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虫えい同好会掲示板
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2016/06/18(Sat) 21:10 No.2281
春のミツバアケビメフクレフシ 投稿者:Nabita

ミツバアケビメフクレフシは2014年の秋に見つけて、掲示板のNo.1033-1034(12ページ)に投稿しました。発見年には幼虫脱出済みのものが多く、わずかしか幼虫を採集できませんでした。
先日投稿したカマツカツボミトジフシなどを見つけた際、初夏だというのにミツバアケビにメフクレフシらしきものがありました。同じ蔓に連続して膨らんで見える芽があり、ひとつを摘まみ採ってみると、折り口から見える内部が変色しているものの、糞や食べかすのようなものは見えず、ゴールの可能性濃厚です。


寄主植物:ミツバアケビ
撮影年月日:2016年6月12日/青森県東通村
 

2016/06/18(Sat) 21:12 No.2282
Re: 春のミツバアケビメフクレフシ 投稿者:Nabita

採って来た芽を解剖すると、最初のものにはカビのような袋に包まれた黄色い幼虫が入っていて、やはりゴールでした。幼虫を詳しく見ると、大顎が見え寄生バチの幼虫でした。別のゴールを外見含めて詳しく見ると、羽化の際の脱出孔らしきがゴールを形成する鱗片に見えます。そこを注意しながら切開していくと、タマバエ蛹の頭部が見えました。写真を撮りましたが、下手なので何が何やらわからないかと思います。合計4個のゴールを解剖して、内容物はタマバエ蛹が2個、寄生バチ幼虫1個、寄生バチ蛹1個でした。6月15日にコマユバチが1♀羽化しましたが、タマバエの羽化は見られていません。
晩秋のメフクレフシとは別種のゴールと考える方が自然に思われますが、両者とももう少し採集できて、異同をはっきりできればと考えています。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/16(Thu) 19:46 No.2264
続々 蕾のゴール2題 その1 ミズキツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

「虫えい図鑑」に掲載されていないものの、既知のゴールとして、湯川先生がこの掲示板で紹介してくださったものに、ミズキツボミフクレフシがあります。ミズキの成木があれば、下枝を引き降ろして見ていましたが、それらしいものが見つかりました。
例によって、ほぼ落花している花序に蕾が残っています。この写真では、ピンボケを含めて7個のゴールが写っています。


寄主植物:ミズキ
撮影年月日:2016年6月11日/青森県外ヶ浜町(旧三厩村)
 

2016/06/16(Thu) 19:47 No.2265
Re: 続々 蕾のゴール2題 その1 ミズキツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

形成者はハリオタマバエ属であったように記憶しており、ゴールの内部には淡褐色のカビが蔓延していて、幼虫を包んでおり、いかにもな状態でした。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/16(Thu) 19:50 No.2266
Re: 続々蕾のゴール2題 2ツルウメモドキツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

ツルウメモドキツボミフクレフシは、昨年管理人さんが北海道で発見されて、掲示板で紹介いただいたものです(No.1518, 1521、08ページ)。
青森でも探しておりましたところ、見つけることができました。これまた、落花が進んだ花序に蕾が残っていることから怪しいと思ったのですが、蕾の色彩や形態の変化は軽微であり、外見だけでは見分ける自信が持てないでいます。写真では中央下に写っている枯れた花の上に1個、下に2個の蕾があります。


寄主植物:ツルウメモドキ
撮影年月日:2016年6月11日/青森県今別町


2016/06/16(Thu) 19:57 No.2267
Re: 続々蕾ゴール2題 2 ツルウメモドキツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

管理人さんが掲示板に載せられたゴール内部の写真は橙黄色の3齢幼虫が入っていたものでした。青森で採れた在虫ゴールは3個で、2個には3齢幼虫が1頭ずつ、1個には2齢と思われる白色の幼虫が3頭入っていました。
写真は白い幼虫が入っていたゴールの断面で、ゴール内は透明の水で満たされており、こうした状態の蕾のゴールは、ガマズミツボミトジフクレフシとサワフタギツボミトジフシでも確認しています。白い幼虫は1ゴールに3頭入っていました。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/16(Thu) 21:24 No.2268
Re: 続々 蕾のゴール2題 その1 ミズキツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

毎々、ご投稿ありがとうございます。
タイトルに半角カナを使用していますが、「利用上の留意事項 3項」のとおり、半角カナは使用しないでください。投稿キーを使ってご訂正ください。
寄主やゴールの異なる場合は、アルバムの整理や検索上、別のスレッドにご投稿ください。


2016/06/16(Thu) 22:57 No.2273
Re: 続々 蕾のゴール2題 その1 ミズキツボミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

Narita 様:ミズキツボミトジフシ C-4145 は、ミズキツボミタマバエ Pseudasphondylia kiritanii によるものとして、Tokuda and Yukawa (2005) が Ann. Entomol. Soc. Am. 98(3): 259ー272 に、すでに、発表しいます。すでに、お送りしているかもしれませんが、もし、PDF が必要でしたらお送り致します。

ツルメモドキには、ミフクレフシとツボミフクレフシの2種類のゴールが知られています。前者は、ハリオタマバエの一種 Asphondylia sp. ですが、後者の属は、まだ、分かっていません。幼虫の胸骨で見当がつくと思いますので、ぜひ、3齢幼虫を観察してみて下さい。4山型の胸骨なら、ハリオタマバエの仲間です。


2016/06/17(Fri) 21:40 No.2274
Re: 続々 蕾のゴール2題 その1 ミズキツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

南さん、常連なのにご迷惑をおかけして、申し訳ありません。ご指摘のタイトルについては修正しました。
「虫えい図鑑」に図示・解説がないものは、なるべくこの掲示板で紹介させていただきたいと考えており、同じ人の投稿が多くなるのは許してもらうとして、他の人の投稿を2ページ目以降に下げてしまうのが申し訳なく思い、余計なことしてしまいました。

湯川先生、コメント・ご教示ありがとうございます。形成者をよく確認せず、混乱させるような投稿をして申し訳ありません。確認しましたところ、ミズキツボミタマバエの記載論文は確かにいただいておりました。
ツルウメモドキツボミフクレフシの幼虫は、体型・色彩と寄生状況からはハリオタマバエではないように思っていましたが、改めて標本の観察をしてみます。


2016/06/17(Fri) 22:13 No.2276
Re: 続々 蕾のゴール2題 その1 ミズキツボミフクレフシ 投稿者:南 常雄

Nabita様、お手数をおかけしました。
本掲示板を閲覧する多様な機器ならびにブラウザの仕様に対応するために、入力上の制約があるのでお願いしました。


2016/06/14(Tue) 20:33 No.2259
続 蕾のゴール2題 その1 ミヤマガマズミ 投稿者:Nabita

昨年、ガマズミでほぼ生理落果が終わった頃の花序に、開いていない花冠が残ったまま、子房部がソロバン玉状に正常果よりも膨らみ、赤紫色になったゴールを投稿しました(No.1624-1625、掲示板を下までスクロールして、07ページにあります)。
それと良く似た雰囲気のものがミヤマガマズミにもありました。花冠部の直径は3mm程度で、子房部の膨らみは正常果と大差はなく、長さは4.5mm、小さなものでは2.5mm位でした。


寄主植物:ミヤマガマズミ
撮影年月日:2016年6月12日/青森県東通村
 

2016/06/14(Tue) 20:34 No.2260
Re: 続 蕾のゴール2題 その1 ミヤマガマズミ 投稿者:Nabita

採集して来たゴールを解剖したところ、花冠部内部に黄色いタマバエの幼虫がいました。ガマズミのものとは異なり、幼虫は花柱に巻き付いているような姿勢ではありませんでした。子房部の膨らみが小さいもの、また赤色が淡いかほとんど淡緑色のままのゴールにも幼虫がいましたが、子房部が褐変して少し萎凋したものにはいませんでした。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/14(Tue) 20:37 No.2261
Re: 続 蕾のゴール2題 その2 カマツカツボミトジフシ 投稿者:Nabita

同日、同所で、カマツカの花序全体としては落花が進んでいるのに、まだ開いていない蕾が各花序に1個か2個が残っていました。ゴールの可能性があります。数が多かったので、その場で花弁をむしってみたところ、淡黄色のタマバエ幼虫がいました。ゴール名としては、単純にカマツカツボミトジフシといったところでしょうか。

