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虫えい同好会掲示板
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2017/06/06(Tue) 22:38 No.2679
ナンテンハギハオレフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

たびたびすみません。ナンテンハギの葉の部分に虫えいができていましたが、虫えい図鑑には写真が載っていませんのでナンテンハギハフクレフシかどうかご教示ください。
最初は芽がふくらんでいるのかと思いましたが、成長して葉が大きくなると葉が折れて基部付近がふくらんでいるということがわかりました。虫えいは群生するナンテンハギのなかで多く見られました。

その他、フジハフクレフシ、サワフタギツボミフクレフシもみつかりました。サワフタギにはシロシタホタルガの派手な幼虫がいて、それを捕食していたウシカメムシもみられて面白かったです。


寄主植物:ナンテンハギ
撮影年月日:2017年6月4日/奈良市都祁南之庄町
 

2017/06/07(Wed) 21:44 No.2682
Re: ナンテンハギハオレフシでしょうか? 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ご投稿有難うございます。ご賢察の通り、ナンテンハギハオレフシ C-3446b です。これまで、岩手県や千葉県、静岡県で発見されています。オオバクサフシやクサフジにも、同様な虫えいが形成されます。形成者は、オオバクサフジマダラタマバエ Dasineura shinjii Skuhravá, 1986 とされています。

私も、最近、静岡県牧之原市から虫えいをお送り頂き、解剖したばかりです。この時期、半数以上の虫えいからは、幼虫が脱出済みでした。残りの虫えいには、赤色の3齢幼虫が1ー3匹入っていました。幼虫は土中で夏、秋、冬を過ごして、翌春、羽化する年1化性と思われるのですが、静岡では晩秋期にも虫えいが見られるとのご報告もありますので、1化性ではなく、多化性の可能性もあります。今後、夏や秋も新鮮な虫えいが見られますかどうか、ご確認頂けますれば幸いです。

フジハフクフシ C-3530b とサワフタギツボミフクレフシ D-0233 共に奈良県から初めての発見です。

今後とよろしくお願い申し上げます。


2017/06/07(Wed) 22:41 No.2684
Re: ナンテンハギハオレフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご教示いただきありがとうございます。ナンテンハギハオレフシ C-3446b として記録させていただきます。
私はオオバクサフジ、クサフジはまだ見たことがありませんが、近年はクサフジに似た帰化植物のナヨクサフジが増えています。そういえば同属のエビラフジには形成されないのでしょうか(生育環境が異なるのでできないのかもしれません)。
夏から秋にかけてのナンテンハギも注意してみたいと思います。

念のため、フジハフクレフシ C-3530b の写真をのせます。


寄主植物:フジ
撮影年月日:2017年6月4日/奈良市都祁南之庄町


2017/06/07(Wed) 22:49 No.2685
Re: ナンテンハギハオレフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

サワフタギツボミフクレフシ D-0233 の写真です。
縦に切ってみたところ、子房部分がふくらんでいて幼虫の部屋がありました。また、おしべの残骸も残っていました。正常な果実はできていなかったと思います。


寄主植物:サワフタギ
撮影年月日:2017年6月4日/奈良市都祁南之庄町


2017/06/08(Thu) 01:23 No.2687
Re: ナンテンハギハオレフシでしょうか? 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:フジハフクフシ C-3530b とサワフタギツボミフクレフシ D-0233 の写真をアップして下さり、有難うございました。まさに、その通りです。これらのゴールからも幼虫が脱出しますので、成虫の得難いタマバエです。

2017/06/08(Thu) 22:10 No.2689
Re: ナンテンハギハオレフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご確認いただきありがとうございました。
サワフタギツボミフクレフシは、南 常雄 様の「北海道の虫えい(虫こぶ)」で確認させていただきました。


2017/06/17(Sat) 22:54 No.2699
Re: ナンテンハギハオレフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

先日、植物図鑑の「改訂新版 日本の野生植物2」(平凡社、2016年)を見ていたときに、ビワコエビラフジ(PL.181の6)の写真で、左側に出ている葉の小葉2枚の形が虫えい(ハオレフシ)ではないかと思いました。機会がありましたら確認していただければと思います。
ビワコエビラフジはエビラフジの亜種で、クサフジやオオバクサフジと同じ属です。近畿では滋賀県や京都府に分布しており、奈良県には見られないものですが、京都市でみたことがあります。機会があれば探してみたいと思います。


2017/06/06(Tue) 20:55 No.2678 ホームページ
ゲッケイジュのキジラミ 投稿者:なにがし

はじめて書き込みさせていただきます。宜しくお願い致します。

うちの庭にゲッケイジュがあるのですが、毎年キジラミが発生しています。
今年はどうも例年以上に爆発的に発生しているようです。
添付写真のように、丸まった若葉の中に幼虫がひしめいています。
twitterにて「ゲッケイジュトガリキジラミ」ではないかと教えていただいたのですが、ググっても意外と事例が出てきません。
けっこう珍しかったりするんでしょうか?
虫こぶの名前もわかればと思い、ご相談させていただきました。

参照URLに他諸々の写真を載せたブログ記事を貼りましたので、ご参考になれば幸いです。


寄主植物:ゲッケイジュ
撮影年月日:2017年6月4日/愛知県名古屋市中村区
 

2017/06/07(Wed) 21:24 No.2681
Re: ゲッケイジュのキジラミ 投稿者:湯川淳一

なにがし様:ゲッケイジュのキジラミのご投稿、有難うございました。早速、キジラミのご専門の先生に連絡を致しましたので、コメントを頂けるものと思います。しばらくお待ち下さいますようお願い申し上げます。


2017/06/07(Wed) 22:18 No.2683 ホームページ
Re: ゲッケイジュのキジラミ 投稿者:なにがし

湯川様
早速のお返事ありがとうございます。楽しみにお待ちしております!


