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2016/07/31(Sun) 23:48 No.2358
カマツカハイボフシでしょうか 投稿者:Tominaga

奈良公園でイチイガシの虫えいを観察していたときに、近くのカマツカ(バラ科)で虫えいをみつけました。形が特徴的なのでカマツカハイボフシ(C−308)と思いますがどうでしょうか。

寄主植物:カマツカ
撮影年月日:2016年7月17日/奈良県奈良市
 

2016/08/02(Tue) 14:08 No.2359
Re: カマツカハイボフシでしょうか 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ご投稿有難うございました。ご賢察の通り、この虫えいはカマツカハイボフシ (C-3080)です。これまで、千葉県、和歌山県、岡山県、徳島県、福岡県、宮崎県、鹿児島県で発見されとりました。奈良県で初めて見つかったことになります。

3齢幼虫が虫えいから脱出して、地上で越冬し、翌年のカマツカの新葉の時期に成虫が羽化すると考えています。まだ、成虫が得られていませんので、残念ながら、タマバエの属や種の同定がなされていません。

なお、虫えい番号は、末尾に数字を1桁付け加え、新しく発見された虫えいに対応するようにしております。図鑑に掲載されているものは、すべて、末尾に 0 を付けています。


2016/08/02(Tue) 22:24 No.2360
Re: カマツカハイボフシでしょうか 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご教示ただきありがとうございました。虫えい番号の件、了解しました。
それでは今後ともよろしくお願いします。


2016/07/25(Mon) 22:08 No.2352
サイカチの虫えいでしょうか 投稿者:Tominaga

奈良公園のサイカチで虫えいらしきものをみつけました。『虫えい図鑑』で調べると、サイカチハオレフシ(C−342)ではないかと思いましたが、キジラミは見つかりませんでした。宮武先生の論文をみますと虫えいの形は似ていましたが、分布域が違うようです。ご教示お願いします。

寄主植物:サイカチ
撮影年月日:2016年7月17日/奈良県奈良市
 

2016/07/27(Wed) 16:55 No.2353
Re: サイカチの虫えいでしょうか 投稿者:湯川淳一

Tomonaga 様:ご投稿、誠に有難うございました。ご賢察の通り、サイカチには、キジラミのゴールがありますので、そうかも知れません。確認のため、キジラミのご専門の宮武頼夫先生にコメントをお願いすることに致します。少し、お待ち下さい。

2016/07/27(Wed) 17:31 No.2354
Re: サイカチの虫えいでしょうか 投稿者:宮武頼夫

Tominagaさん これはサイカチハオレフシで、サイカチマダラキジラミの虫癭に間違いありません。奈良公園の国立博物館の前の木ですね。ここでは、もう20年くらい前に見つけているのですが、正式に公表していません。6−7月に1化が出ると思うので、丹念に見れば成虫が見つかると思います。また、秋にも2化が出るので、9月ころだったと思います。トゲが凄いので、なかなかネットで丹念にスウィープ出来ませんが、終齢幼虫はゴールから出てきて羽化しますので、小さくても肉眼でも分かると思います。あと、神奈川県や島根県などでも見つかっていますね。

2016/07/28(Thu) 21:24 No.2356
Re: サイカチの虫えいでしょうか 投稿者:Tominaga

宮武頼夫先生:ご教示ありがとうございました。奈良公園の情報を公表?してしまい申し訳ありません。奈良公園に行く機会がありましたらキジラミの成虫を探してみます。
湯川先生:いつも配慮いただき感謝しております。
ところで奈良公園のサイカチは植栽起源と思いますが、近畿地方で野生のものを見る機会は非常に少ないです。そのためか各府県のレッドデータブックに記載されており、近畿では京都、兵庫、奈良、和歌山で取り上げられています。京都では亀岡市の保津川沿いで大木を見たことがありますが、探せば虫えいがみつかるかもしれません。宮武先生に教えていただいた島根県では、サイカチマダラキジラミとサイカチの両方とも県のレッドデータブックに記載されていますね。
寄主の密度が非常に低いということはキジラミの分布も限定されるので、もし奈良公園のサイカチが無くなったらどうなるのか心配です。


2016/07/21(Thu) 17:20 No.2343
セイヨウタンポポハフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

 「タンポポハフクレフシ D-0840」と同様のゴールが、セイヨウタンポポに形成されていました。観察地では、複数の株でみられ、1枚の葉に数個〜数十個のゴールが形成されています。葉裏のゴールの底部は表皮だけで、中の幼虫が透けて見えます。ゴールは径4〜6mm、幼虫室は径2〜3mm、葉表にわずかに膨れていますが、肥厚はしていません。3齢幼虫の前胸部に、淡褐色の細いY字形の胸骨があります。ゴールから脱出した3齢幼虫はジャンプせず、良く土に潜ります。
 タンポポハフクレフシの複数寄主の1つかと思われますが、帰化種なので「セイヨウタンポポハフクレフシ(仮称)」としました。(写真は葉の裏側です)


寄主植物:セイヨウタンポポ
撮影年月日:2016年7月18日/北海道旭川市
 

2016/07/22(Fri) 13:04 No.2345
Re: セイヨウタンポポハフクレフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:セイヨウタンポポハフクレフシ(仮称)のご投稿、大変興味深く拝見致しました。タンポポハフクレフシ(D-0840) とそっくりですね。恐らく、同一種のタマバエによるものだと思います。ご提案の通り、セイヨウタンポポハフクレフシ (D-0840b) としましょう。タンポポの方は、D-0840a とします。タンポポのゴールは、これまで、北海道と岩手県、新潟県で知られています。

帰化植物に、在来種のタマバエが寄主範囲を拡大して、ゴール形成に成功した例は非常に少ないです。例えば、北米では、Solidago 属に多数のタマバエゴールが見つかっていますが、日本では、アキノキリンソウとオオアキノキリンソウにタマバエが1種いるだけで、侵入したセイタカアワダチソウには、タマバエのゴールは見つかっていません。普通の植食性昆虫に比べて、ゴール形成者は、たとえ同属植物であっても、直ちに、外来植物に寄主範囲を拡大ができないのではないかと考えられています。しかし、含まれる化学物質やフェノロジーとの同時生などの相性が良ければ、拡大する可能性はあります。その証拠に、外来ヨモギにヨモギエボシタマバエが、ヨウシュヤマゴボウにハリオタマバエの一種がゴールを形成することなどが分かって来ました。今回のセイヨウタンポポのゴールの発見は、寄主範囲拡大の貴重な例となるでしょう。

なお、ハリエンジュとハリエンジュタマバエや、ブルーベリーを加害するブルーベリータマバエは、植物もタマバエも外来種ですから、在来種の寄主範囲拡大の例には当てはまりません。

これからは、外来植物にも注目ですね。


2016/07/22(Fri) 16:52 No.2348
Re: セイヨウタンポポハフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

湯川先生、そうそう、ご教示ならびにゴール名、ゴール番号をたまわり、ありがとうございます。
セイヨウタンポポの葉には、紫褐色の円班状の菌えいがあるので、今まで気にも留めていなかったのですが、発見したときは別の寄主と誤認したために、葉の裏側を観察しました。当初、寄主がセイヨウタンポポだとは考えませんでしたが、別な場所でもゴールが見つかり、寄主をセイヨウタンポポと同定することができました。3齢幼虫の標本と、羽化用に数十匹の幼虫を得ることができました。後日、幼虫の99%エタノール標本は、他の標本といっしょに郵送いたします。


2016/07/22(Fri) 18:43 No.2350
Re: セイヨウタンポポハフクレフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:セイヨウタンポポハフクレフシから沢山の幼虫が得られた由、ご投稿下さり有難うございました。幼虫がジャンプしないことと、Y 字型の胸骨があるとの情報も、大変興味深いです。少なくとも、Contarinia 属ではないことが分かりますし、Lasioptera 属や Asphondylia 属でないことも分かります。Dasineura の仲間でしょうか? 幼虫を拝見するのを楽しみにしています。

2016/07/16(Sat) 20:02 No.2329
お教えください 投稿者:高橋正明

ウダイカンバの虫えいかと思います
ウダイカンバムレトサカフシでよろしいでしょうか


寄主植物:ウダイカンバ
撮影年月日:2016年7月15日/新潟県湯沢町
 

2016/07/17(Sun) 11:38 No.2332
Re: お教えください 投稿者:湯川淳一

高橋正明様:ご投稿、誠に有難うございます。アブラムシのご専門の先生に連絡致します。少し、お待ち頂けますれば幸いです。

2016/07/17(Sun) 18:46 No.2336
Re: お教えください 投稿者:青木重幸

ウダイカンバの葉のゴールですが、まず間違いなくマンサクイガフシアブラムシHamamelistes miyabeiのゴールでしょう。マンサクとの間を移住するので、アブラムシの和名のほうには「マンサク」が付いています。ゴール名は「ウダイカンバムレトサカフシ」ですね。共同研究者にDNA解析をしてもらってようやくマンサクの世代との対応がついた種でした。ウダイカンバのゴールで生産される有翅虫の一部は、マンサクに戻らず、ウダイカンバに飛んで行って越冬幼虫を産むことがわかっています。

