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虫えい同好会掲示板
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2017/09/10(Sun) 23:59 No.2822
ノアズキの虫えい 投稿者:Tominaga

ノアズキ(マメ科)の花が咲いていましたので、標本にしようと採取して持ち帰ってみましたところ、いくつかのツボミが丸く膨らんでいるのに気がつきました。割ってみると数匹のタマバエと思われる幼虫が入っていました。図鑑には記載がありませんでしたが、過去に記録はありますでしょうか?

寄主植物:ノアズキ
撮影年月日:2017年9月10日/奈良県三郷町勢野
 

2017/09/11(Mon) 00:01 No.2823
Re: ノアズキの虫えい 投稿者:Tominaga

幼虫の写真です。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2017/09/11(Mon) 16:21 No.2824
Re: ノアズキの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ノアズキの虫えいのご投稿、有難うございました。ノアズキに形成されるタマバエの虫えいは、これまで記録があありません。初めての発見です。ノアズキツボミフクレフシ C-3479 にしましょう。

幼虫は、ハリオタマバエの一種らしい雰囲気ですが、胸骨がはっきり見えませんので、確認できません。二山型の胸骨が見えるでしょうか? 宇都宮で発見されたツクシハギツボミフクレフシ C-3488 が、ハリオタマバエの一種によって形成されたことが確認されています。ダイスサヤタマバエと同種かもしれないですので、DNA 解析待ちです。ノアズキの幼虫も、おついでの時によろしくお願い申し上げます。

マメ科には、この他に、クロヨナツボミフクレフシ C-3484 や、メドハギツボミトジフシ C-3485 などが知られていますが、タマバエの属は不明です。


2017/09/11(Mon) 22:26 No.2827
Re: ノアズキの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご教示いただきありがとうございました。また虫えいの命名ありがとうございました。
確認したところ幼虫の胸骨は二山型でした。標本は諸々まとめてお送りするようにします。


2017/09/12(Tue) 19:05 No.2830
Re: ノアズキの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:幼虫のご報告、有難うございました。やはり、幼虫の胸骨は二山型でしたか。ハリオタマバエ属でしょうね。ダイズサヤタマバエとの関連に興味があります。標本を楽しみにしています。

2017/09/12(Tue) 19:21 No.2832
Re: ノアズキの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:コメントの修正です。二山型ですと ハリオタマバエ属そのものではなく、ハリオタマバエ族のいずれかの属になる可能性大です。大変失礼しました。なお、標本は受取人払いでよろしくお願い致します。

2017/09/09(Sat) 23:16 No.2816
カキドオシの虫えい2 投稿者:Tominaga

カキドオシの葉に虫えいがありました。葉の裏側が肥大して長毛が密生し(写真)、表側には細長い3mm程度の突起ができていました。表側の突起は空洞で、時期的に遅かったのかほとんどはカラでしたが、1匹の幼虫と2匹の蛹がありました。蛹はハチ類のようで、図鑑に記載されている「カキドオシハナガツツフシ」かもしれませんが、寄生蜂の可能性もあるかもしれません。
過去にakaitori 様が投稿されていたNo.1689の虫えいと似ているように思いましたが、表側がわかりませんので同じものかどうか不明です。
幼虫の写真は不鮮明でわかりにくいと思いますが、ご教示お願いします。


寄主植物:カキドオシ
撮影年月日:2017年9月3日/奈良県高取町高取山
 

2017/09/09(Sat) 23:39 No.2817
Re: カキドオシの虫えい2 投稿者:Tominaga

カキドオシの葉表側の写真です。

寄主植物:カキドオシ
撮影年月日:年月日/


2017/09/09(Sat) 23:41 No.2818
Re: カキドオシの虫えい2 投稿者:Tominaga

虫えい内にいた幼虫の写真です。

寄主植物:カキドオシ
撮影年月日:年月日/


2017/09/10(Sun) 14:11 No.2819
Re: カキドオシの虫えい2 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:カキドオシの虫えいのご投稿、有難うございました。ご賢察の通り、この虫えいは、薄葉さん (1982) がインセクト33巻第2号で記録されたカキドオシハナガツツフシだと思います。幼虫は白色と記載されています。また、ハラビロクロバチ科が寄生するとあります。おついでの時に、幼虫と蛹の標本をお送り頂けますれば検鏡させて頂きます。

埼玉県東浦和での記録に続き、第2番目の発見です。もちろん、奈良県では初めての発見です。和歌山県でも捜して見なければなりません。

akaitori 様が投稿された虫えいに関しましては、カキドオシハナガツツフシの可能性がありますが、その後、別角度の写真や情報が得られていませんので、確定に至っておりません。


2017/09/10(Sun) 18:52 No.2820
Re: カキドオシの虫えい2 投稿者:akaitori

ご参考までに、私が見たゴールです。


寄主植物:カキドオシ
撮影年月日:2013年10月13日/東京都あきる野市


2017/09/10(Sun) 23:45 No.2821
Re: カキドオシの虫えい2 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご教示ありがとうございます。標本はこれまでのものとまとめてお送りさせていただきます。
akaitori 様、写真ありがとうございます。以前に投稿されていた写真を見ていましたので、もしやと思い採取した次第です。


2017/09/11(Mon) 16:30 No.2825
Re: カキドオシの虫えい2 投稿者:湯川淳一

akaitori 様:カキドオシの中えいの写真を、再度、ご投稿下さり有難うございました。この写真を拝見する限り、カキドオシハナガツツフシだと考えても良いと思います。東京都も分布圏に入れさせて頂きます。

Tominaga 様:標本をお送り頂けるとのこと、誠に有り難うございます。検鏡させて頂くのを楽しみにしています。


2017/09/11(Mon) 18:31 No.2826
Re: カキドオシの虫えい2 投稿者:akaitori

湯川先生、カキドオシハナガツツフシとのこと、どうもありがとうございます。

2017/08/21(Mon) 22:44 No.2810
ミズナラの虫えい? 投稿者:Tominaga

ミズナラの木の下に虫えいらしきものが落ちていました。大きさは短径2.2cm・長径2.7cmほどで、割ってみると中央に小さな幼虫室がありましたが、幼虫は見あたりませんでした。

ネットで調べると、「ミズナラメウロコタマフシ」としている場合が多かったですが、南 常雄 様の『北海道の虫えい図鑑』で確認しましたところ、記載されている大きさとは合わないので違うようです。

落ちている虫えいには短い枝がついており、虫えいのすぐ横に結実しなかった雌花がみられました。殻斗が虫えい化したのではないかと考えられ、調べると「ナラミウロコタマフシ」がありました。ただ、こちらも大きさが違います。

本州では巨大化するということでしょうか。ご教示お願いします。


寄主植物:ミズナラ
撮影年月日:2017年8月19日/奈良県御杖村三峰山新道峠
 

2017/08/25(Fri) 20:09 No.2811
Re: ミズナラの虫えい? 投稿者:井手

Tominaga様

写真拝見させて頂きました。サイズに関してばらつくことはあるかと思うのですが、その大きさですと、ミズナラメウロコタマフシにしては確かに少し大きいかもしれません。添付画像はミズナラにできたナラメウロコタマフシです。

写真を見る限り、確かに殻斗の部分が虫えい化しているように見えます。ただ残念ながらナラミウロコタマフシについては情報が少なく、確実なことでいえることは少ないのが現状です。

