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虫えい同好会掲示板
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2016/05/25(Wed) 00:25 No.2213
キンギンボクシントメフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

キンギンボクの当年枝の芯に形成されるゴールで、節間の伸長が阻害されています。えい化した葉は縁がゴールの内側(葉表)に湾曲し、葉が数枚かさなったシントメ状となっています。虫えいの高さ20〜40mm、太さ8〜20mm、中央部の葉と葉の間に淡黄色の幼虫が複数入っています。3齢幼虫の体長は1.8〜2.2mmで、前胸部に先だけ淡褐色をおびた透明で2角状の胸骨があり、反射光では見にくいのですが基部までキチン化しています(簡易プレパラートで確認)。飼育では、ゴールから脱出した3齢幼虫は培養土に良く潜りますが、ときにジャンプして移動することがあります。
写真の葉縁に丸い朝露が写っていて、ゴールとは関係ありません。


寄主植物:キンギンボク
撮影年月日:2016年5月21日/北海道苫小牧市
 

2016/05/25(Wed) 21:42 No.2221
Re: キンギンボクシントメフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:キンギンボクシントメフシは、私は今までに見たことがありません。タマバエによるもので、新発見ゴールだと思います。キンギンボクシントメフシ D-0618 にしましょう。幼虫がジャンプすることから、Contarinia 属かもしれませんね。培養土に潜った幼虫がいつ羽化するのか楽しみです。

2016/05/25(Wed) 22:20 No.2223
Re: キンギンボクシントメフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

湯川先生、そうそうご教示ならびにゴール番号を賜り、ありがとうございます。
現在、百数十匹の3齢幼虫を得られているので、羽化が楽しみです。


2016/05/23(Mon) 22:01 No.2207
ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Tominaga

奈良県南部の山の登山道沿いでミヤマキケマンの果実がふくらんでいるのをみつけました。割ってみると幼虫が1匹いましたので、虫こぶではないかと思いますがどうでしょうか。「虫えい図鑑」や掲示板の過去ログを探したのですが、該当するものが見つかりませんでしたので報告させていただきます。
ミヤマキケマンの果実は写真にあるように通常はじゅず状にくびれますが、虫こぶはくびれず全体に太くなっています。虫こぶは一つの花序に1個しかなく、見つけた株には合計3つありました。これ以外にもないか登山道沿いのほかの株を探しましたが見つけることができませんでした。
ミヤマキケマンは奈良県の山地にふつうにありますが、このような虫こぶにはこれまで気がつきませんでした。キケマンの仲間は各地にみられますので探してみてください。


寄主植物:ミヤマキケマン
撮影年月日:2016年5月22日/奈良県吉野郡東吉野村
 

2016/05/23(Mon) 22:27 No.2208
Re: ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Nabita

Tominagaさん、すっかりこの掲示板の常連になってくださり、誠に心強く感じます。
写真の大きなゴールに幼虫1匹とは、タマバエではなさそうな気がします。咽頭骨片は認められるでしょうか。ムラサキケマンの果実ではハナバエのゴールが知られており、東京都区内などでも見つかっていますが、2年前に諏訪先生に伺った際には、まだゴールから成虫を羽化させられていないとのことでした。ムラサキケマンのものとは種類が違う可能性もありますね。諏訪先生の退官記念誌に、ムラサキケマンの件について少し書かれています。


2016/05/23(Mon) 22:30 No.2209
Re: ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Tominaga

ミヤマキケマンの果実の虫こぶの中にいた幼虫です。写真の幼虫はすでに死んで変色していますが、生きているときは白かったです。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/24(Tue) 20:50 No.2210
Re: ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Nabita

Tominagaさん、幼虫の写真もお見せくださりありがとうございます。
はっきりしませんが、やはり有弁翅類の幼虫のように思われます。有弁翅類で生きた植物を食べるのは、やはりハナバエが筆頭なので、ハナバエ科によるゴールなのではないかと考えられます。


2016/05/25(Wed) 00:47 No.2214
Re: ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Tominaga

Nabita様、ご教示ありがとうございます。調べてみるとハナバエ科は種類が多いのですね。諏訪先生の退官記念誌を見られないのが残念です。古いですが1999年のインセクタリウムに書かれている「ハナバエのくらし」は見ることができました。
ところで、採取した虫こぶ2個のうち割らなかったものから幼虫が穴をあけて脱出してきました。体長は5mmくらいでハエのウジの形をしていました。「ハナバエのくらし」には潜葉性の種類についてですが地表の落葉層か浅い土中で蛹化すると書いてありましたので、小さい容器に土を入れ表面をコケで覆い、そこに幼虫を放しました。どうなるか楽しみです。


2016/06/04(Sat) 21:09 No.2239
Re: ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Tominaga

その後、ムラサキケマンの虫こぶについて調べていたところ、キケマン属等の研究で博士号を取得された福岡教育大学の福原達人准教授が「ムラサキケマンの果実に寄生し、果実を異常肥大させて裂開しないようにしてから種子を食害する(おそらくハチ類の)幼虫がしばしば見られ、これも種特異的な食害者である可能性がある。」(福原1998)と書いているものを見つけました。これはnabita様のお話にあった、ムラサキケマンのゴールのことだと思います。
さらに福原准教授のホームページで、植物形態学のテキストのなかにムラサキケマンの果実に寄生する幼虫と蛹の写真がありました。これを見る限りではハエ類のようですが、私がミヤマキケマンで見た幼虫と違うかどうかはよくわかりません。
ミヤマキケマンから得た幼虫はその後どうなっているのか不明ですが、もしうまく羽化したら報告させていただきます。


2016/05/23(Mon) 18:57 No.2205
ウツギ 投稿者:akaitori

ウツギで見ました。
虫えいでしょうか?


寄主植物:ウツギ
撮影年月日:2016年5月22日/東京都
 

2016/05/24(Tue) 22:39 No.2211
Re: ウツギ 投稿者:湯川淳一

akaitori 様:沢山の種類の虫えいがありますので、ウツギの名前が分かりましたら教えて頂けますれば有難いです。写真では分かりにくいのですが、どの部分が膨れていますか? よろしくお願い致します。

2016/05/25(Wed) 07:23 No.2216
Re: ウツギ 投稿者:akaitori

植物は、ただのウツギで、花芽のように思います。
虫えい?は、二つあったので、もう一つの写真を貼ってみます。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/25(Wed) 21:54 No.2222
Re: ウツギ 投稿者:湯川淳一

akaitori 様:ウツギですと、ウツギツボミトジフシ C-2925 が静岡県から知られています。形成者はタマバエで、ハリオタマバエの一種 Asphondylia sp. です。間も無くあ、ゴールから、直接、羽化してくると思いますので、ぜひ、成虫を捕獲して下さるようにお願い申し上げます。あまり沢山のゴールを見ない、珍しいものです。

2016/05/26(Thu) 18:37 No.2224
Re: ウツギ 投稿者:akaitori

湯川淳一様、ウツギツボミトジフシを教えていただき、ありがとうございました。

2016/05/21(Sat) 21:59 No.2199
ブナの葉のゴール 投稿者:Nabita

ブナの葉には多種・多様なタマバエのゴールが形成されることが知られていますが、自分では判断できないものがありました。
いわゆるハツノフシの系統なのですが、先端は丸く、支葉脈上の葉縁にあり、北国の5月中旬というのに、既に完成して褐色になっているゴールもありました。同じ株上で、写真の他の葉にも見られましたが、形成状況は全て同じです。完成時期が早いなど、ブナハナガツノフシに最も似ているようですが、ゴールはやや斜めになっているものもあるものの、基本的には立っているとみなされるもので、葉縁の葉脈上という形成位置も気になります。


寄主植物:ブナ
撮影年月日:2016年5月15日/青森県十和田市(旧十和田湖町)
 

2016/05/21(Sat) 22:03 No.2200
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:Nabita

ゴール内部には白色のタマバエ幼虫がいて、やはり既に3齢になっていると考えられる大きさでした。
なお、当日は同じ旧十和田湖町内で、ブナのゴールは、ブナハアカゲタマフシ、ブナハミャクコブフシ、ブナハマゲタマフシが見られました。アカゲタマフシとハミャクコブフシは初めて見つけられました。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/22(Sun) 13:40 No.2201
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:湯川淳一

Narita 様:ブナのゴールの専門家に連絡します。正確な同定をお願いしましょう。

2016/05/22(Sun) 20:58 No.2202
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、ブナゴールの専門家へ、判定のご仲介をしてくださるとのこと、大変にありがたいです。

