクシイバラの葉に真っ赤な虫こぶ 投稿者:とるばどおる

南様、湯川様、早速のご回答ありがとうございました。バラハタマフシですね、しっかり覚えました。中にウジが棲んでいるとは思えない、色も形もとってもきれいな珠でしたよ。
寄主や生育地環境によって異なるということは、バラハタマバチが何種類もいるのですね。最大の大きさは1センチほどでどれも同じでしたが、それ以下の小さなものはいろいろなレベルがありました。色付きの完成度は同じなのに、中に入っている頭数が少ない、もしくはまだ幼いということなのでしょうか? この赤は芽吹きの色、花弁の色(ツクシイバラの花は咲き始めがこのタマフシをほんの少し薄くしたような色)、紅葉の色など、植物が持っているアントシアニン?を抽出するのでしょうか? あんな小さな突起では防御にならないような、棘にはどういう役割があるのでしょうね。 


2017/06/04(Sun) 10:40 No.2671
Re: ツクシイバラの葉に真っ赤な虫こぶ 投稿者:阿部芳久

御指名いただきましたので一言コメントします。この虫こぶは南様が御指摘のようにノイバラタマバチによって形成されたものです。ノイバラに虫こぶを形成するタマバチは1種だけですが、同居蜂(ヤドカリタマバチ)は2種が知られています。同居蜂(ヤドカリタマバチともいいます)は虫こぶ形成蜂と同じタマバチ科に属していますが、自分では虫こぶを形成しません。雌バチがまだ小さい、形成初期のノイバラタマバチの虫こぶに産卵します。同居蜂の幼虫はノイバラタマバチの幼虫よりも発育が迅速で、虫こぶの内部の組織を先取りして摂食し、占拠してしまい、ノイバラタマバチは自分の幼虫室を拡張できずに死んでしまいます。金平糖のような虫こぶを割ってみて複数の幼虫室を含んでいる場合は、同居蜂によって占拠された虫こぶと考えられます(形成蜂の場合、幼虫室は1つです)。
とるばどおる様が見つけた虫こぶは6月に地面に落ち、翌春、ノイバラタマバチが羽化してきます。同居蜂に占拠された、あるいはノイバラタマバチ幼虫が寄生蜂に寄生された虫こぶは6月を過ぎても葉上に残っていることが多いようです。


2017/06/04(Sun) 14:21 No.2672
Re: ツクシイバラの葉に真っ赤な虫こぶ 投稿者:とるばどおる

阿部様、詳しい解説をありがとうございました。
形成蜂の他に、陣地を横取りする同居蜂、その上、形成蜂の幼虫に寄生する寄生蜂の3種類が、あのきれいな珠の中で次に受け継ぐ命を育むんですか。ノイバラタマバチが住居を奪われ、幼虫が餌食になっても死滅してしまわないということは、他の2種を遙かに超える産卵数なのでしょうね。そうでした、形成蜂がいなくなったら、他の2種も同じ運命を辿るわけだ。6月なのはノイバラの花の咲く時期、実を形成し始める時期、光合成が最も活発化する栄養価が高い時期と重なるのですね。6月が一つの分岐点ということなので、人吉までは行けませんが、観察している福岡の舞鶴公園にもノイバラは散見しますから、様子を見てみようと思います。6月に地面に落ちればノイバラタマバチは休眠に入る、他の2種がそのままということは摂食して成長し続ける。産卵時期のずれのためかな。今年はノイバラの茂みが白い花で遠目からもよく目立つのですが、濠上の土手の傾斜地なので、バラハタマフシを間近に見るのは難しいかもです。近寄りがたいので伐採を逃れてるのでしょう。


2017/06/06(Tue) 12:04 No.2677
Re: ツクシイバラの葉に真っ赤な虫こぶ 投稿者:湯川淳一

阿部 芳久 様
ツクシイバラの葉の虫こぶにつきまして、早速、ご教示を頂き有難うございました。同居蜂や寄生蜂に関する情報は、掲示板をご覧いただいています皆様に、興味を持って頂けたことと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。