ミズナラメウロコタマフシ、ナラミウロコタマフシともに、形成者はタマバチの仲間ですが、まだ調査が必要な種です。引き続き情報お寄せ頂ければ幸いです。


寄主植物:ミズナラ
撮影年月日:年月日/


2017/08/25(Fri) 21:48 No.2812
Re: ミズナラの虫えい? 投稿者:南 常雄

井手 様
コメントならびにご教示をありがとうございます。
同様のゴールは、切断して核の部分(幼虫室)の観察をすると異なると思いますが、いかがでしょうか。


2017/08/26(Sat) 15:10 No.2813
Re: ミズナラの虫えい? 投稿者:井手

南様

残念ながら、自分の方ではナラミウロコタマフシの内部を観察したことはないのですが、虫えい図鑑によると、ナラミウロコタマフシは『内部は木質化した堅い壷形で、上部には乳首上の突出部があり』、ミズナラメウロコタマフシは『皿状の突出部』があって『内部の木質部は直径10mm、短径8mm』とありますね。


2017/08/26(Sat) 17:30 No.2814
Re: ミズナラの虫えい? 投稿者:南 常雄

井手 様
ご教示、ありがとうございます。


2017/08/28(Mon) 23:12 No.2815
Re: ミズナラの虫えい? 投稿者:Tominaga

井手 様、南 常雄 様、コメントいただきありがとうございました。

よく観察すると、井手 様のご指摘のとおり殻斗部分から生じていることがわかりました。
同じく井手 様のご指摘で気付いたのは、図鑑の記載に「直径が5から10mm」とあるのは木質部のことだったようで、私が判断していたのは鱗片も含めた全体の大きさだったことが混乱を招いたようです。

割ってみると確かに木質部と鱗片部が分かれていましたが、図鑑に書かれているような形状はよくわかりませんでした。今回は地上に落ちているものをみつけましたが、図鑑によるとこの時期には落下しないので、先日の台風により落ちたものと考えられます。まだ成熟前であったため、木質部の形状がはっきりしなかったものと思います。

以上のことから、ナラミウロコタマフシ(C-155)とするのが妥当かもしれません。写真による判断は危険であることも改めて勉強になりました。


2017/08/18(Fri) 21:21 No.2808
オシダ 投稿者:南 常雄

2017/06/26(Mon) No.2728、ハバチによってシダに形成されたゴールを「シダハマキフシ(仮称)」として投稿しましたが、寄主名が不明でした。この度、寄主植物に胞子堆が形成されたので、同定していただいた結果、オシダと判明しましたので、「オシダハマキフシ」として記録したいと思います。オシダは当地に広く分布しますので、来年の観察が楽しみです。

寄主植物:オシダ
撮影年月日:2017年8月16日/北海道当麻町
 

2017/08/15(Tue) 09:42 No.2804
エゴノキの実のゴール2 投稿者:ハンマー

2015年7月15日付、No. 1583(現在12ページ)で投稿したエゴノキの実のゴールの続報です。
ゴールは複数の木でみられましたが、2016年は、これらの木がほとんど花をつけなかったため、ゴールを確認できませんでした。
今年は少数ですがゴールを見つけることができました。ゴールの形は前回の投稿の通りですが、ほとんどのゴールは7月下旬には木から落ち、その時点で幼虫は幼虫室内で繭を紡いでいました。写真は8月12日に拾ってきたゴールですが、実の先端側はほぼ腐った状態でした。柄側の固い組織内に幼虫室が形成されていて、これは腐らずに残るようでした。繭の中は幼虫のままで、前蛹といえるような状態でもなかったので、このまま幼虫で越冬するのではないかと想像しています。
来年以降、たくさん形成されることがあれば、飼育にも挑戦したいと思っています。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2017年8月12日/兵庫県篠山市
 

2017/08/15(Tue) 16:03 No.2805
Re: エゴノキの実のゴール2 投稿者:徳田

ハンマー様

エゴノキの実のゴールに関する続報をありがとうございます。
南さんと湯川先生より、ハンマーさんの投稿について教えていただきました。
ご指摘のように、このまま翌春まで幼虫で過ごし、春に蛹になる可能性が高いように思います。

それにしても、湯川先生も以前投稿された際に指摘しておられますが、とても特徴的な幼虫ですね。
この実のゴールも、以前の投稿されましたツボミのゴールも、いずれも新しいゴールのように思えます。

エゴノキには本当に色々なゴールが形成されまして、いつかきちんと整理せねばと思いつつ、なかなか手が回っておりません。ぜひ飼育に挑戦いただけますと幸いです。

エゴノキは年により、花が咲いたり咲かなかったりの差が激しいですので、花がないときに蕾や実を利用するタマバエがどうしているのかも興味深い課題のように思っております。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。


2017/08/20(Sun) 08:47 No.2809
Re: エゴノキの実のゴール2 投稿者:ハンマー

徳田先生
コメントありがとうございます。
幼虫がゴールから脱出して越冬するタイプのタマバエの飼育は大抵失敗しますが、これはゴールに留まるタイプなので、工夫すればなんとかなりそうな気がしています。
今後もご指導、よろしくお願いします。


2017/08/07(Mon) 16:09 No.2801
サワヒヨドリハナフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

ヨツバヒヨドリハナフクレフシやヒヨドリバナハナフクレフシと類似のゴールですが、サワヒヨドリでも観察することができましたので投稿します。
ゴールは未成熟でほぼ球状(突起部を含む直径は約20mm)、花被片などの突起が目立ちますが、9月上旬の成熟期にはゴール本体が更に肥大して大きくなります。まだ一例だけですので採集はしていませんが、これからの観察で成熟期のゴールを採集したいと思います。


寄主植物:サワヒヨドリ
撮影年月日:2017年8月6日/北海道新篠津村
 

2017/08/07(Mon) 20:03 No.2802
Re: サワヒヨドリハナフクレフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:サワヒヨドリハナフクレフシ(仮称)の情報を誠に有り難うございました。ヒヨドリバナハナフクレフシ D-0930a や ヨツバヒヨドリハナフクレフシ D-0930b は、これまでも、各地で発見されていますが、サワヒヨドリからは、初めての発見だと思います。おそらく、同一種のタマバエによる可能性が、かなり高いと思いますので、サワヒヨドリハナフクレフシ D-0930c として、記録しておきたいと思います。今後のゴールの肥大など、観察の継続をよろしくお願い申し上げます。



2017/08/07(Mon) 22:08 No.2803
Re: サワヒヨドリハナフクレフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生 早速、ご教示をたまわりありがとうございます。またゴール名称ならびに番号の付与をありがとうございます。
寄主のヒヨドリ3種は同じような環境に自生しているので、これらの同定がはっきりしていなかった可能性もあり、この度のサワヒヨドリの観察で、3種の同定がより確実になったと思います。それぞれの寄主の確認と合わせて、サワヒヨドリハナフクレフシの観察をつづけます。


2017/07/30(Sun) 18:42 No.2789
カキドオシの虫えい 投稿者:Tominaga

カキドオシ(シソ科)の芽の部分が直径1cm以上(最大1.8cm)に丸くふくらんでいるものがありました。割ってみると真中あたりに数個の繭がありました。虫えいと考えられますが図鑑には載っていませんでしたので、ご教示ください。

寄主植物:カキドオシ
撮影年月日:2017年7月29日/奈良市都祁南之庄町
 

2017/07/30(Sun) 18:43 No.2790
Re: カキドオシの虫えい 投稿者:Tominaga

カキドオシの虫えいの断面です。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2017/07/30(Sun) 18:45 No.2791
Re: カキドオシの虫えい 投稿者:Tominaga

繭の拡大写真です。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2017/07/31(Mon) 14:10 No.2792
Re: カキドオシの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:カキドオシの虫えいのご投稿、有難うございました。図鑑には、カキドオシツボミフクレフシ (D-0450) が掲載されています。この虫えいは、タマバエによるもので、薄葉重さんが 1981年に発表され、栃木県や埼玉県、徳島県、佐賀県などで見つかっています。今回の芽の部分が膨れた虫えいも、同じタマバエによる可能性があります。虫えい形成部位を変えて、多化性になっている可能性もあります。将来、幼虫のDNA 解析で比較することが必要です。

