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2015/07/14(Tue) 14:59 No.1572
セリミフクレフシ 投稿者:南 常雄

2014.08.08にゴールを採集して飼育していたものから、2015.07.12にタマバエの成虫が羽化しはじめました。サンプルが少ないので、まだ体長などの計測はしていませんが、雌成虫の写真を投稿します。
昨年、セリミフクレフシを約600個、飼育、保存していたものから、2015.05.11に約100個を屋内に移して、羽化の促進を測ったもので、物置で保存をしていたものからは、まだ羽化が見られません。


寄主植物:セリ
撮影年月日:2015年7月14日/
 

2015/07/14(Tue) 15:25 No.1573
Re: セリミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: セリミフクレフシから羽化したタマバエの写真をご投稿下さり有難うございました。南さんや Nabita さんを含めた、このタマバエの属する Kiefferia 属の分類の論文を準備中ですので、ぜひ、成虫の写真も掲載したく思います。高画質の写真をよろしくお願い申し上げます。あとは、別種と思われる、エゾニュウから8月に羽化するタマバエ成虫を待つばかりです。楽しみにしています。

2015/07/14(Tue) 22:22 No.1579
Re: セリミフクレフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、コメント並びにご教示ありがとうございます。
雄成虫の写真も、色抜けしないうちに撮っておきます。


2015/07/15(Wed) 15:10 No.1585
Re: セリミフクレフシ 投稿者:南 常雄

雄成虫の写真も撮りました。ちょっとクローズアップしすぎましたが、雄成虫のほうが小さいです。
体長は雄2.0mm、雌2.9mm。雄の成虫にはあまり大きさに差は無いようですが、雌は2.6〜3.2mmと少し大きさに違いがあるようです。


寄主植物:セリ
撮影年月日:2015年7月15日/


2015/07/14(Tue) 07:38 No.1569
タチシオデ葉のゴール 投稿者:Nabita

先月タチシオデツボミフクレフシが見つかった、八甲田山中腹に行ってみました。ツボミフクレフシがあったタチシオデを探してみたところ、同じ株かどうかは不確かですが、片方または両方の葉縁が巻き込んだ葉が連続しています。確かシオデには葉巻型のゴールが知られていたはずで、タチシオデにもあっても不思議ありません。

寄主植物:タチシオデ
撮影年月日:2015年7月5日/青森市
 

2015/07/14(Tue) 07:42 No.1570
Re: タチシオデ葉のゴール 投稿者:Nabita

現地で、最も基部側にあった、片側だけが葉巻になった葉の巻きを解いていったら、タマバエ幼虫が入っていました。写真は室内で撮ったもので、両側が巻かれていたより上位の各葉もゴールでした。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/07/14(Tue) 15:40 No.1574
Re: タチシオデ葉のゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita さん: 確かに、進士先生の虫えい図鑑(1944)のぽページには、シオデハマキ(後に、シオデハマキフシと改称 E-0014)が出ています。今回のタチシオデのゴールも同じ種類のゴールだと思いますので、タチシオデハマキフシ E-0014b という名称にしましょう。進士先生の解説によれば、幼虫は跳躍するそうですから、Contarinia 属のタマバエだと思われます。進士先生は8月上〜中旬にもゴールを観察しておられます。多化性だと成虫が得やすいのですが。どうでしょうかね。

2015/07/14(Tue) 21:02 No.1577
Re: タチシオデ葉のゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、ご教示とゴール番号の付与、誠にありがとうございます。進士先生のご著書での記述も確認いたしました。1mも跳ねるとか、管瓶の底から跳び出るとか、驚異の跳躍力ですね。多化性の可能性が高いとのことですが、ゴールから脱出するものの飼育は、今の私には荷が勝ちます。とりあえず、今後もシオデ類だけでなく、サルトリイバラ含めて、注意していきたいと思います。

2015/07/12(Sun) 16:14 No.1567
ホザキシモツケシントメフシ 投稿者:南 常雄

ゴールがほぼ完成し形成者のタマバエが2齢の時に、同居タマバエは、えい化している葉の1〜2枚、内側に産卵する。孵化した同居タマバエは、ゴールの内部に侵入して、ゴール全体に生息している。両タマバエともに、ゴールから脱出する時期はほぼ変わらない。

寄主植物:ホザキシモツケ
撮影年月日:2015年6月25日/北海道厚真町
 

2015/07/14(Tue) 07:33 No.1568
Re: ホザキシモツケシントメフシ 投稿者:Nabita

南さん、同居タマバエについてお教えいただき、大変ありがとうございます。
今回のもののように、既にゴールが出来ているものに産卵がある場合は、その後の観察で同居種の卵とわかるのでしょうが、ゴール内に形成者・同居者とも入ってしまっている場合に、両者を見分ける方法などはあるものでしょうか。


2015/07/14(Tue) 14:43 No.1571
Re: ホザキシモツケシントメフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、コメントありがとうございます。
私は幼虫を見て区別が付かないので、多くのゴールを時期をずらして観察します。ホザキシモツケシントメフシの場合は、早くに形成されたものに同居タマバエが多く、遅く形成されたものには少ないか、ときにまったく入ってないこともあります。今回はゴールの出現時期を調べるために、未成熟のゴールを観察しました。


2015/07/14(Tue) 20:52 No.1576
Re: ホザキシモツケシントメフシ 投稿者:Nabita

南さん、ご教示ありがとうございました。やはり継続的で精密な観察により、形成者と同居者を見分けるしかないのですね。まだまだ、毎週自分では初めて見るゴールに遭遇する状況なので、南さんのように精緻な観察や、丁寧な飼育ができるようになるには何年もかかりそうです。

2015/07/14(Tue) 22:07 No.1578
Re: ホザキシモツケシントメフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: ホザキシモツケシントメフシを形成するタマバエの幼虫標本をお送り下さり、誠に有難うございました。ゴール形成者と同居者との区別は DNA 解析とプレパラート標本で比較させて頂きたいと思います。此の他に、ツルウメモドキツボミフクレフシや、エゾシモツケシントメフシでも、同居者が見つかっている由、同時に解析させていただきます。同居者には、様々な属のタマバエがいるようですので、どの属なのか、興味があります。形成者の属と同居者の属に、特定の関係があると面白いのですが。


2015/07/14(Tue) 23:04 No.1581
Re: ホザキシモツケシントメフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、コメントをありがとうございます。私はどちらかというと、手がけたら結果が出るまでやらないと気がすまないので、ゴール探しが疎かになってしまいます。