2017/06/01(Thu) 00:01 No.2655 ホームページ
ノイバラ(野茨) "Rosa multiflora" の虫えい 投稿者:今西健一

庭のノイバラ(野茨) "Rosa multiflora" に丸くて綺麗なものを見つけました。切ってみました。写真の虫が入っていました。
 

2017/06/01(Thu) 00:33 No.2656
Re: ノイバラ(野茨) "Rosa multiflora" の虫えい 投稿者:南 常雄

今西健一様、ご投稿ありがとうございます。
出張サービスはいたしておりませんので、こちらへ写真を添付してください。


2017/05/31(Wed) 00:19 No.2652
ボタンヅルの虫えい 投稿者:Tominaga

先日、奈良の山でボタンヅルに虫えいがあるのを見つけました。葉の裏表に多数できていて表面に毛が密生していました。
掲示板の過去ログを調べると、Nabita様(No.991)が報告されていた未熟なボタンヅルハコブフシと同じものと思いますが、いかがでしょうか。


寄主植物:ボタンヅル
撮影年月日:2017年5月27日/奈良県高取町
 

2017/05/31(Wed) 16:44 No.2654
Re: ボタンヅルの虫えい 投稿者:南 常雄

Tominaga様、ご投稿ありがとうございます。
ボタンヅルハコブフシ C-2667b で間違いないと思います。湯川先生に連絡をしましたが、出張中ですので、コメントは週末以降になると思いますのでお待ちください。


2017/06/01(Thu) 08:28 No.2658
Re: ボタンヅルの虫えい 投稿者:akaitori

二年前に私も似たものを見ました。


寄主植物:ボタンヅル
撮影年月日:2015年6月28日/東京都八王子市


2017/06/01(Thu) 16:18 No.2659
Re: ボタンヅルの虫えい 投稿者:南 常雄

akaitori様、ご投稿ありがとうございます。
成熟したゴールは赤くなるんですね。


2017/06/01(Thu) 23:07 No.2661
Re: ボタンヅルの虫えい 投稿者:Tominaga

南 常雄 様、いつもお手数をおかけして申し訳ありません。
akaitori 様、情報ありがとうございます。成熟した虫えいが赤くなるのか継続観察してみたいと思います。


2017/06/03(Sat) 18:26 No.2666
Re: ボタンヅルの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ご投稿、有難うございました。写真のゴールは、ご賢察通り、ボタンヅルハコブフシ C-2667b です。私は、和歌山県と香川県で見つけました。類似のハンショウヅルハコブフシ C-2667a は、埼玉県で見つかっています。

会議と採集で、和歌山県に出かけていました。Tominaga 様のお知り合い(?)のゾウムシの M さんのご案内で、旧龍神村方面に行ってきました。和歌山県で発見されたタマバエゴールの種類数が100を超えましたので、そろそろ、まとめようと思っています。奈良県の記録が追いついてくれますように、楽しみにしております。今後ともよろしくお願い申し上げます。


2017/06/04(Sun) 19:08 No.2673
Re: ボタンヅルの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、コメントいただきありがとうございます。ボタンヅルハコブフシ C-2667b ということで記録させていただきます。採取してきた虫えいから幼虫が出てきて動き回っています。

私は虫屋さんの知り合いはほとんどいませんが、和歌山自然史博物館友の会や南紀生物同好会に所属していますので、Mさんのお名前は見たことがあると思います。
今年は和歌山での仕事がいくつかありますので、何かみつけたらお知らせいたします。


2017/05/28(Sun) 18:39 No.2647
エゴノキのつぼみのゴール 投稿者:ハンマー

写真のゴールはエゴノキのつぼみの子房が肥大したもののように見えます。内部には大きな幼虫室があって、複数のタマバエ幼虫がみられました。写真は5月20日の撮影ですが、5月28日には脱落したのか、ほとんど見られませんでした。
外観上、エゴノキメフクレフシに似ているように見えますが、同じ木で比べると、ゴールが成熟する時期は写真のゴールの方がメフクレフシよりも早いようです。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2017年5月28日/兵庫県篠山市
 

2017/05/28(Sun) 18:55 No.2648
Re: エゴノキのつぼみのゴール 投稿者:ハンマー

エゴノキのつぼみのゴールとしては、虫えい図鑑にエゴノキツボミフクレフシ(D-017)が記載されていますが、上の写真のゴールほど大きく肥大せず、幼虫室には幼虫1匹のみが入っているとのことで、添付写真のゴールをツボミフクレフシと認識しています。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2017年5月28日/兵庫県三田市