2016/07/17(Sun) 21:24 No.2338
Re: お教えください 投稿者:湯川淳一

青木重幸先生:早速のコメントを誠に有難うございました。

2016/07/19(Tue) 07:11 No.2342
Re: お教えください 投稿者:高橋正明

湯川先生 青木先生 大変ありがとうございました
また よろしくお願い申し上げます


2016/07/16(Sat) 11:18 No.2325
ミミナグサメフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

 ミミナグサの葉に形成されるゴールで、茎頂の2〜3節の成長が阻害され、葉が球形ないし卵形に湾曲します。湾曲した葉は肥厚して堅くなり、表面にやや長い白毛が密生します。対生する葉の縁は密着して幼虫室を形成し、中に白色の幼虫が1〜3匹入っていて、3齢幼虫の前胸部に、淡褐色の胸骨があります。胸骨は細いY字状で、基部は細く尖ります。
 なお本ゴールは、ミミナグサが初夏に花を咲かせる茎の根元、または地表をはう茎からのびる側枝の頂部に形成されます。


寄主植物:ミミナグサ
撮影年月日:2016年7月15日/北海道旭川市
 

2016/07/16(Sat) 11:19 No.2326
Re: ミミナグサメフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

ゴールは苞や萼にも形成され形状は異なりますが、同時期に同じ株内に混じって形成されることが多くあります

寄主植物:ミミナグサ
撮影年月日:2016年7月15日/北海道旭川市


2016/07/16(Sat) 18:21 No.2327
Re: ミミナグサメフクレフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:大変珍しいゴールのご投稿を有難うございました。ゴール形成場所は様々なようですが、代表的な部位を選んで、ミミナグサメフクレフシのご提案に賛成致します。ゴール番号は、C-2429 にしましょう。ナデシコ科のゴールが増えていくのは、喜ばしいことです。幼虫標本を拝見するのを楽しみにしています。

2016/07/16(Sat) 22:22 No.2330
Re: ミミナグサメフクレフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

湯川先生、そうそうコメントならびに、ご教示をたまわり、ありがとうございます。またゴールの名称に、ご賛同いただき、ありがとうございます。さっそく一覧表に追加いたしました。
北海道でも、本州で記録されているゴールの寄主が分布しますし、他のナデシコ科にも可能性がありそうですので、これを機会にナデシコ科を注意して観察したいと思います。


2016/07/15(Fri) 22:35 No.2320
ハマオトコヨモギメハナガタフシ 投稿者:南 常雄

 7月8日に採集したゴールから、13日に雌成虫が羽化しました。越冬世代の産卵によって形成された、今シーズン最初のゴールです。ハマオトコヨモギが 25〜30cmに伸びた茎頂の初期の蕾に形成されたもので、径 8〜10mmと小型です。次世代は8月、そして越冬世代は9月にゴールが成熟します。
 昨年は8月からの観察で、8月と9月の2世代しか観察できませんでしたが、7月に形成されたゴールから成虫が羽化したことで、年3世代が確認できました。
 ハマオトコヨモギメハナガタフシからのタマバエの羽化は、ゴールから蛹が半身のりだしておこなわれ、ゴールの頂部に蛹殻が残されます。


寄主植物:ハマオトコヨモギ
撮影年月日:2016年7月8日/北海道網走市
 

2016/07/17(Sun) 11:50 No.2333
Re: ハマオトコヨモギメハナガタフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:ハマオトコヨモギメハナガタフシ D-0742d から、成虫が羽化したとのご報告に加え、羽化の様子や、年間世代数なども判明し、大変嬉しく存じます。オトコヨモギやカワラヨモギ、ヒメヨモギに類似のゴールを形成するタマバエは、ヨモギハナガタタマバエ Rhopalomyia artemisiae (Bouche, 1834) と同定されています。ハマオトコヨモギのタマバエも、恐らく、同一種と思われます。成虫の形態を拝見させて頂けますのを楽しみにしております。

2016/07/17(Sun) 17:19 No.2334
Re: ハマオトコヨモギメハナガタフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、そうそう、コメントならびにご教示をたまわり、ありがとうございます。
今回、採集したゴールから、雌成虫が羽化しましたので、後日、郵送いたします。
昨年、9月下旬に採集したゴールからは、脱出した数十匹の3齢幼虫を越冬飼育したのですが、失敗しましたので、再度挑戦しようと思います。


2016/07/17(Sun) 21:23 No.2337
Re: ハマオトコヨモギメハナガタフシ 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:ご連絡有難うございました。先ほどの私のコメントを訂正させて頂きます。以前、このゴールから得られた幼虫を送って頂いており、その時に幼虫の胸骨を確認しております。Rhopalomyia 属のタマバエの幼虫には、通常、胸骨がありませんので、ハマオトコヨモギのタマバエを Rhopalomyia artemisiae (Bouche, 1834) と同定することはできません。オトコヨモギとヒメヨモギのゴールの形成者を、R. artemisiae と同定されたのは、進士織平先生ですが、私はこれらの寄主植物のゴールの幼虫を、まだ、確認できていませんので、将来の課題として残っています。以前の記録を即座に思い出せなくて、失礼いたしました。

2016/07/17(Sun) 21:35 No.2339
Re: ハマオトコヨモギメハナガタフシ 投稿者:南 常雄

湯川先生、ご教示をありがとうございます。
更に、観察を続けたい思います。


2016/07/13(Wed) 17:07 No.2310
ハナイカダミフクレフシ 投稿者:小川

箱根の活動拠点で、ハナイカダミフクレフシを探しあてました。
観察場所では、正常果の他に蛹の抜け殻が落下して出口が空洞になった虫えい、蛹の抜け殻が残った虫えいが各々観察できました。その中から採取した虫えいは、直径が約8mm、2つの蛹の抜け殻がきれいに残っており、切断すると空になった虫室が2部屋あることが判りました。

添付写真は次の4構成で、内容は以下のとおりです。
写真1(左上):蛹の抜け殻が2つ残っていた果実部の虫えい(直径 約8mm)
写真2(右上):虫えい上部から糸で支えられている蛹の抜け殻
写真3(左下):虫えい切断面(2つの虫室)
写真4(右下):形成者と思われる蛹の抜け殻(全身 約3o)

本虫えいの形成者名、生態、分布など図鑑で勉強させて戴きましたが、今回観察した蛹の抜け殻が、虫えい形成者「ハナイカダミタマバエ」のものであるか否かが確認できておりません。写真での判断は非常に難しいものと考えますが、可能であればご教示を戴きたく、宜しくお願い申し上げます。



寄主植物:ハナイカダ
撮影年月日:2016年07月12日/神奈川県足柄下郡箱根町
 

2016/07/14(Thu) 19:01 No.2313
Re: ハナイカダミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

小川様:ハナイカダミフクレフシのご投稿、誠に有難うございました。これまで、鹿児島県、宮崎県、福岡県、京都府、山梨県で見つかっていました。神奈川県からは初めてです。写真の蛹の抜け殻はハナイカダミタマバエ Asphondylia sp. のものです。頭部が少し欠損しています。

このタマバエは、季節によって、寄主植物を交代する種です。この時期に羽化したタマバエの成虫が、どの植物の、どの部位に産卵して、幼虫がいつまでその植物で過ごすのか、まったく不明です。また、ハナイカダの開花時期に、どこで越冬したタマバエが産卵に訪れるのかも不明です。

これまで、色々な植物のゴールから採集した Asphondulia 属のタマバエの幼虫の DNA を解析し、合致するものがあれば、そのタマバエの夏寄主や冬寄主を決定してきました。例えば、ダイズサヤタマバエ Asphondylia yushimai は夏〜秋寄主として、ダイズやマメ科植物の莢にゴールを作り、秋〜冬寄主としては、バクチノキ(バラ科)やヒイラギ(モクセイ科)の実にゴールを形成して、1年の生活環を完成させています。
また、ノブドウミタマバエの冬寄主部位は、スイカズラ科のウツギ類の冬芽です。

これまで、シラキやブドウ、ホオズキ類、アセビ、ヤブコウジ、ヘクソカズラ、ムラサキシキブ、シオデなど、多くの夏寄主植物で幼虫が得られていますが、冬寄主植物の候補が少なく、キヅタくらいしか見つかっていません。秋から冬にかけて、実のゴールや、芽のゴールを探す必要があります。

