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虫えい同好会掲示板
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2015/12/11(Fri) 16:15 No.1999
ミミコウモリツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

開花前の蕾が、花床から総苞片にかけて肥大肥厚したゴールで、先の尖った球形ないし卵形に膨らんています。5枚の総苞片は癒着して、やや堅くて漿質の壁になり、内部に花被片の名残がみられ、複数の黄色幼虫が入っています。3齢幼虫の前胸部には茶褐色の胸骨があります。胸骨は2角状で細いY字形、基部は細くなっていますが明瞭に確認できます。


寄主植物:ミミコウモリ
撮影年月日:2015年8月28日/北海道厚岸町
 

2015/12/11(Fri) 16:28 No.2000
コモチミミコウモリツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

寄主はミミコウモリの近縁種ですが、北海道におけるミミコウモリの分布は、おおむね道東から道南の太平洋沿岸部に多く、コモチミミコウモリは大雪山系から日高、夕張、樺戸、増毛山地などの中央部に多く分布します。またコモチミミコウモリは北海道の特産種でもあり、特にこだわりを持って、それぞれのゴールを紹介したいと思います。

この2種種のゴールは、先に湯川先生に幼虫などの標本をお送りし、3齢幼虫の越冬飼育もしています。
まだ分布表への記載はしていませんので、ゴール番号をお願いします。


寄主植物:コモチミミコウモリ
撮影年月日:2015年9月3日/北海道上川町


2015/12/11(Fri) 16:40 No.2001
モミジガサツボミフクレフシ D-0972 投稿者:南 常雄

虫えい図鑑の植物別リストには記載がありますが、10月中旬に函館市の太平洋沿岸の山地で発見しました。ツボミフシとありますが、形質的にはハナフクレフシまたはミフクレフシに類似します。発見時は幼虫脱出後だったので、詳細は来シーズンに再度観察します。

寄主植物:モミジガサ
撮影年月日:2015年10月17日/北海道函館市


2015/12/12(Sat) 14:16 No.2003
Re: ミミコウモリツボミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:キク科コウモリソウ属 (Cacalia から Parasenecio に変更されています) のツボミフクレフシのご投稿、大変興味深く拝見致しました。モミジガサツボミフクレフシは、これまで、千葉県と兵庫県で発見されていますが、ミミコウモリとコモチミミコウモリからは、初めての発見です。同じタマバエによる可能性が高いと思われますので、ゴール番号は、モミジガサツボミフクレフシを D-0972a、ミミコウモリツボミフクレフシを D-0972b、コモチミミコウモリツボミフクレフシを D-0972c とさせて頂きます。これらの寄主植物からの幼虫を DNA 解析して、同一タマバエのものか確認してみます。3齢幼虫の越冬飼育をなさっておられるとのこと、成虫の羽化を楽しみにしております。


2015/12/12(Sat) 22:33 No.2005
Re: ミミコウモリツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、そうそうコメントならびにご教示をたまわり、ありがとうございます。さっそくゴール番号など分布表へ追加させていただきました。コウモリソウ属の学名の変更については、気が付つてませんでした。

2015/12/04(Fri) 08:05 No.1991
ササのタマバエ、続報3 投稿者:Nabita

前回までの投稿は、寄生幼虫数が多かったり、茎が明らかに膨らんでいたりして、ゴールと見なし得ると思います。
芯葉が巻いたまま枯れて途中までしか抽出していないササの葉鞘を剥くと、更にいろいろな形態のタマバエ幼虫が見られ、1本の茎に明瞭に形態が異なっている幼虫が見られることも多く見られます。
写真の茎では、異なる3タイプの幼虫が見られました。


寄主植物:ササ属の一種
撮影年月日:2015年11月3日/青森県五所川原市(旧市浦村)
 

2015/12/04(Fri) 08:10 No.1992
Re: ササのタマバエ、続報3 投稿者:Nabita

No.1991の写真右側に写っている幼虫は明瞭な胸骨が認められます。写真でははっきりわかりませんが、その胸骨は4山型でしたが、同様の状態の茎から得られた幼虫には2山型の胸骨を持つものも見られます。これらの幼虫は1本の茎内にいる数が、せいせい数頭と少なく、形成者なのか同居者なのかはっきりしません。
芯葉が巻いたまま途中まで抽出しているササの茎内には、キモグリバエと思われるハエの幼虫や蛹が少なくとも2種、明瞭な頭蓋があるもののハチなのか甲虫なのかの判別すらできていない虫が入っているものも少なからずあり、多くの場合はそれらとタマバエ幼虫が同居しています。また、そうした茎の葉鞘内上部には、クロスジアワフキなのでしょうか、セミ亜目と思われる卵が数個産み付けられていることも頻繁に見られます。
少なくとも葉鞘内にいる幼虫は、このまま越冬すると思いますので、雪が積もらない地域の方は、是非皆さんの地元でも探してください。
これでササの連投も終わりなので、皆さまのコメントをよろしくお願いいたします。


寄主植物:ササ属の一種
撮影年月日:2015年10月24日/青森県東北町


2015/12/06(Sun) 21:49 No.1993
Re: ササのタマバエ、続報3 投稿者:湯川淳一

Narita 様:ササにこれだけ様々な生き物がいるのは驚きです。それぞれの種を識別して、相互関係を調べると大変面白いことが分かりそうですね。私もこのような現象は初めてのことで、さっぱり見当がつきません。私は、とくに、4山型の胸骨を持っているタマバエの幼虫が気になります。まさか、ハリオタマバエの幼虫ではないでしょうね。標本を拝見できるのを楽しみにしています。こちらでも、機会があれば、ササを調べてみることにします。

2015/12/07(Mon) 20:50 No.1996
Re: ササのタマバエ、続報3 投稿者:Nabita

湯川先生、コメントありがとうございます。私自身も、次々と形態の異なる幼虫が出てくるので、その多様性に驚いております。ササの同定は、図鑑を見たら、私には無理そうなので、とりあえずササ属とするしかない状態です。いずれにしろ、1シーズンの限られた地域での調査で、これだけいるので、もっといるのは間違いありません。是非九州でも調べてください。

2015/12/08(Tue) 09:42 No.1997
Re: ササのタマバエ、続報3 投稿者:小泉正人

ササのタマバエがこんなに多様性に富んでいるとは思いませんでした。ひょんなことで見つけたものでしたがNabitaさんのおかげで随分と広がりましたね・・・

最近、ある湿原で蔓延ってきたササ類の取り扱いについて自然保護関係者の中でササ刈り派と放置派など色々な意見が出ていて実際にササ刈りをしているのですが、私は自然の成り行きに任せあまりササ刈りを進めたくない考えなのですがササにも付く虫の事を考えると「やっぱり」って思います。


2015/12/08(Tue) 20:17 No.1998
Re: ササのタマバエ、続報3 投稿者:Nabita

小泉さん、コメントありがとうございます。小泉さんがハマキフシを見つけてくださっていなかったら、ササの芯葉がゴールになるなどとは考えもしませんでした。これまでの調査で、タマバエ、キモグリバエ、謎の幼虫がいるのは、全て芯葉と、それが完全には抽出できていない最上位の葉鞘内だけで、それより下位の稈内では見つかっていません。レピの幼虫が入っている場合は、より下部の葉鞘まで食い進んでいることが多いです。
秋だけでも、こんなにいるのであれば、新梢が伸びる春にも何かいるかもしれませんね。くどいですが、他地域の方の調査が大いに期待されます。


2015/12/12(Sat) 14:22 No.2004
Re: ササのタマバエ、続報3 投稿者:湯川淳一

Narita 様:ササから得られた様々なタマバエの標本をお送り下さり、誠に有難うございました。早速、一部を DNA 解析に回しました。4山型の胸骨に見える幼虫は、ハリオタマバエの仲間ではありませんでした。胸骨は非常に発達していて、4山型と言うより、扇状型に大きく広がっていました。このような胸骨を持つタマバエは、実際に、見たことがありませんでした。成虫が得られるのが楽しみです。

2015/12/15(Tue) 07:31 No.2013
Re: ササのタマバエ、続報3 投稿者:Nabita

湯川先生、コメントいただいていたのに気付かず、お礼が遅くなり申し訳ありません。
胸骨を4山型と表した幼虫は、私が見ても体色が白く、やや扁平であったので、ハリオタマバエではないのだろうなとは思っていましたが、そんなに妙な形状と感じられたということには驚きました。まだまだ、確かめなければならないことが多い分野ながら、飼育は苦手としており、南さんのように期待に応えることができず、申し訳なく思っております。