2017/06/08(Thu) 01:20 No.2686
Re: ゲッケイジュのキジラミ 投稿者:湯川淳一

なにがし様:キジラミのご専門の宮武頼夫先生から、下記のようなご返事を頂きましたので、私が代わりまして、アップさせて頂きます。

このゴールは、明らかに外来種のゲッケイジュトガリキジラミ Trioza alacris Flor, 1861が形成したものです。本種を日本から初めて記録したのは、故薄葉 重氏で、2007年に出版された「虫こぶ入門(増補版)」(八坂書房)の p.265 (補遣)に掲載されています。薄葉氏は東京都と埼玉県で発見されていますが、現在の所、関東地方だけで、関西では新葉を見るといつもチェックするのですが、まだ、ゴールをみたことはありません。ヨーロッパ、北アフリカ、南北アメリカに分布するようですが、その他の地域へ広がっているかどうか、情報を持っていません。関東地方ではもうかなり広がっていると思いますが、それもよく把握していません。よろしければ、見つけた場所(地名)をお教え下さい。できれば、実名で同好会誌なりに発表していただくのが良いと思います(引用できるので)。東京農大出身のキジラミの専門家、松本浩一さんをご存じでしたら、お尋ねになれば私よりもっと関東などの情報をお持ちだと思います。


2017/06/08(Thu) 21:20 No.2688 ホームページ
Re: ゲッケイジュのキジラミ 投稿者:なにがし

湯川様

宮武先生へご連絡いただき、ありがとうございました。
ひとまず本種がゲッケイジュトガリキジラミとわかって良かったです。
もう少しデータを集めてどこかに投稿できればと思います。


2017/06/03(Sat) 15:24 No.2662
ツクシイバラの葉に真っ赤な虫こぶ 投稿者:とるばどおる

人吉の球磨川支流にツクシイバラを見に行って、去年の実でもあったらプランターに植えてみようかなと探していると、こんなものが見つかりました。とてもきれいな小さな棘のある球体で、色も鮮やか。1カ所見つけるとあっちこっちに散在してることに気付きました。といっても、私の場合は採取しないから役立たずですね。ブログを遡ってもバラの虫こぶがなかったので、とりあえずのサンプルに貼らせて頂きます。
と書いたところで、今西さんが投稿していらっしゃいました。


寄主植物:ツクシイバラ
撮影年月日:2017年6月1日/くまがわ鉄道木上駅そばの河川敷
 

2017/06/03(Sat) 16:17 No.2664
Re: ツクシイバラの葉に真っ赤な虫こぶ 投稿者:南 常雄

とるばどおる様、ご投稿ありがとうございます。
バラハタマバチによってノイバラなどの葉裏に形成される虫こぶで、バラハタマフシと言います。複数のノイバラ類で確認されていて、いずれも形状は球形で表面に刺状の小突起がありますが、寄主や生育地の環境などによって表面の色などは異なるかも知れません。


2017/06/03(Sat) 18:06 No.2665
Re: ツクシイバラの葉に真っ赤な虫こぶ 投稿者:湯川淳一

とるばどおる様:ご投稿、有難うございました。この時期によく見られるタマバチの虫こぶです。南さんのコメントの通りですが、さらに詳しいコメントを、タマバチのご専門の九州大学の阿部芳久先生にお願いしておきます。

2017/06/04(Sun) 00:33 No.2669
Re: ツクシイバラの葉に真っ赤な虫こぶ 投稿者:とるばどおる

南様、湯川様、早速のご回答ありがとうございました。バラハタマフシですね、しっかり覚えました。中にウジが棲んでいるとは思えない、色も形もとってもきれいな珠でしたよ。
寄主や生育地環境によって異なるということは、バラハタマバチが何種類もいるのですね。最大の大きさは1センチほどでどれも同じでしたが、それ以下の小さなものはいろいろなレベルがありました。色付きの完成度は同じなのに、中に入っている頭数が少ない、もしくはまだ幼いということなのでしょうか? この赤は芽吹きの色、花弁の色(ツクシイバラの花は咲き始めがこのタマフシをほんの少し薄くしたような色)、紅葉の色など、植物が持っているアントシアニン?を抽出するのでしょうか? あんな小さな突起では防御にならないような、棘にはどういう役割があるのでしょうね。 


2017/06/04(Sun) 10:40 No.2671
Re: ツクシイバラの葉に真っ赤な虫こぶ 投稿者:阿部芳久

御指名いただきましたので一言コメントします。この虫こぶは南様が御指摘のようにノイバラタマバチによって形成されたものです。ノイバラに虫こぶを形成するタマバチは1種だけですが、同居蜂(ヤドカリタマバチ)は2種が知られています。同居蜂(ヤドカリタマバチともいいます)は虫こぶ形成蜂と同じタマバチ科に属していますが、自分では虫こぶを形成しません。雌バチがまだ小さい、形成初期のノイバラタマバチの虫こぶに産卵します。同居蜂の幼虫はノイバラタマバチの幼虫よりも発育が迅速で、虫こぶの内部の組織を先取りして摂食し、占拠してしまい、ノイバラタマバチは自分の幼虫室を拡張できずに死んでしまいます。金平糖のような虫こぶを割ってみて複数の幼虫室を含んでいる場合は、同居蜂によって占拠された虫こぶと考えられます(形成蜂の場合、幼虫室は1つです)。
とるばどおる様が見つけた虫こぶは6月に地面に落ち、翌春、ノイバラタマバチが羽化してきます。同居蜂に占拠された、あるいはノイバラタマバチ幼虫が寄生蜂に寄生された虫こぶは6月を過ぎても葉上に残っていることが多いようです。