このタマバエは、夜行性で、飛翔能力も高く、交代寄主植物は遠くにある可能性もあります。もし、何か見つかりましたら、よろしくお願い致します。


2016/07/15(Fri) 17:03 No.2319
Re: ハナイカダミフクレフシ 投稿者:小川

湯川先生
ご多忙の中、ご教示を戴き感謝申し上げます。本虫えいを一緒に観察した仲間から「蛹の抜け殻は、寄生バチの可能性もあるのではないか?」との意見もあり、投稿させて戴きました。おかげさまで問題を解決することができ、本当に喜んでおります。未熟ではありますが、活動拠点での虫えい探しと観察で、新しいご報告ができればと考えております。今後とも宜しくお願い申し上げます。有難うございました。


2016/07/22(Fri) 13:29 No.2346
Re: ハナイカダミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

小川様:「蛹の抜け殻は、寄生バチの可能性もあるのではないか?」というご意見があったとのことでしたので、追加でコメントさせていただきます。

ゴールから蛹の半身を乗り出して羽化するのはタマバエだけです。幼虫が、あらかじめ、羽化に必要な小孔を開けて、薄い膜を残しておきます。蛹は頭部の突起でこの膜を突き破り、半身を乗り出して羽化します。タマバエの蛹殻は数日間、そのままゴールに残されますが、やがて落下します。

一方、外部寄生蜂はゴール内で羽化し、口器で穴を開けて脱出します。寄主の幼虫を殺しているので、羽化孔を利用することができませんから、自分で穴を空ける必要があるのです。寄生蜂の蛹の抜け殻の断片が、ゴール内に残されます。内部寄生蜂はタマバエの幼虫を使って囲蛹を形成し、ゴール内で羽化します。この時も、囲蛹の断片がゴール内に残されます。

このような性質を利用して、野外のゴール観察で、蛹殻が残されている比較的大きな羽化孔と、蛹殻の残されていない、比較的小さな脱出口を区別して数えることにより、ゴールを解剖しないでも、およその寄生率を推定することができます。観察会でも、このようなデータが取れることを体験していただくのも良いことだと思います。

今回は、樹上に残されたゴールからのタマバエや寄生蜂の羽化についてコメントさせていただきましたが、幼虫がゴールから脱出して、地中で越冬し、翌春に地中で蛹化するタマバエもいますので、これらについては、調査は困難です。


2016/07/10(Sun) 18:31 No.2308
奈良公園でみた虫えい 投稿者:Tominaga

奈良市で用事があり、それをすませたあと奈良公園に立ち寄りました。セミの声がうるさく、ヒメハルゼミの大合唱も聞かれました。たまたまエゴノキを見ていたら、エゴノネコアシの他に枝に大きくふくれた虫えいがありました。アブラムシによるものと思われ、虫えいには小さな穴があいていて、ちょうど虫えいの下の地面は黒っぽく汚れていてアリが集まっていました。おそらく甘露が落ちているためでしょう。
『虫えい図鑑』を見ましたが該当するものがなく、いろいろ調べて『虫こぶ入門増補版』および『インセクタリゥム』の「エゴノキにできた大きな虫こぶ」にたどり着きました。『インセクタリゥム』の写真をみると似ているので、おそらくこれのようです。ヤドリギアブラムシがつくっているとのことで、近辺で確認されているヤドリギ、オオバヤドリギ、マツグミも観察してみる必要がありそうですが、いかんせん高いところにあるので難しいです。
もう一つイチイガシの葉の表面に丸い虫えいを見つけました。直径4mmほどでつやがあり、色は赤紫色がかった緑色で、表面にまばらに短毛が生えていました。『虫えい図鑑』をみると、カシハコタマフシが似ているように思いました。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2016年7月9日/奈良県奈良市
 

2016/07/13(Wed) 16:56 No.2309
Re: 奈良公園でみた虫えい 投稿者:南 常雄

Tominaga様、ご投稿ありがとうございます。
話は違うのですが、先にご投稿いただいたナデシコ科のゴールに関連するミミナグサで、今日、メフクレフシを観察することができました。中に2齢幼虫が入っていました。更に観察を要しますが、形成タマバエは多化性であることが確認できたと思います。シーズン初めのゴールは7月、次世代は8月に形成されます。寄主の生態を考えると更に9月にも、ゴールが形成される可能性がありそうです。


2016/07/13(Wed) 22:43 No.2311
Re: 奈良公園でみた虫えい 投稿者:Tominaga

南 常雄様、ミミナグサのゴールの件、ご教示ありがとうございます。ミミナグサは越冬性の一年草ですので、今できているということは種子から芽生えたものにできているということですね。ノミノフスマやミヤマハコベは多年草ですので冬以外はいつでもありますが、ミミナグサの場合は開花後いったん枯れますので、その間どうしているのでしょうか。

イチイガシの虫えいの写真を載せます。ピンボケで申し訳ありません。この週末にでも再度観察に行ってみます。


寄主植物:イチイガシ
撮影年月日:2016年7月9日/奈良県奈良市


2016/07/14(Thu) 12:07 No.2312
Re: 奈良公園でみた虫えい 投稿者:南 常雄

 ミミナグサの花が咲いた茎は結実後に枯れますが、地表にはっている茎や下部の節から側枝を出します。これにゴールが形成されます。地域性もあるかも知れませんが、側枝は秋まで成長し、地表近くに残っている側枝は枯れないで越冬するものが多く、株を数年維持しつづけて多年性をしめします。

2016/07/14(Thu) 19:25 No.2314
Re: 奈良公園でみた虫えい 投稿者:湯川淳一

Tomonaga 様:ご投稿、誠に有難うございました。アブラムシとタマバチの専門家に連絡し、コメントをお願いします。

2016/07/14(Thu) 21:58 No.2315
Re: 奈良公園でみた虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、いつもご配慮いただきありがとうございます。
南 常雄様、北海道のミミナグサの生態をご教示いただき勉強になります。こちらでは外来植物のオランダミミナグサが多く、ミミナグサを見かけることがそれほど多くないため、詳しく観察していませんでした。場所によって生態が違うようですね。
調べてみると北海道には多年草のオオミミナグサがあるそうですが、これも奇主になっているのでしょうか。オランダミミナグサにもできるかどうか気になります。ご報告お待ちしています。


2016/07/14(Thu) 21:59 No.2316
Re: 奈良公園でみた虫えい 投稿者:青木重幸

これはヤドリギアブラムシTuberaphis coreana のゴールで間違いないと思います。2年生のゴールだと推測しているのですが、珍しいゴールなので、なかなかできたてのゴールに当たらず、確認がとれていません。2次寄主はヤドリギViscum albumで、こちらにはゴールは形成しませんが、わりと綺麗なアブラムシです。

2016/07/14(Thu) 23:11 No.2317
Re: 奈良公園でみた虫えい 投稿者:南 常雄

現在、ゴールが見つかっているのは、ミミナグサだけです。

2016/07/15(Fri) 09:19 No.2318
Re: 奈良公園でみた虫えい 投稿者:阿部芳久

Tominaga様  イチイガシの葉の虫えいは、その形からタマバチにより形成されたものと思います。御指摘のように『虫えい図鑑』のカシハコタマフシ(アラカシに形成されます)によく似ていますが、この虫えいの形成蜂も未記載です。なお、図鑑で桝田先生が述べておられるように進士博士がカシハコタマフシの形成蜂として記載したタマバチは同居蜂であり、Wachi et al. (2011)によってAndricusからUfoに属が移されました。

2016/07/15(Fri) 22:53 No.2321
Re: 奈良公園でみた虫えい 投稿者:Tominaga

青木重幸様、エゴノキの虫えい形成者の確認ありがとうございました。奈良公園周辺で他にも虫えいがないか探してみます。また、ヤドリギアブラムシの観察もしたいと思います。
ところでこの虫えいの呼び方は決まっていないのでしょうか。『虫こぶ入門増補版』で薄葉さんが「エゴノキオオサンゴフシとでも呼ぼうか!」と書いていますので、仮にこの名前で呼んでもよいでしょうか。
なお、ウェブページで検索すると『虫えい図鑑』に載っている「エゴノキエダオオタマフシ」(写真なし)と混同している人もいるようです。
余談ですが、かなり前に青木様の『兵隊を持ったアブラムシ』を読ませていただきました。また読んでみたいと思います。


2016/07/15(Fri) 22:56 No.2322
Re: 奈良公園でみた虫えい 投稿者:Tominaga

南 常雄様、早速のお答ありがとうございました。
こちらでもミミナグサの虫えいを探してみたいと思います。


2016/07/15(Fri) 23:11 No.2323
Re: 奈良公園でみた虫えい 投稿者:Tominaga

阿部芳久様、イチイガシの虫えいについてご教示いただきありがとうございました。タマバチの虫えいで、形成者のほかに同居者がいるということを初めて知りました。羽化してきたタマバチがどちらであるか判断が難しいのですね。今後も観察を続けてみます。
過去ログ(No.165〜)にイチイガシの葉裏にできるタマバチの虫えいの話がありましたが、葉の裏と表では形成者は異なるものなのでしょうか。
今回の虫えいの形成者はまだ未記載種であるとのこと、今後の研究に期待しております。