2015/07/14(Tue) 23:16 No.1582
Re: ホザキシモツケシントメフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、コメントをありがとうございます。
ホザキシモツケシントメフシからは、数十匹の同居者の幼虫が脱出したので、飼育しています。


2015/07/12(Sun) 09:18 No.1565
ウンリュウヤナギ 投稿者:akaitori

公園のウンリュウヤナギにも、虫えいがありました。
シダレヤナギハオオコブフシに似た大きさ。
中にはコブハバチの幼虫。


寄主植物:ウンリュウヤナギ
撮影年月日:2015年7月12日/東京都
 

2015/07/12(Sun) 10:43 No.1566
Re: ウンリュウヤナギ 投稿者:南 常雄

akaitori様、ご投稿ありがとうございます。
こちらのウンリュウヤナギでも同様の虫えいが形成されます。形状はシダレヤナギハオオコブフシに良く似ているので「北海道の虫えい図鑑」でどういう形で紹介したらいいのか、迷っています。


2015/07/09(Thu) 21:43 No.1554
ヤブレガサの蕾ゴール 投稿者:Nabita

7月5日の午後、青森市内の低山地で調査しました。先月ミヤマナルコユリツボミトジフシが見つかった場所です。
ここはヤブレガサが多いので、大好きなミバエが形成者であるヤブレガサクキフクレズイフシがないかと、いつも見ていたのですが、なかなか見つかりません。前回時もヤブレガサの花茎が伸びてきていましたが、今回はいよいよ開花が近いと思われました。そうした花茎を見ていくと、ほどなくツボミフクレフシが目に入りました。


寄主植物:ヤブレガサ
撮影年月日:2015年7月5日/青森市
 

2015/07/09(Thu) 21:44 No.1555
Re: ヤブレガサの蕾ゴール 投稿者:Nabita

ヤブレガサツボミフクレフシは結構な頻度で見られ、数えてはいませんでしたが、1〜2割の株に見られたと思います。既に幼虫が脱出したものから、まだ2齢幼虫が入っているものまでありました。ゴールは円錐形になるだけでなく、赤みを帯びた色彩になるのも特徴的でした。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/07/10(Fri) 19:16 No.1557
Re: ヤブレガサの蕾ゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: ヤブレガサの蕾のゴールのご投稿、有難うございました。これまで、モミジガサやヨブスマソウなど、キク科の Cacalia 属の植物にはツボミフクレフシが見つかっていますが、Syneilesis 属のヤブレガサからは、見つかっていませんでした。属の異なる植物にゴールが形成される場合は、形成者が同一種のタマバエではないかも知れませんが、もし、植物が近縁属なら、同一種の可能性もあります。将来のタマバエのDNA 解析に待つことにしましょう。現時点では、ヤブレガサツボミフクレフシ D-0977 としておきましょう。

2015/07/11(Sat) 07:33 No.1562
Re: ヤブレガサの蕾ゴール 投稿者:nabita

湯川先生、コメントならびにゴール番号の付与、誠にありがとうございます。
植物は未だ不勉強な状態ですが、コウモリソウ属で形態が類似しているタイミンガサ類は青森県にはないようですので、ヤブレガサで大丈夫だと思います。ヤブレガサクキフクレズイフシも1個だけ見つけることができましたが、その株にはツボミフクレフシはありませんでした。Paratephritis属ミバエのゴールはモミジガサにも着くようですから、食植性の昆虫にとっても、コウモリソウ属とヤブレガサ属は近いものと認識されていそうです。
キク科のツボミフクレフシは、類似の形態のものが多いので、DNA解析でタマバエとキク科植物の共進化の歴史に迫る研究ができるかもしれませんね。


2015/07/09(Thu) 15:49 No.1553
ホロムイイチゴハチヂミフシ 投稿者:南 常雄

ゴールは過去に2回投稿しているので、今回は飼育のようすを投稿します。ホロムイイチゴはおもに高層湿原に自生しているので、ゴールから脱出した幼虫はミズゴケに潜って、休眠および越冬します。採集したゴールから脱出した3齢幼虫を飼育するために、湿った山砂、山砂と乾燥ミズゴケのミックス、乾燥ミズゴケ、そして乾燥ミズゴケでミズゴケを栽培したものを試してきました。
一昨年からあらかじめ飼育容器でミズゴケを栽培し、昨年、採取した幼虫をこの容器で飼育したところ、今年、はじめて5月下旬に羽化に成功しました。残念ながらその時は、観察旅行に出かけていて、その後に羽化した雌1匹しか採取できませんでした。今年は、昨年より採取する幼虫数を増やして、羽化する時期を容器に表示することにしました。この容器に100匹のタマバエの幼虫が入っています。


寄主植物:
撮影年月日:2015年7月9日/
 

2015/07/10(Fri) 19:21 No.1558
Re: ホロムイイチゴハチヂミフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: さすが、南さんの飼育技術はすごいですね。今年は、多くの成虫が羽化します様に祈っております。どんな、タマバエが羽化してくるのか、とても楽しみです。

2015/07/10(Fri) 22:04 No.1560
Re: ホロムイイチゴハチヂミフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、ありがとうございます。
ホロムイイチゴハチヂミフシから得られたタマバエの飼育の方法が安定しました。この飼育の方法で、羽化が飼育幼虫の15〜20%得られることが分かったので、後は自分の注意力にかかっています。今回、採集したゴールに、予想以上の幼虫が入っていて、ミズゴケに100匹×2箱、山砂に100匹×1箱を飼育できるようになりました。


2015/07/09(Thu) 14:38 No.1552
掲示板の仕様変更 投稿者:南 常雄

「アルバム」の1ページに表示するサムネイルを、30枚から60枚に変更しました。
アルバムでは「タイトル」によって検索しますので、投稿のタイトルと異なる写真をコメントフォームに添付またはコメントをする場合には、コメントフォームのタイトルを、「Re:」を含めて、当該コメントにあったタイトルに書き直してください。
 

2015/07/07(Tue) 20:18 No.1551
カンボク葉のゴール 投稿者:Nabita

日本3大霊場のひとつ、恐山に行ってきました。ゴールはなかなか見つからず、タニウツギにメタマフシすら付いていない始末。
カンボクがあったので、ゴールが知られていたはずと、気合を入れて探したら、1葉だけにゴールがありました。葉にはカンボクハマルフシというゴールがあると、「虫えい図鑑」の巻末リストには載っています。見つかったゴールは、同属のガマズミなどのハヒラタフクレフシと似た印象のものでしたが、これがハマルフシなのでしょうか?
なお、残念ながら形成者は葉表側に穴を開け、既に脱出済みでしたが、空のゴールを解剖したところ、内部は汚染されておらず、これを形成した者はタマバエの幼虫に違いないと思われました。