2017/08/01(Tue) 21:32 No.2795
Re: カキドオシの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご教示ありがとうございます。
今のところ、虫えい内にタマバエの幼虫はみつかりません。すでに脱出しているか、寄生蜂と思われる繭がありますので餌食になってしまったようです。
ツボミフクレフシはまだ見たことがありませんので、同じ場所で花の時期に探してみたいと思います。


2017/07/26(Wed) 21:37 No.2781
オオアオカモメヅルの虫えい 投稿者:湯川淳一

栃木県の RS さんから、オオアオカモメヅル(ガガイモ科)の葉に形成された、写真のような虫えいが送られてきました。早速、虫えいを解剖しましたところ、2齢らしい白色の幼虫が入っておりました。どうやら、タマバエ科ではありませんでした。口器は、ハモグリバエ科のような形状をしていました。どなたか、この虫えいをご存知でしたら、ご教示を頂けますようお願い申し上げます。

寄主植物:オオアオカモメヅル
撮影年月日:2017年7月13日/栃木県宇都宮市平成の森記念公園
 

2017/07/27(Thu) 03:44 No.2784
Re: オオアオカモメヅルの虫えい 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご投稿ありがとうございます。
北海道内で、オオカモメヅルとシロバナカモメヅルにハモグリバエによって形成されるゴールがあります。それぞれハコブフシとして記録しています。岩崎暁生様に、ご教示をいただいていますので、連絡をいたします。


2017/07/29(Sat) 09:36 No.2785
Re: オオアオカモメヅルの虫えい 投稿者:Iwasaki

湯川先生、南さん、そしてRSさん、ご指名ならびに貴重な記録情報をありがとうございます。
 オオアオカモメヅルは見たことがありませんが、Vincetoxicum属ですね。オオカモメヅルがTylophora属でシロバナカモメヅルがVincetoxicumなので、和名と学名の対応で混乱しそうです。

 これは、湯川先生による内部の幼虫の観察結果とゴールの形状から、過去に南さん、arisuabuさんによって北海道内の鷹栖町、新篠津村、厚沢部町(北海道の中央付近から南の渡島半島にかけて)で確認・採集いただいているオオカモメヅル、シロバナカモメヅルのものと同じだろうと思います。湯川先生のご指摘通りハモグリバエ科の一種です。

 ハモグリバエ科には、虫えい形成種としてHexomyza属が知られ、国内でもヤナギ科から2種、マメ科、アカネ科から各1種の合計4種が知られています。しかし葉に虫えいを形成する本種は、Hexomyza属らしい特徴を示していません。虫えいの形状から、本来のハモグリ(葉に線状、袋状の潜り痕を残して葉肉を食べる)から派生して葉に肥大部(つまりゴール)を形成させるようになった特異な生態を持つ種ではないかと思います。実際、ゴールを形成する以前の生育初期に、葉面に短いながら線状の潜り痕を残すのが観察されます。種名、属の帰属については現在検討中です。

 本州からは初めての確認なので、もし差し支えなければ、秋に虫えいの内部で蛹になった後に、虫えいをお分けいただけるよう、RSさんにお伝えいただけないでしょうか。北海道での経過から考えると、恐らく年1回の発生で、虫えいの内部で翌春まで休眠するものと思います。


2017/07/30(Sun) 14:15 No.2786
Re: オオアオカモメヅルの虫えい 投稿者:湯川淳一

Iwasaki 様:早速、オオアオカモメヅルの虫えいにつきまして、詳しくご教示を頂き、誠に有り難うございました。やはり、ハモグリバエの虫えいでしたか。ご教示頂きました内容を、早速、RS さんにお伝えし、秋には虫えいを Iwasaki さんにお送り頂けるようにお願いして見ます。ご本人は、パソコンをお使いになりませんので、郵便でのやり取りです。恐らく、この掲示板もご覧になっていないと思います。

南 常雄 様:Iwasaki さんへのご連絡、有難うございました。


2017/07/24(Mon) 22:07 No.2776
ゴンズイの虫えい 投稿者:Tominaga

たまたま低い位置にあったゴンズイ(ミツバウツギ科)の花が終わった花序をみると、この時期なら通常1cmほどにふくらんでいるはずの果実はなく、大きさ4mm程度の小さい果実ばかりがついていました。そのうちのいくつかには小さな穴が空いていたので、念のためその中の一つを割ってみると中に茶色い幼虫?が1匹入っていました。他の小さい果実をいくつか採取して持ち帰り、果実を割ってみたところ一つだけ同様の幼虫?が入っていました。これを拡大してみると蛹で、頭部に角がありました。
図鑑にはゴンズイの虫えいが記載されていませんでした。これは虫えいかどうかご教示お願いします。

ゴンズイは一つの花に二〜三つに分かれた袋果をつけます。三つの袋果を開いたうちの一つに蛹が入っており、残りの二つはカラでした(写真)。


寄主植物:ゴンズイ
撮影年月日:2017年7月23日/奈良県香芝市穴虫
 

2017/07/24(Mon) 22:10 No.2777
Re: ゴンズイの虫えい 投稿者:Tominaga

蛹の拡大写真です。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2017/07/25(Tue) 14:50 No.2778 ホームページ
Re: ゴンズイの虫えい 投稿者:小泉正人

同じものかどうか分かりませんが・・・
2002年に群馬県高崎市でゴンズイの実に見つけた虫えいです。
当時、故・薄葉先生にお送りしてゴンズイミフクレフシと言う仮称を付けました。
その後は研究されているかどうかは不明です。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2017/07/25(Tue) 19:58 No.2779
Re: ゴンズイの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様、小泉 様:ゴンズイの虫えいについて、ご投稿下さり誠に有り難うございました。ゴンズイの虫えいは、小泉さんと青木さんが高崎市観音山丘陵で、2003年9月21日に採集された標本に基づいて、薄葉 重さんが、インセクト 56 (2) (2005)に、ゴンズイミフクレフシ(仮称)として発表されています。その後、千葉市の県立中央博物館生態園でも、薄葉さんが発見されています。以来、どこからも再発見の記録はなく、虫えい形成者であるタマバエの属も不明でした。

今回、Tominaga さんのお手柄の蛹の写真で、ハリオタマバエ属 Asphondylia らしいことが判明し、大変嬉しく思っています。間も無く、羽化することと思います。ところで、今、羽化しますと、次の産卵対象はどの植物でしょうか? 非常に興味のあるところです。新しい、寄主交代タマバエが発見されたことになります。この先が楽しみです。


2017/07/26(Wed) 22:36 No.2782
Re: ゴンズイの虫えい 投稿者:Tominaga

小泉正人 様、写真とコメントありがとうございます。
湯川先生、いつもご教示いただきありがとうございます。
現地で確認した果実は写真のとおり小さいものばかりで、虫えいは中央に写っている他と比べていびつな形のものでした。小泉正人 様がアップされましたゴンズイミフクレフシ(仮)の写真をみるとふくらんだ袋果に数匹の幼虫が入っているようですが、今回みつけたものは見た目がかなり違い、ほとんどふくらんでおらず1匹しか入っていませんでした。虫えいの形態の違いは、確認時期の違いによるものでしょうか。

ゴンズイの樹高は数メートルになり、ふつうは花や果実に手が届かないことが多く観察は困難ですが、今回は偶然斜めに倒れているものがあったため、観察できて幸運でした。次の奇主植物が何なのかわかりませんが、今後の研究に期待したいと思います。


