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虫えい同好会掲示板
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2016/02/11(Thu) 19:33 No.2083
ノコギリソウのアブラムシえい 投稿者:Nabita

先週のケブカミバエがらみの投稿です。
青森県の津軽半島や下北半島の海岸には、ノコギリソウがけっこう多く、これの頭果を利用するホソバネケブカミバエは、国内では青森県でしか見つかっていないかもしれません。ミバエの成虫がいたら写真を撮りたいなと、ノコギリソウを見たら茎頂の葉が縮れていました。
これを採集して来て、解剖したところ、縮れた葉の塊の内側にアブラムシがいて、アブラムシのゴールであるのがわかりましたが、内部の写真を撮るのは忘れました。
アブラムシのゴールは来週に続きます。


寄主植物:ノコギリソウ
撮影年月日:2014年8月9日/青森県中泊町(旧小泊村)
 

2016/02/04(Thu) 07:51 No.2073
シラヤマギクのツボミフクレフシ? 投稿者:Nabita

シラヤマギクがあったので、ゴールを探したら、ツボミフクレフシのようなものありました。こういう小さなツボミフクレフシは見たことがありませんでしたが、触ってみると硬い手応えがあり、ゴールで良さそうな雰囲気でした。

寄主植物:シラヤマギク
撮影年月日:2015年8月16日/青森県黒石市
 

2016/02/04(Thu) 07:52 No.2074
Re: シラヤマギクのツボミフクレフシ? 投稿者:Nabita

硬い蕾を開いてみたら、中にはハエの蛹がありました。キク科の頭花を利用しているということで、ケブカミバエ亜科の可能性が考えられ、そうであれば私でも同定できる可能性が高いので、とりあえず羽化を期待することにしました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/02/04(Thu) 07:54 No.2075
Re: シラヤマギクのツボミフクレフシ? 投稿者:Nabita

この蛹は解体したゴールごとプラシャーレに入れて置いたら、1週間ほどで無事に羽化して、ツマホシケブカミバエであることがわかりました。ケブカミバエ亜科はキク科の頭果内で種子を摂食するものが多いのですが、今回見つかったものは白色の舌状花がゴールに残存しているなど、種子利用とは異なり、胚珠を摂食していたのではないかと考えられます。これにより開花に至らなかったのであれば、ゴールと見なし得るのではないかと思います。
ちなみに、アザミやコウゾリナの頭果を割れば幼虫や蛹を見つけやすい、キイロケブカミバエやコウゾリナケブカミバエは、内部で種子を食害しますが、それらの頭果の頂部には枯れた花弁か伸びてきた冠毛が見られ、開花後のものであるのがわかります。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/02/07(Sun) 21:28 No.2077
Re: シラヤマギクのツボミフクレフシ? 投稿者:湯川淳一

Narita 様:シラヤマギクのツボミフクレフシがミバエの虫えいであったこと、また、虫えい形成者がツマホシケブカミバエであったことなどをご投稿頂き、誠に有難うございました。私も初めて見るものでしたので、勉強になり、喜んでおります。ミバエの専門家に連絡しておきます。

2016/02/08(Mon) 20:31 No.2078
Re: シラヤマギクのツボミフクレフシ? 投稿者:Nabita

湯川先生、コメントありがとうございました。ツマホシケブカミバエは普通種というわけではありませんが、何回か採集したことがあります。ゴールを探すようになってから、シラヤマギクは3か所でしか見たことがないので、他のキク科、特にAster属の別の種も利用しているかもしれないので、今後とも注意してみたいと思います。良く似た同属種にツママダラケブカミバエというのもあるので、こちらの宿主も見つかればいいですね。

2016/02/09(Tue) 20:29 No.2080 ホームページ
Re: シラヤマギクのツボミフクレフシ? 投稿者:ハンマー

Nabita様、いつも興味深い投稿をありがとうございます。
今回のミバエについては、完全に忘れていましたが、お写真をみて思い出しました。
2012年にヒヨドリバナに産卵するミバエを撮影して、「一寸のハエにも五分の大和魂・改」という双翅目の掲示板に投稿し、ツマホシケブカミバエだろうというご意見をいただきました。参照URLをご覧ください。同じキク科とはいえヒヨドリバナとシラヤマギクではかなりかけ離れているように思いますが、いかがでしょうか? なお、ヒヨドリバナでハエのゴールを見たことはありません。


2016/02/10(Wed) 20:29 No.2082
Re: シラヤマギクのツボミフクレフシ? 投稿者:Nabita

ハンマーさま、コメントありがとうございます。「一寸のハエにも五分の大和魂・改」は私も毎日チェックしているのですが、ハンマーさんの投稿は全く忘れていました。この属は一応斑紋で区別できると認識していたので、ハンマーさんが観察されたものも同種のように思います。確かに植物どうしはあまり近縁ではないですので、ホストレンジが広いのかもしれませんね。湯川先生がミバエの専門家に掲示板へのコメントをお願いしてくださったようですので、近日中によりはっきりしたことがわかるかもしれません。

2016/02/15(Mon) 13:40 No.2084
Re: シラヤマギクのツボミフクレフシ? 投稿者:末吉昌宏

末吉と申します。湯川先生からこの記事の紹介をいただきました。

寄生者はツマホシケブカミバエ Trupanea convergens です。ヤクシソウなどが寄主植物として知られており、ヒヨドリバナからも羽化しているようですね。シラヤマギクは寄主植物として新しい発見になります。

属 Trupanea の種には多数のキク科植物を寄主とするものも知られており、虫えい形成者も世界から何種類か知られています。

今回のシラヤマギクの蕾に虫えいが形成されたかどうかは(例えば、花床や萼片の組織の肥大や増殖があったかどうか)を確認しないと何とも言えません。花が咲く前に胚珠を食べてしまって、その空洞で蛹化したように見えます。ヤクシソウの蕾も寄生されるとそのような感じで食害されており、萼片に多少の変形がありましたが虫えいという感じはしませんでした。


2016/02/15(Mon) 20:20 No.2085
Re: シラヤマギクのツボミフクレフシ? 投稿者:Nabita

末吉さま、ミバエの専門家としての、丁寧で詳しいコメントありがとうございました。
最初に種名の判定をしてくださったので、一瞬誤同定だったかとあせりましたが、そうではなかったようで休心しました。
確かに虫えいと断じたのは早計だったようです。タマバエでは、植物に入っている場合は、肉眼的な変形がわからない場合でも、深く考えずに虫えいとして掲示板に投稿していましたので、ついいつもの癖が出ました。
ただ、総苞が融合したように固くなっているなど、ただ単に蕾の内側を食べられただけではない変化がありますので、産卵されたタイミングの問題だけかもしれませんが、この掲示板では準虫えい的な扱いでも許容範囲となりませんでしょうか。いずれにしろ、新宿主ということで、わざわざ末吉さんにおいでいただいたかいがありました。