寄主植物:カンボク
撮影年月日:2015年7月4日/青森県むつ市(旧大畑町)
 

2015/07/10(Fri) 19:28 No.1559
Re: カンボク葉のゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: ご投稿の写真のゴールは、カンボクハヒラタフクレフシ(改称) D-0580c と思われます。岩手県から記録されているだけですので、青森県初記録です。類似のゴールに、ガマズミハヒラタフクレフシ D-0580a (宮崎県と鹿児島県) と、オトコヨウゾメハヒラタフクレフシ D-0580b (福岡県) が知られています。

2015/07/11(Sat) 07:19 No.1561
Re: カンボク葉のゴール 投稿者:nabita

湯川先生、ご教示ありがとうございます。
お隣の岩手県から記録されていた、カンボクハヒラタフクレフシとのこと。(改称)とありますが、ハマルフシが改名されたものでしょうか。


2015/07/11(Sat) 14:41 No.1563
Re: カンボク葉のゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: カンボクマルフシ(進士 1944)を、虫えい図鑑でカンボクハマルフシと改名したのですが、ガマズミやオトコヨウゾメのゴールに類似していますので、統一するために、さらに、私のリストで改名しようと思っているものです。

2015/07/12(Sun) 07:46 No.1564
Re: カンボク葉のゴール 投稿者:nabita

湯川先生、お忙しいところ早速のご返信、誠にありがとうございます。
類似のゴールとして名寄せされたとのこと、大変良い処置と思います。ゴール名は、同じような形態のものに何種類もの名前があることがあり、私などもいつも混乱しております。「虫えい図鑑」でかなり合理化されましたが、今少し名寄せ・名分けができればと思っております。


2015/07/06(Mon) 23:46 No.1550
ヤナギのハベリオレフシでの発見 投稿者:黒岩

シロヤナギハベリオレフシで画像の物体を発見し、コナカゲロウの繭だと予測して持ち帰りました。その後も同じ物体を少し見ています。
すると容器に高速で動く捕食性のダニが現れました。元の物体を確かめると、抜け殻のようなものを残して赤い中身はなくなっていました。これはハモリダニの一種?が脱皮の時に使う巣だったようです。
シロヤナギハベリオレフシではハダニの巣の中で暮らす蛾の1齢幼虫も数頭見つけました(1頭飼育しています)。

エゾノカワヤナギハベリオレフシではカラフトホソハバチの幼虫が出始め、7月5日にはタマバエの幼虫が2枚に数頭ずついたので、1枚持ち帰りました。どちらもアブラムシやハダニと一緒でしたが、捕食性のタマバエ幼虫が集合する場合はあるでしょうか?


寄主植物:シロヤナギ
撮影年月日:2015年7月3日/北海道札幌市
 

2015/07/19(Sun) 23:20 No.1602
その後 投稿者:黒岩

タマバエの幼虫は、その後もいくつか見つかり、いずれもアブラムシなどと一緒で捕食性と考えられました。
ハダニの巣にいた蛾の幼虫は蛹化して羽化待ちです。ハオレハバチのゴールにいる蛾は、ゴール内に糞でケースを作っている場合が多いですが(作らないのは偶然入った多食性の種、作るのはゴールに依存している種と考えています)、ヤナギワカバマキフシにも同様のものが1頭、いましたので採集しました。


2015/07/20(Mon) 22:23 No.1608
Re: ヤナギのハベリオレフシでの発見 投稿者:湯川淳一

黒岩様: ヤナギのハベリオレフシでタマバエの幼虫を発見された由、どんなタマバエか大変興味があります。アブラムシを捕食するタマバエは、日本で1種、Aphidoletes aphidimyza ショクガタマバエが知られているだけです。Appl. Entomol. Zool. 33, 185-193 (1998) に分布と摂食していたアブラムシをリストアップしていますので、よろしければ、ご覧下さい。

2015/09/07(Mon) 20:00 No.1792
ヤナギのハベリオレフシのタマバエ 投稿者:黒岩

返信が遅れて申し訳ございません。
湯川先生、捕食性のタマバエは1種なのですか。意外です。
7月5日に持って帰ったタマバエは、赤くなったので蛹化すると思いましたが、結局さまよった後死んでいたり行方不明になったりで成虫を得られませんでした。
ハオレハバチの終齢、亜終齢までの生存率は非常に低いらしく、今は定期観察をしている場所で1株0〜2頭ほどしかおらず、新しく探した場所でもゴールが枯れていることが多いです。
枯れていないゴールが少ない状況ですが、タマバエがいることはまだ少なくありませんので、飼育してみます。


2015/07/03(Fri) 22:24 No.1529
タラノキの葉のゴール 投稿者:南 常雄

葉の長さが10〜20mmの若葉が二つ折りになって縮れた、タラノキの葉のゴールを発見しました。Nabitaさんがご投稿された「タラノキの葉のゴール 2015/06/11(Thu) 20:29 No.1412」と同じものかは分かりませんが、若い小葉の基部が葉表に折れ、葉縁が接触して小さい袋状の幼虫室が形成されています。20個ほどのゴールを採集して開いてみると、タマバエの幼虫は成熟したゴール5個に入っていましたが、すくこなくても2齢幼虫が入っていそうな、やや若いゴール内にはタマバエの幼虫を確認することができませんでした。1羽状複葉内の小葉に連続してゴールが形成されることや、幼虫室の壁に生えている透明の毛が肥大して腺毛状なことから、フシダニによって形成されたゴールではないかと考えています。ゴール内にフシダニがいないか探してみましたが、見つかりませんでした。サンプル数が少なく確認ができないので、更に観察を続けたいと思います。

寄主植物:タラノキ
撮影年月日:2015年7月2日/北海道旭川市
 

2015/07/03(Fri) 23:06 No.1532
Re: タラノキの葉のゴール 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: タラノキのタマバエゴールには、薄葉先生らが神奈川県で発見されたものと、Nabita さんが青森県各地で発見された、タラノキミフクレフシ C-4160b があります。しかし、葉に形成されるタマバエゴールは、私のリストに記録されていません。ゴール内にいたタマバエの幼虫は、フシダニの捕食者の可能性はありますでしょうか? 