本日の調査でも、ブナ以外で既に脱出済みのゴールが見られるなどして、北国でも生長・脱出の早いゴールが、意外にあるのではないかと感じました。それらも順次、掲示板に投稿させていただきたいと考えています。


2016/05/23(Mon) 00:46 No.2203
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:佐藤信輔

Nabita様

初めまして。茨城県農業総合センター園芸研究所の佐藤信輔と申します。大学院時代に湯川先生の指導の下、ブナを寄主とするタマバエの研究に従事しておりました。
件のゴールについてですが、写真で見る限りブナハフトツノフシというゴール(虫えい図鑑のC-181のゴール)だと思います。このゴールを形成するタマバエの種名は未同定です。写真ですのでゴールのサイズはわかりませんが、コメントNo.2200の写真では2令または3令幼虫(体長2.5-3mm位でしょうか?大まかな幼虫の体長をご存知でしたらご連絡いただけないでしょうか。)の2.5倍ほどの長さのゴールですから、8mm位の長さのゴールであると思われます。これまでの記録ですと、このような長さの春に見られるブナのゴールはブナハフトツノフシしかありません。
写真のゴールは赤褐色のものと緑色のものとがありますが、このゴールは5月の下旬までブナの葉上で確認でき、5月の末には褐変したゴールが葉から脱落し地上へ落下します。ですので、写真の緑色のゴールはこれから5月末にかけて赤褐色へと変色していくでしょう。
私はこれまでに主に九州地方でブナを寄主とするタマバエを研究していたため本州でこのゴールを採集したことはあまりありませんが、本州での採集記録を見ますと、2000年5月22日に山形県田麦俣で3令幼虫、2001年5月29日に石川県尾口村トガ谷でブナ葉から離脱したゴールから3令幼虫が採集されております。山形県でも採集されておりますので、青森県で分布していても不思議ではないと思っております。
ともあれ、このゴールを始めとするブナハアカゲタマフシやブナハマゲタマフシといった春にはゴールおよび幼虫が成熟し、5月いっぱいでゴールが葉から脱落するタイプのゴールは葉上で目にする期間も限られていることから、採集記録も限られております。地上への落下後の生態についても地上に落ちたゴールを多数採集する必要があるため不明な点が多いです。そのため、ブナハフトツノフシやブナハマゲタマフシからは成虫の羽化を確認できておりませんが、ブナハアカゲタマフシからは9月上旬に成虫の羽化を確認できておりますので、おそらくブナハフトツノフシやブナハマゲタマフシからも晩夏から初秋にかけて成虫が羽化するのではないかと考えております。
以上につらつらと書きましたがご不明の点がございましたら、ご連絡いただけますと幸いです。


2016/05/23(Mon) 14:30 No.2204
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:湯川淳一

佐藤信輔様:早速、ブナゴールの解説をして下さり有難うございました。今後ともよろしくお願い致します。

2016/05/23(Mon) 20:15 No.2206
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:Nabita

佐藤博士、早速のご教示、誠にありがとうございます。仲介くださった湯川先生に感謝申し上げます。
ブナハフトツノフシではないかとのこと。ゴールの長さ・太さを測らずにお尋ねしてしまい、ご面倒をおかけしました。写真の幼虫は、アルコール浸にしましたので太短く萎縮しているようでしたが、その状態で1.8mm位でしたので、No.2200の写真の生きていた時には2mmを少し超えた位でしょうか。
ゴールがあったのは、十和田・八甲田山系の中では比較的低いところですので、もう少し標高がある処でも探してみます。


2016/05/24(Tue) 23:11 No.2212
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:佐藤信輔

Nabita様
幼虫の体長につきましてご連絡ありがとうございます。体長が2mmを少し位超えていたとのこと了解いたしました。この体長からするとゴールの長さは6-7mm程でしょうか。
もう少し標高を上げて探されるとのこと、成果を楽しみにしております。もし、フトツノフシやマゲタマフシが多数確認されましたら、ご連絡いただけますと幸いです。


2016/05/25(Wed) 07:05 No.2215
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:Nabita

佐藤様、マゲタマフシはあちこちで見られますので、成熟していそうな褐変したゴールがありましたら、もぎ取っておきたいと思います。若いものは容易には脱落しないでしょうから、簡単に外れるものを集められれば、成虫を羽化させられるかもしれませんね。フトツノフシは今年初めて見たものなので、他の地域にあるかわかりませんが、こちらも注意してみます。

2016/05/20(Fri) 00:52 No.2192
クサナギオゴケの虫えい 投稿者:hal-co

千葉県より,報告します。
クサナギオゴケ "Vincetoxicum katoi" の芽の虫えい(その1)です。

初めて確認したのは,2006年5月でした。
クサナギオゴケがかなりの数で群生する林の中で,3割程度(直感的に)の個体で,芽にゴールができていました。
クサナギオゴケは枝分かれしないので,頂芽にゴールができるとそれ以降芽が伸びる気配がありませんでした。
今年確認したところ,芽にゴールができつつ,つぼみを出しているケースがいくつか見られました。
(画像に見られる細長い葉はホウチャクソウで,ホウチャクソウにクサナギオゴケのツルが絡まっている状態です)


寄主植物:クサナギオゴケ
撮影年月日:2016年5月19日/千葉県四街道市
 

2016/05/20(Fri) 00:54 No.2193
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:hal-co

クサナギオゴケ "Vincetoxicum katoi" の芽の虫えい(その1),の拡大画像です。

寄主植物:クサナギオゴケ
撮影年月日:2016年5月19日/千葉県四街道市


2016/05/20(Fri) 00:55 No.2194
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:hal-co

クサナギオゴケ "Vincetoxicum katoi" の芽の虫えい(その2)です。

寄主植物:クサナギオゴケ
撮影年月日:2016年5月19日/千葉県四街道市


2016/05/20(Fri) 11:51 No.2195
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:湯川淳一

hal-co 様:クサナギオゴケのゴールのご投稿、誠に有難うございました。このゴールは、恐らく、カモメヅルタマバエ(仮称)(属は未同定)によって形成されたものと思われます。これまで、ガガイモ科カモメヅル属 Cynanchum (= Vincetoxicum) では、トキワカモメヅル、コバノカモメヅル、シロバナカモメヅル、トキワカモメヅル、イケマなどから、メフクレフシと言うゴールが各地で発見されています。DNA 解析で確認する必要がありますが、タマバエの形態的な類似性から、恐らく、これらのゴールは同一種のタマバエによって形成されたものと考えています。クサナギオゴケのゴールも同様だと思いますので、今回のご報告は、このタマバエの新寄主発見ということになります。新しいゴールには、ゴール和名と番号を付していますので、クサナギオゴケメフクレフシ D-0340f と言う名前と番号を付けておきます。

もし、可能でしたら、DNA 解析用に幼虫標本を99%エタノールに保存しておいて頂けないでしょうか。このタマバエは、ゴールから、直接、成虫が羽化しますので、もし、成虫標本(生きたまま75%エタノールに入れて保存)やゴールに残されている羽化殻も採集できましたら、確保しておいて頂けますと大変ありがたいと存じます。

ゴール形成個体率は30%ほどということと、頂芽の先に芽が伸びる個体は、多くないことなど、貴重な観察結果も大変興味深いです。実は、このタマバエは、多化性の可能性がありますが、何世代あるのか詳しい調査はなされていません。多化性のタマバエにとって、自分の寄主植物の頂芽にゴールを形成し、次世代のための産卵場所を少なくするという生活様式は、あまり、有利だとは思われません。この植物の頂芽や側芽が、この先、どれくらい生産されるのか、30%と言うゴール形成率が、通常レベルなのか、例外的な高密度なのか、このタマバエの個体群動態の様相と、密度制御機構を探る上で、とても興味があります。生態学の良い研究材料だと思いました。どなたかのチャレンジに期待します。


2016/05/20(Fri) 16:13 No.2196
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:hal-co

湯川淳一 先生

コメントとご教示をくださり,ありがとうございます。

幼虫標本,成虫標本を作製する自信がありませんが,友人らと協力をしてなんらかの方策を練ります。
無水エタノールと消毒用エタノール,そして標本容器は準備できますが,私にはゴールをうまく切り開く技術が足りないように思います。