2016/02/02(Tue) 22:38 No.2070
アラカシの虫えいについて 投稿者:mikuriya

アラカシと思われるカシの葉裏の葉脈に形成された虫えいの殻を見つけました。この虫えいが何かおわかりになりますでしょうか。それから、虫えいのすぐ近くに双翅目の虫が何者かによってはりつけられていました。虫えいとの関係は考えられますでしようか。ご教示いただけますと幸いです。

寄主植物:アラカシ
撮影年月日:2016年1月31日/静岡県裾野市
 

2016/02/02(Tue) 22:40 No.2071
Re: アラカシの虫えいについて 投稿者:mikuriya

こちらが、虫えいがついていたのと同じ葉裏についていたハエです。

寄主植物:アラカシ
撮影年月日:2016年1月31日/静岡県裾野市


2016/02/03(Wed) 20:51 No.2072
Re: アラカシの虫えいについて 投稿者:Nabita

mikuriyaさん、アラカシのゴールについての投稿ありがとうございます。常緑樫は雪国にはないので、具体的な情報を持ち合わせておりませんが、タマバチによるもののように思われます。
葉に張り付いていたハエ目成虫は、翅脈などがはっきり見えませんが、全体的な雰囲気からはユスリカ科のように思われますので、何かの偶然(カメムシ目が排泄した甘露に張り付いたとか)で、葉にくっついたものではないでしょうか。


2016/02/04(Thu) 21:36 No.2076
Re: アラカシの虫えいについて 投稿者:mikuriya

Nabita様
コメントありがとうございました。
タマバチだとするとカシワハマルタマフシかとも思うのですが、この虫えいは秋には落下するようです。
殻となっても葉上に残る種がないか、もう少し調べてみたいと思います。


2016/02/08(Mon) 22:35 No.2079
Re: アラカシの虫えいについて 投稿者:井手

こんにちは、井手といいます。タマバチの研究をしています。
寄主がアラカシということで、カシハコタマフシで間違いないと思います。この虫えいからはタマバチ科の同居蜂 Saphonecrus shirokashicola(添付画像)が脱出してくることがわかっています。同居蜂の加害を受けた虫えいは葉上に残るということなので、おそらくこの虫えいも、このハチが脱出したものではないかと思われます。ご参考になれば幸いです。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/02/21(Sun) 18:01 No.2088
Re: アラカシの虫えいについて 投稿者:mikuriya

井手様
お礼が遅くなりたいへん失礼いたしました。コメントをいただき、感謝申し上げます。
実は本日、飼育下の別のカシハコタマフシからのタマバチの羽化を確認しました。
葉上にはカツハツトタマフシもついていたのですが、こちらは脱出孔が確認できませんので、カシハコタマフシからの羽化と考えられます。その個体がSaphonecrus shirokashicolaであるかどうか、確認していただけますでしょうか。たびたびのお願いで恐縮ですが、よろしくお願いいたします。


寄主植物:アラカシ
撮影年月日:2016年2月21日/静岡県御殿場市


2016/02/21(Sun) 23:43 No.2089
Re: アラカシの虫えいについて 投稿者:井手

いえいえ。追加情報ありがとうございます。

う〜ん。写真からはこれがSaphonecrus shirokashicolaかどうかは判断できませんが、おなかと触角の感じからして雄のようです。この時期に雄が出てきているということは、このハチも同居蜂ではあると思います。

ちなみにカシハツトタマフシからはSaphonecrus shirakashiiというよく似た同居蜂が出てくることが知られていて、もしかするとそちらの可能性もあるかもしれません。なりそこないのカシハツトタマフシはいびつな丸っこい形になっていたりします。


2016/02/22(Mon) 05:47 No.2090
Re: アラカシの虫えいについて 投稿者:mikuriya

井手様
コメントありがとうございます。
今回脱出したと思われる虫こぶは、確かにいびつなかたちをしていました。
他にも同様の例がないが観察を続けたいと思います。
ありがとうございました。


2016/01/28(Thu) 08:00 No.2065
コシアブラのミフクレフシ 投稿者:Nabita

既に書いたように、ウコギ科には必ず何かゴールがあるとの信念(思い込み)を持って、ゴール未発見のコシアブラを見ていると、果実が明らかに肥大しているものがあり、何と果梗まで果序の中で突出して長いという、ゴール当確のものがありました。
肝心の写真がピンボケで申し訳ありません。


寄主植物:コシアブラ
撮影年月日:2015年8月30日/青森市
 

2016/01/28(Thu) 08:01 No.2066
Re: コシアブラのミフクレフシ 投稿者:Nabita

この果実を解剖したところ、内部にはガの幼虫がいましたが、またまたピンボケ写真で面目ありません。同じゴールは青森市の東隣の平内町にもありました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/01/28(Thu) 08:03 No.2067
Re: コシアブラのミフクレフシ 投稿者:Nabita

なお、コシアブラの果序の基部が不自然に膨らんでいるものが青森市と平内町で見られましたが、これらは解剖しても中に虫は見つけられず、少なくとも虫えいではないようでした。

青森県にあるウコギ科では、ゴールに興味を持ってからは、まだハリブキを見ていないので、これにもゴールを見つけたいというのが今年の目標ですが、既に複数種のゴールが形成されることが知られているキヅタでも未だ何も見つけられていませんし、APG分類ではチドメグサもウコギ科になったので、ウコギ科制覇は見果てぬ夢なのでしょうね。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/01/28(Thu) 18:34 No.2068
Re: コシアブラのミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

Narita さん:コシアブラのミフクレフシのご投稿、興味深く拝見しました。これまで、ウコギ科の実や蕾のタマバエゴールは、ウドミフクレフシ C-4160a やタラノキミフクレフシ C-4160b、トチバニンジンミヒラタフクレフシ C-4168、キヅタツボミフクレフシ C-4170、キヅタミフクレフシ C-4172、タカノツメミフクレフシ C-4174 が知られています。コシアブラのミフクレフシには、蛾の幼虫が入っていたそうですが、ゴールの形状はウドやタラノキのタマバエのゴールにも似ているような気がします。さらなる情報を楽しみにしております。

2016/01/29(Fri) 20:12 No.2069
Re: コシアブラのミフクレフシ 投稿者:Nabita

湯川先生、コメント・ご教示ありがとうございました。お礼が遅くなり申し訳ありません。
ウドとタラノキは同属ですが、ミフクレフシの形成者は異なっているのではないかと考えております。
コシアブラのミフクレフシは、以前にハンマーさんが、カクレミノの果実のゴールを紹介してくださったものに類似しているのではないかと思います。他のゴールもあるかもしれませんので、今後もウコギ科各種で探すつもりです。