2016/07/16(Sat) 18:24 No.2328
Re: 奈良公園でみた虫えい 投稿者:湯川淳一

青木重幸先生、阿部芳久先生:ご多忙中のところ、コメントを頂き、誠に有難うございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

2016/07/18(Mon) 22:11 No.2341
「エゴノキにできた大きな虫こぶ」続報 投稿者:Tominaga

奈良公園でみた「エゴノキにできた大きな虫こぶ」は、青木先生にヤドリギアブラムシによるものと教えていただきました。この虫こぶが周辺にないか探したところ、最初に確認したエゴノキに合計5個(枯れているもの1個含む)、ほか2本にそれぞれ1個ずつできているのを確認しました。他のエゴノキも10本ほど探しましたが見つかりませんでした。
次に、植物観察会の下見のために桜で有名な吉野山に行ったのですが、桜にヤドリギが多数寄生していたのでもしかするとと思い気をつけていたところ、5-6本株立ちになったエゴノキに20個以上の虫こぶができているのを見つけました。近づけなかったので遠くから写真を撮ることしかできませんでした。添付した写真には10個ぐらい映っていると思います。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2016年7月18日/奈良県吉野町


2016/07/21(Thu) 22:17 No.2344
Re: 奈良公園でみた虫えい(続き) 投稿者:Tominaga

奈良公園で「エゴノキにできた大きな虫こぶ」以外の虫えいも見てきましたので報告します。
先に紹介しましたイチイガシの葉表の虫えいは、その後特に変化していませんでした(写真1)。よく見ていると葉裏にも虫えいがありました(写真2)。過去ログを調べると、MさんがNo.342で投稿されている写真のものに似ていました。葉表のほうは当年葉に1個ずつできていますが、葉裏のほうは古い葉に数個がかたまって見つかりました。葉裏の虫えいは夏以降に新しくできるものなのでしょうか。
それから林縁部のカマツカ(バラ科)の葉に虫えいが見つかりました。形が特徴的なのでカマツカイボフシ(C−308)だと思います(写真3)。あと奈良国立博物館付近にあるサイカチ(マメ科)の葉に虫えいがありました。中を見てみましたが何もいませんでした。『虫えい図鑑』で調べるとサイカチハオレフシ(C−342)ではないかと思います。これはサイカチマダラキジラミによるもので、参考文献に宮武先生のお名前がありました。奈良ではサイカチ自体少ないので、どのような生活をしているのか気になります。


寄主植物:イチイガシほか
撮影年月日:2016年7月17日/奈良県奈良市


2016/07/22(Fri) 13:47 No.2347
Re: 奈良公園でみた虫えい 投稿者:湯川淳一

Tomonaga 様:大変興味深い虫えいのご投稿を有難うございます。二つお願いがございます。続編をご投稿くださる場合でも、新しい情報として、新たに投稿していただけますと、見逃さずに拝見することができます。もう一つ、お願いです。複数の虫えいをひとまとめにするのではなく、虫えいの種類ごとに、別々にタイトルをつけてご投稿いただけますと、写真も大きくなり、見やすくなりますし、それぞれのご専門の先生も、コメントしやすくなります。
面倒なことを申し上げまして済みませんが、よろしくご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。


2016/07/22(Fri) 17:03 No.2349
Re: 奈良公園でみた虫えい 投稿者:南 常雄

Tomonaga 様、まいまいご投稿を、ありがとうございます。
本掲示板では、過去のご投稿の検索がしやすいように、アルバムのページを作っています。ご投稿の際に、題名を寄主またはゴール名にしていただくと、検索が容易になります。画像の大きさには制限はありませんが、データー量は500KBまでとしています。ご遠慮なく、新しいスレッドを立ち上げてください。また迷惑投稿を防止するため、投稿日によるソートはいたしておりませんので、ご了承ください。


2016/07/24(Sun) 23:25 No.2351
Re: 奈良公園でみた虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、南 常雄様、ご迷惑をおかけしてすみません。
今後の投稿はご指示の通りにしたいと思いますのでよろしくお願いします。


2016/07/02(Sat) 22:49 No.2303
ミヤマハコベの虫えい 投稿者:Tominaga

徳島県の標高800m付近の山地で、ミヤマハコベの芽の部分がふくらんでいる虫えいを見ました。ミヤマハコベは谷沿い斜面地の落葉広葉樹林の林床やギャップに群生しており、その所々に虫えいが見つかりました。虫えい内には白い幼虫がいました。
これは以前に教えていただいたノミノフスマメフクレフシと同じものでしょうか。


寄主植物:ミヤマハコベ
撮影年月日:2016年7月1日/徳島県三好市西祖谷山村
 

2016/07/03(Sun) 22:06 No.2304
Re: ミヤマハコベの虫えい 投稿者:湯川淳一

Tomonaga 様:ご投稿、誠に有難うございました。松江市や広島県で発見されたノミノフスマメフクレフシに似ています。植物も同属ですので、形成者のタマバエも同一種である可能性が高いと思います。しかし、最終確認は、DNA 解析が必要です。虫えい和名を「ミヤマハコベメフクレフシ」とし、番号を C-2428b としましょう。ノミノフスマは、 C-2428a となります。ナデシコ科の虫こぶの種類は多くありませんので、貴重な発見と言えます。今後ともよろしくお願い申し上げます。


2016/07/06(Wed) 23:28 No.2306
Re: ミヤマハコベの虫えい 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご教示ありがとうございました。ミヤマハコベの虫えいは今まで気がつきませんでした。かなりの面積で群生していたので、みつかる確率が高くなったのかもしれません。しかし、残念ながら今後徳島県に行く機会がありませんので、奈良県周辺で見つけるしかないようです。今後も気をつけて探してみます。

2016/07/17(Sun) 00:18 No.2331
Re: ミヤマハコベの虫えい 投稿者:Tominaga

「ミヤマハコベメフクレフシ」を奈良県の山地でも見つけました。標高840m付近のスギ植林の落葉広葉樹が混じる谷筋で、ミヤマハコベの群生地ではなかったのですがある程度まとまって生えているところで何とか数個を確認しました。ただ、時期が遅いためか虫えいの中には何もいませんでした。
写真の虫えいの後ろに少し見えているものは虫えいのわきから出ている花のつぼみですが、開花時期は過ぎていますのでこのまま咲かないで終わるものかもしれません。
その他、この山地ではエゴノキメフクレフシ、エゴノネコアシなども見られました。


寄主植物:ミヤマハコベ
撮影年月日:2016年7月16日/奈良県御杖村


2016/07/17(Sun) 17:33 No.2335
Re: ミヤマハコベの虫えい 投稿者:南 常雄

このゴールは、前回ご投稿いただいたころに形成された可能性はないでしょうか。こちらで観察しているミミナグサでは、ゴールが殻になったのちも長期間、生色をたもち脱落したりしないようです。また、えい化しなかった蕾などは、ゴールの近くにあっても加害されずに、普通に生長するものが多いようです。
ナデシコ科の多くは花期が長いので、早期に伸長した側枝などの頂部には、秋まで花を咲かせると思います。
こちらでは、平地でもミヤマハコベが観察できそうなので、ミヤマハコベメフクレフシを探してみます。


2016/07/17(Sun) 22:08 No.2340
Re: ミヤマハコベの虫えい 投稿者:Tominaga

南 常雄様、コメントありがとうございます。今回確認した虫えいは、おっしゃる通り7月初めには形成されていたと思います。
こちらではミヤマハコベは春に開花しますが、今回のつぼみは図鑑で調べてみると花柄は短いのでどうも閉鎖花のようです。徳島県でみたものもよく見ると閉鎖花と思われるつぼみがありました。ミヤマハコベの場合、春先は開放花でその後は閉鎖花を付けるということのようです。また、環境が悪いと開放花は付けず閉鎖花しか付けないのかもしれません。
あとハコベ類で気になるのはサワハコベやヤマハコベでしょうか。今後も気を付けてみます。


2016/06/21(Tue) 22:02 No.2287
オオカモメヅルの虫えい他 投稿者:Tominaga

先日奈良県の山に植物観察に行ってきましたところ、いくつか虫えいを確認しましたので報告します。
エゴノキが満開で花冠が地上に多数落ちており、そのなかに混じって円くふくらんだ虫えいもみられました。『虫えい図鑑』で調べたところ、エゴノキのつぼみにできるエゴノキツボミフクレフシでした。
それからオオカモメヅル(オオカモメヅル属)の芽に虫えいができていました(写真1段目)。オオカモメヅルは数本かたまって生えていましたが、そのほとんどに虫えいができていました。これは以前、No.2192でhal-co様が投稿されました「クサナギオゴケの虫えい」と同じタマバエによるものでしょうか?