それに,クサナギオゴケの個体数カウントも重要だと思いました。

添付した画像は,頂芽がゴールになってそのまま成長しそうに無い個体です(今年は多くなかった)。


寄主植物:クサナギオゴケ
撮影年月日:2016年5月19日/千葉県四街道市


2016/05/20(Fri) 22:49 No.2197
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:湯川淳一

hal-co 様:このゴールなら、柔らかいですので、安全カミソリで簡単に切り開くことができます。もし、困難な時は、頂芽のゴール部分だけエタノール75%に入れて下さい。私の方で解剖し、幼虫をゲットします。
成虫は、ゴールにビニル袋をかぶせて、置いておきますと、羽化しますので、袋の中に静止した時に、筆にエタノールを染み込ませて、くっつけると、簡単に採集できます。それをそのままエタノールの瓶に入れて下さい。ビニル袋内の湿度が高くなりますと、成虫が水滴にくっつく場合もありますが、構わず、筆で採集してください。蛹の抜け殻もゴールの上で見つかると思いますので、筆にくっつけて、エタノールに入れて下さい。
エタノールの濃度は、あまり、厳密にお考えいただかなくても結構です。
私のメールアドレスと送付宛先は、掲示板の管理人の南さんにお尋ねください。標本は、受取人払いでお送り頂けますればありがたいと存じます。よろしくお願い申し上げます。


2016/05/21(Sat) 13:41 No.2198
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:hal-co

湯川先生:標本採取方法を教えてくださり,ありがとうございます。
虫好きの友人も協力してくれるので,なんとかうまくやり遂げようと思います。
後ほど,掲示板管理人の南さんへ連絡します。


2016/05/16(Mon) 15:49 No.2185
ヒメシャラの葉の虫えい 投稿者:小川

初めて投稿させて戴きます。
植物・昆虫・野鳥などの自然観察を通して虫えいに出会い、「むしこぶは ひみつのかくれが?」を拝読して虫えいに興味を深め、「日本原色虫えい図鑑」や「虫こぶハンドブック」などで勉強を始めたばかりの「箱根パークボランティア」1年生の小川と申します。

早朝の箱根での自然観察の最中、前日(5月11日)の暴風雨で落ちたヒメシャラの枝の葉に虫えいを見つけ、おおもとの樹木を探すと、いくつかの葉にも同様の「虫えい」がついているヒメシャラの木を確認することができました。可哀想と思いながらも拾った葉に形成されている「虫えい」を切断して観察すると、中から2匹の白い幼虫が顔をだしてきました。「日本原色虫えい図鑑」で「ツバキ科」を検索しましたが「ヒメシャラ」は記載されておらず、その後、インターネットでも検索しましたが該当する「虫えい」の名称を探し出すことができませんでした。本日、偶然にもインターネットで本掲示板へたどり着くことができましたので、素人ながら掲示板に初挑戦を致しました。
虫えいの写真は次の4構成で、その内容は以下の通りです。
注、写真は1枚しか添付できないようなので4分割にしております。
  不鮮明であれば再度、送付いたします。
写真1(左上):ヒメシャラの葉表から見た虫えい
写真2(右上):その葉の裏側から見た虫えい
写真3(左下):虫えい切断面とそこに顔をだした白い2匹の幼虫
写真4(右下):切断した虫えいから落下した白い2匹の幼虫、体長は2o程度
大変に恐縮ですが、この虫えいの名称及び形成者と思われる白い幼虫の正体をご教示お願い致します。宜しくお願い申し上げます。


寄主植物:ヒメシャラ
撮影年月日:2016年年05月12日/神奈川県箱根町
 

2016/05/16(Mon) 17:14 No.2186
Re: ヒメシャラの葉の虫えい 投稿者:南 常雄

小川様、はじめまして。
珍しいゴールの写真ならびに情報をおよせいただき、ありがとうございます。
そうそう、湯川先生に連絡をしましたので、よろしくお願いします。


2016/05/16(Mon) 19:26 No.2188
Re: ヒメシャラの葉の虫えい 投稿者:湯川淳一

小川様:ヒメシャラの虫えいのご投稿、誠に有難うございました。また、拙著をご利用頂き感謝申し上げます。おっしゃるように、虫えい図鑑には、ヒメシャラの虫えいは含まれておりませんでした。その後、各地で発見のご報告を頂き、現在では、ヒメシャラメウロコフシ(箱根)と、ヒメシャラハグキコブフシ(屋久島)、ヒメシャラハミャクコブフシ(宮崎県)の3種類の虫えいが、タマバエ類によって形成されることが知られています。

ご投稿の写真は、ヒメシャラハミャクコブフシだと思われます。幼虫は3齢幼虫(終齢幼虫)のように見受けられます。この虫えいが宮崎県以外から発見されて、新しい分布情報が加わりました。先日、宮崎県の N 先生に送って頂いたヒメシャラハミャクコブフシを50個ほど解剖しましたところ、2/3は、幼虫が脱出済みの空の虫えいでした。残りの虫えいには、2齢幼虫か3齢幼虫が入っていました。2齢幼虫と3齢幼虫の区別は、通常、胸骨の有無で行います。虫えい図鑑の399ー400ページに胸骨の説明がありますので、ご覧ください。

九州のヒメシャラハミャクコブフシでは、この時期には、3齢幼虫が脱出してしまうのですが、箱根では、まだ、幼虫の入っている虫こぶの方が多いかも知れません。このタマバエは年1化性で、虫えいから脱出した幼虫は、地中で夏と秋、冬を過ごして、翌春、蛹化して、ヒメシャラの新葉が出る頃に羽化するものと思います。

ヒメシャラメウロコフシは、ずっと以前に、明治大学の先生が御地で発見されたもので、成虫まで彫られていますが、私の不勉強から、まだ、タマバエの同定には至っておりません。その頃は、DNA 解析もない時代でしたので、もし、現在、新鮮な標本が得られましたら、同定への道が開けるかも知れません。虫えいは、ヒメシャラの越冬芽が膨らんで、うろこ状の鱗片が周囲を取り囲んでいるような感じです。もし、来春にでも、このような虫えいが見つかりましたら、ぜひ、ご一報頂けますようにお願い申し上げます。

屋久島で見つかったヒメシャラハグキコブフシは、ヒメシャラハミャクコブフシと同じタマバエである可能性があります。葉脈に形成される虫こぶが、しばしば、葉柄にも形成されることがありますので、これらも DNA 解析による検討が必要です。

伊豆半島と伊豆諸島におけるタマバエ相の研究が、佐賀大学の徳田先生たちのグループで行われています。箱根地方の虫えいにも大変興味を持っています。今後ともよろしくお願い申し上げます。


2016/05/16(Mon) 20:53 No.2189
Re: ヒメシャラの葉の虫えい 投稿者:小川

湯川先生、南様
大変にお忙しい中、ご丁寧な解説をして戴き、有難うございました。
現在、できる限り近い時期に「虫こぶのミニ観察会」を開催できればと考え、パークボランティアの活動拠点である箱根で虫えいの観察と勉強を進めておりましたので、本当に助かりました。
先生をはじめ南さまには、引き続きご指導を戴くことがあるかと思われますが、今後とも宜しくお願い申しあげます。本当に有難うございました。
小川


2016/05/15(Sun) 20:57 No.2183
ニワトコツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

ニワトコに蕾のゴールがありました。
多くの小花が開花し、花冠を落として果実になっているものも見られる中に、まだ花冠が開いていいないものがありました。同じ花序内に複数見られたので、その場で花冠部をむしってみたところ、内部に淡黄色の幼虫がいました。
画面の右に写っているのものはピンボケですが、これもゴールです。ゴール花の子房部は正常な若い果実より、少し大きいように見えます。


寄主植物:ニワトコ
撮影年月日:2016年5月14日/五所川原市(旧市浦村)
 

2016/05/15(Sun) 21:05 No.2184
Re: ニワトコツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

採集して来たゴールを実体顕微鏡下で解剖したところ、ゴールによっては花冠が少し開いて、完全に閉じていないものにも幼虫が見られることがありました。
若い幼虫は白色で、3齢になると黄色になるようです。在虫ゴールは5個あり、うち1個には2齢と思われる幼虫が2頭いました。残りの4個は1頭ずつでした。蕾内の侵襲は少なく、花柱部が黒変しているのが目立つ程度でした。

なお同日その後に訪れた、つがる市(旧木造町)と、15日では青森市でもゴールらしきがありましたが、それらは未解剖です。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/17(Tue) 11:30 No.2190
Re: ニワトコツボミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

Narita 様:ニワトコに蕾のゴールがありましたか! 私は初めて見るものです。番号は D-0671 にしましょう。これまで、ニワトコやエゾニワトコでは、ニワトコメフクレフシやニワトコエダツトフシ、エゾニワトコエダツトフシ、エゾニワトコハマキフクレフシが知られていましたが、蕾のゴールは初めてだと思います。

同じレンプクソウ科には、南九州でハクサンボクツボミトジフクレフシとハクサンボクミフクレフシが知られていますが、ハクサンボクは、南九州の常緑樹ですし、地理的にも離れていますので、形成者のタマバエは、同じものかどうか、見当がつきません。