2015/07/04(Sat) 11:19 No.1537
Re: タラノキの葉のゴール 投稿者:南 常雄

湯川先生、コメントならびにご教示、ありがとうございます。
ゴールのようすや幼虫の入り具合からは、フシダニのゴールではないかと思いますが、幼虫で捕食者かどうか分からないので、標本にしてありますので、お送りします。


2015/07/04(Sat) 21:30 No.1538
Re: タラノキの葉のゴール 投稿者:Nabita

南さん、タラノキ葉のゴールを北海道でも見つけていただき、誠にありがとうございます。外見的には青森で得られたものとよく似ています。先の投稿後、在虫ゴールを3個体のタラノキで、幼虫脱出後と考えられるゴール痕を1個体で確認しております。在虫ゴールは、いずれも実体顕微鏡下で幼虫の取り出し等を行いましたが、フシダニが見られたものも全くなく、毛が肥大していたような印象はありませんでした。若そうなゴールで、タマバエ幼虫が見られないものがあるのは、閉鎖性が低いゴールなので、捕食される場合もあるのではないかと考えています。いずれにしろ、タマバエ幼虫は標本にしてあるので、後日湯川先生が異同を判定してくださることを期待しております。

2015/07/05(Sun) 13:57 No.1539
Re: タラノキの葉のゴール 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様、Nabita 様: タラノキのゴール内のタマバエの幼虫の標本を検鏡させていただけるとのこと、楽しみにしています。捕食性タマバエの幼虫は、体毛が長い場合が多いですので、ルーペでも分かることがあります。また、よく動き回ります。

2015/07/03(Fri) 21:40 No.1526
クマヤナギのゴール 投稿者:Nabita

明日から週末になりますので、先週末に確認できた「虫えい図鑑」の巻末リストにないゴールを紹介しておきます。
他の低木と絡まっていて、日光が直射しない部分に伸びていたクマヤナギの葉が、2節続けて中肋で折れていました。
クマヤナギにはトガリキジラミによるハフクロフシがよく見られますが、これもゴールの可能性があります。


寄主植物:クマヤナギ
撮影年月日:2014年6月28日/青森県深浦町
 

2015/07/03(Fri) 21:41 No.1527
Re: クマヤナギのゴール 投稿者:Nabita

折れた葉を採集してきて、内部を確認しました。基部側の葉には何も虫がいませんが、1節若いだけの次節の葉にはタマバエの幼虫が入っていました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/07/03(Fri) 23:12 No.1533
Re: クマヤナギのゴール 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: クマヤナギには、岩手県で記録のあるクマヤナギハグキフクレフシ C-3818 が虫えい図鑑のリストに掲載されていますが、今回のご投稿のゴールとは、異なる様です。今回のタマバエの幼虫も捕食者である可能性が捨てきれませんので、引き続き、観察のほど、よろしくお願い申し上げます。

2015/07/04(Sat) 08:06 No.1535
Re: クマヤナギのゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、アドバイスありがとうございます。
確かに捕食者の可能性もあります。ハグキフクレフシというものもあるということで、今後もクマヤナギを注意して見たいと思います。ハフクロフシのように目立つゴールがあると、他の部分への意識が散漫となってしまうようです。


2015/07/01(Wed) 22:40 No.1522
オオイタドリハマキフシ 投稿者:南 常雄

2015.06.15に採集したオオイタドリハマキフシから得られた3齢幼虫を飼育していたところ、今日(7/1)、羽化がはじまりました。羽化は早朝からはじまり、日中、そして暗くなってからも、ボツボツと羽化してきました。雄(体長約1.3mm) 4匹、雌(体長約1.4〜1.9mm) 12匹、成虫の体色が黄白色で、今までに見たことのないタマバエです。
生体の写真を撮りたかったのですが、2匹に逃げられたので液浸後に撮りましので、合計18匹の羽化です。


寄主植物:オオイタドリ
撮影年月日:2015年7月1日/
 

2015/07/03(Fri) 19:49 No.1523
Re: オオイタドリハマキフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: オオイタドリハマキフシを形成するタマバエの成虫が得られた由、お手柄です。さすが、南さんの飼育技術は完璧ですね。こんな体色のタマバエの成虫は、かつて、スイーピングで無差別に採集した時に見たことがありますが、寄主植物の判明したタマバエで見るのは初めてです。この時期に羽化するということは、多化性の可能性が非常に高いですね。どの属に入るのか、成虫標本を検鏡させていただくのが、とても楽しみです。

2015/07/03(Fri) 22:19 No.1528
Re: オオイタドリハマキフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、コメントをありがとうございます。
その後も羽化は続いていますが、羽化する時間帯が夜明けから夜まで続き、少しずつ羽化してきます。
現在、雄6匹、雌16匹の成虫が得られています。


2015/07/06(Mon) 22:37 No.1548
Re: オオイタドリハマキフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: オオイタドリハマキフシの成虫が、次々と羽化しているとのこと、喜ばしい限りです。通常、タマバエの羽化は、1日の中で、時間帯が決まっているのですが、夜明けから夜まで続くのは珍しいことです。このタマバエの特徴かもしれませんし、あるいは、人為的な環境下での羽化のせいかも知れません。

2015/06/28(Sun) 17:48 No.1518
ツルウメモドキツボミフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

満開のツルウメモドキに、まだ開花していない円柱状と倒卵形の2種類の蕾がありました。円柱状の蕾は開花が遅れているもので、倒卵形のものはタマバエによって形成されたゴールでした。中に橙色の幼虫が1匹入っています。幼虫は3齢に達したものが多く、体長は約2.5mm、幼虫の前胸部に細い褐色の胸骨があります。胸骨の先はやや丸みをおび、浅く割けた2角状で、基部まではっきりみえます。ゴールの密度は高く、1花序中に数個形成されているものも多くありました。
500個ほどのゴールを採集し、現在200匹の3齢幼虫を飼育容器に移しました。幼虫はおおむね土に良く潜りますが、10%ほどの幼虫は土に潜りません。また同居性の白色のタマバエの幼虫もわずかに見られます。


寄主植物:ツルウメモドキ
撮影年月日:2015年6月26日/北海道厚真町
 

2015/06/30(Tue) 23:40 No.1521
Re: ツルウメモドキツボミフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

ゴールを解剖したので、写真と概略を投稿します。
ゴールの高さ5.4mm、直径3.8mm。正常な蕾に比して、萼筒の上部が少し開いていますが、特に肥大や肥厚はみられません。頂部の花弁はドーム状に湾曲していますが、癒着はしていません。中に入っている3齢幼虫は橙色で体長2.4mm。