2016/01/21(Thu) 07:42 No.2061
センニンソウのハオレフシ 投稿者:Nabita

先週の当初予告では、ウコギ科の予定でしたが、形成者がキジラミの可能性のあるものが、2014年の写真から見つかったので、とりあえずそちらを先にお目にかけたいと思います。
センニンソウの小葉が折れて、ハオレフシ型のゴールになっており、小葉の中肋で折れているものの、一般的なハオレフシとは異なり、小葉の中肋を境に片側の葉身には縮れもみられます。


寄主植物:センニンソウ
撮影年月日:2014年8月9日/青森県中泊町(旧小泊村)
 

2016/01/21(Thu) 07:43 No.2062
Re: センニンソウのハオレフシ 投稿者:Nabita

折れた小葉を開くと、内部にワックスが沢山分泌されていたので、アブラムシかぁと思ったのですが、改めて写真を見ると、このワックスの状態はむしろキジラミの可能性の方が高いのではないかと思い直しました。ゴールがハオレフシ型で、片側だけの葉身に縮みがみられるのも、キジラミの可能性を補強するのではないかと思います。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/01/22(Fri) 09:53 No.2063
Re: センニンソウのハオレフシ 投稿者:宮武頼夫

Nabitaさん
 センニンソウのゴールの写真を拝見しました。一見すると、ちょっとアケビのベニキジラミのゴールのようですね。でも、片側だけが縮れてよりゴール化しているのが、違った点ですね。内部の写真は、かなり幼虫もキジラミの可能性が高いですが、やはりこの写真だけでは、結論が出せません。せめてこのままの乾燥標本になっていたら(液浸がベターですが)、キジラミかどうかは確定できると思いますが。今季、成虫の確認をお願いします。


2016/01/22(Fri) 19:42 No.2064
Re: センニンソウのハオレフシ 投稿者:Nabita

宮武さん、コメント・ご教示ありがとうございます。毎度、欲求不満が残るような投稿で申し訳ありません。腹吻類はキジラミだけは少しわかりますが、それ以外はさっぱりなので、腹吻類だなと見切ると、なかなかそれ以上は確認しようという気持ちが湧きません。とはいえ、キジラミはもう少しわかるようになりたいので、今後はキジラミかどうかの確認は必ずするようにし、それらしいものは飼育(別名放置プレイ)ならびに数が得られたものは液浸標本にもします。昨年はタマバエ幼虫の標本だけで、サンプル瓶300本採りましたが、さすがに今年は減ると思います。その分、他のゴールメーカーについても、もう少しまともな投稿できるように努めますので、本年もよろしくお願いいたします。

2016/01/14(Thu) 07:50 No.2056
キジラミのゴール? 投稿者:Nabita

何となく、ウコギ科はゴールが出来る種類が多いという印象を持っているので、見つければ必ず探すことにしています。
青森県では個体数が少ない、タカノツメの結果樹を見つけたので、以前にハンマーさんが投稿してくれた、ミフクレフシがないかと探したのですが、残念ながら見つかりませんでした。
しかしながら、何度か見にいくうちに、付近に幼木もあるのがわかり、それらも探したところ、ハベリマキフシがありました。


寄主植物:タカノツメ
撮影年月日:2015年9月5日/青森市
 

2016/01/14(Thu) 07:51 No.2057
Re: キジラミのゴール? 投稿者:Nabita

採集して来た葉の、巻かれた縁はなかなか硬く、巻きを伸ばすことは不可能でしたが、葉の中央側から見て巻きが始まる部分の、平坦な葉身と巻き始まりの間に1頭ずつ虫がいました。
全体的な雰囲気からキジラミだろうと思い、よく確かめませんでしたが、写真を見直すとカイガラムシのようにも見えます。ただ、「虫えい図鑑」によると、国内では明瞭なゴールを作るカイガラムシは(少なくとも図鑑編纂時までには)確認されていないとのことなので、さすればキジラミで良いようにも思えます。写真をクリックすると、少し大きく表示されますので、それを見れば虫は下向きに写っていて、頭部に複眼があるようにも見えます。
6〜7ゴールを解剖した範囲では、1ゴール当たりの虫数は1頭に限られていて、これもキジラミで良いのではないかとの感触となっています。
とはいえ、やはりガイガラムシかアブラムシかもしれず、なおかつ単なる再利用者の可能性もありますので、皆さまのご意見・ご教示をお願いいたします。
キジラミの可能性があるゴールはこれでおしまいですが、ウコギ科のゴールは来週に続きます。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/01/15(Fri) 10:29 No.2058
Re: キジラミのゴール? 投稿者:宮武頼夫

Nabita さん
 これも初めて見るゴールですね。ゴールの形状や幼虫の写真から判断すると、やはりトガリキジラミ科の1種の可能性が高いです。ただ、幼虫の写真が完全に背面からになってなくて、多少ねじったサイド的な方向になっているので、やや不安は残りますが、体周に分泌毛が見えるので、そう判断しました。このような場合、1点アルコール漬けにして送っていただけば、キジラミかどうかは確定出来ると思いますので、今度からはそのようにお願いします。タカノツメは関西の里山ではごくふつうの樹木ですが、いつもスウィープはしてみるものの、キジラミはまったく居らず、このようなゴールも見かけたことはありません。今後注意したいと思います。


2016/01/15(Fri) 13:39 No.2059
Re: キジラミのゴール? 投稿者:南 常雄

宮武先生、そうそうご教示を賜り、ありがとうございます。

2016/01/15(Fri) 20:41 No.2060
Re: キジラミのゴール? 投稿者:Nabita

宮武さん、ご意見・ご教示、誠にありがとうございます。キジラミの可能性も十分あるとのことで、ダメ出しされなくて休心いたしました。来年からは、とりあえずシャーレ位には入れて置き、死んでも液浸標本にはしておくことにいたいます。冬枯れ対策投稿のネタが春まで引っ張るのが難しそうなので、2014年の写真を見直しておりましたら、もうひとつキジラミかもしれないものがありました。来週もウコギ科のゴールと予告していましたが、先にキジラミの可能性がある方にしたいと思いますので、もう1週ご教示・ご意見をいただきたく思います。
南さんには、一足先に宮武さんのご教示にお礼をお伝えくださり、ありがとうございました。


2016/01/07(Thu) 11:44 No.2053
2016年の年頭に当って 投稿者:南 常雄

元旦に、湯川先生より新年のご挨拶「2年間の掲示板を振り返りつつ、2016年の年頭に当って」をいただきましたのでトップページに掲載いたしております。すでに見られていただいていることと存知ますがご紹介します。
あらためて、湯川先生にお礼を申し上げるとともに、本年もご指導のほどをよろしくお願いいたします。
 

