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2015/08/02(Sun) 15:21 No.1646
サルナシハコブフシをハバチの幼虫が摂食 投稿者:湯川淳一

宮崎県の N さんから、フシダニの一種 Colomerus sp. にとって形成された、サルナシハコブフシ C-2700 の標本を送って頂きました。ほとんどすべてのゴールが、ハバチの一種の幼虫に摂食されており、フシダニ姿は見つかりませんでした。写真にハバチの幼虫が写っています。ネットで検索しますと、ゴールに産卵中のハバチのメスの写真などが出ています。ハバチのご専門の方の、コメントをよろしくお願い申し上げます。なお、この情報は、N さんのご了解を得て掲示板に投稿させて頂きました。

寄主植物:サルナシ
撮影年月日:2015年6月6日/宮崎県椎葉村
 

2015/08/02(Sun) 16:09 No.1647
Re: サルナシハコブフシをハバチの幼虫が摂食 投稿者:akaitori

ハバチ幼虫はほとんどが植物食です。
これはゴールではなく、イトウハバチやハクサンハバチなどが葉に産卵し、
孵化したものではないでしょうか。

参考サイト
http://itasan.at.webry.info/theme/793f1b858a.html


2015/08/02(Sun) 18:19 No.1648
Re: サルナシハコブフシをハバチの幼虫が摂食 投稿者:湯川淳一

akaitori 様: 早速のコメントを有難うございました。確かにハバチは植食性ですが、ゴールの組織を摂食することがあるかも知れません。多くのゴール内にハバチの幼虫がいましたし、ゴールの表面に幼虫によって形成されたと思われる穴がありました。何よりも、これだけ多くのハバチの幼虫がいるのに、葉身にハバチの摂食痕が見られません。ゴール組織は栄養分が豊富だというデータが示されており、各種の随意的、専門的えい食昆虫が知られています。ハバチの幼虫も、随意的であるにせよ、葉身よりもゴールを選んで摂食しているように思うのですが、いかがでしょうか? このような例が報告されているかどうかも知りたいと思います。さらなる、ご教示をよろしくお願い致します。

2015/08/02(Sun) 20:10 No.1649
Re: サルナシハコブフシをハバチの幼虫が摂食 投稿者:akaitori

シダハバチ亜科以外のハバチは植物の組織内に産卵し、
葉に産卵した場合は葉が膨れますが、イトウハバチでは膨らみが大きいですね。
イトウハバチを紹介したサイトでも最初から糞が出たようですし、コブハバチに近い感じですね。
http://itasan.at.webry.info/200806/article_39.html

コブハバチでも、ヤナギに付くハバチでは幼虫が小さな時から空洞が大きいのに、
ニシキウツギでは幼虫が小さな内は空洞が無く、違いがありますね。

イトウハバチは変わったハバチですね。
親が卵を守るハバチは見たことがありません。
カメムシでは数種類知られていますが。


2015/08/02(Sun) 21:25 No.1650
Re: サルナシハコブフシをハバチの幼虫が摂食 投稿者:湯川淳一

akaitori 様: 再度のご教示、誠に有難うございました。そうすると、最初のゴールの同定が間違っていたといことですね。フシダニゴールではなく、元々、ハバチのゴールだったのですね。とんでもない、思い違いでお騒がせいたしました。ゴールの図鑑では、ほとんどヤナギのハバチ類のゴールしか掲載されていませんでしたので、今後、機会がございましたら、ぜひ、ハバチのゴールの解説をお願い申し上げたいものです。有難うございました。

2015/08/02(Sun) 15:02 No.1645
ヒメシャラハナメタマフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

Mさんが和歌山県で採集されたヒメシャラの花芽を、ご本人のご了解を得て、掲示板で紹介させて頂きます。ヒメシャラの花芽が、直径:7-11mm、 高さ:6-9mm のほぼ球形に、やや膨らんだもので、内部には、タマバエではないハエ目の1齢または2齢幼虫が1匹づつ入っていました。幼虫は雄しべを摂食していました。現状では、確実にゴールと呼んで良いものか、はっきりしません。この後の成り行きを観察する必要があります。

寄主植物:ヒメシャラ
撮影年月日:2015年6月28日/和歌山県城ヶ森
 

2015/08/05(Wed) 21:04 No.1656
Re: ヒメシャラハナメタマフシ(仮称) 投稿者:Nabita

湯川先生、興味深いゴールの紹介ありがとうございます。
無弁翅ハエ類で、植物をゴール化するということでは、真っ先にミバエ科が思いつきます。あいにく当地にはヒメシャラはありませんので、何も具体的に参考となる考えをお伝えできません。熊本のS吉さんにでも伺えば、案外簡単に正体が判明するかもしれません。


2015/08/06(Thu) 22:20 No.1663
Re: ヒメシャラハナメタマフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: コメント有難うございました。Mさんには、今後、ヒメシャラのゴールを見つけて、旨く成虫を羽化させて下さいとお願いしてあります。同定以来は成虫が得られてからにするつもりです。

2015/07/31(Fri) 17:47 No.1644
ミズナラエダタマフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

タマバチによって、ミズナラの1〜3年生樹に形成されるゴールでほぼ球形、直径4〜5mm、中に複数の幼虫室があり、それぞれタマバチの幼虫が1匹入っています。解剖したゴール内に4個の蛹があったので、サンプル管で飼育していると成虫が2匹、羽化しました。更に保存していたゴールからも羽化がはじまりました。現在、14個のゴールから17匹の成虫が羽化しています。
調べてみたのですが、該当しそうなゴールがなかったので、とりあえずミズナラエダタマフシ(仮称)としましたが、ゴールは当年枝や葉脈に形成されます。枝に形成されるゴールは、芽吹きのときの葉状片に形成されている可能性がありますが、形成初期のゴールを観察しないと分かりません。


寄主植物:ミズナラ
撮影年月日:2015年7月27日/北海道当麻町
 

2015/08/03(Mon) 10:27 No.1651
Re: ミズナラエダタマフシ(仮称) 投稿者:阿部芳久

ゴールと羽化・脱出してきたタマバチのお写真を拝見しました。虫えい図鑑のC-147ナラハマダラケタマフシとその同居蜂と思います。図鑑によると、健全なゴールは成熟すると地面に落ちるようですが、同居蜂の加害を受けたゴールは植物体上に残り、5月中旬から7月に同居蜂が出現するそうです。

2015/08/03(Mon) 14:38 No.1652
Re: ミズナラエダタマフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

阿部芳久様、そうそう、ご教示をたまわりありがとうございます。
ゴールの中には、緑色を保っているものと、褐変するものがあり、褐色のゴールは触ると落下するものがありました。羽化はまだ続いていて、1〜2日に一回り大きい成虫(2.8〜3.0mm)が数匹羽化しました。こちらが形成者と考えていいでしょうか。現在48匹の成虫がえられています。