2017/06/04(Sun) 14:21 No.2672
Re: ツクシイバラの葉に真っ赤な虫こぶ 投稿者:とるばどおる

阿部様、詳しい解説をありがとうございました。
形成蜂の他に、陣地を横取りする同居蜂、その上、形成蜂の幼虫に寄生する寄生蜂の3種類が、あのきれいな珠の中で次に受け継ぐ命を育むんですか。ノイバラタマバチが住居を奪われ、幼虫が餌食になっても死滅してしまわないということは、他の2種を遙かに超える産卵数なのでしょうね。そうでした、形成蜂がいなくなったら、他の2種も同じ運命を辿るわけだ。6月なのはノイバラの花の咲く時期、実を形成し始める時期、光合成が最も活発化する栄養価が高い時期と重なるのですね。6月が一つの分岐点ということなので、人吉までは行けませんが、観察している福岡の舞鶴公園にもノイバラは散見しますから、様子を見てみようと思います。6月に地面に落ちればノイバラタマバチは休眠に入る、他の2種がそのままということは摂食して成長し続ける。産卵時期のずれのためかな。今年はノイバラの茂みが白い花で遠目からもよく目立つのですが、濠上の土手の傾斜地なので、バラハタマフシを間近に見るのは難しいかもです。近寄りがたいので伐採を逃れてるのでしょう。


2017/06/06(Tue) 12:04 No.2677
Re: ツクシイバラの葉に真っ赤な虫こぶ 投稿者:湯川淳一

阿部 芳久 様
ツクシイバラの葉の虫こぶにつきまして、早速、ご教示を頂き有難うございました。同居蜂や寄生蜂に関する情報は、掲示板をご覧いただいています皆様に、興味を持って頂けたことと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。


2017/06/01(Thu) 00:01 No.2655 ホームページ
ノイバラ(野茨) "Rosa multiflora" の虫えい 投稿者:今西健一

庭のノイバラ(野茨) "Rosa multiflora" に丸くて綺麗なものを見つけました。切ってみました。写真の虫が入っていました。
 

2017/06/01(Thu) 00:33 No.2656
Re: ノイバラ(野茨) "Rosa multiflora" の虫えい 投稿者:南 常雄

今西健一様、ご投稿ありがとうございます。
出張サービスはいたしておりませんので、こちらへ写真を添付してください。


2017/05/31(Wed) 00:19 No.2652
ボタンヅルの虫えい 投稿者:Tominaga

先日、奈良の山でボタンヅルに虫えいがあるのを見つけました。葉の裏表に多数できていて表面に毛が密生していました。
掲示板の過去ログを調べると、Nabita様(No.991)が報告されていた未熟なボタンヅルハコブフシと同じものと思いますが、いかがでしょうか。


寄主植物:ボタンヅル
撮影年月日:2017年5月27日/奈良県高取町
 

2017/05/31(Wed) 16:44 No.2654
Re: ボタンヅルの虫えい 投稿者:南 常雄

Tominaga様、ご投稿ありがとうございます。
ボタンヅルハコブフシ C-2667b で間違いないと思います。湯川先生に連絡をしましたが、出張中ですので、コメントは週末以降になると思いますのでお待ちください。


2017/06/01(Thu) 08:28 No.2658
Re: ボタンヅルの虫えい 投稿者:akaitori

二年前に私も似たものを見ました。


寄主植物:ボタンヅル
撮影年月日:2015年6月28日/東京都八王子市


2017/06/01(Thu) 16:18 No.2659
Re: ボタンヅルの虫えい 投稿者:南 常雄

akaitori様、ご投稿ありがとうございます。
成熟したゴールは赤くなるんですね。


2017/06/01(Thu) 23:07 No.2661
Re: ボタンヅルの虫えい 投稿者:Tominaga

南 常雄 様、いつもお手数をおかけして申し訳ありません。
akaitori 様、情報ありがとうございます。成熟した虫えいが赤くなるのか継続観察してみたいと思います。


2017/06/03(Sat) 18:26 No.2666
Re: ボタンヅルの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ご投稿、有難うございました。写真のゴールは、ご賢察通り、ボタンヅルハコブフシ C-2667b です。私は、和歌山県と香川県で見つけました。類似のハンショウヅルハコブフシ C-2667a は、埼玉県で見つかっています。

会議と採集で、和歌山県に出かけていました。Tominaga 様のお知り合い(?)のゾウムシの M さんのご案内で、旧龍神村方面に行ってきました。和歌山県で発見されたタマバエゴールの種類数が100を超えましたので、そろそろ、まとめようと思っています。奈良県の記録が追いついてくれますように、楽しみにしております。今後ともよろしくお願い申し上げます。


2017/06/04(Sun) 19:08 No.2673
Re: ボタンヅルの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、コメントいただきありがとうございます。ボタンヅルハコブフシ C-2667b ということで記録させていただきます。採取してきた虫えいから幼虫が出てきて動き回っています。

私は虫屋さんの知り合いはほとんどいませんが、和歌山自然史博物館友の会や南紀生物同好会に所属していますので、Mさんのお名前は見たことがあると思います。
今年は和歌山での仕事がいくつかありますので、何かみつけたらお知らせいたします。


2017/05/28(Sun) 18:39 No.2647
エゴノキのつぼみのゴール 投稿者:ハンマー

写真のゴールはエゴノキのつぼみの子房が肥大したもののように見えます。内部には大きな幼虫室があって、複数のタマバエ幼虫がみられました。写真は5月20日の撮影ですが、5月28日には脱落したのか、ほとんど見られませんでした。
外観上、エゴノキメフクレフシに似ているように見えますが、同じ木で比べると、ゴールが成熟する時期は写真のゴールの方がメフクレフシよりも早いようです。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2017年5月28日/兵庫県篠山市
 

2017/05/28(Sun) 18:55 No.2648
Re: エゴノキのつぼみのゴール 投稿者:ハンマー

エゴノキのつぼみのゴールとしては、虫えい図鑑にエゴノキツボミフクレフシ(D-017)が記載されていますが、上の写真のゴールほど大きく肥大せず、幼虫室には幼虫1匹のみが入っているとのことで、添付写真のゴールをツボミフクレフシと認識しています。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2017年5月28日/兵庫県三田市