2016/01/07(Thu) 07:29 No.2051
キジラミのゴール4 投稿者:Nabita

大晦日に投稿したオオヨモギのゴールに似て、花序が塊状になったものは、2014年に下北半島の2か所で、オオイタドリでも見ていました。

寄主植物:オオイタドリ
撮影年月日:2014年8月30日/青森県むつ市
 

2016/01/07(Thu) 07:29 No.2052
Re: キジラミのゴール4 投稿者:Nabita

これも花を掻き分けてみると、内側にキジラミ幼虫が見られましたが、個体数はやはり少なかったです。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/01/07(Thu) 15:58 No.2054
Re: キジラミのゴール4 投稿者:宮武頼夫

Nabita さん

 これまた、「ビックリポン」ですね。イタドリとオオイタドリにはイタドリマダラキジラミAphalara itadori しか知られてなくて、これはハマキフシタイプのゴールを作るので、明らかに別種ですね。成虫の確認が切に望まれます。自分で見に行ってみようかな?


2016/01/07(Thu) 20:49 No.2055
Re: キジラミのゴール4 投稿者:Nabita

宮武さん、早速のコメントありがとうございます。これまた宮武さんもご存じなかったものとのことで、私も「ビックリポン」です。
キジラミのゴール1にも、追加でコメントくださっていたこと、数日前に気づきました。お礼が遅くなり失礼いたしました。
塊状ゴールにいたキジラミの幼虫はオオヨモギのもオイタドリのも4齢位に見えますので、再発見できましたら、飼育にも挑戦してみます。宮武さんに「見たい」と思っていただける標本を提供できればと思います。
投稿は来週に続きますが、次回分はキジラミかどうか自信がありませんので、キジラミでないのもわからないのか!、とびっくりされるかもしれません。


2016/01/06(Wed) 22:23 No.2050
ゲンノショウコハマキチヂミフシ 投稿者:南 常雄

 ゲンノショウココブアブラムシによって、ゲンノショウコの若葉に形成される虫えいで、茎頂の10〜15枚の葉が巻縮し、茎の伸長が阻害されて球状になります。直径2〜3cm、巻縮した葉は赤色をおび、葉脈は赤く変色します。葉裏に複数の黄色幼虫と黒褐色の無翅形のアブラムシが寄生しています。
 虫えい図鑑の寄主植物別リストには、形成者「ゲンノショウココブアブラムシ Cryptaphis geranicola」とありましたので「日本原色アブラムシ図鑑 全農」を検索すると画像とともに解説がありました。


寄主植物:ゲンノショウコ
撮影年月日:2014年7月24日/北海道旭川市
 

2016/01/01(Fri) 00:04 No.2046
おめでとうございます 投稿者:南 常雄

旧年中はお世話になりました。
本年もよろしくお願いいたします。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/
 

2015/12/31(Thu) 08:03 No.2043
キジラミのゴール3 投稿者:Nabita

津軽半島の北部で、いつものようにゴールを探していたら、オオヨモギの花序が短縮して、ラズベリーを思わせる状態になっているものがありました。

寄主植物:オオヨモギ
撮影年月日:2015年10月12日/青森県五所川原市(旧市浦村)
 

2015/12/31(Thu) 08:04 No.2044
Re: キジラミのゴール3 投稿者:Nabita

このゴールを採集してきて、頭花を掻き分けていったら、頭花の表面にキジラミの幼虫が見られました。これがゴール形成者と考えられましたので、これ以上の解体はしませんでしたが、寄生虫数は多くないと感じました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/12/31(Thu) 08:09 No.2045
Re: キジラミのゴール3 投稿者:Nabita

上記と似た状態で葉が塊状になったものは2014年にも、やはり津軽半島北部で見ておりました。この塊の内部にはアブラムシが少数見られましたが、ゴール形成者としては少なく思われました。キジラミの幼虫は見つけられませんでしたが、これも同じキジラミのゴールだった可能性が高いと考えています。

虫えい同好会掲示板に集う皆さま、本年も空気を読まない連投にお付き合いいただき、ありがとうございました。良いお年をお迎えください。キジラミゴールの投稿は新年に続きます。


寄主植物:多分オオヨモギ
撮影年月日:2014年9月20日/青森県中泊町(旧小泊村)


2016/01/03(Sun) 18:29 No.2047
Re: キジラミのゴール3 投稿者:宮武頼夫

Nabita 様

 これは大変興味深いゴールですね。幼虫はキジラミに間違いないので、可能性があるのはヨモギキジラミ属(Craspedolepta) のどれかの可能性が高いですね。来シーズンこのタイプのゴールから是非成虫をゲ
ットして見せて下さい。私は各種東北日本で成虫はたくさん採集していますが、こんなゴールは見たことがありません。近縁のタデキジラミ属の種が、タデやイタドリにゴールを形成するので、ゴールを形成してもおかしくないのかもしれません。でも、「びっくりぽん」です。


2016/01/03(Sun) 18:35 No.2048
Re: キジラミのゴール3 投稿者:宮武頼夫

Nabita様
 オオヨモギのもう一つのタイプのキジラミのゴールらしいのも、そうかもしれませんね。オオヨモギには複数種のキジラミが寄生する可能性があるので、別種のキジラミかもしれません。これも成虫がゲットできれば、解決するでしょうが。これらの種が確定できれば、虫えい図鑑の改訂の時は、追加できますし、Nabitaさんの大手柄だと言えるでしょう。


2016/01/03(Sun) 21:25 No.2049
Re: キジラミのゴール3 投稿者:Nabita

宮武さん、お正月でおくつろぎのところ、コメントありがとうござます。
顕著なものでしたので、宮武さんはご存じのものかと思いました。どちらのゴールも狭い範囲で複数が見られましたが、いずれも見つけたのは1か所ずつです。今後も見つかりましたら、だめ元で飼育してみたいと思います。
引き続きキジラミの投稿をしますので、またご教示ください。


2015/12/27(Sun) 20:18 No.2040
エゾノコンギクメウロコフシ 投稿者:南 常雄

ノコンギクメウロコフシ D-0831 に類似するゴールです。
タマバエの1種によって、エゾノコンギクの葉腋や茎頂、葉裏の葉脈上などに形成される虫えいで、先の尖った卵形に肥大します。成熟したものは高さ10〜12mm、直径4〜8mm、表面は黄緑色ないし緑白色で、縁が緑色をおびた鱗状片に覆われています。内部に高さ2.5〜2.8mm、直径1.5〜1.7mmの狭卵形で上部が尖った幼虫室があり、幼虫室の頂部は数枚の鱗状片が重なって閉鎖されていますが癒着はみらず外部に通じています。中に橙色の幼虫が1匹入っている。
ゴールが形成される寄主の部位の葉腋や葉脈、茎頂などは春から秋まで若い組織がみられ、他のツボフシやウロコフシのように多化性の可能性がありそうです。
エゾノコンギクメウロコフシとしてのゴール番号をご検討ください。