2015/12/15(Tue) 22:27 No.2014
Re: ササのタマバエ、続報3 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、ありがとうございます。
でも、そんなことはありませんよ。失敗ばかりで、思ったような成果を挙げることができません。


2015/12/03(Thu) 20:45 No.1987
ササのタマバエ、続報2 投稿者:Nabita

芯葉が枯れているササの茎を見ると、明らかに膨らんでいるものも稀にあります。

寄主植物:ササ属の一種
撮影年月日:2015年11月3日/青森県中泊町(旧小泊村)
 

2015/12/03(Thu) 20:46 No.1988
Re: ササのタマバエ、続報2 投稿者:Nabita

この茎を解剖すると、前節の葉鞘内に抽出しないで残っている葉身が、ゴールのように膨らんでいます。
膨らみの中央に穴があり、そこからタマバエ幼虫が顔を覗かせていました。膨らみが大きいので、内部にもっと幼虫がいるかと思っていましたが、これ1頭だけでしたが、もしかしたら他の幼虫は脱出済みだったのかもしれません。ゴールの内部は黒く変色していました。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/12/03(Thu) 20:48 No.1989
Re: ササのタマバエ、続報2 投稿者:Nabita

同様に芯葉が完全に抽出しないまま巻いたまま枯れ、葉鞘が膨れている茎は別の場所でも見つかりました。

寄主植物:ササ属の一種
撮影年月日:2015年11月17日/青森県深浦町


2015/12/03(Thu) 20:50 No.1990
Re: ササのタマバエ、続報2 投稿者:Nabita

これを解剖したら、今度は内部が腐ったように褐変して濡れていて、葉鞘に接する葉巻きの表面と巻かれた内部に、一部白色で透明感のある幼虫がいました。外側の幼虫は小さく、内側のものは大きかったのですが、外見からは恐らく同種と考えられました。
この幼虫と寄生部位の雰囲気は、ガマズミ属のミクサレフシを思わせるものでした。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/12/02(Wed) 19:47 No.1983
ササのタマバエ、続報1 投稿者:Nabita

小泉さんの投稿がきっかけで、ササにもタマバエ幼虫がいるのがわかったので、以来ササも観察するようにしており、思いがけず多様なタマバエがササを利用しているのが確認されております。3日に分けて投稿したいと思います。
まず、芯葉が完全に抽出しているのに、葉が巻かれたササハマキフシについては、形成者と考えられる生きた幼虫が入っているものは再確認できていません。
しかし同じような状況の枯葉があるササは時々見られ、その葉巻きを開くと、捕食性と考えられる色彩・形態のタマバエ幼虫と、内部がすっかり空で外皮だけになったタマバエの残骸があるものが複数の場所で見つかりました。残骸は中身がないだけで、完全な形で残っており、このように綺麗に内容物だけを捕食するのが可能なのか、脱皮殻としても状態が完全すぎて、大変に不思議です。確実なのは、ササハマキフシには捕食性種の幼虫が入り込むことがあるということです。


寄主植物:ササ属の一種
撮影年月日:2015年10月25日/青森県黒石市
 

2015/12/02(Wed) 19:51 No.1984
Re: ササのタマバエ、続報1 投稿者:Nabita

ササの芯葉は、完全に抽出できないままで巻いたまま枯れているものが、巻いたまま完全抽出しているものよりはるかに多く見られます。これの抽出している部分の葉巻きを開くと、少し橙色を帯びたタマバエ幼虫が複数個体入っていることがあり、これも複数産地を確認しています。

寄主植物:ササ属の一種
撮影年月日:2015年11月17日/青森県深浦町(旧岩崎村)


2015/12/02(Wed) 19:54 No.1985
Re: ササのタマバエ、続報1 投稿者:Nabita

別の場所で不完全抽出の枯れた葉巻きがあったものでは、抽出部には虫は見られませんでしたが、葉鞘を剥いてみたら、巻いたままの葉身と葉鞘の間から黄緑色のタマバエ幼虫がこぼれ出てきました。1節の葉鞘内に全部で50頭前後の幼虫が入っており、これは確実にゴールと見なして良いものと考えました。同様のものは、青森県東北町でも1本確認しています。

寄主植物:ササ属の一種
撮影年月日:2015年10月18日/青森市(旧浪岡町)


2015/12/02(Wed) 19:57 No.1986
Re: ササのタマバエ、続報1 投稿者:Nabita

黄緑色の幼虫が多数いた茎を、根元側に向かって解剖を続けたところ、同じ節内の下部から1頭だけ写真のような幼虫が出てきました。写真右側が尾部で、この形態はIwasakiさんが投稿したミヤマイチゴツナギのゴールに入っていたという囲蛹に似て見えます。イネ科に寄生することが知られているMayetiola属の可能性が考えられるところですが、この幼虫はその後は全く見つかっていません。
以後、明日に続きます。コメントをくださる人は、全ての投稿が済んでからでもかまいませんし、個々の投稿にくださるのもありがたいです。


寄主植物:ササ属の一種
撮影年月日:2015年10月18日/青森市(旧浪岡町)


2015/11/21(Sat) 22:55 No.1969
エゾニワトコエダツトフシ 投稿者:南 常雄

四月下旬に採集して屋外で飼育していたゴールから、5月中旬に羽化がはじまったので、昨年のゴールが付いていないエゾニワトコに、移植目的で前年枝にゴールを入れた容器を取り付けました。
平行して5月上旬から、当年枝の生長を観察するために、節数と節間の長さを記録しましたが、この時までに生長の早いものは7節までのびていました。

6月上旬に、エゾニワトコに取り付けたゴールに、タマバエが羽化後に残した蛹殻を確認しました。この時に、長く伸びた枝は9節ありました。
夏場の緑枝の時期には、ゴールの出現は確認できませんでしたが、枝の表皮が褐変し落葉すると膨らみが目立つようになり、ゴール形成を確認することができました。
6本の当年枝に、それぞれ1個のゴールが形成され、ゴールが形成された場所は1節目から7節目におよびました。いずれのゴールにも羽化脱出の痕跡がなく、発見当初は多化性ではないかと思いましたが、年1世代だと分かりました。


寄主植物:エゾニワトコ
撮影年月日:2015年11月20日/北海道旭川市
 

2015/11/21(Sat) 22:59 No.1970
Re: エゾニワトコエダツトフシ 投稿者:南 常雄

プラスチッククリアーカップに大き目のゴールを5本入れて、枝に取り付けました。カップの底には水抜用の穴を開け、風で中のゴールが落ちないように底に石をいれてあります。
ピンクのマーキング蛍光テープは、生長を記録している緑枝で、根元近くの幹から出ている徒長枝2本と前年枝から出ている側枝3本を記録しました。


寄主植物:エゾニワトコ
撮影年月日:2015年5月20日/北海道旭川市


2015/11/25(Wed) 12:39 No.1974
Re: エゾニワトコエダツトフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:エゾニワトコエダツトフシの生態観察結果を詳しくご報告頂き、誠に有難うございました。Lasioptera には、年1化性と多化性の種がいるのですが、エゾニワトコでは1化性であることを明らかにされたご観察の成果に敬意を表します。ゴール形成場所が、1節目から7節目に及んでいることにも、大変興味を持ちました。それだけ、産卵期間が長いということでしょうね。成虫の寿命が長いのか、成虫の羽化時期が長期にわたるのか、面白いところですね。この先が楽しみです。

2015/11/25(Wed) 16:48 No.1978
Re: エゾニワトコエダツトフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご教示ありがとうございます。
春に前年のゴールを採集したものを飼育して得られた成虫の羽化期間は20日間で、羽化開始3〜4日目に小さいピークがありましたが、数匹ずつ平均して羽化する傾向がみられました。またエゾニワトコの当年枝の生長は1節目が芽吹いてから8節目が伸びるのに20〜25日間で、寄主の伸長が早いと言えます。これは当年枝の先に花序をつける有限伸長性枝の特徴かと思われます。それ以後は、花を付けない徒長枝でも2〜3節しか伸びませでした。
春の羽化時は、成虫を採取することに気を取られて、寿命を調べませんでしたので、来春の羽化時に観察したいと思います。