寄主植物:カマツカ
撮影年月日:2016年6月12日/青森県東通村


2016/06/14(Tue) 20:39 No.2262
Re: 続 蕾のゴール2題 その2 カマツカツボミトジフシ 投稿者:Nabita

採集して帰った蕾は12個ありました。それらを解剖したところ、7個には各蕾に幼虫が1頭ずつ、2蕾には各2頭がいました。3個のゴールには幼虫が見られませんでしたが、サンプルチューブの中にも脱出した幼虫が2頭いました。都合12個のゴールで13頭の幼虫がいたことになります。また、幼虫は蛾の幼虫か何かに花弁が少しかじられたゴールにもいました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/16(Thu) 22:38 No.2272
Re: 続 蕾のゴール2題 その1 ミヤマガマズミ 投稿者:湯川淳一

Narita 様:前回のガマズミのゴールとよく似ていますね。ガマズミやミヤマガズミ、コバノガマズミ、ハクサンボク、ニワトコなどには、ツボミトジフシやミフクレフシ、ミミドリフシなど、様々なゴールが知られていますが、いずれも、タマバエの成虫が得られていませんので、形態による同定ができません。幼虫を使ってDNA 解析をする必要があるのですが、前回の標本からは、DNA をうまく抽出することができず、そのままになっており、Nabita さんには申し訳ないことになっています。このグループのタマバエは、どなたか、若い方が修士論文や学位論文で本格的に取り組んで、解明して下さることを願うばかりです。頼りない話ですみません。

カマツカツボミトジフシは初めての発見だと思います。C-3081 としましょう。


2016/06/17(Fri) 21:55 No.2275
Re: 続 蕾のゴール2題 その1 ミヤマガマズミ 投稿者:Nabita

湯川先生、ご多忙でお疲れのところ、こちらにもコメントありがとうございます。
DNAの採取がやっかいな標本も少なからずお送りしているようで、手間や高価な資材を無駄にさせてしまい、心苦しく思いますが、成功の元となる失敗であるなら、標本を活用していただけたことになりますし、湯川先生や専門の大学院生が検鏡されるのであれば、形態情報もそれなりに得られるでしょうから、今後とも普通種以外のサンプルは採集します。

カマツカツボミトジフシへのゴール番号の付与も、誠にありがとうございます。カマツカは他にもゴールが知られている植物なので、今後とも見つけたら探してみます。


2016/06/13(Mon) 21:58 No.2258
ヤブコウジの虫こぶ? 投稿者:Tominaga

和歌山県南部の林内で、ヤブコウジの実がくびれて穴があいているものを見つけました。『虫えい図鑑』には写真がありませんでしたが、巻末リストに「ヤブコウジミフクレフシ」というものがありましたので恐らくこれではないかと思いますが、ご教示お願いします。
虫こぶ?は玉が二つくっついた形で、それぞれの玉は正常な実(画像右上)に比べて小さく、その玉の一方だけに穴がありました。


寄主植物:ヤブコウジ
撮影年月日:2016年6月10日/和歌山県串本町
 

2016/06/16(Thu) 22:20 No.2271
Re: ヤブコウジの虫こぶ? 投稿者:湯川淳一

Tominaga 様:ご賢察の通り、このゴールはヤブコウジツボミタマバエ Asphondylia sp.によるヤブコウジミフクレフシ D-0055 です。全国各地で見つかっていますが、和歌山県からは初めての記録です。先日、会議で和歌山県に行ったついでに、白馬山と和泉葛城山でゴールの採集をした結果、和歌山県で発見されたタマバエゴールが100種類を超えましたので、まとめて発表しようと思っているところでした。もし、よろしければ、このゴールも記録に加えさせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか? 詳しい採集データをご教示頂けますれば幸いです。私のメールアドレスは管理人の南 常雄 様にお尋ね下さい。よろしくお願い申し上げます。

2016/06/20(Mon) 21:31 No.2284
Re: ヤブコウジの虫こぶ? 投稿者:Tominaga

湯川先生、ご教示ありがとうございます。
データを使っていただけるとのこと、たいへんうれしく思います。
地元の植物関係の会報に一度虫こぶの記事を書いていますが、場違いな感じなのでどうしようかと考えていました。
管理人の南 様への連絡方法がわかりませんので、とりあえずこの投稿に私のメールアドレスを記入しておきます。南 様、よろしくお取り計らいください。


2016/06/12(Sun) 07:27 No.2254
タニウツギの虫えいについて 投稿者:mikuriya

6月11日に富士山の1000メートル地点でタニウツギの虫えいと思われるものを見つけました。
画像から判断できることがありましたらご教示いただけますと幸いです。


寄主植物:タニウツギ
撮影年月日:2016年6月11日/静岡県裾野市
 

2016/06/12(Sun) 21:22 No.2255
Re: タニウツギの虫えいについて 投稿者:南 常雄

mikuriya様、ご投稿ありがとうございます。
ウツギメタマフシと言います。ウツギメタマバエによって形成されるゴールで、冬世代はタニウツギやハコネウツギにゴールを形成します。間もなくタニウツギのゴール内で蛹化し、蛹がゴールの表面に穴を開けて半身をのりだして羽化します。成虫は、夏世代の寄主ノブドウにノブドウミフクレフシを形成します。タニウツギで1世代、ノブドウで1〜2世代の多化性です。
北海道ではタニウツギやハコネウツギは低山ないし平地に自生し、よく見かけるゴールです。


2016/06/14(Tue) 21:33 No.2263
Re: タニウツギの虫えいについて 投稿者:mikuriya

南常雄様
コメントありがとうございました。たいへん勉強になりました。
他の場所でも探してみたいと思います。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。


2016/06/16(Thu) 22:09 No.2270
Re: タニウツギの虫えいについて 投稿者:湯川淳一

南様:適切なコメントを有難うございました。

mikuriya 様:ウツギメタマフシは、タニウツギやハコネウツギの他に、ツクシヤブウツギ、ニシキウツギ、ヤブウツギ、ヒオイウツギなどでも見つかっています。形成者は、ノブドウミタマバエ(=ウツギメタマバエ)Asphondylia baca です。各地に普通に分布しています。このタマバエのように、夏寄主と冬寄主の間を行き来する例として、ダイズサヤタマバエ(夏寄主はダイズなどマメ科植物、冬寄主はバクチノキやヒイラギなど)、地中海のイナゴマメタマバエなどが知られています。


2016/06/18(Sat) 20:50 No.2279
Re: タニウツギの虫えいについて 投稿者:mikuriya

湯川淳一様

コメント、ありがとうございました。
お礼が遅くなり、申し訳ございません。たいへん勉強になりました。寄主が多様であることかを知り、今回の寄主がタニウツギでよいのか、確認の必要を感じ始めました。確かめてみたいと思います。


2016/06/10(Fri) 21:29 No.2250
ゴールの残骸?2題 その1 キンギンボクシントメフシ 投稿者:Nabita

管理人さんが北海道苫小牧市で見つけられたとして、掲示板のNo.2213に投稿くださったキンギンボクシントメフシと思われるものが青森でも見つかりました。

寄主植物:キンギンボク
撮影年月日:2016年6月4日/青森県中泊町(旧小泊村)
 

2016/06/10(Fri) 21:30 No.2251
Re: ゴールの残骸?2題 その1 キンギンボクシントメフシ 投稿者:Nabita

ゴールらしきものは、同じ株の近接した枝に数個ありました。北海道でも既に幼虫が脱出済みとのことで、その場でゴールを形成している葉を開いてみたところ、やはりタマバエの幼虫は見られませんでしたが、内部の数葉が褐色に変色していて、この状態は幼虫脱出済みのゴールとして違和感がないものでした。
写真を良く見ていただければ、気づいてもらえると思いますが、生きた葉の上に白い卵のようなものが着いています。もしかしたら、廃ゴールの再利用者の卵かもしれません。写真に示した以外のゴールにもありました。数個のゴールを木に残してきたつもりですので、半月程したらもう一度見に行きたいと考えています。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/10(Fri) 21:32 No.2252
Re: ゴールの残骸?2題 その2 シナノキ苞葉のゴール? 投稿者:Nabita