寄主植物:エゾノコンギク
撮影年月日:2015年10月17日/北海道函館市
 

2015/12/28(Mon) 15:52 No.2041
Re: エゾノコンギクメウロコフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:エゾノコンギクメウロコフシ新発見のご投稿、有難うございました。ゴール番号は、D-0831a ノコンギクメウロコフシ;D-0831b エゾノコンギクメウロコフシにしましょう。ノコンギクメウロコフシの方は、これまで、岩手県盛岡市と東京都奥多摩、長野県奈川渡で発見されています。詳しい生活史は分かっていませんので、エゾノコンギクで生活史が判明すると、ノコンギクにも当てはめることができると思います。

皆様: 今年1年、掲示板に興味深いご投稿を沢山頂き、誠に有難うございました。私も初めてのことが多く、色々と勉強をさせて頂き感謝申し上げております。良い年をお迎え下さい。来年もよろしくお願い申し上げます。


2015/12/28(Mon) 23:33 No.2042
Re: エゾノコンギクメウロコフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、そうそうご教示をたまわりありがとうございます。少量ですがエゾノコンギクメウロコフを越冬飼育していますので、春に寄主を採集してきて栽培し移植を試みてみます。

ご挨拶をたまわり、ありがとうございます。
湯川先生、皆様、本年は掲示板へのご投稿ならびに貴重なご情報、またご教示をたまわりありがとうございました。来年も掲示板の運営、管理を微力ながら努めたいと思いますので、ご協力を賜りたくお願いいたします。


2015/12/27(Sun) 07:23 No.2037
ヨモギクキオオシロケフシ(仮称) 投稿者:千葉 美智雄

ヨモギの茎にクキコブともケワタとも違う虫えいが見つかることがあります。
写真は,自宅で衣装ケースの中に栽培したシュンギクに,ヨモギハシロケタマフシを10個くらい入れておいたところ,形成されたものです。当時はシュンギクに産卵したので変な虫えいができたのではないかとがっかりしました。
今年は6月に生物室のヨモギにもなぜか形成されていました。
野外でもこれに類似したものを見つけ,観察,DNA解析中です。

WEBページ「北海道の虫えい」に記載されているものにとても似ています。
タマバエの一種によって、オオヨモギの葉腋上部の茎に形成される虫えいで、大きくなると茎を抱くように肥大する。直径は約3cmにもなる大型の虫えいで、表面は薄緑色ないし薄紫をおび、長くて白い綿毛が密生している。

ということで,この虫えいの名称はままだ仮称なのでしょうか。

後ほど,今扱っている虫えいや幼虫の写真をアップしようと思います。


寄主植物:シュンギク
撮影年月日:2007年4月19日/宮城県遠田郡美里町
 

2015/12/27(Sun) 18:00 No.2038
Re: ヨモギクキオオシロケフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

千葉 美智雄 様:ヨモギハシロケタマフシは、葉だけではなく茎に形成されることもあります。しかし、写真の上の方のゴールのように大きなものは見たことがありません。むしろ、ヨモギクキワタフシの大きさですね。北海道の虫えいのウェブページにヨモギクキオオシロケフシ(仮称)とあるのは、クキワタフシやシロケタマフシとの区別がはっきりしないので、仮称になっていると思われます。タマバエの成虫や幼虫の形態からも区別がしにくいと思います。やはり、ここは、DNA 解析によって、判別するのが良いと思います。

我々の解析では、個体数が少ないのですが、日本産のクキワタフシ(1個体)とシロケタマフシ(4個体)は、明らかに塩基配列が異なり、異なるクレードに入ります。しかし、私たちのデータも、産地(国外も含めて)や個体数を増やすと、エボシやクキコブのように錯綜するかもしれないので、少し心配しているところです。ヨモギタマバエ類は、COI では、厄介な存在です。ハシロケタマフシの場合、単室えいにもかかわらず、ゴールサイズの変異も大きいようです。

お送り頂いた写真の種が、そのどちらかか、あるいは、第3の種か、大変興味あるところです。もし、可能でしたら、この問題を、千葉さんのところで、解明していただけますと参考にさせて頂きます。

なお、現在、投稿準備中のキク属タマバエ論文のデータでは、野生のキク属 Chrisanthemum に形成されるゴールは、ヨモギ属 Aretemisia に形成されるゴールと形状が、よく似ていても、Rhopalomyia の別種であることが確認されています。例えば、ノジギクハシロケタマフシとヨモギハシロケタマフシ。


2015/12/27(Sun) 20:02 No.2039
Re: ヨモギクキオオシロケフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

千葉 美智雄 様、ご投稿ありがとうございます。
湯川先生、そうそうコメントならびにご教示をたまわり、ありがとうございます。
ヨモギクキオオシロケフシとしているものは、形質的にはシロケタマフシと同じようですが、同じゴールとしていない点が幾つかあります。
1.大きくて、内部に複数の幼虫室があり、それぞれ1匹の幼虫がはいっていること。
2.同種であれば、近くにシロケタマフシがありそうに思いますが、それぞれ別々に形成されていること。
3.シロケタマフシは、隣接してもゴールが癒着して大きな塊状にならないこと。
4.シロケタマフシは密度が高くても、その中にクキオオシロケフシを見つけられないこと。
などがあります。ヨモギクキオオシロケフシは今まで3回しか見つけることができず、以後の観察ができていません。なお、現在「北海道の虫えい」では仮称をはずしています。同種または近縁のタマバエによって、形成されるものと思いますが、DNA 解析の機会がをあたえていただければ幸甚です。


2015/12/24(Thu) 07:43 No.2028
キジラミのゴール2 投稿者:Nabita

北国でも春が終わろうとしている6月上旬、いつものようにゴールを探していたら、ハクウンボクの枝先端の葉が非正常に見えるものがありました。近寄って見ると、葉が小さいまま伸長できない状態で、葉表の方に軽くカールしていました。

寄主植物:ハクウンボク
撮影年月日:2015年6月7日/青森県平川市(旧平賀町)
 