寄主植物:ホザキシモツケ
撮影年月日:2015年6月30日/


2015/07/03(Fri) 20:01 No.1524
Re: ツルウメモドキツボミフクレフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: ツルウメモドキミフクレフシ C-3790というタマバエのゴールがあります。これは、ハリオタマバエ Asphondylia 属の一種によるもので、寄主交代をし、冬寄主はキヅタ C-4170らしいのです。成虫はいずれの寄主のゴールからも、直接、羽化してきます。今回のゴールは、ツルウメモドキの蕾がゴールになり、しかも、幼虫が脱出して、土に潜るということは、上記のタマバエとは別種の可能性があります。幼虫の体色や体の曲げ具合は、ハリオタマバエを思わせますが、幼虫が脱出することから、多分、別属でしょう、胸骨は、4山型でしょうか、2山型でしょうか? 分かりましたら、教えてください。楽しみです。

2015/07/03(Fri) 21:30 No.1525
Re: ツルウメモドキツボミフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

湯川先生、コメントならびにご教示、ありがとうございます。
胸骨は淡褐色で、切れ込みが浅い2角状です。
その後も、3齢幼虫が脱出し、合計250匹の幼虫を飼育できるようになりました。
幼虫の標本は採ってありますが、週末から宗谷へ観察に行く予定です。オオイタドリの成虫など、他にもお送りしたい標本がありますので、帰ってから標本ラベルを整理して、来週末までにお送りします。


2015/07/05(Sun) 14:09 No.1540
Re: ツルウメモドキツボミフクレフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: 幼虫の胸骨が4山型ではなかったとのこと、既知のハリオタマバエではなさそうです。幼虫が脱出する年1化性のタマバエでしょうね。ツルウメモドキツボミフクレフシ C-3792 としましょう。同じ植物の蕾と実に、異なるタマバエが別々のゴールを形成する例が沢山あります。それらの種間競争は、面白い研究のテーマになりそうです。北海道には冬寄主のキヅタが分布していなければ、ツルウメモドキミフクレフシは形成されないでしょうね。それとも、別の冬寄主が見つかり、2種のタマバエがいると面白いのですが。

2015/07/10(Fri) 16:09 No.1556
Re: ツルウメモドキツボミフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

湯川先生、コメントならびにご教示、ありがとうございます。
ツルウメモドキツボミフクレフシにゴール番号C-3792 の割りふりをありがとうございます。これからは、ツルウメモドキを観察する機会が増えそうなので、 ツルウメモドキミフクレフシなどにも注意して観察します。


2015/06/25(Thu) 19:04 No.1507 ホームページ
ヤエムグラ属の虫こぶ 投稿者:arisuabu

ご無沙汰しております。なかなか虫こぶを見つけられず投稿出来ないでいましたが、ようやくオククルマムグラとクルマムグラで虫こぶを見つけたので、投稿させて頂きます。
どちらも、虫こぶ図鑑のリストや南さんのサイトには未掲載と思われ、また、本掲示板にも投稿されたことは無いように思います。

まずはオククルマムグラの虫こぶで、茎?と蕾に形成されていました。


寄主植物:オククルマムグラ
撮影年月日:2015年6月21日/北海道厚沢部町
 

2015/06/25(Thu) 19:06 No.1508 ホームページ
Re: ヤエムグラ属の虫こぶ 投稿者:arisuabu

虫こぶ内部にいた幼虫です。上が茎?にいたもの、下2枚が蕾にいたものです。
どの個体も半透明ですが側部が白く、また頭部背面に2個の黒点のようなものがありました。
蕾の方は1個につき1頭の幼虫でしたが、茎?の方は大きなものだと3〜4頭の幼虫がいました。


寄主植物:オククルマムグラ
撮影年月日:2015年6月21日/北海道厚沢部町


2015/06/25(Thu) 19:07 No.1509 ホームページ
Re: ヤエムグラ属の虫こぶ 投稿者:arisuabu

こちらは、クルマムグラの茎?と果実に形成された虫こぶです。

寄主植物:クルマムグラ
撮影年月日:2015年6月21日/北海道厚沢部町


2015/06/25(Thu) 19:08 No.1510 ホームページ
Re: ヤエムグラ属の虫こぶ 投稿者:arisuabu

上が茎?、下2枚が果実にいた幼虫です。
オククルマムグラから見出された幼虫に、とてもよく似ています。


寄主植物:クルマムグラ
撮影年月日:2015年6月21日/北海道厚沢部町


2015/06/27(Sat) 20:14 No.1512
Re: ヤエムグラ属の虫こぶ 投稿者:Nabita

arisuabuさん、ヤエムグラ属の虫こぶについての情報提供、誠にありがとうございました。本日、風雨の強い中、フィールドに出ましたところ、これがarisuabuさんが投稿した植物かなと思われるものがあり、探しましたところ、蕾のゴールらしきがありました。ゴールは複数個体にありましたが、茎のゴールは見つかりませんでした。ゴール内の幼虫も、arisuabuさんが示してくださったものとよく似ており、同じものと考えられました。植物も、帰ってから図鑑を調べましたところ、オククルマムグラと思われました。

寄主植物:オククルマムグラ
撮影年月日:2015年6月27日/青森県中泊町(旧小泊村)


2015/06/27(Sat) 20:18 No.1513
Re: ヤエムグラ属の虫こぶ 投稿者:Nabita

同じ場所でオニシモツケツボミフクレフシも採れました。開花の終わった花序を見ると、咲くことなく赤みを帯びた色彩になった蕾が結構見られ、それらが全てゴールなのかと思ったら、幼虫は発見できませんでした。同様に、開花が終わった花序に、白く、赤みを帯びた蕾よりやや大きな蕾があり、それを解剖したらタマバエの幼虫がいました。「北海道の虫えい図鑑」やこの掲示板で、幼虫の写真が示されたことはないようなので、写真を貼っておきます。

寄主植物:オニシモツケ
撮影年月日:2015年6月27日/青森県中泊町(旧小泊村)


2015/06/27(Sat) 20:57 No.1515
Re: ヤエムグラ属の虫こぶ 投稿者:南 常雄

arisuabu様、ご投稿ありがとうございます。
Nabita様、オニシモツケツボミフクレフシの写真をありがとうございます。
解剖の写真を失敗して、手持ちに良い写真が有りませんでした。こちらで数日前にオニシモツケを観察したときは花が咲き始めたばかりで、ゴールを確認することができませんでした。


2015/06/29(Mon) 20:13 No.1519 ホームページ
Re: ヤエムグラ属の虫こぶ 投稿者:arisuabu

Nabita 様
そちらでも見られたのですね。ご報告ありがとうございました。
こちらでは、茎のほうはあちこちで目にしますが、蕾はまだ2ヶ所でしか見つけていません。
今後も、注意していきたいと思います。