2017/05/29(Mon) 20:16 No.2649
Re: エゴノキのつぼみのゴール 投稿者:湯川淳一

ハンマー様:ご投稿、有難うございました。エゴノキのゴールに詳しい佐賀大学の徳田 誠 先生にコメントを頂きましょう。連絡をしておきます。

2017/05/30(Tue) 08:53 No.2651
Re: エゴノキのつぼみのゴール 投稿者:akaitori

徳田誠著「植物をたくみに操る虫たち」、先日図書館で借りて今読んでいます。

2017/05/31(Wed) 14:06 No.2653
Re: エゴノキのつぼみのゴール 投稿者:徳田 誠

佐賀大学の徳田と申します。非常に珍しいゴールだと思います。

ハンマーさんがご指摘のように、外観や内部の構造はエゴノキメフクレフシによく似ておりますが、蕾にこのようなゴールができたのはこれまで見たことがありませんし、こちらもハンマーさんがご指摘のように、ツボミフクレフシとは異なるゴールのように見えます。

同じ木にメフクレフシが形成されているようですので、例えば一部の個体の羽化時期がずれたなど、何らかの理由で、本来は芽に形成されるべきゴール(メフクレフシ)がツボミに形成された可能性が高いように感じております。
もしこのツボミのゴールの幼虫と、同じ木の通常のメフクレフシの幼虫の標本があるようでしたら、私の方でDNA解析により比較してみることも可能です。もし必要でしたらお申し付け頂けますと幸いです。

ーーー
akaitori様、拙著をお読み下さっているそうで恐縮です。



2017/06/01(Thu) 06:31 No.2657
Re: エゴノキのつぼみのゴール 投稿者:ハンマー

湯川先生 お手数をおかけしました。

akaitori様 私も先日、徳田先生のご著書を拝読いたしました。大変、興味深く、また、私のような年齢のものには先生の生き方が、少しまぶしく感じられました。

徳田先生 今回のエゴノキのツボミのゴールは、多分、私の通う場所では珍しくはないもののように、思われます。昨年はエゴノキにほとんど花がつかなかったので、見られませんでしたが、一昨年と今年は複数の木に同様のゴールが見つかりました。このゴールの幼虫の標本は採りましたが、同じ木のメフクレフシは採集しておりませんので、この週末に、まだあれば、採集してお送りします。
 また、昨年採集したままお送りしていない、葉のゴールの幼虫標本も、なんとか整理してお送りしたいと思いますので、よろしくお願いします。
 なお、2015年7月15日付で投稿したNo.1583(現在11ページにあります。)のエゴノキの実のゴールと思われるものについても、今年は情報を追加して、お聞きしたいと考えておりますので、よろしくお願いします。


2017/06/03(Sat) 15:31 No.2663
Re: エゴノキのつぼみのゴール 投稿者:徳田 誠

ハンマー様
ご連絡&メッセージを賜り誠にありがとうございます。大変恐縮です。
もしメフクレフシの標本も採れましたら是非比較させて頂ければと思います。他のエゴノキの標本も整理してお送り頂けるそうで大変ありがたいです。No. 1583 の実のゴール(と幼虫)もすごいですね。このゴールも私は今まで見たことがありません。追加の情報を楽しみにしております。


2017/06/03(Sat) 18:30 No.2667
Re: エゴノキのつぼみのゴール 投稿者:湯川淳一

徳田 誠 様:エゴノキのゴールに関する貴重なコメントを有難うございました。今後とも、よろしくお願い致します。

2017/05/28(Sun) 07:24 No.2646
ミズメの虫えい 投稿者:小泉正人

御無沙汰しております。久しぶりの投稿です・・・
先日、群馬県憩の森で樹木学実習をしたのですがミズメの葉に袋状の虫えいが作られていました。同じようなものが林業試験場のミズメにも作られていて形成主はアブラムシの仲間でした。
マンサクの虫えいのマンサクハイボフシアブラムシはダケカンバに、マンサクフクロアブラムシはシラカバに、マンサクメイガフシワタムシはウダイカンバに移住して袋状の虫えいを作ると言われていますがミズメの虫えいも同様のものでしょうか? そして形成主は何なのか分かりましたらご教授お願いいたします。


寄主植物:
撮影年月日:2017年5月26日/群馬県渋川市伊香保町
 

2017/06/03(Sat) 18:36 No.2668
Re: ミズメの虫えい 投稿者:湯川淳一

小泉正人様:ミズメの虫えいについて、南さんから、北大の秋元先生に問い合わせをして頂きましたが、ご存知ないとのご返事だったようです。私も見たことがありません。初めてのものかも知れません。

全国のアブラムシ研究者の皆様:このご投稿をご覧になりましたら、ぜひ、コメントを頂きたくお願い申し上げます。私の方からも、個別にメールを差し上げるかも知れませんので、よろしくお願い申し上げます。


2017/06/04(Sun) 00:35 No.2670
Re: ミズメの虫えい 投稿者:青木重幸

ミズメに寄生するHamamelistes属のアブラムシで知られているのはH. kagamiiです。写真の印象からは、この種で間違いないと思います。本種がマンサクの芽に形成するゴールはH. betulinusのものに似ていますが、突起の数が少ないですね。

2017/06/05(Mon) 09:43 No.2674
Re: ミズメの虫えい 投稿者:小泉正人

湯川先生、青木先生、ご回答ありがとうございました。
マンサクの虫えいはマンサクメイボフシと言うことになるのですね。林試及び憩の森のマンサクを探してみます。


2017/06/05(Mon) 15:26 No.2675
Re: ミズメの虫えい 投稿者:青木重幸

『日本原色虫えい図鑑』のC-290bの写真のゴールは「マンサクメイボフシ」となっていますが、これはHamamelistes kagamiiではなく、H. betulinusのゴールだと思います。当時は、マンサクにゴールを形成する日本産のHamamelistes属は2種だけと考えられていましたが、実際には3種で、H. miyabeiがC-290aの「マンサクメイガフシ」を形成し、2次寄主がウダイカンバ、H. betulinusがC-290bのゴールを形成し、2次寄主はシラカンバ、ダケカンバなど、H. kagamiiはC-290bのゴールに似ていますが表面の突起数がやや少ないゴールを形成し、2次寄主はミズメです。したがって、マンサク上のゴールの名前が1つ不足しているのが現状です。