寄主植物:ゴンズイ
撮影年月日:2017年7月23日/奈良県香芝市穴虫


2017/08/01(Tue) 21:46 No.2796
Re: ゴンズイの虫えい 投稿者:Tominaga

その後、再度同じ場所で小さいままの果実を採ってきました。調べてみると、いくつかタマバエが寄生していた跡(死亡した蛹が残っているもの、脱出口があるもの、死亡した寄生蜂がのこっているもの)がみられましたが、それら以外の果実は中身が空っぽで種子の痕跡もみられませんでした。このことから、タマバエは開花する前に寄生してしまうため、種子ができないのではないかと考えられます。この場合はツボミフクレフシということになるのでしょうか。

ところで、タマバエ蛹の入っていた果実内部が白い膜で覆われていましたが、タマバエのいなかった果実内部は何もありませんでした。以前に先生からいただいた、ハリオタマバエ類の共生菌の論文の写真でも同様な膜がみられたことから、同じものと考えてよいでしょうか。


2017/08/02(Wed) 12:36 No.2797
Re: ゴンズイの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ゴンズイの虫えいは、種子ができないと言う事ですので、Tominaga 様のご提案の通り、ゴンズイツボミフクレフシ C-3813 の方が良いと思います。薄葉さんも仮称とされていますので、改称しましょう。

虫えいの大きさは、幼虫の発育段階や虫えいの観察時期、虫えい1個当たりの幼虫数、メスが産卵した時の産卵部位の状況などによって異なります。また、寄生の有無によっても異なる場合もあります。

ハリオタマバエの仲間は、共生菌を持っていますので、虫えいの中に白い菌糸が見られます。ゴンズイの虫えいにも同じような菌糸が見られると思います。菌は別種かも知れませんが。
シキミタマバエでは、メスは羽化した時に菌糸や胞子を虫えいから持ち出して運ぶのではなく、別の樹木の幹などの常在菌の胞子を採集して、腹部の袋中に入れて運び、産卵時に産み込むと言われています。


2017/08/03(Thu) 22:42 No.2800
Re: ゴンズイの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、「ゴンズイツボミフクレフシ」命名の件、たいへん恐縮しております。素人の推測でいろいろ書いてしまって申し訳ありません。この虫えいについては情報がほとんどありませんので、今後もさらに観察事例を増やしていく必要があります。小泉正人 様がみつけられたタイプの虫えいも探してみたいと思います。

ハリオタマバエの共生菌の件、ご教示いただきありがとうございました。甲虫の仲間にアンブロシアビートルがいるのは知っていましたが、タマバエにもそのような仲間がいるとは知りませんでした。

ゴンズイの虫えいで採取した蛹等の標本もお送りしたいと思います。
それでは今後ともよろしくお願いします。


2017/07/24(Mon) 21:58 No.2775
フジの虫えい 投稿者:Tominaga

この時期にナンテンハギハオレフシが見られるかどうか、6月に確認した場所を再訪しました。その際、フジの葉裏主脈上に球形の虫えいができているのをみつけました。図鑑で調べましたが、フジにできるものは載っておらず、クズにできるクズハウラタマフシ(C−3380)に似ているように思いました。同じものと考えてよいでしょうか。

なお、ナンテンハギハオレフシは6月に比べてわずかですが確認できました。ナンテンハギは開花・結実しておりサヤがぶら下がっていましたが、虫えいができていたものは、草刈りで一度地上部が無くなり、その後新たに伸びてきたもののようでした。草刈りを受けなかった個体やすでに開花した個体は新たに葉を出さないと考えられますので、虫えいができなかったようです。今度は秋に再確認したいと思います。

この場所付近では他に、ヘクソカズラツボミマルフシ、ヤマコウバシハコブフシ(C−2657)、エゴノネコアシフシ、フジハオレフシ、クズハトガリタマフシ、タチカモメヅルメフクレフシ(D−0340f)がみられました。


寄主植物:フジ
撮影年月日:2017年7月22日/奈良市都祁南之庄町
 

2017/07/26(Wed) 14:55 No.2780
Re: フジの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:フジの葉裏の虫えいは、私には初めてのものです。ヤナギのハバチの虫えいに似ていますね。この虫えいには、タマバエの幼虫が入っておりましたでしょうか? もし、入っておりましたら、ぜひ、拝見させて下さい。もし、タマバエの虫えいだとしましても、Pueraria 属と Vitis 属ですので、クズハウラタマフシとは別物の可能性大です。もし、ハバチでしたら、内藤先生に見て頂きましょう。

その他に、沢山の虫えいの観察記録をお知らせ下さり有難うございました。これらのうち、ヘクソカズラツボミマルフシと、フジハオレフシ、タチカモメヅルメフクレフシは、奈良県で初めてのタマバエゴールです。
今後ともよろしくお願い申し上げます。



2017/07/26(Wed) 22:47 No.2783
Re: フジの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご教示いただきありがとうございます。
確かに、虫えいは堅くてヤナギのものと同じように見えます。
油断していたら虫えいがカラカラに乾いてしまいました。割ってみたところ空洞があり、1匹だけ幼虫がいましたが、すでに死んでいました。タマバエとは違うかもしれません。
再度採取して観察したいと思います。

タチカモメヅルがありましたので、以前に京都で確認したハモグリバエの虫えいがないか期待しましたがみつかりませんでした。


2017/07/30(Sun) 18:30 No.2787
Re: フジの虫えい 投稿者:Tominaga

再度虫えいを採取してきました。いくつか割ってみると白い幼虫が入っていましたが、タマバエかどうかよくわかりません。また、口の部分にキバのようなものがある幼虫もいましたが、これは別ものかもしれません。写真では分かりにくいと思いますがご教示ください。
なお、同じ虫えいが香芝市穴虫でもみつかりました。


寄主植物:フジ
撮影年月日:2017年7月29日/奈良市都祁南之庄町


2017/07/30(Sun) 18:33 No.2788
Re: フジの虫えい 投稿者:Tominaga

キバのようなものがある幼虫です。先の幼虫とは体に毛がある点も異なります。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2017/07/31(Mon) 14:16 No.2793
Re: フジの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:フジの葉裏の虫えいの追加の写真のご投稿、有難うございました。虫えいの中に糞らしいものが見つかりませんから、どうやら、ハバチではなさそうですね。口の部分にキバのようなものがある幼虫は寄生蜂(外部寄生蜂)の幼虫だと思います。白い幼虫の方には、胸骨はありませんか? この写真では、頭部や胸部が見えませんので、ご確認を頂けますと有難いです。胸骨がありますとタマバエです。タマバエの虫えいで、フジの葉裏にこのような虫えいを形成するものは、これまで、見つかっていません。楽しみにしています。


2017/07/31(Mon) 22:09 No.2794
Re: フジの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご教示ありがとうございます。
幼虫の拡大写真をみると褐色の棒状のものが見えますが、これが胸骨でしょうか?