2015/12/06(Sun) 21:57 No.1994
Re: エゾニワトコエダツトフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:エゾニワトコエダツトフシからの成虫の羽化期間が20日とのこと、他のタマバエに比べて、目立って長いということはありませんね。当年枝の生長が、1節目が芽吹いてから8節目が伸びるのに20〜25日間ということで、理由がよく分かりました。私は、当年枝の生長がもっと長いと思っていましたので、羽化期間も長いと考えていました。これで、年1化性も納得できました。南さんのように、タマバエの羽化だけではなく、寄主植物の生長やフェノロジーも同時に調査されることの重要性を再確認致しました。有難うございました。

2015/12/07(Mon) 10:29 No.1995
Re: エゾニワトコエダツトフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、コメントをありがとうございました。
先に寄主の生長とゴール出現についてご教示いただいた同期生を、少し実践できたかと思います。今までの観察では、産卵や初期のゴールを見つけることができていませんが、寄主の生長を観察をすることによって、ゴールの出現や生長、更に形成者の成長や生活を調べることができるのではないかと思い、今後の観察に取り入れていきます。


2015/11/13(Fri) 10:36 No.1965
オオバクロモジメウロコフシでしょうか 投稿者:大八木 昭

オオバクロモジメウロコフシは青森市にもあるとの記事を見ましたが、これはそれでしょうか。
もしそれなら、南さんの記事には、幼虫は砂に入るとの記述がありますが、この写真のものはどういう状態と思われますか。まだカットしていません。


寄主植物:オオバクロモジ
撮影年月日:2015年11月12日/青森県東通村
 

2015/11/13(Fri) 12:49 No.1966
Re: オオバクロモジメウロコフシでしょうか 投稿者:南 常雄

ご投稿、ありがとうございます。
オオバクロモジメフクレフシです。
幼虫は鱗状片の隙間に入っているので、切り開かないで鱗を1枚ずつ剥がしてみてください。
今出先なので、明日帰ってから再度コメントいたします。


2015/11/14(Sat) 21:58 No.1967
Re: オオバクロモジメウロコフシでしょうか 投稿者:南 常雄

途中で失礼しました。
ゴールの出現期間は長く、遅いものは10月中旬でも新しいものが見られます。中の幼虫が3齢に達すると、ゴールが活性を停止して、鱗状片が外側へ剃りかえって生色が失われます。写真のゴールが成熟するまでに、もう少し時間が必要かも知れません。とりあえず、幼虫が入っているところまで鱗状片を剥いで、3齢幼虫が入っているか確認してください。
飼育されるようでしたら、チャック付ビニール袋にゴールを入れて観察し、自然に脱出した幼虫を採取して、砂を入れた容器に移します。飼育用の培養土は、いろいろ工夫があるようですが、私は有機物が少ない山砂に、乾燥したミズゴケを短く切ったものを混ぜて使っています。ミズゴケは保水の他、菌類の繁殖を防いでくれます。
10月16日に新しいゴールと成熟したゴールを、飼育用の幼虫を採るために採集したオオバクロモジメウロコフシから、今も3齢幼虫が脱出してきます。


2015/11/15(Sun) 00:08 No.1968
Re: オオバクロモジメウロコフシでしょうか 投稿者:大八木 昭

南 常雄様
ありがとうございます。確認します。写真のはオオバクロモジ メフクレ フシですね。
砂の中で蛹になり、来年何月頃、タマバエの一種がでてくるのでしょうか


2015/11/21(Sat) 23:07 No.1971
Re: オオバクロモジメウロコフシでしょうか 投稿者:南 常雄

大八木さん、返信が遅くなって申し訳ありません。
オオバクロモジメウロコフシから脱出したタマバエの3齢幼虫は土に潜って越冬します。翌年オオバクロモジの当年枝に越冬芽が形成される頃に、地表で羽化して産卵すると思われますが、まだ観察途中です。現在、200匹ほどの幼虫を採取して飼育していますので、来年には羽化時期や状況が分かると思います。


2015/11/25(Wed) 12:45 No.1975
Re: オオバクロモジメウロコフシでしょうか 投稿者:湯川淳一

大八木 昭 様:ご投稿、誠に有難うございました。
南 常雄 様:ゴールのご確認、有難うございました。
私の対応が遅れて申し訳ございませんでした。関東地方以南では、同じ種類のゴールがクロモジに形成されます。多分、タマバエは同種だと思われますが、念のため、DNA 解析を行おうと思っています。成虫の羽化時期を楽しみにしております・


2015/11/12(Thu) 23:03 No.1960
ヨモギハシロケタマフシでしょうか 投稿者:大八木 昭

初めて投稿します。Nabitaさんに掲示板などを教えていただきました。全くの初心者です。よろしくお願いします。
ヨモギハシロケタマフシでしょうか。カミソリで虫をカットしてしまいました。


寄主植物:ヨモギの一種
撮影年月日:2015年11月12日/青森県東通村
 

2015/11/12(Thu) 23:07 No.1961
Re: ヨモギハシロケタマフシでしょうか 投稿者:大八木 昭

カットしたものをのせます。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/11/12(Thu) 23:11 No.1962
Re: ヨモギハシロケタマフシでしょうか 投稿者:大八木 昭

切れてしまった虫ですが載せます。
南さんの「北海道の虫えい(虫こぶ)」には複数の虫こぶがついているようですが、そのようなのは見えませんでした。複数がふつうですか。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/11/13(Fri) 05:29 No.1963
Re: ヨモギハシロケタマフシでしょうか 投稿者:南 常雄

大八木 昭 様、はじめまして。ご投稿ありがとうございます。
ヨモギハシロケタマフシに間違いありません。北海道では1枚の葉に1〜10個のゴールが形成されます。観察の時に複数ついているものが目立ちますが、1〜2個のものも多くみられます。秋に葉が下へ垂れ下がる際に葉柄から捻れて、葉裏が外側へ向くので見やすくなります。夏にみられる白い毛は、葉が枯れると褐色になります。成熟したゴール内に寄生蜂の白色の幼虫が入っていることがありますが、写真のような橙色の幼虫がゴールを形成したタマバエの幼虫です。
2015/10/19(Mon) 21:53 No.1919 ヒメヨモギ?のゴール2種、ヒメヨモギメツボフシ 投稿者:Nabita様の
コメント欄に、湯川先生がキク科のシロケタマフシについて解説されているので、ご参照ください。


2015/11/13(Fri) 10:29 No.1964
Re: ヨモギハシロケタマフシでしょうか 投稿者:大八木 昭

南 常雄様、早速のご返事ありがとうございます。No.1919のNabitaさんの記事コメントは分かりませんでした。場所も東通村とは、寄主植物についてもNabitaさんと連絡をとって見ます。
虫こぶがあれほど硬いスポンジ状植物体になるとは面白いですね。


2015/11/10(Tue) 21:47 No.1958
ホツツジミフクレフシ(仮称) 投稿者:Nabita

ホツツジに実ができていたので、眺めたところ、果実の大きさ・色彩に変異が多少あるのに加えて、まだ花柱が落ちていないものがありました。受粉後の花柱は基本的に不要なだけでなく、病原菌等の侵入門戸にもなりますので、こうしたものが残っているのは、個々の果実の種子成熟状況以外にも生理状態の違いがあり、もしかしたらゴールが含まれているかもしれないと、少し採集してきました。

寄主植物:ホツツジ
撮影年月日:2015年11月7日/青森県平内町
 

2015/11/10(Tue) 21:48 No.1959
Re: ホツツジミフクレフシ(仮称) 投稿者:Nabita

まず、熟度が進んでいると思われる、赤みを帯びた果実を解剖すると、3分果で構成されている果実は全体が果肉と種子で満たされていました。次に花柱が残っている果実を解剖すると、ひとつの分果の種子が発育しておらず、種子室内には隙間があり、果梗に近い部分に黄色いタマバエ幼虫が1頭いました。他の花柱残存果実を見ると、分室の一つが変形していて、緑色が濃いことがわかり、それらは全て同じゴールで、1果に1幼虫ずついました。ゴール果に花柱が残存しているのは、もしかしたらゴール分果は受精すらしていないのかもしれません。
1枚目の写真をもう一度見ていただき、左上の方に、花柱が残っていないものも含めて、数個のゴール果実が写っているのに、お気づきいただけるでしょうか。
なお、タマバエ幼虫は晩秋であるにしては小さく、このまま樹上の果実内で越冬するのではないかと考えられました。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/11/25(Wed) 13:05 No.1976
Re: ホツツジミフクレフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