あと番外として、虫えいかどうか迷ったものにサワギクの頭花が少しいびつに変形しているものがありました(写真2段目)。割ってみるとハエの仲間らしい幼虫が1匹いました。また、別のものでは穴が空いており褐色のさなぎの繭が見えていました。これはミバエの仲間でしょうか。
正常な頭花と比べて大きくふくらんでいるということはなく、総苞片が変形して曲がっているぐらいで、さらに中の幼虫の成長によりふくらんでいるだけですので、虫えいとは言えないですね。No.2073でNabita様が投稿されました「シラヤマギクのツボミフクレフシ」でのやりとりをみて判断が難しいことがよくわかりました。


寄主植物:オオカモメヅル
撮影年月日:2016年6月18日/奈良県御杖村
 

2016/06/24(Fri) 21:43 No.2290
Re: オオカモメヅルの虫えい他 投稿者:Nabita

Tominagaさん、毎度のご投稿ありがとうございます。湯川先生はお忙しいようで、掲示板においでにならないので、僭越ながらお返事を差し上げます。オオカモメヅルのは、オオカメヅルメフクレフシと思われます。この掲示板のバナーにある「リンク集」をクリックすると、右下に管理人の南さんが運営する「北海道の虫えい(虫こぶ)」がありますので、そこのキョウチクトウ科のページをご覧ください。

サワギクの方は、おっしゃるとおりミバエ科の可能性が濃厚です。そのまま容器に入れておくだけで羽化が期待できます。これが虫えいかどうかは微妙な部分がありますが、Tephritis属のように頭花に寄生しても外見の変形がないものもありますし、私が昨年投稿したParatephritis属のように多少とも変形するものもあります。ミバエ科のケブカミバエ亜科には、ヨモギマルフシミバエやオナガミバエ属のように、争いのない虫えいを作るものがありますので、蕾・花が変形するものは、私は虫えいと見なして良いと考えています。変形しないものでは、アザミやコウゾリナの頭果を割ってみれば、キイロケブカミバエやコウゾリナケブカミバエの幼虫〜蛹殻を簡単に見つけられると思います。アザミの頭果にはゴボウゾウムシ属もよくいますね。


2016/06/28(Tue) 01:41 No.2295
Re: オオカモメヅルの虫えい他 投稿者:Tominaga

Nabita様、コメントありがとうございます。さっそく南さんの「北海道の虫えい(虫こぶ)」を拝見させていただきました。オオカモメヅルメフクレフシに間違いないですね。
採取してきた虫えいを切ってみると、幼虫が3匹いましたがすぐに外に出てきて徘徊しています。

サワギクのミバエ科はこれまで気がつきませんでした。アザミ属の花を採取して押し葉標本にするために新聞に挟んでいると、時々ミバエ科の成虫が出てきてびっくりすることはありました。繭をいくつか採取して容器に入れていますので、羽化するのを待ちたいと思います。



寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/28(Tue) 16:44 No.2297
Re: オオカモメヅルの虫えい他 投稿者:湯川淳一

Tomonaga 様:回答が遅くなり申しわけございません。オオカモメヅルの虫えいは、Nabita さんがおっしゃる通りオオカモメヅルメフクレフシだと思います。形成者であるタマバエの方は、恐らく、同一種である可能性が極めて高いのですが、同属植物の同一器官に類似の虫えいを形成するタマバエでも、別種の場合もありますので、最終的には DNA 解析によって、決定しています。

サワギクのミバエにつきましては、ミバエの専門家に、この掲示板を見て頂いて、コメント頂けるように手配を致します。

奈良県の虫えい形成者相につきましては、橿原の宮武先生がキジラミを調査しておられるかもしれませんが、その他の昆虫につきましては、ほとんど、資料がありませんので、今後ともよろしくお願い申し上げます。


2016/06/29(Wed) 21:50 No.2300
Re: オオカモメヅルの虫えい他 投稿者:末吉昌宏

ミバエの研究をしている末吉昌宏と申します。湯川先生からの紹介で記事を拝見しました。

ケブカミバエ類が寄生した頭花だと思います。成虫を見てみたいので、上手く羽化しましたらまた写真を上げていただけたら幸いです。


2016/07/02(Sat) 22:32 No.2302
Re: オオカモメヅルの虫えい他 投稿者:Tominaga

湯川先生、オオカモメヅルの虫えいについてご教示いただきありがとうございました。また、サワギクのミバエについても専門家に紹介していただきありがとうございました。
御杖村にはまた行く機会がありますので、オオカモメヅルメフクレフシのその後の状況を観察してみたいと思います。
宮武先生には、以前に大阪市立自然史博物館(omnh)のメーリングリストでコウガイゼキショウ類にできる虫えいについて教えていただいたことがあります。奈良県には自然史系の博物館がないのが残念です。

末吉昌宏 様、記事を見ていただきありがとうございます。
出張に行っている間に、8個あった繭のすべてから成虫が羽化していました。写真を撮りましたが、普通のデジカメで接写していますので、あまりきれいではないことご了承ください。
私が絵合わせで見た感じでは、オグルマケブカミバエに似ていると思いました。
ご確認よろしくお願いします。






寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/07/04(Mon) 19:44 No.2305
Re: オオカモメヅルの虫えい他 投稿者:末吉昌宏

サワギクから羽化したミバエはオグルマケブカミバエ Orotava hamula です。これまでに、オカオグルマ、ヤブレガサが寄主植物として記録されています。未発表ですが、オタカラコウからも羽化させたことがあります。以前、本種がサワギクの花に集まっているのを見たことがあります。そんなこともあるかなと思っていましたが、寄主植物でしたね。もし、そのお気持ちがありましたら、どこかに新しい寄主植物の記録として発表してみてはいかがでしょうか。

2016/07/06(Wed) 23:54 No.2307
Re: オオカモメヅルの虫えい他 投稿者:Tominaga

末吉昌宏 様、ミバエの同定をしていただきありがとうございました。オグルマケブカミバエと名前が付いているのにオカオグルマが奇主として記録されているのですね。古いほうの学名をみると、種小名にsenecionisとあるのでSenecio属で発見されたようですが、オグルマはSenecio属ではないのに和名につけているのが不思議です。オカオグルマやサワギクは春、ヤブレガサやオタカラコウは夏から秋に花をつけるので、年中みられるということでしょうか。ミバエを採取したサワギクの近くにはオタカラコウの群生地もありますので、秋にも探してみたいと思います。

新しい奇主植物の記録としてはできれば発表したいと考えていますが、昆虫に関しては素人ですので末吉 様に相談に乗っていただければと思います。ご迷惑でなければよろしくお願いします。


2016/06/21(Tue) 21:07 No.2285
ケヤキの葉のゴール 投稿者:Nabita

ハルニレにハチヂミ・ハオレフシ型のゴールが見つかったので、同属のオヒョウや同科のケヤキを探していたら、ケヤキのハチヂミ・ハオレフシ型のゴールがありました。
葉の中肋部で表面側に折れていて、若い葉では葉身全体の縮みも見られます。


寄主植物:ケヤキ
撮影年月日:2016年6月18日/青森県階上町
 

2016/06/21(Tue) 21:09 No.2286
Re: ケヤキの葉のゴール 投稿者:Nabita

採集して来たゴール葉を開くと、内部にタマバエ幼虫がいました。1枚目写真の右側に写っている、葉身の縮みが弱い葉には1幼虫のみが残っていて、他は脱出済みのようでした。より若い葉には複数の幼虫が寄生していて、写真の左側の次節の葉には、若い白色幼虫と、老熟幼虫と思われる橙色の幼虫がいました。その次の節の葉には、最も多くの幼虫が寄生していて、1枚で14頭を数えました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/28(Tue) 17:08 No.2298
Re: ケヤキの葉のゴール 投稿者:湯川淳一

Narita 様:ケヤキにも、ハルニレハオレフシに似たゴールが見つかった由、初めてですね。写真では良く分かりませんが、幼虫も似ているかもしれません。しかし、植物の異なりますので、タマバエは別種の可能性も捨て切れません。DNA 解析が必要です。新ゴール和名は、ケヤキハオレフシ C−2079 にしましょう。

2016/06/28(Tue) 20:58 No.2299
Re: ケヤキの葉のゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、お忙しいところゴール和名の提案とゴール番号の付与、誠にありがとうございます。
返信以外は、この掲示板への投稿を控えることにしました。


2016/06/20(Mon) 18:49 No.2283
アカネの茎に形成された虫えい 投稿者:小川

本年5月16日に初投稿、湯川先生から「ヒメシャラハミャクコブフシ」を教えて戴いた、箱根パークボランティアの小川です。今回は、「アカネの茎に形成された虫えい」について投稿させて戴きました。活動拠点である箱根の芦ノ湖湖尻園地で、アカネの茎(対生の葉と托葉のつけね部)が不定型な球形に膨れた、白色の虫えい(10〜15o位4個、10o以下3個 計7個)見つけ、一本の茎に2個の虫えい(10〜15o位)が形成されていたアカネを茎から採取しました。各々の虫えいを切断し、内部観察しましたが、根本側の茎に形成された虫えいで、元気な一匹の薄黄色い幼虫を確認することができ、写真撮影を行いました。