ゴールが多種形成されるシナノキを見ていたら、総花梗の基部に形成される苞葉の中央付近の維管束部が赤紫色に膨らんでいたものが2個見つかりました。ゴールの雰囲気が濃厚です。

寄主植物:シナノキ
撮影年月日:2015年6月4日/青森県つがる市(旧木造町)


2016/06/10(Fri) 21:36 No.2253
Re: ゴールの残骸?2題 その2 シナノキ苞葉のゴール? 投稿者:Nabita

それらの苞葉を採集して帰り、解剖してみましたが、2個いずれにも形成者らしき節足動物を確認することはできませんでした。写真に示したように脱出孔と考えられる穴があり、虫えいであったとしたら、形成者は既に脱出したものと考えられます。内部は表裏に膨らんでいるものの、薄膜で2室に分けられていました。このように表裏2室に分けられ、そのいずれかのみに形成者が寄生しているゴールは、クズハトガリタマフシやイヌドウナハトガリコブフシなどにもありますので、これもタマバエのゴール残骸の可能性があると考えています。
北海道ではまだ在虫ゴールがあるかもしれませんので、探していただければありがたいです。私も少し標高を上げたところへ見に行きたいと考えています。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/12(Sun) 21:42 No.2256
Re: ゴールの残骸?2題 その1 キンギンボクシントメフシ 投稿者:南 常雄

Nabita様、キンギンボクシントメフシの情報をありがとうございます。
シナノキの苞葉のゴールは、シナノキハコブフシC-4000aに、形成時期や形態が似ているように思います。シナノキの葉には他にもシナノキハドームフシ、シナノキハヒラタフシなどがありますので、ご参照ください。シナノキの蕾に形成されるゴールを毎年観察していますが、まだ苞葉に形成されたゴールは見たことがありません。



2016/06/13(Mon) 20:58 No.2257
Re: ゴールの残骸?2題 その1 キンギンボクシントメフシ 投稿者:Nabita

南さん、コメントありがとうございます。シナノキはこの週末も別の地点で見てきましたが、苞葉のゴールは見つかりませんでした。その代わり、苞葉から伸びた花茎がゴールになっているものがあり、これの出来損ないなのかもしれません。花茎のゴールはハグキフクレフシのようにも思えるのですが、やはり赤みを帯びており、また既に幼虫は脱出済みでゴールが軟化しており、これまでに見たハグキフクレフシとは少し違和感があります。なお、本当に葉柄に出来たハグキフクレフシも初めてみました。これは葉柄が直径7mm程度に膨らんだもので、内部には複数の黄色幼虫が寄生していました。

2016/06/08(Wed) 20:31 No.2247
ハルニレハチヂミフシ(仮称) 投稿者:Nabita

ツリバナツボミトジフシを見つけた「虫の日」、同じ山の入り口にあった、1m足らずのハルニレの幼木に、一見ミズキのハミャクフクレフシのような赤みを帯びた筋がある葉がありました。ゴールらしき葉は複数が見られたので、手に取って見ると二次葉脈間の葉身部が葉表側に膨らんで、そのため葉脈間が狭くなっているものでした。葉を裏返し、幅が狭くなった二次葉脈の間を引いて広げると、白いタマバエ幼虫が見えました。

寄主植物:ハルニレ
撮影年月日:2016年6月4日/青森県五所川原市(旧市浦村)
 

2016/06/08(Wed) 20:33 No.2248
Re: ハルニレハチジミフシ(仮称) 投稿者:Nabita

ゴールが出来た葉を何枚か持ち帰りました。葉脈間を広げてタマバエ幼虫を撮影しようとしていると跳ねました。幸い跳ねた幼虫は実体顕微鏡のステージ上に留まっていたので、無事標本を得ることができました。なお、既に幼虫がいない葉もありました。
斜めに写っている白いものはピンセットで、幼虫は跳ねる体勢になっています。幼虫の右下にある橙色のものはアザミウマ幼虫です。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/16(Thu) 21:59 No.2269
Re: ハルニレハチジミフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

Narita 様:沢山のご投稿を有難うございました。都合で、しばらく、掲示板を休ませて頂き、申し訳ございませんでしたが、やっと、時間が取れるようになりましたので、再開させて頂きます。少しづつですが、回答させて頂きます。
このハルニレのゴールは、図鑑にあるハルニレハオレフシ C-2090 と同じものと思われます。ゴールの形状が様々ですので、何か統一した名前を考える必要がありそうですね。ミズキのハミャクフクレフシのようなゴールが主流ですと、ハルニレハミャクフクレフシがいいかも知れません。形成者は Contarinia 属のタマバエかも知れません。


2016/06/17(Fri) 22:18 No.2277
Re: ハルニレハチジミフシ(仮称) 投稿者:Nabita

湯川先生、こちらもコメント・ご教示誠にありがとうございます。
ハミャクフクレフシに似て見えるのは外見だけで、葉脈部がチューブ型の幼虫室になっているわけではなく、半開放状態の葉が縮れて出来た隙間に幼虫がいるだけなので、ハミャクフクレフシはかえって混乱の元になるかもしれません。
6月11日は、隣町の外ヶ浜町でも2m位のハルニレ若木にゴールが見られました。図鑑に図示されているようなハオレフシ型のゴールと、ハチヂミフシ型の両方が同じ木に見られました。ハオレフシ型は既に幼虫脱出済みで、幼虫は葉表側の中肋部に寄生していたようです。ハチジミフシ型の方は、やはり葉裏の葉脈間が縮れた隙間にいて、まだ2齢位の大きさでした。異同がはっきりするまでは、既知のハルニレハオレフシに含めておくか、仮に別ゴールとしておくのでも、どちらでもよいようにも思います。
ハオレフシ型の幼虫脱出済みのゴール写真を載せてみます。


寄主植物:ハルニレ
撮影年月日:2016年6月11日/青森県外ヶ浜町(旧蟹田町)


2016/06/17(Fri) 23:50 No.2278
Re: ハルニレハチジミフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

「現代仮名遣い」では同音の連呼によって生じた「ぢ」や「づ」は「ちぢみ」や「つづき」のように表記するように定められていますので、「チヂミ」のほうが良いかと思います。

2016/06/18(Sat) 21:03 No.2280
Re: ハルニレハチジミフシ(仮称) 投稿者:Nabita

南さん、ご指摘ありがとうございます。カタカナを打つ時には、ショートカットで確定してしまいますので、ワープロの校正機能が働かず、ご指摘のような事態になってもなかなか気づけません。修正しておきました。

2016/06/06(Mon) 21:33 No.2245
ナラミウスタマフシ 投稿者:M

庭のコナラの小さなドングリの形が変なので、どうしたんだろうと思っていたら、「臼」が現れました。どれもこれもナラミウスタマフシで、正常実はあまりないみたいです。花穂がカックンとなる両性世代の虫こぶのナラハナコトガリタマフシはそんなに多くはなかったのですが。

寄主植物:コナラ
撮影年月日:2016年6月5日/筑紫野市
 

2016/06/08(Wed) 06:29 No.2246
Re: ナラミウスタマフシ 投稿者:阿部芳久

貴重な画像を興味深く拝見しています。ナラミウスタマフシは出現後1ヶ月以内に地面に落下することが多いので目に止まりにくいゴールです。

2016/06/10(Fri) 20:30 No.2249
Re: ナラミウスタマフシ 投稿者:M

阿部先生 コメントをいただき、ありがとうございました。未熟な殻斗から大きなゴールがでてきて、驚きでした。

2016/06/06(Mon) 21:10 No.2241
蕾のゴール2題 その1 ツリバナ 投稿者:Nabita

「虫の日」の6月4日、いつものように、ゴールを探して植物を見ていたら、ツリバナの花序のほとんどが落花しているのに、まだ比較的しっかりしているように見える蕾がありました。もしかしたらゴールかもしれません。この個体にはこれ1個しかありませんでしたが、ツリバナは沢山生えていたので、引き続き探すと、もう1個同じようで、少し花弁が乱れたような蕾がありました。

寄主植物:(エゾ)ツリバナ
撮影年月日:2016年6月4日/青森県五所川原市(旧市浦村)
 