Narita 様:大変興味深いゴールのご投稿、誠に有難うございました。ホツツジミフクレフシは初めてのゴールです。ホツツジミフクレフシ D-0032 にしましょう。植物体上の果実の中で幼虫が越冬するのは、ハリオタマバエの仲間でよく見られます。もし、このゴールの幼虫もハリオタマバエ属ですと、夏寄主が分かっていながら、まだ、冬寄主が不明だったハリオタマバエのどれかの DNA と一致するかも知れません。害虫のダイズサヤタマバエやブドウミタマバエの冬寄主が、青森で発見されるとビッグニュースになります。今後の生活史と DNA 解析が楽しみです。


2015/11/25(Wed) 22:02 No.1980
Re: ホツツジミフクレフシ(仮称) 投稿者:Nabita

湯川先生、ホツツジミフクレフシは新ゴールではないかとのご判定と、ゴール番号の付与誠にありがとうございます。本文に書きましたように、幼虫が小さいので残りの発育は越冬後にするのではないかと予想しています。ホツツジがあるのを覚えていた、別の地点でもゴールを発見できましたので、広く分布し稀ではない可能性もあります。他県でもさがしてくださる方がいらっしゃれば大変ありがたいです。
また、DNAを調べていただけるようで、非常に楽しみです。私としても、未知種よりも、新冬宿主発見の方が研究の進展の役立てていただけそうだと祈念しております。


2015/11/08(Sun) 20:02 No.1954
ミヤマガマズミの冬芽ゴール(何と2タイプあり!) 投稿者:Nabita

前の記事で、南さんがガマズミメフクレフシを紹介していますので、便乗して類似のミヤマガマズミゴールを投稿します。
下北半島で調査していたら、ミヤマガマズミにメフクレフシらしきがありました。南さんの紹介や、湯川先生のご教示のように、ガマズミメフクレフシは「虫えい図鑑」の巻末リストにも掲載されていますし、ミヤマガマズミにあっても、あたりまえかもしれません。


寄主植物:ミヤマガマズミ
撮影年月日:2015年10月17日/青森県東通村
 

2015/11/08(Sun) 20:04 No.1955
Re: ミヤマガマズミの冬芽ゴール(何と2タイプあり!) 投稿者:Nabita

さて、採集して来た膨れた芽を解剖しましたところ、確かにゴールでしたが、内部の状態はガマズミメフクレフシとは全く異なっていました。ガマズミメフクレフシでは重なり合った鱗片の間や、特に芽の中央に数頭の類白色の幼虫がいるのですが、ミヤマガマズミでは、外側の鱗片を剥ぐと、内部の芽の部分の基部3分の1位までは、枝の組織がそのまま延長しているような半木質で硬く、芽の中心には幼虫は見られませんでした。では、何処に幼虫がいたかというと、半木質化した芽の基部の、維管束が通っていそうな、中心と外周の中間位の位置に縦長の幼虫室が数個、それぞれ独立して輪形に配置され、各幼虫室に1頭ずつ黄色幼虫がいました。これは、むしろガマズミエダコブフシの幼虫色彩と、その寄生状態に似ています。当日、見つけられたゴールは2個で、いずれも同じ状況でしたが、ガマズミのものとあまりに異なっているので、さすがの私もすぐに投稿することがはばかられ、再確認の機会を待っていました。
11月7日、平内町で、ミヤマガマズミの芽のゴールが複数個採れました。それらを解剖したところ、東通村のと同様で、やはりガマズミメフクレフシとは外見の類似にかかわらず、異なる形成者・構造のゴールと見なすべきと確信しました。


寄主植物:ミヤマガマズミ
撮影年月日:2015年11月7日/青森県平内町


2015/11/08(Sun) 20:09 No.1956
Re: ミヤマガマズミの冬芽ゴール(何と2タイプあり!) 投稿者:Nabita

11月7日はその後青森市に移動しましたが、青森市でもミヤマガズミの芽のゴールが複数採れました。こちらを解剖したところ、ゴール内部の状況、幼虫の色彩が類白色であることも、ガマズミメフクレフシと同様でした。

寄主植物:ミヤマガマズミ
撮影年月日:2015年11月7日/青森市


2015/11/08(Sun) 20:12 No.1957
Re: ミヤマガマズミの冬芽ゴール(何と2タイプあり!) 投稿者:Nabita

改めて現地で撮影した写真を確認したところ、東通村・平内町の黄色い幼虫のゴールはあまり膨らんでおらず、むしろ長さが伸びている傾向でした。ガマズミ同様の白い幼虫のゴールは、ゴール自体もガマズミのものと似て、よく膨れているようでした。
なお植物の同定、特に青森市産については、果実が大きく、1年枝や葉表面の毛が少ないので、ガマズミと混同はしていないと考えています。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/11/25(Wed) 13:27 No.1977
Re: ミヤマガマズミの冬芽ゴール(何と2タイプあり!) 投稿者:湯川淳一

Narita 様:ゴールの写真や内部の状態、幼虫の体色などの記述を拝見しますと、ミヤマガマズミには、ミヤマガマズミメフクレフシ D-0598b (これは、新寄主記録ですので、番号を付けました)以外に、ガマズミエダコブフシに類似の幼虫が入った冬芽ゴール(何か良さそうなゴール和名の仮称を付けて頂けると有難いです)の、2種類のゴールがあることが理解できました。これも、DNA 解析をやってみます。芽と枝の形成者が同じだと面白いですね。今後のゴールの発育を楽しみにしています。

2015/11/25(Wed) 21:44 No.1979
Re: ミヤマガマズミの冬芽ゴール(何と2タイプあり!) 投稿者:Nabita

湯川先生、いつもお忙しいところ、コメントいただき恐縮です。最初に見つかった方のゴール名は、私も少し考えてみたのですが、しっくりくる名前が思い浮かびません。ミヤマガマズミメフクレエダフシとかミヤマガマズミメフクレズイフシなど考えたのですが、全く意味不明で、叩かれることはあっても叩き台にはならないしょうもなさです。ということで、一般の掲示板読者の方は、コメントが付いていなかった記事を、遡ってまでは見ていなそうですが、どなたかそうした奇特な人がいて、良い案があればお聞かせいただければと思います。
(以下に書いていた部分は写真を再確認しましたら間違っていましたので、削除しました。申し訳ありません。)


2015/11/25(Wed) 22:59 No.1981
Re: ミヤマガマズミの冬芽ゴール(何と2タイプあり!) 投稿者:南 常雄

市田さん、ミヤマガマズミメエダフシまたはミヤマガマズミメエダフクレフシはいかがですか。

2015/11/26(Thu) 20:13 No.1982
Re: ミヤマガマズミの冬芽ゴール(何と2タイプあり!) 投稿者:Nabita

南さん、早速にゴール名のご提案ありがとうございます。ご提示いただいたものも悪くありませんが、芽が付いている枝の部分のゴールのような印象を受けます。外見が似ているものに仕分け可能な名前を考えるのはしんどいです。

2015/11/01(Sun) 22:10 No.1946
ガマズミメフクレフシ D-0598 投稿者:南 常雄

ガマズミの当年枝に形成された越冬芽が芽吹いて、卵形に膨らんだゴールで高さ6〜9mm、直径4〜6mm。7〜10枚の鱗状片の中央部に幼虫室があり、白色幼虫が複数入っています。3齢幼虫は体長1.8〜2.2mm。胸骨は淡褐色で2角状、細いY字形で基部は細くなっています。16個採集したゴールから40匹の幼虫が脱出し、現在も続いています。1ゴールあたり数匹の幼虫が入っていると思われます。幼虫はジャンプせず、ゴールから脱出した幼虫は、飼育用の培養土に良く潜ります。

2015.10.17 北海道函館市


寄主植物:ガマズミ
撮影年月日:2015年10月17日/北海道函館市
 

2015/11/07(Sat) 18:25 No.1950
Re: ガマズミメフクレフシ D-0598 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:ご賢察の通り、このゴールは、1979年に薄葉先生が千葉県清澄や東京の高尾山で発見されたガマズミメフシと同じです。標本をお送り頂き有難うございました。幼虫は二山型の胸骨を持っていますが、属の同定はできていません。DNA 解析に回します。来年、うまく成虫が羽化しますことを祈っております。