2017/06/06(Tue) 12:00 No.2676
Re: ミズメの虫えい 投稿者:湯川淳一

青木重幸様
ミズメの虫えいにつきまして、早速、ご教示を頂き、誠に有り難うございました。大変助かりました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。


2017/06/06(Tue) 23:38 No.2680
Re: ミズメの虫えい 投稿者:小泉正人

アブラムシの世界は難しいです。益々わからなくなってしまいました・・・
H. betulinusがマンサクメイボフシを形成するアブラムシで2次寄生はダケカンバ・・・
H. kagamiiはマンサク上の名前が無く、形態は表面の突起数がやや少ないゴールで、2次寄生はミズメと云うことですかね?


2017/05/17(Wed) 23:20 No.2643
ヤブウツギの虫えい 投稿者:Tominaga

ヤブウツギの芽の部分にできていました。これはウツギメタマフシでしょうか?

寄主植物:ヤブウツギ(スイカズラ科)
撮影年月日:2017年5月14日/愛媛県東温市滑川渓谷
 

2017/05/19(Fri) 15:06 No.2644
Re: ヤブウツギの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ヤブウツギメタマフシ D-0610e のご投稿を頂き、誠に有り難うございました。ご賢察の通り、この虫えいは、タニウツギや、ツクシヤブウツギ、ハコネウツギ、ニシキウツギ、ヒオイウツギなどに形成されるものと同じで、ノブドウミタマバエ Asphondylia baca が冬寄主として利用しているものです。これらの虫えいは愛媛県から記録がありませんでしたので、初めての発見です。

ノブドウミタマバエのように夏寄主と冬寄主を使い分け、寄主交代をするタマバエは、この他に、ダイズサヤタマバエ(夏寄主:ダイズなどマメ科)(冬寄主:ヒイラギやバクチノキなど)が知られています。冬寄主が不明なのは、ブドウミタマバエ(栽培ぶどうの害虫)やハナイカダミタマバエ、マタタビツボミタマバエなど、多数残されています。新しく発見された冬寄主から幼虫を得て、DNA 解析で夏寄主のタマバエと一致するものを捜しています。


2017/05/20(Sat) 20:32 No.2645
Re: ヤブウツギの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご教示ありがとうございます。ウツギというとユキノシタ科にもあるので紛らわしいですが、種名を付けるとわかりやすいですね。タニウツギ属は各地にありますので、また探してみたいと思います。

2017/05/17(Wed) 19:22 No.2642
ハルニレ 投稿者:akaitori

ハルニレハフクロフシとアキニレハフクロフシは似ていますが、
新宿御苑のハルニレにできたゴールもハルニレハフクロフシなのでしょうか。
東京23区、アキニレは多いですが、ハルニレは植栽のものが少しあるだけです。

小石川植物園にニレ科のウルムス・グラブラがあり、似たゴールができ、
これもどちらなのか気になります。


寄主植物:ハルニレ
撮影年月日:204年4月29日/東京都新宿区
 

2017/05/29(Mon) 22:35 No.2650
Re: ハルニレ 投稿者:秋元信一

ゴール形成種としてはTetraneura nigriabdominalisというアブラムシです。ハルニレにもアキニレにもゴールを作ります。東京周辺では、ほぼ同所的にアキニレのゴールとハルニレのゴールが見られます。同種といっても、遺伝的に同じものかどうかはわかりません。別種ではなくても、ハルニレの系統とアキニレの系統は遺伝的に異なっている可能性があります。つまり、アキニレにゴールを作る種の子孫は、ハルニレに移されるとゴールを作れないかもしれません。関東周辺では、この問題を確かめた方はいないようです。私が住んでいる北海道ではアキニレが分布しないので、この問題を確かめることができません。ミトコンドリアの遺伝子レベルでは、確か、アキニレのゴールもハルニレのゴールも
同じタイプだったと思いますが、この情報だけでは、同じタイプと言えるだけの証拠にはなりません。移植実験が必要です。


2017/06/01(Thu) 17:05 No.2660
Re: ハルニレ 投稿者:akaitori

秋元信一様、詳しいご説明をありがとうございます。


2017/05/16(Tue) 18:44 No.2636
ケヤキ 投稿者:akaitori

これもゴールでしょうか。

寄主植物:ケヤキ
撮影年月日:2017年5月15日/山梨県河口湖町
 

2017/05/16(Tue) 20:43 No.2637
Re: ケヤキ 投稿者:南 常雄

akaitoriさん、ご投稿ありがとうございます。
タマワタムシ(アブラムシ)科によって、ニレ科の葉に形成されるゴールの1種です。ケヤキにはケヤキハフクロフシが知られていますが、ハルニレでは同様のゴールが複数種のタマワタムシによって形成されるようです。


2017/05/16(Tue) 22:35 No.2638
Re: ケヤキ 投稿者:秋元信一

ケヤキハフクロフシParacolopha morrisoniの初期ゴールのようにも見えますが、少し雰囲気が異なります。中にアブラムシの幼虫が1頭いればケヤキハフクロフシなのですが、写真だけではよくわかりません。

2017/05/17(Wed) 07:49 No.2639
Re: ケヤキ 投稿者:akaitori

南さん、秋元さん、ありがとうございます。


2017/05/17(Wed) 16:13 No.2640
Re: ケヤキ 投稿者:南 常雄

秋元先生のサイト「S. Akimoto's(秋元信一の)Website」
http://www.agr.hokudai.ac.jp/systent/akimoto/
をご参照ください。
なお「虫えい同好会」のリンク集からも接続できます。