2015/06/29(Mon) 21:21 No.1520
Re: ヤエムグラ属の虫こぶ 投稿者:Nabita

arisuabuさん、南さん、コメントありがとうございます。
arisuabuさん、御地では茎のゴールの方が多く見られるとのこと。こちらでも見られる可能性が高そうで、今後も注意して探そうと思います。
南さん、オニシモツケツボミフクレフシも産地を増やすためにも、引き続き探します。


2015/07/05(Sun) 16:44 No.1542
Re: ヤエムグラ属の虫こぶ 投稿者:湯川淳一

arisuabu 様: ヤエムグラ属の虫こぶのご投稿、有難うございました。これまで、アカネ科の Galaium 属のツボミフクレフシは、キクムグラとヤエムグラなどで知られていますので、オククルマムグラからは、初めての記録となります。これらとの関連番号 D-0389c をつけて、オククルマムグラツボミフクレフシとしておきましょう。ちなみに、福岡県のヤエムグラツボミフクレフシから得られた成虫は Schizomyia 属(近い将来、 Asteralobia 属にまとめられそう)のタマバエだと考えています。キクムグラと今回のオククルマムグラノツボミフクレフシのタマバエも、同一種の可能性がありますが、成虫を得るのが困難かも知れませんので、新鮮な幼虫標本による、DNA 解析で確かめる必要があります。
クルマムグラの果実に形成されたゴールは、一応、ツボミフクレフシとは区別して、クルマムグラミフクレフシ D-0388 としておきましょう。Galaium 属のミフクレフシは初めてです。これも、DNA 解析でツボミフクレフシとの関係を調べる必要がありそうです。
また、茎?や花梗?、葉柄? に形成されるゴールは、私のリストにはありません。これらのゴールが同一種のタマバエによるものかどうかは、新鮮な標本を使った DNA 解析を待たなければなりません。リストに登録するのは、ペンディングにしておきたいと思います。
お差し支えございませんようでしたら、これらの幼虫標本を送っていただけますと、DNA 解析をさせて頂きます。幼虫標本を拝見して、Schizomyia 属らしいことが判明すれば、現在、佐賀大学でこの属を研究中の専門家に、標本を譲って解析してもらいます。よろしくご検討のほどをお願い申し上げます。


2015/07/06(Mon) 21:11 No.1547 ホームページ
Re: ヤエムグラ属の虫こぶ 投稿者:arisuabu

湯川淳一 様
ヤエムグラ属2種の虫こぶへの名称付与、ありがとうございました。
オククルマムグラツボミフクレフシはその後数ヶ所で発見し、追加の幼虫を得ることが出来ました。
一方、クルマムグラミフクレフシはさっぱり見つからず、最初に得た非常に小さな幼虫2頭から増やせていません。
もうしばらく探してみてからお送りしたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。


2015/07/06(Mon) 22:40 No.1549
Re: ヤエムグラ属の虫こぶ 投稿者:湯川淳一

arisuabu 様: 標本をお送り頂けるとのこと、大変嬉しく思います。どうぞ、着払いでお送り下さい。楽しみにしています。

2015/06/25(Thu) 07:45 No.1505
サワフタギのゴール(続き) 投稿者:Nabita

サワフタギが多い場所へ、その後の様子を見にいってきました。ツボミフクレフシは多くのものが既に落下しておりました。その、ツボミフクレフシも多くが脱落し、花もほとんど枯れて初めているのに、まだ蕾が残っています。
写真の中央背後に写っている淡緑色の大きなものはサワフタギツボミフクレフシで、周辺に見られる白い略球形のものが開花していない蕾です。


寄主植物:サワフタギ
撮影年月日:2015年6月23日/青森県平川市(旧平賀町)
 

2015/06/25(Thu) 07:47 No.1506
Re: サワフタギのゴール(続き) 投稿者:Nabita

念のため、中身を確認しようと、そうした蕾を手にとって、爪を立てると水が出てきました。ガマズミツボミトジフクレフシと雰囲気が似ています。花被をむしって内部を覗くと、タマバエの幼虫2頭が入っていました。何と、サワフタギには蕾のゴールが2種類もあったのです。
採ってきたゴールを解剖したら、既に脱出済みのものも少なくありませんでしたが、在虫ゴールは必ず水に満たされており、内部の幼虫数は1頭のみのものが多く見られました。サワフタギツボミトジフシとなりましょうか?


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/07/05(Sun) 16:56 No.1543
Re: サワフタギのゴール(続き) 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: サワフタギの蕾に2種類のゴールがありそうだとのこと、大変興味をそそられます。幼虫に違いは見られますでしょうか? 形成者が別種かどうか、DNA 解析が必要ですね。一応、サワフタギツボミトジフシ D-0236 としておきましょう。

2015/07/05(Sun) 21:40 No.1544
Re: サワフタギのゴール(続き) 投稿者:Nabita

湯川先生、コメントならびにゴール番号付与ありがとうございます。
ツボミトジフシ幼虫の標本は採ってありますが、ツボミフクレフシの方は最初に解剖した際には幼虫が小さかったので、確かに残したか自信がありませんが、多分取っておいたと思います。ツボミトジフシの背後に写っているツボミフクレフシは幼虫は脱出済みでした。


2015/06/24(Wed) 15:41 No.1503
「虫えい」でしょうか? 投稿者:立野正敏

全くのシロウトです。千島桜の葉に蛹のようなものがありました。

寄主植物:チシマザクラ
撮影年月日:2015年6月24日/北海道釧路市
 

2015/06/24(Wed) 21:55 No.1504
Re: 「虫えい」でしょうか? 投稿者:南 常雄

立野正敏様、はじめまして。ご投稿ありがとうございます。
サクラフシアブラムシによって、サクラの葉に形成される虫えいで、サクラハトサカフシといいます。北海道ではエゾヤマザクラに同様の虫えいが、わりと多く見られます。旭川周辺のチシマザクラは植栽なので、虫えいを見る機会がありませんでした。葉の裏側にスリット状の裂目がありますので、葉を引張って開けてみてください。アブラムシが入っていると思います。トサカフシというのは、虫えいの背の部分に鶏冠のような隆起があるからです。
サクラ類には、アブラムシによって形成される、サクラハフクロフシ、サクラハベリフクロフシなどもあります。それぞれ、葉の変形のしかたが異なるので、観察してみてください。


2015/06/20(Sat) 22:48 No.1496
オオバヤナギハベリオレフシ? 投稿者:黒岩

オオバヤナギの葉縁が折れていました。
蛾の幼虫の巣だろうと思いながら開くと、糸は使われておらず中にハバチの幼虫がいました。
オオバヤナギにハオレハバチの虫えいがあったのです。