2015/12/24(Thu) 07:44 No.2029
Re: キジラミのゴール2 投稿者:Nabita

変形度が小さいですが、内部に虫がいれば、ゴールと考えていいだろうと思い、採集してきました。
カールした葉の表面側にはキジラミの幼虫が見られました。飼育をしないのが常なので、形成者は不明ですが、エゴノキ科を利用する既知のキジラミはトガリキジラミ科に限られるようです。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2015/12/25(Fri) 11:05 No.2031
Re: キジラミのゴール2 投稿者:宮武頼夫

Nabitaさん、ハクウンボクのゴールと幼虫の写真を拝見しました。この種の成虫は羽化させてないでしょうか?思いつく種としては、コハクウンボクトガリキジラミ Trioza horii Miyatake, 1991 ですが、ハクウンボクでは今まで確認していません。来年には成虫を確認して、写真なり標本なりを見せていただきたいです。

2015/12/25(Fri) 19:41 No.2033
Re: キジラミのゴール2 投稿者:Nabita

宮武さん、こちらもご教示ありがとうございます。このゴールは、この1回しか見ておりません。ハクウンボクは比較的ゴールがよく見つかる木なので、目に入ると必ずざっとは見ることにしていますので、来年以降気を付けて探すことにします。ゴールが見つかり、幼虫が育っているようなら、飼育にも挑戦してみます。
引き続き週1回のペースでキジラミのゴールについて、2〜3回投稿する予定ですが、それらも成虫を得てはいませんので、興味を持っていただける内容でしたら、またご教示いただければ嬉しいです。


2015/12/20(Sun) 22:15 No.2023
ヨモギハヒメエボシタマバエ3 投稿者:千葉 美智雄

産卵管が出ているのでしょうか。

Rhopalomyia属で継代飼育に成功している例はあるのでしょうか?
実験室の中で飼育できればいろいろなことが明らかにできると思いますが
あまり情報がないということはとても難しいということなのでしょうか。


寄主植物:ヨモギ
撮影年月日:2015年12月20日/宮城県遠田郡美里町
 

2015/12/20(Sun) 23:46 No.2024
Re: ヨモギハヒメエボシタマバエ3 投稿者:湯川淳一

千葉 美智雄 様:累代飼育をする目的は何でしょうか? どのようなことがわかると想定されていますか? 虫えい内で生活する幼虫は、外から見えませんから、普通の昆虫をシャーレの中で飼育するような訳には行きません。野外調査を含めたアプローチが必要です。

タマバエの成虫の寿命は短くて、ヨモギタマバエ類ですと、通常、1日くらいだと思います。交尾をする時間も羽化後、限られた時間帯に決まっていますので、この時間に合わせて、数匹以上の雌雄を同じ日に羽化させる必要があります。また、タマバエによっては、交尾前の雄の群飛に大きな空間を必要とする場合もあります。ヨモギタマバエ類には、おそらく、大きな群飛空間は、必要ないかもしれません。いずれにせよ、かなり多くのゴールを採集し、多くの成虫を同時に羽化させる必要があります。また、産卵に好適な新芽や新葉の状態が決まっていますから、交尾直後に、このような産卵場所を用意する必要があります。

実験室内での類題飼育は、かなり、厄介な作業になりますので、累代飼育の目的も、しっかり考えてやる方が良いでしょう。通常、大きな網室(1.5 x 1.5 x 1.5 m)を用意して、その中にゴールのついたヨモギを沢山植えて、累代飼育する方が楽です。累代飼育の目的が、年間世代数を調べることなら、野外で、定期的に幼虫の齢構成の推移を調べたり、発育ゼロ点や発育有効積算温量を調べて、計算する方法があります。具体的な目的がわかりましたら、もっと適切なアドバイスを差し上げられるかも知れません。


2015/12/21(Mon) 05:54 No.2025
Re: ヨモギハヒメエボシタマバエ3 投稿者:千葉 美智雄

湯川先生 ご教示ありがとうございます。

累代飼育の目的は,虫えい形成の初期過程を調べることです。例えばヨモギハエボシフシだと,展開している新葉に小さい虫えいがついているものを見つけることがありますが,初期過程を調べるには産卵から観察することが必要と思います。頂芽のどの部分にどのように卵を産みつけるのか,どのくらいの時間で孵化し,孵化したての幼虫がどのように振る舞い,虫えいの中に納まるのかに興味があります。

虫が植物の細胞を操って住み家をつくり,その形状が単なるこぶではなく,かなり整ったものであることが興味深いです。オーキシンやサイトカイニンなどによる植物細胞の分化が知られていますが,もとの植物がつくらない形状の組織・器官が分化するという現象は,新規の生理活性物質が介在する可能性もあるような気がします。

単為生殖する種や系統があれば,実験室内で維持できることもあるのかと考えておりました。産卵から観察できる方法があれば,植物側のアプローチも進められるのではないかと。


2015/12/21(Mon) 10:36 No.2026
Re: ヨモギハヒメエボシタマバエ3 投稿者:湯川淳一

千葉 美智雄 先生:目的は分かりました。この目的でタマバエを対象にするなら、ヨモギタマバエ類のような多化性のタマバエが良いでしょう。ただし、手のかかる累代飼育でなくとも、野外で産卵中の雌を吸虫管で採集し、室内に持ち帰って、準備したヨモギに産卵させる方が楽だと思います。

虫えい形成機構の研究は、昔から、多くの研究者の関心事ですから、膨大な先行研究があります。それらを乗り越えてチャレンジするのは、高校生物部の活動を超えて、各分野の知識を持った研究者グループの本格的なライフワークになることでしょう。また、この目的にタマバエを材料にすることが最良かどうか、先行研究を吟味されることをお勧めします。