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2017/08/02(Wed) 12:47 No.2798
Re: フジの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:そうです。これが胸骨です。写真では、胸骨の先端(前方)が二山型ではなく、珍しい一山型のように見えます。どんな属になるのか、非常に楽しみです。ぜひ、標本を拝見させて下さい。タマバエの虫えいであることが確認できましたので、虫えい和名をフジハウラタマフシ C-3535 にしましょう。虫えいから、直接、成虫が羽化してくれると良いのですが。

2017/08/03(Thu) 22:28 No.2799
Re: フジの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、不鮮明な写真で胸骨を確認していただき申し訳ありませんでした。また、虫えいの命名をしていただきありがとうございました。
この虫えいはかなり堅いものでしたので、虫えいごと落下するのか、虫えいから幼虫が脱出するのか、観察できればと思います。
また幼虫の標本もお送りさせていただきますのでご確認よろしくお願いします。


2017/07/17(Mon) 22:10 No.2768
ハンノキの虫えいについて 投稿者:mikuriya

山梨県山中湖村の標高約1100メートルのところでハンノキの虫えいを見つけました。
『日本原色虫えい図鑑』で見るかぎり、ヤハズハンノキハイボフシのように思えるのですが、いかがでしょうか。ご教示のほど、よろしくお願いいたします。


寄主植物:ハンノキ
撮影年月日:2017年7月17日/山梨県山中湖村
 

2017/07/18(Tue) 14:57 No.2771
Re: ハンノキの虫えいについて 投稿者:南 常雄

mikuriya様 ご投稿ありがとうございます。
北海道にヤハズハンノキは分布しませんが、ヤハズハンノキハイボフシに間違いありません。
当地では、フシダニによって形成された同様の虫えいが、ハンノキとケヤマハンノキに形成されますが、虫えいの外観は少し異なります。


2017/07/18(Tue) 22:14 No.2773
Re: ハンノキの虫えいについて 投稿者:mikuriya

南常雄様
ご教示ありがとうございます。
形成者はPhytoptus sp.ということになりましょうか。

今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。

                      


2017/07/03(Mon) 23:00 No.2755
マタタビの虫えい 投稿者:Tominaga

マタタビは雄花が咲く株と、両生花(雌花)が咲く株に分かれる雌雄異株とされています。マタタビの虫こぶは雌花だけにできるものと思いこんでいましたが、現地でよくよく観察してみると雄花にもできることを初めて知りました(写真左:雌花、右:雄花)。
確かに雄花にも退化して小さくなった雌しべがありますので、できないことはないということでしょうか。雌花・雄花にそれぞれできる虫えいは、見た目がほとんどかわりませんが、何か違いはありますでしょうか(切ってみると雌花の虫えいでは、種子の痕跡がありました)。また雌花・雄花ごとの虫えい形成率などは調査されておりますでしょうか。
私の勉強不足で申し訳ありませんが、ご教示お願いします。


寄主植物:マタタビ
撮影年月日:2017年6月24日/奈良県高取町
 

2017/07/04(Tue) 09:30 No.2756
Re: マタタビの虫えい 投稿者:南 常雄

Tominaga様 ご投稿ありがとうございます。
ご存知かもしれませんが、2012年に湯川先生から「マタダビミフクレフシ」から「マタタビツボミフクレフシ」に訂正するとのご連絡をいただいています。なお湯川先生は出張中ですので、コメントが少し遅くなりますので、ご容赦ください。
虫えい図鑑の分布に北海道が載っていませんが、こちらでも形成されます。ただし密度が低く、探しても簡単に見つけることができず、今までに1株しか観察したことがありません。


2017/07/04(Tue) 21:17 No.2757
Re: マタタビの虫えい 投稿者:Tominaga

南 常雄 様、ご指摘ありがとうございます。マタタビツボミフクレフシの名前について失念しておりました。
対象が蕾なので雌雄は関係ないということかもしれませんね。ただ、雄花は開花が終わると落ちてしまいますので、虫えいが落ちないようにするために何らかの作用物質を出しているということでしょうか。

的外れな質問をしてしまったようで申し訳ありません。


2017/07/04(Tue) 22:39 No.2758
Re: マタタビの虫えい 投稿者:南 常雄

雌雄に関係なく、雌花でも結実しないと落下しますね。雌花でも花被片が未分化の状態で寄生されると結実しなくても落下しません。雄花などの落下の仕組みは分かりませんが、ゴールが活性している間は、離層面を形成するための酵素などが分泌されないのかも知れません。これは専門家に研究していただかないと分からないと思います。

2017/07/12(Wed) 12:47 No.2761
Re: マタタビの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:マタタビツボミフクレフシについて、大変興味深い、貴重なご投稿を有難うございました。対応が遅くなって申し訳ありません。文献を探してみましたが、実のところ、これまで、雄花と雌花を区別して観察した報告例がないと思います。タマバエが両方に産卵しているとすれば、おっしゃるように、両者で生存率が異なる可能性が大きいですから、雌花でどのようなことが生じているか、研究する価値があると思います。今回のご投稿を機に、雌雄別花の植物の蕾に虫えいを作るタマバエの研究が進むことを願っています。私も勉強をさせて頂いて、感謝しております。

2017/07/16(Sun) 23:03 No.2767
Re: マタタビの虫えい 投稿者:Tominaga

南 常雄 様、ご指摘ありがとうございました。
湯川先生、マタタビの雌花・雄花の虫えい観察報告の現状についてご教示いただきありがとうございました。その後調べてみると、雄花に虫えいができることはすでに報告されており、「フィールドウォッチング4夏の野山を歩く 北隆館(1991)」のマタタビの項目に書かれていました。

マタタビは山地に普通にありますので観察には困りませんが、虫えいの研究するのは大変だと思います。今後の進展に期待したいと思います。


2017/07/18(Tue) 14:19 No.2769 ホームページ
Re: マタタビの虫えい 投稿者:小泉正人

私も同じようなことに気が付き拙ブログ「かわ遊びやま遊び雑記・http://blog.goo.ne.jp/koizumi-masato/e/ab03dac97a48766f85a71e7c3f72b78e」に書いております。

雌花でも雄花でも虫えいが作られるからミフクレフシからツボミフクレフシに改名されたのかと思っておりました。
雌花の切断面の写真を添付いたします。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2017/07/18(Tue) 14:20 No.2770 ホームページ
Re: マタタビの虫えい 投稿者:小泉正人

雄花の虫えいの写真です。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2017/07/20(Thu) 23:45 No.2774
Re: マタタビの虫えい 投稿者:Tominaga

小泉正人 様、虫えいの断面写真をアップしていただきありがとうございました。雌花と雄花との違いがよくわかります。ツボミフクレフシに改名された理由について私も同じことを考えました。
ところで、小野蘭山「本草綱目啓蒙」におけるマタタビの虫えいを説明する記述をみると「シキミの果実に似ている」とか「切ると内実で色が白く、ダイコンを切ったようだ」とあり、面白い表現だと思いました。

なお、虫えいをつくるのは「マタタビミタマバエ」ですが、ネットで調べてみると「マタタビアブラムシ」と書いている場合が多く見られました。調べてみましたが「マタタビアブラムシ」は存在しないようです(九州大学昆虫目録参照)。どこかの古い文献に「マタタビアブラムシ」と書かれていて、それが訂正されないまま引用されているためと思います。ネットばかりでなく、最近に出版された本でも「マタタビアブラムシ」と書いてあるものがあり、がっかりしたことがあります。
※「マタタビアブラムシ」については私の調査不足があるかもしれませんので、間違っている場合はご指摘いただければと思います。


2017/06/30(Fri) 14:59 No.2741
オオバノキハダ(雌株)の花梗に形成された虫えい 投稿者:小川

箱根でオオバノキハダの花梗に形成された虫えいを見つけ、観察したので報告を致します。通常、本樹木は高木のため枝先の葉や花、果実の観察が難しいのですが、写真-1のとおり花梗に形成された2つの虫えい(左側の枝)を採取することができました。この虫えいの観察結果を以降に記載しますので、和名並びに形成昆虫などご教示を戴ければ幸いです。宜しくお願い申し上げます。


寄主植物:オオバノキハダ
撮影年月日:2017年06月11日/神奈川県足柄下郡箱根町
 

2017/06/30(Fri) 15:01 No.2742
Re: オオバノキハダ(雌株)の花梗に形成された虫えい 投稿者:小川

観察結果1:虫えいは、複数の蕾の共通の枝にあたる「花梗」で楕円の扁球形(約5o×7o)に形成されていました。(写真-2)