2017/05/17(Wed) 19:03 No.2641
Re: ケヤキ 投稿者:akaitori

南さん、興味深いサイト、ご紹介いただきありがとうございます。



2017/05/05(Fri) 08:53 No.2633
アブラナ 投稿者:akaitori

これもゴールでしょうか。
たくさんありました。


寄主植物:アブラナ
撮影年月日:2017年5月4日/東京都文京区
 

2017/05/05(Fri) 11:26 No.2634
Re: アブラナ 投稿者:akaitori

調べたところ、菌えいのようでした。

https://plaza.rakuten.co.jp/kitchinkato/diary/201405070000/


2017/05/05(Fri) 17:32 No.2635
Re: アブラナ 投稿者:南 常雄

akaitoriさん、面白いゴールのご投稿ありがとうございます。
菌えいも多種多様で、奥が深そうですね。


2017/04/30(Sun) 22:51 No.2630
ツブラジイの虫こぶ 投稿者:M

ツブラジイの新芽や若葉に虫こぶがついていました。中には寄生者か主かわかりませんが、ハチの幼虫が入っていました。これは、コナラのハグキコブフシのようなものでしょうか?

寄主植物:ツブラジイ
撮影年月日:2017年4月29日/福岡県小郡市三沢
 

2017/05/01(Mon) 07:55 No.2631
Re: ツブラジイの虫こぶ 投稿者:阿部芳久

M様
興味深いお写真を拝見しました。私は初めて見るゴールです。そのゴールを保存されてハチが羽化してきたら、お手数ですが阿部芳久(九州大学 比較社会文化研究院 生物多様性講座)宛て着払いでお送りいただければ幸いに思います。タマバチであれば私が同定し、寄生蜂であればしかるべき専門家に同定を依頼します。


2017/05/01(Mon) 16:51 No.2632
Re: ツブラジイの虫こぶ 投稿者:M

阿部芳久先生
早々にコメントをいただき、ありがとうございます。できるだけ自然に近い形で保存できるようしてみます。
上手くいきました時にはまたお知らせいたします。


2017/04/21(Fri) 17:49 No.2627
コナラハトジフクレフシに同居していた幼虫 投稿者:M

保管中のタマバエの羽化はないのに、もうタマバエ幼虫の脱出がはじまってしまいました。

4月19日に庭のコナラからハトジフクレフシを採集し、水に浮かべていました。19日〜20日にかけてタマバエ幼虫数匹脱出しましたので、ファーブルで見ていたのですが、中に、画像のハナアブかハエのような幼虫が混じっていました。その後も同じものの若い幼虫も出てきました。庭のゴールの主のタマバエが脱出したゴールをみてみると、やはりゴールの内壁にべた〜とくっついた同じものがいました。最初はタマバエを食べていたのかと思ったのですが、どうも同居ではないかと思ったのですが、この幼虫はゴール内で囲蛹になるのでしょうか? いったい何者でしょうか?


寄主植物:コナラ
撮影年月日:2017年4月20日/福岡県筑紫野市
 

2017/04/21(Fri) 22:52 No.2628
Re: コナラハトジフクレフシに同居していた幼虫 投稿者:湯川淳一

M 様:珍しい観察例をご投稿いただき有難うございました。これまで、コナラハトジフクレフシを何度も観察したことがありますが、このような幼虫が入っているのを見たことがありません。確かに、ハエ目の幼虫ですが、ヒラタアブのような捕食者ではなく、同居者か、あるいは、空ゴールの利用者かも知れません。どこで蛹化するかも見当がつきません。ぜひ、成虫を羽化させて下さい。然るべき、専門家に見て頂きます。

2017/04/22(Sat) 10:23 No.2629
Re: コナラハトジフクレフシに同居していた幼虫 投稿者:M

湯川先生 早々にご教示いただき、ありがとうございました。1頭は、モスに入れました。ただこれは、水に浸したものから脱出したものでした。今後はコップに枝をさして、落下したら、地面で蛹かもしれませんので、やってみます。庭では、ゴールの枝ごとネットをかぶせてみます。上手くいけばいいのですが・・・。

2017/04/17(Mon) 21:57 No.2623
クロモジメウロコフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

新葉が展開し始めたクロモジの枝先に、芽がふくらんだようなかたまりがありました。図鑑には出ていなかったため掲示板のアルバムで調べてみたところ、クロモジメウロコフシ(C-2505a)ではないかと思われますがどうでしょうか?。ご教示お願いします。

寄主植物:クロモジ
撮影年月日:2017年4月16日/奈良県奈良市都祁白石町
 

2017/04/18(Tue) 00:26 No.2624
Re: クロモジメウロコフシでしょうか? 投稿者:南 常雄

Tominagaさま、ご投稿ありがとうございます。
これは花芽が大きくなったものでクロモジメウロコフシ(C-2505a)です。北海道にはクロモジの自生はありませんが、オオバクロモジに同様のオオバクロモジメウロコフシ(C-2505b)が形成されます。オオバクロモジでは花芽と葉芽に形成されます。ゴールは9月下旬〜10月上旬に形成されると推測していますが、未確認です。10月下旬〜11月上旬に、3齢に達した幼虫はゴールから脱出して地中で幼虫越冬します。ゴールからは2種類のタマバエの幼虫が脱出し、飼育では10月に採集した幼虫が翌年の5月下旬に蛹化・羽化しました。この時に羽化したのは、形成タマバエ、同居タマバエ、寄生蜂でした。
更に、本ゴールには環縫型のハエと同居性の蜂の幼虫が入っていました。同居性の蜂はゴール内で幼虫越冬するので、春のゴール内に幼虫が入っていれば、この幼虫ではないかと思います。


2017/04/18(Tue) 14:32 No.2625
Re: クロモジメウロコフシでしょうか? 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:クロモジメウロコフシのご投稿、有難うございました。
南 常雄 様:早速のご回答、有難うございました。