2015/07/29(Wed) 21:18 No.1640
マツブサメゴカクフシ 投稿者:Nabita

昨年8月に湯川先生が、日本初確認のゴールとして掲示板で紹介してくださったマツブサメゴカクフシが、青森県でも見つかりました。撮(採)ろうと蔓を引っ張ると、蔓全体が落ちてきてしまいましたが、この個体にはゴールは1個しかありませんでした。その後同産地で確認できた他のホスト2個体にも、目の届く範囲ではゴールは見られませんでした。
採集して来たゴールは、写真を見ればゴールの頂点に縦穴が開いているのがわかってもらえるかもしれませんが、形成者は羽化後のものでした。


寄主植物:マツブサ
撮影年月日:2015年7月25日/青森県中泊町(旧小泊村)
 

2015/07/30(Thu) 11:52 No.1642
Re: マツブサメゴカクフシ 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: マツブサメゴカクフシが青森県でも見つかりましたか! 昨年、宮崎県日之影町で発見されたゴールと同じものが、遠く、青森県で再発見されたのには驚きました。これで、日本各地に広く分布している可能性が高いことが示されたと思います。やはり、この時期は羽化すみでしたか。羽化したタマバエは、どの植物に産卵するのでしょうね? この時期には、すでに、マツブサに越冬芽が出来ているでしょうか? そこに産卵するとすれば、年1化性ですね。そうでなければ、別の夏〜秋寄主が存在するかも知れません。
マツブサやサネカズラの花に集まるタマバエも、その後、採集できていません。今年もチャンスを逃してしまいました。
マツブサ科の植物は古いそうですので、色々と面白いことがありそうです。


2015/07/30(Thu) 20:28 No.1643
Re: マツブサメゴカクフシ 投稿者:Nabita

湯川先生、コメントありがとうございます。
昨年、宮崎で見つかったのが羽化後の8月とのことで、青森で7月に見つかったので、在虫ゴールかと喜んで採ってきたのですが、解剖しようとして検鏡して初めて脱出済みであることがわかりました。形成者羽化後のゴールが、生色を保っている期間が長そうなのも不思議のひとつですが、これもホストの起源が古いということとも関係ありましょうか。本州〜九州まで広く分布していそうですので、来年情報が増えることに期待です。
マツブサは実を賞味したいとも考えているので、今後も生えているが見つかったら、自生地を覚えておこうと思います。


2015/07/28(Tue) 20:31 No.1634
シオデハマキフシ 投稿者:Nabita

(ミヤマ)ガマズミミクサレフシに面喰ったのか、レスがありませんので、まともなゴールを投稿します。
タチシオデに続き、既知であったシオデハマキフシも見つかりました。


寄主植物:シオデ
撮影年月日:2015年7月25日/青森県つがる市(旧木造町)
 

2015/07/28(Tue) 20:33 No.1635
Re: シオデハマキフシ 投稿者:Nabita

ゴールは1個しか見つからず、タチシオデでは数葉が連続してゴールになっていたので、念のため現地で葉巻を解いて内部を確認したところ、2齢位のタマバエ幼虫が2頭見えました。ゴールなのが確認できたので、サンプルチューブに入れて回収してきましたが、再度開いた際には幼虫は1頭しか回収できませんでした。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/07/29(Wed) 18:03 No.1636
Re: シオデハマキフシ 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: タチシオデの時と繰り返しになりますが、シオデハマキフシ E-0014a は、進士 織平 先生の虫えいと虫えい昆虫 (1944) に写真だけが掲載されており、幼虫がジャンプすると書かれていますので、恐らく、Contarinia 属のタマバエではないかと思われます。採集記録もありませんが、進士先生の記述ですから、岩手県でしょう。

2015/07/29(Wed) 20:48 No.1639
Re: シオデハマキフシ 投稿者:Nabita

湯川先生、こちらにも改めてコメントいただき、お手数をおかけしました。
私も改めて進士先生のご著書を参照しましたが、ゴールの外見は進士先生が示されたものと瓜二つですね。タチシオデは若葉の質が少し厚いようですので、形成者が同じだとしても、こうした外見上の少しの差として表れるのかもしれませんね。


2015/07/26(Sun) 06:12 No.1632
アキグミメフクレフシ? 投稿者:ハンマー

アキグミの芽のゴールです。
やや肥厚した数枚の葉が巻いてキャベツのような玉を作っていました。はっきりとした幼虫室は見られませんでしたが、葉の間に複数のタマバエ幼虫がいました。
これは、リストに名前の挙がっているアキグミメフクレフシでよろしいでしょうか?


寄主植物:アキグミ
撮影年月日:2015年7月26日/兵庫県三田市
 

2015/07/27(Mon) 22:24 No.1633
Re: アキグミメフクレフシ? 投稿者:湯川淳一

ハンマー様: ご投稿有難うございました。ご賢察の通り、このゴールは、進士 織平 先生が虫えいと虫えい昆虫(1944) の72ページに掲載されたグミメフシだと思います。その後、虫えい図鑑で、湯川がグミメフクレフシと改称しましたが、アキグミメフクレフシ D-4057e の方が良いと思います。ツルグミ、ナツグミ、ナワシログミなどにも形成されます。アキグミとツルグミのゴールは、千葉県で記録されています。

2015/07/30(Thu) 07:24 No.1641
Re: アキグミメフクレフシ? 投稿者:ハンマー

湯川先生
ご教示ありがとうございます。
他のグミもみてます。


2015/07/25(Sat) 07:41 No.1628
ゴールなのか妄想なのか 仮称ミヤマガマズミミクサレフシ!? 投稿者:Nabita

24日の予告どおり、不思議なものを投稿します。
7月7日の七夕の日、青森市の旧浪岡町地域で、ゴールを探していたところ、ミヤマガマズミの果序に褐変した果実がありました。チョウ目の幼虫でも食べた残骸かと思いましたが、外見的には糞の漏出等は見えません。そこで、念のため採集して帰ることにしました。
褐変した果実は、特に引っ張ったりしなくても、触れると比較的簡単に果梗から離れました。合計4個の褐変果実と、一部褐変した1個、それといくつかの普通の緑色の若い果実を採ってきました。


寄主植物:ミヤマガマズミ
撮影年月日:2015年7月7日/青森市(旧浪岡町)
 