2016/05/17(Tue) 21:24 No.2191
Re: ニワトコツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

湯川先生、コメント・ご教示、ならびに早速のゴール番号の付与、誠にありがとうございます。
一昨年にメフクレフシが見つかった際には、ニワトコのタマバエゴールは知られていなかったと教えていただきましたが、越冬芽、枝、南さんによる葉、蕾(花)と各器官にゴールが出来ることがわかり、大変興味深いことです。
湯川先生が、いみじくもハクサンボクの例をお示しくださったように、ガマズミ属に見られるような、ハフクレフシなどもあるかもしれませんので、今後も観察する必要がありそうです。


2016/05/12(Thu) 13:40 No.2180
コナラハベリナガオレフシ 新発見ゴール 投稿者:湯川淳一

宮崎県の N 先生がコナラで新しいタマバエゴールを発見されました。ご本人のご了解を得て、掲示板にアップ致します。このゴールは、コナラハベリナガオレフシ(新称)C-0494 にしようと思います。これと同じ種類のゴールが、すでに、福岡の KW さんによって、韓国でも発見されています。

コナラの葉縁を表側に巻くゴールとしては、これまで、コナラハベリオレフシ C-0493a が各地で発見されており、すでに、KW さんらによって、ナラハベリオレタマバエ(改称)(=ナラヌカタマバエ)Macrodiplosis selenis が形成者として、新種記載されています。このタマバエは、ミズナラやカシワにもハオレフシを形成します。この論文 PDF をご希望の方は、南さんにお知らせ下さい。南さんが共著者として PDF をお持ちですので、送っていただけることと思います。<南さん> よろしくお願い申し上げます。

今回のゴールは、既知のコナラハベリオレフシに似ていますが、それより長く、形もきれいな三日月形にはなりません。また、ゴール内には、1匹ではなくて、複数の幼虫が入っていることが多く見られます。さらに、 KW さん の DNA 解析の結果では、Macrodiplosis selenis とは、明らかに異なる塩基配列を示しているようです。もちろん、Macrodiplosis 属のグループには含まれています。

ちなみに、葉縁を葉裏側に巻くゴールには、次ようなものが知られています。

コナラハベリウラマキフシ C-0498a 形成者:Contarinia ?
ミズナラハベリウラマキフシ C-0498b 形成者:Contarinia ?

ミズナラハベリウラオレフシ C-1890a 形成者:Macrodiplosis sp.1
カシワハベリウラオレフシ C-1890b 形成者:Macrodiplosis sp.2?

なお、葉に形成されるタマバエのゴールとして、葉縁を巻くものの他に、下記のようなゴールがあります。

葉脈に沿って内側に折れるコナラハトジフクレフシや、アラカシハオレフシ、アカガシハオレフシ
葉が膨れるコナラやカシワ、クヌギ、ミズナラなどのハフクレフシ
葉裏に形成されるカシワハウラタマフシやカシワハウラヒラタマルフシ

今は、まさに新緑の季節です。Quercus のゴール捜しには絶好の時期で、今なら、幼虫が脱出せずに、ゴール内にいるかも知れません。各地の分布情報を掲示板にアップして頂けますれば幸いです。まだ、新しい種類のゴールも見つかるかも知れません。



寄主植物:コナラ
撮影年月日:2016年5月5日/宮崎県小林市
 

2016/05/16(Mon) 17:25 No.2187
Re: コナラハベリナガオレフシ 新発見ゴール 投稿者:南 常雄

湯川先生、コナラハベリナガオレフシのご紹介を、ありがとうございます。
現在も、関連のゴール観察を定期的に続けていますので、ハベリマキフシとともに、コナラハベリナガオレフシに気をつけて観察します。


2016/05/10(Tue) 23:48 No.2176
これは虫こぶでしょうか? 投稿者:Tominaga

マツブサの虫こぶの件でお世話になったTominagaです。数年来気になっている虫こぶ?があります。それはノミノフスマの芽の部分にできるもので、対生する葉が合わさって袋状になるものです。これを割ってみると虫の幼虫がいました。この虫こぶは写真を撮った広島県のほか、滋賀県新旭町、奈良県奈良公園・信貴山などでみられました。この虫こぶがよくできているノミノフスマの特徴は、平地の日当たりのよい水田や草地にあるしっかりしたものではなく、里山や山地の日陰等に生育する小型でやや弱々しい感じのものでした。これは虫こぶと考えてよいものでしょうか?

寄主植物:ノミノフスマ
撮影年月日:2003年7月29日/広島県
 

2016/05/11(Wed) 06:42 No.2177
Re: これは虫こぶでしょうか? 投稿者:南 常雄

Tominaga様、ご投稿ありがとうございます。
ノミノフスマメフクレフシ、ナンバンハコベハツヅリ、シュッコンカスミソウハナフクレフシが記録されています。他に昨年、北海道で私はミミナグサメフクレフシ(仮称)を発見していますが、詳細は今年の観察を経て発表したいと思っています。
タマバエによって形成されるナデシコ科のゴールは、現在この4種では無いかと思いますが、湯川先生に連絡をいたします。
ノミノフスマメフクレフシは、よしゆきさんが2014年に発見され、2014/11/18(Tue) 20:13 No.1065 でご投稿いただいていますが、このタイプのゴールの画層は、他で見ることができないかも知れませんのでご参照ください。またミミナグサメフクレフシ(仮称)の写真を添付します。


寄主植物:ミミナグサ
撮影年月日:2015年11月1日/北海道旭川市


2016/05/11(Wed) 19:13 No.2178
Re: これは虫こぶでしょうか? 投稿者:湯川淳一

Tomonaga 様;ご投稿、有難うございました。写真の虫こぶは、南さんの仰しゃるとおり、タマバエの一種が形成した虫こぶ、ノミノフスマメフクレフシです。この虫こぶは、これまで、島根県で発見されていますが、今回、広島県や滋賀県、奈良県で発見されたことは、大変貴重な分布情報となります。虫こぶが形成される寄主植物の生育環境につきましても、ご報告いただき誠に有難うございました。虫こぶを捜す上で、大変参考になります。タマバエの中には、日陰を好む種と、日なたを気にしない種があります。これまでの経験では、前者は昼行性のタマバエで、後者は夜行性のタマバエであることが多いです(もちろん、例外もあります)。タマバエの成虫は、通常、口器が退化しており餌を取りません。成虫の寿命も、通常、1ー2日と短いです。成虫期に直射日光にさらされますと、短時間で乾燥して死亡してしまいます。恐らく、ノミノフスマメフクレフシを形成するタマバエも昼行性である可能性が高いと考えられます。今後の成虫期の観察結果が楽しみです。
 南さんが書いておられますように、ナデシコ科では、この他に、ナンバンハコベハツヅリ(山梨県)、シュッコンカスミソウハナフクレフシ(福島県)、ミミナグサメフクレフシ(仮称)(北海道)と名付けられている虫こぶが発見されています。シュッコンカスミソウハナフクレフシは、カスミソウハナタマバエ Asphondylia sp.によるものであることが報告されていますが、その他の虫こぶの形成者は、成虫が得られていませんので、まだ、属も判明していません。
 今後とも,虫こぶ情報をよろしくお願い申し上げます。


2016/05/11(Wed) 22:20 No.2179
Re: これは虫こぶでしょうか? 投稿者:南 常雄

湯川先生、大変お忙しい中、早々にコメントならびにご教示をたまわり、ありがとうございます。
みなさんのナデシコ科のメフクレフシ、ハナフクレフシを観察されている時期や、被形成部位の未展開の双葉が通年、寄主の茎頂または節にあることを考慮すると、多化性の可能性についても注意して観察したいと思っています。


2016/05/12(Thu) 23:05 No.2181
Re: これは虫こぶでしょうか? 投稿者:Tominaga

南 様、湯川先生、ご教示いただきありがとうございます。過去の投稿をきちんと確認しなかったため、気がつかず失礼しました。
よしゆき様の画像にあるノミノフスマメフクレフシのタイプは、まだ見たことがありません。仕事がら山地樹林内の植物を見ていることが多いので、弱々しいノミノフスマしか目につかないのかもしれません。添付の写真はそんなノミノフスマにできたノミノフスマメフクレフシです。なお、奈良公園ではシカの影響があるため小型のノミノフスマばかりになっているようです。
茎の先に虫こぶができてしまうと、ノミノフスマは花をつけられなくなりますので種子ができず、タマバエにとっては食餌植物が少なくなる危険があるように思います。ただノミノフスマはどこにでもある雑草ですので困らないのでしょう。それとタマバエはどうやってノミノフスマを見つけ出すのか気になります。
これで長年の疑問が解決しました。ありがとうございました。