2016/06/06(Mon) 21:11 No.2242
Re: 蕾のゴール2題 その1 ツリバナ 投稿者:Nabita

ゴールかもしれない蕾2個をサンプルチューブに入れて持ち帰りました。解剖しようとしてチューブを開けると、タマバエ幼虫が這い出していました。蕾を解剖しても中に残っている幼虫がいませんでしたので、解剖した花床部に幼虫を乗せて撮影しました。幼虫は全部で3頭いて、どちらの蕾から出たのかわかりませんが、多分最初に見つけた、よりしっかして見えた蕾と思います。
ゴール名としては、ツリバナツボミトジフシで良いかと思います。
なお、サンプルチューブは使い回しですが、前回使用時からは数週間蓋を開けて乾かしているので、内部に生きたタマバエ幼虫が残っているとは考えられず、コンタミはないと確信しております。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/06/06(Mon) 21:13 No.2243
Re: 蕾のゴール2題 その2 ユキザサ 投稿者:Nabita

翌日、八甲田山麓へ行くと未舗装の林道脇にユキザサがあります。これもふと見ると、花序の先端の最後に咲く花まで開花済みなのに、花序の中ほどに蕾が残っています。これまたゴールの可能性があります。
ユキザサは個体数が多かったのですが、他の株では花序の末端部に未開花の蕾が多く残っていて、不自然に開花が遅いとみなせる蕾の有無はわかりませんでした。


寄主植物:ユキザサ
撮影年月日:2016年6月5日/青森市


2016/06/06(Mon) 21:14 No.2244
Re: 蕾のゴール2題 その2 ユキザサ 投稿者:Nabita

未開花の蕾を含む二次花序を開花済みの花ごとフィルムケースに入れて採集しました。これもフィルムケースを開けたら、やはり蓋の裏側などにタマバエ幼虫が這っていて、蕾の内部には残っていなかったので、従前と同じく、蕾に乗せて撮りました。下手な写真で申し訳ありませんが、中央上部に写っているのが幼虫です。
こちらも、ユキザサツボミトジフシで良いと考えます。
また、フィルムケースに関しても前種と同様です。なお、ユキザサは現在では、キジカクシ科のマイヅルソウ属とされるとのことです。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/29(Sun) 22:27 No.2232
ウツギハコブフシ? 投稿者:小泉

本日、群馬県桐生市黒保根町の利休茶屋森林公園で自然観察会を行いました。
そこでヒメウツギの葉に虫えいが形成されておりました。
ウツギハコブフシだと思い、一応採取してきて写真を撮ってみました。

ウツギハコブフシでよろしいでしょうか?


寄主植物:ヒメウツギ
撮影年月日:2016年5月29日/群馬県桐生市
 

2016/05/29(Sun) 22:28 No.2233
Re: ウツギハコブフシ? 投稿者:小泉

No2です。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/29(Sun) 22:29 No.2234
Re: ウツギハコブフシ? 投稿者:小泉

No3です。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/30(Mon) 15:20 No.2235
Re: ウツギハコブフシ? 投稿者:湯川淳一

小泉様:ご投稿有難うございます。このゴールは、ご賢察の通り、ウツギハコブフシ C-2942 だと思います。これまで、千葉県(薄葉先生)や和歌山県(門前先生)などの記録があります。群馬県からは、初めての記録です。自然観察会で、虫こぶファンが増えることを願っています。

2016/05/30(Mon) 22:37 No.2238
Re: ウツギハコブフシ? 投稿者:小泉

湯川先生 早速のご回答有難うございます。

自然観察会のたびに虫えい(虫こぶ)の解説をしておりまして徐々に興味を示す方が増えてきました。6月4日も伊香保にある群馬県憩の森で虫こぶの観察会を開きます。


2016/05/27(Fri) 21:46 No.2225
ハウチワカエデのゴール3 投稿者:Nabita

5月22日に最初に行った地点では、ハウチワカエデに別のゴールと思われるものがありました。葉表から見ると、直径4〜6mm程度の斑紋になっており、さらにその中央が少し盛り上がっています。

寄主植物:ハウチワカエデ
撮影年月日:2016年5月22日/青森県深浦町(旧岩崎村)
 

2016/05/27(Fri) 21:47 No.2226
Re: ハウチワカエデのゴール3 投稿者:Nabita

裏面側から見ると、表面に膨らんでいる部分は、そのまま窪んでいます。ぱっと見では、窪みの中に幼虫らしきは見当たりませんが、これはイタヤカエデなどで知られているハクボミフシの可能性が大です。
採集して来た葉を検鏡して見ましたが、やはり形成者を見つけられませんでしたが、裏面の窪みは長さ1.5〜2mmで、幅は1mm程度でした。これはタマバエの幼虫が収まるには、丁度良いサイズのように思われますので、とりあえずハウチワカエデハクボミフシの残骸として考えておきたいと思います。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/27(Fri) 21:49 No.2227
イタヤカエデのハフクレフシ 投稿者:Nabita

ついでに、同日もう1地点の方にあったイタヤカエデの葉のゴールについても、お知らせします。
日当りの悪い林道脇の、1m位の実生苗を見たところ、葉に淡緑色の斑点があります。淡色部はやや不整形ですが、ゴールの可能性は十分あります。葉を触ると膨らんでいますし、千切った葉を空にかざして見ると、内部に幼虫のシルエットを透視することもできました。


寄主植物:イタヤカエデ
撮影年月日:2016年5月22日/青森県深浦町(旧岩崎村)


2016/05/27(Fri) 21:51 No.2228
Re: イタヤカエデのハフクレフシ 投稿者:Nabita

採集して帰り解剖すると、内部に白色のタマバエ幼虫が見られましたが、幼虫が黒変して死亡していたり、全く形成者の痕跡が認められないゴールもありました。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/27(Fri) 21:52 No.2229
Re: イタヤカエデのハフクレフシ 投稿者:Nabita

イタヤカエデのハフクレフシについては、昨年8月にも投稿し、その際は脱出後のゴールでしたが、多化性の可能性が十分に考えられる今回の採集例です。
そう思い、ゴールのあった葉をさらに見ると、ゴール部の葉脈が多少とも太くなっています。昨年の写真を再確認しましたが、8月に下北半島で見つけたゴール痕ではそのようにはなっていません。発生時期も考え合わせて、とりあえず別のゴールにしておいてもいいかもしれません。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/29(Sun) 22:17 No.2231
Re: ハウチワカエデのゴール3 投稿者:湯川淳一

Nabita 様:カエデのゴールは、なかなか成虫が得られず、分類も進んでいません。まず、成虫や幼虫を得て、様々なゴール間で比較した上で、判断しましょう。多化性かどうかも、ゴールの出現期だけでは判断できませんので、十分な数の幼虫の齢構成の推移を見守ってから、結論付けましょう。年1化性でも、二山型の羽化曲線を示す昆虫もいます。

2016/05/30(Mon) 21:49 No.2237
Re: ハウチワカエデのゴール3 投稿者:Nabita

湯川先生、こちらもコメント・ご教示ありがとうございます。
成虫を得る努力を事実上放棄しておりまして、常々心苦しく思っておりますが、ズボラな性格なので、継続的な管理が必要な飼育は大の苦手です。当面ゴールの確認だけでご容赦ください。
幼虫がいたものは、普通種以外は標本にしておりますので、いつかご検討いただければと思います。この週末もかなりカエデ類を見ましたが、ゴールはひとつたりとて見つかりませんでした。
その代わり、ハナイカダメフクレフシが2か所で見つかり(うち1地点は蛾の幼虫あたりに食害されたものでしたが)、これで県内4市町で確認できました。昨秋に見つけていたゴールを21日にいくつか採集して帰り、水差ししていますので、成虫が得られればと思っています。


2016/05/25(Wed) 20:38 No.2217
ハウチワカエデのゴール1と2 投稿者:Nabita

昨年、秋田県境に近い青森県の日本海側南部で見つかった、イタヤカエデハミャクフクレフシは、6月6日に見つけた時には、既に幼虫脱出済みでしたので、同じ場所に2週間早く行ってみました。昨年は2か所で、それぞれ複数の葉にゴール痕が見られたのですが、本年は両地点とも全く見つかりません。
しかたがないので、他の植物を見ていたら、ハウチワカエデにハミャクフクレフシがありました。1葉に長さ7〜8mm、幅4〜5mm、厚さ3mm前後で、曲がっていないクロワッサンのようなゴールが3個付いていました。同じ木の葉をかなりしつこく見ましたが、この1葉しか見つかりません。