2015/07/25(Sat) 07:43 No.1629
Re: ゴールか妄想か 仮称ミヤマガマズミミクサレフシ!? 投稿者:Nabita

1個目の褐変果実の片面の果皮を剥ぎ、褐変・軟化した果肉をかきまわしても、何も虫はいません。2個目の褐変果実は、チョウ目の幼虫などであれば、種子部を食べていることもあろうかと、ピンセットで雑に二つ割にしたところ、果皮が剥がれた所にタマバエの幼虫が1頭見えました。まさかと思い、1個目の果実に戻り、反対側の果皮を慎重に剥くと、はたしてタマバエ幼虫が1頭います。残り2個の褐変果にも、それぞれ1頭ずつタマバエ幼虫が果皮の下にいました。
果肉が褐変していて、腐敗しかけているように見えるので、これは腐食性のタマバエの幼虫なのでしょうか? そうだとしても、4個だけとは言え、例外なく1果1頭の幼虫なのは、腐食性としては、多分に神経質のように思えます。
一緒に採って来た、緑色と一部のみが褐変した果実は、果肉がよりしっかりしていることもあるでしょうが、果皮を剥いでも、中には何も見当たりません。
現地に残してきた褐変果実もあったことから、8日後の7月15日に再度訪れましたが、前回と同じ個体と思われる木に、乾固した褐変果が1個だけ残っていました。これは、乾いていたこともあり、内部にタマバエ幼虫がいたかどうかはわかりませんでした。もちろん、正常な緑色の未熟果実は、沢山残っていて、それには何もいません。


寄主植物:ミヤマガマズミ
撮影年月日:2015年7月7日/青森市(旧浪岡町)


2015/07/25(Sat) 07:47 No.1630
Re: 妄想再び 仮称ガマズミミクサレフシ 投稿者:Nabita

このことがあったので、24日朝の投稿のように、ガマズミ属植物について、不稔果をはじめとした、非正常な色彩・形態の果実にそれぞれどのような特徴があるのか、どの時点で生理落果するのか少し観察していました。
その結果、ミヤマガマズミにはしばしば乾固した褐変果が果序にみられるものの、同様のものは、ガマズミ、カンボク、オオカメノキなど、他の樹種には見られないことが、海の日の連休までの観察でわかりました。ミヤマガマズミのみに見られた、乾固した褐変果は、水戻ししたりしても、果肉部に虫がいたかどうかはわかりませんでした。これで手詰まり、事の真相は来シーズンを待つしかないと思っておりました。
7月24日午後は青森市への出張があり、帰りに青森空港近くの山林にちょっと寄りました。ガマズミの結果樹があったので近寄って見ると、何とまだ瑞々しい褐変果が果序に着いています。果序の一部ごと、ビニール袋に入れて持ち帰りました。持ち帰った袋を開けたところ、褐変果は2個のみが果梗に残っていて、他の9個は脱落しており、やはり少しの物理的衝撃で落果しやすいことがわかりました。


寄主植物:ガマズミ
撮影年月日:2015年7月24日/青森市(旧浪岡町)


2015/07/25(Sat) 07:49 No.1631
Re: 妄想再び 仮称ガマズミミクサレフシ 投稿者:Nabita

いよいよ褐変果の解剖ですが、果皮を剥ぐと、やはりタマバエ幼虫がいるではありませんか! 幼虫がいる場合は1果1頭とミヤマガマズミの場合と同じで、複数入っているものはありません。もっと具体的には、4個の褐変果から幼虫1頭ずつが確認され、まだ果肉に一部緑色が残っていた2個、正常と考えられる緑色果では幼虫をみつけられません。褐変果の残り5個は果実ごとアルコール浸けにしました。
途中で気が付いたので、それ以前に解剖したものでははっきりしませんが、幼虫がいるのは果実の膨らみが弱い方の面でした。
このガマズミが生えていたのも、青森市の旧浪岡町内ですが、ミヤマガマズミの場所とは直線でも10km余り離れており、ホストの植物も近似種とはいえ、別種とされるものです。タマバエ幼虫の方は、外見的にも同種か極めて近い関係のものではないかと思われます。DNAの比較などが上手くできればと願っておりますが、得られた幼虫は両者とも2齢と思われるので、困難も予想されます。
これらをゴールと見做し得るかは判断に困るところですが、とりあえず投稿タイトルどおり、ミヤマガマズミミクサレフシ、ガマズミミクサレフシという半ばやけくそな名前を考えております。


寄主植物:ガマズミ
撮影年月日:2015年7月24日/青森市(旧浪岡町)


2015/07/29(Wed) 18:23 No.1637
Re: ゴールなのか妄想なのか 仮称ミヤマガマズミミクサレフ... 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: ミクサレフシとは恐れ入りました。観察された実の中に入っていた幼虫の齢構成はどのようなものだったでしょうか? 1齢幼虫の時から、実は腐っていますでしょうか? 私の想像では、幼虫の齢期が進むにつれて、実が腐り始めるのではないでしょうか? 最初から実を腐らせるとは、考えにくいです。もちろん、腐食性タマバエではなく、植食性のタマバエでしょうね。虫えい和名は、このタマバエの生活史が分かってから、考えましょう。

2015/07/29(Wed) 20:44 No.1638
Re: ゴールなのか妄想なのか 仮称ミヤマガマズミミクサレフ... 投稿者:Nabita

湯川先生、判定に困るものへのコメントありがとうございました。
幼虫の齢期は、私が見た感じでは、ミヤマガマズミのもガマズミのも、いずれも全て2齢と考えられました。部分的に褐変しているものには1齢がいたのかもしれませんが、半透明の幼虫が崩れかけた果肉の上にいるのであれば、見つけられなかったおそれが高いです。妄想を逞しゅうするのを許していただけるなら、褐変果は脱落しやすいことから、乾固して宿在するものを除けば、3齢頃になると自然に落果するのではないかと考えています。


2015/07/24(Fri) 07:38 No.1624
ガマズミ蕾のゴール 投稿者:Nabita

ガマズミ属の果序には、よく不稔の果実があり、正常果より早く着色するものの、正常に種子が形成されないことから、早晩生理落果するようです。種によって、不稔果が落下する時期と、その不稔果の色彩・形状などを、少し興味を持って観察しているところです。
そのため、これまでならあえて見ることもなかった、高い位置にある果序についても、枝を引き下ろして観察しております。他の木に囲まれて、ガマズミとしては珍しく、上にまっすぐに伸びたような3m程の木があり、その枝を引き下したところ、アカネツボミフクレフシを彷彿させるような、形状・色彩のものが着いていました。赤いソロバン玉のようなものの上に、開いていない花冠が乗っています。花冠には開花しなかった花弁がそのまま残っていて、これは蕾のゴールと考えられました。