2015/11/07(Sat) 22:51 No.1953
Re: ガマズミメフクレフシ D-0598 投稿者:南 常雄

湯川先生、コメントならびにご教示を、ありがとうございます。
今日までに85匹の幼虫が脱出し、飼育容器内で死んでカビが発生するものもいないので、羽化が期待できます。また寄生蜂が3匹、羽化しています。

そろそろ、飼育中の幼虫やゴールを、越冬のために土に埋めます。発泡スチロールの中に飼育容器を入れて、蓋が地面と同じ位の高さにし、容器内の温度が地表と同じくらいになるようにします。


2015/10/29(Thu) 16:59 No.1942
ハマオトコヨモギハヒメエボシフシ 投稿者:南 常雄

2015/08/30 No.1751 に投稿しましたゴールですが、羽化時期の写真だったので、あらためてゴールの形状が分かりやすい写真を投稿します。9月中旬以降に見られるゴールは、8月中旬に成熟したゴールの次世代ゴールで羽化が行われず、ゴール内で幼虫越冬します。遅くに形成されるものは9月下旬に未成熟なゴールが見られ、採集して飼育によって成熟させたものを解剖したところ、幼虫は黄色で体長1.2〜1.5mm、胸骨は確認できませんでした。更に確認が必要と思われますが、ゴールを羽化用に残したいので、それ以上の解剖はしませんでした。

寄主植物:ハマオトコヨモギ
撮影年月日:2015年9月11日/北海道北見市
 

2015/11/06(Fri) 22:28 No.1947
Re: ハマオトコヨモギハヒメエボシフシ 投稿者:Nabita

南さん、ハマオトコヨモギハヒメエボシフシの投稿ありがとうございます。これは、私がNo.1669-1970で投稿したオトコヨモギの葉のゴールと同じものかもしれませんね。私の投稿ではゴールが葉表にあるので、ハヒメエボシフシよりキクハイボフシに近いものかと思っていたのですが、確かにハヒメエボシフシが葉表に出来たものとしても違和感ありません。やはり成虫かDNAの比較が必要そうですので、来年の課題にします。

2015/11/06(Fri) 23:34 No.1948
Re: ハマオトコヨモギハヒメエボシフシ 投稿者:南 常雄

Nabitaさん、コメントをありがとうございます。
オトコヨモギのゴールと同じようですね。形成者は同じか近縁ではないかと思われます。北海道ではハマオトコヨモギとオトコヨモギの分布は大別されるようなので、寄主の分布は今後の課題とします。
今般、採集したハマオトコヨモギハヒメエボシフシには、3齢幼虫が入っているとので、幼虫の標本を少し採っておこうと思います。少量ですが、飼育にもまわすことができます。


2015/11/07(Sat) 18:47 No.1951
Re: ハマオトコヨモギハヒメエボシフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:このゴールの名前は、仮称になっていましたが、ご投稿の写真ではっきりしましたので、D-1140c ハマオトコヨモギハヒメエボシフシにしましょう。ただし、ヨモギ D-1140a、オオヨモギ D-1140b、オトコヨモギ(番号保留)にも、ハヒメエボシフシがありますので、これらの DNA 解析の結果で、修正もあるかもしれません。これも、来年の羽化を楽しみにしております。

2015/11/07(Sat) 21:45 No.1952
Re: ハマオトコヨモギハヒメエボシフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご教示ありがとうございます。
さっそく、リストのゴール名から「仮称」をはずさせていただきます。
ハマオトコヨモギハヒメエボシフシから、DNA用に幼虫を取りだそうと解剖するのですが、失敗して幼虫を取り出せません。


2015/10/26(Mon) 20:54 No.1930
フッキソウ冬芽のゴール(葉・雌花・雄花) 投稿者:Nabita

管理人さんの「北海道の虫えい図鑑」にフッキソウツボミフクレフシという、秋に形成され、翌春に開花するはずの雄花がゴール化し、秋のうちに咲いてしまうというのが掲載されます。フッキソウは有る処にはまとまってあるのですが、なかなか秋に探しに行く機会がありませんでした。そうしているうちに、今年も晩秋になってきましたが、別の場所で10月11日に群落を見つけました。いくつか、花穂や芽のようなものを採ってきて、検鏡したところ、雌花らしきものの鱗片の隙間にタマバエの幼虫がいました。
そこで寄生部位等を再確認するため、改めて翌週18日再調査することにしました。フッキソウの株を見ていくと、葉の頂芽のようなものが大きくなっている茎があります。


寄主植物:フッキソウ
撮影年月日:2015年10月18日/青森県平川市(旧平賀町)
 

2015/10/26(Mon) 20:55 No.1931
Re: フッキソウ冬芽のゴール(葉・雌花・雄花) 投稿者:Nabita

この葉芽らしきものを解剖したところ、鱗片の間にタマバエの幼虫がいました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/10/26(Mon) 20:57 No.1932
Re: フッキソウ冬芽のゴール(葉・雌花・雄花) 投稿者:Nabita

花茎が伸びたものでは、上部にある雄花の蕾が、下位のものより明らかに大きくなっていて、先端部では鱗片の間が開いているように見えます。この花茎を解剖したところ、茎頂の雄花は既に幼虫が脱出した後のゴールと考えられました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/10/26(Mon) 20:58 No.1933
Re: フッキソウ冬芽のゴール(葉・雌花・雄花) 投稿者:Nabita

また、花茎の基部には雌花のようなものがあり、柱頭らしきものがむき出しになっています。この雌花もゴール化によって、開花したような状態に肥大したものと考えられましたが、1週間前の観察同様、幼虫がいたのは本来春まで雌花を保護するためだろうと考えられるものの、ゴール化した状態では雌花の下部にくっついているだけの鱗片の隙間でした。
雄花の中にいる幼虫は確認できていませんが、幼虫の色彩は葉芽、雌花のものと、管理人さんの図鑑での記述とも共通で、全て同じ種なのではないかと思われます。
なお、左側に写っている橙黄色の幼虫は捕食性のタマバエと考えられます。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/10/26(Mon) 23:24 No.1934
Re: フッキソウ冬芽のゴール(葉・雌花・雄花) 投稿者:南 常雄

Nabita様、ご投稿ありがとうございます。
こちらでは9月中旬に見られますが、1月間ほど遅く出現するようですね。フッキソウは林縁の日陰で群落を見かけますが、環境の変化で衰退してしまうことが多いようです。来シーズンから、あらためて観察を続けようと思います。


2015/10/30(Fri) 21:31 No.1943
Re: フッキソウ冬芽のゴール(葉・雌花・雄花) 投稿者:湯川淳一

Narita 様:反応が遅くなって申し訳けございません。ツゲ科のフッキソウのゴールは、私は初めてです。北海道にはあるのですね。何か良い虫えい和名がありましたら、ご提案ください。番号をつけます。
ちなみに、ツゲ科のツゲには、Monarthropalpus buxi というタマバエがヨーロッパにいて、葉にマサキタマバエのようなハフクレフシを形成します。垣根に使うツゲの木とともに、北アメリカに侵入しました。同じ旧北区ですから、日本にもこのタマバエがいないかと思って、捜しているのですが、見つかりません。鹿児島県では、女の子が生まれると庭にツゲを植える習慣がありましたので、鹿児島時代には随分捜しました。福岡には、ツゲの天然林があるのですが、ゴールは見つかっていません。韓国で見たことがあるという噂があるのですが、確認できていません。話が脱線しましたが、ご参考までに。


2015/10/30(Fri) 23:57 No.1944
Re: フッキソウ冬芽のゴール(葉・雌花・雄花) 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご教示ありがとうございます。
本ゴールは、北海道で発見した際に「C-3816 フッキソウツボミフクレフシ」をたまわり「タマバエ分布表」に掲載していただいたものと同様のゴールだと思います。


2015/10/31(Sat) 07:29 No.1945
Re: フッキソウ冬芽のゴール(葉・雌花・雄花) 投稿者:Nabita

湯川先生・南さん、ご教示・コメントありがとうございました。今週末は所用で調査できませんので、27日にもちょっと見てきたのですが、ゴールの残骸と思われるものが少しあっただけで、多くは脱落しているようでした。雄花の在虫ゴールの確認は来年の課題となりましたが、正常と思われる蕾穂の観察・撮影ができました。蕾穂下部にある正常な雌花蕾は、雄花のものより細長く、当然のことでしょうが、ゴールのように柱頭が裸出していたりはしていませんし、子房部も全く肥大していませんでした。