寄主植物:ノミノフスマ
撮影年月日:2003年7月29日/滋賀県新旭町


2016/05/12(Thu) 23:14 No.2182
Re: これは虫こぶでしょうか? 投稿者:Tominaga

たびたびすみません。
広島県で撮影した写真の日付が間違っておりました。正しい撮影年月日は2006年10月10日です。
たいへん申し訳ありませんでした。


2016/05/08(Sun) 06:41 No.2171
ヤマコウバシハマキフシ 投稿者:ハンマー

ヤマコウバシハフクレフシを観察していて、ハマキフシもたくさんあることに気付いたので報告しておきます。内部にはタマバエの3齢幼虫が、多い場合は10匹程度入っていました。大きなゴールでも1、2匹の幼虫しかみられない場合がありましたので、すでに幼虫の脱出が始まっているのかも知れません。幼虫は淡いサーモンピンクで、ジャンプするようです。写真を撮っている内に数匹が行方不明になってしまいました。

寄主植物:ヤマコウバシ
撮影年月日:2016年5月7日/兵庫県篠山市
 

2016/05/08(Sun) 10:53 No.2172
Re: ヤマコウバシハマキフシ 投稿者:湯川淳一

ハンマー様:ヤマコウバシハマキフシのご投稿を有難うございました。進士織平先生が「虫えいと虫えい昆虫」 (1944) に、東京都府中で見つけられたゴールの写真を掲載され、幼虫がジャンプすると記述されています。福岡では、50年ほど前に、宮武さん(キジラミの専門家で、この掲示板にもコメントを頂いています)が犬鳴山で見つけて下さったゴールを頂きましたが、その時は幼虫が脱出済みでした。虫えい図鑑にはリストだけアップしておいたものです。幼虫がジャンプすることから、このタマバエは Contarinia 属の可能性もありますが、クスノキ科の植物に Contarinia がいるとすれば、珍しいことだと思います。幼虫の形態で分かるかもしれませんので、幼虫を拝見できますのを楽しみにしております。

2016/05/10(Tue) 06:32 No.2174
Re: ヤマコウバシハマキフシ 投稿者:ハンマー

湯川先生、興味深いエピソードを聞かせていいただき、ありがとうございます。採集した幼虫はお送りします。

2016/05/05(Thu) 00:20 No.2166
ヤマコウバシの虫えい 投稿者:hal-co

初めて投稿します。
千葉県の里山の樹木を中心に観察しているなかで,虫えいに出会いますので,こちらの掲示板をいつも拝見しています。

2015年8月に初めてヤマコウバシの虫えいを見つけました。
この地域でヤマコウバシの個体数は多いのですが,虫えいがあるのはこの個体のある水田地帯だけです。

ヤマコウバシハフクレフシかと思いますが,千葉県にもある報告いたします。


寄主植物:ヤマコウバシ
撮影年月日:2015年8月16日/千葉県千葉市
 

2016/05/05(Thu) 00:24 No.2167
Re: ヤマコウバシの虫えい 投稿者:hal-co

続けて,今年・2016年5月の同じ個体の虫えいです。
同地域で,この個体以外にも虫えいのあるヤマコウバシがたくさんありました。


寄主植物:ヤマコウバシ
撮影年月日:2016年5月1日/千葉県千葉市


2016/05/05(Thu) 14:37 No.2168
Re: ヤマコウバシの虫えい 投稿者:湯川淳一

hal-co 様:千葉県からヤマコウバシハフクレフシ のご投稿、誠に有難うございました。千葉県では、薄葉先生が清澄山で沢山の虫えいを発見なさいましたが、ヤマコウバシハフクレフシは記録されていなかったようですので、今回は初めてのご報告です。これまで、ハンマー様が兵庫県で発見されただけでしたが、各地に分布しているようですね。このタマバエの生活史が大変興味深く、楽しみにしているところです。今後とも、ご投稿のほど、よろしくお願い申し上げます。

2016/05/07(Sat) 02:07 No.2169
Re: ヤマコウバシの虫えい 投稿者:hal-co

湯川淳一さま,コメントくださりありがとうございます。
虫えいを割って見る技量も勇気も無いので,外側を観察するだけなのですが,虫えいを興味深く見ております。
ハンマーさまの投稿を拝見し,同じ虫えいだとわかってうれしく思い,千葉県からの報告をした次第です。
(他に,クサナギオゴケとツルフジバカマの虫えいを観察しておりますので,また後日画像をアップします。)

添付の画像は,ヤマコウバシの展葉のようすです。芽麟と花(雌花)の間に,少し茶色がかった苞のような部分があります。ハンマーさまの観察された虫えいは,この苞(?)にできたものかと思ったのですが,展葉しきった今はこの苞(?)は脱落していて無いようです。来春以降,この部分にも注意を向けようと思っています。


寄主植物:
撮影年月日:2006年4月10日/千葉県千葉市


2016/05/07(Sat) 23:40 No.2170
Re: ヤマコウバシの虫えい 投稿者:ハンマー

hal-co 様
あれは苞と呼ばれる構造なのですね。ご教示ありがとうございます。
私の観察では、正常な苞は早期に脱落するのに対して、ゴールが形成されたものは脱落しないようです。


2016/05/10(Tue) 13:28 No.2175
Re: ヤマコウバシの虫えい 投稿者:hal-co

ハンマーさま,コメントくださりありがとうございます。

「苞」としてよいのか自信がありませんが,ほとんどの新梢で脱落しています。脱落していないこともわずかにあります。
ゴール形成された場合は落ちないことを,ハンマーさまの前の投稿を読んで知り,近所のヤマコウバシにも苞のゴールが無いか,と,探してみました。10個体ほどのゴール付きヤマコウバシを見たところ,苞のゴールはありませんでした。今後も注意して観察します。


2016/04/26(Tue) 06:53 No.2148
ヤマコウバシハフクレフシ、春世代? 投稿者:ハンマー

 連続投稿、失礼します。
 2014年の7月12日(No. 599)及び8月24日(No. 790)に、ヤマコウバシハフクレフシを投稿し、湯川先生には幼虫、蛹、成虫の標本をお送りし、いろいろとご教示いただきました。その際は、7月初旬には幼虫は若齢で、8月下旬に幼虫は成熟、蛹化し、ゴールから直接羽化するのを観察し、年1化と思い込んでいましたが、4月24日にヤマコウバシフクレフシと思われるゴールが見つかりました。同じであることが確認されれば、春と夏の少なくとも2世代があることになりそうです。
 ゴールは普通の葉に形成されていることもありましたが、写真のように葉というよりは越冬芽の芽鱗のようなものに形成されていることが多く、前年秋に越冬芽に産卵されたのかという気もします。
 ゴール2個を持ち帰り、解剖したところ、1個は写真のように幼虫室内に白い菌糸が充満しており、幼虫は2齢のように見えました。もう1個は初齢でした。


寄主植物:ヤマコウバシ
撮影年月日:2016年4月24日/兵庫県篠山市
 

2016/04/26(Tue) 12:39 No.2149
Re: ヤマコウバシハフクレフシ、春世代? 投稿者:ハンマー

勘違いしていました。
年1化ではなく、羽化した成虫がヤマコウバシ以外の植物に産卵(寄主交代)するかもしれないと考えていたのでした。


2016/04/29(Fri) 21:32 No.2150
Re: ヤマコウバシハフクレフシ、春世代? 投稿者:湯川淳一

ハンマー様:ヤマコウバシハフクレフシのタマバエの情報をご投稿だ去り、誠に有難うございました。反応が遅くなり、申し訳ございません。ヤマコウバシ以外の寄主植物で越冬していると予想していたのですが、ゴールが越冬芽の芽鱗のようなものに形成されていることが多いとのこと、大変興味深い発見です。これから羽化するのでしたら、まさに、越冬世代の羽化になりますね。同一寄主植物の異なる器官を利用して、年2世代を繰り返している例は、ヨーロッパのハリエニシダタマバエ Asphondylia sarothamni で知られています。夏世代は莢を、冬世代は芽を利用してゴールを形成しています。同じ、Asphondyliini 族のタマバエですから、ヤマコウバシのタマバエも、その可能性が高いですね。今後の推移を楽しみにしております。

2016/05/02(Mon) 17:18 No.2155
Re: ヤマコウバシハフクレフシ、春世代? 投稿者:ハンマー

湯川先生 コメントありがとうございます。そのつもりで見て歩くと、相当な数のゴールが簡単にみつかりました。幼虫が成熟するのを待って採集し、成虫を得たいと思います。
 


2016/04/26(Tue) 06:00 No.2147
タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:ハンマー

4月3日(No. 2125) で投稿した、タマバエが産卵していたエゴノキを観察してきました。
この木には写真のような4種類のゴールがみられましたが、産卵の位置と数からみて、産卵を観察したタマバエが形成したゴールは写真左上のハイボフシだろうと思います。もう少し継続的に観察してみます。

なお、写真の右上はハヒラタマルフシ、左下はハウラケタマフシと思いますが、右下の葉表に形成された赤い球状のゴールは何でしょうか?