寄主植物:オオバノキハダ
撮影年月日:2017年06月11日/神奈川県足柄下郡箱根町


2017/06/30(Fri) 15:03 No.2743
Re: オオバノキハダ(雌株)の花梗に形成された虫えい 投稿者:小川

観察結果2:2つの虫えい各々を解体しました。
1つ目の虫えいには1つの虫室があり、1匹の黄色い幼虫の存在が確認できました。(写真-3)


寄主植物:オオバノキハダ
撮影年月日:2017年06月11日/観察結果2:2つの虫えい各々を解体しました。


2017/06/30(Fri) 15:06 No.2744
Re: オオバノキハダ(雌株)の花梗に形成された虫えい 投稿者:小川

観察結果3:しかしもう一つの虫えいは、外壁と虫室の間に穴が貫通しており、幼虫の存在が確認できませんでした。(写真-4)

寄主植物:オオバノキハダ
撮影年月日:2017年06月11日/神奈川県足柄下郡箱根町


2017/06/30(Fri) 15:08 No.2745
Re: オオバノキハダ(雌株)の花梗に形成された虫えい 投稿者:小川

観察結果4:1つ目の虫えいに存在した幼虫の大きさは2o程度(写真-5)です。この幼虫は体を丸く縮めた後に大きくジャンプしていました。
なお、素人ながら幼虫の腹面、側面を観察しましたが、胸骨と思われる部位は確認できませんでした。


寄主植物:オオバノキハダ
撮影年月日:2017年06月11日/神奈川県足柄下郡箱根町


2017/06/30(Fri) 19:13 No.2746
Re: オオバノキハダ(雌株)の花梗に形成された虫えい 投稿者:湯川淳一

小川様:オオバノキハダの虫えいのご投稿、有難うございました。確かに、キハダは大木になり、虫えいの発見は困難です。大変珍しい虫えいです。これまで、宮崎県で、キハダハグキコブフシ C-3594a が発見されており、幼虫の形状から、形成者のタマバエは、Schzomyia 属か、その近縁属ではないかと思っております。

今回、ご投稿のオオバノキハダの虫えいも同じものと思います。花梗だけではなく葉柄に形成されることも多いですので、ハグキコブフシにしています。オオバノキハダは、キハダの変種ですが、虫えい和名と虫えい番号は、オオバノキハダハグキコブフシ C-3594b にして、一応、区別しておきましょう。

ジャンプする幼虫は、虫えい形成者ではなく、空の虫えいを利用する別のタマバエだと想像されます。
標本が得られましたら、おついでの時に、受取人払いでお送り頂けますれば有難いと存じます。

Schizomyia に近いタマバエですので、将来は、佐賀大学の徳田誠さんと、留学生の院生に研究してもらう予定です。今後ともよろしくお願い申し上げます。



2017/07/01(Sat) 20:40 No.2750
Re: オオバノキハダ(雌株)の花梗に形成された虫えい 投稿者:小川

湯川先生

詳細なご説明を戴き、さらに虫えい名称及び識別コードを付与して戴き、有難うございました。
本日、ちょうど箱根に所用があったため、午後から当該オオバノキハダを再観察してきました。その結果、先生のご説明の通り、葉柄に形成された虫えい1つ、及び葉の主脈に形成された虫えいを4つを見つけることができ、ハグキコブフシであることを理解致しました。しかし残念ながら花梗の虫えいは見つからず、また、いづれの虫えいも写真のとおり幼虫の脱出孔と思われる小孔または裂開して茶色く変色しており、幼虫標本を採取することができませんでしたので継続課題と致します。
今回も、ご多忙の中でご教示を戴き、本当に有難うございました。今後とも宜しくお願い申し上げます。


寄主植物:オオバノキハダ
撮影年月日:2017年07月01日/神奈川県足柄下郡箱根町


2017/06/28(Wed) 10:50 No.2734
サクラハトサカフシですか? 投稿者:立野正敏

数年前にも同様の投稿をしました。色といい、一見、虫のようです。綺麗と言うかは分かりませんが(笑)。

寄主植物:サクラ
撮影年月日:2017年6月28日/釧路市(春取湖周辺)
 

2017/06/28(Wed) 14:28 No.2735
Re: サクラハトサカフシですか? 投稿者:南 常雄

立野正敏様、ご投稿ありがとうございます。
このゴールはサクラハトサカフシです。私はエゾヤマザクラに形成されたものしか観察したことがありませんが、葉縁が二重鋸歯になっているようなので、これもチシマザクラでよろしいでしょうか。葉の裏側がスリットになっているので、静かに開くと中を見ることができます。


2017/06/28(Wed) 15:37 No.2736
Re: サクラハトサカフシですか? 投稿者:立野正敏

南さま
ありがとうございます。チシマザクラです。前に投稿した木には、その後見られず、離れた別の場所にありました。多発しているのいるので、ムシさんの気まぐれで集団移動しているのでしょうか?


2017/06/28(Wed) 21:28 No.2739
Re: サクラハトサカフシですか? 投稿者:南 常雄

サクラハトサカフシで生まれたサクラフシアブラムシの有翅胎生虫は、ゴールから脱出してヨモギの葉裏で産仔され、これは無翅胎生虫になります。ヨモギへ移動した後も複数世代をへて、秋に有翅産雌虫が現れてサクラへもどります。環境にもよりますが、この間に移動していくのではないかと思います。
ちなみに、こちらではエゾヤマザクラに形成されますが、毎年、同じ木に形成されねことが多いようです。
この掲示板上部のリンク集に「北海道の虫えい(虫こぶ)」にも掲載されているので、ご参考ください。


2017/06/29(Thu) 06:50 No.2740
Re: サクラハトサカフシですか? 投稿者:立野正敏

南さま
ありがとうございます。複雑な生態ですね。勉強になりました。


2017/06/26(Mon) 23:25 No.2728
シダハマキフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

 シダの葉先を表側に巻き込んだゴールがありました。ゴールはほぼ球形で径20〜25mm、中に7〜8mmのハバチの終齢幼虫が入っていました。発見時には多くのゴール内は空でしたが、数個のゴール内でハバチの幼虫を確認することができました。
 寄主はサカゲイノデと思われますが、苞子嚢などが確認できていないので、更に観察が必要です。


寄主植物:シダ類
撮影年月日:2017年6月21日/北海道当麻町
 

2017/06/28(Wed) 19:21 No.2737
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:ハバチのゴールは、私は専門外ですので、現在、私の知人を通じて、ハバチの専門家にコメントをお願いできるかどうか、問い合わせ中です。しばらく、お待ち頂けますようにお願い致します。

2017/06/28(Wed) 21:10 No.2738
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

湯川先生、お手数をおかけします。
よろしくお願いいたします。


2017/07/01(Sat) 16:55 No.2747
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

ハバチのご専門の内藤親彦先生から、湯川宛に、直接、メールでご返事を頂きましたので、内藤先生に代わって、私がご返信をコピーして、下記の通りアップさせて頂きます。

お問い合わせのシダハマキフシの件ですが、シダ類を寄主植物とするハバチはシダハバチ亜科とヨフシハバチ科に限られています。大半は葉の外部摂食者ですが、一部幼虫が茎に潜る仲間がいます。ヨフシハバチ科の幼虫は茎に潜り、産卵痕から球状の泡状物質を出します。シダハバチ亜科のナナフシハバチ属の幼虫も茎に潜りますが、外部に特別な物質は出しません。両群共にゴールを作ることはありません。
シダにゴールを作るハバチは今のところ報告されていないと思います。

もしかするとハバチでない可能性があります。幼虫の写真か実物をお送りいただくとはっきりすると思います。コウチュウのコメツキモドキもイノデ上でよく見かけますが、この種の幼虫がゴールを作っている可能性があるかも知れません。参考にしていただければ幸いです。
内藤親彦