2015/11/07(Sat) 18:04 No.1949
Re: フッキソウ冬芽のゴール(葉・雌花・雄花) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様, Nabita 様:ご教示、有難うございました。私のリストに、寄主植物のところに、ツゲ科のツゲと誤って記入していましたので、検索でフッキソウが出てきませんでした。大変失礼いたしました。リストを修正しておきました。

2015/10/20(Tue) 16:42 No.1924
業務連絡 投稿者:南 常雄

開設以来、皆様からの記事やコメントのご投稿ならびにご協力のおかげをもちまして、投稿No.でもお分かりのように、その件数は間もなく2000件になろうとしています。本掲示板は、当初1000件のご投稿を超えると、画像が削除され、記事は「過去ログ」に移行するように設定してましたが、1年間で1000件近くになったので、途中で2000件に変更しました。その間、ご投稿いただいた写真は700枚近くになっています。
ご好意でお借りしているサーバーの負担軽減のこともあるので、サーバーに保存しているデーター量を調べてみると、もう少し利用させてもらえそうなので、2周年を記念して倍の4000件に増やしました。
ただ件数を増やすと、過去の記事を探すのに時間を要しますので、必要な記事や画像は、あらかじめ保存されることをお勧めします。
 

2015/10/19(Mon) 23:49 No.1922
オオバクロモジメウロコフシ 投稿者:南 常雄

生活史の不明点を観察するために、春に幼虫脱出済みの枯れたゴールがあった場所へ行ってみました。黄葉しはじめたオオバクロモジで、黄色くなって成熟したゴールを多数見つけることができました。地上高2mほどの木に10〜20個が形成されているものもあり、飼育する分も採集することがきました。
昨日から白色幼虫の脱出がみられたので、飼育容器に移すと砂によく潜ります。春に枯れたゴールを採集して中を観察しても幼虫がいなかったので、ゴールから脱出して越冬するのではないかと思い、今回の観察で確認することができました。胸骨は2角状で基部まで褐色にキチン化しています。
他にゴール利用と思われる赤橙色のハエ(キモグリ?)も脱出しています。


寄主植物:オオバクロモジ
撮影年月日:2015年10月16日/北海道七飯町
 

2015/10/27(Tue) 18:58 No.1936
Re: オオバクロモジメウロコフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:オオバクロモジメウロコフシ C-2505b の情報を有難うございました。これまで、北海道以外に、青森県(青森市)と新潟県(小千谷市)、群馬県(沼田市)などで発見されています。また、クロモジメウロコフシ C-2505a の方は、埼玉県(吾野)と東京都(高尾山)、神奈川県(大山)、和歌山県(高野山)で発見されています。しかし、生活史の詳細とタマバエの属が判明していません。成虫が得られていないからです。来年の羽化を楽しみにしております。

2015/10/27(Tue) 22:36 No.1939
Re: オオバクロモジメウロコフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご教示ありがとうございます。
70匹ほどの幼虫を採取して、飼育容器に移しました。幼虫の標本も採りましたので、近々、お送りします。


2015/10/19(Mon) 21:53 No.1919
ヒメヨモギ?のゴール2種、ヒメヨモギメツボフシ 投稿者:Nabita

下北半島へ行ったら、葉の細長いヨモギがありました。初めて見るものですが、全体の雰囲気からヨモギ類なのは間違いなさそうなので、ゴールを探してみたら、なるほどヨモギのゴールがありました。
まずはメツボフシで、基部までほとんど太くならず、宿主植物の葉に合わせたかのような細身です。写真では影になっていて分かりづらいですが、分枝の2節続けてメツボフシが出来ていて、もう1本はほぼ直角に左下に伸びています。


寄主植物:多分ヒメヨモギ
撮影年月日:2015年10月17日/青森県東通村
 

2015/10/19(Mon) 21:55 No.1920
Re: ヒメヨモギ?のゴール2種、ヒメヨモギハシロケタマフシ 投稿者:Nabita

この個体には、ハシロケタマフシもあり、こちらも心なしか、普通のヨモギのものより長く思えます。
宿主植物は、昨日自然観察会講師に行ったついでに、植物の講師の方に現物を見てもらいましたが、確かに香りはヨモギ類だが、すぐに種名を思いつけないということでした。そこで、自分で図鑑を調べたところ、ヒメヨモギではないかと思われ、青森県の維管束植物のリストには、珍しい種として載っていましたので、多分ヒメヨモギで良いだろうと思います。
植物講師の名誉のためもあり、以前のNo.1867-1868の投稿について訂正します。イワガラミかと思っていたハフクレフシが東通村でも1葉採れ、これもその方に聞いたら、一目でツルアジサイであると同定され、イワガラミは葉の鋸歯が大きいとのことでした。ということで、誠に申し訳ありませんが、No.1867-1868の写真と記述は、ツルアジサイハフクレフシに訂正させていただきます。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/10/19(Mon) 23:01 No.1921
Re: ヒメヨモギ?のゴール2種、ヒメヨモギメツボフシ 投稿者:南 常雄

記事の訂正は頁毎の末尾に、修正、削除の頁へジャンプするフォームがありますので、ご利用ください。

2015/10/20(Tue) 08:13 No.1923
Re: ヒメヨモギ?のゴール2種、ヒメヨモギメツボフシ 投稿者:Nabita

南さん、ご指摘ありがとうございます。確かに掲示板をまとめて見る人もいらっしゃるでしょうから、No.1867-1868の投稿についても、修正・補足しておきました。

2015/10/27(Tue) 22:32 No.1938
Re: ヒメヨモギ?のゴール2種、ヒメヨモギメツボフシ 投稿者:湯川淳一

Narita 様:ヨモギメツボフシはヨモギメツボタマバエ Rhopalomyia longitubifix によって形成され、これまで、ヨモギ D-1090a とオオヨモギ D-1090b、カワラヨモギ D-1090c が寄主として知られています。また、ナガツボフシもマルツボフシも同じタマバエによるものと判明しました(DNA 解析で判明したゴール多型の例:Kikumura et al.,2007, Entomological Science 10, 157–169)。今回のヒメヨモギのゴールが Rhopalomyia longitubifix によって形成されたとすれば、新寄主記録となります。
一方、ヒメヨモギには、オトコヨモギヒメツボタマバエ Rhopalomyia caterva によるヒメヨモギメヒメツボフシ D-0741c が知られています。このゴールは、ヒメヨモギの他にオトコヨモギ D-0741a とカワラヨモギ D-0741b にも形成されます。メヒメツボフシは、メツボフシより、細くて短いものです。
ただし、形成者の R. caterva エの DNA 解析が行われていませんので、R. longitubifix と R. caterva が同種であるかどうかは、今後、確認する必要があります。ゴールの多型現象の例がありますので、気になっているところです。
次に、ヨモギ類のハシロケタマフシは、ヨモギシロケフシタマバエ Rhoplalomyia cinerarias によって形成され、寄主として、ヨモギ D-1130a、オオヨモギ D-1130b、カワラヨモギ D-1130c、ヒメヨモギ D-1130d が知られていますので、ヒメヨモギハシロケタマフシ D-1130d として問題はないと思います。ハシロケタマフシの形状は大小様々です。


2015/10/28(Wed) 21:40 No.1941
Re: ヒメヨモギ?のゴール2種、ヒメヨモギメツボフシ 投稿者:Nabita

湯川先生、こちらも詳細なご教示ありがとうございます。植物の同定は自信がないところもありますが、一応雑な押し葉にしてありますので、後日他の植物屋さんにセカンドオピニオンをお願いしてみます。メツボフシの方は複数のゴール・幼虫が得られているので、多分DNAを採ることができるかと思いますので、後日お送りいたします。ハシロケタマフシは1個・1頭だけですのが、こちらは形成種については論議の必要は低そうですね。

2015/10/14(Wed) 21:18 No.1911
アザミハフクレフシ(仮称) 投稿者:Nabita

いつものようにゴールを探しながら歩いていると、アザミの葉に斑点がありました。表面が薄汚れているので、あまりゴールのような感じはしないのですが、中に虫がいるような雰囲気はあります。葉裏を見るために葉を採ろうとすると、トゲがちくちく手に刺さる痛さに難儀しました。何とかちぎって空に透かしてみると、確かに斑点の中には長楕円形の虫影が見えます。全体的な雰囲気からはハモグリバエっぽい気もしましたが、それにしては少し細長く見えます。葉の表面が汚れて見えることから、内部の幼虫は寄生されているのかもしれませんが、持ち帰って内部を確認することにしました。