寄主植物:ガマズミ
撮影年月日:2015年7月20日/青森県平内町
 

2015/07/24(Fri) 07:41 No.1625
Re: ガマズミ蕾のゴール 投稿者:Nabita

解剖しようとすると、花冠の部分が容易に取れて花柱が現れ、その花柱に巻き付くようにタマバエ幼虫がいました。ソロバン玉状の部分は子房と考えられますが、その内部は充実した組織が詰まっておりましたが、摂食部位のようには思われませんでした。タマバエ幼虫が大きく育っていたゴールでは、子房部組織はやや軟化していましたが、その場合でも幼虫は花冠と子房の間にいました。また、1枚目の写真の下に写っている、子房部がソロバン玉状になっていないゴールは、その内部に幼虫を認められず、形成途中に幼虫が死亡し、完成しなかったゴールと考えられました。右の写真は成熟したゴールの内部で、幼虫は暴かれたことにより本来の静止場所から果皮の内側に移動してしまっています。
ガマズミの蕾のゴールとしては、ガマズミツボミトジフクレフシが知られており、5月下旬に三沢市で発見したものを投稿しました。このゴールからは、6月中旬には既に幼虫が脱出を終えているのを青森市で確認しています。
今回のゴールが初確認のものであるなら、既知の蕾ゴールと区別するため、ゴールの色彩からガマズミツボミトジアカフシ、あるいは形状からガマズミツボミタマフシという名前でいかがでしょうか。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/07/24(Fri) 16:52 No.1626
Re: ガマズミ蕾のゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: ガマズミの蕾のゴールのご投稿、有難うございました。以前、ご投稿頂いたガマズミツボミトジフクレフシとは異なる可能性が高いと思います。ガマズミツボミトジフクレフシから脱出した3齢幼虫は、現在、PCR にかけていますので、来週、その結果が得られると思います。旨くバンドが得られましたら、解析に進む予定です。ということで、今回の蕾から得られた幼虫も、DNA 解析を行い、ガマズミツボミトジフクレフシから得られたタマバエとは別種であることを確認した上で、ゴール和名を検討させて頂きたいと存じます。おついでの時で結構ですので、幼虫をお送りいただけますれば幸いです。

2015/07/24(Fri) 21:01 No.1627
Re: ガマズミ蕾のゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、コメントありがとうございます。このゴールは1個に幼虫1頭ですが、複数の幼虫を標本にしてありますので、DNAが採れることを祈っております。もったいつけて申し訳ありませんが、明日の朝、更にガマズミについて本日の成果を投稿できるつもりでおります。かなり不思議に思えるものなので、これまで投稿を躊躇していたのですが、追加が得られたことから妄想ではなさそうでした。

2015/07/23(Thu) 07:31 No.1618
イタヤカエデハチヂミフシ 投稿者:Nabita

あまり聞いたことがないゴールばかり投稿していると、妄想狂のように思われるかもしれないので、既知であるものの、「虫えい図鑑」で図示されていないものの写真を投稿します。
ハウチワカエデの葉のゴールがあった場所に、イタヤカエデの葉のゴールもありました。図鑑の巻末リストにあるイタヤカエデハチヂミフシと思われます。ゴールは複数の木にありましたが、内部に形成者がいたのは一枝のみでした。


寄主植物:イタヤカエデ
撮影年月日:2015年7月17日/青森市
 

2015/07/23(Thu) 07:32 No.1619
Re: イタヤカエデハチヂミフシ 投稿者:Nabita

ゴール内部にいた虫はタマバエの幼虫で、当初白色の幼虫が次第に橙色に着色していくようです。橙色になった老熟幼虫はよく跳ねました。
イタヤカエデハチヂミフシは黒石市でも、7月18日に在虫ゴールを見つけることができました。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/07/23(Thu) 15:20 No.1620
Re: アカイタヤハチヂミフシ? 投稿者:南 常雄

Nabita様、ご投稿ありがとうございます。
同様のゴールをアカイタヤで観察したことがあります。その時は、内部にタマバエの幼虫の他に、アブラムシが入っていたので、捕食性のタマバエかと思い写真だけは保存していましたが、データーを採ったり、以後の観察をしていませんでした。枝先の未展葉が数枚、縮れていました。
今日、久しぶりに天気が回復したので、近くでゴール観察をしていると、空になったアカイタヤのゴールが数個ありました。あらためて観察すると、葉の黒くいたんだようすなどからは、タマバエのゴールのようにも見えます。タマバエのゴールだったら嬉しいです。


寄主植物:アカイタヤ
撮影年月日:2011年6月30日/北海道栗山町


2015/07/23(Thu) 19:47 No.1621
Re: イタヤカエデハチヂミフシ 投稿者:湯川淳一

Nabita 様、南様: イタヤカエデハチヂミフシ C-3673 は、門前先生が 1932 年に岩手県網張で発見されたゴールです。その後、鳥取県大山でも見つかっています。これまで、このゴール内にいるタマバエが、ゴール形成者なのか、アブラムシの捕食者なのかは、確認できていませんでした。しかし、今回、Nabita さんが、幼虫が飛び跳ねることを観察して下さいましたので、このタマバエが Contarinia 属である可能性が高くなりました。この属のタマバエはゴール形成者です。したがいまして、南さんがアカイタヤで観察されたハチヂミフシもタマバエによるゴールの可能性大です。現時点で、アカイタヤハチヂミフシ C-3673b を予定しておきます。アカイタヤでも幼虫の跳躍を確認して頂けますれば有難いです。なお、イタヤカエデハチヂミフシは C-3673a となります。

2015/07/23(Thu) 20:54 No.1622
Re: イタヤカエデハチヂミフシ 投稿者:Nabita

南さん、湯川先生、コメントならびにご教示ありがとうございました。
私が見た範囲で、ゴール内にタマバエ幼虫がいたのは2例だけですが、空であったものでも、アブラムシやキジラミや、その脱皮殻など、他の形成者の関与をうかがわせるものはなかったので、タマバエが形成者で間違いないと考えています。今シーズン中の在虫ゴールの追加は難しいかもしれませんが、ゴールの残骸はまだしばらく残っていそうですから、イタヤカエデの変種についても確認したいと思います。ちなみに、青森ではアカイタヤ、エゾイタヤ、オニイタヤの3変種が確認されているようです。


2015/07/23(Thu) 21:35 No.1623
Re: イタヤカエデハチヂミフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご教示ありがとうございます。
今シーズンの確認は難しそうですが、アカイタヤハチヂミフシ C-3673b が実現するように継続して観察していきます。


2015/07/22(Wed) 08:09 No.1612
ウツボグサ蕾のゴール 投稿者:Nabita

昨日に続けて、黒石市で見られたゴールを紹介します。最初にミツバアケビハフクレフシではないかと思われたものがあった山に、次世代のゴールが出来ていないか行ってみました。
ミツバアケビのゴールには気づきませんでしたが、足元で咲いているウツボグサの花穂に違和感を覚えました。多分、花穂の下から上に花が咲いていくのだと思いますが、茎頂の花が咲いているのに、基部の方に蕾が残っています。これは、植物に何かイレギュラーな現象が起こっている可能性があります。