寄主植物:ハウチワカエデ
撮影年月日:2016年5月22日/青森県深浦町(旧岩崎村)
 

2016/05/25(Wed) 20:39 No.2218
Re: ハウチワカエデのゴール1と2 投稿者:Nabita

見つかったハウチワカエデハミャクフクレフシは、またしても3個とも幼虫脱出済みの空ゴールでした。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/25(Wed) 20:40 No.2219
Re: ハウチワカエデのゴール1と2 投稿者:Nabita

このハウチワカエデで他にもハミャクフクレフシがないか探していたら、ちょっと変な果実がありました。カエデの果実は「ハの字形」に二つの翼果がくっついているのですが、片方の翼がもう一方の果翼の方に折れ曲がって、閉じたようになっているものがあります。もしかしたらゴールかもしれません。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/25(Wed) 20:42 No.2220
Re: ハウチワカエデのゴール1と2 投稿者:Nabita

翼が曲がった果実を解剖したところ、曲がっている方の果実がゴールで、胚乳部に1〜3頭のタマバエ幼虫が寄生していました。正常な方は種子が形成されていましたが、解剖したうちの一双の翼果のみはまっすぐな方もゴールで、合わせて5頭の幼虫が内部にいました。
山内・喜久村・湯川(2016)を拝見すると、カエデ類にはミフクレフシがあるとのことですが、これは正常果実との区別が難しいとされるうえ、8月に得られていることから、別のゴールになりそうです。
ということで、ゴール名の提案ですが、ハウチワカエデツバサオレフシというのはどうでしょう。カエデ類で翼といえば果実のことになりますので、「ミ」は省いてもよいかと考えました。多少、中二病的な香りが漂いますが、いかがなものでしょう。

ハウチワカエデのゴール3に続く


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/29(Sun) 22:09 No.2230
Re: ハウチワカエデのゴール1と2 投稿者:湯川淳一

Narita 様:反応が遅くなり済みません。ハウチワカエデハミャクフクレフシは幼虫が脱出済みだったそうで、残念でした。イタヤカエデハミャクフクレフシ C-3675a がありますので、その仲間かもしれません。幼虫が見つかりましたら、番号をつけましょう。

エゾイタヤ、ハウチワカエデ、ヤマモミジ、オオモミジに翼果のゴールがあります。イギリスでは、Acumyia 属のタマバエが知られています。それと同じ仲間の可能性が大です。翼果のゴールの形も、かなり、変異がありそうですので、幼虫の比較が先決です。


2016/05/30(Mon) 21:34 No.2236
Re: ハウチワカエデのゴール1と2 投稿者:Nabita

湯川先生、お忙しいところコメント・ご教示ありがとうございます。
存在期間が短いうえ、発生量の少ないゴールは確認が難しいですね。来年はイタヤカエデや他種でもいいので、是非在虫ゴールを見つけたいものです。
ハウチワカエデの翼が折れたような果実は、この週末にも2地点で採集しましたが、それらはゴールではありませんでした。いずれにしろ、8月までミフクレフシがあるようですから、今後ともカエデ類の翼果を観察してみます。幼虫はアルコール浸けにしてありますので、標本が溜まってきましたらお送りいたします。


2016/05/25(Wed) 00:25 No.2213
キンギンボクシントメフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

キンギンボクの当年枝の芯に形成されるゴールで、節間の伸長が阻害されています。えい化した葉は縁がゴールの内側(葉表)に湾曲し、葉が数枚かさなったシントメ状となっています。虫えいの高さ20〜40mm、太さ8〜20mm、中央部の葉と葉の間に淡黄色の幼虫が複数入っています。3齢幼虫の体長は1.8〜2.2mmで、前胸部に先だけ淡褐色をおびた透明で2角状の胸骨があり、反射光では見にくいのですが基部までキチン化しています(簡易プレパラートで確認)。飼育では、ゴールから脱出した3齢幼虫は培養土に良く潜りますが、ときにジャンプして移動することがあります。
写真の葉縁に丸い朝露が写っていて、ゴールとは関係ありません。


寄主植物:キンギンボク
撮影年月日:2016年5月21日/北海道苫小牧市
 

2016/05/25(Wed) 21:42 No.2221
Re: キンギンボクシントメフシ(仮称) 投稿者:湯川淳一

南 常雄 様:キンギンボクシントメフシは、私は今までに見たことがありません。タマバエによるもので、新発見ゴールだと思います。キンギンボクシントメフシ D-0618 にしましょう。幼虫がジャンプすることから、Contarinia 属かもしれませんね。培養土に潜った幼虫がいつ羽化するのか楽しみです。

2016/05/25(Wed) 22:20 No.2223
Re: キンギンボクシントメフシ(仮称) 投稿者:南 常雄

湯川先生、そうそうご教示ならびにゴール番号を賜り、ありがとうございます。
現在、百数十匹の3齢幼虫を得られているので、羽化が楽しみです。


2016/05/23(Mon) 22:01 No.2207
ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Tominaga

奈良県南部の山の登山道沿いでミヤマキケマンの果実がふくらんでいるのをみつけました。割ってみると幼虫が1匹いましたので、虫こぶではないかと思いますがどうでしょうか。「虫えい図鑑」や掲示板の過去ログを探したのですが、該当するものが見つかりませんでしたので報告させていただきます。
ミヤマキケマンの果実は写真にあるように通常はじゅず状にくびれますが、虫こぶはくびれず全体に太くなっています。虫こぶは一つの花序に1個しかなく、見つけた株には合計3つありました。これ以外にもないか登山道沿いのほかの株を探しましたが見つけることができませんでした。
ミヤマキケマンは奈良県の山地にふつうにありますが、このような虫こぶにはこれまで気がつきませんでした。キケマンの仲間は各地にみられますので探してみてください。


寄主植物:ミヤマキケマン
撮影年月日:2016年5月22日/奈良県吉野郡東吉野村
 

2016/05/23(Mon) 22:27 No.2208
Re: ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Nabita

Tominagaさん、すっかりこの掲示板の常連になってくださり、誠に心強く感じます。
写真の大きなゴールに幼虫1匹とは、タマバエではなさそうな気がします。咽頭骨片は認められるでしょうか。ムラサキケマンの果実ではハナバエのゴールが知られており、東京都区内などでも見つかっていますが、2年前に諏訪先生に伺った際には、まだゴールから成虫を羽化させられていないとのことでした。ムラサキケマンのものとは種類が違う可能性もありますね。諏訪先生の退官記念誌に、ムラサキケマンの件について少し書かれています。


2016/05/23(Mon) 22:30 No.2209
Re: ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Tominaga

ミヤマキケマンの果実の虫こぶの中にいた幼虫です。写真の幼虫はすでに死んで変色していますが、生きているときは白かったです。

寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/24(Tue) 20:50 No.2210
Re: ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Nabita

Tominagaさん、幼虫の写真もお見せくださりありがとうございます。
はっきりしませんが、やはり有弁翅類の幼虫のように思われます。有弁翅類で生きた植物を食べるのは、やはりハナバエが筆頭なので、ハナバエ科によるゴールなのではないかと考えられます。


2016/05/25(Wed) 00:47 No.2214
Re: ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Tominaga

Nabita様、ご教示ありがとうございます。調べてみるとハナバエ科は種類が多いのですね。諏訪先生の退官記念誌を見られないのが残念です。古いですが1999年のインセクタリウムに書かれている「ハナバエのくらし」は見ることができました。
ところで、採取した虫こぶ2個のうち割らなかったものから幼虫が穴をあけて脱出してきました。体長は5mmくらいでハエのウジの形をしていました。「ハナバエのくらし」には潜葉性の種類についてですが地表の落葉層か浅い土中で蛹化すると書いてありましたので、小さい容器に土を入れ表面をコケで覆い、そこに幼虫を放しました。どうなるか楽しみです。


2016/06/04(Sat) 21:09 No.2239
Re: ミヤマキケマンの虫こぶ 投稿者:Tominaga

その後、ムラサキケマンの虫こぶについて調べていたところ、キケマン属等の研究で博士号を取得された福岡教育大学の福原達人准教授が「ムラサキケマンの果実に寄生し、果実を異常肥大させて裂開しないようにしてから種子を食害する(おそらくハチ類の)幼虫がしばしば見られ、これも種特異的な食害者である可能性がある。」(福原1998)と書いているものを見つけました。これはnabita様のお話にあった、ムラサキケマンのゴールのことだと思います。
さらに福原准教授のホームページで、植物形態学のテキストのなかにムラサキケマンの果実に寄生する幼虫と蛹の写真がありました。これを見る限りではハエ類のようですが、私がミヤマキケマンで見た幼虫と違うかどうかはよくわかりません。
ミヤマキケマンから得た幼虫はその後どうなっているのか不明ですが、もしうまく羽化したら報告させていただきます。


2016/05/23(Mon) 18:57 No.2205
ウツギ 投稿者:akaitori

ウツギで見ました。
虫えいでしょうか?