2017/05/29(Mon) 20:16 No.2649
Re: エゴノキのつぼみのゴール 投稿者:湯川淳一

ハンマー様:ご投稿、有難うございました。エゴノキのゴールに詳しい佐賀大学の徳田 誠 先生にコメントを頂きましょう。連絡をしておきます。

2017/05/30(Tue) 08:53 No.2651
Re: エゴノキのつぼみのゴール 投稿者:akaitori

徳田誠著「植物をたくみに操る虫たち」、先日図書館で借りて今読んでいます。

2017/05/31(Wed) 14:06 No.2653
Re: エゴノキのつぼみのゴール 投稿者:徳田 誠

佐賀大学の徳田と申します。非常に珍しいゴールだと思います。

ハンマーさんがご指摘のように、外観や内部の構造はエゴノキメフクレフシによく似ておりますが、蕾にこのようなゴールができたのはこれまで見たことがありませんし、こちらもハンマーさんがご指摘のように、ツボミフクレフシとは異なるゴールのように見えます。

同じ木にメフクレフシが形成されているようですので、例えば一部の個体の羽化時期がずれたなど、何らかの理由で、本来は芽に形成されるべきゴール(メフクレフシ)がツボミに形成された可能性が高いように感じております。
もしこのツボミのゴールの幼虫と、同じ木の通常のメフクレフシの幼虫の標本があるようでしたら、私の方でDNA解析により比較してみることも可能です。もし必要でしたらお申し付け頂けますと幸いです。

ーーー
akaitori様、拙著をお読み下さっているそうで恐縮です。



2017/06/01(Thu) 06:31 No.2657
Re: エゴノキのつぼみのゴール 投稿者:ハンマー

湯川先生 お手数をおかけしました。

akaitori様 私も先日、徳田先生のご著書を拝読いたしました。大変、興味深く、また、私のような年齢のものには先生の生き方が、少しまぶしく感じられました。

徳田先生 今回のエゴノキのツボミのゴールは、多分、私の通う場所では珍しくはないもののように、思われます。昨年はエゴノキにほとんど花がつかなかったので、見られませんでしたが、一昨年と今年は複数の木に同様のゴールが見つかりました。このゴールの幼虫の標本は採りましたが、同じ木のメフクレフシは採集しておりませんので、この週末に、まだあれば、採集してお送りします。
 また、昨年採集したままお送りしていない、葉のゴールの幼虫標本も、なんとか整理してお送りしたいと思いますので、よろしくお願いします。
 なお、2015年7月15日付で投稿したNo.1583(現在11ページにあります。)のエゴノキの実のゴールと思われるものについても、今年は情報を追加して、お聞きしたいと考えておりますので、よろしくお願いします。


2017/06/03(Sat) 15:31 No.2663
Re: エゴノキのつぼみのゴール 投稿者:徳田 誠

ハンマー様
ご連絡&メッセージを賜り誠にありがとうございます。大変恐縮です。
もしメフクレフシの標本も採れましたら是非比較させて頂ければと思います。他のエゴノキの標本も整理してお送り頂けるそうで大変ありがたいです。No. 1583 の実のゴール(と幼虫)もすごいですね。このゴールも私は今まで見たことがありません。追加の情報を楽しみにしております。


2017/06/03(Sat) 18:30 No.2667
Re: エゴノキのつぼみのゴール 投稿者:湯川淳一

徳田 誠 様:エゴノキのゴールに関する貴重なコメントを有難うございました。今後とも、よろしくお願い致します。

2017/05/28(Sun) 07:24 No.2646
ミズメの虫えい 投稿者:小泉正人

御無沙汰しております。久しぶりの投稿です・・・
先日、群馬県憩の森で樹木学実習をしたのですがミズメの葉に袋状の虫えいが作られていました。同じようなものが林業試験場のミズメにも作られていて形成主はアブラムシの仲間でした。
マンサクの虫えいのマンサクハイボフシアブラムシはダケカンバに、マンサクフクロアブラムシはシラカバに、マンサクメイガフシワタムシはウダイカンバに移住して袋状の虫えいを作ると言われていますがミズメの虫えいも同様のものでしょうか? そして形成主は何なのか分かりましたらご教授お願いいたします。


寄主植物:
撮影年月日:2017年5月26日/群馬県渋川市伊香保町
 

2017/06/03(Sat) 18:36 No.2668
Re: ミズメの虫えい 投稿者:湯川淳一

小泉正人様:ミズメの虫えいについて、南さんから、北大の秋元先生に問い合わせをして頂きましたが、ご存知ないとのご返事だったようです。私も見たことがありません。初めてのものかも知れません。