これまで、クロモジメウロコフシは、埼玉県吾野や東京都高尾山、神奈川県大山、和歌山県高野山で見つかっています。奈良県からは、今回が初めての発見となります。オオバクロモジメウロコフシは、北海道以外に、青森県や新潟県、群馬県で見つかっています。

この虫えいを形成するタマバエの成虫が得られていませんので、種の同定はなされていません。幼虫が虫えいから脱出する場合は、成虫が得にくいのです。

クロモジとオオバクロモジのメウロコフシを形成するタマバエは、恐らく、同一種の可能性大です。

湯川淳一


2017/04/18(Tue) 21:25 No.2626
Re: クロモジメウロコフシでしょうか? 投稿者:Tominaga

南 常雄 様
早速のご教示、ありがとうございました。
採取してきた虫こぶの芽鱗を外側からめくってみましたが、残念ながら中からは何も出てきませんでした。
みつけたクロモジには虫こぶが数個付いていましたので、また行く機会があれば確認してみます。

湯川 先生
各地の確認情報をお知らせいただきありがとうございました。
またどこかで見つけたら報告させていただきます。


2017/04/07(Fri) 19:30 No.2619
マタタビツボミタマバエの冬寄主を探しています 投稿者:湯川淳一

写真は、マタタビツボミフクレフシ C-2710 (ミフクレフシを改称)で、形成者はマタタビツボミタマバエ Pseudasphondylia matatabi です。このタマバエの冬寄主植物を探しています。このタマバエは秋にマタタビの虫えいから羽化しますが、その時期には、マタタビの蕾はなく、どこに飛んで行って、どの植物に産卵するのか不明のままです。マタタビの虫えいが見つかる付近の植物を、冬に探しても、これまで、どの植物にも、このタマバエの虫えいは見つかっていません。しかし、毎年5月のマタタビの蕾の時期には、どこからともなく同じマタタビに戻ってきて虫えいを形成します。

最近、冬寄主を発見できる方法が見つかりました。春に産卵にきたメスを捕まえ、その小腸内に残っている葉緑体の DNA を調べることによって、幼虫時代に摂食していた冬寄主の植物が分かるというのです。

そこで、皆様にお願いです。間も無く、マタタビの蕾が見られる時期となります。あくまでも、おついでの時で結構ですので、もし、蕾に産卵に来ているタマバエらしい成虫が見つかりましたら、ぜひ、採集して70−99%のエタノールに保存して頂きたいのです。ひょっとして、成虫は夜行性かもしれませんが、曇天の日は昼間でも産卵はあると思います。私も、毎年、探し続けているのですが、ついにお手上げです。皆様の情報をお待ちしております。

マタタビツボミタマバエ以外にも、いくつかのタマバエの冬寄主が不明のままです。例えば、栽培ブドウを加害するブドウミタマバエ、ハナイカダミタマバエ、シラキメタマバエ、ムラサキシキブミタマバエ、ミズキツボミタマバエなどです。すべて、ハリオタマバエ族の仲間です。

話は、別ですが、先日、東京農工大学で日本応用動物昆虫学会の大会があり、そこで、虫えい形成昆虫の小集会が開かれました。タマバチやデイゴヒメコバチ、ヤナギシントメタマバエの話題提供がありました。

今年のシーズンが始まりました。掲示板が賑やかになりますように祈っています。よろしくお願い申し上げます。



寄主植物:マタタビ
撮影年月日:1969年9月26日/鹿児島県高隈山
 

2017/04/07(Fri) 23:06 No.2620
Re: マタタビツボミタマバエの冬寄主を探しています 投稿者:南 常雄

マタタビは北海道に広く分布しますが、マタタビツボミフクレフシは道南でのみ、ごくまれに観察することができます。私が観察できたのは厚沢部町で1度だけでした。

2017/04/01(Sat) 22:57 No.2615
オオイヌノフグリのゴール 投稿者:Tominaga

道端の雑草を見ていたら小さなオオイヌノフグリにゴールができていました。
ムシクサにできるムシクサツボミタマフシと形は似ていますが、つぼみではなく芽がふくらんだものかもしれません。


寄主植物:オオイヌノフグリ
撮影年月日:2017年4月1日/大阪府東大阪市
 

2017/04/02(Sun) 10:43 No.2616
Re: オオイヌノフグリのゴール 投稿者:Tominaga

ゴールを切ってみたら虫は入っていませんでした。
虫えいではなかったようです。失礼しました。


2017/04/02(Sun) 10:58 No.2617
Re: オオイヌノフグリのゴール 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:オオイヌノフグリのゴールの中には、虫が入っていなかったとのこと、残念でした。しかし、幼虫がきわめて小さい1齢幼虫かもしれませんし、あるいは、何らかの原因で、虫が死亡したかもしれません。もし、別の機会がございましたら、ぜひ、再度、挑戦してみて頂けますればと存じます。 オオイヌノフグリのゴールは見たことがありません。

2017/04/04(Tue) 21:53 No.2618
Re: オオイヌノフグリのゴール 投稿者:Tominaga

湯川先生
コメントありがとうございました。これに懲りず、また探してみたいと思います。
ところで、この3月に「奈良県野生生物目録」が発行されました。植物はもちろん、動物も取り上げられていますが、専門家がいなくて奈良県における調査や研究が進んでいない生物群では数種しか挙げられていない場合もあり、今後の課題になると思いました。ちなみに、この掲示板で教えていただいたオグルマケブカミバエは昆虫リストに載っていませんでした。
それでは今後ともよろしくお願いいたします。


2017/03/07(Tue) 20:02 No.2564
ナラミウスタマフシからタマバチが羽化しました。 投稿者:M

この掲示板に載せさせていただいたもの: 2016/06/06(Mon) 21:33 No.2245(2016年6月5日〜9日にかけて地面に落下した)ものを保管しておりましたら、2017年3月7日、1頭羽化・脱出しました。ゴール形成蜂でしょうか?