観察写真は次の4構成で、その内容は以下の通りです。
写真1(左上):アカネの虫えい(現地で撮影、左側の虫えいが根本側です。)
写真2(右上):茎の根本側についていた少し小さめの虫えいを上下に切断した写真
写真3(左下):虫えい切断面から顔をだした1匹の薄黄色い幼虫
写真4(右下):虫えいから脱出して這い回る1匹の薄黄色い幼虫、体長は2o程度
不鮮明であれば再度送付いたしますので、ご連絡をお願い致します。

アカネの虫えいについて、「アカネツボミフクレフシ」は本掲示板で勉強させて戴きました。しかし、この虫えいの名称及び形成者と思われる薄黄色の幼虫名が不明のため、ご教示お願いする次第であります。
宜しくお願い申し上げます。



寄主植物:アカネ科アカネ
撮影年月日:2016年06月19日/神奈川県足柄下郡箱根町
 

2016/06/28(Tue) 16:31 No.2296
Re: アカネの茎に形成された虫えい 投稿者:湯川淳一

小川様:アカネの茎に形成された虫えいのご投稿を有難うございました。アカネ科の植物には、タマバエによる20種類以上の虫えいが見つかっていますが、茎に形成されたこのような虫えいを、私は今まで見たことがありませんでした。新発見虫えいだと思います。もし、よろしければ、もう少し大きな(解像度の高い)虫えいと幼虫の写真を、私宛にお送り頂けないでしょうか。新しい虫えい和名を考えたいと思います。また、幼虫が Lasioptera 属のものかどうかも確認させて頂きたいと思います。

ちなみに、アカネ科では、ヘクソカズラの蔓に、Lasioptera paederiae と言うタマバエが紡錘形の虫えいを形成します。

よろしくお願い申し上げます。


2016/06/30(Thu) 22:14 No.2301
Re: アカネの茎に形成された虫えい 投稿者:湯川淳一

小川様:早速、アカネの虫えいとタマバエの幼虫の写真をお送り下さり誠に有難うございました。

虫えいの写真を拝見しますと、虫えいが形成されている部位は頂芽と腋芽のようです。最初は、茎の虫えいとして探していましたので見つかりませんでしたが、頂芽と腋芽の虫えいですと、アカネ科には、アカネや、オオバヤエムグラ、カワラマツバ、キクムグラ、クルマムグラ、ヤエムグラに、写真に類似のアカネメフクレフシと言う虫えいが見つかっています。恐らく、この虫えいだと思います。

幼虫は、背面の写真でしたので、胸部腹面の胸骨と呼ばれる部分の形状が分かりませんでしたが、幼虫全体の形状から、Lasioptera 属ではないことが分かりました。これまで、これらの植物のメフクレフシは、北海道、茨城県、山梨県、長野県、福岡県、佐賀県などで見つかっています。

大変貴重な情報をご投稿ださり感謝申し上げます。お陰様で、この虫えいの新しい分布地域と幼虫の形状を確認することができ大変喜んでおります。今後とも、引き続き掲示板のご活用をよろしくお願い申し上げます。


2016/06/18(Sat) 21:10 No.2281
春のミツバアケビメフクレフシ 投稿者:Nabita

ミツバアケビメフクレフシは2014年の秋に見つけて、掲示板のNo.1033-1034(12ページ)に投稿しました。発見年には幼虫脱出済みのものが多く、わずかしか幼虫を採集できませんでした。
先日投稿したカマツカツボミトジフシなどを見つけた際、初夏だというのにミツバアケビにメフクレフシらしきものがありました。同じ蔓に連続して膨らんで見える芽があり、ひとつを摘まみ採ってみると、折り口から見える内部が変色しているものの、糞や食べかすのようなものは見えず、ゴールの可能性濃厚です。


寄主植物:ミツバアケビ
撮影年月日:2016年6月12日/青森県東通村
 

2016/06/18(Sat) 21:12 No.2282
Re: 春のミツバアケビメフクレフシ 投稿者:Nabita

採って来た芽を解剖すると、最初のものにはカビのような袋に包まれた黄色い幼虫が入っていて、やはりゴールでした。幼虫を詳しく見ると、大顎が見え寄生バチの幼虫でした。別のゴールを外見含めて詳しく見ると、羽化の際の脱出孔らしきがゴールを形成する鱗片に見えます。そこを注意しながら切開していくと、タマバエ蛹の頭部が見えました。写真を撮りましたが、下手なので何が何やらわからないかと思います。合計4個のゴールを解剖して、内容物はタマバエ蛹が2個、寄生バチ幼虫1個、寄生バチ蛹1個でした。6月15日にコマユバチが1♀羽化しましたが、タマバエの羽化は見られていません。
晩秋のメフクレフシとは別種のゴールと考える方が自然に思われますが、両者とももう少し採集できて、異同をはっきりできればと考えています。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/16(Thu) 19:46 No.2264
続々 蕾のゴール2題 その1 ミズキツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

「虫えい図鑑」に掲載されていないものの、既知のゴールとして、湯川先生がこの掲示板で紹介してくださったものに、ミズキツボミフクレフシがあります。ミズキの成木があれば、下枝を引き降ろして見ていましたが、それらしいものが見つかりました。
例によって、ほぼ落花している花序に蕾が残っています。この写真では、ピンボケを含めて7個のゴールが写っています。


寄主植物:ミズキ
撮影年月日:2016年6月11日/青森県外ヶ浜町(旧三厩村)
 

2016/06/16(Thu) 19:47 No.2265
Re: 続々 蕾のゴール2題 その1 ミズキツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

形成者はハリオタマバエ属であったように記憶しており、ゴールの内部には淡褐色のカビが蔓延していて、幼虫を包んでおり、いかにもな状態でした。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/16(Thu) 19:50 No.2266
Re: 続々蕾のゴール2題 2ツルウメモドキツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

ツルウメモドキツボミフクレフシは、昨年管理人さんが北海道で発見されて、掲示板で紹介いただいたものです(No.1518, 1521、08ページ)。
青森でも探しておりましたところ、見つけることができました。これまた、落花が進んだ花序に蕾が残っていることから怪しいと思ったのですが、蕾の色彩や形態の変化は軽微であり、外見だけでは見分ける自信が持てないでいます。写真では中央下に写っている枯れた花の上に1個、下に2個の蕾があります。


寄主植物:ツルウメモドキ
撮影年月日:2016年6月11日/青森県今別町


2016/06/16(Thu) 19:57 No.2267
Re: 続々蕾ゴール2題 2 ツルウメモドキツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

管理人さんが掲示板に載せられたゴール内部の写真は橙黄色の3齢幼虫が入っていたものでした。青森で採れた在虫ゴールは3個で、2個には3齢幼虫が1頭ずつ、1個には2齢と思われる白色の幼虫が3頭入っていました。
写真は白い幼虫が入っていたゴールの断面で、ゴール内は透明の水で満たされており、こうした状態の蕾のゴールは、ガマズミツボミトジフクレフシとサワフタギツボミトジフシでも確認しています。白い幼虫は1ゴールに3頭入っていました。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/16(Thu) 21:24 No.2268
Re: 続々 蕾のゴール2題 その1 ミズキツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

毎々、ご投稿ありがとうございます。
タイトルに半角カナを使用していますが、「利用上の留意事項 3項」のとおり、半角カナは使用しないでください。投稿キーを使ってご訂正ください。
寄主やゴールの異なる場合は、アルバムの整理や検索上、別のスレッドにご投稿ください。


2016/06/16(Thu) 22:57 No.2273
Re: 続々 蕾のゴール2題 その1 ミズキツボミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

Narita 様:ミズキツボミトジフシ C-4145 は、ミズキツボミタマバエ Pseudasphondylia kiritanii によるものとして、Tokuda and Yukawa (2005) が Ann. Entomol. Soc. Am. 98(3): 259ー272 に、すでに、発表しいます。すでに、お送りしているかもしれませんが、もし、PDF が必要でしたらお送り致します。

ツルメモドキには、ミフクレフシとツボミフクレフシの2種類のゴールが知られています。前者は、ハリオタマバエの一種 Asphondylia sp. ですが、後者の属は、まだ、分かっていません。幼虫の胸骨で見当がつくと思いますので、ぜひ、3齢幼虫を観察してみて下さい。4山型の胸骨なら、ハリオタマバエの仲間です。


2016/06/17(Fri) 21:40 No.2274
Re: 続々 蕾のゴール2題 その1 ミズキツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

南さん、常連なのにご迷惑をおかけして、申し訳ありません。ご指摘のタイトルについては修正しました。
「虫えい図鑑」に図示・解説がないものは、なるべくこの掲示板で紹介させていただきたいと考えており、同じ人の投稿が多くなるのは許してもらうとして、他の人の投稿を2ページ目以降に下げてしまうのが申し訳なく思い、余計なことしてしまいました。