寄主植物:ウツボグサ
撮影年月日:2015年7月18日/青森県黒石市
 

2015/07/22(Wed) 08:11 No.1613
Re: ウツボグサ蕾のゴール 投稿者:Nabita

この花穂を採集してきて、蕾を解剖したところ、内部に1〜2頭のタマバエ幼虫がいました。ゴールと思われる蕾は4個ありましたが、そのうち1個は既に幼虫脱出済みでした。ゴール名としては、ウツボグサツボミトジフシとでもなりましょうか。
昨秋にも、イヌトウバナなのか、シソ科の植物に開花していない蕾のゴールがあったことを投稿しましたが、存外同じタイプのゴールが、他のシソ科植物にもありそうな気がしています。この掲示板を覗いてくださっている、各地のゴール好きの皆さんにも、是非似たようなものがないか探していただけないかと思います。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/07/22(Wed) 19:39 No.1615
Re: ウツボグサ蕾のゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: ウツボグサの蕾のゴールのご投稿、有難うございました。すごいゴール発見能力をお持ちですね。私の知る限り、ウツボグサからは、タマバエのゴールは発見されていません。シソ科の他の植物で蕾にゴールが形成されるのは、イヌトウバナツボミフクレフシ D-0469 と カキドウシツボミフクレフシ D-0472、アキチョウジツボミフクロフシ D-0478 の3種類だけです。これらのタマバエとの関連性の見当がつきましたら、新発見ゴールとして、番号を付けることにしましょう。皆様方からの、さらなる、ご投稿を期待しております。


2015/07/22(Wed) 22:07 No.1617
Re: ウツボグサ蕾のゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、こちらもコメントありがとうございます。今回もお褒めの言葉をいただき、今後の調査にも励みたいと、志を新たにしているところです。
昨年のタマブキの黄色い斑点とか、今回の咲いていない花茎下部の蕾など、見過ごしてしまいそうなものを見つけられると、本当にゴール愛好者冥利に尽きます。


2015/07/21(Tue) 21:37 No.1610
ミツバアケビ葉のゴール 投稿者:Nabita

昨秋11月に、ミツバアケビメフクレフシの投稿をした際に、アケビ科のタマバエゴールとして、ミツバアケビハベリマキフシとアケビ・ミツバアケビのハトジフシが知られていると、湯川先生が教えてくださいました。
6月下旬に黒石市の低山地で調査しておりしたところ、ミツバアケビの葉に斑点があるものがあり、よく見ると斑点中央の裏面側に脱出孔のようなものがあることから、これはハフクレフシ型のゴールなのではないかと考えました。
その後、ミツバアケビに注意しておりましたら、7月17日に黒石市内の比較的近いものの別の場所で、写真のような斑点のあるミツバアケビの葉を見つけました。


寄主植物:ミツバアケビ
撮影年月日:2015年7月17日/青森県黒石市
 

2015/07/21(Tue) 21:38 No.1611
Re: ミツバアケビ葉のゴール 投稿者:Nabita

斑点のある小葉を採って、空に透かしてみると、内部に黄色っぽい幼虫が入っているように見受けられました。これを採集して来て、実体顕微鏡下で葉裏の表皮を剥ぐと、各斑点に1頭ずつタマバエ幼虫が入っていました。
ゴールはほとんど膨れてはいませんが、斑点部分の直径は5mm位あり微小ではないこと、さらに外周に近い部分は黒っぽく着色していて、ゴール範囲が明確にわかるので、ゴール名としてはミツバアケビハフクレフシでいいのではないかと考えています。なお、このゴールは7月20日に青森県三沢市でも採集できましたが、得られた2ゴールとも、内部にいたのは寄生バチの蛹(と前蛹)でした。恐らく多化性のゴールと考えられますので、これからでも各地で見つけられるのではないかと思います。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/07/22(Wed) 19:25 No.1614
Re: ミツバアケビ葉のゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: ミツバアケビ葉のゴールのご投稿、有難うございました。ミツバアケビから、4種類目のタマバエゴールの発見です。ご提案通り、ミツバアケビハフクレフシとし、番号は C-2686 としましょう。この他のアケビ科の植物からは、類似のゴールは見つかっていません。幼虫はゴールから脱出するようですが、多化性の可能性があるとのこと、成虫が得られるのを楽しみにしております。


2015/07/22(Wed) 21:53 No.1616
Re: ミツバアケビ葉のゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、早速のコメントならびにゴール番号の付与、いつもありがとうございます。
特徴が弱いゴールですが、パターンの認識はできたような気はしますので、今後は産地の数を増やしていければと考えています。光に透かせば、中に虫がいるかどうかはわかるのですが、形成者ではない場合もあって、一筋縄ではいかない部分もありそうですが、在虫ゴールを次に見つけられたら、土に潜らせてみたいと思います。


2015/07/20(Mon) 09:40 No.1604
ナナカマド 投稿者:akaitori

ナナカマドの葉が変形していました。
ナナカマドハチヂミフシというのがあるそうですが。


寄主植物:ナナカマド
撮影年月日:2015年7月19日/長野県佐久平
 

2015/07/20(Mon) 12:25 No.1605
Re: ナナカマド 投稿者:湯川淳一

akaitori 様: 虫えい図鑑には、タマバエの一種によるナナカマドメフクレフシと、フシダニの一種によるナナカマドハフクレフシが、写真無しで、リストアップされているだけです。ナナカマドハチヂミフシの記録は知りません。私の見落としかもしれませんので、ナナカマドハチヂミフシの出典をご教示頂けますと、大変有難いと存じます。写真を拝見しますと、ハチヂミフシとは異なる形状に見えます。門前先生(1932)のハフクレフシの記載とも異なるような気がします。ゴールの中には、何が入っていたでしょうか? ぜひ、観察結果をご投稿いただけますと、有難いと存じます。

2015/07/20(Mon) 16:39 No.1606
Re: ナナカマド 投稿者:akaitori

ナナカマドハチヂミフシは、『北海道の虫えい』に出ていました。
http://galls.coo.net/35-bara/35-nanaka/nanaka-111.html

以前、ナナカマドで見た虫えい。


寄主植物:ナナカマド
撮影年月日:2013年7月28日/長野県東部町


2015/07/20(Mon) 17:18 No.1607
Re: ナナカマド 投稿者:南 常雄

akaitori様、ご投稿ありがとうございます。
湯川先生、コメントならびにご教示ありがとうございます。
「北海道の虫えい」に掲載のナナカマドハチヂミフシは、アブラムシによるものです。akaitoriさんにご投稿いただいた No.1604 No.1606 の写真とは別のゴールのようです。