寄主植物:ウツギ
撮影年月日:2016年5月22日/東京都
 

2016/05/24(Tue) 22:39 No.2211
Re: ウツギ 投稿者:湯川淳一

akaitori 様:沢山の種類の虫えいがありますので、ウツギの名前が分かりましたら教えて頂けますれば有難いです。写真では分かりにくいのですが、どの部分が膨れていますか? よろしくお願い致します。

2016/05/25(Wed) 07:23 No.2216
Re: ウツギ 投稿者:akaitori

植物は、ただのウツギで、花芽のように思います。
虫えい?は、二つあったので、もう一つの写真を貼ってみます。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/25(Wed) 21:54 No.2222
Re: ウツギ 投稿者:湯川淳一

akaitori 様:ウツギですと、ウツギツボミトジフシ C-2925 が静岡県から知られています。形成者はタマバエで、ハリオタマバエの一種 Asphondylia sp. です。間も無くあ、ゴールから、直接、羽化してくると思いますので、ぜひ、成虫を捕獲して下さるようにお願い申し上げます。あまり沢山のゴールを見ない、珍しいものです。

2016/05/26(Thu) 18:37 No.2224
Re: ウツギ 投稿者:akaitori

湯川淳一様、ウツギツボミトジフシを教えていただき、ありがとうございました。

2016/05/21(Sat) 21:59 No.2199
ブナの葉のゴール 投稿者:Nabita

ブナの葉には多種・多様なタマバエのゴールが形成されることが知られていますが、自分では判断できないものがありました。
いわゆるハツノフシの系統なのですが、先端は丸く、支葉脈上の葉縁にあり、北国の5月中旬というのに、既に完成して褐色になっているゴールもありました。同じ株上で、写真の他の葉にも見られましたが、形成状況は全て同じです。完成時期が早いなど、ブナハナガツノフシに最も似ているようですが、ゴールはやや斜めになっているものもあるものの、基本的には立っているとみなされるもので、葉縁の葉脈上という形成位置も気になります。


寄主植物:ブナ
撮影年月日:2016年5月15日/青森県十和田市(旧十和田湖町)
 

2016/05/21(Sat) 22:03 No.2200
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:Nabita

ゴール内部には白色のタマバエ幼虫がいて、やはり既に3齢になっていると考えられる大きさでした。
なお、当日は同じ旧十和田湖町内で、ブナのゴールは、ブナハアカゲタマフシ、ブナハミャクコブフシ、ブナハマゲタマフシが見られました。アカゲタマフシとハミャクコブフシは初めて見つけられました。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/22(Sun) 13:40 No.2201
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:湯川淳一

Narita 様:ブナのゴールの専門家に連絡します。正確な同定をお願いしましょう。

2016/05/22(Sun) 20:58 No.2202
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:Nabita

湯川先生、ブナゴールの専門家へ、判定のご仲介をしてくださるとのこと、大変にありがたいです。

本日の調査でも、ブナ以外で既に脱出済みのゴールが見られるなどして、北国でも生長・脱出の早いゴールが、意外にあるのではないかと感じました。それらも順次、掲示板に投稿させていただきたいと考えています。


2016/05/23(Mon) 00:46 No.2203
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:佐藤信輔

Nabita様

初めまして。茨城県農業総合センター園芸研究所の佐藤信輔と申します。大学院時代に湯川先生の指導の下、ブナを寄主とするタマバエの研究に従事しておりました。
件のゴールについてですが、写真で見る限りブナハフトツノフシというゴール(虫えい図鑑のC-181のゴール)だと思います。このゴールを形成するタマバエの種名は未同定です。写真ですのでゴールのサイズはわかりませんが、コメントNo.2200の写真では2令または3令幼虫(体長2.5-3mm位でしょうか?大まかな幼虫の体長をご存知でしたらご連絡いただけないでしょうか。)の2.5倍ほどの長さのゴールですから、8mm位の長さのゴールであると思われます。これまでの記録ですと、このような長さの春に見られるブナのゴールはブナハフトツノフシしかありません。
写真のゴールは赤褐色のものと緑色のものとがありますが、このゴールは5月の下旬までブナの葉上で確認でき、5月の末には褐変したゴールが葉から脱落し地上へ落下します。ですので、写真の緑色のゴールはこれから5月末にかけて赤褐色へと変色していくでしょう。
私はこれまでに主に九州地方でブナを寄主とするタマバエを研究していたため本州でこのゴールを採集したことはあまりありませんが、本州での採集記録を見ますと、2000年5月22日に山形県田麦俣で3令幼虫、2001年5月29日に石川県尾口村トガ谷でブナ葉から離脱したゴールから3令幼虫が採集されております。山形県でも採集されておりますので、青森県で分布していても不思議ではないと思っております。
ともあれ、このゴールを始めとするブナハアカゲタマフシやブナハマゲタマフシといった春にはゴールおよび幼虫が成熟し、5月いっぱいでゴールが葉から脱落するタイプのゴールは葉上で目にする期間も限られていることから、採集記録も限られております。地上への落下後の生態についても地上に落ちたゴールを多数採集する必要があるため不明な点が多いです。そのため、ブナハフトツノフシやブナハマゲタマフシからは成虫の羽化を確認できておりませんが、ブナハアカゲタマフシからは9月上旬に成虫の羽化を確認できておりますので、おそらくブナハフトツノフシやブナハマゲタマフシからも晩夏から初秋にかけて成虫が羽化するのではないかと考えております。
以上につらつらと書きましたがご不明の点がございましたら、ご連絡いただけますと幸いです。


2016/05/23(Mon) 14:30 No.2204
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:湯川淳一

佐藤信輔様:早速、ブナゴールの解説をして下さり有難うございました。今後ともよろしくお願い致します。

2016/05/23(Mon) 20:15 No.2206
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:Nabita

佐藤博士、早速のご教示、誠にありがとうございます。仲介くださった湯川先生に感謝申し上げます。
ブナハフトツノフシではないかとのこと。ゴールの長さ・太さを測らずにお尋ねしてしまい、ご面倒をおかけしました。写真の幼虫は、アルコール浸にしましたので太短く萎縮しているようでしたが、その状態で1.8mm位でしたので、No.2200の写真の生きていた時には2mmを少し超えた位でしょうか。
ゴールがあったのは、十和田・八甲田山系の中では比較的低いところですので、もう少し標高がある処でも探してみます。


2016/05/24(Tue) 23:11 No.2212
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:佐藤信輔

Nabita様
幼虫の体長につきましてご連絡ありがとうございます。体長が2mmを少し位超えていたとのこと了解いたしました。この体長からするとゴールの長さは6-7mm程でしょうか。
もう少し標高を上げて探されるとのこと、成果を楽しみにしております。もし、フトツノフシやマゲタマフシが多数確認されましたら、ご連絡いただけますと幸いです。


2016/05/25(Wed) 07:05 No.2215
Re: ブナの葉のゴール 投稿者:Nabita

佐藤様、マゲタマフシはあちこちで見られますので、成熟していそうな褐変したゴールがありましたら、もぎ取っておきたいと思います。若いものは容易には脱落しないでしょうから、簡単に外れるものを集められれば、成虫を羽化させられるかもしれませんね。フトツノフシは今年初めて見たものなので、他の地域にあるかわかりませんが、こちらも注意してみます。