寄主植物:アザミの一種(アオモリアザミ?)
撮影年月日:2015年10月12日/青森県五所川原市(旧市浦村)
 

2015/10/14(Wed) 21:19 No.1912
Re: アザミハフクレフシ(仮称) 投稿者:Nabita

採って来た葉を透過光で実体顕微鏡観察しても、斑点表面が黒っぽいせいで透光性が悪く、幼虫の形がはっきりわかりません。無駄な努力はさっさとやめて、葉裏の表皮を剥ぐことにしました。剥いでみたところ、出てきたのは元気に生きているタマバエ幼虫で、一番嬉しい中身でした。幼虫が収まっていた部分は、裏面から見るとわずかながらもはっきり膨らんでいたので、ゴール名はアザミハフクレフシといったところでしょうか。「虫えい図鑑」の巻末リストには、アザミの葉のタマバエのゴールは掲載されていないようです。
アザミの種類判定は私には難しいですが、図鑑の記述等から判断すると、ノハラアザミの亜種とされているアオモリアザミではないかと思います。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/10/27(Tue) 21:40 No.1937
Re: アザミハフクレフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

Narita さん: アザミ類の茎に形成されるウロコタマバエのゴールはありますが、アザミの葉に形成されるタマバエのゴールは、初めて写真を拝見しました。以前、北海道で見たタンポポハフクレフシ D-0840 (図鑑に写真があります)を思わせます。タンポポのゴールは、岩手県と新潟県で発見されています。アザミの葉のタマバエも同じ属のタマバエかもしれませんね。アザミの同定ができるまで、アザミハフクレフシ(仮称)D-0842 としておきましょう。

2015/10/28(Wed) 21:30 No.1940
Re: アザミハフクレフシ(仮称) 投稿者:Nabita

湯川先生、コメントありがとうございます。アザミの葉のゴールは図鑑以後も確認されていなかったとのことで、またも新しいゴールを見つけることができて嬉しいです。茎のゴールも探しているのですが、見つかりません。積雪となるまでは探せそうなので、今年ももう少し頑張ってみます。

2015/10/13(Tue) 16:29 No.1907
ハマオトコヨモギハフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

葉に形成されるゴールで、葉の表裏が楕円形に変色し両側へ膨れるが、おもに葉裏に膨れます。長径8〜12mm、短径4〜7mm、厚さ1.8〜3.0mm。壁は薄く、葉表は表皮だけで構成されています。1室1幼虫、8月下旬に採集したときには、ゴール内で蛹になっていて、幼虫は確認できませんでしたが、蛹化間もない未成熟の蛹が黄白色だったので、3齢幼虫の体色は白色ないし黄色だと思います。
ゴール数が少なくて観察は不十分ですが、9月上旬に羽化後、フィールドでは新しいゴールを観察することができたので多化性だと思われますが、7月に第一世代のゴール形成の可能性がありますので、来シーズンに確認したいと思います。


寄主植物:ハマオトコヨモギ
撮影年月日:2015年8月26日/北海道網走市
 

2015/10/13(Tue) 16:37 No.1908
Re: ハマオトコヨモギハフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

2015.08.26に採集したゴールから羽化するところを、撮影することができましたので紹介します。ゴール内で蛹化した蛹が、葉表の薄い壁を頭部の突起で破り、半身をゴールから乗り出して停止、頭部から脱出してきます。完全に蛹殻から抜け出した後約15分、ゴールにとどまってから移動します。

寄主植物:ハマオトコヨモギ
撮影年月日:2015年9月5日/


2015/10/13(Tue) 21:25 No.1909
Re: ハマオトコヨモギハフクレフシ(仮称) 投稿者:Nabita

南さん、ハマオトコヨモギハフクレフシ(仮称)がオホーツク海沿岸でも見つかりましたか。青森では今のところ津軽半島北部日本海沿岸でしか確認できていません。青森でも多化であることの確認は出来ていますが、発生回数自体はわかっていません。盛夏期以降は寄生が多いので、春の世代は発生量が少ないかもしれません。私も発生回数の確認を今後の課題にしたいと思います。

2015/10/13(Tue) 23:18 No.1910
Re: ハマオトコヨモギハフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

Nabita様、コメントをありがとうございます。
蛹や成虫の標本はできたのですが、幼虫の観察がまだなので、来シーズンは早い時期から観察したいと思います。


2015/10/27(Tue) 18:48 No.1935
Re: ハマオトコヨモギハフクレフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:ハマオトコヨモギハフクレフシから羽化したタマバエの成虫をお送り下さり、誠に有難うございました。Lasiopterini 属のタマバエであることを確認致しました。蛹頭部の形状やDNA 解析の結果を踏まえて、Lasioptera 属であるかどうか、それから、オトコヨモギハフクレタマバエ Lasioptera artemisifoliae との違いを明らかにして行きたいと考えています。ハマオトコヨモギハフクレフシの番号を、暫定的に、D-0740b としておきます。多化性であることも判明して良かったです。今後も観察をよろしくお願い申し上げます。

2015/10/11(Sun) 09:34 No.1902
ヒメジソクキコブフシ 投稿者:ハンマー

No.1849(2015/09/25)で、Nabitaさんが投稿されたヒメジソクキコブフシらしきゴールが兵庫県でもみつかりましたので、報告しておきます。

寄主植物:ヒメジソ
撮影年月日:2015年10月10日/兵庫県三田市
 

2015/10/11(Sun) 09:39 No.1903
Re: ヒメジソクキコブフシ 投稿者:ハンマー

ゴール内には、多くのゴールでは1匹、最大で3匹オレンジ色のタマバエ幼虫がみられました。1個だけですが、茎の片側だけが膨れたゴールもみられ、内部には他のゴールと同様の幼虫がいました。

寄主植物:ヒメジソ
撮影年月日:2015年10月10日/兵庫県三田市


2015/10/11(Sun) 21:12 No.1904
Re: ヒメジソクキコブフシ 投稿者:Nabita

ハンマーさん、兵庫県でもヒメジソクキコブフシを見つけてくださり、ありがとうございます。
写真を拝見しますと、ゴールは側枝に出来ているようで、青森では主に主枝に見られたので、そのため内部の幼虫数に差があるのではないかとも思われます。私が撮ったゴールの写真はピンボケだったので、先週撮り直しに行ったのですが、その際に採集したゴールは全て空で、幼虫脱出済みでした。その地域で、朝露が降りるような頃になると、幼虫が成熟するのかもしれませんね。


2015/10/11(Sun) 23:33 No.1905
Re: ヒメジソクキコブフシ 投稿者:湯川淳一

ハンマー様: ヒメジソクキコブフシを兵庫県でも発見された由、ご投稿有難うございました。青森と兵庫で発見されたということは、各地に分布している可能性が大きいですね。
Nabita様: このゴールは Lasioptera のゴールかも知れないと思っていたのですが、幼虫がゴールから脱出するとは、驚きました。Lasioptera はゴール内で3齢幼虫で越冬しますので、別の属でしょうね。今後の観察を楽しみにしています。


2015/10/18(Sun) 08:19 No.1917
Re: ヒメジソクキコブフシ 投稿者:ハンマー

Nabitaさん、湯川先生 
コメントをありがとうございます。
写真は比較的映りの良かったゴールが側枝にあったということです。ゴールは主枝にも形成されていて、大きさも似たようなもので、やはり含まれる幼虫は1匹の場合がほとんどでした。
以前、兵庫でヒヨドリバナエダフクレフシを観察していたことがあり、たまたま、旅行で長野に行った時に見たエダフクレフシが兵庫のものよりも格段に大きく、幼虫の数も多いことに驚いたことがありました。個体群によってゴールの大きさなどが違ってくることもあるのかな、という気もしています。
なお、10月17日にみつけたヒメジソクキコブフシは、こちらでも全て幼虫が脱出済みで、空になっていました。