全国のアブラムシ研究者の皆様:このご投稿をご覧になりましたら、ぜひ、コメントを頂きたくお願い申し上げます。私の方からも、個別にメールを差し上げるかも知れませんので、よろしくお願い申し上げます。


2017/06/04(Sun) 00:35 No.2670
Re: ミズメの虫えい 投稿者:青木重幸

ミズメに寄生するHamamelistes属のアブラムシで知られているのはH. kagamiiです。写真の印象からは、この種で間違いないと思います。本種がマンサクの芽に形成するゴールはH. betulinusのものに似ていますが、突起の数が少ないですね。

2017/06/05(Mon) 09:43 No.2674
Re: ミズメの虫えい 投稿者:小泉正人

湯川先生、青木先生、ご回答ありがとうございました。
マンサクの虫えいはマンサクメイボフシと言うことになるのですね。林試及び憩の森のマンサクを探してみます。


2017/06/05(Mon) 15:26 No.2675
Re: ミズメの虫えい 投稿者:青木重幸

『日本原色虫えい図鑑』のC-290bの写真のゴールは「マンサクメイボフシ」となっていますが、これはHamamelistes kagamiiではなく、H. betulinusのゴールだと思います。当時は、マンサクにゴールを形成する日本産のHamamelistes属は2種だけと考えられていましたが、実際には3種で、H. miyabeiがC-290aの「マンサクメイガフシ」を形成し、2次寄主がウダイカンバ、H. betulinusがC-290bのゴールを形成し、2次寄主はシラカンバ、ダケカンバなど、H. kagamiiはC-290bのゴールに似ていますが表面の突起数がやや少ないゴールを形成し、2次寄主はミズメです。したがって、マンサク上のゴールの名前が1つ不足しているのが現状です。

2017/06/06(Tue) 12:00 No.2676
Re: ミズメの虫えい 投稿者:湯川淳一

青木重幸様
ミズメの虫えいにつきまして、早速、ご教示を頂き、誠に有り難うございました。大変助かりました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。


2017/06/06(Tue) 23:38 No.2680
Re: ミズメの虫えい 投稿者:小泉正人

アブラムシの世界は難しいです。益々わからなくなってしまいました・・・
H. betulinusがマンサクメイボフシを形成するアブラムシで2次寄生はダケカンバ・・・
H. kagamiiはマンサク上の名前が無く、形態は表面の突起数がやや少ないゴールで、2次寄生はミズメと云うことですかね?


2017/05/17(Wed) 23:20 No.2643
ヤブウツギの虫えい 投稿者:Tominaga

ヤブウツギの芽の部分にできていました。これはウツギメタマフシでしょうか?

寄主植物:ヤブウツギ(スイカズラ科)
撮影年月日:2017年5月14日/愛媛県東温市滑川渓谷
 

2017/05/19(Fri) 15:06 No.2644
Re: ヤブウツギの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ヤブウツギメタマフシ D-0610e のご投稿を頂き、誠に有り難うございました。ご賢察の通り、この虫えいは、タニウツギや、ツクシヤブウツギ、ハコネウツギ、ニシキウツギ、ヒオイウツギなどに形成されるものと同じで、ノブドウミタマバエ Asphondylia baca が冬寄主として利用しているものです。これらの虫えいは愛媛県から記録がありませんでしたので、初めての発見です。

ノブドウミタマバエのように夏寄主と冬寄主を使い分け、寄主交代をするタマバエは、この他に、ダイズサヤタマバエ(夏寄主:ダイズなどマメ科)(冬寄主:ヒイラギやバクチノキなど)が知られています。冬寄主が不明なのは、ブドウミタマバエ(栽培ぶどうの害虫)やハナイカダミタマバエ、マタタビツボミタマバエなど、多数残されています。新しく発見された冬寄主から幼虫を得て、DNA 解析で夏寄主のタマバエと一致するものを捜しています。


2017/05/20(Sat) 20:32 No.2645
Re: ヤブウツギの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご教示ありがとうございます。ウツギというとユキノシタ科にもあるので紛らわしいですが、種名を付けるとわかりやすいですね。タニウツギ属は各地にありますので、また探してみたいと思います。



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