2016/05/20(Fri) 00:52 No.2192
クサナギオゴケの虫えい 投稿者:hal-co

千葉県より,報告します。
クサナギオゴケ "Vincetoxicum katoi" の芽の虫えい(その1)です。

初めて確認したのは,2006年5月でした。
クサナギオゴケがかなりの数で群生する林の中で,3割程度(直感的に)の個体で,芽にゴールができていました。
クサナギオゴケは枝分かれしないので,頂芽にゴールができるとそれ以降芽が伸びる気配がありませんでした。
今年確認したところ,芽にゴールができつつ,つぼみを出しているケースがいくつか見られました。
(画像に見られる細長い葉はホウチャクソウで,ホウチャクソウにクサナギオゴケのツルが絡まっている状態です)


寄主植物:クサナギオゴケ
撮影年月日:2016年5月19日/千葉県四街道市
 

2016/05/20(Fri) 00:54 No.2193
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:hal-co

クサナギオゴケ "Vincetoxicum katoi" の芽の虫えい(その1),の拡大画像です。

寄主植物:クサナギオゴケ
撮影年月日:2016年5月19日/千葉県四街道市


2016/05/20(Fri) 00:55 No.2194
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:hal-co

クサナギオゴケ "Vincetoxicum katoi" の芽の虫えい(その2)です。

寄主植物:クサナギオゴケ
撮影年月日:2016年5月19日/千葉県四街道市


2016/05/20(Fri) 11:51 No.2195
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:湯川淳一

hal-co 様:クサナギオゴケのゴールのご投稿、誠に有難うございました。このゴールは、恐らく、カモメヅルタマバエ(仮称)(属は未同定)によって形成されたものと思われます。これまで、ガガイモ科カモメヅル属 Cynanchum (= Vincetoxicum) では、トキワカモメヅル、コバノカモメヅル、シロバナカモメヅル、トキワカモメヅル、イケマなどから、メフクレフシと言うゴールが各地で発見されています。DNA 解析で確認する必要がありますが、タマバエの形態的な類似性から、恐らく、これらのゴールは同一種のタマバエによって形成されたものと考えています。クサナギオゴケのゴールも同様だと思いますので、今回のご報告は、このタマバエの新寄主発見ということになります。新しいゴールには、ゴール和名と番号を付していますので、クサナギオゴケメフクレフシ D-0340f と言う名前と番号を付けておきます。

もし、可能でしたら、DNA 解析用に幼虫標本を99%エタノールに保存しておいて頂けないでしょうか。このタマバエは、ゴールから、直接、成虫が羽化しますので、もし、成虫標本(生きたまま75%エタノールに入れて保存)やゴールに残されている羽化殻も採集できましたら、確保しておいて頂けますと大変ありがたいと存じます。

ゴール形成個体率は30%ほどということと、頂芽の先に芽が伸びる個体は、多くないことなど、貴重な観察結果も大変興味深いです。実は、このタマバエは、多化性の可能性がありますが、何世代あるのか詳しい調査はなされていません。多化性のタマバエにとって、自分の寄主植物の頂芽にゴールを形成し、次世代のための産卵場所を少なくするという生活様式は、あまり、有利だとは思われません。この植物の頂芽や側芽が、この先、どれくらい生産されるのか、30%と言うゴール形成率が、通常レベルなのか、例外的な高密度なのか、このタマバエの個体群動態の様相と、密度制御機構を探る上で、とても興味があります。生態学の良い研究材料だと思いました。どなたかのチャレンジに期待します。


2016/05/20(Fri) 16:13 No.2196
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:hal-co

湯川淳一 先生

コメントとご教示をくださり,ありがとうございます。

幼虫標本,成虫標本を作製する自信がありませんが,友人らと協力をしてなんらかの方策を練ります。
無水エタノールと消毒用エタノール,そして標本容器は準備できますが,私にはゴールをうまく切り開く技術が足りないように思います。

それに,クサナギオゴケの個体数カウントも重要だと思いました。

添付した画像は,頂芽がゴールになってそのまま成長しそうに無い個体です(今年は多くなかった)。


寄主植物:クサナギオゴケ
撮影年月日:2016年5月19日/千葉県四街道市


2016/05/20(Fri) 22:49 No.2197
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:湯川淳一

hal-co 様:このゴールなら、柔らかいですので、安全カミソリで簡単に切り開くことができます。もし、困難な時は、頂芽のゴール部分だけエタノール75%に入れて下さい。私の方で解剖し、幼虫をゲットします。
成虫は、ゴールにビニル袋をかぶせて、置いておきますと、羽化しますので、袋の中に静止した時に、筆にエタノールを染み込ませて、くっつけると、簡単に採集できます。それをそのままエタノールの瓶に入れて下さい。ビニル袋内の湿度が高くなりますと、成虫が水滴にくっつく場合もありますが、構わず、筆で採集してください。蛹の抜け殻もゴールの上で見つかると思いますので、筆にくっつけて、エタノールに入れて下さい。
エタノールの濃度は、あまり、厳密にお考えいただかなくても結構です。
私のメールアドレスと送付宛先は、掲示板の管理人の南さんにお尋ねください。標本は、受取人払いでお送り頂けますればありがたいと存じます。よろしくお願い申し上げます。


2016/05/21(Sat) 13:41 No.2198
Re: クサナギオゴケの虫えい 投稿者:hal-co

湯川先生:標本採取方法を教えてくださり,ありがとうございます。
虫好きの友人も協力してくれるので,なんとかうまくやり遂げようと思います。
後ほど,掲示板管理人の南さんへ連絡します。


2016/05/16(Mon) 15:49 No.2185
ヒメシャラの葉の虫えい 投稿者:小川

初めて投稿させて戴きます。
植物・昆虫・野鳥などの自然観察を通して虫えいに出会い、「むしこぶは ひみつのかくれが?」を拝読して虫えいに興味を深め、「日本原色虫えい図鑑」や「虫こぶハンドブック」などで勉強を始めたばかりの「箱根パークボランティア」1年生の小川と申します。

早朝の箱根での自然観察の最中、前日(5月11日)の暴風雨で落ちたヒメシャラの枝の葉に虫えいを見つけ、おおもとの樹木を探すと、いくつかの葉にも同様の「虫えい」がついているヒメシャラの木を確認することができました。可哀想と思いながらも拾った葉に形成されている「虫えい」を切断して観察すると、中から2匹の白い幼虫が顔をだしてきました。「日本原色虫えい図鑑」で「ツバキ科」を検索しましたが「ヒメシャラ」は記載されておらず、その後、インターネットでも検索しましたが該当する「虫えい」の名称を探し出すことができませんでした。本日、偶然にもインターネットで本掲示板へたどり着くことができましたので、素人ながら掲示板に初挑戦を致しました。
虫えいの写真は次の4構成で、その内容は以下の通りです。
注、写真は1枚しか添付できないようなので4分割にしております。
  不鮮明であれば再度、送付いたします。
写真1(左上):ヒメシャラの葉表から見た虫えい
写真2(右上):その葉の裏側から見た虫えい
写真3(左下):虫えい切断面とそこに顔をだした白い2匹の幼虫
写真4(右下):切断した虫えいから落下した白い2匹の幼虫、体長は2o程度
大変に恐縮ですが、この虫えいの名称及び形成者と思われる白い幼虫の正体をご教示お願い致します。宜しくお願い申し上げます。


寄主植物:ヒメシャラ
撮影年月日:2016年年05月12日/神奈川県箱根町
 

2016/05/16(Mon) 17:14 No.2186
Re: ヒメシャラの葉の虫えい 投稿者:南 常雄

小川様、はじめまして。
珍しいゴールの写真ならびに情報をおよせいただき、ありがとうございます。
そうそう、湯川先生に連絡をしましたので、よろしくお願いします。


2016/05/16(Mon) 19:26 No.2188
Re: ヒメシャラの葉の虫えい 投稿者:湯川淳一

小川様:ヒメシャラの虫えいのご投稿、誠に有難うございました。また、拙著をご利用頂き感謝申し上げます。おっしゃるように、虫えい図鑑には、ヒメシャラの虫えいは含まれておりませんでした。その後、各地で発見のご報告を頂き、現在では、ヒメシャラメウロコフシ(箱根)と、ヒメシャラハグキコブフシ(屋久島)、ヒメシャラハミャクコブフシ(宮崎県)の3種類の虫えいが、タマバエ類によって形成されることが知られています。