2015/10/22(Thu) 14:11 No.1929
Re: ヒメジソクキコブフシ 投稿者:湯川淳一

ハンマー様:ヒメジソクキコブフシから得られた幼虫の標本をお送りくださり、誠に有難うございました。早速、検鏡させて頂きましたところ、3齢幼虫の胸骨のシャフトが長く、Lasioptera (ウロコタマバエ)属を思わせるものでした。この幼虫がゴールから脱出するのは、不思議に思いますが、そのような生活史戦略を持ったウロコタマバエがいるのかも知れません。早速、 DNA 解析に回して、属を確認してみます。ウロコタマバエの一種なら、トマトウロコタマバエとの比較研究に活用させて頂きます。有難うございました。

2015/10/06(Tue) 22:00 No.1893
ササのタマバエ2題 投稿者:Nabita

Curled leaf gall on Sasa sp. (Poaceae)
小泉さんが、No.1826-1827に投稿してくださった、ササの葉巻内にいたタマバエ幼虫と同じではないかと思われるものが、青森でも見つかりました。
遊歩道を歩いていると、最上位の葉が葉鞘部まで抽出しているのに、全く葉身が開いておらず、かつ黄色く変色しているものがありました。小泉さんの投稿がなければ、稈をメイガにでも食べられて、枯れかけているのだろう程度にしか思わないところですが、一応内部を確認しようと思いました。


寄主植物:ササの一種(クマザサ辺りか?)
撮影年月日:2015年10月4日/青森市
 

2015/10/06(Tue) 22:01 No.1894
Re: ササのタマバエ2題 投稿者:Nabita

写真撮影後、黄化した葉をとり、葉巻を伸ばしてみると、何とというか、期待が通じたと言うべきか、内部にタマバエ幼虫が入っていました。
これがゴールであるかということは一考の余地があります。内側になっている葉の表面側の組織に何ら形態的な変形が認められないからです。しかしながら、ササの葉は全体が抽出していなくても、葉先の方から葉身の巻きがほどけていくものなので、完全抽出後も巻いているのは、何か生理的な働きかけを受けていると考えられるので、ゴールと見做して良いと考えています。ゴール名としては、シンプルにササハマキフシでどうでしょうか。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/10/06(Tue) 22:05 No.1895
Re: ササのタマバエ2題 投稿者:Nabita

Cecidomyiid larvae in spikelet on Sasa sp. (Poaceae)
ついでに初夏に見つけたものの、ゴールである証拠・心証が持てないでいたものも、投稿させてください。
ササが出穂していたので眺めていたら、明らかに大きく膨らんでいる小穂がありました。イネ科にはササウオフシ類以外のゴールもあるらしいので、採集して来て解剖しましたが、単に種子が登熟していただけでした。
では、膨らんでいない小穂は何なのかと、そちらも解剖してみたら、囲蛹のようなものが2個転がり出ました。写真は、小穂内に戻して撮ったものなので、本来の位置関係ではない恐れが多分にありますので、ご了承ください。また、虫が入っていた小穂はこれのみで、他は内部が食害されていましたが、食べた虫は居残っていませんでした。


寄主植物:ササの一種(クマザサ辺りか?)
撮影年月日:2015年6月28日/青森県深浦町(旧岩崎村)


2015/10/06(Tue) 22:07 No.1896
Re: ササのタマバエ2題 投稿者:Nabita

無弁翅ハエ類の囲蛹にしては、体節が節くれているのが気になり、また後気門がはっきりしません。全体的な雰囲気はタマバエ幼虫に似ているのですが、内部寄生者によって囲蛹のようになった場合も、体節は目立たなくなります。結局、何なのか見当がつかないので、とりあえず液浸標本にしておきました。
後日、もう少し形態情報が得られないかと、管瓶越しに検鏡していたら、アルコールと馴染んだためなのか、表皮の透明度が高くなったようで、内部に更に幼虫のようなものが入っているのが見え、しかも内部の幼虫には胸骨があるのも透けて見えました。No. 1844のIwasakiさんの投稿に、湯川先生がコメントくださったように、Mayetiola属では2齢幼虫の外皮が囲蛹のようになり、その内部に3齢幼虫が入っているとのことで、これも同様の例なのではないかと考えています。写真の幼虫は斜めになっていますが、Y字状の胸骨は上の方に垂直に写っています。
いずれにしろ確認例はこの1回だけですので、もしタマバエが入っている小穂が外見で識別できるのであれば、ゴールと見做せそうなので、来年以降の課題にしたいと考えています。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/10/07(Wed) 11:26 No.1897
Re: ササのタマバエ2題 投稿者:小泉

Nabita さま、1枚目の写真は私が見たものとほぼ同じようです。私の場合はまだ緑の部分が多かったのですが・・・
その後、9月27日に自然観察会で私が見つけた玉原に行ったのですが、その時には見つけることが出来ませんでした。これも来年以降の課題になりそうです・・・


2015/10/07(Wed) 19:48 No.1898
Re: ササのタマバエ2題 投稿者:Nabita

小泉さん、早速のコメントありがとうございます。小泉さんの投稿を拝見していたので、今回の確認に生かすことができました。小泉さんが観察されたものでは、幼虫が橙色を帯びていたり、跳ねたりするものがあったとのことで、もう少し幼虫の発育が進んでいたのではないでしょうか。産卵と葉の抽出との微妙なタイミングのずれで、葉の一部のみが巻いて黄変するのと、葉全体に及ぶものとの違いが生じるのではないかと思います。他の地域での確認が待たれますね。

2015/10/09(Fri) 22:30 No.1899
Re: ササのタマバエ2題 投稿者:湯川淳一

Nabita 様、小泉様: お二人の発見されたササ葉巻は、どこか細胞の一部が変化している可能性がありますから、ゴールとして取り扱い、ササハマキフシ E-0053 としておきましょう。Nabita さんのササが同定できました時はお知らせ頂けますと有難いです。
Nabita さんが見つけられたもう一つの ササの小穂に入っていた囲蛹の中には、胸骨を持つ幼虫が確認されたとのこと、Iwasaki さんが発見されたミヤマドジョウツナギ の Mayetiola 属のタマバエを思わせます。来年以降に、ぜひ、再発見をお願い致します。


2015/10/11(Sun) 08:24 No.1901
Re: ササのタマバエ2題 投稿者:Nabita

湯川先生、コメントありがとうございました。ササの同定は、葉しかないような時期でも、素人にも可能なのかちょっと調べてみます。後日、種名がわかるようでしたら、改めてお知らせいたします。来年もササに注意します。今年も来月位までは調査を続けたいと思いますので、何か見つかりましたら、また掲示板をお借りしたいと考えています。

2015/10/03(Sat) 07:41 No.1872
ミズキメフクレフシ(仮称) 投稿者:Nabita

Winter bud gall on Swida controversa (Cornaceae)
昨秋、ミズキの冬芽にメフクレフシ型ゴールの残骸ではないかと思われたものがあったので、今秋それなりに探していましたら、普通の冬芽より大きい芽がありました。写真は冬芽どうしの比較で、左の大きいものがゴールと思われるもので、右は普通サイズです。


寄主植物:ミズキ
撮影年月日:2015年9月27日/青森県黒石市
 

2015/10/03(Sat) 07:44 No.1873
Re: ミズキメフクレフシ(仮称) 投稿者:Nabita

左の大きいものを解剖すると、やはり期待どおりゴールで、鱗片の間にタマバエの幼虫がいました。この1芽で20頭近い幼虫が入っていました。ゴール名としては、素直にミズキメフクレフシといったところでしょうか。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/10/05(Mon) 18:06 No.1884
Re: ミズキメフクレフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

Nabita さん: Nabita さんのゴール発見能力には、舌を巻きます。次々と新しい発見をご投稿下さり、大変刺激になり、勉強になります。今回のミズキのタマバエゴールも新発見です。ミズキメフクレフシ C-4147 にしましょう。ミズキには、ミズキツボミトジフシを形成するミズキツボミタマバエ Pseudasphondylia kiritanii Tokuda & Yukawa がいるのですが、冬寄主は不明です。今回は、貴重な冬寄主お発見ですので、どのタマバエと結びつくのか、DNA 解析が楽しみです。

2015/10/05(Mon) 21:04 No.1887
Re: ミズキメフクレフシ(仮称) 投稿者:Nabita

湯川先生、連続でのコメント、誠にありがとうございました。
昨年の経験から、この時期、越冬芽の形成に便乗したメフクレフシ型ゴールが見つかるのではないかと期待していたのですが、なかなか後が続きません。今月後半になれば、低地でも落葉が始まりますので、それまでにいくらかでも追加できないかと欲を出しています。




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