2015/07/20(Mon) 22:25 No.1609
Re: ナナカマド 投稿者:湯川淳一

akaitori 様、南様: ご教示有難うございました。図鑑後に北海道で見つかったのですね。やはり、形成者が気になりますね。

2015/07/18(Sat) 21:42 No.1598
アブラチャン葉のゴール 投稿者:Nabita

昨秋、アブラチャンの越冬芽(花芽・葉芽)のゴールをこの掲示板に投稿した際に、湯川先生が、アブラチャンから既知のタマバエゴールとして、薄葉先生が発見されたというアブラチャンハベリマキフシを教えてくださいました。
そこで先日、越冬芽のゴールが見られた場所へ行ってきました(もともと青森県ではアブラチャンの自生地は限定されているようです)。しばらく探していると、それらしいものがありました。ゴールは葉縁がその全長に渡って巻かれているのかと予想していたのですが、見つかったものは葉縁にいくつかのゴールが間隔を置いて並んでおり、個々のゴールは6〜7mm位の長さがあり裏面側に巻かれていました。写真は葉の裏面側から写したものです。


寄主植物:アブラチャン
撮影年月日:2015年7月7日/青森県黒石市
 

2015/07/18(Sat) 21:43 No.1599
Re: アブラチャン葉のゴール 投稿者:Nabita

小さなゴールにもかかわらず、葉縁巻き部分は硬く、1巻き半以上巻き込まれていて、ゴールを壊さずに巻きを解くのは不可能でした。写真はゴール部の横断面(少し斜めに写ってしまっていますが)で、韓国国旗太極旗の中央にある陰陽を表す巴紋に似ています。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/07/18(Sat) 21:43 No.1600
Re: アブラチャン葉のゴール 投稿者:Nabita

1枚目の写真には、葉の一方の縁に4個のゴールと、形成途中で放棄されたのかもしれないものが写っていますが、1個を除き内部に形成者を発見できませんでした。形成者らしきものが入っていたものには、タマバエの幼虫がいて、白い体で青色の内臓?が透けて見え、葉のゴールにはしばしば見られるタイプのものでした。同じゴール内には、もう少し小さく、かつ黄色を帯びたタマバエ幼虫がいましたが、これは若い個体なのか、同居者(あるいは捕食者)なのか判断できないでいます。17日にも、改めて同地で1葉を採集してきましたが、それには各ゴールに黄色い方の幼虫が入っており、うち2頭には外部寄生のハチ幼虫が取りついていました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/07/19(Sun) 21:15 No.1601
Re: アブラチャン葉のゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: ご投稿のゴールは、薄葉先生が東京都の高水山で記録されたアブラチャンハベリマキフシ C-2508 です。青森県初記録で、日本で2番目の記録です。ご参考までに、薄葉先生のゴールの図を添付いたします。1ゴールに1匹の幼虫が入っているそうです。同じクスノキ科のシロモジハベリマキフシ C-2550 (虫えい図鑑に写真があります)に似ていると書かれています。

寄主植物:アブラチャン
撮影年月日:1982年5月12日/東京都高水山


2015/07/20(Mon) 07:44 No.1603
Re: アブラチャン葉のゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、アブラチャンハベリマキフシで良いとのご判定と、ゴール番号のお知らせ誠にありがとうございます。虫えい図鑑のシロモジハベリマキフシの所は見ておりませんでした。地元になさそうな植物は、ついスルーしてしまいます。同属のオオバクロモジは青森にも沢山ありますので、今後はこちらも少し丁寧に見てみます。

2015/07/15(Wed) 22:02 No.1590
ウドハマキフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

ウドの葉長が15〜20mmの若い小葉の葉縁に形成される虫えいで、ときに全葉が念曲して筒状になります。中に類白色と、白色で内部が青色をおびた幼虫の2種のタマバエ幼虫が入っていまず。類白色の幼虫の前胸部には胸骨があり、2角状で褐色、基部まではっきりしています。白色で内部が青色をおびている幼虫には胸骨は確認できません。
1度だけの観察なので、詳細はこれから調べようと思いますが、とりあえず投稿いたします。


寄主植物:ウド
撮影年月日:2015年7月3日/北海道深川市
 

2015/07/16(Thu) 07:46 No.1593
Re: ウドハマキフシ(仮称) 投稿者:Nabita

南さん、ウドにも葉のゴールがあることをお知らせくださり、ありがとうございます。タラノキで葉のゴールを確認してから、同属のウドでも探しているのですが、これまで見かけたことがありません。有るのがわかったので、以後一層注意して探してみたいと思います。

2015/07/18(Sat) 11:42 No.1594
Re: ウドハマキフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: ウコギ科の植物、ハマキフシやハチヂレフシ状のタマバエゴールが形成されるのは、Nabita さんが青森県で発見されたタラノキハチヂミフシ C-4161 だけです。ウドもタラノキと同じ Aralia 属ですので、よく似たタマバエが形成した可能性が大ですね。これも、DNA 解析で確認してみましょう。さらなる幼虫の確保をよろしくお願い申し上げます。

2015/07/18(Sat) 17:33 No.1596
Re: ウドハマキフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、湯川先生、コメントをありがとうございます。
タラノキもウドも、私が観察したときには少し遅すぎたようで、ゴールと思われる縮れた葉は複数ありましたが、幼虫が入ったものは2〜3例しかありませんでした。


2015/07/15(Wed) 20:49 No.1587
ハウチワカエデ葉のゴール 投稿者:Nabita

タチシオデハマキフシが見つかった、八甲田山中腹で、ゴールを探しながら林道を歩いていくと、若葉がちゃんと展開していないものがありました。ハウチワカエデと考えられる1本の木には、同じような葉が何枚もあり、葉脈部が黒くなっていたり、写真のように葉脈に近い葉身が赤みを帯びていたりします。

寄主植物:ハウチワカエデ
撮影年月日:2015年7月5日/青森市
 

2015/07/15(Wed) 20:52 No.1588
Re: ハウチワカエデ葉のゴール 投稿者:Nabita

これはゴールの可能性があります。ゴールらしき葉は何枚もあったので、その場で1枚を開いてみたら、タマバエの幼虫が入っていました。幼虫は中央の葉脈と、その外側の合計3本の縦葉脈の上に見られました。葉脈部は特に肥厚しているわけではなく、幼虫室が形成されているとは言い難い状態でしたので、これはハオレフシの類になるのではないかと考えられました。ただし、3本の葉脈部分で折れるので、不定形のゴールとなるようです。なお、ハウチワカエデは付近に沢山ありましたが、ゴールがあったのはこの1樹だけでした。
写真は室内で撮影したもので、1本の葉脈上に2頭の幼虫が重なり合って写っていますが、これは幼虫が動いたためで、葉を開いた直後には相互に間隔を開けて、葉脈の上に乗っていました。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/07/15(Wed) 21:26 No.1589
Re: ハウチワカエデ葉のゴール 投稿者:南 常雄

Nabita様、ご投稿ありがとうございます。
葉脈から折れているようなゴールは、バラ科マメ科などの未展葉が二つ折りの植物に形成される特徴があると思いますが、いかがですか。形成するタマバエの幼虫も白色で内部が青色をおびているものが多いように思います。