寄主植物:オオバヤナギ
撮影年月日:2015年6月12日/北海道札幌市
 

2015/06/20(Sat) 23:04 No.1497
Re: オオバヤナギハベリオレフシ? 投稿者:黒岩

この1枚以外に同虫えいのある葉はありませんでした。
ところで、南さんのHPにあるオノエヤナギハベリオレフシというのは、虫えいではなく蛾の幼虫が葉をつづって作った巣だと思います(幼虫の写真が蛾の幼虫)。今年にわかりましたが、ハオレハバチやハマキハバチの虫えいに似ている巣を作るハマキガがいます。この類似品は他のヤナギでも見られるので注意が必要です。ハオレ型ゴールに似ている方は葉が若いと区別できない場合もあります。


寄主植物:オオバヤナギ
撮影年月日:2015年6月12日/北海道札幌市


2015/06/20(Sat) 23:07 No.1498
Re: オオバヤナギハベリオレフシ? 投稿者:南 常雄

黒岩様、ご投稿ありがとうございます。
私はオオバヤナギでゴールを見たことがありません。オオバヤナギハベリオレフシは珍しいと思います。ヤナギの中でもケショウヤナギとオオバヤナギはゴールの少ないヤナギなのですが、ハバチのゴールははじめてです。

黒岩さん、オノエヤナギハベリオレフシのご指摘ありがとうございます。
見直してみましたが、ハマキガに間違いないです。


2015/06/21(Sun) 07:06 No.1499
Re: オオバヤナギハベリオレフシ? 投稿者:akaitori

私も先日、ハベリオレフシを見ました。
バッコヤナギでした。


寄主植物:バッコヤナギ
撮影年月日:2015年6月16日/栃木県日光市


2015/06/23(Tue) 22:54 No.1502
Re: オオバヤナギハベリオレフシ? 投稿者:南 常雄

akaitori様、コメントをありがとうございます。
akaitoriさんのコメントで気が付いたのですが、黒岩さんのオオバヤナギは、バッコヤナギまたはエゾノバッコヤナギでは無いでしょうか。


2015/06/25(Thu) 22:56 No.1511
その後 投稿者:黒岩

はい、私も後でそう思いまして、葉裏の写真を撮りに行きました。それが画像ですが、毛が密生しているようにも見えて訂正しようとしました。
ところがバッコヤナギの葉裏の画像を見ると、密生というのはこれ以上のようで、葉の雰囲気や生え方にも違和感があるのと、問題のヤナギにはちょうどオオバヤナギの果実と一致するものが垂れ下がっています(緑色の十数cmの房)。そのため、やはりこれはオオバヤナギではないでしょうか。
同日ハベリオレフシの中を見ましたが、ハバチはいなくてヒメカゲロウの幼虫がいました。


寄主植物:
撮影年月日:2015年6月25日/北海道札幌市


2015/06/27(Sat) 20:49 No.1514
Re: オオバヤナギハベリオレフシ? 投稿者:南 常雄

黒岩様、わざわざ写真をありがとうございます。
葉脈が不規則なのと葉裏の毛、それに果穂の長さからはオオバヤナギですね。


2015/06/27(Sat) 23:23 No.1516
Re: オオバヤナギハベリオレフシ? 投稿者:黒岩

南さん、ありがとうございます。
オオバヤナギでハバチの虫えいはオオバヤナギハナガコブフシがあったはずと思い、虫えい図鑑のリストを見るとハベリオレフシもありました。てっきり誰も見つけていないと思っていました。バッコヤナギの方は逆に載っていませんでした。
オノエヤナギでコブハバチの虫えいは4種類も発見されていますが、私はほとんど見たことがなく、最近ようやくヒラタコブフシを1個見たのみです。何か生息できない理由があるのでしょうか、地域によってこんなことがあるという例を紹介させていただきました。


2015/06/28(Sun) 01:02 No.1517
Re: オオバヤナギハベリオレフシ? 投稿者:南 常雄

オノエヤナギに形成されるハバチのゴールは、ハヒラタコブフシ、ハウラケタマフシ、オノエヤナギメフクレフシの3種類は旭川で観察できますが、オノエヤナギハナガコブフシは十勝でしか見ていません。札幌周辺で観察する機会が少ないのですが、1度、石狩川の下流域で観察したいと思っています。

2015/06/20(Sat) 22:34 No.1495
エゾシモツケシントメフシ 投稿者:南 常雄

2009年に発見したゴール(C-3057)ですが「虫えい同好会掲示板」に紹介していなかったので、投稿します。
ゴールはタマバエの1種によって形成され、5月下旬〜6月上旬に成熟し、3齢幼虫は6月中旬までには脱出します。観察地では寄主のエゾシモツケが少なく、発見時と次年の2回、ゴールを採集しましたが、翌年からゴール数が減ったので、資源回復のために採集を控えていました。
今回も、形成されているゴール数を調べるために行ったのですが、北向きの露頭岩上のエゾシモツケに、幼虫脱出前と思われるゴールがあったので、4個採集してきました。その内の2個のゴールから31匹の黄色幼虫を得ることができました。写真でも分かるように、えい化している葉の裏側に白色の長毛が密生し、毛と毛が不織布のように絡み合っています。


寄主植物:エゾシモツケ
撮影年月日:2015年6月19日/北海道鷹栖町
 

2015/07/03(Fri) 22:56 No.1531
Re: エゾシモツケシントメフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: エゾシモツケシントメフシの再発見のご投稿、有難うございました。前回のは、DNA の増幅に失敗した様です。新鮮な幼虫標本で、再挑戦させて下さい。

2015/07/04(Sat) 11:14 No.1536
Re: エゾシモツケシントメフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、コメントをありがとうございます。
2015.06.21に採集したゴールから得られた3齢幼虫を、99%エタノール標本にしてありますので、他の標本といっしょに、お送りします。


2015/06/19(Fri) 20:21 No.1487
ニガナのゴール2種 投稿者:Nabita

北国青森でも、エゴノキの花期になったので、木が沢山生えているのを確認していた夏泊半島へ行ってみました。ところが、何本もの若木から成木まで、かなりしつこく探したものの、まったくゴールが見つかりません(エゴノキエダフクレフシは萌芽前に確認済みです)。
うなだれたわけではありませんが、下を向くと、キク科の草本があります。これにゴールがないものかと探すと、ツボミフクレフシが間もなく見つかりました。開花中の花の左に写っているゴール1個にしかフォーカスが合っていませんが、この写真内に4個のゴールがあります。