2017/07/01(Sat) 18:59 No.2749
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:akaitori

蛾の幼虫で丸い巣を作るものがいます。
イノモトソウノメイガは北海道には分布しませんが、近縁種にもシダに巣を作るものがいるそうです。
http://ga1996.ti-da.net/e825265.html


2017/07/01(Sat) 23:13 No.2751
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

湯川先生、お手数をおかけしました。
明日にでも内藤先生に、幼虫の写真を添付してメールをお送りしたいと思いますが、とりあえずこちらに幼虫の写真を投稿いたします。


寄主植物:
撮影年月日:2017年6月15日/北海道当麻町


2017/07/01(Sat) 23:15 No.2752
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

akaitori様 コメントありがとうございます。
幼虫は難しいですが、ハバチではないかと思います。


2017/07/02(Sun) 07:46 No.2753
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:akaitori

蛾は100%ないですね。
ハバチっぽいですね。
ヒゲナガハバチ亜科ハコブハバチ属やハマキハバチ属に似た雰囲気ですね。
新種でしょうか。


2017/07/10(Mon) 11:01 No.2760
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

内藤親彦先生にメールに添付した幼虫の写真について、詳細なご返信をいただきましたので、下記のとおりご紹介いたします。

7月1日から一週間ほど留守にしていました。返事が遅くなり失礼しました。
お送りくださった写真の幼虫はハバチに間違いありません。

ヤナギ類に葉巻ゴールを作るのはヒゲナガハバチ亜科のPhyllocolpa属で、幼虫は6対の腹脚をもちます。写真の幼虫の腹脚は7対と思われますので、ヒゲナガハバチ亜科の仲間ではありません。この仲間がシダ類にゴールを作ることも考えられません。

幼虫の腹脚が7対ある仲間として考えられる可能性は二つあります。
シダハバチ亜科のナナフシハバチ属Heptamelusは幼虫が葉軸に潜ることをお伝えしましたが、近縁属のヒゲブトナナフシハバチ属Pseudoheptamelusの幼虫は外部摂食者で、葉軸に穴をあけ茎組織を食べることがヨーロッパから報告されています。日本にも1種が北日本を中心に分布していますが、生態は不明です。日本の種の幼虫もシダの葉軸を摂食するなら、その過程で先端の葉が捲かれる可能性も考えられます。
今一つは、マルハバチ亜科の可能性です。本亜科は生活形態が多様で、ゴール形成種もいます。しかし、分類が難しく、生活史も不明な属が多くあります。シダハマキフシの形成者は新属や新種の可能性があります。

いずれにしましても、成虫の同定が問題を解決すると思いますので、是非飼育により成虫を羽化させて下さい。シダハバチ亜科の老熟幼虫は一般に朽ち木に潜り蛹室を作り、マルハバチ亜科の幼虫は地中でもろい土の蛹室を作りますので、土の上に朽ち木を置いて潜入に備えて下さい。

お役に立てれば幸いです。
内藤親彦


2017/07/12(Wed) 18:30 No.2763
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

内藤親彦先生:シダハマキフシに関する貴重なコメントを有難うございました。今後とも掲示板をよろしくお願い申し上げます。

2017/08/18(Fri) 21:08 No.2806
Re: シダハマキフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

寄主植物がオシダと判明しましたので、ゴール名称を「オシダハマキフシ」とします。

2017/06/25(Sun) 18:48 No.2723
タカノツメ果実の虫えい? 投稿者:Tominaga

タカノツメの果実から何か突き出ていたのでよく見ると抜け殻でした。ハナイカダミフクレフシでもこんな感じでしたので虫えいかと思いましたが、それほど大きくふくれているわけではありませんでした。掲示板で調べてみると、ハンマー 様(投稿No.1443)が報告されていたタカノツメミフクレフシ(C-4147)が似ていると思いました。同じものでしょうか。
なお、散房花(果)序の一つを持ち帰ったところ、別の果実から同様に抜け殻が突き出ていてタマバエと思われるものが羽化していました。


寄主植物:タカノツメ
撮影年月日:2017年6月24日/奈良県高取町高取山
 

2017/06/25(Sun) 18:51 No.2724
Re: タカノツメ果実の虫えい? 投稿者:Tominaga

タカノツメ果実から羽化したタマバエ?です。ビニール袋にとまっているところを外から撮影したので、体の下側が写っています。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2017/06/25(Sun) 23:24 No.2725
Re: タカノツメ果実の虫えい? 投稿者:ハンマー

Tominaga様
おそらく、私が投稿したものと同じものだろうと思います。

私も6月10日にお写真と同じように、ゴールから蛹殻が突出しているのを観察し、ゴールを少し持ち帰りました。当地(兵庫県三田市)では寄生蜂の寄生率が高いようで、かろうじて1匹のタマバエが羽化しましたが、その後、10匹近くの寄生蜂が羽化してきました。
もう遅いのかもしれませんが、今日、新たにタカノツメを採集してきましたので、もう少し様子を見て、標本を湯川先生にお送りしようと思っています。


2017/06/26(Mon) 14:25 No.2726
Re: タカノツメ果実の虫えい? 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ご投稿、有難うございました。
ハンマー様:コメントを有難うございました。
この虫えいは、まさしく、ハリオタマバエ属の一種 Asphondylia sp. が形成したタカノツメミフクレフシ(C-4147) だと思います。同じウコギ科のハナイカダミフクレフシ C-4150 やキヅタミフクレフシ C-4172 を形成するハリオタマバエ類と、DNA 解析で比較する必要があります。標本が得られましたら、受取人払いで、ぜひ、お送りいただけますようお願い申し上げます。

キヅタは明らかに越冬寄主ですが、ハナイカダは、5月頃に開花しますので、冬寄主は不明のままですし、これから夏にかけて、どの寄主に移動するのかも分かっていません。タカノツメの開花期も6月頃でしょうから、冬寄主は不明ですね。これから、楽しみな検討課題です。今後ともよろしくお願い申し上げます。


2017/06/27(Tue) 23:22 No.2732
Re: タカノツメ果実の虫えい? 投稿者:Tominaga

ハンマー 様、コメントありがとうございます。
抜け殻がなければ見逃すところでした。今のところタマバエ1匹しか出てきていません。成虫がたくさん羽化するといいですね。

湯川先生、ご教示ありがとうございます。
タカノツメミフクレフシ(C-4147)で記録させていただきます。それでは今後ともよろしくお願いします。


2017/06/25(Sun) 10:49 No.2721
エゴノキの虫えい 投稿者:Tominaga

先日、ハンマー 様が紹介されていたエゴノキのつぼみの虫えいと同じと思われるものがありました。昨年の写真を整理していたら同じものを見つけていたことがわかりました。思い返すと同じ場所で落ちているのをみつけたので、同じ木にできていたようです。

三峰山ではその他、ウツギメフクレフシ(ヤブウツギ)、エゴノキメフクレフシ、タンナサワフタギメフクレフシのほか、イヌシデメフクレフシを見ました。また下山してからはサクラハトサカフシも見つけました。いろいろ見られて面白かったです。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2017年6月17日/奈良県宇陀郡御杖村三峰山
 

2017/06/25(Sun) 10:53 No.2722
Re: エゴノキの虫えい 投稿者:Tominaga

三峰山ほかでみられた虫えい写真です。
順番に、ウツギメフクレフシ、エゴノキメフクレフシ、タンナサワフタギメフクレフシ、サクラハトサカフシです。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2017/06/26(Mon) 14:49 No.2727
Re: エゴノキの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:Tominaga さんのご努力で、すごい勢いで、奈良県の虫えい記録が増え続けていますね。すべて、奈良県発記録です。サクラハトサカフシはアブラムシの虫えいですが、それ以外は、すべて、タマバエによるものです。