尚、たった1個ですが、虫こぶが頭をのぞかせて落下するまでを観察しました。まだ出現していないものを毎日確認していたところ、2016年7月6日に「臼」の頭が出現、次の日には半分が出て、3日目の8日(前夜雨)に見たときはもうなくなっていました。


寄主植物:コナラ
撮影年月日:2017年3月7日/筑紫野市光が丘
 

2017/03/08(Wed) 08:07 No.2565
Re: ナラミウスタマフシからタマバチが羽化しました。 投稿者:阿部芳久

M様
興味深く拝見しました。阿部@九州大学です。写真から判断しますとゴール形成蜂と思います。標本を着払いでお送り戴ければ確認できます。


2017/03/08(Wed) 18:43 No.2566
Re: ナラミウスタマフシからタマバチが羽化しました。 投稿者:M

阿部芳久先生

写真でゴール形成蜂と早々にご教示いただき、ありがとうございました。標本も見ていただけるとのこと、ありがとうございます。お送りしましたら、また連絡させていただきます。


2016/12/26(Mon) 17:11 No.2559
イチイガシのゴールからタマバチが羽化しました。 投稿者:M

イチイガシのタマバチが1頭羽化・脱出しました。
この掲示板の2014年5月25日 NO343と同じもので、今年で3度目のトライでした。葉表のゴールは、ボコボコの緑色のまま葉から落下しますので、野外の鉢で保管しておりました。今年はゴールが少なくたった2個のみの保管でした。
たまたま本日12月26日に室内容器に移そうとしていて、翅がまだくしゃくしゃのタマバチがゴール内の蛹殻に翅がくっついて脚を動かしているのを見つけました。その後翅はきれいに伸びました。
もう1個から、羽化・脱出するのを待ってみます。


寄主植物:イチイガシ
撮影年月日:2016年12月26日/筑紫野市原田
 

2016/12/28(Wed) 08:48 No.2560
Re: イチイガシのゴールからタマバチが羽化しました。 投稿者:阿部芳久

羽化・脱出時期と中胸の表面構造、前翅の脈相(特にmarginal cellの形状)から判断しますと、このタマバチはゴール形成蜂のようです。貴重な記録と思います。

2016/12/28(Wed) 17:25 No.2561
Re: イチイガシのゴールからタマバチが羽化しました。 投稿者:M

阿部先生
ゴール形成蜂とのご教示をありがとうござました。やっとゴールの主に会うことができました。


2016/12/17(Sat) 19:06 No.2556
キイチゴハケフシについていた球形の物質について 投稿者:mikuriya

キイチゴハケフシの形成者であるキイチゴハモグリダニの近くに赤い球形の物質がありました。
これは何でしょうか。フシダニに関係する何かでしようか。ご教示いただけますと幸いです。


寄主植物:キイチゴ
撮影年月日:2016年12月17日/静岡県裾野市
 

2016/12/17(Sat) 21:45 No.2557
Re: キイチゴハケフシについていた球形の物質について 投稿者:湯川淳一

mikuriya 様:何かの卵のように見えますが、私には分かりません。何か、孵化するかどうか、ご確認下さい。どなたか、この掲示板をご覧になられた方で、ご存知の方は教えて下さい。

2016/12/21(Wed) 22:31 No.2558
Re: キイチゴハケフシについていた球形の物質について 投稿者:mikuriya

湯川先生
コメントありがとうございます。
その後、ダニの専門家の方にうかがい、ハダニとハダニの卵であることが判明しました。
種名がわかりましたらまた報告させていただきます。


2016/12/13(Tue) 23:04 No.2549
イノコズチクキマルズイフシ C-2450a 投稿者:南 常雄

1株に生長過程の異なる複数の虫えいが形成されていて、脱出孔が開いて中に幼虫が入っていないもの、脱出孔が開いているものや中に3齢幼虫が入っているもの、更に脱出孔は見られず中に2齢または3齢幼虫が入っているものが観察できました。虫えい図鑑の解説と同様、年2〜3世代で、3齢幼虫が虫えい内で越冬するようです。内部に複数の幼虫室があり、それぞれ1匹の幼虫が入っています。3齢幼虫は黄色で、胸骨の前部は2角状で翼があり、基部は鉾状に太くなっています。


寄主植物:イノコズチ
撮影年月日:2016年10月22日/北海道栗山町
 

2016/12/14(Wed) 10:47 No.2550
Re: イノコズチクキマルズイフシ C-2450a 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:イノコズチクキマルズイフシ C-2450a のご投稿、誠に有難うございました。北海道からは初めての発見です。これまで、青森や新潟、栃木以南の本州各地、四国、九州、種子島、チェジュ島、朝鮮半島などで発見されている虫えいでしたが、北海道では見つかっていませんでした。やはり、いたのですね。このタマバエはイノコズチウロコタマバエ Lasioptera achyranthii Shinji, 1939 だと思います。ヒナタイノコズチ、ヒカゲイノコズチ、ヤナギイノコズチの区別なく虫えいを形成します。これから終齢幼虫で越冬し、来年羽化します。
以前、インドネシアのジャワ島でも、イノコズチの仲間で類似の虫えいを見たことがありました。同属でしたが、同じタマバエかどうか不明です。


2016/12/14(Wed) 16:37 No.2551
Re: イノコズチクキマルズイフシ C-2450a 投稿者:南 常雄

湯川先生、そうそうご教示を賜り、ありがとうございます。
北海道で初めての発見とのこと、嬉しく思います。発見した場所にはイノコズチの小群落があり、多数のゴールが形成されていました。多数のゴールを採集してきて飼育していますので、成虫を得ることができると思いますが、来シーズンは1代目のゴールから観察できるように、観察予定に入れました。
イノコズチは、北海道内に広く分布し、旭川にも自生がありますので、他所でもゴールを発見したいと思います。




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