湯川先生、コメント・ご教示ありがとうございます。形成者をよく確認せず、混乱させるような投稿をして申し訳ありません。確認しましたところ、ミズキツボミタマバエの記載論文は確かにいただいておりました。
ツルウメモドキツボミフクレフシの幼虫は、体型・色彩と寄生状況からはハリオタマバエではないように思っていましたが、改めて標本の観察をしてみます。


2016/06/17(Fri) 22:13 No.2276
Re: 続々 蕾のゴール2題 その1 ミズキツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

Nabita様、お手数をおかけしました。
本掲示板を閲覧する多様な機器ならびにブラウザの仕様に対応するために、入力上の制約があるのでお願いしました。


2016/06/14(Tue) 20:33 No.2259
続 蕾のゴール2題 その1 ミヤマガマズミ 投稿者:Nabita

昨年、ガマズミでほぼ生理落果が終わった頃の花序に、開いていない花冠が残ったまま、子房部がソロバン玉状に正常果よりも膨らみ、赤紫色になったゴールを投稿しました(No.1624-1625、掲示板を下までスクロールして、07ページにあります)。
それと良く似た雰囲気のものがミヤマガマズミにもありました。花冠部の直径は3mm程度で、子房部の膨らみは正常果と大差はなく、長さは4.5mm、小さなものでは2.5mm位でした。


寄主植物:ミヤマガマズミ
撮影年月日:2016年6月12日/青森県東通村
 

2016/06/14(Tue) 20:34 No.2260
Re: 続 蕾のゴール2題 その1 ミヤマガマズミ 投稿者:Nabita

採集して来たゴールを解剖したところ、花冠部内部に黄色いタマバエの幼虫がいました。ガマズミのものとは異なり、幼虫は花柱に巻き付いているような姿勢ではありませんでした。子房部の膨らみが小さいもの、また赤色が淡いかほとんど淡緑色のままのゴールにも幼虫がいましたが、子房部が褐変して少し萎凋したものにはいませんでした。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/14(Tue) 20:37 No.2261
Re: 続 蕾のゴール2題 その2 カマツカツボミトジフシ 投稿者:Nabita

同日、同所で、カマツカの花序全体としては落花が進んでいるのに、まだ開いていない蕾が各花序に1個か2個が残っていました。ゴールの可能性があります。数が多かったので、その場で花弁をむしってみたところ、淡黄色のタマバエ幼虫がいました。ゴール名としては、単純にカマツカツボミトジフシといったところでしょうか。

寄主植物:カマツカ
撮影年月日:2016年6月12日/青森県東通村


2016/06/14(Tue) 20:39 No.2262
Re: 続 蕾のゴール2題 その2 カマツカツボミトジフシ 投稿者:Nabita

採集して帰った蕾は12個ありました。それらを解剖したところ、7個には各蕾に幼虫が1頭ずつ、2蕾には各2頭がいました。3個のゴールには幼虫が見られませんでしたが、サンプルチューブの中にも脱出した幼虫が2頭いました。都合12個のゴールで13頭の幼虫がいたことになります。また、幼虫は蛾の幼虫か何かに花弁が少しかじられたゴールにもいました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/16(Thu) 22:38 No.2272
Re: 続 蕾のゴール2題 その1 ミヤマガマズミ 投稿者:湯川淳一

Narita 様:前回のガマズミのゴールとよく似ていますね。ガマズミやミヤマガズミ、コバノガマズミ、ハクサンボク、ニワトコなどには、ツボミトジフシやミフクレフシ、ミミドリフシなど、様々なゴールが知られていますが、いずれも、タマバエの成虫が得られていませんので、形態による同定ができません。幼虫を使ってDNA 解析をする必要があるのですが、前回の標本からは、DNA をうまく抽出することができず、そのままになっており、Nabita さんには申し訳ないことになっています。このグループのタマバエは、どなたか、若い方が修士論文や学位論文で本格的に取り組んで、解明して下さることを願うばかりです。頼りない話ですみません。

カマツカツボミトジフシは初めての発見だと思います。C-3081 としましょう。


2016/06/17(Fri) 21:55 No.2275
Re: 続 蕾のゴール2題 その1 ミヤマガマズミ 投稿者:Nabita

湯川先生、ご多忙でお疲れのところ、こちらにもコメントありがとうございます。
DNAの採取がやっかいな標本も少なからずお送りしているようで、手間や高価な資材を無駄にさせてしまい、心苦しく思いますが、成功の元となる失敗であるなら、標本を活用していただけたことになりますし、湯川先生や専門の大学院生が検鏡されるのであれば、形態情報もそれなりに得られるでしょうから、今後とも普通種以外のサンプルは採集します。

カマツカツボミトジフシへのゴール番号の付与も、誠にありがとうございます。カマツカは他にもゴールが知られている植物なので、今後とも見つけたら探してみます。


2016/06/13(Mon) 21:58 No.2258
ヤブコウジの虫こぶ? 投稿者:Tominaga

和歌山県南部の林内で、ヤブコウジの実がくびれて穴があいているものを見つけました。『虫えい図鑑』には写真がありませんでしたが、巻末リストに「ヤブコウジミフクレフシ」というものがありましたので恐らくこれではないかと思いますが、ご教示お願いします。
虫こぶ?は玉が二つくっついた形で、それぞれの玉は正常な実(画像右上)に比べて小さく、その玉の一方だけに穴がありました。


寄主植物:ヤブコウジ
撮影年月日:2016年6月10日/和歌山県串本町
 

2016/06/16(Thu) 22:20 No.2271
Re: ヤブコウジの虫こぶ? 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ご賢察の通り、このゴールはヤブコウジツボミタマバエ Asphondylia sp.によるヤブコウジミフクレフシ D-0055 です。全国各地で見つかっていますが、和歌山県からは初めての記録です。先日、会議で和歌山県に行ったついでに、白馬山と和泉葛城山でゴールの採集をした結果、和歌山県で発見されたタマバエゴールが100種類を超えましたので、まとめて発表しようと思っているところでした。もし、よろしければ、このゴールも記録に加えさせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか? 詳しい採集データをご教示頂けますれば幸いです。私のメールアドレスは管理人の南 常雄 様にお尋ね下さい。よろしくお願い申し上げます。

2016/06/20(Mon) 21:31 No.2284
Re: ヤブコウジの虫こぶ? 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご教示ありがとうございます。
データを使っていただけるとのこと、たいへんうれしく思います。
地元の植物関係の会報に一度虫こぶの記事を書いていますが、場違いな感じなのでどうしようかと考えていました。
管理人の南 様への連絡方法がわかりませんので、とりあえずこの投稿に私のメールアドレスを記入しておきます。南 様、よろしくお取り計らいください。


2016/06/12(Sun) 07:27 No.2254
タニウツギの虫えいについて 投稿者:mikuriya

6月11日に富士山の1000メートル地点でタニウツギの虫えいと思われるものを見つけました。
画像から判断できることがありましたらご教示いただけますと幸いです。


寄主植物:タニウツギ
撮影年月日:2016年6月11日/静岡県裾野市
 

2016/06/12(Sun) 21:22 No.2255
Re: タニウツギの虫えいについて 投稿者:南 常雄

mikuriya様、ご投稿ありがとうございます。
ウツギメタマフシと言います。ウツギメタマバエによって形成されるゴールで、冬世代はタニウツギやハコネウツギにゴールを形成します。間もなくタニウツギのゴール内で蛹化し、蛹がゴールの表面に穴を開けて半身をのりだして羽化します。成虫は、夏世代の寄主ノブドウにノブドウミフクレフシを形成します。タニウツギで1世代、ノブドウで1〜2世代の多化性です。
北海道ではタニウツギやハコネウツギは低山ないし平地に自生し、よく見かけるゴールです。


2016/06/14(Tue) 21:33 No.2263
Re: タニウツギの虫えいについて 投稿者:mikuriya

南常雄様
コメントありがとうございました。たいへん勉強になりました。
他の場所でも探してみたいと思います。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。


2016/06/16(Thu) 22:09 No.2270
Re: タニウツギの虫えいについて 投稿者:湯川淳一

南様:適切なコメントを有難うございました。

mikuriya 様:ウツギメタマフシは、タニウツギやハコネウツギの他に、ツクシヤブウツギ、ニシキウツギ、ヤブウツギ、ヒオイウツギなどでも見つかっています。形成者は、ノブドウミタマバエ(=ウツギメタマバエ)Asphondylia baca です。各地に普通に分布しています。このタマバエのように、夏寄主と冬寄主の間を行き来する例として、ダイズサヤタマバエ(夏寄主はダイズなどマメ科植物、冬寄主はバクチノキやヒイラギなど)、地中海のイナゴマメタマバエなどが知られています。


2016/06/18(Sat) 20:50 No.2279
Re: タニウツギの虫えいについて 投稿者:mikuriya

湯川淳一様

コメント、ありがとうございました。
お礼が遅くなり、申し訳ございません。たいへん勉強になりました。寄主が多様であることかを知り、今回の寄主がタニウツギでよいのか、確認の必要を感じ始めました。確かめてみたいと思います。