2015/12/27(Sun) 06:51 No.2035
Re: ヨモギハヒメエボシタマバエ3 投稿者:千葉 美智雄

湯川先生

産卵中の雌を持ち帰るという発想はありませんでした。ご教示ありがとうございます。シーズンが来たら腰を据えてフィールドで観察したいと思います。

虫えい形成機構については,古巣の研究室に協力をもらって情報収集してみます。


2015/12/20(Sun) 22:11 No.2022
ヨモギハヒメエボシタマバエ2 投稿者:千葉 美智雄

羽化成虫はメスと思われます。70%エタノールにつけました。脚が1本もげてしまいました。

寄主植物:ヨモギ
撮影年月日:2015年12月20日/宮城県遠田郡美里町
 

2015/12/20(Sun) 22:08 No.2021
ヨモギハヒメエボシタマバエ1 投稿者:千葉 美智雄

ヨモギハヒメエボシフシと思われる虫えいから羽化しました。蛹の抜け殻が虫えいから飛び出しています。

寄主植物:ヨモギ
撮影年月日:2015年12月20日/宮城県遠田郡美里町
 

2015/12/21(Mon) 23:05 No.2027
Re: ヨモギハヒメエボシタマバエ1 投稿者:湯川淳一

千葉 美智雄 様:タマバエが、直接、虫えいから羽化する時は、この写真のように、蛹の抜け殻を残します。2、3日で落ちてしまうことが多いのですが、ハリオタマバエの仲間では、もっと長く残ります。羽化孔に、抜け殻があるかどうかで、野外で、羽化率や寄生率を調査することができて便利です。寄生蜂の羽化孔の直径はタマバエのものより小さく、羽化殻が残っていませんので、区別できるのです。ヨモギのゴールの場合は、羽化殻が落ちやすく、寄生蜂の羽化孔も不明瞭なので、困難な場合もあります。ハリオタマバエの仲間では、抜け殻の腹部の長さで、雌雄を区別することもできます。長い方がメスです。また、蛹の抜け殻は、種の形態的特徴を備えている場合がありますので、必ず、完全な形で70−75%エタノール標本として保存しておきます。蛹そのものを保存するより、抜け殻の方が、中身がなくて、高倍率で検鏡しやすいのです。

2015/12/27(Sun) 06:52 No.2036
Re: ヨモギハヒメエボシタマバエ1 投稿者:千葉 美智雄

湯川先生

やはり蛹の抜け殻も重要な情報を含んでいるのですね。完全な形で保存するように努めます。


2015/12/17(Thu) 20:15 No.2015
キジラミのゴール1 投稿者:Nabita

冬期間は冬枯れ対策として、タマバエ以外のゴールを投稿していこうと思っています。
初夏に林道を歩いていたら、木の葉の縁が巻かれていました。ハベリマキフシ系のゴールに違いありませんが、何の木なのか、私にはさっぱりわかりません。


寄主植物:
撮影年月日:2015年6月14日/青森県平内町
 

2015/12/17(Thu) 20:17 No.2016
Re: キジラミのゴール1 投稿者:Nabita

数が多かったので、現地で内部を確認したところ、キジラミらしき幼虫が入っていました。
後輩のTさんがキジラミに興味があるとのことだったので、「大分育っているみたいだから、葉っぱごとシャーレに入れておけば羽化するかもしれない」と、渡しました。
数日後に「羽化しました。アオハダネグロキジラミで〜す」と成虫を見せに来ました。
虫えい図鑑のリストには、アオハダハベリマキフシの形成者として、ネグロキジラミが載っていますが、ネグロキジラミはその後の研究で数種に分割され、真のネグロキジラミはアオハダには寄生しないようです。


寄主植物:アオハダ(モチノキ科)
撮影年月日:2015年6月14日/青森県平内町


2015/12/18(Fri) 00:43 No.2019
Re: キジラミのゴール1 投稿者:南 常雄

Nabita様、ご投稿ありがとうございます。
アオハダは、石狩以南または日高に分布しているようですが、まだ見たことがありません。当該地区には年数度行く機会がありますので探して見ます。
青森にも積雪したとか、屋根が白くなっているのをTVのニュースで見ました。こちらは根雪になったようですが、積雪が少なくて雪が落ち着くまでは、野外での観察はお預けです。


2015/12/18(Fri) 20:10 No.2020
Re: キジラミのゴール1 投稿者:Nabita

南さん、コメントありがとうございます。
引き続き何回かキジラミのゴールについて投稿予定ですが、例によって飼育はしていませんので、形成者が特定できたのは今回の分だけです。ゴールかどうかも確実ではないものなどもありますが、ともかくも投稿していれば、オフシーズンでも一定の掲示板訪問数があるのではないかと期待しています。


2015/12/25(Fri) 10:59 No.2030
Re: キジラミのゴール1 投稿者:宮武頼夫

Nabitaさん、南さん
 ご投稿ありがとうございます。アオハダにゴールを作るネグロキジラミは、アオハダネグロキジラミPetalolyma shibatai Miyatake & Matsumoto, 2008 です。一方、ネグロキジラミ Petalolyma bicolor (Kuwayama, 1910)はナナミノキの葉の付け根付近にロールゴールを形成します。


2015/12/25(Fri) 19:33 No.2032
Re: キジラミのゴール1 投稿者:Nabita

宮武さん、ご無沙汰しております。コメントありがとうございます。青森にはナナミノキはないので、これまでネグロキジラミだと思っていたものが、宮武さんたちが使いやすい絵解き検索を作ってくださったので、アオハダネグロキジラミであることがわかり、勉強になりました。21世紀以降、ほとんど網を振ることがなくなってしまいましたが、キジラミは成虫がしっかりしていて、乾燥標本に出来ますので、もっと調べなければと思っております。

2015/12/26(Sat) 10:00 No.2034
Re: キジラミのゴール1 投稿者:宮武頼夫

Nabitaさん 青森県のキジラミは、昔同定を依頼されて、中途半端に終わっていて、気になっています。日本のキジラミは約160種ほどが知られていて、最も多くの種数が確認されているのは、島根県+鳥取県で80種ですが、青森県にはそれを越す種数がいると思います。おそらく未記載種も多いのではないでしょうか。

2015/12/14(Mon) 11:29 No.2012
チョウセンゴミシツルフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

チョウセンゴミシの蔓に形成されたゴールで、半紡錘状に片側に肥大します。複数のゴールが隣接して形成され、紡錘状または塊状になることがあります。ゴールの長さ10〜30mm、太さ5〜12mm。表面は蔓と同色で、成熟すると樹皮が裂けているものが多くみられます。幼虫室は筒状で形成層から木質部かけて形成され、壁はコルク質で肥大した木質部に約半分くらい埋まっています。基本形は1室1幼虫で、複数のゴールが塊状になっているものは、隣り合った幼虫室がつながっていることがあります。幼虫は橙黄色で、前胸部に褐色の胸骨があり、2角状のY字形で基部は細くなっています。
採集できたゴールは5個で、そのうち2個は前年に形成されたものでした。当年枝に形成された3個のゴールのうち2個には橙黄色のタマバエ幼虫が各1匹、1個には寄生蜂の幼虫が1匹入っていましたが、詳細は来シーズンの観察後、再度投稿したいと思います。


寄主植物:チョウセンゴミシ
撮影年月日:2015年11月1日/北海道旭川市
 

2015/12/17(Thu) 23:01 No.2017
Re: チョウセンゴミシツルフクレフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:マツブサ科のタマバエゴールは、C-2470 シキミメフクレフシと C-2472 マツブサメゴカクフシ、C-2490 シキミハコブフシの3種類が知られているだけで、チョウセンゴミシ(マツブサ科)のゴールは初めてのものです。C-2475 チョウセンゴミシツルフクレフシとしましょう。幼虫は橙黄色で、胸骨は2角状のY字形で基部は細くなっていることと、3齢幼虫越冬をしていること、ツルフクレフシというゴールの形状などから、ウロコタマバエ属 Lasioptera の可能性があると思いますので、早速、DNA 解析をさせて頂ければありがたいと思っています。