2015/07/16(Thu) 07:42 No.1592
Re: ハウチワカエデ葉のゴール 投稿者:Nabita

南さん、コメントありがとうございます。幼虫の特徴に関しては、写真ではやや見づらいものの、内臓?が青色なので、ハオレフシ型のゴール形成者の仲間で間違いないと考えています。カエデ類の未展開葉がどういう状態だったか、あまり明確に思い出せませんが、扇子状にたたまれていたように思いますので、そうであれば中肋以外の葉脈上にも幼虫がいるのも納得できますね。

2015/07/18(Sat) 11:57 No.1595
Re: ハウチワカエデ葉のゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: イタヤカエデハミャクフクレフシ C-3675 が青森県、兵庫県、熊本県で発見されています。いずれも、葉裏の主脈に沿って、大きく長く膨れるゴールです。部分的に側脈も膨れていることがあります。今回のハウチワカエデのゴールは、ハオレ型のようですので、ハミャクコブフシ型とは、タマバエの種も異なる可能性があります。私自身、ゴールを拝見してませんので、ゴール和名のアイディアがありません。Nabita さん、お願いします。番号はそのときに準備いたします。

2015/07/18(Sat) 21:40 No.1597
Re: ハウチワカエデ葉のゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、コメントありがとうございます。今週の調査で、イタヤカエデの葉のゴールが見つかりました。「虫えい図鑑」の巻末リストにある、イタヤカエデハチヂミフシではないかと考えています。これについては、別途投稿したいと思いますが、両者を見比べますと、幼虫などの様子が少し異なっており、相互の形成者は異なっている可能性があります。しかしながら、ゴールの形としてはカエデの葉が塊状になるものなので、他種の類似のゴールと合わせてハウチワカエデハチヂミフシでいかがでしょうか。

2015/07/15(Wed) 07:47 No.1583
エゴノキの実のゴール 投稿者:ハンマー

エゴノキの実のゴールらしきものを見つけました。実のゴールはリストにはないようですがいかがでしょうか?
写真の左側が正常なエゴノキの実で、ゴールは少し大きく、緑味が強く、つやがあるようです。割ってみると、基部の表皮下に小さな虫室が円形に配列していて、虫室ごとに1匹のタマバエ幼虫がいました。写真のゴールの場合は7個の虫室がみつかり、幼虫は2齢または3齢でした。幼虫には右写真のような胸骨がみられました。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2015年7月11日日/兵庫県篠山市
 

2015/07/15(Wed) 14:56 No.1584
Re: エゴノキの実のゴール 投稿者:南 常雄

ハンマー様、ご投稿ありがとうございます。
虫えい図鑑に掲載の D-017 エゴノキツボミフクレフシと思われますが、湯川先生に連絡いたします。
エゴノキは、北海道南部には自生があるようですが、北部では観察できないのでうらやましく思います。


2015/07/15(Wed) 19:45 No.1586
Re: エゴノキの実のゴール 投稿者:湯川淳一

ハンマー様: エゴノキのゴールのご投稿、有難うございました。南さんのコメントの通り、D-0170 エゴノキツボミフクレフシというのが、全国各地で発見されています。しかし、写真のゴールとコメントを拝見しますと、ゴール内に複数の幼虫室があるのが気になります。元になっている薄葉先生の記述(1979)でも、虫えい図鑑でも、内部には大きな幼虫室があり1匹の白色の幼虫が入っていると記されています。また、ゴールの先端には、雌しべの伸長したものが付いている場合が多いとあります。さらに、幼虫の胸骨の形が特異です。私の手元に、過去の採集の幼虫標本がありませんので、後日、大学に行った時に標本を捜して比較したいと思います。同定は、しばらく、お待ちいただけますようにお願い申し上げます。いずれにしましても、DNA 解析が必要と思います。

なお、以前お送り頂きました、ハイビャクシンメサキカクレマルフシと、ネズミサシハタマフシ、サワフタギハフクレフシ、ツルニンジンハナフシから得られた標本の PCR に成功いたしましたので、さらに、DNA 解析を進めたいと思います。誠に有難うございました。
残念ながら、ホオノキハミャクコブフシは、PCR が不成功でした。再チャレンジです。


2015/07/16(Thu) 07:33 No.1591
エゴノキツボミフクレフシ? 投稿者:ハンマー

南様、湯川先生
コメントありがとうございます。

上の写真のゴールをみつけた場所のすぐ近くで、5月に添付した写真のようなゴールをみつけて、これがエゴノキツボミフクレフシだと思っていました。ゴール内に大きな虫室があって、複数の幼虫がみられました。湯川先生の書かれているツボミフクレフシの特徴とは違っているようですので、これも別物でしょうか?

エゴノキには多様なゴールが形成されるようで、特に葉に形成されたゴールでは、リストのゴール名との対応がわからないものがあるので、写真を整理して、改めて質問させていただきます。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2015年5月10日/兵庫県篠山市


2015/07/14(Tue) 19:38 No.1575
ノブドウツボミフクレフシとオオイタドリハマキフシの成虫 投稿者:湯川淳一

南 常雄: ノブドウツボミフクレフシとオオイタドリハマキフシの成虫標本をお送り下さり、誠に有難うございました。成虫を羽化させて下さった南さんのご努力に敬意を表します。
これら2種類のタマバエゴールは、掲示板にも投稿されましたので、属の同定結果を掲示板でお知らせします。ノブドウツボミフクレフシを形成するタマバエは、Asterarobia 属でした。この属のタマバエを精力的に研究されておられる、佐賀大学の徳田先生に研究してもらいます。以前、Mさんから頂きました福岡県のキレハノブドウツボミフクレフシのタマバエと同種だと思いますが、地理的に離れていますので、DNA 解析で、どれくらい、遺伝的に離れた haprotype なのか、興味のあるところです。
もう一つのオオイタドリハマキフシから得られたタマバエは、オスの触角鞭節やメスの産卵管の形状から、Contarinia 属と判明致しました。この属には、世界で300種以上も含まれていますが、Polygonum 属を寄主とするのは4種だけです。しかし、いずれも、カザフスタンから記録されており、DNA 情報が全くないのが痛いです。比較に十分な形態記載がると良いのですが。まずは、DNA 解析とプレパラート標本作成を行います。
 

2015/07/14(Tue) 22:45 No.1580
Re: ノブドウツボミフクレフシとオオイタドリハマキフシの成... 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご投稿ありがとうごさいます。ご丁寧なお礼、ならびにご教示をありがとうございます。
少しずつ分布一覧表の空白が埋まっていくのが、楽しみです。

オオイタドリハマキフシは、今調度、幼虫が入っているゴールが目に付かなくなりました。第一世代と第二世代の端境期なのかも知れません。月末から8月上旬に新たにゴールが観察できるようになれば、それが第二世代になるのではないかと思います。
成虫採取後に残った幼虫を、少量ですが家の近くのオオイタドリの根元に放虫しました。