2016/06/10(Fri) 21:29 No.2250
ゴールの残骸?2題 その1 キンギンボクシントメフシ 投稿者:Nabita

管理人さんが北海道苫小牧市で見つけられたとして、掲示板のNo.2213に投稿くださったキンギンボクシントメフシと思われるものが青森でも見つかりました。

寄主植物:キンギンボク
撮影年月日:2016年6月4日/青森県中泊町(旧小泊村)
 

2016/06/10(Fri) 21:30 No.2251
Re: ゴールの残骸?2題 その1 キンギンボクシントメフシ 投稿者:Nabita

ゴールらしきものは、同じ株の近接した枝に数個ありました。北海道でも既に幼虫が脱出済みとのことで、その場でゴールを形成している葉を開いてみたところ、やはりタマバエの幼虫は見られませんでしたが、内部の数葉が褐色に変色していて、この状態は幼虫脱出済みのゴールとして違和感がないものでした。
写真を良く見ていただければ、気づいてもらえると思いますが、生きた葉の上に白い卵のようなものが着いています。もしかしたら、廃ゴールの再利用者の卵かもしれません。写真に示した以外のゴールにもありました。数個のゴールを木に残してきたつもりですので、半月程したらもう一度見に行きたいと考えています。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/10(Fri) 21:32 No.2252
Re: ゴールの残骸?2題 その2 シナノキ苞葉のゴール? 投稿者:Nabita

ゴールが多種形成されるシナノキを見ていたら、総花梗の基部に形成される苞葉の中央付近の維管束部が赤紫色に膨らんでいたものが2個見つかりました。ゴールの雰囲気が濃厚です。

寄主植物:シナノキ
撮影年月日:2015年6月4日/青森県つがる市(旧木造町)


2016/06/10(Fri) 21:36 No.2253
Re: ゴールの残骸?2題 その2 シナノキ苞葉のゴール? 投稿者:Nabita

それらの苞葉を採集して帰り、解剖してみましたが、2個いずれにも形成者らしき節足動物を確認することはできませんでした。写真に示したように脱出孔と考えられる穴があり、虫えいであったとしたら、形成者は既に脱出したものと考えられます。内部は表裏に膨らんでいるものの、薄膜で2室に分けられていました。このように表裏2室に分けられ、そのいずれかのみに形成者が寄生しているゴールは、クズハトガリタマフシやイヌドウナハトガリコブフシなどにもありますので、これもタマバエのゴール残骸の可能性があると考えています。
北海道ではまだ在虫ゴールがあるかもしれませんので、探していただければありがたいです。私も少し標高を上げたところへ見に行きたいと考えています。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/12(Sun) 21:42 No.2256
Re: ゴールの残骸?2題 その1 キンギンボクシントメフシ 投稿者:南 常雄

Nabita様、キンギンボクシントメフシの情報をありがとうございます。
シナノキの苞葉のゴールは、シナノキハコブフシC-4000aに、形成時期や形態が似ているように思います。シナノキの葉には他にもシナノキハドームフシ、シナノキハヒラタフシなどがありますので、ご参照ください。シナノキの蕾に形成されるゴールを毎年観察していますが、まだ苞葉に形成されたゴールは見たことがありません。



2016/06/13(Mon) 20:58 No.2257
Re: ゴールの残骸?2題 その1 キンギンボクシントメフシ 投稿者:Nabita

南さん、コメントありがとうございます。シナノキはこの週末も別の地点で見てきましたが、苞葉のゴールは見つかりませんでした。その代わり、苞葉から伸びた花茎がゴールになっているものがあり、これの出来損ないなのかもしれません。花茎のゴールはハグキフクレフシのようにも思えるのですが、やはり赤みを帯びており、また既に幼虫は脱出済みでゴールが軟化しており、これまでに見たハグキフクレフシとは少し違和感があります。なお、本当に葉柄に出来たハグキフクレフシも初めてみました。これは葉柄が直径7mm程度に膨らんだもので、内部には複数の黄色幼虫が寄生していました。

2016/06/08(Wed) 20:31 No.2247
ハルニレハチヂミフシ(仮称) 投稿者:Nabita

ツリバナツボミトジフシを見つけた「虫の日」、同じ山の入り口にあった、1m足らずのハルニレの幼木に、一見ミズキのハミャクフクレフシのような赤みを帯びた筋がある葉がありました。ゴールらしき葉は複数が見られたので、手に取って見ると二次葉脈間の葉身部が葉表側に膨らんで、そのため葉脈間が狭くなっているものでした。葉を裏返し、幅が狭くなった二次葉脈の間を引いて広げると、白いタマバエ幼虫が見えました。

寄主植物:ハルニレ
撮影年月日:2016年6月4日/青森県五所川原市(旧市浦村)
 

2016/06/08(Wed) 20:33 No.2248
Re: ハルニレハチジミフシ(仮称) 投稿者:Nabita

ゴールが出来た葉を何枚か持ち帰りました。葉脈間を広げてタマバエ幼虫を撮影しようとしていると跳ねました。幸い跳ねた幼虫は実体顕微鏡のステージ上に留まっていたので、無事標本を得ることができました。なお、既に幼虫がいない葉もありました。
斜めに写っている白いものはピンセットで、幼虫は跳ねる体勢になっています。幼虫の右下にある橙色のものはアザミウマ幼虫です。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/16(Thu) 21:59 No.2269
Re: ハルニレハチジミフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

Narita 様:沢山のご投稿を有難うございました。都合で、しばらく、掲示板を休ませて頂き、申し訳ございませんでしたが、やっと、時間が取れるようになりましたので、再開させて頂きます。少しづつですが、回答させて頂きます。
このハルニレのゴールは、図鑑にあるハルニレハオレフシ C-2090 と同じものと思われます。ゴールの形状が様々ですので、何か統一した名前を考える必要がありそうですね。ミズキのハミャクフクレフシのようなゴールが主流ですと、ハルニレハミャクフクレフシがいいかも知れません。形成者は Contarinia 属のタマバエかも知れません。


2016/06/17(Fri) 22:18 No.2277
Re: ハルニレハチジミフシ(仮称) 投稿者:Nabita

湯川先生、こちらもコメント・ご教示誠にありがとうございます。
ハミャクフクレフシに似て見えるのは外見だけで、葉脈部がチューブ型の幼虫室になっているわけではなく、半開放状態の葉が縮れて出来た隙間に幼虫がいるだけなので、ハミャクフクレフシはかえって混乱の元になるかもしれません。
6月11日は、隣町の外ヶ浜町でも2m位のハルニレ若木にゴールが見られました。図鑑に図示されているようなハオレフシ型のゴールと、ハチヂミフシ型の両方が同じ木に見られました。ハオレフシ型は既に幼虫脱出済みで、幼虫は葉表側の中肋部に寄生していたようです。ハチジミフシ型の方は、やはり葉裏の葉脈間が縮れた隙間にいて、まだ2齢位の大きさでした。異同がはっきりするまでは、既知のハルニレハオレフシに含めておくか、仮に別ゴールとしておくのでも、どちらでもよいようにも思います。
ハオレフシ型の幼虫脱出済みのゴール写真を載せてみます。


寄主植物:ハルニレ
撮影年月日:2016年6月11日/青森県外ヶ浜町(旧蟹田町)


2016/06/17(Fri) 23:50 No.2278
Re: ハルニレハチジミフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

「現代仮名遣い」では同音の連呼によって生じた「ぢ」や「づ」は「ちぢみ」や「つづき」のように表記するように定められていますので、「チヂミ」のほうが良いかと思います。

2016/06/18(Sat) 21:03 No.2280
Re: ハルニレハチジミフシ(仮称) 投稿者:Nabita

南さん、ご指摘ありがとうございます。カタカナを打つ時には、ショートカットで確定してしまいますので、ワープロの校正機能が働かず、ご指摘のような事態になってもなかなか気づけません。修正しておきました。

2016/06/06(Mon) 21:33 No.2245
ナラミウスタマフシ 投稿者:M

庭のコナラの小さなドングリの形が変なので、どうしたんだろうと思っていたら、「臼」が現れました。どれもこれもナラミウスタマフシで、正常実はあまりないみたいです。花穂がカックンとなる両性世代の虫こぶのナラハナコトガリタマフシはそんなに多くはなかったのですが。

寄主植物:コナラ
撮影年月日:2016年6月5日/筑紫野市
 

2016/06/08(Wed) 06:29 No.2246
Re: ナラミウスタマフシ 投稿者:阿部芳久

貴重な画像を興味深く拝見しています。ナラミウスタマフシは出現後1ヶ月以内に地面に落下することが多いので目に止まりにくいゴールです。

2016/06/10(Fri) 20:30 No.2249
Re: ナラミウスタマフシ 投稿者:M

阿部先生 コメントをいただき、ありがとうございました。未熟な殻斗から大きなゴールがでてきて、驚きでした。



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