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2016年4月24日/兵庫県三田市
 

2016/04/29(Fri) 21:43 No.2151
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:湯川淳一

ハンマー様:新芽に産卵中のメスの写真をご投稿頂いたお陰で、エゴノキの春葉には、ハイボフシやハヒラタマルフシ、ハウラケタマフシ、ハツボフシなど、色々なタマバエのゴールが形成されることが分かってきました。これから、夏葉には、どのようなゴールが形成されるのか、楽しみです。
葉表に形成された赤い球状のゴールにつきましては、佐賀大学の徳田先生に、ご意見を伺いましょう。エゴノキには、我々の予想以上に、多くの種のタマバエがゴールを形成するようで、ゴールの形態による区別も難しいようです。DNA 解析を続けておられますので、やがて、全貌が明らかになることでしょう。


2016/05/01(Sun) 12:02 No.2154
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:徳田

ハンマー様、湯川淳一先生:写真の確認が遅くなりまして恐縮です。

エゴノキの葉に形成されるゴールにつきましては形状に変異が大きく、湯川先生がご指摘のように、これまで知られているより多くの種のタマバエが関与している可能性があります。一度きちんと整理せねばと思っておりますが、なかなか手が回っておりません。

写真左上はたしかにハイボフシのように見えます。ハヒラタマルフシとハイボフシは初期の形状はほとんど区別がつきませんが、ヒラタの方は裏側が急速に膨らんで白色になるのに対し、イボの方は5月中〜下旬も緑色のままで裏側の成長がほとんど見られません。なお、これもきちんと調べておらず恐縮ですが、「イボフシ」としているものも、関東と九州では少し印象がちがいまして、関東では秋に急速に成長してまさに「ヒラタマルフシ」のような形状になり、そこから幼虫が脱出しますが、九州ではそこまで成長せず、夏前に幼虫が脱出している可能性があります(=関東と九州のものは別種かもしれません)。関西の「イボフシ」がどうなっているか非常に興味深いです(とくに幼虫の脱出時期が夏前か、それとも9月以降かが気になります)。

左下はケタマフシのように見えますが、このゴールも形状の変異が大きく、幾分不定形でほとんど毛が生えていないものや、写真よりももっと引き締まった感じの球形で毛が密に生えているものも見られます。あるいは、一見ヒラタマルフシのように見えますが、少し毛が生えるものもあります(いわゆる「ケタマフシ」は内部に大きな空洞があるのに対し、「ヒラタマルフシ」に毛が生えたものは、内部が漿質で詰まっていますので割るとすぐに区別できます)。
 また、典型的なケタマフシは、葉の表側が少し尖っているような印象ですが、投稿頂きました右下の写真で、もし裏側に見えておりますのも「ケタマフシ」だとしますと、少し葉表側の尖り具合がゆるい気がしております(あるいは、右下の写真の裏側のものはまた別のゴールでしょうか;葉表の膨らみ具合は、福岡で見られるゴールでは「アカタマフシ」としているものによく似ておりますが、裏側には少し毛が生えているように見えますし、色も緑色のままですね)。

右下の写真の表側に形成されたものは、おそらく同じ写真の裏側に形成されているものがたまたま表に形成されたものではないかと思います。

以上、曖昧な返答も多く恐縮ですが、お知らせいたします。

なお、もし可能でしたら、5月中〜下旬頃に、ゴールの写真と対応させる形で幼虫を確保して頂けますと大変助かります。

何卒よろしくお願いいたします。


2016/05/02(Mon) 17:32 No.2156
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:ハンマー

徳田先生 詳細な解説をありがとうございます。エゴノキのゴールには、知られているより多くの種のタマバエが関与している可能性があるとのことで、大変興味深いことですね。素人の私にとってゴールを同定することが困難なのは当然のことと、安心しました。

徳田先生が疑問に思われた点について、現時点で持っている情報を提供させていただきます。

ハイボフシについては、昨年9月22日に添付した写真を撮っています。上がは表、下が葉裏です。幼虫脱出時期についてのメモはありませんでした。今年、確認して標本も採集します。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2015年9月22日/兵庫県三田市


2016/05/02(Mon) 17:38 No.2157
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:ハンマー

このスレッド最初に投稿した写真の右下の写真の葉裏に見えているのは私がハウラケタマフシと思っているものです。
また、写真のゴールとは別のゴールですが、葉表の赤いゴールの葉裏を撮った写真があったので、添付します。上が葉表、下が葉裏です。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2016年4月24日/兵庫県三田市


2016/05/02(Mon) 17:51 No.2158
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:ハンマー

葉表がヒラタマルフシ的なものについても、写真のようなものがみられています。
左右とも、上下が同じ葉の上が表、下が裏です。
左の写真の右のゴールが、『「ヒラタマルフシ」に毛が生えたもの』でしょうか?
右の写真は周囲が赤く色付いて、葉裏は少しへこむような形をしています。

これらのゴールについて、時期をみて採集し、お送りしようと思います。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2016年5月1日/兵庫県三田市


2016/05/02(Mon) 20:25 No.2159
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:徳田

ハンマー様

ハイボフシは、写真の様子ですとまだ幼虫が入っているようですので、関東と同様に9月以降に幼虫が脱出するようですね。貴重な情報をありがとうございます。

葉表にできた赤いゴールにつきましては、やはり通常は裏にできるべきものが偶然表側にできてしまったもののように思えます。

それから、ヒラタマルフシの毛が生えたものはまさに右の写真のものです。
左の写真は何でしょうね。すぐには判断がつきません。もう少し成長してみないとなんとも言えませんが、ヒラタマルフシとは別のゴールのようですね。

取り急ぎ、気がつきました点をお知らせいたします。

また、時期を見て採集頂けるそうで大変助かります。何卒よろしくお願いいたします。




2016/05/02(Mon) 20:26 No.2160
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:徳田

すみません。
先ほどの投稿で、ヒラタマルフシの部分は、左右逆に記入してしまいました。訂正いたします。


2016/05/02(Mon) 21:25 No.2161
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:Nabita

ハンマーさん、徳田先生、乱入申し訳ありません。
ヒラタマルフシに毛が生えたようなものは、青森県でハクウンボクでも見つかっております。2014年にも一度投稿しており、その時の記事は15ページ目のNo.449〜にあります。
改めて昨年撮った写真も貼っておきます。ハヒラタマルフシでは中央が窪むようですが、こちらのものは逆に突出しており、毛が生えています。


寄主植物:ハクウンボク
撮影年月日:2015年6月6日/青森県深浦町(旧岩崎村)


2016/05/02(Mon) 21:31 No.2162
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:Nabita

内部は梨の果肉のような、多汁の漿質です。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/02(Mon) 21:43 No.2163
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:Nabita

ついでなので、もう1枚。ハクウンボクハウラケタマフシも、ハンマーさんが写真を貼ってくださったエゴノキハウラケタマフシと同様に、葉表の陽向面に形成されると赤褐色に着色します。

青森ではエゴノキも海岸近くでは個体数が多いのですが、ゴールはエゴノキエダフクレフシしか見つからず、散々探しているにもかかわらず、これまで葉のゴールを見つけたことがなく、上記の2種がハクウンボクのみに見られます。


寄主植物:ハクウンボク
撮影年月日:2015年5月31日/青森県中泊町(旧小泊村)


2016/05/03(Tue) 21:42 No.2164
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:徳田

Nabita様

ハクウンボクのゴールは九州ではまず見ることができませんので、貴重な情報をご教示下さり大変ありがたいです。
このタマバエもいつかきちんと調べねばと思いながら、まったく手が付けられておりません。
エゴノキのタマバエとどのような関係になっているか非常に気になっております。

青森ではエゴノキの葉のゴールが見られないという点も興味深いですね。
以前、韓国や台湾で、エゴノキ属の葉のゴールを探したことがありますが、ほとんど見つかりませんでした。
その一方で、伊豆諸島では本州では見られないゴール(エゴノキハミドリタマフシとしました)が見つかりました。
なぜ日本のエゴノキにのみ、このように多様なタマバエ類が見られるのか、すぐには解決できませんがとても興味深く感じております。