寄主植物:ニガナ
撮影年月日:2015年6月14日/青森県平内町
 

2015/06/19(Fri) 20:22 No.1488
Re: ニガナのゴール2種 投稿者:Nabita

南さんの「北海道の虫えい図鑑」にはヤマニガナツボミフクレフシが掲載されていますが、総苞片の長さが不揃いであるなど、青森で見つかったものとはゴールの外見も少し異なり、青森の宿主植物はニガナと思われました。タマバエ幼虫の寄生部位は花床部で、これはヤマニガナのものと共通のようです。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/06/19(Fri) 20:24 No.1489
Re: ニガナのゴール2種 投稿者:Nabita

数日後に青森市の低山へ行ったところ、そこでもニガナツボミフクレフシがありました。ここには、白花の個体も少しあり、あたりまえかもしれませんが、それにもツボミフクレフシがありました。
またニガナの葉が曲がって肉厚になっているものもあり、採って来て検鏡したところ、構造的にフシダニのゴールと思われましたが、絨毛型のフシダニゴールではしばしばあるように、形成者を確認することができませんでしたので、ゴール内側の写真は省略しました。


寄主植物:ニガナ
撮影年月日:2015年6月17日/青森市


2015/06/20(Sat) 00:21 No.1492
Re: ニガナのゴール2種 投稿者:南 常雄

Nabita様、ご投稿ありがとうございます。
キク科で総苞片が他の花の組織を包み込んでえい化するゴールは、ヨブスマソウ、ハンゴンソウにも形成されます。各寄主ごとにそれぞれゴールの形態はことなりますが、同じ寄主内で多少の変形がみられます。
ところで、今般ご投稿いただいた写真を拝見すると、寄主はハナニガナではないかと思われます。ご検討ください。


2015/06/20(Sat) 07:45 No.1494
Re: ニガナのゴール2種 投稿者:Nabita

南さん、早速のコメント・ご教示ありがとうございます。ハナニガナではないかとのこと、後で確認いたします。実は投稿前に青森県の植物リストを見たら、ニガナは稀となっていたのですが、図鑑で絵合わせ的に見てもニガナが一番似ていたので深く考えませんでした。現在小旅行中ですので、帰宅後再検討して、結果を掲示板にて報告いたします。

2015/06/23(Tue) 21:35 No.1500
Re: ニガナのゴール2種 投稿者:Nabita

南さん、図鑑で確認したところ、ニガナとハナニガナは、頭花内に入っている小花の数がニガナは少なく、ハナニガナは多いとのこと。またハナニガナの方が草丈や葉が大きいとのことでした。青森ものは小花が8〜5個でした。また、本日黒石市でもゴールを見つけましたが、こちらは10〜7個と少し多く、植物体も大柄でした。以上のことから、平内・青森はニガナ、黒石はハナニガナではないかと考えました。なお、小花数を数えるため、ゴールではない蕾も解剖しましたが、外見からはゴールと思わなかったものにもタマバエ幼虫がいたものもありました。このゴールは、もしかしたら産卵刺激ではゴール化せず、摂食されてからゴールになるのかもしれません。

2015/06/23(Tue) 22:48 No.1501
Re: ニガナのゴール2種 投稿者:南 常雄

Nabita様、コメントをありがとうございます。
私の不勉強で、お手数をおかけしました。周辺ではハナニガナが主ですが、Nabitaさんからいただいたご教示で、道南などでニガナを見たときに間違わないで見分けができそうです。


2015/07/03(Fri) 22:47 No.1530
Re: ニガナのゴール2種 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: ニガナ属のゴールのご投稿、興味深く拝見しました。ニガナ属の蕾ゴールを形成するタマバエは、同一種の可能性がありますが、DNA 解析で確認する必要がありそうです。黒石産のは、ハナニガナツボミフクレフシ D-0715b として、北海道のヤマニガナツボミフクレフシ D-0715a と区別しておきましょう。新寄主記録となりそうです。

2015/07/04(Sat) 08:02 No.1534
Re: ニガナのゴール2種 投稿者:Nabita

湯川先生、お疲れのところコメントありがとうございます。
私が使っております、平凡社の「日本の野生植物V(1981)」では、ヤマニガナはアキノノゲシ属 Lactuca、ニガナはニガナ属 Ixerisとなっております。今では同じ属になっているのかもしれませんが、あまり近いものではないようなので、ゴール番号の親番号は別のものにしていただいた方が良いかもしれません。ニガナとハナニガナを区別するかは微妙なところで悩みますが。


2015/07/05(Sun) 16:02 No.1541
Re: ニガナのゴール2種 投稿者:湯川淳一

Nabita 様: ご指摘有難うございました。北海道のヤマニガナツボミフクレフシ D-0715とし、黒石産のは、ハナニガナツボミフクレフシ D-0713としておきます。

2015/07/05(Sun) 22:05 No.1545
Re: ニガナのゴール2種 投稿者:Nabita

湯川先生、ニガナツボミフクレフシに新たなゴール番号の付与、誠にありがとうございます。本日も、八甲田山麓の700m程のところで、ハナニガナツボミフクレフシと思われるものを1個体から4個採りましたが、そのいずれにも幼虫を認められませんでした。ハナニガナ自体は多く見られました。900m地点にも、ハナニガナが多くありましたが、ゴールらしきは全く見当たりませんでした。午後は、ニガナツボミフクレフシのあった海岸近くの山へ行きましたが、そこではニガナの花期は終わりかけていて、少し見た範囲ではゴールはありませんでした。いくらか残っていた花の小花を数えましたところ、海岸近くのニガナは5〜8個、山のハナニガナは8〜12個と、重なる部分もありますが、個体内や他個体の花を何個か数えれば、どちらの変種になるか判断できそうです。海岸近くと山地で変種が異なるのかは、今後の課題ですが、低地での花期が終わりかけなので、宿題になりそうです。

2015/06/19(Fri) 16:23 No.1480
オオイタドリハマキフシ 投稿者:南 常雄

先日、採取した70匹の幼虫では心もとないので、30匹くらい追加したくてゴール葉を採集してきました。北向きの斜面では幼虫が入っているものが多く、幼虫が入っていることを確認して、とりあえず2枚採集しました。その際、葉の片側の葉縁が巻いているものがあったので、写真を撮ってきました。両縁が巻いているものの1割程度ですが、各所で観察できました。

寄主植物:オオイタドリ
撮影年月日:2015年6月19日/北海道鷹栖町
 

2015/06/19(Fri) 16:35 No.1481
Re: オオイタドリハマキフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様: オオイタドリハマキフシの幼虫を大量に、飼育されておられる由、成虫の羽化を楽しみにしております。

2015/06/19(Fri) 23:49 No.1491
Re: オオイタドリハマキフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、コメントをありがとうございます。
このあとの展開が分からないので、心配です。




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