2015/12/18(Fri) 00:34 No.2018
Re: チョウセンゴミシツルフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご教示ありがとうございます。そうそう、ゴール番号をたまわり、ありがとうございます。
発見時期が遅かったので、中に入っていた幼虫はそのままゴール内で越冬するのではないかと推測していますが、詳細は、来シーズンにゴール出現時期から観察したいと思います。
解剖で取り出した幼虫を99%エタノールで保存していますので、2匹しかありませんが年内に他の標本とお送りいたします。


2015/12/13(Sun) 14:10 No.2006
ヨモギの虫えい 投稿者:千葉 美智雄

湯川先生 皆様

はじめまして
宮城県仙台第三高等学校で生物を担当している千葉美智雄と申します。

生徒の課題研究でヨモギの虫えいをテーマにしている班を指導しています。
日本原色虫えい図鑑と湯川先生グループの論文を参考にしております。

写真はヨモギハエボシフシの先端をカットしたら
偶然2個体のさなぎがそろって正面を向いていた写真が撮れました。
お気に入りの1枚です。

ヨモギには複数の虫えいが形成されますが,そのほとんどについて幼虫,蛹,成虫の写真やスケッチが入手できず,先行研究との照合ができずに苦労しております。
Entomological Science に読みたい湯川先生グループの論文が多くあるのですが,有料で高額なため,ダウンロードをあきらめております。東北大学の図書館に足を運べば読めるのかもしれませんが...。

スパーサイエンスハイスクールに指定されてたことでDNAを用いた分子系統解析ができる環境があります。これまでにミカヅキモやカサガイ類,ペンギン,アマモの分子系統解析を行ってきた経験から,GenbankのデータからRhopalomyia pomunとMayetiola destructor のミトコンドリアCOT遺伝子の共通する配列からプライマーを設計しました。そのプライマーを用いたPCRで,ヨモギハエボシフシから得た幼虫の塩基配列677塩基を明らかにすることができました。
Blast検索したところ,ファーストが野原さんの論文に掲載されていると思われるRhopalomyia yomogicola M256と439塩基中438が相同であることがわかりました。
Entomol. Sci. 10, 353-361 (2007)
M256 /country="Japan: Miyazaki, Kitagawa, Hyono" /collection_date="15-Nov-2001"

今後,虫えいや個体の写真をあげていきたいと思います。様々なご教示をいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。


寄主植物:ヨモギ
撮影年月日:2015年5月23日/宮城県仙台市
 

2015/12/13(Sun) 14:56 No.2007
Re: ヨモギの虫えい 投稿者:南 常雄

千葉 美智雄 様、ご投稿ありがとうございます。
私も高校生のときに生物部に入部していたので、観察と称して野山へ遊びに行ったことを思い出しました。

なお、湯川先生にご投稿があったことを連絡いたしましたので、よろしくお願いします。


2015/12/13(Sun) 15:27 No.2008
Re: ヨモギの虫えい 投稿者:湯川淳一

千葉 美智雄 様:ヨモギのタマバエゴールのご投稿、誠に有難うございました。大歓迎です。千葉さんのメールアドレスを南さんを通じて、私にお知らせ下さい。これまでに発表したヨモギタマバエ類に関する私どもの論文の PDF をお送りします。また、必要に応じて、国内外の関連論文の PDF もお送りいたします。
ヨモギには、非常にたくさんの種類のゴールが形成され、世界で 250 種以上の Rhopalomyia 属の種が artemisia から記録されており、分類が大変困難な分類群です。また、今回、ご投稿のヨモギエボシタマバエの DNA はハプロタイプは極めて多く、一部は別種に入り込んでおり、混沌としています。また、ヨモギだけではなく、オオヨモギやオトコヨモギ、ヒメヨモギ、カワラヨモギなど別の寄主植物の個体も入り混じってきます。研究目的にもよりますが、簡単には成果が出にくにいタマバエかも知れません。
宮城県ですと、この時期に樹木などの実や越冬芽がゴールになって樹上に残存していないかを調べてみるのも面白いかも知れません。東北地方では、季節によって寄主植物を交代するタマバエの冬寄主が判明していないものがいると思います。夏寄主で見つかるタマバエと冬寄主で見つかるタマバエの塩基配列が一致すると、冬寄主の新発見となり、大きな成果が上がります。特に、大豆の害虫ダイズサヤタマバエの冬寄主が、東北地方ではで発見されていません。一部のアブラムシのように、寄主交代をするタマバエの論文 PDF もお送りいたしますので、ご覧ください。


2015/12/13(Sun) 16:15 No.2009
Re: ヨモギの虫えい 投稿者:南 常雄

湯川先生、そうそうコメントならびにご教示ありがとうございます。

千葉先生、メールアドレスをEメール欄へご記入ください。
ご記入いただいても掲示板に表示されず、私にだけ届くようになっています。


2015/12/13(Sun) 17:12 No.2010
Re: ヨモギの虫えい 投稿者:千葉 美智雄

湯川先生 早速のご教示ありがとうございます。
ヨモギタマバエの研究は,今後,3月に2つの研究発表を控えています。1つ目は日本生態学会の高校生ポスター発表です。東北大学が会場です。2つ目はつくばサイエンスエッジというコンテストです。高校生の課題研究でも先行研究を踏まえることがとても重視されます。高校の現場では文献の入手に苦労します。論文PDFはとても貴重です。

私は1994年に筑波大学大学院修士課程を修了し,高校教員になりました。研究室は植物発生生理学研究室でオーキシン結合タンパク質の研究をしておりました。初任で勤務した高校が栗駒山の麓にあり,ヤマブドウトックリタマバエに感動して湯川先生の図鑑を入手しました。以来ずっときちんとした研究として取り組みたいと思っており,20年ほど暖めておりました。虫えいは植物生理学的にも非常に興味深い現象で,私自身の研究として虫えい形成過程に関する研究を検討しています。

やはりヨモギの虫えいはなかなか難しいのですね。冬寄主という概念も興味深いテーマです。生徒にも紹介してみます。

南様
EメールのアドレスはiPhoneのアドレスですがPDFも読めます。PCでも見れるアドレスなので,湯川先生にお伝えいただくようお願いいたします。



2015/12/13(Sun) 17:49 No.2011
Re: ヨモギの虫えい 投稿者:湯川淳一

千葉 美智雄 様:南さんからメールアドレスをご連絡いただきまいたので、早速、論文 PDF をお送りいたします。



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