ご投稿の写真は、ヒメシャラハミャクコブフシだと思われます。幼虫は3齢幼虫(終齢幼虫)のように見受けられます。この虫えいが宮崎県以外から発見されて、新しい分布情報が加わりました。先日、宮崎県の N 先生に送って頂いたヒメシャラハミャクコブフシを50個ほど解剖しましたところ、2/3は、幼虫が脱出済みの空の虫えいでした。残りの虫えいには、2齢幼虫か3齢幼虫が入っていました。2齢幼虫と3齢幼虫の区別は、通常、胸骨の有無で行います。虫えい図鑑の399ー400ページに胸骨の説明がありますので、ご覧ください。

九州のヒメシャラハミャクコブフシでは、この時期には、3齢幼虫が脱出してしまうのですが、箱根では、まだ、幼虫の入っている虫こぶの方が多いかも知れません。このタマバエは年1化性で、虫えいから脱出した幼虫は、地中で夏と秋、冬を過ごして、翌春、蛹化して、ヒメシャラの新葉が出る頃に羽化するものと思います。

ヒメシャラメウロコフシは、ずっと以前に、明治大学の先生が御地で発見されたもので、成虫まで彫られていますが、私の不勉強から、まだ、タマバエの同定には至っておりません。その頃は、DNA 解析もない時代でしたので、もし、現在、新鮮な標本が得られましたら、同定への道が開けるかも知れません。虫えいは、ヒメシャラの越冬芽が膨らんで、うろこ状の鱗片が周囲を取り囲んでいるような感じです。もし、来春にでも、このような虫えいが見つかりましたら、ぜひ、ご一報頂けますようにお願い申し上げます。

屋久島で見つかったヒメシャラハグキコブフシは、ヒメシャラハミャクコブフシと同じタマバエである可能性があります。葉脈に形成される虫こぶが、しばしば、葉柄にも形成されることがありますので、これらも DNA 解析による検討が必要です。

伊豆半島と伊豆諸島におけるタマバエ相の研究が、佐賀大学の徳田先生たちのグループで行われています。箱根地方の虫えいにも大変興味を持っています。今後ともよろしくお願い申し上げます。


2016/05/16(Mon) 20:53 No.2189
Re: ヒメシャラの葉の虫えい 投稿者:小川

湯川先生、南様
大変にお忙しい中、ご丁寧な解説をして戴き、有難うございました。
現在、できる限り近い時期に「虫こぶのミニ観察会」を開催できればと考え、パークボランティアの活動拠点である箱根で虫えいの観察と勉強を進めておりましたので、本当に助かりました。
先生をはじめ南さまには、引き続きご指導を戴くことがあるかと思われますが、今後とも宜しくお願い申しあげます。本当に有難うございました。
小川


2016/05/15(Sun) 20:57 No.2183
ニワトコツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

ニワトコに蕾のゴールがありました。
多くの小花が開花し、花冠を落として果実になっているものも見られる中に、まだ花冠が開いていいないものがありました。同じ花序内に複数見られたので、その場で花冠部をむしってみたところ、内部に淡黄色の幼虫がいました。
画面の右に写っているのものはピンボケですが、これもゴールです。ゴール花の子房部は正常な若い果実より、少し大きいように見えます。


寄主植物:ニワトコ
撮影年月日:2016年5月14日/五所川原市(旧市浦村)
 

2016/05/15(Sun) 21:05 No.2184
Re: ニワトコツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

採集して来たゴールを実体顕微鏡下で解剖したところ、ゴールによっては花冠が少し開いて、完全に閉じていないものにも幼虫が見られることがありました。
若い幼虫は白色で、3齢になると黄色になるようです。在虫ゴールは5個あり、うち1個には2齢と思われる幼虫が2頭いました。残りの4個は1頭ずつでした。蕾内の侵襲は少なく、花柱部が黒変しているのが目立つ程度でした。

なお同日その後に訪れた、つがる市(旧木造町)と、15日では青森市でもゴールらしきがありましたが、それらは未解剖です。


寄主植物:
撮影年月日:年月日/


2016/05/17(Tue) 11:30 No.2190
Re: ニワトコツボミフクレフシ 投稿者:湯川淳一

Narita 様:ニワトコに蕾のゴールがありましたか! 私は初めて見るものです。番号は D-0671 にしましょう。これまで、ニワトコやエゾニワトコでは、ニワトコメフクレフシやニワトコエダツトフシ、エゾニワトコエダツトフシ、エゾニワトコハマキフクレフシが知られていましたが、蕾のゴールは初めてだと思います。

同じレンプクソウ科には、南九州でハクサンボクツボミトジフクレフシとハクサンボクミフクレフシが知られていますが、ハクサンボクは、南九州の常緑樹ですし、地理的にも離れていますので、形成者のタマバエは、同じものかどうか、見当がつきません。


2016/05/17(Tue) 21:24 No.2191
Re: ニワトコツボミフクレフシ 投稿者:Nabita

湯川先生、コメント・ご教示、ならびに早速のゴール番号の付与、誠にありがとうございます。
一昨年にメフクレフシが見つかった際には、ニワトコのタマバエゴールは知られていなかったと教えていただきましたが、越冬芽、枝、南さんによる葉、蕾(花)と各器官にゴールが出来ることがわかり、大変興味深いことです。
湯川先生が、いみじくもハクサンボクの例をお示しくださったように、ガマズミ属に見られるような、ハフクレフシなどもあるかもしれませんので、今後も観察する必要がありそうです。


2016/05/12(Thu) 13:40 No.2180
コナラハベリナガオレフシ 新発見ゴール 投稿者:湯川淳一

宮崎県の N 先生がコナラで新しいタマバエゴールを発見されました。ご本人のご了解を得て、掲示板にアップ致します。このゴールは、コナラハベリナガオレフシ(新称)C-0494 にしようと思います。これと同じ種類のゴールが、すでに、福岡の KW さんによって、韓国でも発見されています。

コナラの葉縁を表側に巻くゴールとしては、これまで、コナラハベリオレフシ C-0493a が各地で発見されており、すでに、KW さんらによって、ナラハベリオレタマバエ(改称)(=ナラヌカタマバエ)Macrodiplosis selenis が形成者として、新種記載されています。このタマバエは、ミズナラやカシワにもハオレフシを形成します。この論文 PDF をご希望の方は、南さんにお知らせ下さい。南さんが共著者として PDF をお持ちですので、送っていただけることと思います。<南さん> よろしくお願い申し上げます。

今回のゴールは、既知のコナラハベリオレフシに似ていますが、それより長く、形もきれいな三日月形にはなりません。また、ゴール内には、1匹ではなくて、複数の幼虫が入っていることが多く見られます。さらに、 KW さん の DNA 解析の結果では、Macrodiplosis selenis とは、明らかに異なる塩基配列を示しているようです。もちろん、Macrodiplosis 属のグループには含まれています。

ちなみに、葉縁を葉裏側に巻くゴールには、次ようなものが知られています。

コナラハベリウラマキフシ C-0498a 形成者:Contarinia ?
ミズナラハベリウラマキフシ C-0498b 形成者:Contarinia ?

ミズナラハベリウラオレフシ C-1890a 形成者:Macrodiplosis sp.1
カシワハベリウラオレフシ C-1890b 形成者:Macrodiplosis sp.2?

なお、葉に形成されるタマバエのゴールとして、葉縁を巻くものの他に、下記のようなゴールがあります。

葉脈に沿って内側に折れるコナラハトジフクレフシや、アラカシハオレフシ、アカガシハオレフシ
葉が膨れるコナラやカシワ、クヌギ、ミズナラなどのハフクレフシ
葉裏に形成されるカシワハウラタマフシやカシワハウラヒラタマルフシ

今は、まさに新緑の季節です。Quercus のゴール捜しには絶好の時期で、今なら、幼虫が脱出せずに、ゴール内にいるかも知れません。各地の分布情報を掲示板にアップして頂けますれば幸いです。まだ、新しい種類のゴールも見つかるかも知れません。



寄主植物:コナラ
撮影年月日:2016年5月5日/宮崎県小林市
 

2016/05/16(Mon) 17:25 No.2187
Re: コナラハベリナガオレフシ 新発見ゴール 投稿者:南 常雄

湯川先生、コナラハベリナガオレフシのご紹介を、ありがとうございます。
現在も、関連のゴール観察を定期的に続けていますので、ハベリマキフシとともに、コナラハベリナガオレフシに気をつけて観察します。




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