2016/05/04(Wed) 21:21 No.2165
Re: タマバエが産卵していたエゴノキのゴール 投稿者:Nabita

徳田先生、ご教示・コメントありがとうございました。
エゴノキに多種のゴールが着くのは日本ならではとのこと、大変興味深いです。

ハクウンボクの方が利用しやすいとしても、エゴノキしかない所で全く見つからないのは、
本当に不思議です。とはいえ、探し方が下手なだけなのも十分考えられますので、今後も
注意して調査したいと思います(蕾や実のゴールも見つけられていません)。


2016/04/23(Sat) 01:08 No.2143
サワオトギリの虫こぶ 投稿者:Tominaga

湯川先生、お手数をおかけしてすみません。見つけたのはもう10年以上前になりますので、私の記憶違いだったかもしれません。確認状況は以下のとおりです。
岡山県津山市で採集したサワオトギリの地下茎の節に丸いこぶが付いていました。割ってみると、昆虫の幼虫が出てきたので虫こぶだとわかりました。この虫こぶは地下部にでき、地上部は形態が変化している様子はないのでふつうに見ていたら気が付きませんが、根元をよく見ると地表面に出ているものもみられました。虫こぶは直径3mm程度のほぼ丸い形です。
なお、『日本草本植物根系図説』(平凡社)を見ていましたら、サワオトギリ(75ページ)の線画に虫こぶが描かれており、解説には「しばしば球形の虫えいができている」とありました。描かれたサンプルは1983年に長野県で採取されたものでした。
その後気をつけていましたが、奈良近辺ではサワオトギリをみる機会がほとんどなく再確認できていません。現物がなくて申し訳ありません。




寄主植物:サワオトギリ
撮影年月日:2001年5月4日/岡山県津山市
 

2016/04/23(Sat) 22:36 No.2145
Re: サワオトギリの虫こぶ 投稿者:湯川淳一

Tomonaga 様:サワオトギリの虫こぶについて、写真を拝見させて頂き有難うございました。やはり、思い出せません。『日本草本植物根系図説』(平凡社)にこの虫こぶが描かれていると言うことは、周知の事実なのでしょうね。もし、機会がございましたら、ぜひ、再発見できますようにお祈り申し上げます。岡山県津市の近くの、勝央町でネズミサシの虫こぶを発見された方がおられます。もし、この掲示板をご覧になられましたら、ぜひ、捜して頂けますればありがたいです。

2016/04/20(Wed) 11:49 No.2142
エゴノキハヒラタマルフシ 投稿者:湯川淳一

ハンマー様:先日、ご投稿下さった「エゴノキの葉に産卵するタマバエ」No.2125 に触発され、早速、エゴノキのゴール調査に出かけました。現在、3枚の春葉が開き、一部の先端の春葉の先には、遅れて2枚ほどの小さな葉が開き始めています。しかし、まだ、春葉の基部には夏葉は開いていません。この様な状態で、春葉にはエゴノキハヒラタマルフシ D-0160 が沢山見られました。他には、エゴノキハウラケタマフシ D-0130 の初期ゴールと思われるものもありましたし、エゴノキハツボフシ D-0151 も1個だけ見つかりました。これらの観察から、エゴノキのゴールは、春葉を利用して形成されている例が多いのではないかと想像しています。ハンマー様の産卵中のタマバエの様子も納得できます。どんなゴールになるのやら、楽しみにしております。

寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2016年4月18日/福岡県久留米市
 

2016/04/23(Sat) 09:14 No.2144
Re: エゴノキハヒラタマルフシ 投稿者:ハンマー

湯川先生、
わたしも別の場所でエゴノキを観察して、いくつかゴールをみつけましたが、産卵を観察した現地には明日いける予定ですので、それもまとめて報告したいと思います。


2016/04/23(Sat) 22:38 No.2146
Re: エゴノキハヒラタマルフシ 投稿者:湯川淳一

ハンマー様:エゴノキにどんなゴールが形成されるのか、非常に楽しみです。ご報告をお待ち申し上げております。

2016/04/18(Mon) 22:01 No.2137
マツブサの虫こぶ 投稿者:Tominaga

はじめて投稿させていただきます。
昨年ですが、マツブサに虫こぶがあるのをみつけました。既存の図鑑を調べても載っていませんでしたので、インターネットで調べていたらこの掲示板にたどり着き、写真をみて「マツブサメゴカクフシ」に間違いないと思い報告させていただくことにしました。
仕事柄、植物をみる機会が多いのですが、マツブサの虫こぶは初めてみました。

じつは湯川先生にはかなり以前に、サワオトギリの地下茎にできる虫こぶについてお尋ねしたことがありました。現物もお送りしたと思いますが、その後の状況は聞いていません。掲示板の過去ログを探しましたが、サワオトギリの虫こぶに関する報告はなかったと思います(探しだせていないだけかもしれません)。ご教示いただけるとありがたいです。


寄主植物:マツブサ
撮影年月日:2015年9月10日/兵庫県豊岡市
 

2016/04/18(Mon) 22:30 No.2138
Re: マツブサの虫こぶ 投稿者:南 常雄

Tominagaさま、ご投稿ありがとうござ今す。
湯川先生に、連絡をいたしましたので、少々お時間をください。
「マツブサメゴカクフシ」の情報を湯川先生にいただき、当地にはマツブサが無いのでチョウセンゴミシで探しているのですが、現在、未発見です。


2016/04/19(Tue) 21:23 No.2139
Re: マツブサの虫こぶ 投稿者:Nabita

Tominagaさん、兵庫県からのマツブサメゴカクフシ確認のご報告ありがとうございます。私が昨年、青森県で見つけた時には、7月下旬で既に形成者は脱出済みでしたが、Tominagaさんが見つけられたのは、9月というのに新鮮な虫こぶのように見えますね。多化性の虫こぶである可能性もありますね。
先日、マツブサメゴカクフシの残骸が越冬後も残っていることがわかりました。秋にも虫こぶが作られるなら、越冬後に残骸が見られるのも、より自然なように感じます。


寄主植物:マツブサ
撮影年月日:2015年4月2日/青森県平内町


2016/04/19(Tue) 22:14 No.2140
Re: マツブサの虫こぶ 投稿者:Tominaga

南 常雄さま、Nabitaさま、コメントありがとうございます。
虫こぶは多数ついており、いくつか脱出穴らしきものも見られました。
このときは写真を撮って満足してしまい、割って中を確かめることをしませんでした。また、森林調査の途中でたまたま見つけて採取してきたものの、保存の手立てもなかったためとりあえず新聞紙に挟んでおいたら、虫こぶが縮んで形がなくなってしまいショックでした。
私の田舎は奈良県ですが、チョウセンゴミシが確認されています。ただ、私はまだ現物を見たことがなく、奈良県のレッドデータブックでも絶滅寸前種になっています。機会があれば見に行きたいと思います。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/04/19(Tue) 22:56 No.2141
Re: マツブサの虫こぶ 投稿者:湯川淳一

Tomonaga 様:マツブサの虫こぶのご投稿有難うございました。これは、ご賢察の通り、マツブサメゴカクフシ C-2472 です。これまで、青森県と宮崎県で記録されていましたので、兵庫県で見つかって、良かったです。Nabita さんが言われるように、多化性かどうかを確認するためにも、今年の羽化シーズンや、時々の幼虫の発育段階などの様子をご投稿いただけますと、大変ありがたいと存じます。
 サワオトギリの地下茎にできる虫こぶに関してですが、私の手元のすべての記録をひっくり返して探したのですが、見つかりません。私のゴールのリストにも記入されていません。私の記憶の中に、全く出てこないのです。年とともに、忘れっぽくなっているのは確かですが、掲示板にも、メールの記録にも、通常手紙のファイルにも、また、お送り頂いたという標本が保存箱にないのも、不思議です。私の失念で、ご返事を差し上げるが遅れていましたら、お詫び致します。もし、可能でしたら、恐れ入りますが、再度、ゴールの写真なり、採集情報をお知らせ頂けないでしょうか? よろしくお願い申し上げます。


2016/04/10(Sun) 22:48 No.2133
ヒメジソクキコブフシ、続報 投稿者:ハンマー

No.1849でNabitaさんが、No.1902で私が投稿したヒメジソクキコブフシですが、その時点では、幼虫が脱出してゴールが空になると、投稿しました。それに対して、湯川先生がLasioptera属 通常はゴール内で、3齢幼虫で越冬するので意外だといった投稿をされていました。それが気になっていましたが、先日、立ち枯れのヒメジソに脱出孔のないゴールをみつけて割ってみたところ、生きた幼虫が残っていました。
写真右の幼虫は干からびて死んでいましたが、左の幼虫は生きていました。同時に脱出孔のないゴール数個を得ることができましたので、飼育してみます。