なお、今回のヤブウツギのウツギメフクレフシは、ヤブウツギメタマフシ D-0610e を使っています。ノブドウミタマバエの冬寄主となっているものは、この他に、タニウツギ、ツクシヤブウツギ、ハコネウツギ、ニシキウツギ、ニオイウツギなどがありますが、虫えい和名に、寄主植物名を冠して、アルファベットをつけて区別しています。


2017/06/27(Tue) 23:11 No.2731
Re: エゴノキの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、虫えいの確認ありがとうございます。また、虫えい名の訂正もしていただき申し訳ありません。

虫えいを見つけるのは全くの偶然です。これまで虫えいを見つけても、質問や報告できるところがなかったので、この掲示板があることは大変ありがたいです。

奈良県には研究者がいないためか、今年発行された「奈良県野生生物目録」にはタマバエ科が6種類しか記載されていません。残念なことです。


2017/06/23(Fri) 22:43 No.2717
オノエヤナギの虫えい 投稿者:Tominaga

オノエヤナギの葉裏にこぶ状の虫えいがついていました。なお、虫えいは無毛で、葉表にはふくらんでいませんでした。「虫えい図鑑」に載っていないようですのでご教示ください。

寄主植物:オノエヤナギ
撮影年月日:2017年6月17日/奈良県宇陀郡御杖村三峰山
 

2017/06/24(Sat) 06:30 No.2718
Re: オノエヤナギの虫えい 投稿者:南 常雄

Tominaga様、ご投稿ありがとうございます。
本ゴールは、虫えい図鑑ではシバヤナギハウラタマフシ(複数寄主)として載っているものが参考になります。また巻末の「寄主植物別虫えいおよび虫えい形成者リスト」には、オノエヤナギハウラタマフシが載っています。同様のコールは、他にも複数の Salixに形成されます。


2017/06/24(Sat) 10:31 No.2719
Re: オノエヤナギの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:南さんのご紹介の通り、虫えい図鑑では、リストに出て来ます。図鑑の解説のように、この虫えいはハバチの一種によって形成されたものです。ヤナギ類に虫えいを形成する Pontania 属のハバチ類の研究は、残念ながら、日本では、図鑑刊行当時から、あまり進んでいないようで、多くの種が未同定のまま残されています。

アメリカでは、北アリゾナ大学の Price 博士を中心とした研究グループにより、ヤナギハバチ類を題材にした、多くの進化・生態学的な研究が発表され、世界の虫えい研究をリードして来ました。現在も Price 博士の多くのお弟子さんたちが、世界各地で活躍されています。

日本でも、若い研究者が現れて、精力的に分類や生態の研究に取り組んでくださると良いのですが。


2017/06/25(Sun) 07:43 No.2720
Re: オノエヤナギの虫えい 投稿者:Tominaga

南 常雄 様、湯川先生、ご教示ありがとうございます。
ハバチの一種によるもので、オノエヤナギハウラタマフシということで記録させていただきます。写真のあるものだけを見ていて、巻末リストまで見ていませんでした。
ヤナギ類には様々な虫えいがみられますので今後も気をつけてみたいと思います。


2017/06/23(Fri) 15:55 No.2714
カシワワカメコムレタマフシ 投稿者:南 常雄

虫えい図鑑のカシワワカメコムレタマフシの項には、分布に北海道の記載がないので別のゴールかも知れませんが、ゴールの形態からは同種ではないかと思われます。ゴールが形成されている枝先を5本採集し、飼育したところ174匹の成虫が羽化しました。
同種のゴールは、2013年5月下旬に北海道日高町でミズナラでも観察いたしました。


寄主植物:カシワ
撮影年月日:2017年6月5日/北海道伊達市
 

2017/06/23(Fri) 17:59 No.2715
Re: カシワワカメコムレタマフシ 投稿者:阿部芳久

南 常雄 様

御投稿を拝見しました。カシワワカメコムレタマフシは図鑑が出版された1996年当時は九州からしか知られておらず、ゴール形成蜂に学名が与えられていませんでした。このタマバチは1998年にAndricus kashiwaphilusという学名の下に新種として記載されました。


2017/06/23(Fri) 21:56 No.2716
Re: カシワワカメコムレタマフシ 投稿者:南 常雄

阿部先生、早速ご教示を賜りありがとうございます。
タマバチのゴールは写真を撮ってはいましたが、詳細な観察をあまりしていませんでした。今後は採集や飼育などで、成虫の羽化を試みたいと思います。


2017/06/22(Thu) 00:20 No.2708
カマツカの虫えい? 投稿者:Tominaga

カマツカ(バラ科)の展開前の新葉が異様にふくれて赤味を帯びており、折りたたまれている葉を開くと中に幼虫が十数匹入っていました。これも虫えいでしょうか。

寄主植物:カマツカ
撮影年月日:2017年6月17日/奈良県宇陀郡御杖村三峰山
 

2017/06/22(Thu) 10:19 No.2709
Re: カマツカの虫えい? 投稿者:南 常雄

Tominaga様、ご投稿ありがとうございます。
中に入っている幼虫はタマバエでよろしいでしょうか。北海道でタマバエによって形成される同様のゴール「シウリザクラハオレフシ C-3232」が発見されています。中に白色の幼虫が複数入っていて、多い時には数十匹におびます。バラ科にタマバエが形成するハオレタイプのゴールが少ないように思います。湯川先生に連絡いたします。


2017/06/22(Thu) 15:10 No.2711
Re: カマツカの虫えい? 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:カマツカに形成されたハオレフシは、初めて見ました。これまで、カマツカでは、カマツカハミャクコブフシ C-3070 とカマツカハイボフシ C-3080、カマツカツボミトジフシ C-3081、カマツカミフクレフシ C-3082 の4種類のタマバエ・ゴールが知られていましたので、新発見だと思います。これも、おついでの時に、幼虫標本を確認させて下さい。その上で、虫えい番号を決定させて頂きたいと存じます。

バラ科のハオレフシは、これまで、オキナワシャリンバイハオレフシ C-3050、ノイバラハオレフシ C-3230a、サンショウバラハオレフシ C-3230b、シウリザクラハオレフシ C-3232, バラハオレフシ C-3235、ハマナスハオレフシ C-3270、ヤマブキハオレタマフシ C-3294 が知られています。

中でも、施設栽培バラで発生したバラハオレタマバエ Contarinia sp. は害虫として問題になっています(徳田・湯川, 2004; 九州病害虫研究会報 50: 77-81)。また、ノイバラハオレタマバ Dasineura sp. による加害も知られています(徳田ら、2009;日本応用動物昆虫学会誌 53: 185-188)。なお、サンショウバラとハマナスのタマバエも Dasineura sp. です。このように、同じようなハオレフシでも、タマバエの属が異なりますので、要注意です。


2017/06/22(Thu) 21:53 No.2713
Re: カマツカの虫えい? 投稿者:Tominaga

南 常雄 様、コメントありがとうございます。
幼虫はタマバエと思います。幼虫の色は大きいものでは赤味を帯びていました。
「北海道の虫こぶ(虫えい)」を拝見させていただきました。虫えいは枝先の2〜3枚にできていましたが、もう少し生長するとシウリザクラのような形態になるのかもしれません。

湯川先生、ご教示ありがとうございます。
カマツカハミャクコブフシは同じ日に別のカマツカで見ました。1日で2種類のカマツカ虫えいが見られるとは思いませんでした。
ハオレフシの幼虫標本は他の不明種とともにお送りさせていただきます。


寄主植物:カマツカ
撮影年月日:2017年6月17日/奈良県宇陀郡御杖村三峰山




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