2015/07/14(Tue) 14:59 No.1572
セリミフクレフシ 投稿者:南 常雄

2014.08.08にゴールを採集して飼育していたものから、2015.07.12にタマバエの成虫が羽化しはじめました。サンプルが少ないので、まだ体長などの計測はしていませんが、雌成虫の写真を投稿します。
昨年、セリミフクレフシを約600個、飼育、保存していたものから、2015.05.11に約100個を屋内に移して、羽化の促進を測ったもので、物置で保存をしていたものからは、まだ羽化が見られません。


寄主植物:セリ
撮影年月日:2015年7月14日/
 

2015/07/14(Tue) 15:25 No.1573
Re: セリミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: セリミフクレフシから羽化したタマバエの写真をご投稿下さり有難うございました。南さんや Nabita さんを含めた、このタマバエの属する Kiefferia 属の分類の論文を準備中ですので、ぜひ、成虫の写真も掲載したく思います。高画質の写真をよろしくお願い申し上げます。あとは、別種と思われる、エゾニュウから8月に羽化するタマバエ成虫を待つばかりです。楽しみにしています。

2015/07/14(Tue) 22:22 No.1579
Re: セリミフクレフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、コメント並びにご教示ありがとうございます。
雄成虫の写真も、色抜けしないうちに撮っておきます。


2015/07/15(Wed) 15:10 No.1585
Re: セリミフクレフシ 投稿者:南 常雄

雄成虫の写真も撮りました。ちょっとクローズアップしすぎましたが、雄成虫のほうが小さいです。
体長は雄2.0mm、雌2.9mm。雄の成虫にはあまり大きさに差は無いようですが、雌は2.6〜3.2mmと少し大きさに違いがあるようです。


寄主植物:セリ
撮影年月日:2015年7月15日/


2015/07/14(Tue) 07:38 No.1569
タチシオデ葉のゴール 投稿者:Nabita

先月タチシオデツボミフクレフシが見つかった、八甲田山中腹に行ってみました。ツボミフクレフシがあったタチシオデを探してみたところ、同じ株かどうかは不確かですが、片方または両方の葉縁が巻き込んだ葉が連続しています。確かシオデには葉巻型のゴールが知られていたはずで、タチシオデにもあっても不思議ありません。

寄主植物:タチシオデ
撮影年月日:2015年7月5日/青森市
 

2015/07/14(Tue) 07:42 No.1570
Re: タチシオデ葉のゴール 投稿者:Nabita

現地で、最も基部側にあった、片側だけが葉巻になった葉の巻きを解いていったら、タマバエ幼虫が入っていました。写真は室内で撮ったもので、両側が巻かれていたより上位の各葉もゴールでした。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/07/14(Tue) 15:40 No.1574
Re: タチシオデ葉のゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita さん: 確かに、進士先生の虫えい図鑑(1944)のぽページには、シオデハマキ(後に、シオデハマキフシと改称 E-0014)が出ています。今回のタチシオデのゴールも同じ種類のゴールだと思いますので、タチシオデハマキフシ E-0014b という名称にしましょう。進士先生の解説によれば、幼虫は跳躍するそうですから、Contarinia 属のタマバエだと思われます。進士先生は8月上〜中旬にもゴールを観察しておられます。多化性だと成虫が得やすいのですが。どうでしょうかね。

2015/07/14(Tue) 21:02 No.1577
Re: タチシオデ葉のゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、ご教示とゴール番号の付与、誠にありがとうございます。進士先生のご著書での記述も確認いたしました。1mも跳ねるとか、管瓶の底から跳び出るとか、驚異の跳躍力ですね。多化性の可能性が高いとのことですが、ゴールから脱出するものの飼育は、今の私には荷が勝ちます。とりあえず、今後もシオデ類だけでなく、サルトリイバラ含めて、注意していきたいと思います。

2015/07/12(Sun) 16:14 No.1567
ホザキシモツケシントメフシ 投稿者:南 常雄

ゴールがほぼ完成し形成者のタマバエが2齢の時に、同居タマバエは、えい化している葉の1〜2枚、内側に産卵する。孵化した同居タマバエは、ゴールの内部に侵入して、ゴール全体に生息している。両タマバエともに、ゴールから脱出する時期はほぼ変わらない。

寄主植物:ホザキシモツケ
撮影年月日:2015年6月25日/北海道厚真町
 

2015/07/14(Tue) 07:33 No.1568
Re: ホザキシモツケシントメフシ 投稿者:Nabita

南さん、同居タマバエについてお教えいただき、大変ありがとうございます。
今回のもののように、既にゴールが出来ているものに産卵がある場合は、その後の観察で同居種の卵とわかるのでしょうが、ゴール内に形成者・同居者とも入ってしまっている場合に、両者を見分ける方法などはあるものでしょうか。


2015/07/14(Tue) 14:43 No.1571
Re: ホザキシモツケシントメフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、コメントありがとうございます。
私は幼虫を見て区別が付かないので、多くのゴールを時期をずらして観察します。ホザキシモツケシントメフシの場合は、早くに形成されたものに同居タマバエが多く、遅く形成されたものには少ないか、ときにまったく入ってないこともあります。今回はゴールの出現時期を調べるために、未成熟のゴールを観察しました。


2015/07/14(Tue) 20:52 No.1576
Re: ホザキシモツケシントメフシ 投稿者:Nabita

南さん、ご教示ありがとうございました。やはり継続的で精密な観察により、形成者と同居者を見分けるしかないのですね。まだまだ、毎週自分では初めて見るゴールに遭遇する状況なので、南さんのように精緻な観察や、丁寧な飼育ができるようになるには何年もかかりそうです。

2015/07/14(Tue) 22:07 No.1578
Re: ホザキシモツケシントメフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: ホザキシモツケシントメフシを形成するタマバエの幼虫標本をお送り下さり、誠に有難うございました。ゴール形成者と同居者との区別は DNA 解析とプレパラート標本で比較させて頂きたいと思います。此の他に、ツルウメモドキツボミフクレフシや、エゾシモツケシントメフシでも、同居者が見つかっている由、同時に解析させていただきます。同居者には、様々な属のタマバエがいるようですので、どの属なのか、興味があります。形成者の属と同居者の属に、特定の関係があると面白いのですが。


2015/07/14(Tue) 23:04 No.1581
Re: ホザキシモツケシントメフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、コメントをありがとうございます。私はどちらかというと、手がけたら結果が出るまでやらないと気がすまないので、ゴール探しが疎かになってしまいます。


2015/07/14(Tue) 23:16 No.1582
Re: ホザキシモツケシントメフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、コメントをありがとうございます。
ホザキシモツケシントメフシからは、数十匹の同居者の幼虫が脱出したので、飼育しています。




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