寄主植物:ヒメジソ
撮影年月日:2016年3月26日/兵庫県三田市
 

2016/04/11(Mon) 12:21 No.2135
Re: ヒメジソクキコブフシ、続報 投稿者:湯川淳一

ハンマー様: ヒメジソクキコブフシの中に幼虫がいたというご投稿、誠に有難うございました。成虫を羽化させて、Lasioptera であることをご確認頂けますれば、有難いと存じます。以前、ハンマーさんからお送り頂いた標本と、Nabita さんから送って頂いた標本、それに、栃木県で採集されたシラゲヒメジソからの標本を、DNA 解析に回しているのですが、まだ、旨く解析できていません。再度、チャレンジをさせて頂きます。いずれも、Lasioptera と言う前提で、トマトウロコタマバエとの比較を試みています。今後ともよろしくお願い申し上げます。

2016/04/07(Thu) 07:31 No.2127
アキグミメフクレフシ 投稿者:Nabita

アキグミメフクレフシは、No.1632でハンマーさんが、兵庫県から報告してくださいましたが、それは茎頂の生長点が止まったゴールでした。ここで紹介するのは、本来であれば越冬芽となるはずであったと思われる腋芽のゴールで、大きいものでは長さ8mm程ありました。

寄主植物:アキグミ
撮影年月日:2015年10月17日/青森県東通村
 

2016/04/07(Thu) 07:32 No.2128
Re: アキグミメフクレフシ 投稿者:Nabita

この膨らんだ腋芽を解剖しても、中に何も虫が入っていませんでしたが、芽を構成していた芽鱗の内側や生長点の状態などから、これは冬芽のゴールで間違いなく、形成者はタマバエと考えられました。なお、別の植物個体で正常な越冬芽を確認したところ、1mm位の大きさしかありませんでした。
進士先生が「虫えいと虫えい昆虫」で示された写真は、この腋芽のゴールですが、時期が書かれていないので、腋芽と茎頂のゴールの形成者の異同は再検討の必要がありそうです。
これで、冬枯れ対策として準備していたネタは終了です。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/04/09(Sat) 20:54 No.2129
Re: アキグミメフクレフシ 投稿者:湯川淳一

Narita さん:アキグミの腋芽のゴールのご投稿を有難うございました。タマバエらしいとのこと、とても興味があります。1齢幼虫で越冬の可能性もありますので、幼虫が小さくて、見えにくい場合もあります。もう少し、時期が進んでから、ご確認頂けますとありがたいです。

2016/04/09(Sat) 21:12 No.2130
Re: アキグミメフクレフシ 投稿者:Nabita

湯川先生、コメントありがとうございました。2枚目の写真では分かり辛いですが、発見時点で中心付近の鱗片と生長点は黒くなって崩壊していたので、形成者は脱出済みであると考えました。ゴール芽は10個位採集したと思いますが、いずれも同様の状態でした。いずれにしろ、再確認したいと考えております。

2016/04/10(Sun) 22:23 No.2132
Re: アキグミメフクレフシ 投稿者:ハンマー

Nabitaさん、私は昨年投稿した写真は確かに頂芽に形成されたゴールでしたが、実際には腋芽にも同様のゴールが形成されていました。投稿した時点(7月26日)ですでに幼虫は3齢で、8月中に幼虫はゴールから脱出して、すべてのゴールは空になりました。その後、9月中旬頃から次の世代のゴールが形成され始め、11月までに、幼虫が脱出し、空になったゴールは落ちずに翌春まで残る、というのが私の観察です。
夏の世代なら、なんとか成虫を得ることができるかも知れないと思っています。


2016/04/11(Mon) 21:23 No.2136
Re: アキグミメフクレフシ 投稿者:Nabita

ハンマーさん、ご教示ありがとうございます。御地では、頂芽と腋芽に同時にゴールが見られるのですね。私が見つけたのは、20cm位の実生苗だったこともあるのか、腋芽のゴールしか見つけられませんでした。この小苗の状態であれば、雪の下になれば脱出後のゴールは脱落してしまうのではないかと思います。また、御地では2世代とのことで、夏にも注意して探してみようと思います。

2016/04/03(Sun) 23:46 No.2125
エゴノキの葉に産卵するタマバエ 投稿者:ハンマー

今シーズンの初投稿になります。
エゴノキの葉裏に産卵するタマバエをみつけました。
赤い卵が多くの葉にみられましたが、成虫の姿は少なく、産卵のピークはもう少し前だったのだろうと思います。ご存知のように、エゴノキには多種類のゴールが形成されますので、どんなゴールができるか楽しみです。


寄主植物:エゴノキ
撮影年月日:2016年4月2日/兵庫県三田市
 

2016/04/06(Wed) 13:51 No.2126
Re: エゴノキの葉に産卵するタマバエ 投稿者:湯川淳一

ハンマー様:エゴノキに産卵するメスの写真は、非常に貴重です。どの様なゴールになるのか、楽しみです。かなり集中産卵するのでしょうね。3月下旬から4月上旬にかけて、産卵のピークがある様ですね。エゴノキは3枚の葉が一斉に開葉する春葉と、その後、順次開葉する夏葉に区別できます。今回の産卵は、春葉が対象のようですね。エゴノキのゴールが、どちらの葉に形成されるかを調べることで、産卵時期の推測が可能になります。これまでの私の手元のデータには、春葉と夏葉の区別が書かれていませんので、今年からは、注意して、記録しようと思います。産卵の写真で調査のヒントを下さり、有難うございました。

ちなみに、エゴツルクビオトシブミは、春葉3枚の内の真ん中の最も大きい葉を巻き、次世代は、夏葉の中でシンクロした葉を巻きます (Tokuda et al., 2001, Entomological Science 4: 229-237).


2016/04/10(Sun) 21:47 No.2131
Re: エゴノキの葉に産卵するタマバエ 投稿者:ハンマー

湯川先生、コメントありがとうございます。
お礼が遅くなって申し訳ありません。
どんなゴールが形成されるかは、今後、継続観察します。
産卵メスは数匹採集しましたので、お送りします。

エゴツルクビオトシブミは、大発生した年もありましたが、どの葉を巻くかを注意してみたことはありませんでした。


寄主植物:
撮影年月日:2010年6月24日/兵庫県三田市


2016/03/31(Thu) 07:35 No.2121
タマブキハナフクレフシ? 投稿者:Nabita

私がタマブキで確認済みのゴールはハヒラタキイロフシだけで、2014年に本掲示板に投稿させていただきました。ゴールがある植物ということで、タマブキは必ずざっとは見ることにしています。そうしたところ、ざっと見ただけでわかる2cm以上の巨大な物体が茎頂にありました。
一目でゴールとわかりますが、表面には脱出孔らしき穴が見えます。付近の株も見ましたが、これ1個しかありません。しかしながら、これはハナフクレフシと思われますので、そうであれば幼虫の発育にばらつきがあるが通常なので、まだ残っている幼虫がいる可能性は十分あります。


寄主植物:タマブキ
撮影年月日:2015年10月4日/青森市
 

2016/03/31(Thu) 07:35 No.2122
Re: タマブキハナフクレフシ? 投稿者:Nabita

採集して来たゴールを半分に切ったところ、幼虫室は空ばかりで、辛うじて右上に橙黄色のタマバエ幼虫が見えますが、それに気づいた直後に、その幼虫から離れ奥に逃げていく捕食性の幼虫が見え、つまりは生き残っていた形成者幼虫はタッチの差で捕食者の手にかかり、生きたまま採ることはできませんでした。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/03/31(Thu) 20:34 No.2123
Re: タマブキハナフクレフシ? 投稿者:湯川淳一

Nabita さん:ご投稿の写真は、タマブキの腋芽や花芽に形成される球状の虫えいで、D-0848. タマブキメタマフシとして、間も無く出版されます「青森県で発見された虫えい」山内・喜久村・湯川に含まれています。未同定のタマバエの一種によるもので、十和田市宇樽部と青森市内真部で採集されています。ぜひ、成虫を得たいものと思っています。

2016/03/31(Thu) 21:32 No.2124
Re: タマブキハナフクレフシ? 投稿者:Nabita

湯川先生、早速のご教示ありがとうございます。ハナフクレフシだとばかり思っていましたが、メタマフシになるのですか。確かに一般的なハナフクレフシと比べるとゴール壁が厚いように見えます。腋芽にも出来るとなると、むかごと間違わないように注意して観察しないといけませんね。「青森県で発見された虫えい」ではどのようなゴールが記録されるのか、非常に興味津々です。



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